>>489
(紗友が周囲を窺うようにキョロキョロしているので、それをたしなめるように紗友の頭の後ろを手で抑えると)
貸し切りなんだからこれ位は店員さんも馴れてるだろうし、平気だって。
それとももうフル充電までいった?
俺はまだまだだからあと5分はちょうだい。

(顔を傾けて紗友の肩に乗せて)
ありがとう。だったら俺もババロアじゃなくてココアひとくちあげるね。
うんうん。気持ちは分かるけど、レストランとかではあまりしないようにね。
3品ならいいけどそれ以上頼まれると食べられるか分からないから。

(うっとりとした顔を紗友の肩にこすりつけながら)
半分半分や3分の1ずつ合計1個でもいいよ。
秋は栗もおいしいけど、梨や柿もあるからね。

(背中越しに店員の声がして、慌てて離れると並べられていくスイーツを見て)
これは全部おいしそう。紗友、やっぱりババロアひとくちあげるから、紗友もケーキ全部ひとくちずつでいい?
俺がちゃーんと責任持って残りは食べるから。

(楽しそうに笑顔を浮かべると待ちきれないとばかりに)
いただきまーす。
(さっそくババロアの器を手に取ってたいらげていく)