(床に跪き、四つん這いになっていく紗友の姿を表情一つ変えず淡々と眺めながら)
そうなんだ。柴犬だったらそんなに大きくないし大丈夫?
それともチワワやミニチュアダックスフンドみたいな小型犬がいいのかな?
(おすわりのポーズになった紗友に背を向けて歩き始めると)
分かってるよ。廊下をひと往復したらそれで終わりでいいから。
(リードを引っ張って紗友が隣に来るように少しずつ短く持っていきながら)
ピンクだったら可愛いけど、赤だとちょっとセクシーになるからかな?
でも、こうやって紗友がすっかり犬になった姿見てると確かに可愛いかもね。
(紗友のスピードに合わせるようにゆっくりと廊下を歩きながら突き当りまで来ると)
へえ。ここには部屋に置いてない特別な道具を自販機で売ってるんだ。
紗友、長さ30センチのバイブもあるってよ。
せっかく犬になったのに尻尾ついてないのは寂しいよね?
せっかくだから俺がプレゼントしてあげるよ。
(自販機で目的のバイブを買うと、それを紗友に手渡して)
さあ、自分で尻尾位着けられるよね?
それと帰りは本物の犬らしく全裸で帰ろうか。もちろん尻尾は着けたままでね。
(リードを引っ張り上げて、紗友の顔を上にあげさせると、目を合わせてじっと見つめる)