>>683
っ……素性は伏せるつもりです。そのために少し雰囲気も変えて……
(副社長の言葉に現実を突きつけられたような気がして、なんとか言い訳を並べようと口を開く)

(腕を掴まれる力の強さと真剣な眼差しに戸惑い、連れられるがままにホテルの部屋へと入る)
(告げられる言葉に焦ったような顔を向けると、必死な様子で)
そんなっ……困ります。
今の仕事は私にとっても大切で、憧れだった仕事です。
でも、この仕事だけでは…。

(腰掛ける副社長の前に立つと、両手でスカートを握りしめ)
(優しく促すような口調に、少しずつ理由を語り始める)
(父が保証人になった友人と連絡がつかない事、借金の額は億単位で今のままでは返しきれないこと、一人娘の自分が頑張るしかないこと)
(言い終わると力尽きてその場に座り込んで俯き)
……お願いします。
自分の立場が周りにバレないようにしますし、普段の業務にも支障を来さないことを約束しますから。
今回だけは、見逃してください…。