(無理やり口に押し込んで苦しませるつもりですらあったのだが…、亜弓さまはそれでも私のペニスを嬉しそうに、丁寧に舐め上げてきて、その姿にまた涙しそうになっていた)
亜弓さま、今まで数え切れないほど笑いあったではありませんか
今夜のことは、思い出して切なくなる夜にしてはならないのです
だから、身体だけ…、虚しい快楽に溺れるだけにいたしましょう
謝るとか…好き……などと言う言葉はおやめ下さいませ
(思いを込めれば込めるほど別れが辛くなり、いつまでも心から離れられない。私も辛いが亜弓さまはもっと辛いに違いない…)
(だが、素に戻られたような亜弓さまに見つめられると、何とか律していたラインは脆くも崩れてしまい)
うっ…うっ………
亜弓さま…、申し訳ございません
私も、私も…、あなたのことが大好きです
お側から離れたくありません……
亜弓さまのお顔を見たら決意が揺らいでしまいそうで、見ないようにしていたのですが…
ちゃんと亜弓さまをお守りできない私は執事失格ですね
(亜弓さまを慕う気持ちが心に戻ると、違う決意が芽生えていた)
ふぅ…、成功するかはわかりませんが、ある策が思い浮かびました
亜弓さま私についてきて下さいませ
いつまでも私はあなたを、大切にお守りいたします
(両手を取り、真剣な眼差しで亜弓さまを見つめ)
心の底から愛しています、亜弓さま
(答えを待つ必要はなかった。先ほどとは違う涙を瞳に溜めながら笑い合い、抱き合ってキスして、何度も何度も愛情を交わしあった)