じゃ行こうか
(それから結局ギリギリ乗り遅れてしまう)
まさか、駅前の信号機があそこで赤になってしまうなんてなあ
(運悪く政府要人の来日があったために駅前には警官多く立ち信号無視が出来ない空気だった)
(実際、ホームにも警官が立ち、物々しい雰囲気)
(痴漢で無理に連れていかれる人が一騒動にかちあってホームでも移動が遅くなっている始末)
(結果ギリギリ間に合う快速に乗ることが確定してしまった。しかも混雑が通常の1.3倍増し)
痴漢なってなんてリスキーなことするんだろうな
全くそんなことをする奴の気が知れない
(空を見てこの子に手を出す奴がいれば俺が守ってやると思っている)
(見れば見るほど妻の高校生時代に似ていて甘酸っぱい思い出がよみがえる)
(それ以上に最近は可憐な雰囲気が益々増してきた気がする。それに、ドキッとしてしまう自分がいて何ともバツが悪い)
じゃ、じゃあ乗ろうか
(じっくり空を見ていた少し気恥しくなってきた。。妻より可愛いなんて恥ずかしくも少しだけ思ってしまったことに)
【では乗っていきましょう。】
【空君胸が大きいのかい?それとも義理の兄の俺と身体を密着するのが少し恥ずかしいとか】