でもここに人が来る限り、消えてしまった場所もいつかまた姿を現してくれるかもしれないし、自分が出来る事だったら思い出しながら想い出のある場所も立て直してみるつもりでいる。
胡桃を連れて、いつかそうした場所をたくさん訪れてみよう。
本当に申し訳なく思っている…
予定のことは承知した。
今日はこの場所でしたいことをたくさんして、しばらく逢えなかった分だけ胡桃を堪能してみたい。
胡桃も好きなように甘えて切って欲しい。
あははw
ちゃんと浴衣を着てきたよ。
黒のかすりの浴衣に漆紺の帯を締めてきた。
地模様でうっすらと竹林が描かれているみたいで、履いてきた下駄の黒い鼻緒と同じ模様になっている。
胡桃が和装が好きだとは知らなかった…
普段はメイド服ばかり着せてしまっているから、今度からは時々和服デートもしていこう。
胡桃の今日の浴衣の柄や色も教えて欲しい。
そして早く私の傍に寄り添うように近づいてきて欲しいな。
胡桃、おいで。
(後ろから肩を抱くようにぎゅっと抱き締めて、胡桃の首筋に顔を埋める)