倉庫の中はそれなりにごちゃごちゃしてたんですけど足の踏み場もないと言うほどでもなくて
委員長は簀巻きにしたマットの方に行ったんです
でこっちの方に振り返って自分にこう言いました
「これ覚えてる?」
差し出された手には縄跳びが握られてました
その時初めて委員長が縄跳び持ってたのに気づいたんです
注意力散漫もいいところです
すっごい苦い記憶が蘇って「あー、その節は大変申し訳ありませんでした」って謝ったんですよ
そしたら「いいよ。大丈夫だから」つて笑いながら答えてくれたんです
で、突然真剣な表情で「あのさ、誰にも言わないで」って言ったんですよね
自分は数年前の縄跳びの件だと思って「うん。誰にも言ってないから大丈夫だよ」って答えたんですよ
そしたら小さく頭を振って「違う」と
は?何が違うの?と頭が若干混乱したけど
凄く警戒した表情で小声で「やって」って言ったんです
マジで頭がショートしかけました
本当に本当に女というのは分からない