もうっ。私は……飼ってたのは犬だから、犬かなあ。大きいのは怖いけど。
でも、猫もかわいいし迷っちゃうね。
(からかうような言葉に少し拗ねたように怒ってみせて)
あっ、……ん。別に…リボンの色みたいで、可愛いかなって思っただけ。
(リードを引っ張られると、自分の意志とは無関係に体が翔真くんの方へと動かされ)
(恥ずかしさを隠すみたいに素っ気なく答える)
証明?…やっ、あ……待って。
(きょとんとした顔で言葉を繰り返すと、歩き出す翔真くんの持つリードに引かれるように後ろに続いて)
えっ、や……嘘、
(そのままドアから廊下に出てしまうと、誰も居ないながらも、いつ人に会うかもしれない状況にゾクッとして)
(促すような視線を受けると、逆らえなくて小さく頷くと、恥ずかしそうに廊下に膝をつき)
(そのまま両手もついてお尻を落とせば、犬のおすわりみたいなポーズになって)
……んっ。……ちょっとだけ、だからね。