ポケットモンスター擬人化総合スレ【二匹目】

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0001名無しさん@ピンキー2012/12/19(水) 17:13:57.06ID:tqRVy22E
このスレはポケモン達を擬人化した作品専用のスレです
●擬人化ポケモン×トレーナー
●   ポケモン×擬人化ポケモン
などなど、擬人化したポケモンさえ登場していればどんな内容でも構いません

注;グロやスカ・猟奇的な内容の場合は投下前に注意文などを書いてください

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ポケットモンスター擬人化総合スレ
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>>950
を踏んだ人か、立て方が分からなければその人が再安価した所でお願いします。

0400名無しさん@ピンキー2014/05/03(土) 19:30:12.11ID:XNmiPsKC
この時期じゃなくても先日の大雪といいポケ擬娘はそばにいて欲しくなる時が多過ぎる
炎タイプの娘に心も脚も暖めて欲しかった

0401名無しさん@ピンキー2014/05/06(火) 01:05:58.48ID:182HoHs0
チルタリスのふわふわの羽毛に包まれて眠りたい…

04023972014/05/06(火) 08:57:25.83ID:iBaJo9Af
過去スレ見直してみたらプクリンでほぼ同じネタで書いてる人いてちょっと反省。
でもモフモフ具合ではメリープとモココが最強だと思うのよ。

あ、個人的に一番添い寝したいのはマッスグマかなーw

0403名無しさん@ピンキー2014/05/12(月) 01:31:20.01ID:IhCuh7ye
ポケパルレで、カメックスとかリザードンとかのかっこいいポケモン
が、本気で喜んでて、なんか可愛かった。意外。

0404名無しさん@ピンキー2014/05/17(土) 10:28:25.33ID:TKHHroBS
妄想広がるよな、ポケパルレ
角を触られて嫌がるアブソルかわいい

0405名無しさん@ピンキー2014/05/20(火) 20:53:59.75ID:D1q7Zsy0
小ネタが!あざすあざす!
ポケモンは数が多いから、個人が好きになるポケモンも様々で楽しいですなー。

夏は冬みたくイチャイチャベタベタできなくなるほのおタイプがちょっと寂しそう。ブースター可愛い。

0406名無しさん@ピンキー2014/05/21(水) 23:41:24.16ID:PDVAoJnY
なんかアブソルって設定とかタイプのせいで一匹狼っぽく見えるけどみんなに誤解されてるだけで本当は寂しがりやっていうキャラが結構合うと思う

0407名無しさん@ピンキー2014/05/30(金) 19:44:10.16ID:0ncX9O++
ポケモンBW2やってて捕まえたズバット♀の性格がさみしがりだった時は、
将来はなつき進化ということを踏まえたら、なんというか急に胸が
熱くなるものがあったな。無論そのままスタメン入りよ。

0408名無しさん@ピンキー2014/06/01(日) 18:21:47.12ID:HG6K8OMy
懐いたピカチュウ(メス)を、バトルの時に出したら、
『ピカチュウは うずうずしている』って出たんだけど、
ネタに使えないかな?

0409名無しさん@ピンキー2014/06/12(木) 22:55:06.85ID:Y7z8MmMu
ご主人様に撫でてもらったときのことを思い出して疼いて仕方がない、みたいな

0410名無しさん@ピンキー2014/06/15(日) 19:48:25.81ID:+8kdN8Jw
バトルに勝ってほめてもらいながらやさしく夜のバトルをしてもらうのもいいけど
手を抜いて負けてわざと負けたお仕置きとして少しハードにしてもらうのもいいな
って考えてるんじゃない?

0411名無しさん@ピンキー2014/06/25(水) 06:49:37.03ID:3fNLzu/C

0412名無しさん@ピンキー2014/07/12(土) 22:16:03.45ID:UXUB+zC/
しゅ

0413名無しさん@ピンキー2014/07/15(火) 22:44:56.90ID:Dx10L3Dh
アブソルの話って前に出てましたっけ?
メモに残ってたけど以前投下したか忘れた。

夏です。冷やしブースターはじめました。

0414名無しさん@ピンキー2014/07/19(土) 20:06:51.21ID:DHtD6Xbx
いや、確かなかったはず…

0415名無しさん@ピンキー2014/08/02(土) 16:34:44.73ID:ZoP0WMlL
ほしゆ

0416名無しさん@ピンキー2014/08/12(火) 20:47:55.04ID:v2Wk9SrV
ageほしゅ

0417名無しさん@ピンキー2014/08/13(水) 02:22:53.63ID:zACHO029
前回から一年近く掛かってしまった……。
>>327からの続きです。6レスほどお借りします。

0418ご主人様のお誕生日パーティ4-12014/08/13(水) 02:24:39.36ID:zACHO029
「ご主人様ー」
 背後からサンダースの声が、惚けていた僕の元へと飛んできた。
 振り向くと、ベッドから少し離れた場所、ドアの手前辺りに二匹の姿があった。やや上気した顔で手招くサンダースと、そしてその横で、とろけた顔をしたブースターが腰を降ろしている。
 おもむろにサンダースが、ブースターの閉じた両脚の間に、自分の両手をねじ込んだ。
「サ、サンダースぅ……、やぁん……」
 恥ずかし気な声とは反対に、さしたる抵抗を見せないブースター。そのままゆっくりと、所謂M字開脚の姿にされていく。
 そして、濡れそぼってふやけたまま曝け出されたそのブースターの股間を、サンダースは僕の方へと見せ付けた。
「ほぉらどう、ご主人様?」
 二本の指で開帳された真っ赤な秘部が、視野に飛び込んできた。
 愛液でしとどに濡れた、熟れた果実がそこにあった。
 呼吸をするようにゆっくりと脈打っている。
 誘っている。
 僕を。
 その中へと。
『来て』
 そう言っている。
「ご、ご主人様ぁ……」
 切なそうな声が鼓膜に届く。
(…………!)
 体内の熱が収まらないうちに、立て続けに煽られたためか。
「はぁっ、はぁっ……」
 収まらない荒い息。
 理性は殆ど彼方へ飛んでいた。思考もまともに働かない。
「ちょ、ちょっとご主人様……!」
 グレイシアの制止の声が聞こえるが、止まる気はない。
 二匹の方へ手を伸ばしながら、膝立ちのままおぼつかない足取りで、ベッドから降りようとした。
 その時、
「へくちゅっ!」
 間の抜けた大声が室内に響き渡った。夢現を彷徨っていた僕を一瞬で現実へと引き戻す。
「リーフィア?」
 声の主はリーフィアだった。
「どうしたの?」
 心配しながら駆け寄るグレイシアに、再度クシャミで応えるリーフィア。
「へくちゅっ!」
「大丈夫?」
 グレイシアが寄り添う。僕も側へ駆け寄った。
「うーん……、ちょっと寒気がする……」
 鼻をすすりながら身体を抱えている。
 どうやら本当に風邪を引いてしまったようだ。
「言わんこっちゃない……」
 寒さに弱いリーフィアが、こういうことに耐えられるはずもないということに早く気が付くべきであった。

0419ご主人様のお誕生日パーティ4-22014/08/13(水) 02:26:25.03ID:zACHO029
 グレイシアに頭を撫でられながらしょげているリーフィア、そんな彼女の姿にため息を吐きながら、それほど僕との戯れに胸を躍らせていたのだなと思う。こうなることはわかっていながらも、楽しみのためなら後の自分の身も厭わない楽天的な性格。いかにも彼女らしい。
 などと考えていると、
「ご、ご主人様ー……」
「早くこっち来てー!」
 背後でほったらかされているサンダースとブースターから、抗議の声をぶつけられた。
「あー……」
 振り向き、愛想笑いで取り繕いながら慌てて言い訳を考える。
「いやでもほら、エーフィが言ってたじゃん。本番はまだだって」
「さっきまでその気だったのにー?」
「あーいや、あれはその……一時の気の迷いというか……」
 睨め付けてくるサンダースを前に、僕は視線を泳がす。
 リーフィアの件で意識が回復したというか、興が削がれたというか。とにかく、そっちの熱は今はすっかり引いてしまっていた。
「ブースターだって我慢できないよね?」
「う、うん……」
 サンダースの問い掛けに気恥ずかしそうに応じるブースター。
「だってさ!」
「で、でも……」
「あーもう! こうなったら……!」
 押し問答に苛立ったサンダースが立ち上がり、あっという間にベッドのすぐ下、丁度僕の手元の位置まで駆け寄ってきた。何をするのかと思う間もなく、迷いもなしに僕の腕を引っ張り始めた。
「わわっ!」
 滑り落ちそうになり、思わず反対の腕でシーツをつかみながら体制を立て直す。
「あ、ちょっと!」
 見かねたグレイシアが行かせまいと、反対の腕、シーツを引っ張っていた腕にしがみついてきた。
 そのまま僕の腕を無遠慮に引っ張り始める二匹。
「離せー!」
「駄目だってー!」
 両側からの引っ張り合い、当の本人は貧弱な悲鳴を上げるばかりである。
「ちょっ! やめてって! 落ちるから、危ないから!」
 その真っ只中に、ドアの開く音が飛び込んできた。
「ちょっと、貴方たち!」
 エーフィだった。腰に手を当てて、怒りと呆れの入り混じった顔で部屋を見据えている。
「準備ができたと声を掛けようとしたら……。前戯までって言ったでしょう!?」
 興奮に膨れ上がっていた部屋の空気が見る見る萎んでいくのが感じられた。
「ご、ごめん……」
 ことの発端でもある自分から謝るも、「ご主人様が謝ることはありませんわ。悪いのはこの子たち」と冷静に突っ込まれる。
(あれ?)
 よく見れば――よく見なくてもわかることだが――、エーフィは先ほどまでのような裸ではなく、普段着……お気に入りのカーディガンとロングスカートに身を包んでいた。
 流石に彼女たちも一日中裸で過ごすつもりはないようだ。ともすればリーフィアのように、風邪を引いてしまうかもしれないし。
「調子に乗りすぎ!」
 不機嫌そうな顔付きのサンダースに指を突きつけるエーフィ。
「もう皆に迷惑を掛けないこと! いいわねサンダースちゃん!?」
「はぁーい……」
 生返事で返すサンダース。反省しているのかどうか怪しいところである。

0420ご主人様のお誕生日パーティ4-32014/08/13(水) 02:27:57.28ID:zACHO029
「ブースターちゃんも! 高揚していたのはわかるけど、約束を忘れないで」
「うう……、ごめんなさい……」
 中途半端に終わらされたのもあってか、しょんぼりとしたブースター。
「私も、ちょっと興奮しすぎちゃった……。ご主人様、ごめんなさい」
 二匹が叱られている様を見て自分も反省するべきと思ったのか、グレイシアもベッドから一旦降り、僕に向かって正座になって頭を垂れる。
「いやぁ、いいよいいよ」
 そんな彼女を僕は苦笑いしながらなだめた。
「それよりエーフィちゃん、リーフィアが」
「どうしたの?」
 グレイシアが説明をしながら、力を失ったリーフィアの元へとエーフィを促す。
「あらあら……」
 エーフィはグレイシアに手渡された毛布をリーフィアに羽織らせる。
「大丈夫だって。今日はいい天気だし、少し日光浴すればすぐ元気になるよ」
 笑顔でそう言ってはいるが、どう見ても空元気である。
 だが、その身で光合成を行える彼女である、日光浴すれば元気になるのは事実だ。
「それにしてもご主人様、お身体が凄いことになっていますわね」
 見ると確かに身体中、特に股間と顔の周りが数多の体液でしとどに濡れている。
「予想していたのより大分浴びてますわね」
「ちょっと張り切りすぎちゃったかしら」
「いーじゃん、ご主人様も気持ちよかったみたいだし」
(そういう問題なのかな……)
 疑問に思ったが、気にしないことにした。
「ご主人様、朝食前にお身体を洗ってはどうでしょう。お着替えも用意してあります」
 やはりこうなることはある程度は予想済みだったということか、エーフィが早々に提案を持ちかける。
 流石に裸のまま朝食を食べるわけにもいかないし、今の身体では服も着られない。此処は彼女の意見に素直に賛同することにした。
「そうだね」
「お湯を沸かしますか?」
「シャワーだけでいいよ」
 ベッドから降り、脱ぎ散らかされた下着とパジャマを身体に巻き付けた。
「上がる頃には朝食を始められると思います」
「うん、わかった」
「行ってらっしゃい」
 五匹に見送られながら、廊下へと出る。
「……うん。朝ご飯、皆で先に食べてていいよ。後から行くから」
 戸を閉める間際、その隙間から、リーフィアの精一杯元気そうに努めた声が聞こえてきた。

 脱衣所のドアノブを後ろ手に閉める。
 言葉通り、丁寧に畳まれた着替えが置いてあった。
(皆を待たせちゃ悪いし、さっさと済ませるか……)
 パジャマと下着を洗濯籠に入れて浴室のドアを開ける。
 一歩踏み出したその体勢のまま僕は固まった。
「どうぞぉ、ご主人様」
「シャ、シャワーズ!?」
 浴室にて何故かシャワーズが待ち構えていた。
 しかもその格好!
 濡れて透けたエプロン一枚を素肌の上から着ている。それが肌にピッタリと張り付いて、身体のラインどころか、表面も殆ど丸見え状態である。ある種、全裸より危ない。
「はい、シャワーズですけど……、どうかしましたか?」
 マイペースな口調で問い掛けてくるシャワーズ。
「いやどうかしましたじゃなくて、何で此処に……うわ!」
 いきなりためらいもなしに踏み込んで来るシャワーズ。逃げる間もなく彼女に密着される。

0421ご主人様のお誕生日パーティ4-42014/08/13(水) 02:29:09.74ID:zACHO029
 八匹の中でも一際豊かな胸が、その柔らかくたっぷりとした質感を持って僕に襲いかかる。
 僕と彼女の間に挟まった薄地のエプロンの肌触りが、より官能的にしていく。
「お身体を洗うの、私がお手伝いいたしますねぇ」
 柔和な微笑みを浮かべたまま、僕の首筋に手を回し、背伸びをして唇を押し当ててきた。
「んっ……!」
 最初は特に違和感は感じなかった。
 だが段々と、身体中の力が抜けていくのに気が付いた。
(力が……入らない……?)
 グレイシアの時の、ささくれだったものを和らげるような感じではなく、心の芯ごと全てを軟化させてきているかのような。そんな浸食。
 水気を帯びた唇が音を立てて波打つ度に、口内で暖かく滑らかな舌が糸を引きながらうねるごとに、僕の肉体から抵抗する力を吸い上げていく。
 文字通り骨が溶けていくかのような錯覚。恐怖すら感じない。
 唾液の渡し橋が重力で落ちていくのと一緒に、シャワーズに倒れかかるように膝からタイルの上に崩れ落ちてしまった。
 そしてそのまま彼女にゆっくりと支えられながら、浴室内に横たえさせられる。
(あ……)
 もう、このまま身を任せてしまおう。
 鈍くなった思考の中でそう思い、力なく目蓋を閉じる。
 僅かに残っていた全身の力を自分から抜き、彼女が来るのを待つ。
(…………)
「あ……れ……?」
(ん……?)
 いつまで経っても訪れない快感。そして妙な声に目を開け、無理矢理上体を起こした。
「見かけないと思ったら……」
 脱衣所の辺りからエーフィの声。またも両手を腰に当てたお怒り状態である。
 そしてその隣で、ブラッキーが黒い眼差しでもってシャワーズを睨み付けていた。彼女もまた普段着……長袖のTシャツとジーンズを着ている。
「こんなところで抜け駆けして。相変わらず抜け目のない子だこと……」
「え……、だ、駄目かなぁ……?」
 戸惑うように尋ねるシャワーズに、エーフィが鋭く一括。
「駄目に決まっているでしょ!」
「ふえ〜ん……!」
 逃げられなくなったシャワーズを両側から押さえ込み、廊下へと引きずるように連れて行くエーフィ。
 残されたブラッキーが、上体だけ上げたまま置いてけぼりの格好になった僕を、呆れとも慰めとも取れる目付きで見ながら、いつものように素っ気なく一言。
「ごゆっくりどうぞ」
「う、うん……」
 惚けたままこれまた素っ気ない返事を返すと、彼女は満足したかのようにほんの少しだけ笑みを見せた後、脱衣所を出て行った。
 ほっとしたようながっかりしたような、複雑な気持ちをため息にして出しながら、僕は腰を上げて浴室のドアを閉めた。

 シャワーのノズルから溢れ出る冷水が、名残惜し気にまとわりつく淫らな体液を身体から引き剥がし、排水溝へと消えてゆく。
 我が身を清めながら、今後のことについて冷静に考えてみる。
 これからどうすればいいのか。本当にこのまま性行為に及んでしまっていいのか。
 正直心の整理はまだ付いてない。一時の感情に流されてしまっていいのかと、それが本当に彼女たちのためになるのかと、悩んでいる。
 だが、これは他でもない大切な彼女たちの好意。無下に断るわけにもいかない。
 そして何よりも、この日まで彼女たちの心意に気が付くことができなかった自分自身に責がある。
(じゃあ、最初から答えはひとつじゃないか……)
 トレーナーとして、男として、責任を持つ。
 蛇口をきつく閉めながら、一応自分なりの決心を固めた。
 身体を拭うタオルの感触が、目覚めの時に味わった彼女たちの柔らかな肌の感触に重なってイメージされた。

 用意されていた着替えを身に纏い、ドライヤーで乾かした髪の具合を気にしながら、ダイニングルームのドアを開ける。
 途端、
「うわっ!」
 前方の光景に一瞬我が目を疑い、たじろいだ。
 そこに文字通り想像を遥かに超えた、輝くような数々の料理が広がっていたからだ。

0422ご主人様のお誕生日パーティ4-52014/08/13(水) 02:30:34.79ID:zACHO029
 狐色に焼かれたロールパン。黄金色のオムレツ。半熟のベーコンエッグ。
 色とりどりのドレッシングや果物で彩られた大盛りのサラダ。柔らかそうなサンドイッチ。
 スパイスをたっぷり効かせたソーセージ。湯気の立ち上る肉たっぷりのシチュー。
 そしてグラスになみなみと注がれた鮮やかな色の果物ジュース(ブラッキーだけはモーニングコーヒー)。
 グレイシアが『少し豪華な食事』と言っていたのを覚えていたが、まさかこれほどとは予想もしていなかった。
「こ、これ全部皆で作ったの?」
 近場にいたブラッキーに尋ねると、何故か「ご主人様はいつも節制がすぎる」と非難するような言葉が返ってきた。
 詰まるところ、これくらいは苦もなく作れるから今度からはそうさせろと、そう言いたいのだろうか。
 確かに自分は貧乏性だとある程度自覚しているし、よく指摘されているけど……。
(そんなにケチケチしているつもりはないんだけど……)
 そう思いながらテーブルへ向かう。
「あれ?」
 いつもより椅子の数が少ない気がした。実際に数えてみると、七つ。席が二つ足りない。
 後から来ると言っていたリーフィアの椅子と、何故かイーブイの椅子。
「ご主人様〜!」
 無地のワンピースを着たイーブイが僕の椅子の背もたれに手を置きながら、もう片方の手で手招きしている。
「座って座って〜!」
 僕がためらっていると、キッチンの方からエーフィが声を掛けてきた。
「お先にどうぞ、ご主人様」
 言葉に甘えて、先に待っていることにしよう。そう思い、無邪気な笑顔の元へ向かった。
「でもイーブイの席は? 何処に座るの?」
 椅子を引きながら、傍らではしゃいでいる少女に問い掛ける。
「あのね、ご主人様がイーブイの席なの!」
「?」
 何を言っているのかわからないまま椅子に座ると、
「こうやって……」
 側にいたイーブイが後ろを向いたかと思うと、その場で軽く跳ね上がり、着席したままの僕の太ももの上に着地した。そうしてそのままの姿勢で身体をテーブルの方に向ける。
 首を僕の顔の方に捻り、楽しそうに口を開いた。
「一緒に食べよ、ご主人様!」
 心底嬉しそうな声。
 そして瞳を輝かせながら、こちらを見上げている。
 そしてその下方で、尻尾がみぞおちの辺りを無邪気に転がり回る。
 柔らかなお尻の肉がショーツ越しに息子を挟み込む。少女がはしゃぐ度に食い込んで、そこに絶妙な刺激を与えてくる。
 何気ない動作一つ一つが、体重を乗せて情欲のセンサーに刺激を与えてくる。
(こ、これは……!)
 油断するとイーブイの綺麗なお尻に欲望の反応を押し返してしまう、そんな状況になってしまった。
 一歩間違えたらそれこそ突き上げてしまいかねない。恐れている箇所、少女の秘境に。
(へ、平常心平常心……!)
 目をつむりながら胸に手を当て、必死で自分に言い聞かせる。イーブイが不思議そうな目でこちらを見ているようだが、気にしないでおく。
 やがて着替え終えた皆が席に着いた。
 僕の膝元にイーブイ。左隣にエーフィ、左右対称になるように右隣にブラッキー。向かいの席に、リーフィアを除いた残りの四匹。
 向かいの方にてむくれているシャワーズ。流石に裸エプロンではなく、襟口の広いドレスローブを着ている。
 因みにサンダースは半袖のTシャツとホットパンツ、ブースターはポロシャツとハーフパンツ、グレイシアはセーラー服。この場にいないリーフィアはワイシャツと吊りスカートを好んで着ている。
 ふと、手元の器、その中身に目を移す。
(オクラ入り納豆……)
 他にもよく注意してみると、僕に盛られた分だけ、何故か朝っぱらから精の付くような品が付け足されている。
 まあ今日一日のことを考えると、当然の配慮だろうとは思う。
 しかし……。
(洋食に納豆ってどうなんだ……?)
 嫌いじゃないけど、流石に合わないと思うのだが。

0423ご主人様のお誕生日パーティ4-62014/08/13(水) 02:34:25.65ID:zACHO029
「それでは!」
 エーフィが音頭を取って、食前の挨拶を始める。
「ご主人様のお誕生日を祝して、頂きまーす!」
「頂きまーす!」
 声を揃えて唱えると、皆一斉に思い思いの品に手を付ける。
 僕も早速味わいたいのだが、いざこうして沢山並べられると、どれから手を付けたらいいのか迷ってしまう。
 とりあえず、端から順に少量ずつ、盛り皿から取って口に入れてみることにする。
(おお……!)
 どれも見事なほどに美味しく仕上がっていた。ロールパンは表面の絶妙な固さと内側の綿菓子のような柔らかさで顎の筋肉を喜ばせ、オムレツは舌の上でとろけるように踊る。
 囓ったソーセージからは熱い肉汁が溢れ出し、手作りと思われるドレッシングは野菜の本来の味を最大限まで引き立てている。
「お口に合いますかご主人様?」
「うん、凄い美味しい!」
 こんなにも朝食に夢中になったのは初めてかもしれない。答えながらも、フォークの手を休めることはしなかった。他の皆も口々に美味しいと讃えている。
 これほどの誠意を用意してくれた彼女たちには、後でちゃんと感謝しなくては。そう考えながら、今は目の前のご馳走を思う存分楽しむことにした。
「ご主人様ご主人様!」
 食べ始めてから暫くした頃、イーブイが身体をこちらに捻って袖口を引っ張ってきた。
「何だい?」
 何か見せたいものでもあるのだろうか。ソーセージにマスタードを掛けようと伸ばしていた手を止めて、膝元に座る少女を見る。
 イーブイは笑うとテーブルの方に向き直り、スプーンでシチューを一掬いする。そして再度身体を捻って、それを僕の口元へと近づけた。
「はいご主人様、あ〜ん!」
「…………」
 なるほど、イーブイらしい。
 しかし自分の背丈の半分ほどしかない幼女に『あーん』をされて、僕個人としては何とも情けないような気持ちになる。
「あ〜んしてご主人様!」
「あ、あーん……」
 急かされて、仕方なしに首を下ろし、頭を近づけながら口を開く。スプーンが入れられたのを確認すると、口を閉じ、舌で具を掬い取る。
 スプーンが口内から出て行くのを確認して、咀嚼する。
「美味しいよねぇ?」
「う、うん!」
 気分的に半分ほども味を感じている余裕がなかったが。
「わー、微笑ましい光景!」
「いーなぁ、ご主人様のすぐ近くで」
 対面からサンダースとブースターの野次とも取れる声が聞こえてくる。
「ふふ、じゃあ私たちも……」
 それに触発されたのか、含み笑いをしながら席を寄せてくるエーフィ。意を合わせているかのように無言でブラッキーも同じようにこちらへ距離を縮めてくる。
 両脇から椅子ごと擦り寄ってくる二匹。
 エーフィはおもむろに彼女自身のジュースの入ったグラスを仰ぐ。
 中身を飲み込んだ様子はなく、そのままグラスを置いてから更に身体だけこちらに近づける。反対を見ると、ブラッキーも同様にコーヒーカップの中身を口に含めている。
(ま、まさか……!)
 先の場でのグレイシアの行動が脳裏によぎる。
「エーフィお姉ちゃんとブラッキーお姉ちゃん、何やってるの?」
 イーブイの疑問にグレイシアが答える。
「それはね、口移しって言って、あーんとチューを両方同時にできるのよ」
「へーすごーい! 頭いいんだねーお姉ちゃんたちー!」
(やっぱり……)
 口移し。いずれ来るとは思っていたが、まさか朝食から早々とは。
 イーブイの様子を盗み見る。無垢な瞳で僕やエーフィ、ブラッキーの動作を見つめている。
 他の皆はうらやましそうにことの成り行きを見守っている。
 やむなく受け入れることにする。
「ん……」
 まずはエーフィから。口同士を繋ぎ、ジュースを彼女の口から静かに受け止めていく。
 予想はしていたが、ジュースとともに滑り込んでいた舌が途中から口内で暴れ始め、感覚を狂わせてくる。
 口内に蔓延するのは、頭をおかしくされたのかと思うほど甘ったるい味。
 ジュースの味など入る余地もない。
「ふぅ……」
 僕が一息吐いたのを確認したのか、見守りながら順番を待っていたブラッキーが迫ってくる。
 注ぎ込まれるコーヒー、そして忍び込む舌。
 途端に溢れてくる心から涙が出そうなほどの絶妙なほろ苦さ。それが間違いなくコーヒーに寄るものではないと僕は確信していた。

0424ご主人様のお誕生日パーティ4-72014/08/13(水) 02:35:37.37ID:zACHO029
 そして更なる変化。
 苦みが先に満ちていたエーフィの甘さに溶け込む。途端、混じり合ったそれらは時に中和し合い、時に強調し合い……。手を取り合いダンスを踊るように化学反応を始めた。
 その華麗さに、僕は心髄から魅せられてしまった。
 まるで互いが互いにぴったりと符合したかのような……、いや、事実符合していたのだろう、二匹のキスの味は。そう思わせるほど完璧な調和だった。
 かつて僕が一度も味わったことのないミックスジュースを、二匹は僕自身の口内で見事作り上げて見せたのだ。
 気が付いた時には、もうブラッキーは離れていた。
「はふぅ……」
 再度一息入れ、味の余韻に浸りつつも、二色の強烈なブレンドから解放されたと安心した瞬間、
「さ、イーブイもやってごらんなさい」
 更なる追い打ちを仕掛けるエーフィ。ことの始終をすぐ近くで観察していたイーブイに、自分たちと同じことをさせようとしている。
「うん!」
 嬉々として頷く少女。断る権利など僕には多分ないのだろう。
 二人の背丈が違いすぎるので、一旦席を降りてから行うことになった。
 二、三度誤ってそのままジュースを飲んでしまったのは、ご愛敬と言うべきだろう。
 目をきつく閉じ、大袈裟に唇をすぼめた可愛らしいイーブイの顔が僕を見上げている。彼女からは接近してくる様子がないので、図らずも僕の方から距離を縮めることになった。
 半ば四つん這いになってイーブイににじり寄っていくうちに、様々な妄想が頭をよぎっていく。どんなキスなのか、どんな味がするのか。したくなくとも期待してしまう。
 思わず待ちきれなくなって、その勢いに身を任せようかとも思ったが、この場はあえてゆっくり進むことにした。
 やがて互いの唇が触れ合う。
 相手の唇はぎこちない動きで、ジュースを渡そうとしてくる。僕はただそれに応える。
 か細い流れで入り込んでくる液体。ゆっくりと、しかし着実に口内を満たしていく。
 そして全ての中身を渡し終えた後、
(あれ……?)
 そこで相手はそのまま離れてしまった。
 至って普通に口移ししただけ。キスには変わりないが、特に何の変化もなく終わってしまったため、酷く行為の実感が薄い。
「ね、ご主人様、美味しかった?」
 唖然としていた僕に澄んだ目で問い掛けるイーブイ。
「あ、ああ」
 色々と期待していただけに、正直なところちょっと肩すかしを受けた気分だった。
 と、そこで周りの目線に気が付き、急に恥ずかしくなる。
「さ、さあ皆、食事食事! 食べよ!」
 照れ隠しのつもりでさっさと席に戻る。
 その後も特に何事もなく、口移しもそれ以降はされずに――『あーん』は何度もされたが――賑やかな食卓が進んだ。
「御馳走様でした」
「ごちそーさまー!」
「ふぅ、食べた食べた」
「美味しかったぁ」
 各々思い思いの言葉を漏らしながら、朝食が終わる。
「さ、ご主人様」
 僕がナプキンで口を拭ったのを確認して、エーフィが声を掛ける。そして導かれるように、後片付けを始めた食器洗い組をダイニングに残して、食後の前戯組――イーブイ、シャワーズ、エーフィ、ブラッキーと一緒に寝室へと向かう。
 しかし寝室前に着いたと思ったら、「少々、中でお先にお待ち下さいね」と言って僕を一人寝室に残し、彼女たちは各々の私室へと消えていってしまった。
 何かすることがあるのだろう、さして気に留めることもなく、先にベッドの上で待つことにする。
 この先に、果たして何が待っているのだろう。そして僕はどうなるのだろう。

04254172014/08/13(水) 12:50:21.89ID:zACHO029
連投規制受けてました。失礼しました。
今回はここまでです。残りの四匹は次回に持ち越しということで。
服装についてですが、女性のお洒落には疎いのでかなり自信がありません。
違和感があると思いますがご容赦下さい。

0426名無しさん@ピンキー2014/08/13(水) 22:06:54.20ID:eREV/TlR
お疲れさま、後4匹もあるけど頑張ってね

0427名無しさん@ピンキー2014/08/14(木) 20:26:05.50ID:rghaf9tS

続き見たかったやつだからめちゃくちゃ嬉しい

0428名無しさん@ピンキー2014/08/15(金) 12:38:53.61ID:UC5PhpT5
イーブイズはキャラ設定考えるだけで一苦労ですね。
のんびりと続き期待してます。

0429名無しさん@ピンキー2014/08/16(土) 00:37:24.49ID:JMpjLAmh

しかし1年経つというのに100も進んでいない現状・・・

0430名無しさん@ピンキー2014/08/16(土) 22:28:19.69ID:ef8to7Af
おおGJ!
このシリーズは特に続きを楽しみに
してるから次も気長に待ってます

0431名無しさん@ピンキー2014/08/23(土) 23:04:15.91ID:6cnFuKGa
ageほしゅ

0432名無しさん@ピンキー2014/09/06(土) 14:10:51.26ID:8edH5tZe
俺が守ってやるよ

0433名無しさん@ピンキー2014/09/12(金) 16:33:37.99ID:xmuOx42h
干す

0434名無しさん@ピンキー2014/10/03(金) 04:28:08.05ID:s7WwW4PL
ほしゅ


何か・・・何かネタを出せないのか俺・・・!?

0435名無しさん@ピンキー2014/10/04(土) 20:57:46.78ID:dicIlbRd
もふもふパーティが可愛いので小ネタ。
ちょいちょい変なとこあります。

こっとんがーど!

お昼から一段落して3時のおやつ。
「あ、あの、トリミアンさん、コットンガードってどうやるんですか? あむっ」
オボンケーキを頬張るブースターがラムティーを口にしたトリミアンに尋ねる。
「ん……知りたい?」
普段から無口でクールでミステリアスでムーディーなトリミアンが怪しげな笑みを浮かべる。
「もぐもぐ、えっと、どんな風になるのかわからなくて……一度見てみたいんです」
トリミアンのいたずらごころに気づかないブースターが、つぶらなひとみで見つめる。
「それじゃ今やって見せるから……」
トリミアンは躊躇無く服を脱ぎだし、わざの準備にかかる。
「ふぇ……? あ、あのっ!?」
トリミアンの行動にブースターは慌てふためき赤面してしまう。
「まずはこうやって……」
ふりっ、ふぁさっ……
「あわわっ!?」
ブースターはどうようした!
「次にこう……」
ふぁささっ! ふわわっ!
「ひゃぁあっ!?」
ブースターはどうようしている!
「最後に……」
ふりりん、きゅっ! ふぁささぁっ! ふわん!
トリミアンのコットンガード!
トリミアンのいろけがぐぐーんとあがった!
「はわわぁっ!?」
ブースターはどうようしすぎてたおれた!
「こうやるの。わかった?」
セクシーな姿のトリミアンが決めポーズをとる。
「ふぁぁ……え、えっちなの……は、だめ、です……っ。はぅぅ……」
ブースターは目をくるくる回してオーバーヒートしていた。
「今のはメロメロ混ぜたやつね……ってブースターにはまだ早かったみたい」
トリミアンは満足そうな笑みを浮かべ、ティータイムを再開したのだった。

0436名無しさん@ピンキー2014/10/05(日) 03:05:02.94ID:WqarSxrN
>>435

久々の作品投下だな

0437名無しさん@ピンキー2014/10/26(日) 04:15:25.02ID:Djs7DUi6
ほしゅ

0438名無しさん@ピンキー2014/11/20(木) 19:56:33.57ID:uYFNxsvF
一ヶ月過ぎる前にほしゅ

0439名無しさん@ピンキー2014/12/15(月) 18:56:03.53ID:z0s/V6Uz
ほしゅ

0440名無しさん@ピンキー2015/01/15(木) 15:39:11.31ID:ED76apkt
年明けあげほしゅ

0441名無しさん@ピンキー2015/05/11(月) 01:28:19.70ID:cZmku8ol
ほしゅ

0442名無しさん@ピンキー2015/08/23(日) 03:46:41.53ID:M+BFyf2N!
保守

0443名無しさん@ピンキー2016/03/28(月) 02:37:19.15ID:rz14Sg9b
hosyu

0444名無しさん@ピンキー2016/05/03(火) 09:32:02.85ID:mkvQLOm/
保守

0445名無しさん@ピンキー2016/07/13(水) 21:01:48.82ID:qe8LMITQ

0446名無しさん@ピンキー2016/12/18(日) 13:37:58.89ID:Ar+nsnp1
メタモンの擬人化

0447名無しさん@ピンキー2017/05/02(火) 22:06:59.20ID:EOMiV/lc
保守

0448名無しさん@ピンキー2021/06/26(土) 12:18:40.59ID:p/upO6nA
保守してみる

0449名無しさん@ピンキー2021/07/24(土) 23:20:05.03ID:t2fARZEN
保守してみる

0450名無しさん@ピンキー2021/08/09(月) 01:47:41.35ID:ck0Ojvd2
保守してみる

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