よく来たわね
さ、近くに寄りなさい。
(出窓からストン、と絨毯に裸足でおりる)
いつも、ご苦労さま。
助かっている、と主人もあなたを褒めています。

私もあなたと話してみようと思っていたの。
まさか、良からぬこと、期待してないわよね?

(大河の下心を見透かすように冷たく言い放ち)
さ、座りなさい。
(ソファに促す)

あなたは私をいつも、見ている。
目で追ったり、私が主人といると悲しそうな目をする。

どうしてかしら?
(じっ、と大きな目でみつめる)