かまとととは女性が世間知らずを装うために言った「カマボコはトト(魚)から出来ているの?
(文句の内容は諸説あり)」という文句から出来た言葉で、知っているのに知らないフリをする
ことである。
幕末の花柳界で普及したことから女性を対象に使われたかまととは、後に「うぶを装うこと」や
「うぶな人(この場合『かまとと女』ともいう)」という意味で使われるようになる。
一旦は死語となったかまととだが、宝塚歌劇女優の楽屋言葉(ヅカ言葉)として使われていた
ことから、現代に受け継がれた。また、ぶりっ子と一緒に「かまととぶりっ子」という言い回しで
使われることも多い。