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萌える八百一葉集
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0001風と木の名無しさん2006/12/01(金) 22:47:27ID:q4m4I9hn0
801的に萌えを感じる詩歌、801視点で見ると萌える詩歌などを貼る&語るスレです。


和歌、長歌、短歌、俳句、川柳、都都逸、なんでもよし
古事記や日本書紀、万葉集の昔から近現代のものまでなんでもよし
架空の人物が詠んだのでもよし(源氏物語の中で源氏が詠んだ歌とか)
自作もよし。その場合は自作と明記を

できるだけ出典や作者は添えてください
古典作品の場合、現代語訳・解釈等はあるほうがわかりやすいと思います。801訳ヽ(・∀・)ノ!
0019風と木の名無しさん2006/12/19(火) 21:49:28ID:vf4gYm0Q0
短歌パラダイスという本より

きぞ よ
昨日の夜の酔いはぼろぼろ脈絡のいずこに君の嘘を許せし 永田和宏

歌意
昨日の夜の酔い方はまるっきりぼろぼろだった。
君の嘘のつき方もまるでぼろぼろ。
あんな脈絡の無い嘘のどこで君を許したのかなあ。

作家小林恭二の解釈
「気になるのは「君」が友達か恋人かというところだが、私の勘では友人、
それも男の友人だろう。
恋人という読みももとより可能だが、措辞に色っぽいところがなく、
また「君」という突き放した二人称も、当世風の異性の呼び方というより
一時代前の学生ことばという気がする」

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男の恋人という解釈はどうですか(・∀・)
0020風と木の名無しさん2006/12/20(水) 08:18:09ID:ZN1fMf640
>>18
君を夏の日に喩えようか、の詩だよね
大学時代、講義中に萌えてたw
0021風と木の名無しさん2006/12/20(水) 17:34:45ID:UV6oZ1xJ0
>>15
バショウさんはそっちの人、と言われてるけれど、
なんだそのラブラブっぷり、メルヘンっぷりはー!
あてられてしまいましたよ。
0022風と木の名無しさん2006/12/20(水) 22:34:30ID:5OaZSGqV0
>>20
そうそう。
Shall I compare thee to a summer's day?
Thou art more lovely and more temperate:
で始まるソネットです。抜粋って書くの忘れてた…
シェイクスピアとWH氏とダークレディの三角関係とか言われて
自分も講義中に凄く萌えだった!
0023風と木の名無しさん2006/12/21(木) 00:30:07ID:FLMJzEuR0
出典が2chのもOK?短歌、五七五板より

44 :苦売る :2000/12/20(水) 23:09
妹を
貰っていいかい
お義兄さん

45 :573:2000/12/20(水) 23:56
お義弟よ
おマケに俺も
ついてくる

#お徳だよ!

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萌えたというよりなんか可愛かったので。
0024風と木の名無しさん2006/12/23(土) 22:10:30ID:FlQEi0rJ0
>>23
お徳用兄さんカワユスw


ホシュがてらバショウさんのエピソードを。

「奥の細道」の旅で使った紙衾(和紙でできた携帯用の布団)を
按摩をしてくれた弟子がほしがったのであげちゃったとき。

首出してはつ雪見ばや此衾   竹戸
(訳:この紙衾にくるまって首出して初雪見るよ!)

傍で見ていたソラは、自分がそれを欲しかったのにと

たたみめは我が手のあとぞ紙衾  曾良
(訳:それは私にとっても、あの辛かった「奥の細道」の旅の思い出の品なのですが。
竹戸さん、その紙衾についている折り目は、私が毎朝たたんで差し上げた際の手の跡ですよ)
----------------
衾は恋や愛憎のシンボルとか書いてあってなおさら萌え。
あと、「玄宗皇帝は楊貴妃の衾を恋の形見に大事にしてたらしいよ。
まあ、今回の私の場合はそんな色っぽいことないけどねー」
みたいなこと書いてるバショウさんも凄い。天然か。天然なのか。
0026風と木の名無しさん2006/12/24(日) 01:13:42ID:Gs6An6bu0
僕の背に頭を当ててものを言う「骨伝導の実験中です」 千葉聡

現役国語教師の歌人なんだそうです。
仲良しでかわいくて和む(´∀`)
0028風と木の名無しさん2006/12/25(月) 00:19:11ID:QQrJ840g0
万葉集。大伴池主が大伴家持に贈った歌。
これが詠まれた時この2人は離れた場所にいたんだとか。

うら恋し我が背の君はなでしこが花にもがもな朝な朝な見む
〔敬愛する貴方がなでしこの花であればいいのに。そしたら毎朝見るのに〕

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これはよい遠距離恋愛ですね
0029風と木の名無しさん2006/12/25(月) 00:56:19ID:ze8SLSo20
>>28
歌の世界では、なでしこ=撫でし子だよw
どう見てもガチです
0030風と木の名無しさん2006/12/25(月) 10:50:20ID:hmwHmEw/0
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/01/25(水) 18:17:54.91 ID:4NTl5kPZO
本当にキスされますたw

友達にキスしてって言う

キスされる

(中略)
↓今ココ!!

皆様、>>1こと 南 ◆zuMpLENUoI(♂) と たっちゃん(♂)の
♂×♂の恋の駆け引きの行く末を温かく見守りましょう。

友達に「キスしよーぜ」って言ったら
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/school/10394/
0031風と木の名無しさん2006/12/29(金) 15:21:50ID:qfMEO2tK0
若殿の痔ははへぬきのやまいなり

若殿の痔は男色によるものではなくて、本当に生来の病によるものなんです、
という意味。
江戸時代の川柳らしい。
なんか言い訳がましくて逆にアヤスィ…
0032風と木の名無しさん2006/12/30(土) 21:39:36ID:IIyN4qT+0
加藤楸邨の作。

降る雪が父子(おやこ)に言(こと)を齎(もたら)しぬ

----------------------------------
雪を見ながらぽつりぽつりと会話する不器用な父親と息子を想像して萌え。      
0033風と木の名無しさん2007/01/02(火) 20:56:12ID:olq9sXqp0
なんか芭蕉ばっかりにになってしまいますが。
松尾芭蕉が男に送った俳句

寒けれど二人寝る夜の頼もしき  

-------------------------------------------------------
そんな直球な…!
0034風と木の名無しさん2007/01/03(水) 12:56:37ID:LSczGpI30
>>24
バショウさんとソラさんのラブラブっぷりもあてられるが、
姐さんの可愛い翻訳にも萌えたハァハァ
恨みたらたらの敬語が敬語が…
0035風と木の名無しさん2007/01/07(日) 19:40:01ID:TnyVbo5B0
工/藤/直/子の詩。『の/は/ら/の/う/た』より

うみへ  おがわはやと

ぼくは
いつか きっと
うみを
くすぐってやる

------------------------------------------
作者がおがわになりきって書いた詩。無機物萌え。
0036風と木の名無しさん2007/01/08(月) 07:51:36ID:0T+nsfKE0
塚本邦雄の

鞦韆に揺れをり今宵少年のなににめざめし重たきからだ


----------------------------------

普通に考えればブランコに乗りながら寝ちゃった
小さい子を抱いて連れて行く親の目線なんだろうけど、
「今宵」とか「なににめざめし」とかを深読みすると萌え死ねる。
0037風と木の名無しさん2007/01/10(水) 21:37:32ID:llIuu4NT0
吉/野/弘の詩「石/仏」より

 うしろで
 優雅な 低い話し声がする。
 ふりかえると
 人はいなくて
 温顔の石仏が三体
 ふっと
 口をつぐんでしまわれた。
 秋が余りに静かなので
 石仏であることを
 お忘れになって
 お話などなさったらしい。

以下略

----------------------------------
マターリおしゃべりする優雅な低い声の石仏。なんかイイ。
0038風と木の名無しさん2007/01/14(日) 02:35:41ID:uXkmqxiN0
好きな俳句、思いつくだけいくぜ。


殺すほど愛したこともなく夕立  (櫂 美知子)

男の旅 岬の端に立つために (桂 信子)

ペニスよりふときものなし宝石店 (島津 亮)

鞦韆(ふらここ)は漕ぐべし愛は奪うべし (三橋 鷹女)

呪ふ人は好きな人なり花芙蓉 (長谷川 かな女)

男にも唇ありぬ氷水 (小川 軽舟)

パンツ脱ぐ遠き少年泳ぐのか (山口 誓子)

前の世の罪許されて二人静 (檜 紀代)

俺に似た少年兵が熱砂ゆく (五島 高資)

ラムネで乾杯して涙ぐむ大晴天 (原子 公平)

秋草を押し倒したる男の死 (内野 修)

八月を病む少年の変声期 (石川 青狼)

虹立ちて忽ち君の在る如し
虹消えて忽ち君の無き如し (虚子)
0039風と木の名無しさん2007/01/14(日) 11:29:58ID:zzNtf3ZG0
>>38を見て、以前新聞で読んだのを思いだしてのでうる覚えで。

月明かりに濡れる葡萄は 衆道の男たちかな


まんまですか。
0040392007/01/14(日) 11:32:46ID:zzNtf3ZG0
月明かりに濡れる葡萄は 衆道の男たちの喉仏かな

だったかもしれぬ。
0041風と木の名無しさん2007/01/14(日) 12:07:04ID:AFeUt0nJ0
>>38
>男にも唇ありぬ氷水
エロい!濡れた男の唇にドキっとしてしまって、「うわ、俺なに男の唇意識してんだよ!」
とアワアワしてるのを妄想した。
>八月を病む少年の変声期
juneのかほりがしますな。サナトリウムの美少年チック。

>>39-40
>39を読んだ時勝手に「葡萄」=睾丸のことかと思ったw 喉仏だったのか。
0042風と木の名無しさん2007/01/15(月) 21:27:46ID:58vQbdsm0
>38
>パンツ脱ぐ遠き少年泳ぐのか (山口 誓子)

「パンツ脱ぐ」って強烈な表現だなぁ。
こういうの好き。
0043風と木の名無しさん2007/01/16(火) 17:36:17ID:MBSiwkOV0
ぐいぐい
0044風と木の名無しさん2007/01/16(火) 21:25:16ID:5c/R+J280
  ______
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0045風と木の名無しさん2007/01/16(火) 23:26:01ID:fwyyV05Y0
釈迢空(折口信夫)が同級生の辰馬桂二への想いを詠んだ歌らしい。

ほこりかに歌うとすれど羞らひつ
       清けき恋を何にはにかむ

----------------------------------
801というよりウホかもしれんが。
「羞らひつ」「清けき恋」「はにかむ」とか
なんか少年時代の甘酸っぱい恋って感じにハアハア。
0046風と木の名無しさん2007/01/19(金) 23:26:03ID:Lm337c6V0
801図書館の古い過去ログ見てたら
なんからしいの見つけたんで置いときますね

436 名前: 風と木の名無しさん 投稿日: 03/12/09 22:09 ID:o3ccFkwb

「小屋」
・・・
夜が闇の翼をひろげたときに、
  私は気が若くなり、相手が美しく見えた
私は思いつくままに面白おかしい話をして、
  難攻不落の相手の抵抗を和らげた
彼は歌い、私の左腕に頬を預けた。
  私が求めたら、断られるだろうか。
私は彼の腰のあたりで望みを果たした。
  こともあろうに私のごく親しい友人を相手として
私は酔いを呪った。酔いは恵みを与えるが、
  ときに恵みは君にとって重苦しいものだ
・・・
岩波文庫「アブー・ヌワース アラブ飲酒詩選」より

中国史スレからのコピペです。
作者はアブー・ヌワースという人で、中世アラブ(って何時?)
の詩人らしいですが、何か情報あるでしょうか(自分で探せって
?まあちょっとだけ)。
中世アラブがイスラム時代としたら、戒律はどうしてたんだ!?
----------------------------
>彼は歌い、私の左腕に頬を預けた。
  私が求めたら、断られるだろうか。
萌えた(*´Д`)
0047風と木の名無しさん2007/01/30(火) 13:44:10ID:uRziKQaf0
女色には厳しいイメージがあるけど男が相手だったらゆるいような
0049風と木の名無しさん2007/02/02(金) 19:42:01ID:njyU8jSo0
哀しければ君をこよなく打擲すあまりにダリヤ紅くくるしき
しみじみと涙して入る君とわれ監獄の庭の爪紅の花

北原白秋
0050風と木の名無しさん2007/02/05(月) 00:44:18ID:2n9OuNAe0
>君をこよなく打擲す
ちょw一瞬えすえむかと思ったw
0051風と木の名無しさん2007/02/06(火) 23:54:56ID:Z4Q7Ngg80
三/好/達/治の『師よ 萩/原/朔/太/郎』 より抜粋

黒いリボンに飾られた 先夜はあなたの写真の前で しばらく涙が流れたが
思ふにあなたの人生は 夜天をつたふ星のやうに
単純に 率直に
高く 遙かに
燦欄として
われらの頭上を飛び過ぎた
師よ
誰があなたの孤独を嘆くか

------------------------------------
口調に萌える。
妻の兄であり師でもあった萩/原/朔/太/郎への追悼詩。
これに限らず挽歌とか追悼詩って萌えてしまう。
0056風と木の名無しさん2007/02/24(土) 23:21:29ID:ocVLDXDv0
53です。>>54-55ありがとう

謡曲『花/月』より

こしかたより今の世までも絶えせぬものは
恋といへるくせもの
げに恋はくせもの くせものかな
身はさらさらさら さらさらさらさらに 恋こそ寝られぬ
(昔から絶えないものは恋という曲者だ
知らぬ間に心に忍び込んで、夜も眠れない)

半僧半俗の少年花/月が舞い歌う一節から
寺が舞台なので恋を歌われるとドギマギするw(深読みは可らしいですが)
0058風と木の名無しさん2007/03/01(木) 10:55:30ID:aNHdNgN40
むかし森川久美さんがその謡曲をモチーフにした
超耽美な話を描いておられたよ。
後目争いに破れて都を落ちた将軍の継嗣が
猿楽の稚児に身をやつして…って話。
0059風と木の名無しさん2007/03/03(土) 00:04:40ID:YzcA0yAJO
保守
0060風と木の名無しさん2007/03/03(土) 19:58:54ID:Z50UbTuu0
古今集より。
凡河内躬恒の周辺はパラダイスだ。

  月おもしろしとて、凡河内躬恒がまうできたりけるによめる
かつ見れどうとくもあるかな月影のいたらぬ里もあらじと思へば 紀貫之

(訳)月が美しい、と云って凡河内躬恒が訪れてきたときに詠んだ歌
「こうして美しいと思っても、一方ではうとましく思われることだ。
月の光が行き届かない里はあるまいと思うと(月の光が自分だけに
届いているのではないように、あなたにはわたしの他にも会いに行く
相手は沢山いるんでしょうね)」

氷室冴子の「ざ・ちぇんじ」でも引用されていた歌。他の歌みてても、
凡河内躬恒と紀貫之は普通に出来てるように見える。
互いを棚機と彦星に喩えたりなー(ちょっと本探してくる)
0061風と木の名無しさん2007/03/03(土) 20:37:07ID:Z50UbTuu0
凡河内躬恒の別物もうひとつ、古今集より。


  宗丘大頼が越よりまうで来たりける時に、雪の降りけるを見て
  「おのが思ひは、この雪のごとくなむ積もれる」と言ひける折りに
  よめる
「君が思ひ雪と積もらば頼まれず 春よりのちはあらずと思へば  躬恒」
  返し
「君をのみ思ひ越路の白山はいつかは雪の消ゆるときある  宗岳大頼」


(訳)
宗岳大頼が北陸から上京してきたときに、雪の降ったのを見て、
「私のあなたへの思いは、この雪のように積もっております」と言った折に
詠んだ歌。

「あなたの思いが雪となって積もっているのならば頼りには出来ません。
春から後には消えてしまうと思いますので 凡河内躬恒」

返し
「あなたのことばかり思ってはるばるとやって来ましたのに。あの越路の
白山はいったいいつ消えるときがありましょうか 宗岳大頼」

註:「思ひ来し」と「越路」を掛ける。「白山」は雪が消えることがないとされた。



ガチかおまえら。
 
0062風と木の名無しさん2007/03/04(日) 23:31:33ID:fGwwRdFO0
ざ・ちぇんじ懐かしいな
61は普通に恋歌に見える
0065風と木の名無しさん2007/03/17(土) 13:24:19ID:U04atPHO0
閑吟集より。

あまり言葉のかけたさに
あれ見さいなう空行く雲のはやさよ


言葉を交わしたいけどネタがないので
「ほら見てごらん。空を行く雲の速いこと」
0067風と木の名無しさん2007/04/02(月) 00:45:33ID:XhWRe75W0
>>60-61
すごい、熱烈だな
「雪は頼りに出来ない」のやりとりがロミジュリみたいだ
0070風と木の名無しさん2007/04/05(木) 21:42:14ID:PyyvQyHb0
酒のみてひとりしがなく食うししゃも尻から食われて痛いかししゃも

石田比呂志 『滴滴』より

――――――――――――
孤独なオヤジ萌え。どこかに良い年下攻めはいないものか
あるいはオヤジ×シシャモ萌え
0071風と木の名無しさん2007/04/06(金) 20:44:28ID:uQC7/pmv0
801板では衆道の行い方を説明した記述があるとして有名な『葉隠』より忍ぶ恋

恋死なん 後の煙にそれと知れ つひにもらさぬ中の思ひは
(貴方への恋心を打ち明けることなく死んでしまったが、荼毘の煙が立ち上るのを見て終生洩らさなかった私の想いを知って欲しい)

――――――――――――――――――――――
サムライ萌える
0076風と木の名無しさん2007/04/28(土) 23:17:22ID:+S2gnblT0
特に801ではないが保守がてら

鞦韆(ブランコ)は漕ぐべし愛は奪うべし

国語の教科書にこんな直球が来るとは思わなかった

0079風と木の名無しさん2007/05/02(水) 04:07:57ID:7ZELS5jh0
       |
   \  __  /
   _ (m) _ピコーン
      |ミ|
   /  .`´  \
     ('A`)    体技:ageを覚えた!
     ノヽノヽ
       くく



│ ≡  ('('('('A` )
│≡ 〜( ( ( ( 〜)
│ ≡  ノノノノ ノ  サッ

0081風と木の名無しさん2007/05/17(木) 21:22:12ID:c34SB93I0
・我はここに 神はいずこにましますや 星のまたたき 寂しき夜なり
 想い人を想いながら夜空を見上げてそうな感じで好き

・こころには責任なんて 取れぬゆえ 愛せ 取り返しのつかぬほど
 俵万智
 真剣に愛するって感じで好き
0082風と木の名無しさん2007/05/19(土) 23:10:18ID:8P8sY4WT0
耽美短歌といえば春日井健

唖蝉が砂にしびれて死ぬ夕べ告げ得ぬ愛に唇渇く

埴輪青年のくらき眼窩にそそぎこむ与へるのみの愛はつめたく

悦楽の流れわたしをにんげんになししばかりか愛欲を強う
0083風と木の名無しさん2007/05/23(水) 21:22:02ID:3KSLcA6M0
>>82 耽美短歌(゚∀゚)イイ!

ネットで見つけた短歌。

夢の世になれこし契りくちずしてさめん朝(あした)にあふこともがな

崇徳上皇が死ぬ前に男色関係にあったといわれている藤原俊成に贈ったんだそうな。
また貴方に逢いたいものだ、という意味らしいけど古文に詳しくないので萌える現代語訳が出来ねえ…。
0084風と木の名無しさん2007/05/24(木) 05:20:33ID:levs+4kL0
男色関係が後生に伝わっちゃって、しかもラブレターまで…w
0085風と木の名無しさん2007/05/25(金) 01:43:28ID:z1N6tNpf0
武田信玄の愛の誓詞とかもそうだけど、こういうのって色々想像できて萌える
0086風と木の名無しさん2007/06/05(火) 08:10:55ID:YyRkauX70
過去ログ読んでたら萌えたので文壇・文学史スレより転載

9 :風と木の名無しさん:04/07/07 03:09 ID:dRxibuWV
俳壇のシトですが、
種/田310日×尾/崎/放/哉

『咳/を/し/て/も/一/人』と詠んだ放/哉に、
山/頭/火が『鴉/啼/い/て/わ/た/し/も/一/人』と返す。
孤独を背負って落ちぶれていく放/哉と、
自/由律俳/句に命をかけた310日は、生きているうちは
一度も対面しなかったが、自らの死期を悟りつつあった晩年に
放/哉の墓前で310日が涙を流したのは、哀しみからではなく、
死んでやっと、放/哉に会う事ができるから。

――――――――――――――――
『咳をしても一人』は有名だけどこんな返歌があったのは知らなかったw
0087風と木の名無しさん2007/06/06(水) 00:03:53ID:q3sTMxrI0

> 死んでやっと、放/哉に会う事ができるから。

・゜・(ノД`)・゜・
ジーンと来た…けど萌えたw
0089風と木の名無しさん2007/06/18(月) 22:43:57ID:WP7Ny29e0
今日、本読んでたら折口信夫のウホッな作品を発見した
愛弟子で長年同居していた藤井春洋♂に召集がかかったので、入隊前に養子縁組をした2人。
その頃に作った歌だそうです。

かたくなに子を愛で痴れて、みどり子の如くするなり。歩兵仕官を

ど、どんな風に愛で痴れたんですか折口信夫…!みどり子って…!
ちなみに当時春洋は40歳近くだったらしいと聞いて一層萌えてしまった
0090風と木の名無しさん2007/06/19(火) 09:47:23ID:yMBZGOtq0
にこにこせりクリスマスケーキ買う男

加/藤/楸/邨は底知れない何かがある
0091風と木の名無しさん2007/06/19(火) 23:47:44ID:7OzB3MkO0
楸/邨すげーw
それだけで十種類くらいBL設定思いつきそうだw
0093風と木の名無しさん2007/06/22(金) 03:34:03ID:ZlG2Z30E0
保守
0094風と木の名無しさん2007/06/22(金) 09:07:44ID:IHm0G62i0
折口先生はガチで有名だよ
セクハラ大王だったらしい
0095風と木の名無しさん2007/07/01(日) 01:09:47ID:jUDnqujr0
外国の詩だけど

ジャック・プレヴェールという作者の「夜のパリ」

三本のマッチ 一本ずつ擦る 夜のなか
はじめはきみの顔をいちどきに見るため
つぎのはきみの目を見るため
最後はきみのくちびるを見るため
残りのくらやみは今のすべてを想い出すため
きみを抱きしめながら。

この詩に出会った最初から、男×男で想像して萌えとった
0098風と木の名無しさん2007/07/06(金) 23:07:26ID:zWp1rL+Q0
ちょっと前に凡河内躬恒の古今集の歌を書いたもんです。
あした七夕なんで思い出して引っ張り出してきた。
凡河内躬恒の個人誌w「躬恒集」より

七日の日の朝、美濃守(紀貫之のこと)に送る
躬恒 「君に逢はで 一日二日(ひとひふつか)になりぬれば 今朝彦星の 心地こそすれ」

返し
貫之 「あひ見ずて 一日(ひとひ)も君にならはねば 棚機よりも 我ぞまされる」

【大意】

躬恒 「あなたに逢わないで一日二日と日が経ったので、今朝は年に一度の
     逢瀬を終えたばかりの彦星のようなわびしい気持ちがすることだ」

貫之 「一日でもあなたに逢わないでいることに慣れていないので、次の年まで
     逢瀬を待つ織女星よりも私の思いの方が勝っていることですよ」


貫之集と躬恒集が一緒に収録されている本を持っているんだが、この二人の
間で交わされる歌は普通に恋歌みたいなのが多すぎて困る。
男性同士の単なる仲良しさんへの歌も恋歌になぞらえて表現することが多い
と云うのは分かってるけど君らそれやり過ぎ。
0099風と木の名無しさん2007/07/08(日) 19:50:26ID:FAcpeDYZ0
>>98
GJ!!
ナチュラルに恋人同士みたいで萌えたw
いいなぁ。こういう感じの好きだw
0100風と木の名無しさん2007/07/08(日) 23:41:52ID:GM5WRBle0
>>99
なんとなく、男同士の歌の方が定型にはまらない分素直な
心情がでてて萌えるところあるね。

で、同じ本の貫之集の部分にも同じ歌のやりとりが載ってて、
こっちには続きがあった。


 明くる年の七月、躬恒がもとに送れる

 貫之 「朝戸あけて ながめやすらん たなばたの あかぬ別(わかれ)の 空を恋ひつつ」

【訳】
「夜明けに戸を開け、彦星を送り出して、織女は物思いに耽っているだろうか。
満たされない思いで別れた空を恋しく思いながら」


で、注釈にはしっかりと「たなばた=織女。躬恒でもある」と書かれてたりする。

自分が貫之×躬恒派なのもあって、>98のも萌えるけどまあ受け攻め
自分的には逆だな〜と思っていたのが翻った感じで更に萌えた。

前の年には自分が織女の立場で返す流れになってたのを、翌年にさり気なく
躬恒の方を織女になぞらえて送り、さらに自分の私家集に続きで載せる貫之が
なんだかGJだと思った。
0102風と木の名無しさん2007/07/12(木) 17:11:18ID:YPV4Ny990
こういうのを古典の時間に習ってたら猛勉強したのにw
0105風と木の名無しさん2007/08/01(水) 12:46:30ID:VFVIm9SQ0
保守
0108風と木の名無しさん2007/08/01(水) 12:47:04ID:b1WjB92D0
くさいよキミタチ
0114風と木の名無しさん2007/09/09(日) 20:17:57ID:Z4j8jnku0
ほす
0115風と木の名無しさん2007/09/10(月) 20:10:07ID:H1x9A+5lO
もう出てたらごめん。

桝/野/浩/一「君/の/鳥/は/歌/を/歌/え/る」より。

あの/夏の
数/限り/ない
君に/なら
殺され/たって
いいと/思った

バ/ト/ロ/ワを見て詠んだ歌らしいが、ひと夏しか一緒にいられなかったマイカプと
重ねて萌え泣いた。
0116風と木の名無しさん2007/09/11(火) 22:45:26ID:7y0q0neHO
ぱらぱら読んでたら萌えまくった。

わたくしが青ぐらい修羅をあるいてゐるとき
おまへはじぶんにさだめられたみちを
ひとりさびしく往かうとするか
宮/沢/賢/治 無声/慟哭

全編だと別の意味になるけど、ここだけだと、やむを得ぬ事情で決別しても未だ相手を思っている二人を想像してしまう。
0117風と木の名無しさん2007/09/12(水) 01:00:56ID:ObsdGbPt0
作者も元の詩も正確な訳詩も忘れたんだけど漢詩だったことだけ覚えてる奴
「大通りまで追っかけて、あなたのお手に取りすがり、
わたしを嫌ってくださるな、二人は古い間柄、
たやすく見捨ててくださるな」みたいなの。
もっと長かったしものすごく萌えたんだけど忘れてしまった
0118風と木の名無しさん2007/09/24(月) 01:01:49ID:8lj64cCU0
何かそれ読んだことあるような気がする。
思い出せそうで思い出せない……

保守がてら、萌えた唐詩を。
漢詩は友情と別れだらけで、しかも地理的に一度別れたら
二度と会えなさそうなのがいい。

あの霧がかってる辺りがお前の次の任地か
別れがつらいのは俺も同じだ
お互いどさ回り役人だもんな
でも世界の中に自分を理解してくれる人間がいると思えば
天地の果ても隣近所みたいなもんじゃないか
だからそう分かれ道に突っ立って
子供みたいにハンカチぐしょぐしょにするのはやめろよ
(王.勃/送.杜.少.府.之.任.蜀.州)
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