(驚いた紗友の顔を楽しげに眺めていると、予想だにしていなかったお返しのキスをされて目を丸くしながら)
う…うん。いつも紗友のことしか考えてないんだけどね。
(照れるのを隠すように窓へ顔を向けて)
そうだよね。ここ数日は、やっぱりどこもバタバタしてるよね。
うん。頑張りすぎて疲れたり、癒やしてほしかったらいつでも言ってね。
ちゃんと俺のとこに戻ってきてくれたら、マッサージでもなんでもしてあげるから。
(キラキラ光る海面を眺めていると穏やかな気分になってきて)
そうだね。本当に不思議な気分になるよね。
寝ないで一晩中、紗友をずっと見てたいんだけど、この海もずって見てたい。
明日が休みだったら、朝陽が昇ってくるの見て、そこから眠れるのにホント残念。
(紗友の肩に手を回してこちらに抱き寄せると)
そうだよね。クジラも寝るんだよね。
寝てるときのクジラってどんなんだろう?
海の中をゆらゆらとさ迷って、すごく気持ちよさそう。
いいなあ…来世はクジラに生まれ変わってみたいなあ。
紗友は生まれ変わるとしたら何がいい?
(頭を傾けて紗友の頭にくっつける)