一樹ご主人様へ
連絡もせずにすみませんでした
あの日ご主人様に奥さんがいるってことを聞いて
一度は納得したつもりでしたがあのあとずっとそのことが
トゲのようにさやかの頭の中に突き刺さったままでした
さやかにはご主人様様しかいないのにご主人様には誓い合った人がいるんだって
考えれば考えるほど悲しくそして寂しく思えてきました
伝言を残せずにいたのはそのせいでした
その間神社のおじさんや隣の大学生に代わりのご主人様の姿を求めてみたんですが
やっぱり何か違う感じでした
たださやかの身体を求めてるだけって感じで
それはそれで興奮するのですがご主人様から命令されたときのような興奮とは明らかに違うものでした