深夜に鳴り響く固定電話の呼び出し音──
眼をこすりながらいぶかしげに取り上げた受話器の細かい穴から
その柔らかい唇を押し広げ、数多の触手が滑り込む。

驚きと恐怖のあまりバランスを崩し倒れる。
口を塞がれて声を上げられない─。
次第に束になった触手がこわばる肌を滑るように這い、
○○の身体の中へとゆっくり、諭すように沈んでいく。


○○におまいらの理想を当てはめよ。