(横目で紗友の顔を窺い)
そうなんだ。そういえば、いい香りするネットカフェあるけど、そういうことだったんだ。
うん。ちゃんと覚えてるよ。紗友のことは全部覚えてたいと思ってるし、悩みだったら余計に忘れないから。
(紗友の顔が心なしか向こうを向いているので、さらに強く噛んでみながら)
火つけただけでお礼してくれるの?
いいけど、それなら代わりに俺の言うこと何か一つ聞いてくれてもいい?
(もう片方の手で向こう側の紗友の肩を掴んで)
今週はまだ始まったばかりだから、紗友の肩ほぐしておこうね。
(軽く揉んでから、起き上がって紗友の身体も起こすと、背後にまわって両手で紗友の肩を力込めて揉みながら、
時折、肘を使って丁寧にじっくりと揉みほぐしていく)