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初霜「うぅっ…あぁ…提督…気持ちいいです。」 [転載禁止]©bbspink.com
0001名無しさん@ピンキー2015/09/02(水) 14:57:53.76ID:1pJKiy7a
 特に誰かに目撃されるという事も無く私達は無事提督の自室に着いた。
「汚い部屋だが勘弁してくれ。とりあえずベッドにでも腰掛けてて。」
 汚い部屋と形容したがそこまでの汚部屋という訳でもなくそれなりに整理はされている。提督は奥で軍服を脱いでいる。これからする事を考えると少し不安だが後はなるに任せるしかあるまい。

「…初霜。もうそちらは大丈夫かな?」
「準備」を終え私の隣に座った提督はそう尋ねてくる。
「…はい、準備万端ですよ。」
 その言葉を合図に提督は私を自室のベッドに押し倒した。鍵はかけてあるし、提督の自室なら執務室の様に急に誰かが入って来るという事も無いだろう。

 怖い

 だが、同時に提督と一つになりたいという願望が心に浮かぶ
0002名無しさん@ピンキー2015/09/02(水) 14:58:55.86ID:1pJKiy7a
結局私はその願望に忠実になる事にした。

提督の唇と私の唇が重なり合う。彼はフレンチキスで済ますつもりだったのだろうがそうはさせない。
私は腕を回して提督の体を半ば強引に抱き寄せる。彼は一見優男な印象をうけるが腐っても軍人である。
体はがっしりとしている。私の様な小娘一人抱きついたくらいでバランスを崩す事は無かったが、彼は私の行動に驚いたのだろう。
一瞬ひるんだ彼の口内に私はやや強引に舌をねじ込み蹂躙を開始する。
ここまで戦況は提督の有利だったがここらで多少反撃してもいいだろう。
0003名無しさん@ピンキー2015/09/02(水) 14:59:38.26ID:1pJKiy7a
一瞬ひるんだ提督もすぐに我に帰り迎撃を開始する。
舌を激しく絡ませながら提督は器用に私の服のボタンを外し、ブラをずらして小ぶりな乳房をあらわにする。
そのまま提督は唇を離し左指で左の乳首を、舌先で右の乳首の愛撫を始めた。
先程まで海上で訓練していたし、あまり良い香りはしていないだろうな…と思うがそれは仕方が無い。
それに火薬の匂いなどは既に体に染み付いていて今更洗って落ちる物でもない。
少なくとも重油と火薬と潮の混ざり合った香りが世間一般で言う少女の香りと間逆の物である事は確かだろう。
でも存外提督は特に嫌な顔はしていないのでこれはこれで興奮してくれているのかもしれない。
そんなくだらない事を考えているうちにも提督の愛撫は激しくなってくる。
「んっ、うん、あっ…」
自分でするのとは全く違う感覚に私の嬌声は自然大きくなる。
提督は攻め手を休めず残った右手の指を私の秘部に進出させる。ショーツの中に手を入れ触られてビクンと体が跳ねた。
他人に触られるのは当然初めての事であるので反応も大きくなる。
0004名無しさん@ピンキー2015/09/02(水) 15:00:14.39ID:1pJKiy7a
「初霜、弄るぞ。」
「はい…提督…初めてなので優しく…」
「了解。」
提督はそう言われた通りゆっくりと私の秘部を触る。割れ目に沿って指を転がし、弄り、確実に私に快楽を与えてくる。
秘部からは早くも愛液が染み出し卑猥にクチュクチュと音を立てていた。
「うっ、ああっ、提督…」
「濡れてきてるな。中に挿れても大丈夫かな…?」
そう言って提督は中指を立てて秘部への挿入を始める。
「待って、心の準備が…」
私も年頃の少女なので何度か自分でした事はあるが、怖くて膣内にまで指を挿れた事は無かった。
0005名無しさん@ピンキー2015/09/02(水) 15:00:56.89ID:1pJKiy7a
一瞬ひるんだ提督もすぐに我に帰り迎撃を開始する。
舌を激しく絡ませながら提督は器用に私の服のボタンを外し、ブラをずらして小ぶりな乳房をあらわにする。
そのまま提督は唇を離し左指で左の乳首を、舌先で右の乳首の愛撫を始めた。
先程まで海上で訓練していたし、あまり良い香りはしていないだろうな…と思うがそれは仕方が無い。
それに火薬の匂いなどは既に体に染み付いていて今更洗って落ちる物でもない。
少なくとも重油と火薬と潮の混ざり合った香りが世間一般で言う少女の香りと間逆の物である事は確かだろう。
でも存外提督は特に嫌な顔はしていないのでこれはこれで興奮してくれているのかもしれない。
そんなくだらない事を考えているうちにも提督の愛撫は激しくなってくる。
「んっ、うん、あっ…」
自分でするのとは全く違う感覚に私の嬌声は自然大きくなる。
提督は攻め手を休めず残った右手の指を私の秘部に進出させる。ショーツの中に手を入れ触られてビクンと体が跳ねた。
他人に触られるのは当然初めての事であるので反応も大きくなる。
0006名無しさん@ピンキー2015/09/02(水) 15:01:33.72ID:1pJKiy7a
「…肩の力を抜いて、怖かったら目をつぶっておくと良い。」
「はっ、はい…っ、あぁっ、うぅん…」
提督の指が私の膣内に侵入して来た。初めての異物感に戸惑うが、やがてそれは快楽と興奮へと変化していく。
「ああっ…はぁ…提督、気持ち良いです。」
「それは良かった。痛かったらどうしようかと思ったよ。」


しばらく提督の愛撫を受けて快楽と興奮を高ぶらせていた私だが、そろそろ体が火照ってきてしまった。
それに提督の単装砲も興奮して巨大化しており発砲許可を今か今かと待っている様にも見える。
「…提督そろそろお願いします。」
「ああ。その前に初霜も服脱ごうか。多分汚れるだろうし。」
提督に言われて私も服を脱ぐ。
0007名無しさん@ピンキー2015/09/02(水) 15:02:13.43ID:1pJKiy7a
「あ、あの、あんまりジロジロ見られると恥ずかしいです。」
「ああ、すまん。初霜が綺麗でつい、な。」
そう言って提督は目を逸らす。今更裸を見られて恥ずかしいも何も無いが服を脱いでる所をねっとり視姦されるのはあまり気分の良い物ではない。

服を脱ぎ終え戦闘を再開する。戦況はこちらの不利だが、まぁこちらは「初陣」だし仕方が無い。
「初霜…もう我慢出来そうに無い。中に入れるぞ。」
「はい。」
そう言って提督は私を押し倒した格好のままで秘部に巨大化した「単装砲」を押し当ててきた。
お互いから分泌された粘液同士が絡み合ってヌチャヌチャと音を立てる。これが私の中に入る事を考えるとなんとも複雑な気分になった。
しばらく粘液同士を絡ませていた提督だったが意を決したのか、ついに肉棒を膣内に挿入してきた。
そして提督は挿入させた勢いのまま私の処女膜を貫く。
0008名無しさん@ピンキー2015/09/02(水) 15:03:14.08ID:1pJKiy7a
「ぐっ…くぅっ…痛っ…」
「…すまん、もっと優しくするべきだった。」
「…大丈夫、こんなの戦場での負傷に比べたら…っうん…」
私の秘部からは先程から赤い血が愛液と交じり合って垂れている。初めての時は気持ちよくなれないとは聞いて覚悟はしていたが、
なかなかきつい物がある。だからといって提督に余計な気遣いをして欲しくは無い。
「あっ…くっ…提督…私は大丈夫だから…提督の好きに動いて。」
「だが…」
「いいから…すぐに慣れると思います…だから…」
「…初霜。」
そう言うと提督は私を強く抱きしめてキスをしてくれた。
0010名無しさん@ピンキー2015/09/02(水) 19:27:37.62ID:1pJKiy7a
「無理をするなって言ったろう?」
「…提督、心配しないでください。私はこうして提督と一緒になれて嬉しいんです。だからこれくらい大丈夫です。続けてください…お願いします…」
「…分かった。俺も出来るだけ痛くないようにする。」
「お願いします。」
 そう言って提督は行為を再開した。肉体同士がぶつかる音が室内に響く

 初めは痛いだけだったがやがて慣れてきたのかその痛みも多少和らいできた。その代わりに提督のモノが私の中を動くたびに膣内で痛みより快楽が占める比率が大きくなってくる。

「うぅっ…あぁ…提督…気持ちいいです。」
「俺もだ…」
「良かった…提督も私で気持ちよくなってるんですね…っうん!」
「…正直言うと、もうこっちも余裕が無くなってきた。」
 ピストン運動を続けながら提督が呟く。正直こちらも限界が近づいている。
「私も…イキそう…提督、今日私安全日なんです。だから…中にっ!」
「初霜っ…もう限界だ…」
「はい。提督、いつでも…どうぞ。」
「うっ…くうっ…」
 提督はそのまま私の中に精液を発射した。熱いドロリとした精液が私の子宮に注がれていくのが分かる
0011名無しさん@ピンキー2015/09/02(水) 19:29:29.09ID:1pJKiy7a
「イクっ…イっちゃう…」
 殆ど同じタイミングで私も達してしまった。はぁはぁという二人の荒い呼吸が室内に響いた。

「…もし直撃したら責任は取らせてもらう。」
 抱き合いながら提督が呟く。
「…はい…その心構え、立派だと思います。」
「男としてそれくらいは…な。」 
 上官が部下を孕ませたとあれば色々と問題になるだろうがその時はその時と開き直る事にした。
0012名無しさん@ピンキー2015/09/02(水) 19:31:53.36ID:1pJKiy7a
「初霜に渡したい物がある。」
 事後、しばらくベッドの中で私は提督と抱き合っていたが、提督はそう言ってベットを離れ机の中から一つの小さな箱を取り出し私に手渡してきた。
「なんですかこれ?」
「開けてくれれば分かる。」
 恐る恐る箱を開けると中には指輪が入っていた。埋め込んである宝石はトパーズだろうか?
「ええっと、これは…いくら何でも気が早すぎませんか…?」
「…そう言われても仕方が無いだろうな。だがそれは結婚指輪じゃないんだ。」
「と、言いますと?」
 提督が語ってくれた話をまとめるとこういう事だった。
 何でも少し前に軍で、ある程度錬度が高い艦娘を対象にした強化計画が発動されたらしい。艦娘の能力にはある程度リミッターが掛けられているが
それを一定値解除してより艦娘を強化する事がその計画だ。だが安全の為に掛けられたリミッターを外したのでは艦娘にも負担が掛かるし、なにより本末転倒である。
そこで艦娘に無理の無い範囲で安全にリミッターを解除するのがこの指輪の効果らしい。提督が艦娘に指輪を渡す様を結婚に例えて「ケッコンカッコカリ」などと呼ばれているそうだ。

「そういう事だからこの機会にと俺は君への告白に至ったわけだ。」
「何故今に告白なのかと思ったらそういう事があったんですか…」
「君への思いは本気だぞ。」
「それくらい提督を見てれば分かりますよ。馬鹿にしないで下さい、私はこう見えても提督より年上なんですよ。」
 私の生まれは1933年。今年で81歳である。艦娘の歳の数え方がそれで良いのかどうかは知らないが。
「それはそうと是非とも指輪を受け取ってくれないか?」
「もちろんです、ありがとうございます。ところでこの宝石も元々ついていたものですか?」
 受け取った指輪を色々な角度から見ながら私は尋ねる。
「いや、それは俺の注文だ。金に関しては心配するな。それくらいの蓄えはあるし軍隊生活じゃ特に使う機会も無いしな。」
0013名無しさん@ピンキー2015/09/02(水) 19:32:59.04ID:1pJKiy7a
「でも加工しても指輪の効果って大丈夫なんですか?」
「その指輪を作った技術部の連中に頼んでしてもらった物だから安心してくれ…艦娘の誕生日って起工日と進水日と就役日のどれにあたるか分からなかったから初霜の進水日の11月の誕生石であるトパーズを選ばせてもらった。問題無かったかな?」
 私の進水日は11月4日である。正直人間で言う誕生日がその三つの日のどれにあたるかは私も分からない。
「…それに関しては問題ありません。それにしてもトパーズですか…」
 トパーズの石言葉は誠実、友情、そして「潔白」。汚された私の名誉の事を思うと偶然と言えばそれまでだろうが悪くない意味を持つ石だ。
「トパーズは嫌いだったか?」
「…いえ、大好きです。」
「それは良かった。早速つけてみてくれないか?」

 言われた通り指輪を左手の薬指につける。大きさはぴったりである。そして同時に力が湧いてくるような気がした。
「どうですか?」
「うん、似合ってる。初霜は可愛いな。」
 面と向かってそんな事を言われると照れてしまう。
 私はお返しとばかりに提督に口付けした。


(終わり)
0014名無しさん@ピンキー2015/09/03(木) 03:54:54.84ID:S76D+0FM
感動した
0015名無しさん@ピンキー2015/09/03(木) 05:30:13.13ID:Zi5AtALj
泣いた
0016名無しさん@ピンキー2015/09/03(木) 16:01:47.79ID:???
 特に誰かに目撃されるという事も無くワシらは無事部長の自室に着いた。
「汚い部屋だが勘弁してくれ。とりあえず布団の上にでも座っていてくれ。」
 汚い部屋と形容したがそこまでの汚部屋という訳でもなくそれなりに整理はされている。部長は奥で制服を脱いでいる。これからする事を考えると少し不安だが後はなるに任せるしかあるまい。

「…両津。もうそちらは大丈夫かな?」
「準備」を終えワシの隣に座った部長はそう尋ねてくる。
「…はい、準備万端ですよ。」
 その言葉を合図に部長はワシを自室の布団に押し倒した。鍵はかけてあるし、部長の自室なら派出所の様に急に近所のガキが入って来るという事も無いだろう。

 怖い

 だが、同時に部長と一つになりたいという願望が心に浮かぶ

 結局ワシはその願望に忠実になる事にした。

 部長の唇とワシの唇が重なり合う。部長はフレンチキスで済ますつもりだったのだろうがそうはさせない。
 ワシは腕を回して部長の体を半ば強引に抱き寄せる。部長は一見優男な印象をうけるが腐っても巡査部長で
ある。体はがっしりとしている。ワシの様な巡査長一人抱きついたくらいでバランスを崩す事は無かったが、
部長はワシの行動に驚いたのだろう。一瞬ひるんだ部長の口内にワシはやや強引に舌をねじ込み蹂躙を開始する。
ここまで戦況は部長の有利だったがここらで多少反撃してもいいだろう。
0017名無しさん@ピンキー2015/09/03(木) 16:03:00.32ID:???
一瞬ひるんだ部長もすぐに我に帰り迎撃を開始する。
 舌を激しく絡ませながら部長は器用にワシの制服のボタンを外し、シャツをずらして分厚い胸板をあらわにする。そのまま部長は唇を離し左指で左の乳首を、舌先で右の乳首の愛撫を始めた。
 先程まで派出所でプラモを作っていたし、あまり良い香りはしていないだろうな…と思うがそれは仕方が無い。それに塗料の匂いなどは既に体に染み付いていて今更洗って落ちる物でもない。
 少なくとも塗料と接着剤の混ざり合った香りが世間一般で言う警察官の香りと間逆の物である事は確かだろう。でも存外部長は特に嫌な顔はしていないのでこれはこれで興奮してくれている
のかもしれない。

そんなくだらない事を考えているうちにも部長の愛撫は激しくなってくる。
「んっ、うん、あっ…」
 自分でするのとは全く違う感覚にワシの嬌声は自然大きくなる。
 部長は攻め手を休めず残った右手の指をワシの菊門に進出させる。トランクスの中に手を入れ触られてビクンと体が跳ねた。他人に触られるのは当然初めての事であるので反応も大きくなる。

「両津、弄るぞ。」
「はい…部長…初めてなので優しく…」
「了解。」

部長はそう言われた通りゆっくりとワシの菊門を触る。尻の割れ目に沿って指を転がし、弄り、確実にワシに快楽を与えてくる。菊門からは早くも愛液が染み出し卑猥にクチュクチュと音を立てていた。
「うっ、ああっ、部長…」
「濡れてきてるな。中に挿れても大丈夫かな…?」
 そう言って部長は中指を立てて菊門への挿入を始める。
「待ってください、心の準備が…」
 ワシもいい大人なので何度か自分でした事はあるが、怖くて直腸にまで指を挿れた事は無かった。

「…肩の力を抜いて、怖かったら目をつぶっておくと良い。」
「はっ、はい…っ、あぁっ、うぅん…」
 部長の指がワシの菊門に侵入して来た。初めての異物感に戸惑うが、やがてそれは快楽と興奮へと変化していく。
「ああっ…はぁ…部長、気持ち良いです。」
「それは良かった。痛かったらどうしようかと思ったよ。」
0018名無しさん@ピンキー2015/09/03(木) 16:03:51.78ID:???
しばらく部長の愛撫を受けて快楽と興奮を高ぶらせていたワシだったが、そろそろ体が火照ってきてしまった。それに部長の警棒も興奮して巨大化しており犯人逮捕の時を今か今かと待っている様にも見える。
「…部長そろそろお願いします。」
「ああ。その前に両津も服を脱ごうか。多分汚れるだろうし。」
 部長に言われてワシも服を脱ぐ。

「あ、あの、あんまりジロジロ見られると恥ずかしいです。」
「ああ、すまん。両津が綺麗でつい、な。」
 そう言って部長は目を逸らす。今更裸を見られて恥ずかしいも何も無いが服を脱いでる所をねっとり視姦されるのはあまり気分の良い物ではない。

 服を脱ぎ終え戦闘を再開する。戦況はこちらの不利だが、まぁこちらは「初陣」だし仕方が無い。
「両津…もう我慢出来そうに無い。中に入れるぞ。」
「はい。」

そう言って部長はワシを押し倒した格好のままで秘部に巨大化した警棒を押し当ててきた。お互いから分泌された粘液同士が絡み合ってヌチャヌチャと音を立てる。
これがワシの中に入る事を考えるとなんとも複雑な気分になった。
 しばらく粘液同士を絡ませていた部長だったが意を決したのか、ついに肉棒を肛内に挿入してきた。そして部長は挿入させた勢いのままワシの直腸を貫く。
「ぐっ…くぅっ…痛っ…」
「…すまん、もっと優しくするべきだった。」
「…大丈夫です部長、こんなの派出所爆発オチの衝撃に比べたら…っうん…」
 ワシの菊門からは先程から赤い血が愛液と交じり合って垂れている。初めての時は気持ちよくなれないとは聞いて覚悟はしていたが、なかなかきつい物がある。
だからといって部長に余計な気遣いをして欲しくは無い。

「あっ…くっ…部長…ワシは大丈夫ですから…部長の好きに動いてください。」
「だが…」
「いいから…すぐに慣れると思います…だから…」
「…部長。」
 そう言うと部長はワシを強く抱きしめてキスをしてくれた。
「無理をするなって言ったろう?」
「…部長、心配しないでください。ワシはこうして部長と一緒になれて嬉しいんです。だからこれくらい大丈夫です。続けてください…お願いします…」
「…分かった。わしも出来るだけ痛くないようにする。」
「お願いします。」
 そう言って部長は行為を再開した。肉体同士がぶつかる音が室内に響く
0019名無しさん@ピンキー2015/09/03(木) 16:04:23.33ID:???
初めは痛いだけだったがやがて慣れてきたのかその痛みも多少和らいできた。その代わりに部長のモノがワシの中を動くたびに肛内で痛みより快楽が占める比率が大きくなってくる。

「うぅっ…あぁ…部長…気持ちいいです。」
「わしもだ…」
「良かった…部長もワシで気持ちよくなってるんですね…っうん!」
「…正直言うと、もうこっちも余裕が無くなってきた。」
 ピストン運動を続けながら部長が呟く。正直こちらも限界が近づいている。
「ワシも…イキそう…部長、今回のこち亀はお色気回なんです。だから…中にっ!」
「両津っ…もう限界だ…」
「はい。部長、いつでも…どうぞ。」
「うっ…くうっ…」
 部長はそのままワシの中に精液を発射した。熱いドロリとした精液がワシの直腸に注がれていくのが分かる。

「イクっ…イっちゃう…」
 殆ど同じタイミングでワシも達してしまった。はぁはぁという二人の荒い呼吸が室内に響いた。

「…もし直撃したら責任は取らせてもらう。」
 抱き合いながら部長が呟く。
「…はい…その心構え、立派だと思います。」
「上司としてそれくらいは…な。」 
 巡査部長が巡査長を孕ませたとあれば色々と問題になるだろうがその時はその時と開き直る事にした。
0020名無しさん@ピンキー2015/09/03(木) 16:05:02.60ID:???
「両津に渡したい物がある。」
 事後、しばらく布団の中でワシは部長から孫の大介の誕生日プレゼントの件で相談を受けていたが、部長は突然そう言ってベットを離れ机の中から一つの小さな箱を取り出しワシに手渡してきた。
「なんですかこれ?」
「開けてくれれば分かる。」
 恐る恐る箱を開けると中には指輪が入っていた。埋め込んである宝石はアクアマリンだろうか?
「ええっと、これは…いくら何でも気が早すぎませんか…?」
「…そう言われても仕方が無いだろうな。だがそれは結婚指輪じゃないんだ。」
「と、言いますと?」
 部長が語ってくれた話をまとめるとこういう事だった。
 何でも少し前に警視庁で、ある程度身体能力が高い警官を対象にした強化計画が発動されたらしい。警官の能力にはある程度リミッターが掛けられているが
それを一定値解除してより警官を強化する事がその計画だ。だが安全の為に掛けられたリミッターを外したのでは警官にも負担が掛かるし、なにより本末転倒である。
そこで警官に無理の無い範囲で安全にリミッターを解除するのがこの指輪の効果らしい。巡査部長が巡査長に指輪を渡す様を結婚に例えて「ケッコンカッコカリ」などと呼ばれているそうだ。

「そういう事だからこの機会にとわしはお前への告白に至ったわけだ。」
「何故今に告白なのかと思ったらそういう事があったんですか…」
「お前への思いは本気だぞ。」
「それくらい部長を見てれば分かりますよ。ガキのまんまだと思って笑わないで下さい、ワシはこう見えてももう立派な巡査長なんですよ。」
 ワシの生まれは1943年。だが今年も35歳である。長期連載漫画の主人公の歳の数え方がそれで良いのかどうかは知らないが。
「それはそうと是非とも指輪を受け取ってくれないか?」
「もちろんです、ありがとうございます。ところでこの宝石も元々ついていたものですか?」
 受け取った指輪を色々な角度から見ながら僕は尋ねる。
「いや、それはわしの注文だ。金に関しては心配するな。それくらいの蓄えはあるし田舎暮らしでは特に使う機会も無いしな。」
0021名無しさん@ピンキー2015/09/03(木) 16:05:42.85ID:???
「でも加工しても指輪の効果って大丈夫なんですか?」
「その指輪を作った中川コンツェルンの連中に頼んでしてもらった物だから安心してくれ…漫画の主人公の誕生日って設定上の誕生日と連載開始の日と作者の誕生日のどれにあたるか分からなかったから
 両津の生まれた日の3月の誕生石であるアクアマリンを選ばせてもらった。問題無かったかな?」
 ワシの生まれた日は3月3日である。正直人間で言う誕生日がその三つの日のどれにあたるかはワシも分からない。
「…それに関しては問題ありません。それにしてもアクアマリンですか…」
 アクアマリンの石言葉は聡明、沈着、そして「勇敢」。ワシには関係のない言葉ばかりを持つ石だ。
「アクアマリンは嫌いだったか?」
「…いえ、高価な物は何でも好きです。」
「それは良かった。早速つけてみてくれないか?」

 言われた通り指輪を左手の薬指につける。大きさはぴったりである。そして同時に力が湧いてくるような気がした。
「どうですか?」
「うむ、似合ってる。両津は可愛いな。」
 面と向かってそんな事を言われると照れてしまう。
 ワシはお返しとばかりに部長に口付けした。


(終わり)
0022名無しさん@ピンキー2015/09/03(木) 17:54:36.20ID:huHjiFkc
毎秒たてろ
0023名無しさん@ピンキー2015/09/03(木) 20:11:36.04ID:TdoeZ238
sm25776163
どうぞ
0024名無しさん@ピンキー2015/09/03(木) 21:40:07.79ID:IFetGOwY
毎秒たてろ
0029名無しさん@ピンキー2015/09/04(金) 01:16:52.35ID:+7ju8TeD
毎秒立てろ
0031名無しさん@ピンキー2015/09/04(金) 11:00:40.42ID:+tJUYd4I
毎秒立てろ
0038名無しさん@ピンキー2015/09/05(土) 01:44:30.69ID:???
強制フシアナかと思ったけど違うやんけ
どうして(フシアナをしたん)ですか?
0040名無しさん@ピンキー2015/09/08(火) 14:44:39.65ID:+WIm8Zfg
毎秒立てろ
0043名無しさん@ピンキー2015/09/14(月) 19:36:57.24ID:nVUPKNC0
毎秒立てろ
0046名無しさん@ピンキー2015/10/13(火) 06:28:42.06ID:YDrC8os2
毎秒立てろ
0047名無しさん@ピンキー2015/11/23(月) 04:36:41.11ID:???
                   対象             防御 魔耐  団長DPS リオンDPS
リオン2.02倍 (リオン2.12) ドラゴンゾンビ         250  40  1841(2258)  3732(4809)
リオン1.89倍 (リオン2.02) 黒鬼               300   0   1793(2210)  3393(4470)
リオン1.89倍 (リオン2.02) キマイラ・マンティコア     300  50  1793(2210)  3393(4470)
リオン1.89倍 (リオン2.02) 風神・雷神           300  30  1793(2210)  3393(4470)
リオン1.53倍 (リオン1.74) ぬらりひょん           420  50  1677(2094)  2580(3658)
リオン1.48倍 (リオン1.67) ミスリルゴーレム(完成)   3500  60   208(249)    308(416)
リオン1.44倍 (リオン1.67) 大槌               450  10  1648(2065)  2377(3454)
リオン1.75倍 (リオン1.91) エルダードラゴニュート(黒)  350  60  1744(2161)  3055(4132)
リオン1.27倍 (リオン1.54) パンプキンナイト        500  10  1599(2016)  2039(3116)
リオン1.27倍 (リオン1.54) 泥田坊.             500  10  1599(2016)  2039(3116)
リオン1.20倍 (リオン1.49) 魔王の影(未知)         520  44  1580(1997)  1903(2980)
 団長2.34倍 ( 団長 2.61) 牛鬼              1000  10  1115(1532)    476(585)
 団長2.41倍 ( 団長 1.59) 飛行デーモン(黒)       800  80  1309(1726)   541(1083)
 団長2.41倍 ( 団長 1.59) ハエ               800  50  1309(1726)   541(1083)
 団長2.34倍 ( 団長 2.61) アモン(再臨)         1000  80  1115(1532)    476(585)
 団長2.34倍 ( 団長 2.61) パンプキンキング      1000  40  1115(1532)    476(585)
 団長2.05倍 ( 団長 1.03) ハイオーク(HP半減)     700   0   1406(1823)   684(1761)
 団長2.05倍 ( 団長 1.03) 落ち武者兜有り(HP半減).  700  30  1406(1823)    684(1761)
 団長1.42倍 ( 団長 1.90) メイドゴーレム        1500  50   631(1049)     444(552)
 団長1.42倍 (リオン1.08) 死者の王            650   0   1454(1871)  1022(2032)
 団長1.10倍 (リオン1.27) ドラコリッチ.           600  50  1502(1919)  1361(2438)
0050名無しさん@ピンキー2016/01/11(月) 23:25:50.03ID:???
埼玉県狭山市のマンションで3歳の女の子が死亡しているのが見つかり、警察は、女の子がやけどをしていたにもかかわらず放置したとして、
22歳の母親と同居していた男を保護責任者遺棄の疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは、母親で無職の藤本彩香容疑者(22)と、内縁の夫の大河原優樹容疑者(24)の2人です。
警察によりますと、2人は狭山市新狭山のマンションで、藤本容疑者の次女で3歳の羽月ちゃんがやけどをしていたにもかかわらず、
病院に連れて行かず放置したとして、保護責任者遺棄の疑いがもたれています。
9日に大河原容疑者から「娘と一緒に寝ていたが、起きたら冷たくなっていた」などと通報があり、警察や消防が自宅を訪れたところ、
羽月ちゃんが顔にやけどをした状態で死亡していたということです。
調べに対し、2人は「病院に連れて行かず何もしなかった」などと供述し、容疑を認めているということです。
警察によりますと、去年の夏、近くの住民から、「子どもが玄関前に出されている」とか「泣き声がする」などという通報が警察に2回あったということですが、
確認したところ、子どもに目立った外傷は無く、虐待を疑わせるものはないと判断し、児童相談所には知らせなかったということです。
警察は、羽月ちゃんがなぜやけどを負ったのかや死亡したいきさつを詳しく調べています。
0051名無しさん@ピンキー2016/01/25(月) 22:07:49.17ID:???
@ 朝鮮人は対等の関係を結ぶという概念がないので、常に我々の方が上だという立場を認識させるよう心掛ける事。

A 朝鮮人には絶対に謝罪してはならない。勝利と誤認し、後日に至るまで金品を強要してきます。未来永劫ユスリタカリをされる原因を作ります。

B 朝鮮人は恩義に感じるということがないため、恩は掛け捨てと思い、情を移さぬ事。

C 朝鮮人には裕福温厚な態度を示してはならない。強盗詐欺を企てる習癖がある。

D 朝鮮人は所有の概念について著しく無知であり理解せず、金品等他者の私物を無断借用し返却せざること多し。日本人を相手とする窃盗を英雄的行為と考える向きあり!重々注意せよ!

E 朝鮮人は平気で嘘を付く習癖があるので絶対に信用しない事!公に証言させる場合は必ず証拠を提示させる事!

F 朝鮮人と商取引を行う際には正当なる取引はまず成立しない事を覚悟すべし。

G 朝鮮人は盗癖があるので金品貴重品は絶対管理させてはならない。

H 朝鮮人には日常的に叱責し決して賞賛せぬ事。

I 朝鮮人を叱責する際は証拠を提示し、怒声大音声をもって渇破せよ。

J 朝鮮人は正当なる措置であっても利害を損ねた場合、恨みに思い、後日徒党を組み復讐争議する習癖があるので最寄の警察との関係があることを示し威嚇する事。

K 朝鮮人と会見する場合、相手より大人数で対応する事。

L 朝鮮人との争議に際しては弁護士等権威ある称号を詐称せる者を同道させる場合がある。権威称号を称する同道者については関係各所への身元照会を徹底する事。

M 朝鮮人が不当争議に屈せぬ場合、しばしば類縁にまで暴行を働くので関係する親類知人に至るまで注意を徹底する事。特に婦女子の身辺貞操には注意する事。

N 朝鮮人の差別、歴史認識等の暴言には決して怯まぬ事。証拠を挙げて論破し沈黙させる事。

O 朝鮮人との係争中は戸締りを厳重にすべし。仲間を語らい暴行殺害を企てている場合が大半であるので、呼出しには決して応じてはならない。
0052名無しさん@ピンキー2016/01/26(火) 19:56:47.70ID:???
YAP遺伝子日本人男性だけが受け継ぐ遺伝子
男性を形成する染色体を「Y染色体」とい う。
このYAP遺伝子は日本人の他にチベット人やユダヤ人の一部にしか持ってない。
ロズウェル事件の宇宙人からも日本人にし か持ってないYAP遺伝子が見つかった。
Y染色体は、父から息子へにだけ伝えられる。
もとのYは、男が生まれればY染色体に内包 される情報が遺伝する。
もし、家系の途中で一回でも女しか生まれないとすると、もとの男のY染色体の遺伝情報は消えてしまう。
つまり、Y染色体の遺伝 情報は大変脆弱である。 日本人男性に受け継がれる特異的なY染色体 「YAP」がある。
:染色体に記録されている6000万の塩基配列のうち、300ほどの塩基に、このYAPという 因子がある。
民族的な親戚関係にある、韓国朝鮮人や、中国人(漢人)にはこれらは 存在しない。
そして、この因子は大変古いらしく、最初の人間とされるアフリカ人の遺伝子に近くなるほど古く永く続いているものらしい。
これが裏付けるのは、日本人の大元が、現在の韓国朝鮮人や中国人ではない、ということである。
日本に大陸から移住してきて 混血してもなおかつ、もともとの日本人の 因子を受け継いできたのである。
縄文人がどうやらその祖であるようで、縄文人がもつ特性とは、「闘争心の無さ」である。
縄文時代が長い間続いたのはなぜな のか?縄文遺跡には争いの形跡がない。
人間が得た糧を皆に平等に分け合い、十分に 幸福に暮らしていれば、争う必要はないのである。
争いが始まったのは、大陸から渡来した弥生人が、縄文人の土地に入り込み、農耕を 始め、農作物の貯蓄により権威者を作ったことで、縄文時代が終わった。
日本人のおとなしさの系譜は、縄文人の血によるもの なのだ。
YAP遺伝子は、大陸には存在しない。大陸 では「闘争心の無さ」が仇になったため、 絶滅してしまった。
日本という土地での み、その遺伝子を現在も残すことができた のである。
現代的な感覚で言えば、「闘争心の無さ」 というのはマイナスイメージかもしれない。
しかし、闘争心の果てにあるものは破 滅である。闘争心やエゴの結果として、地 球が窮地にあるのが、今現在の世界ではないだろうか。
果たして世界はこのまま闘争心を是とする世界で成り立ちうるのか?もし世界が、闘争に疲れ果てる時が来たら、縄文人のような心のあり方が世界を救うのかもしれない。
0055名無しさん@ピンキー2016/04/19(火) 14:57:41.06ID:8/FU4RKu
芥川賞作家やぞ
0056名無しさん@ピンキー2016/05/26(木) 20:50:46.09ID:+4Q/e1bq
たまげたなあ
0057名無しさん@ピンキー2016/05/26(木) 23:38:13.89ID:???
       ,,--'''""`ヽ'   -/"~   ̄`ヽ、
     /       ヾ''"         ~`ヽ
    /       _,,,...  ヽ;:  /""ヽ    ヽ
   /         ;'"  "\ l /;:;;:::-'''ヽ,   i
  /         /,,--:-'''''"~:::::::::::::::::::::::::::ヽ,   .|
 /        /;:;;:::'''::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ  ヽ
 |         |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ  | 
/        ;/   :::::::::::、::::::::::::::::::::::::::::::;/ ヽ  i, 
/        ;:;:ヽ   ::::::::\::::::::::::::::::::::::/   ヽ  i, 
i          / )(   ::::\;;::::::::::::;/ ,,-'''ヽヽ ヽ  
|          |  ⌒ ,;''"'''-;,_ \l,::,l/ !" ●) |  | ワシのサイトになに糞スレ立てとんじゃワレ!
|          |.   ( ●   >>><< `"''''''  |  | 
|         ;:|     "''''''''""^     \   |  |
|         ヽ.        ゝ( ,-、 ,:‐、)  |  |
 |       /ヾ..       /   ,--'""ヽ  |  |             ___,,,:--'''''"
 |          |       .//二二ノ""^ソ   |  |    _,,,..::---'''""""~~
..  |        `、ヽ     ヘ`\┼┼┼ ,!ヽ --==ニニ二,
   |         ヽ\     \"ヽ-;:,,,,,,ノ /  / |     "`''''''-----:;,,,,,,,,,_______,,,,,,
   |          l  `ー、_   \,,,,,__,,,ノ /ヽ./
   ヽ.     
0058名無しさん@ピンキー2016/06/29(水) 17:15:53.16ID:???
高裁裁判官、ツイッターに自分の白ブリーフ一丁の画像などを投稿し、厳重注意
http://hitomi.2ch.net/test/read.cgi/poverty/1467017891/
裁判官がTwitterに半裸画像を投稿 裁判官「これからも、エロエロツイートとか頑張るね」
http://hitomi.2ch.net/test/read.cgi/poverty/1467025312/
【社会】50歳裁判官、「縄で縛られた自分」とツイッターに半裸画像投稿 東京高裁が厳重注意
http://potato.2ch.net/test/read.cgi/wildplus/1467019993/
【社会】「エロエロツイート頑張るね」 東京高裁の裁判官、ツイッターに半裸で縛られた男性画像など不適切な投稿
http://da ily.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1467016143/
【バカッター】50歳裁判官、「縄で縛られた自分」と半裸画像投稿c2ch.net
http://potato.2ch.net/test/read.cgi/dqnplus/1467028792/
0059新章/外伝 地獄兄弟、再び・SSテスト2016/09/03(土) 23:32:14.02ID:Bu6MKGOk
765 名前:新章/外伝 地獄兄弟、再び・SSテスト:2007/08/28(火) 22:53:38


     ホテル・トアール付近の謎の観測施設 展望台



 ホテル・トアールで五界ヒーロー達やサーヴァント達とそのマスター達、
 その他様々な世界の客人達がレストランフロアで食事を楽しんでいる頃。

 丁度、その裏手にそびえ立つ観測施設の展望台から黒い服を着た二人組の男が、
 レストランフロアのガラス張りになって外から見える一面を
 双眼望遠鏡を2人で片方ずつ片目で除きこんでいた。


影山「いいな・・・俺達も食べたいな・・・」
矢車「諦めろ・・・闇の住人の俺たちがあんな物を食う必要はない・・・」
影山「でも、兄貴のマーボー豆腐、また食べてみたいな・・・」
矢車「・・・・・・」


 矢車は、1年前の戦いが終結した直後の事を思い出す。
 2人で見た白夜。
 闇の中の光。


矢車「・・・・・・行ってみるか」
影山「!!・・・・・・いいの?」
矢車「・・・勘違いするな。あくまでタダ飯を食いに行くだけだ。
   ・・・どうした?行くぞ」
影山「・・・・・・うん、行こう!兄貴!」
0060新章/外伝 地獄兄弟、再び・SSテスト2016/09/03(土) 23:33:46.45ID:Bu6MKGOk
     ホテル・トアール  入り口

警備員「申し訳ございませんが、当ホテルは現在一般客のご利用は不可能となっております」
矢車「・・・・・・帰るぞ・・・」
影山「・・・・・・うん・・・」

 彼らの行く末は、誰も知らない。
0061新章/外伝 地獄兄弟、再び・SSテスト2016/09/03(土) 23:34:20.18ID:Bu6MKGOk
△矢車&影山→ホテル・トアールのレストランに向かうが、利用できないので渋々帰る


【今回の新規登場】
△矢車想=仮面ライダーキックホッパー(仮面ライダーカブト)
27歳。ライダーキックホッパーゼクターの資格者であり、ザビーゼクター最初の資格者。
ZECT本部直轄の精鋭部隊シャドウの元初代リーダー。「パーフェクト・ハーモニー(完全調和)」を信条
としていたが、カブト抹殺のみに執拗に優先した結果ザビーゼクターに見限られ、ザビーの資格を喪失、
リーダーも解任されてしまい、影山の奸計でZECTから事実上追放された。その後、仮面ライダーキック
ホッパーとして天道達の前に現れた際は、己を卑下し自らが掲げた「完全調和」の精神さえ喪失するほど
にやさぐれた姿に豹変。後に孤立した影山にパンチホッパーゼクターを授け、過去の経緯を越え「弟」と
して義兄弟の契りを交わす。その後はどの勢力にも属さず、自らを「闇の住人」と称し影山と2人で
他ライダーに突如攻撃を加え、ワームを倒す日々を過ごした。後にザビーゼクターに再び選ばれかけるも
過去への興味が失せていた為、拒絶。嘗ては趣味として天道同様料理を嗜み、一度は天道に勝った程の
腕前だったが、キックホッパーとなって以降は殆どインスタント食で済ます。カッシスワーム戦を経て
もう一度「光」を求める事を決意、「闇の中の光」すなわち白夜を見る為に影山と旅立とうとしていた
時にネイティブのネックレスで影山がネイティブ化を起こしたことで、矢車はネイティブの部分のみを
蹴り殺し影山を救う。その後影山と共に日本を旅立ち、白夜を見る。今も日本各地を二人で放浪中。
0062新章/外伝 地獄兄弟、再び・SSテスト2016/09/03(土) 23:34:44.23ID:Bu6MKGOk
△影山瞬=仮面ライダーパンチホッパー(仮面ライダーカブト)
20歳。パンチホッパーゼクターの資格者。ザビーゼクター三人目の資格者。
ZECT所属時は矢車を誰よりも尊敬しサポートしていたが、ザビー資格者復帰を目指す際、組織を乱す
不協和音として見下し、あっさりと切り捨てた。その後ザビーゼクターに選ばれシャドウ隊長に就任。
しかしその後失敗を重ね、再登場した矢車=キックホッパーに敗北、挙句の果てに天道にザビーゼクター
を奪われたのを機に、三島だけでなくシャドウのメンバーからも自らが不協和音とみなされ、ZECTを
追われた。その後、只一人自分に目を向けてくれた矢車と再び結束。彼に差し出されたホッパーゼクター
を受け取り、パンチホッパーの資格者となる。以後は矢車と義兄弟的契りを交わし「兄貴」と慕い、2人
で気ままな行動をとり続ける。だが影山自身は正義感が残っており、そして過去の栄光を求め、ザビー
復帰の誘いを受けた際、再びザビーになるも、加賀美の制止を無視した独断戦法によってワーム達に
惨敗し再び資格を喪失。再び矢車の元へ戻った(この後も正義感までは喪失していない)その後、矢車と
共に白夜の世界を求め旅に出ることを決意するが、ネイティブのネックレスによってネイティブ化を起こ
してしまう。影山は最後に矢車の手によって倒されることを望んだが、矢車にネイティブの部分のみを
蹴り殺された事で助かる。その後矢車と共に日本を旅立ち、白夜を見る。今も日本各地を二人で放浪中。
0063新章/外伝 来訪者たち・SSテスト2016/09/03(土) 23:38:21.75ID:Bu6MKGOk
775 名前:新章/外伝 来訪者たち・SSテスト:2007/08/30(木) 21:40:27


     東京湾  某港 5:30



太った少年「ハァ・・・ハァ・・・」
帽子の少年「頑張れ、はる夫!!もう少しだ!!」


 こんな朝っぱらから東京湾に面する港の倉庫を通り過ぎ、海に向かっている少年が二人。
 一人は帽子を被っており、もう一人はやや、というか大分太った体型である。

 帽子の少年の名前は安雄、太った少年の名前ははる夫という。
 詳しい説明は後述するとして、彼らはとにかく東京湾の前に着いた。


はる夫「・・・ハァ・・・ハァ・・・ようやく着いた・・・」
安雄「そんな事より見ろ!!」


 安雄が指を指した方向には、今遥か彼方から浮かび上がろうとする朝日が光っていた。
0064新章/外伝 来訪者たち・SSテスト2016/09/03(土) 23:45:13.58ID:Bu6MKGOk
はる夫「綺麗だ・・・わざわざ深夜のうちに家を抜け出した甲斐があったな・・・」
安雄「それよりはる夫・・・こうして俺たちが朝日を目指した訳はわかるか・・・」
はる夫「ああ・・・かのホッパー兄弟が「闇の中の光」白夜を目指したように、
    俺たちも「闇から現れる光」朝日を見るためにここまで来たんだ・・・
安雄「兎にも角にも、これで俺たちがドラえもん達より空想大戦に出れたわけだ・・・」


 色々を理由をつけたが、何だかんだ言って彼らが朝日を目指したのは、
 ドラえもんやのび太達より先にこの空想大戦に登場するためだったのである。
 脇役である彼らが主役であるドラえもん達よりも目立つためには、登場回数を増やすしかない。
 故に、彼らは空想大戦にいち早く登場するため、朝日を見るという口実を作ったと言う訳だ。
 ・・・・・・もっとも、作り手が彼らを今後、物語に出す気が無ければ意味の無い話だが。


安雄「ああ・・・朝日がまぶしい・・・何か周りが歪んで見えるな・・・
   そう・・・何だか歪んで・・・歪んで・・・!?」

 朝日が照らし、水面が揺れているだけの東京湾。
 その真上の空間が、バチバチと、まだ人気も殆ど無い東京湾に波紋を放ち、、
 その景色を大きく歪ませている。


はる夫「な、何だ・・・・・・!? (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」


 激しく波立つ海面。空の一部は何かの騙し絵のようにぐにゃぐにゃに曲がり
 きり、そして──
0065新章/外伝 来訪者たち・SSテスト2016/09/04(日) 00:20:50.27ID:I/louJrq
     (───────────────────)

 耳を劈くような共鳴音と共に、時空の扉が大きく口を開ける。


     (バリバリバリ、バリバリバリッ────!!!!)


 それは、つい数日前、4000年後の世界からやって来た航宙貨客船エルザが
 この世界にやって来た風景を思わせた。

 ・・・もっとも、今度の来訪者は、また違った存在だったが。


 安雄「あ、あれは・・・・・・!?」


 ちょっとした戦闘機や船なら、軽々と飲み込んでしまっただろうな
 巨大なゲートから現れたのは、巨大な山を思わせるような、
 謎の建造物だった。建造物の概観には大きなリングが回っており、
 おそらくそのリングの力か、その巨体にもかかわらず、その建造物は
 ゲートを出た後も、宙を漂い続けていた。

はる夫「あ、あれは・・・」
安雄「知ってるのか?はる夫!」
はる夫「あの形状、あれはまるで、ソフトクリーム・・・

  ズドム!!

はる夫「ふごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」

 その直後、はる夫の腹に、安雄の拳が直撃していた。
0066新章/外伝 来訪者たち・SSテスト2016/09/04(日) 00:31:38.23ID:I/louJrq
はる夫「や、安雄!? 貴様、何をする!?」
安雄「ボケてる場合か!?あれはどう見ても建築物だ。
   しかも、空間が開けた穴から現れた。ということは・・・」
はる夫「ひょっとして・・・異次元からの侵略者?」


 平凡普通な小学生の彼らでも、Dショッカーの脅威やナチュラルと非ナチュラルの
 確執はニュースや学校の授業で知っている。
 彼らが謎の建造物に不信感を抱くのも、当然の事だった。


はる夫「早く逃げるぞ!!安雄!!」
安雄「・・・・・・」
はる夫「どうしたんだ!?早く逃げるぞ!!」
安雄「逃げてどうするんだ・・・?
はる夫「え・・・・・・?」
安雄「ここで逃げたら、俺たちは一生ふがいない脇役のままだ。
   はる夫・・・お前はそれでいいのか・・・?」
はる夫「う・・・・・・」

はる夫「・・・・・・わかった、逃げない。
安雄「・・・・・・よし、行こう、俺たちの世界を守るために。」


はる夫&安雄「行くぞ!!」
0067新章/外伝 来訪者たち・SSテスト2016/09/04(日) 00:32:11.73ID:I/louJrq
   ――――――ゴゴゴゴゴゴ!!!

 謎の建造物は、身構えた彼ら二人に近寄ることも無く、
 東京湾の遠い岸のほうに着水した。


はる夫「・・・・・・警察、呼ぶか・・・・・・」
安雄「・・・・・・そうだね・・・・・・」
0068新章/外伝 来訪者たち・SSテスト2016/09/04(日) 00:46:33.52ID:I/louJrq
776 名前:新章/外伝 来訪者たち・SSテスト:2007/08/30(木) 21:41:56
○安雄&はる夫→ドラえもん達より先に空想大戦に登場するため、朝日を見に東京湾に向かうが、
          謎の建造物に遭遇する。
○謎の建造物→東京湾に着水する。


【今回の新規登場】
○安雄(ドラえもん)
東京都練馬区に住む少年。
のび太のクラスメート。いつも帽子をかぶっている。怖いものはオバケ。
趣味は漫画を読むこととキャッチボール。塾に通っているが、時々さぼって本屋で立ち読みする。
ジャイアンやスネ夫同様にのび太を馬鹿にすることもあるが、その一方でスネ夫を馬鹿にすること
もあるため、特にのび太を見下しているというわけでもない。
なにげに空き地のシーンなどにのび太達とともに登場するため、コミックの登場コマ回数ランキングでは
出木杉やドラミを押しのけて堂々の9位、10位入賞という実績を上げている。

○はる夫(ドラえもん)
東京都練馬区に住む少年。
のび太のクラスメート。太っている。怖いものはクモ。
かなりの大食らいであり、趣味は懸賞応募とキャッチボール。
以前、ハナクソを集めてボールを作った事がある。
ジャイアンやスネ夫や安雄同様にのび太を馬鹿にすることもある。
また、町内一周マラソンの結果によると、安雄より持久力は劣り、スネ夫よりは上である。
「ブク」という名前の犬を飼っている。
なにげに空き地のシーンなどにのび太達とともに登場するため、コミックの登場コマ回数ランキングでは
出木杉やドラミを押しのけて堂々の9位、10位入賞という実績を上げている。


謎の建築物の正体は、後日時間があるときに続きを書きます。
0069新章/外伝 来訪者たち・SSテスト2016/09/04(日) 00:49:53.14ID:I/louJrq
779 名前:新章/外伝 来訪者たち・SSテスト:2007/08/31(金) 22:35:55


     埼玉県・春日部市  ゲームショップ「ファンタジィ」店内



コータ「チョコくれよ。バレンタインの。」
真紀「やです。   ・・・・・・また始まった

ヤマシュー「・・・・・・・・・(汗)」
ヤブ「・・・・・・・・・(汗)」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ(空気の重さの効果音)

コータ「うーん、おなかペコペコ―――  チョコくれ。」
真紀「やです。」
コータ「俺、チョコ欠乏症。チョコ無いと死ぬ、チョコくれ」
真紀「死ねばいいのに」
コータ「なぁ、じゃあ金払うからくれよ。いくらだ」
真紀「兆。」
コータ「くれなきゃクビだクビ―――。」
真紀「いつでもどーぞ」

ヤブ「おい―――――ッやめろよぉ―――
   も――――ッやめろよぉぉぉおッ!!」
ヤマシュー「見ててこっちが不憫だわ―――!!」
コータ「うるせ―――チョコが欲しいんだよ!!
    チョコ!チョコチョコチョコ!!」
0070新章/外伝 来訪者たち・SSテスト2016/09/04(日) 01:06:51.34ID:I/louJrq
本町「ははは・・・・・・相変わらずバカやってますねぇ・・・フフフ・・・
   バレンタイン?フフフ・・・・・・何がいいんです?チョコなんてくだらない・・・・・・
ヤマシュー「(ムカッ) ・・・・・・本町、お前今月給料ナシな」
本町「ギャ―――ッ!!
   そっそれだけは!それだけは!お酒買えなくなっちゃう!
ヤマシュー「ウッセーオメ――――クッセエんだよ!!」
ヤブ<「テメーが今まで使い込んだ金額、家裁にネジこむぞ!?ボケが!!」
ヤマシュー「美形が横にいると、くつろげねえんだよ!ダボが!」
コータ「おい本町君、君、明日までに整形行ってブサイクになってきなさい。
    もしくはメーテルと999でブサイクの星行ってブサイクになってきなさい。
    もしくはネジな。 (ぬふうー)

     (バリバリバリ、バリバリバリッ────!!!!)

ヤブ「ん?今なんか地震しなかった?」
真紀「なんか大きな音がしましたけど」
コータ「異次元からの侵略者とか。」
真紀「ま、まさか・・・」
コータ「いや、わっかんねえぞ。最近じゃDショッカーとか色々結構ヤバイらしいから。
    某大型掲示板で聞いた噂なんだけど、何か「宇宙連合」っつう組織の怪獣が
    MDPOのガニメデ基地でウルトラマンやガンダムと戦ったらしいぞ。
    しかも、超強いらしくて、数人がかりでようやく倒せたんだってさ。
    さらに、宇宙連合はすでにその怪獣を大量生産しているとか。
ヤマシュー「・・・・・・マジかよ」
ヤブ「へえー、それで?」
コータ「だからこの近くに、魔王とかロボットとかいきなり出てきて暴れだしても
    おかしくない訳じゃん?」

一同「・・・・・・・・・」

 五人の間に、一瞬の沈黙が訪れた。
0071新章/外伝 来訪者たち・SSテスト2016/09/04(日) 01:12:28.45ID:I/louJrq
本町「ヤ、ヤバイんじゃないですか?早く逃げましょうよ!!」
コータ「いや待て、案外危険な物じゃないかもしれないぞ?」
    ひょっとしたら、異世界の勇者とかかもしれないぞ?」
真紀「そんな事いってる場合じゃ・・・」
ヤマシュー「いや、もしかしたらこれは千載一遇のチャンスかもしれないぞ?
      もし魔王にしろ勇者にしろ、それの第一発見者が俺たちだったら、
      いい店の宣伝にもなるし、全国から客が集まるかもしれんぞ?」
ヤブ「魔王まんじゅうや勇者石鹸とか売り出したら結構売れるかもな―――
   真紀ちゃんもコスプレして売り子してもらうからね」
真紀「コ、コスプレ・・・  ・・・ゴクリ
   お、いや、その・・・あの―――まぁーべつにいいですよ・・・」
コータ「さぁて・・・どんな格好をさせてくれようか・・・
    加護女かゆきめの二択だな・・・」
ヤマシュー「ミニスカ着物一択じゃねぇか!!」   ゴッ


真紀「・・・とにかく見てきませんか?何はともあれ、
   何がいるか確認しないと話は進みませんよ・・・」
コータ「何しきってんだ小娘が」
ヤマシュー「まあ、とりあえず見に行くぞ。本町、お前は留守番してろ」
本町「そ、そんなぁ・・・」


 そんな訳で、本町を除く5人は店外へ向かった。
0072新章/外伝 来訪者たち・SSテスト2016/09/04(日) 01:14:45.73ID:I/louJrq
780 名前:新章/外伝 来訪者たち・SSテスト:2007/08/31(金) 22:37:35
○コータ、ヤマシュー、ヤブ、真紀→時空の扉が開いたので店外へ見に行く
○本町→店内で嫌々待機

【今回の新規登場】
○コータ(進め!以下略/以下略)
ゲームショップ「ファンタジィ」のオーナーの一人。仕事もせずに漫画ばかり書いているダメ人間。
オタクで、メガネっ娘、巨乳好き。「サッカーチームができるぐらい」に等身大フィギュアを
所持している。その妄想力は物凄く、妄想が生み出した幻覚に殺されたこともある。特技は視姦。
モデルは作者の平野耕太氏。外見もヒラコー本人そのままの太った外見で描かれる。

○栗原真紀(以下略)
ゲームショップ「ファンタジィ」のアルバイトで、ゲーム大好きのメガネッ子。常識人。
憧れのゲームショップのアルバイトを満喫するはずだったが、人として終わっているダメな
店長・本町や暴走気味のオーナー3人(もちろんコータたちの事)、さらにはたまにヤクザも
入り浸るようになった店の騒動に巻き込まれ、ツッコミを連発する日々を過ごす。

○ヤマシュー(進め!以下略/以下略)
ゲームショップ「ファンタジィ」のオーナーの一人。仕事もせずに漫画ばかり書いているダメ人間その2。
オタクで、巨乳好き。眼鏡で黒い服と帽子の細身長身。「R・O・D」という漫画を描いてるらしい。
3人の中では(あくまでも他の2人と比べてだが)比較的常識人で、コータとヤブの掛け合いに対し、
激しいツッコミを入れる。モデルは漫画家で平野耕太氏の友人の山田秋太郎氏。
0073新章/外伝 来訪者たち・SSテスト2016/09/04(日) 01:16:00.06ID:I/louJrq
○ヤブ(進め!以下略/以下略)
ゲームショップ「ファンタジィ」のオーナーの一人。仕事もせずに漫画ばかり書いているダメ人間その3。
オタク。ショタコン。デブ専。ロングヘアーを後ろで束ねている。基本的にはコータにツッコミを入れる
役割だが、コータとともに妄想する事もある。モデルは漫画家で平野耕太氏の友人の田中亮太郎氏。

○本町(以下略)
ゲームショップ「ファンタジィ」の店長。見た目は容姿端麗で麗しい外見だが、
その実態はコータ達以下のダメ人間で、毎度毎度酒やギャンブル、株などに手を出しては店の貯蓄を
食いつぶしている。最近は見えないところで体育座りしているらしい。オチ要員。


「進め!以下略」は知らないので、設定やキャラはゲーマガで連載中の「以下略」のものです。
後、場所が埼玉県春日部市になってますが、これは自分のオリジナル設定です。
クレヨンしんちゃんやらきすたのキャラもいるので、何となく設定してみました。
0074新章/外伝 来訪者たち・SSテスト2016/09/04(日) 01:18:19.89ID:I/louJrq
793 名前:新章/外伝 来訪者たち・SSテスト:2007/09/02(日) 10:20:15


   埼玉県・春日部市  ゲームショップ「ファンタジィ」近くの道路



 道路沿いの歩道を、2人の少女が歩いていた。
 一人は明るい表情を浮かべながら歩いており、その背の低さから小学生に見間違えるほどである。
 もう一人はショートヘアの髪型で、物静かで表情の変化があまり見受けられない。
 結構対照的だが何故か仲の良い二人の少女、小早川ゆたかと岩崎みなみ。
 休日なので東京在住のみなみをゆたかが案内する・・・予定だったが・・・


ゆたか「・・・・・・あれ?」
みなみ「・・・どうしたの?ゆたか」


 二人が歩いているすぐ横にある空き地の風景が歪み、
 突如空間に大きな穴が開いた。
 穴の大きさは尋常でなく、3階建ての建物ぐらいなら軽く入りそうである。


     (バリバリバリ、バリバリバリッ────!!!!)
0075新章/外伝 来訪者たち・SSテスト2016/09/04(日) 01:27:41.45ID:I/louJrq
ゆたか「なんだろ・・・あれ・・・」
みなみ「ゆたか・・・危険・・・危ないから早く下がって・・・」


 丁度、店から出たコータ達もその場面に立ち合わせた。


ヤマシュー「な、何だ・・・ありゃ?」
真紀「ちょ、人がいますよ!早く助けないと!」
コータ「お、おい、それより見ろ!!」


 空間に開いた穴から、何か巨大なモノが飛び出した。
 飛び出したモノは、轟音を上げ、空き地に着地した。


     ドド―――――――――――ン


 真紀は、すかさずゆたかとみなみに駆け寄った。


真紀「大丈夫ですか?」
ゆたか「は、はい・・・みなみちゃんは大丈夫?」
みなみ「私は大丈夫・・・ゆたかが無事でよかった・・・」
ゆたか「みなみちゃん・・・・・・あれ・・・何・・・?」


 みなみと真紀がゆたかの指した方向を見ると、
 そこには、一つの大きな建物が建っていた。
0076新章/外伝 来訪者たち・SSテスト2016/09/04(日) 01:35:50.56ID:I/louJrq
コータ「な・・・何だありゃ・・・」


 コータ達は穴から出てきたのが、魔界の魔王だの、異世界の勇者だの、
 おおよそそんな感じのものを想像していた。
 だが、穴から出てきたのは、そんな者とは程遠い・・・
 結構ボロッちい2階建ての建物だったのだ。
 下の入り口の上には「スナックお登勢」と書いてあり、スナックであることがわかる。
 上のほうには「万事屋銀ちゃん」と書いた看板が建ってあり、
 1階と2階でそれぞれ別の店であることを見ているものに物語っていた。
 ・・・・・・まあ、物語る程度のものでもないが。


真紀「どうします?警察呼びますか?」
ヤブ「ま、待て?誰か出てくるぞ!」


 2階の上の入り口から、人が出てきた。


銀時「おいおい何だ?こりゃどーゆーこった?
   急に地震が来て、収まったと思ったら、今度はかぶき町がそっくり入れ替わっちまったってか?
   一体何がどーなってやがる」
コータ&ヤブ&ヤマシュー「・・・・・・」
真紀「・・・・・・」
ゆたか&みなみ「・・・・・・」


 扉から現れたのは白髪の男。江戸時代を思わせる着物を着ている。
 腰には木刀を差しており、彼に「侍」のイメージを印象付ける
0077新章/外伝 来訪者たち・SSテスト2016/09/04(日) 01:37:52.60ID:I/louJrq
銀時「ん?おい、そこの人、ちょっと聞こえる?」
ゆたか「? は、はい、何でしょうか?」
銀時「今、万事屋以外のかぶき町が全部そっくり入れ替わっちまったんだが、
   何がどういうわけか教えてくんない?」
ゆたか「は、はい・・・・・・えーと・・・」
みなみ「町が入れ替わったのでなはく、あなた達がやってきたんだと思います」
銀時「はい?」
みなみ「ですから、あなた達がそのかぶき町という所からここに来たんだと思います」
銀時「えー何ソレ、いわゆるテレポーテーションってやつ?
   俺達、そんな事される覚えないんだけどな―――本当か?
   ハッ!!まてよ・・・この前道でジーサン引っ掛けて転ばしちまったっけな・・・
   ひょっとしたらそのジーサンに呪いでもかけられたか・・・?
   あ――、どーしよ――、あん時素直に謝ればよかったなチクショー・・・」

真紀「・・・とりあえず、中に入って話伺っていいでしょうか?」
ヤマシュー「お、おいやめとけ!これはアレだよ。無害なフリして、
      中に連れ込んで襲うっつう・・・」
コータ「・・・行くぞ」
ヤマシュー「お、おい、人の話し聞いてたか?」
コータ「いや――、そうだとしても、ここで恩売っとけば後で役に立つかもしれんぞ・・・
    本物の怪獣とかに襲われた時とか・・・」
真紀「・・・とりあえず行ってみましょう」


 かくして、コータ、ヤマシュー、ヤブ、真紀の4人は万事屋の中に入っていった。


ゆたか「みなみちゃん・・・どうする・・・?」
みなみ「・・・とりあえず、帰ろう・・・」
ゆたか「一応、お姉ちゃんにメール送るか・・・」
0078新章/外伝 来訪者たち・SSテスト2016/09/04(日) 01:38:13.69ID:I/louJrq
794 名前:新章/外伝 来訪者たち・SSテスト:2007/09/02(日) 10:22:08
○コータ、ヤマシュー、ヤブ、真紀→万事屋と遭遇。中に入る。
○ゆたか、みなみ→万事屋と遭遇。ゆたかはとりあえずこなたに連絡する。


【今回の新規登場】
○小早川ゆたか(らき☆すた)
12月20日生まれ。血液型はA型。左利き。埼玉県在住。陵桜学園高等部1年D組所属。
得意科目は国語で苦手科目は体育。桃色のセミロングヘア。瞳は碧色。髪は短いツインテールで時々大きな
リボンをつけたりする。こなたの従妹で、ゆいの実妹。こなたやそうじろうには「ゆーちゃん」と呼ばれている。
こなたの3年への進級時、陵桜学園高校に新1年生として入学。身体が弱く、自宅から遠い高校へ通うために
親戚の泉家に居候中。病弱で身長・体格は高校生としては小柄。こなたよりさらに小さい。性格は明るく前向き
だが、ちょっとうっかりしている。 病弱・妹属性・純粋・可愛いの萌えパーツ(こなた命名)が揃っているため、
こなた曰く『歩く萌え要素』。

○岩崎みなみ(らき☆すた)
9月12日生まれ。血液型はA型。左利き。東京都内在住。陵桜学園高等部1年D組所属。
運動が得意で得意科目は体育。苦手科目は特になし。ミントグリーンのショートヘアでややツリ目。
瞳は薄い青紫色。スレンダーな身体で胸がないのを気にしている。物静かで表情の変化が少なく、
クールな雰囲気のため性格は優しいにも関わらず誤解され易い。また、褒められることが苦手で、
よく赤面してしまう。趣味は読書と鍵盤楽器。ゆたかの友人でクラスメイト。ゆたかとは入試後、
気分が悪くなったゆたかを保健室へ連れて行き、ハンカチを貸したのがきっかけで知り合う。
家は高良家の近所でお金持ち。みゆきとは家が近いことや好みが合うこともあり昔から姉妹のように
親しくしている。家で白い犬を飼っている。
0079新章/外伝 来訪者たち・SSテスト2016/09/04(日) 01:38:38.31ID:I/louJrq
○坂田銀時(銀魂)
身長177cm、体重65kg。10月10日生まれの20代。
「万事屋銀ちゃん」という何でも屋を営んでいる銀髪の天然パーマの侍。通称は「銀さん」。
一人称は基本的に「俺」たまに「僕」。普段は死んだ魚のような濁った目をしており、基本的に
無気力でだらしなく、余計かつ卑猥な言動を平気でしでかす上に金に汚い。人の揚げ足取りが得意で、
長谷川曰く「口喧嘩で負けた所を見たことがない」。甘いものを定期的に摂らないとイライラする
ほどの極度の甘党で、それゆえ血糖値が糖尿病寸前の域まで達している。しかし、自分が大切に思うものを
護ろうとする時は普段の怠惰ぶりを感じさせず、決める時には決める人物。勝負事においては自分なりの
武士道(ルール)を徹底して守り、大切なものを護る時でも、できる限り人や天人は殺さない。
内心は情に厚く仲間思いであり、仲間を救うためなら何処であろうと駆けつけたり、多勢に無勢の状況でも
立ち向かったりする。攘夷戦争の頃は敵味方双方から「白夜叉」と呼ばれ恐れられるほどの活躍を見せたが、
その戦いで多くの仲間を失ったことから現在は攘夷活動から退いている。攘夷活動に参加していた時の剣の
腕は全く衰えておらず、その上「白夜叉」としての闘争本能を呼び覚ませば更に驚異的なものとなり、
戦艦数隻を破壊するほどの戦闘能力を持つ紅桜(を使用した岡田似蔵)をも圧倒する戦闘力を発揮する。
他にも蹴る力も非常に強いなど、超人的な体力を持つ。人を引き寄せる不思議な魅力があり、普段の
だらしなさ故に新八や神楽のみならず、かぶき町の人々にも憎まれ口を言われているが、なんだかんだで
親しまれている。特に新八と神楽は、現在ではひとつの家族のような友好関係になっている。真選組の副長である
土方十四郎とは似た者同士だが、それ故に犬猿の仲。しかし普段は決して口に出さないものの、お互いの力量を
認めている様子。幼少時代に桂や高杉らと共に吉田松陽の寺子屋に通っていた。愛読書は「週刊少年ジャンプ」。


○万事屋内には、新八と神楽がいます。
○スナックお登勢は、現在留守で誰もいません。(自分が書くのが難しいってのもありますが 苦笑)

一応、続き書いてみました。
文章が少々変だと思いますが、その辺は指摘してくれれば幸いです。

後、ドミニア様とイノーバ様のSS、読ませてもらいました。
今後どうなるかたのしみです。
0080新章/外伝 来訪者たち・SSテスト2016/09/04(日) 01:58:54.46ID:I/louJrq
809 名前:新章/外伝 来訪者たち・SSテスト:2007/09/04(火) 18:03:37


     平行世界の地球  江戸・かぶき町



お登勢「・・・・・・どういうことだい。こりゃ」


 かぶき町の一角に、多数の人だかりができていた。
 その人だかりを越えた先には、建物と建物の間に、
 家をまるごと一軒建てられそうなほどの空き地が広がっていた。
 ・・・・・・正確には、少し前まで「建っていた」のだが。


キャサリン「ドーユー事デスカー?コレ」
沖田「どーもこーもねーですよ。聞いた話だと、
   突然空に穴が開いて、そのまま飲み込んじまったらしいですぜ」
お登勢「しっかし、どうしたらいいんだい、このままじゃ今日寝る所もないよ。
    あいつらにしたって、まだ家賃大分溜まっているんだし」
キャサリン「私はセイセイシテマスケドネー、アンナ連中イナクナッテ」
定春「ワンッ(カブッ)」
キャサリン「ウギャ――――!!!」
 定春は、間を空けずキャサリンの頭に噛み付いた。

 3人が話していると、その間に真選組の隊長、近藤勲が割り込んできた。
0081新章/外伝 来訪者たち・SSテスト2016/09/04(日) 02:01:07.78ID:I/louJrq
近藤「しかし、まさかあいつらまで消えうせるとはな。どうなってるんだ・・・」
お登勢「あいつらまで?まだ消えた連中がいるのかい?」
近藤「ああ、ここ最近江戸を中心に、何人も行方不明になっている。
   失踪した人物に共通点は無く、身分、役職もバラバラ、天人も数名行方知れずになってる」
   トシにも捜索させてたんだが、ここ最近奴とも音信不通だ。さては奴も巻き込まれちまったか・・・?」
沖田「別にあんなヤローが消えちまっても俺は構いやせんけど、
   このままほっとくと下手したら江戸中の人間が行方知れずになっちまうかもしれねえ。」
近藤「攘夷志士が絡んでいるという噂もあるが、詳しいことはわからん。
   どちらにしろ、あいつらまで巻き込まれちまうとはただ事じゃないだろうな」

 4人が話していると、そこにさらに一人の女性が入ってきた。


妙「近藤さん、銀さんや新ちゃん、神楽ちゃんはちゃんと見つかるんでしょうね?」
近藤「!!・・・・・・フッ、ご安心ください、お妙さん、彼らはきっと無事です。
   絶対に見つけ出して見せますよ、任せてください」
妙「よろしくお願いします。でももし24時間以内に見つからなかったら、尻の穴に縦笛捻りこんで
  江戸城の前で「ヴェクサシオン」を一人で吹いてもらいますから」
山崎「・・・・・・ (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」

 志村妙は、ニッコリ笑いそう答えた。そのあまりにも凍てついた笑顔に、そのすぐそばで
 カバディをしていた山崎は自分が対象では無いにも関わらず、顔に出さないまでも心蔵が
 凍てつきそうな程の恐怖を背中越しに感じ取り、顔を引きつらせていた。
0082新章/外伝 来訪者たち・SSテスト2016/09/04(日) 02:01:52.72ID:I/louJrq
     物質界  万事屋銀ちゃん・リビング


 万事屋のリビングで向かい合ったコータ達と銀時達はお互いの状況や
 自分達の世界の情勢、文化、事件などを語り合った。
 その結果、幾度の誤解の連続の末、ようやくお互いの世界が全くの別世界で、
 銀時達は時空を越えてこの世界にやって来たことを理解するのだった。


新八「じゃあ・・・・・・この世界は僕達のいた世界とは別世界って事ですか!?」
ヤマシュー「そういう事みてえだな。こりゃ。
      俺達の世界の幕末には宇宙人なんて来てないし、宇宙行きのターミナルだって、
      明治時代に出来る技術とは到底思えね―。過去とかじゃなく、全くの別世界だ。」

新八「帰る手段とかは・・・無いんですか?」
真紀「確か、前にTVのニュースで、時空を超えて異世界や未来、平行世界に移動する
   ゲートを連邦軍が開発したってやってました・・・名前は『ディオドス』とか」
銀時「じゃあ、それを使えば帰れるっつー事だな」
 銀時の顔が少し緩む。

ヤブ「でもさ、地球至上に見つかったらどーすんのさ?」
新八「地球至上?」
神楽「何アルか?それ」
 神楽は、酢昆布をムシャムシャ食べながら聞いた。

ヤマシュー「極端な地球中心主義を掲げ、宇宙人とか、意志を持ったロボットとか、
      そういった存在を目の敵にしている連中だ。異世界の人間も例外じゃないだろーよ」
銀時「危ない連中って事か」
ヤマシュー「まー、そーゆーこったな」
銀時「けっ・・・どこの世界でもどうしてそんなちっせえ考え方の連中がいるもんかねえ」
 銀時は、ソファに背中を倒しながらため息をついた。
0083新章/外伝 来訪者たち・SSテスト2016/09/04(日) 02:05:19.51ID:I/louJrq
新八「でも、どうしましょう。このままじゃ元の世界に返れませんよ。
   お登勢さん達や姉上も心配ですし・・・・・・」
神楽「定春も大丈夫アルか・・・・・・?」
銀時「なーに、そんなに気にすること無いって。
   なんかの弾みでまたポッと戻れるんじゃねーの?」
神楽「でも、もしこのままだったらどうするアルか?」
新八「うっ・・・・・・」
 神楽の言葉に、銀時と神楽は黙り込む。

     グギュルルルルルル(腹の音)


銀時「・・・・・・そういや、昼飯まだだったな」
神楽「・・・腹減ったアル」
ヤブ「そーいや、俺達もまだ何も食ってねーな」
真紀「良かったら、皆さんで外食しませんか?
   話聞いてたら、銀さん達の世界も文明レベルや文化とかはこの世界とそう
   変わらなそうですし、後は服装を変えれば十分溶け込めると思いますよ」
銀時「いーのか?いーっつんなら遠慮なくおごってもらうけど」
新八「そうですね、おごってくれるというなら遠慮することはないですよ」

ヤマシュー「お、おい!おごるとは一言も・・・」
ヤブ「まーいーじゃん。せっかく知り合えた記念だし、
   何かどっかいって乾杯しようぜ」
コータ「俺、いいとこ知ってるぜ。秋葉腹にあるカフェなんだけど、
    そこなら一時間800円でソフトドリンクは飲み放題だし、駄菓子も食べ放題だぞ」
神楽「マジでか!酢昆布も食べ放題アルか!」
銀時「へぇー、パフェもあんのか?」
新八「駄菓子は持ち帰りできますか?」
コータ「おっし、じゃあ決定な」

 「飲み放題」「食べ放題」の言葉に、歓喜の表情を浮かべる万事屋メンバー。
0084新章/外伝 来訪者たち・SSテスト2016/09/04(日) 02:05:48.75ID:I/louJrq
真紀(ヤマシューさん・・・その店って・・・)
ヤマシュー(間違いねえな・・・まあ、あいつが言い出したら止まんねえだろうし、
      仕方ないからここは合わせるか・・・)

真紀「じ、じゃあ、取りあえず服持ってきますから、
   3人とも着替えてください。それから行きましょう」
銀時「うっし、それじゃその「飲み放題、食べ放題」のカフェに行くとするか」


 かくして、万事屋3人とコータ達は、「飲み放題、食べ放題」の店に行く事となった。



      ガタッ

ヤブ「・・・ん?」
新八「どうかしましたか?」
ヤブ「いや、今、何か天井から音がした気がするんだけど・・・」
真紀「何もしませんでしたよ。じゃあ私、服持ってきますね。」
 真紀はそう言って、店に戻った。
0085新章/外伝 来訪者たち・SSテスト2016/09/04(日) 02:06:52.50ID:I/louJrq
810 名前:新章/外伝 来訪者たち・SSテスト:2007/09/04(火) 18:07:16
【銀魂の世界】
○お登勢、キャサリン、お妙→万事屋メンバーを心配する。
○真撰組→行方不明者の捜索をしている。土方も行方不明になった模様。

【物質界】
○コータ達→万事屋メンバーと共に「飲み放題、食べ放題」の店に行く。
○万事屋メンバー→「飲み放題、食べ放題」の店に期待。

 ※万事屋の天井に何かがいるらしい。


【今回の新規登場】
○お登勢(銀魂)
万事屋の1階にあるスナックのママ。かぶき町四天王の一人。7月7日生まれ。
「お登勢」は源氏名で、本名は「寺田綾乃(てらだ あやの)」。一見怖そうな外見だが、人情に厚く面倒見の
良い性格。時にはそれで騙されてしまうこともあるが、自分の性分として平然と受け入れたりする懐の広い人物。
若い頃は時の流れの恐ろしさを感じさせるほどの和風美女で、かぶき町のアイドルだったらしい。団子屋で働いて
いて貧しい子達に団子をあげていたがある人のせいでばれてしまい団子屋をやめさせられた。彼女が夫(詳細は不明)
の墓参りに行った際、攘夷戦争が終結して空腹で夫の墓石に寄りかかっていた銀時にお供え物の饅頭をあげ、その事に
恩義を感じた銀時が「旦那の代わりに俺がアンタを守ってやる」と言って2階に住むようになった。万事屋の家賃滞納
にはいつも手を焼いており、家賃を払わない銀時との言い争いの日々が絶えない、切っても切れない仲である。
「かぶき町の女帝」と呼ばれ、かぶき町四天王のリーダー格。60代にも関わらず銀時を投げ飛ばし、松平に「殺し屋」
としてターゲットにされるが睨んで屈服させたり、始末屋であるさっちゃんの攻撃をものともしなかったりと、かなり
の実力を持っている。時としてヤクザと住民の間に入ることもあるらしく、周囲に一目置かれている半面、新たな敵を
作る機会も多いが、「めっぽう強い侍(銀時)がいるため、うかつに手が出せない」とヤクザの一人が語っている。
0086新章/外伝 来訪者たち・SSテスト2016/09/04(日) 02:07:16.93ID:I/louJrq
○沖田総悟(銀魂)
身長170cm、体重58kg。7月8日生まれ。18歳。
眉目秀麗の美男子だが、内面は極めて腹黒い上に毒舌である。組織上いつも土方と行動しているが、副長の座を奪う
機会を虎視眈々と狙っている真選組一番隊隊長。昔から身勝手で、頑固な性格で負けず嫌いなところがあり、いい加減な
上に平気で仕事をサボッたりするため、同僚(特に山崎)から見ればトラブルメーカーであるが、不正は許す事ができないと
いう正義感の持ち主であり、日ごろはそれを表には見せない。何かと憎めないところが多くある、ある意味ナイーブな性格の
持ち主。語尾に「〜でさァ」「〜ですぜィ」と付けて喋る江戸っ子口調が特徴。しかし、本気で怒っている時は江戸っ子
口調ではなくなったりする。幼い頃に近藤と出会い、彼に懐き道場に通うようになるが、ある日突然現れた土方が近藤と
親しくなっているのに嫉妬するようになる。また、土方が、自分を女手一つで育ててくれた姉・ミツバの想いに気づきつつも
拒んで幸せを踏みにじったという怨みから、土方が自分より上の立場にいることが気に食わず、あらゆる方法で命を狙っている。
藁人形による“呪い”は勿論、外法による妖魔の召喚を試す等をしていた。しかし、なんだかんだ言いつつも土方のことを
信用し、心の底からは怨んではないようで、土方の意見・思考・利害が一致すると手助けしたりする。前述の幼少時代より、
幼い頃から世話になっている近藤のことは心から慕っており、彼に刃を向ける者に対しては容赦せず、敵味方関係なく排除
しようとする。剣の腕前は真選組の誰をも凌ぐ強さで、車をも一刀両断にしたり、柳生四天王の一人に圧勝したり、10人以上
の敵を一撃ですべて倒したり、数分で20人以上をも倒せる腕前を持つが、普段は刀での戦闘よりバズーカの使用が目立つ。
悪人を捕えるのは得意だが、その度に破壊活動を働いてしまうため、マスコミから多大な批判を受け、真選組のイメージダウン
に拍車を掛けている中心人物(「サド王子」とも新聞に書かれているほど)。土方とは対照的に、ボケの割合が大きい。
皮肉屋である上に、自他共に認める強烈なサディストで、土方に「サディスティック星から来た王子」と揶揄された事がある。
SMの恰好をした猿飛あやめに対しセクハラまがいなことを言ってみたりした事もある。しかし、サディストのわりに意外と
打たれ弱く、自らを「ガラスの剣」だと言い張った事も。就寝時は白い着物を着ている。昼寝時は、寝ている時も人を
おちょくるため、目がついた赤いアイマスクを愛用している。神楽とは常にいがみ合うほど犬猿の仲で、戦闘部族の彼女と
互角の戦いを繰り広げるが、互いの強さを認め合うライバル同士であり、非常時には共闘も多い。銀時とは腐れ縁の友に
あたり、それなりの敬意を持っているようで、銀時に向ける態度は土方とは逆で、基本的にあまり逆らわず、彼を「旦那」と
呼び一応敬語で話している。田舎育ちだからか、鼻が利く。なお、飲酒シーンがよく見られるが、幕末を基にしている銀魂の
世界では15歳前後で成人扱いになるため、問題なしと考えられる。
0087新章/外伝 来訪者たち・SSテスト2016/09/04(日) 02:07:43.59ID:I/louJrq
○キャサリン(銀魂)
出稼ぎが目的で地球にやってきた天人。8月21日生まれ。
かつては「鍵っ子キャサリン」の異名をもつ、窃盗団『キャッツパンチ』の一員だった。その頃の腕は劣えておらず、
スナックお登勢の金を強奪した事があるが、銀時達の活躍で御用となる。釈放された後は改心し、再びスナックお登勢で
働いている。お登勢の相棒的存在となり、盗みなどはしなくなったが、基本的には性悪さを見せる。普段はカタコト言葉
だが、実はキャラ作りの一環であった。猫耳を持つが、肝心のルックスがそれに見合わず、萌え的要素を微塵も感じられ
ない。以前の悪業と口の悪さからか、万事屋(特に神楽)とは仲違いしている(神楽に「メス豚」と呼ばれることがある)
が、万事屋がスナックにいるシーンには必ずいる。どこの星かは不明だが、故郷に家族がおり、仕送りをしているらしい。

○定春(銀魂)
巨大な犬のような外見をした宇宙生物。身長170cm(座高)、体重300kg。2月25日生まれ。
万事屋の前に捨てられていたところ神楽に拾われ、万事屋で飼われるようになった。名前は神楽が昔飼っていた
ウサギにつけていた適当な名前「定春一号」から付けられた。愛らしい外見とは裏腹にかなり獰猛で、人の頭を
咬むのが好き。当初は銀時達もよく頭をかじられていたが、最近は賢くなり懐いてきた。幾度か神楽ら万事屋メンバーを
乗せている。雑誌の類も読む時があったり、嗅覚を元にした臭いの追跡能力もかなりの精度を誇るなど、見かけによらず
知能はかなり高いようである。自動車並みに速く走れたり、ビルの壁を駆け登ることができる、ドッグフード7袋を
毎食開ける程の胃袋など、身体能力も食欲も驚異的なものがある。体毛は白いが腹黒い面がある。溝鼠組の黒駒勝男の
愛犬メルちゃんに恋をしたことがあった。 実は大地の流れ“龍脈”が噴出する場所「龍穴」を守護する「狛神(いぬがみ)」
というシリアスな設定を持つ。地球生まれの地球育ちで、ハタ皇子曰く「貴重」らしい。こう見えて由緒ある血統の
生まれなのだが、どう見ても単に大きいだけの犬にしか見えないため、万事屋では番犬として飼われている。阿音・百音という
双子の巫女姉妹に経済的な理由により捨てられたもので、彼女らからは「神子(かみこ)」と呼ばれている。いちごと牛乳
(あるいはいちご牛乳)を与えると狛犬のような「本来の姿」に戻ってしまう。実は当初はレギュラーになる予定は無かった。
0088新章/外伝 来訪者たち・SSテスト2016/09/04(日) 02:08:40.71ID:I/louJrq
○近藤勲(銀魂)
身長184cm、体重80kg。9月4日生まれの乙女座。三十路間近の20代。
隊士たちから多くの信頼を集めている真選組局長。「人のいい所を見つけるのは得意だが、悪い所を見つけるのは苦手」
と揶揄される程、底無しのお人好しな好漢。自らを殺害しようとしていた伊東でさえ、「友」として命がけで助けようと
した。かつては剣術道場を開いて経営しており、その頃に行く当ての無かった土方や沖田らを門下生として迎え入れていた。
真選組結成後、隊士達をまとめあげここまで引っ張ってきた偉大な人物。剣の実力も相当のもので、柳生四天王一の実力を
誇る東城を手負いながら一撃で撃破するほどである。しかし、脇の甘い性格からボケとしての役回りの方がはるかに多く、
その強さが作中で見られる機会はほとんど無い。しかし、それでも松平片栗虎長官よりは常識人なため、彼と一緒の時は
ツッコミ役に回っている。宴会でハメを外し過ぎて全裸になったり、ジェットコースターで恐怖のあまり脱糞したりと、
他のキャラより下ネタ的行動が目立つ事が多々あり、隊員達からは呆れられているようにも見える。しかし、時として
沖田を殴りつけ厳しく諭すなど、「漢」らしい場面も見せる。その男気溢れる面が尊敬の元でもあり、隊員達に信頼され
慕われている。お妙が「商売として」彼のフォローをしてしまって以来、彼女に一方的な好意を抱きストーカー行為を
繰り返している。お妙のあらゆる報復攻撃を受けても死なないタフさと、何度拒絶されても諦めないしつこさは天下一品。
お妙の弟の新八を勝手に「義弟」と呼び、お妙が近藤から逃れる為に言ったでまかせにより銀時を恋敵だと思い込んで
決闘を言い渡したこともある。また、ギャルゲーを得意とするが、三次元では全くモテない(当然かもしれないが)。
よく銀時や神楽やお妙に「ゴリラ」呼ばわりされ、ゴリラを自称することも多くなった。ゴリラのような天人の姫君と
お見合いさせられたこともある。宿敵である桂小太郎とは互いに似ている面があるほど気が合ったりする。。

○志村妙(銀魂)
身長168cm。体重49kg。新八の姉。通称「お妙」。10月31日生まれ、18歳。
父の遺した『恒道館道場』の復興のため、スナック『すまいる』でキャバ嬢のバイトをしている。普段は清楚な
雰囲気を漂わせている弟思いの優しい姉だが、怒るとたちまち凶暴化する。また、とても女性の台詞とは思えない
ような言葉と持ち前の怪力を駆使したりする、ある意味男勝りで男前全開な女性。彼女も銀時以上のボケ役の1人だが、
たまに笑顔の状態になったり、真面目に(新八のように)ツッコミ役に回る時もある。父親の影響のせいか怪力を出すが、
武家の娘らしい芯の強さと女性らしい面も併せ持っている。胸があまり大きくないのを気にしており、胸のことに言及
する者は残らず血祭りに上げる。実家の流派が剣術だけでないのか、空手のような打撃技や柔術のような寝技、薙刀など
も出来る。真選組の近藤勲から一方的かつ執拗にストーカー被害を受けているが、ことこどく返り討ちにしている。
料理のセンスは皆無そのもので、全て黒コゲ料理にしてしまう程の腕前。あまりのマズさに健康にも被害が及び、
記憶喪失(銀時は追討ち&近藤)視力低下(新八)下痢(柳生敏木斎)の危険性もある。貧乏なのに高級アイスクリーム
の破亜限堕津(ハーゲンダッツ)が好物。
0089新章/外伝 来訪者たち・SSテスト2016/09/04(日) 02:09:17.58ID:I/louJrq
○山崎退(銀魂)
身長169cm、体重58kg。2月6日生まれ。
真選組の監察方(密偵)。優秀な密偵である。他の部隊とは別に、黒い噂が流れる場所に自らが乗り込む密偵の活動を
している。基本的に上司の指令を忠実に従い、ちゃんと仕事をこなしているが、様々なトラブルに巻き込まれる可哀想な
ポジションに位置している。他人の意見に惑わされず冷静に物事を判断でき、洞察力も優れている。仕事中によらず堂々と
サボったり、鬱陶しい上司である土方をからかったりと、精神的に図太い面も持っている。また、沖田とミツバの様子を
隙間から見るときに、見やすい真ん中を占領していたことから、真選組の中では地位はそれなりに高いと考えられる。
ただし、まだ真選組の一員としては未熟なせいか、何かと口が軽いところが欠点。時として上司思いの面を出すことがあり、
一応順応で忠実なところから、愚痴を言いながらも土方を慕っている様子で、彼ら率いる真選組の監察方としての、確固たる
信念を持ち備えている。自分の命の危機にさらされても、監察として土方に真実を伝える事を最優先し実行しようとした。
自ら攘夷志士になりすまし、志士達のことを探ろうとしたが、攘夷志士になるための面接と試験があり、事実上敵である桂に
ツッコミを入れていた面もある。万事屋に所属する新八とはお互い妙な上司を持つ同士として意気投合している。沖田と
同じく銀時を「旦那」と呼ぶようになり、土方と似たような扱いを受けながらも順応で慕っている。隠密活動時には常に
非常食として真選組ソーセージを携帯している。仕事は忠実にこなす一方で、普段は暇さえあればミントン(バドミントン)
をしており、勤務時間中にも関わらずミントンをしては土方に見つかりボコボコにされている。「退」という名前には
ネガティブな意味ではなく、「一歩退いて 物事を冷静に見 ことにあたれ」の意が込められている。
0090新章/外伝 来訪者たち・SSテスト2016/09/04(日) 02:09:36.74ID:I/louJrq
○志村新八(銀魂)
身長166cm、体重55kg。8月12日生まれ、16歳。万事屋のアシスタントとして勤めている。
侍魂を学ぼうと銀時の元で働く、眼鏡をかけた一見気弱そうで地味な少年。一人称は基本的に「僕」で敬語を使うが、
神楽には敬語を使わないことやキレた時等に「俺」になることから、周りに年上が多いからだと考えられる。普段は
「ダメガネ」少年そのものだが、いざとなると強く多くの事件をきり抜けてきている。度を過ぎた恐怖を感じると
暴走するらしく、神楽と沖田を一度に気絶させたこともある。基本的に純粋で優しく、誠実な心の持ち主だが、
例外的に銀時や神楽と一緒に悪ノリをする事もある。登場人物の中では貴重なツッコミ担当。平凡な容姿と、周囲に
非凡な人間が多すぎる環境のせいで、自身の存在を忘れられたり、「メガネとツッコミと追っかけを取ったら何も
残らないヘタレ」と揶揄して言われるが、実家が恒道館という剣術道場の為、地球人の水準で見れば剣術の
腕は高く、雑魚程度なら多人数でかかってきても簡単にしめて倒せる。真剣での勝負は経験不足だが、銀時が動きを
止めていたとはいえ紅桜に憑かれた岡田似蔵の片腕を切り落とし、銀時と交戦中の柳生敏木斎に隙を突いて燈篭の穴の
隙間から突きを決めるなど、一般人レベルでは非常に高いといえる。剣術を志す一方、アイドル寺門通の親衛隊隊長
(ファンクラブ会長)を務め、お通の追っかけ時は熱血漢な一面が現れる。その時の性格は平常時の時とは大きく変わる。
近藤勲や暴走族舞流独愚の総長に見込まれるほどの、強靭な根性を持っている。お妙と二人暮しで、お妙が家事が苦手
であるためか、家事全般を一通りこなす事ができ、万事屋でも料理・裁縫・掃除などをしているシーンが見受けられる。

○神楽(銀魂)
身長155cm、体重40kg、11月3日生まれ。年齢は14歳前後。
宇宙最強を誇る絶滅寸前の戦闘種族・夜兎族の少女。主要人物の中では数少ない天人である。普段はチャイナ服
を着ている事が多い。その肩書きに違わず、万事屋の中でもずば抜けて戦闘力が高い。一人称は「私」。
オレンジ色のセミロングの髪を両サイドで纏めて団子状にしている。肌は透けるように白く、夜兎族は日差しに
弱いため、外出時には日除けの為に特注番傘を常に持ち歩いている。普段は語尾に「〜アル」や「〜ネ」をつけた
胡散臭いチャイナ口調で喋るが、毒舌を振るう時や凄む時は標準語を駆使する(稀に関西弁も使う)。
凄まじい食欲(夜兎族特有のものであるかは不明)の持ち主だが、その割に嗜好は地味で、チャラついたものには
興味が無く、味が無ければ駄目だと思っている。酢昆布が大好物。定春の飼い主であり、彼を手慣付ける事のできる
数少ない人物の内の1人である。外出の際には定春に乗って行動する事が多い。銀時を「銀ちゃん」と呼び、
暴言を吐いたり振り回しつつも彼のことを慕っている。新八に対しては「メガネ男は嫌い」だからと銀時より
ぞんざいな態度を取る事が多いが、実際は大事な仲間だと思っている。お妙を人生の先輩として慕って「姉御」と呼び、
一応敬語を使う。父・星海坊主を嫌っている節があるが、実は父親思いであり、将来の夢は父と一緒に宇宙を回って
宇宙一の「えいりあんはんたー」になる事である。破天荒で自己中心的であり、一見すれば無茶苦茶ではあるが、
定春を含む動物の面倒を見る事が好きであるなど、寂しかった少女時代の事もあってか意外と母性的な面を持つ。
0091新章/外伝 来訪者たち・SSテスト2016/09/04(日) 02:09:53.86ID:I/louJrq
 続き、アップしました。
 カフェ編では意外なキャラを出す予定です。

 正直、最初の銀魂世界の場面は、自分でも
 登場人物を詰め込みすぎた気がします・・・
 一応、>>800のドミニア様の助言を意識してみたんですが・・・

 後、>>795ですが、「遊戯王」の原作第一話に出た悪役「牛尾」を出してみたいと思ってます。
 ファンブックでは「弱い者イジメと金はこりごり」と表記されていたので、
 遊びで少々出してもよろしいでしょうか?
 現在放送中のGXにもまず100%再登場はありえないでしょうし(苦笑)

 お妙さんの言ってた「ヴェクサシオン」の詳細は、以下参照。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%82%B7%E3%82%AA%E3%83%B3
0092新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:36:09.29ID:CeCnuCLr
     埼玉県・春日部市  秋葉腹



 秋葉腹。ここは、埼玉最大の電気街である。
 立ち並ぶ店舗は本屋やゲームセンターなどが多く、電気部品の店なども多い。
 人々の雑踏が飛び交う中、コータ達と万事屋メンバーは歩いていた。


銀時「・・・オーイ、店はまだか?」
神楽「・・・腹減ったアル」

 万事屋メンバーは、外に出ても怪しまれないよう、真紀の持ってきた服装に着替えていた。
 銀時は黄色いタンクトップに白いズボンをはき、新八は帽子をかぶり、白い長袖とジーパンを着用。
 神楽は・・・何故かセーラー服と牛乳瓶メガネのスタイルである。


コータ「もーすぐだ、もーすぐ」
新八「本当ですか?さっきも同じこといった気がしますけど」
 新八が少々疲れ気味の表情で答える。

ヤマシュー「おいコータ、俺達も昼食まだだから早くしろよ」
コータ「もーすぐだ、もーすぐ」
0093新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:36:47.14ID:CeCnuCLr
スーツの男「民衆よ!今こそ立ち上がるのだ!!」
 突如、けたたましい大声が付近に広がった。

銀時「・・・ん?オイ、何だありゃ」
 一行が目を移すと、現在位置より若干離れた道路の脇に水色の派手な車が止まっていた。
 車の車体には、「今こそ真の平和をこの手に!」などと書かれたポスターが張ってある。
 車の上では黒いスーツを着た中年男性が、メガホンを片手に演説を行っていた。

スーツの男「今、この国は滅びへの道を歩もうとしている!
     かつて、非ナチュラルやオルフェノク異星人共は我々人類を滅ぼそうとし、
     何人もの命を奪い、今でも闇に紛れて平和を乱そうとしている!
     それは周知の事実、諸君らも良く知っていると思われる。
     しかし、そんな事実があるにも関わらず、この国の無能な政治家どもは
     侵略者や化物を受け入れ、あろうことか市民権を与えようとしている!
     特に現内閣総理大臣、剣桃太郎はつい数ヶ月前、オルフェノクやコーディネーター共を
     人類と同格に扱うという恐ろしい悪法を成立させた!!このままではいずれ、
     この国は異形の者どもに侵食され、骨の髄まで食いつぶされるであろう!
     そうなる前に一刻も早く、剣桃太郎を総理の座から追放し、真にこの国、
     そして人類の未来を担うに相応しい者をこの国の指導者の座に座らせようではないか!」

 白衣の男が演説している下では、白いスーツに身を固めた数名の若い女性が、
 道行く人々にパンフレットと小冊子、他にも「真の平和をこの手に!」と
 書かれたティッシュを一生懸命配っていた。


新八「ひょっとして・・・あれが地球至上って人達ですか・・・?」
ヤマシュー「そうだな。あれは多分「地球教」っつー宗教の信者たちだ。
      地球至上自体、地球教の宗教指導者が上層部の殆どを占めてるっつー話だ。
      正直、地球教の信者=地球至上主義者と考えても問題ないと思うぞ」
銀時「けっ・・・関わりあいたくねーな」
神楽「変な宗教には騙されるなって、パピーがよく言ってたアル」
0094新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:37:12.42ID:CeCnuCLr
真紀「しっ・・・聞こえたら面倒なことになりますよ・・・」
ヤマシュー「さっさと離れるぞ。急げよ、コータ」
コータ「へーい。」


 一行は足を速め、急いでその場から離れた。



 その近くのビルの影から、彼らに目を向ける影が4つ。


???「奴らが異世界からの来訪者か・・・」
???「7人の内、銀髪の男と眼鏡をかけたガキとオレンジの髪の小娘の3人だ。
    他の4人は殺して構わん」
???「生きて捕らえよという、DIO様直々の命令だ。必ず成功させるぞ」
???「フッ・・・」
0095新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:37:45.55ID:CeCnuCLr
     〜約20分後〜

コータ「着いたぞ。ここだ」

 一行は、数階建ての白い地味なビルの前に着いた。

新八「・・・本当にここなんですか?」
コータ「うん、ここの3階だ。」


 そんな訳で、ビルの中に入り、階段を上がって3階の踊り場みたいな所に行くと、
 エレベーターの扉のすぐ近くに、いくつもの張り紙が張ってあるドアがあった。
 真ん中の張り紙には小さく「メイドカフェ」と書いてある。

真紀「や・・・やっぱり・・・」
 コータはドアノブを回して、そのまま押し開けた。


      ガチャ


こなた「お帰りなさいませ、ご主人様!」

 ドアの中では、制服を着用し、頭に黄色いカチューシャを付けたコスプレ店員が待ち構えていた。

コータ「ただいまー」
真紀「ハァ・・・・・・」
ヤマシュー「チッ・・・・・・」
ヤブ「・・・・・・」
銀時「・・・・・・おい・・・ここって・・・」
新八「・・・・・・ですね・・・」
神楽「・・・・・・・・・」
0096新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:38:27.68ID:CeCnuCLr
 妙に常連風を吹かしているコータと、呆れる真紀とヤマシュー。
 無言のヤブと神楽。
 銀時と新八は・・・ここがどういう所か、何となく理解したようだ。


こなた「こちらにどうぞ」
銀時「・・・・・・」


 店内は、そんなに広くは無いが、狭くも無い部屋で、
 奥の方にパソコンが何台か設置されており、数名の客がインターネットを楽しんでいた。
 一行は、入り口のドアの近くの2つのテーブルに案内される。
 1つのテーブルにつき椅子が2つ。コスプレ店員・・・もとい、泉こなたが近くから椅子を1つ引っ張ってきた。
 一行は、コータと銀時、ヤブと新八、そしてヤマシュー、真紀、神楽の二手に分かれて席に着いた。

こなた「最初の1時間は800円でソフトドリンクは飲み放題!
    ゲームも無料で遊び放題!駄菓子も食べ放題!」
銀時「・・・マジでタダなんだろうな」
こなた「はい!それでは楽しんでください!
 こなたはそのまま他のテーブルの方に向かっていった。
0097新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:39:00.28ID:CeCnuCLr
銀時「・・・・・・しかしオイ、イメクラだっつーなら早く言え。
   言っとくがな、こちらは未成年2人抱え込んでんだ。
   こんないかがわしい店につれて来て、どーするつもりだ?」
 銀時は、テーブルに肘を着きながらコータに詰め寄った。

新八「・・・・・・銀さん、ここイメクラじゃなくてコスプレ喫茶だと思いますよ。」
銀時「ああ?何だそりゃ」
新八「まぁ、早い話、店員が漫画やアニメのキャラのコスプレをしてる喫茶です。
   もっとも、ただコスプレするだけじゃなく、セリフや態度もキャラになりきって
   客に対応するんです。一度行ってみたかったんだよな〜 (・∀・ *) 」
神楽「マジキモイアル、しばらく私に話しかけないで」
新八「何だァァァァァ!!貴様に男のロマンがわかるかァァ!!」

銀時「・・・・・・まあ何だ、とにかく飲み放題、食い放題なのは確からしいな。
   行くぞ!!新八!神楽!
新八&神楽「うおおおおおお!!」
 3人は、そのままカフェのジュースポットに突撃していった。



ヤマシュー「・・・しかし、俺も嫌いじゃないけど、もう少し場所選べよコータ・・・」
ヤブ「まーいーじゃん。とにかく何か食おうぜ」
真紀「はぁ・・・」
0098新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:39:22.07ID:CeCnuCLr
こなた「あんた達!!」
真紀「え?」
こなた「飲み物何にする?」
 先ほどの店員が、先とはうって変わって高圧的な口調で話しかけてきた。

こなた「早くしなさいよ、遅いと罰金よ、罰金」
真紀(・・・ヤマシューさん、これが客に対する態度ですか?)
ヤマシュー(・・・ここではこれが仕様なんだ。悪いけど合わせてくれ)
 ・・・どうやら、この店の仕様のようだ。

こなた「もう決まったわよね?」
真紀「・・・じゃあ、ミルクティーを」
こなた「ただのメニューには興味ありません」
真紀「・・・はあ」
コータ「俺レモンソーダ」
ヤブ「俺はコーラで
ヤマシュー「じゃあ、俺もコーラで」
こなた「団長命令よ。待ってなさい」
 店員・・・もとい、こなたは他の客の所に移動していった。


真紀「・・・はぁ(ため息)」
 真紀は、他の席に目を移した。
0099新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:40:07.32ID:CeCnuCLr
 その頃、カフェの端の方の別の席では、3人の制服を着た女子高生が座っていた。
 柊かがみとその双子の妹の柊つかさ、そして高良みゆきの3人である。

かがみ「・・・ったく、一体何かしら・・・いきなりケータイで呼びつけて・・・」
みゆき「何か、緊急情報があると聞きましたけど・・・」
つかさ「何なんだろうね?」

 すると、近くの席からアニメキャラのコスプレをした泉こなたが歩いてきた。

こなた「みんな揃ったみたいだから話すよ」
かがみ「ったく・・・緊急情報って何なのよ。早く教えなさいよ」
こなた「最近、異世界からいろんな人がやってきてるって知ってる?」
 こなたが身を乗り出して、先ほどとはまた違い、まったりした口調で3人にに訊ねる。

かがみ「うーん・・・知らないわね・・・」
みゆき「確か、政府が異世界へ移動するための装置を作っているという話は
    ニュースで聞きましたけど・・・「ディオドス」とか
こなた「ネットで聞いたんだけど、何でも他の世界に住んでる人が、
    この世界にいっぱい来てるみたいだって。」
かがみ「へぇー・・・それで?」


こなた「ゆたかちゃんに聞いたんだけどさ、この町のどこかで、
    異世界からでっかい家が落ちてきたんだってさ」
つかさ「本当?こなちゃん」
こなた「んでもって、中から着物を着たお侍さんが出てきたんだって」
かがみ「まっさかー、いくらなんでもそんな事あるわけ無いじゃん」
0100新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:40:40.21ID:CeCnuCLr
 ふと、かがみは他の席に目を移す。
 見ると、制服を着たコスプレ店員が客の男性と話をしている。
 男性のほうは長身で、白いコートに身を固め、足元にトランクケースを置いていた。


男性客「牛丼を頼む」
コスプレ店員「・・・今は無い」

男性客「何っ・・・・・・ではこの鯖の味噌煮でいい」
コスプレ店員「・・・今は出来ない」

男性客「・・・くっ、ならば何が出来る!?」
 男性客は怒り交じりの口調で問う。

コスプレ店員「カレーライス・・・所要時間は20分」
男性客「・・・フンッ、いいだろう。それでいい」
 コスプレ店員は店の奥に下がっていった。



かがみ「あれ・・・あの人どこかで・・・」
 かがみは、男性客の顔をどこかで見たような気がし、脳内の記憶を捜索する。

みゆき「でも、本当だったら面白いですね。
    ひょっとしたら、この辺に来てるかもしれませんね」
つかさ「ひょっとしてこの店に来てたりして」
かがみ「・・・・・・じゃあ、彼らを狙う悪の組織の手先が店内に乱入とか―――」
0101新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:41:01.16ID:CeCnuCLr
      ドゴオオオオン!!!



真紀「!?」
ヤマシュー「な、何だ!?」

 突如店内に響き渡った轟音に、一同は入口に目を向ける。
 見ると、店の入口のドアは吹き飛ばされ、無残にも焼け焦げて床に倒れている。
 そして、焼け焦げた入口には、4人の男が立っていた。


新八「な・・・・・・何ですか?一体!?」
神楽「ホアホガムグホガ!!」
 万事屋メンバーも爆音に気づき、店の奥からソフトドリンク片手に戻ってくる。
 神楽は口に駄菓子を大量に放り込んでいるようだ。


???「・・・坂田銀時に志村新八・・・・・・そして神楽、だったかな」
新八「な、なんで僕らの名前を!?」
???「街からずっと監視させてもらったからな」
神楽「(ゴックン) 監視ってテメーらストーカーかコノヤロー!」
銀時「ちっ・・・一体なんだってんだ。まず、テメーらは何者だ?」
 銀時が片手にソフトドリンクを持ちながら、謎の男達に苦々しい顔で聞く。
0102新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:42:21.92ID:CeCnuCLr
梁皇「よかろう!俺の名は元梁山泊十六傑首領、梁皇!!」
張鳳「元宝竜黒蓮珠、張鳳!!」
赤い稲妻「元冥鳳島十六士、レッド・サンダー!!」
ドク・ロットン「そして俺がアルカトラズ島刑務所帰りの、ドク・ロットンだ!!」

梁皇「DIO様の命により、貴様らを捕らえに参った!!!
   坂田銀時!我々と共に来てもらおう!!!

かがみ「・・・・・・マジかよ」

 春日部の町が今、血に染まろうとしていた──
0103新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:42:50.65ID:CeCnuCLr
826 名前:新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト:2007/09/07(金) 21:33:30
○コータ達、かがみ達→突然の事態に、驚愕
○万事屋メンバー→梁皇達に狙われる。
●梁皇、張鳳、赤い稲妻、ドク・ロットン→DIOの命により、銀時達を狙う。



【今回の新規登場】
○泉こなた(らき☆すた)
5月28日生まれ。血液型はA型。身長142cm。利き手は両利き。埼玉県在住。陵桜学園高等部3年B組所属。
水色の超ロングヘアで大きなアホ毛がある。瞳は緑色。左目の左下に泣きぼくろがある。典型的なおたくで、
ゲームやアニメに読書(漫画)が大好き(趣味)。得意科目は体育(得意なだけで好きという訳では無い)で、
運動能力抜群だがゴールデンタイムのテレビアニメが見られなくなるのを避ける為クラブには所属していない。
苦手科目は理系全般。母親を幼い頃に亡くし、長く父親と2人暮らしをしていたが、高校3年の進級と同時に
新入学したゆたかが下宿を始めて今は3人暮らし。格闘技経験者であるが、具体的に何の格闘技かは不明。
好きな物はチョココロネと鶏肉と萌え、嫌いな物はもずくとアニメの放送時間や画面に影響の出る事柄
(プロ野球中継の延長や選挙速報等)。
0104新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:43:14.85ID:CeCnuCLr
○柊かがみ(らき☆すた)
7月7日生まれ。血液型はB型。身長159cm。左利き。埼玉県在住。陵桜学園高等部3年C組所属。
柊家の三女で、つかさの二卵性双生児の姉。両親姉妹との6人家族。成績優秀。努力家で見栄っ張り。料理は
あまり上手くない。やや癖のあるライトパープルのロングヘアで、リボンでツインテールにしている。瞳は
薄い青紫色。ツリ目で、典型的なツッコミキャラ。その一方で、少し寂しがり屋な所もある為か、ツンデレ
キャラとされる事が多い(本人は否定、また、必ずしもツンデレとは言い切れないという意見もある)。
凶暴なイメージがあり。可愛く見せると大抵こなたが否定する。 趣味はゲームと読書であり、主にライトノベルを
読む事が多い。その為か、こなたからはオタクと見なされている(本人は否定)。シューティングゲーム好き。
ペットとして、縁日で手に入れた金魚を飼っている。実はこなたほどではないがゲームやアニメに関する知識は
意外と豊富。 好きな物はお菓子(特にチョコ菓子)、嫌いな物は貝類、体重計。 得意科目は英語、苦手科目は
家庭科。 好きな色は菫色と黒色である。

○高良みゆき(らき☆すた)
10月25日生まれ。血液型はO型。身長164cm。左利き。東京都在住。陵桜学園高等部3年B組所属。
お金持ちのお嬢様。容姿端麗、成績優秀、品行方正、文武両道な優等生。1年の時に学級委員長を担当し、同じく
学級委員長のかがみと親しくなった。本人は謙遜しているが料理は割と上手。胸が大きくプロポーションはかなり
良い。かなり癖のあるライトピンクの超ロングヘア。瞳は薄い青紫色。所謂天然系の眼鏡っ娘だが怒ると怖い。
かなり癖のあるライトピンクの超ロングヘア。瞳は薄い青紫色。所謂天然系の眼鏡っ娘だが怒ると怖い。
こなた、つかさと同じクラス。おっとりしている為ドジを踏みやすい。但しこなたに言わせればそれは欠点ではなく
萌え要素。趣味は読書。好きな物は茶碗蒸し、和菓子、勉強(知識を得ること)、嫌いな物は生魚、お医者さん
(特に歯科医)。得意科目・苦手科目共に特に無し。

○柊つかさ(らき☆すた)
7月7日生まれ。血液型はB型。身長159cm。左利き。埼玉県在住。陵桜学園高等部3年B組所属。
柊家の四女で、かがみの二卵性双生児の妹。勉強・スポーツ共に普通かやや苦手だが、お菓子作りなど
料理全般を得意とする。やや癖のあるライトパープルのショートヘアを、いつもリボンでカチューシャ風に
まとめている。瞳は薄い青紫色。典型的な天然癒し系のタレ目キャラにしてお人好し。 好きな物は甘いもの
(特にメロンなど果物系)、目新しいもの、嫌いな物はピーマン、オカルト、ホラー。
0105新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:43:39.82ID:CeCnuCLr
●梁皇(魁!!男塾)
梁山泊十六傑を率いる三首領の長兄。一見美丈夫だが尊大にして残忍、勝利の為には手段を選ばぬ歪んだ信条の
持ち主で、血を分けた肉親である山艶の遺体を蹴り落とし、気に食わぬ発言があれば味方でも容赦なく殺害する
冷酷非情な男。幅広の曲刀を振るい、指一本触れず体内の血を流し尽くしミイラ化させる枯渇噴血霰の使い手だが、
技以上にその気性で爺に恐れられている。天挑五輪大武會において梁山泊最後の一人として男塾と対峙するが、
雷電の供となった三匹の猿に苦戦を強いられる、奥義の秘密を猿に見破られ、雷電に噴血針を奪われて二度に
渡り逆に体内に打ち込まれ追い詰められるとその初戦は散々なものであった。 挙句の果てに人質ならぬ猿質を
とり雷電に勝利。伊達の逆鱗に触れる事となり、圧倒的な戦闘能力差を見せつけられた上に無限追顕槍で虚仮に
される。遂には使用を禁じられている銃器を取り出してまで優位を得ようとするが、上空に投擲されていた槍の
穂先に気付けず額を貫かれ死亡する。 その後、黄泉還りによって復活し、DIOの血を与えられた事で吸血鬼となる。
現在はDIO一味に所属。
0106新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:45:02.48ID:CeCnuCLr
●張鳳(チャン・ホー)(魁!!男塾)
閘打烈球の使い手。宝竜黒蓮珠にあって一番の小物。
天挑五輪大武會において男塾と対峙。背中の太刀を抜かない赤石を挑発するが、烈風剣で鉄球を
押し戻され、返し刀の一閃で足元の闘場を斬り落とされ谷底へ落下して転落死する。その後、黄泉還りに
よって復活し、DIOの血を与えられた事で吸血鬼となる。現在はDIO一味に所属。

●赤い稲妻(レッド・サンダー)(魁!!男塾)
冥凰島十六士一番手。数あるアメリカ・インディアンの部族にあって最も勇猛で誇り高いホウ族の血を
引いている。 天挑五輪大武會において勇者の血鎖で桃と闘い、悪魔の赤い稲妻で感電させ苦しめるが、
持参した水筒を利用され自らの電流で自らが感電してしまう。再び立ち上がって後は毒針を利用する等
なりふり構わず闘うが、落雷を利用した桃の戦法に敗れ死亡した。その後、黄泉還りによって復活し、
DIOの血を与えられた事で吸血鬼となる。現在はDIO一味に所属。

●ドク・ロットン(魁!!男塾)
アルカトラズ島刑務所の死刑囚。赤石の斬岩剣でまとめて斬られた三枚の扉から登場。西部劇の如き
カウボーイスタイルの二丁拳銃のガンマン。 シックス・オン・ワンの使い手で、共に十歩歩いてから
振り向き様に狙撃するという西部劇で知られる決闘法で赤石に勝負を挑むが、右手の拳銃の六発を回避され、
間髪入れず繰り出した左手の拳銃の銃弾も斬岩剣の一振りで弾かれ真っ二つにされ死亡した。
その後、黄泉還りによって復活し、DIOの血を与えられた事で吸血鬼となる。
現在はDIO一味に所属。


かなり文章に自信がありませんが、何とか書き上げました。
男塾の敵がDIOの手下&吸血鬼になるシチュエーションは、問題ないでしょうか?
一応、最後まで悪人だった敵を選定したつもり何ですが・・・
男性客の正体は、続きで明かします。解った人もいるかもしれませんが(笑)

一応、次回で銀魂編は一時終了、FF8編に移ろうかと思います。
なおラストでは、“あの”4人組を出そうかと思ってます。誰かは秘密です(笑)
0107新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:46:35.83ID:CeCnuCLr
     埼玉県・春日部市  秋葉腹のカフェ



 カフェで平和な一時を過ごしていたコータ、銀時達の前に現れた、謎の4人組の男。
 コータ達一般客や、店の店員達は、突然の乱入者に困惑するばかりで、何も言葉が出ない。
 張り詰めた空気の中、梁皇と名乗る男は銀時達に向け、自分達と共に“DIO”という
 人物の所へ来るように言った。


コータ「な・・・ なんだ・・・? ありゃ・・・?」
ヤマシュー「マ、マジでか・・・?」

 あまりの事態に、ただ怯えるしかないコータ達。


梁皇「・・・・・・さあ、来てもらおうか、坂田銀時」
銀時「(プハッ)――オイオイ、俺なんかに何の用事だ?
   大体、その“ディオ”ってのは何モンだ?“地球至上”とかの仲間か?」

 銀時はソフトドリンクを飲み干し、梁皇に問う。

梁皇「フッ・・・、DIO様こそこの世界の支配者に相応しいお方。
   あんな無能な連中と同類で扱われたくは無いな」

 梁皇が口元で僅かに笑みを浮かべる。
 ―――だが、その目は、明らかに銀時達に向けて、
 自らの主を侮辱された事に対しての怒りをも含んだ殺気を向けていた。
0108新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:47:27.47ID:CeCnuCLr
 一方、こなた、かがみ達はカフェの端の方の別の席で無言に徹していた。

つかさ「(お、お姉ちゃん・・・ あの人達、誰・・・? 怖い・・・)」
かがみ「(・・・大きな声出しちゃだめよ、つかさ・・・)」
こなた「(・・・コスプレかな?それにしても・・・)」

 こなたは一瞬コスプレした客かと思ったが、すぐに思い直した。
 理由は、彼らの目である。
 コスプレを自らの意思でしている人物は、あくまでもキャラになりきって、
 若干楽しそうにするものだが、彼らの目にはそれは見受けれられない。
 ―――彼らから感じ取れるのは、ただ銀髪の男達に向けている威圧感のみ。
 こなたも一応格闘技経験者。梁皇達の殺気はそれなりに感じ取ることが出来た。



ドク・ロットン「―――ところで、この店はカフェらしいな。
        丁度喉も渇いたところだ。飲み物を一杯もらおうか。
        ・・・・・・そうだな、これあたりが美味そうだ」
客「ひっ!?」

 ドク・ロットンは近くの席に座っていた太り気味の男性客に手を掛け、そして―――

ドク・ロットン「WWWRRRRRRRRRYYYYYYYYY!!!」

      ズキュウウウウウウウン!!!

客「うぎゃあああああああ!!!」
銀時「な、何いぃ!?」
0109新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:47:56.70ID:CeCnuCLr
 それは、一瞬の出来事だった。
 ドク・ロットンが手を触れた男の体が、急激に萎んだ。
 男の体は一瞬で痩せこけ、肌は干からび、目の光は消え、
 ドク・ロットンが手を離したときには・・・ 男はもう、事切れていた。


新八「うわああああああああああ!!!」
つかさ「キャアアアアアアアアアアア!!!」
コータ「ウギャアアアアアアアアアア!!!」


 カフェ内に悲鳴が響き渡った。


梁皇「・・・さあ、来てもらおうか。坂田銀時。
   貴様もこれ以上関係ない人間を巻き込みたくあるまい」

 梁皇がニヤリと笑い、銀時に近づく。

銀時「くっ・・・」

 後ずさりする銀時。



コータ「あ、ありゃあ・・・ まさか・・・ 吸血鬼か?」
ヤマシュー「知ってるのか!?コータ」
コータ「多分な・・・」
0110新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:48:37.83ID:CeCnuCLr
 この地球上に数多く伝わる吸血鬼に関する逸話は数が知れないが、その中でも知名度が
 高いほうだと思われるのは、産業革命時代のイギリスで起きた大量行方不明事件の吸血鬼
 だと思われる。この事件は、イギリスの人口452人の町で、73名が一夜にして行方不明に
 なったという事件で、原因は長い間不明だとされていたが、近年になり、事件の起きた町の
 住民の家から、当時の事件を鮮明に記録した日記帳が発見され、真相が明らかとなった。
 日記の内容によると、町の住民を襲った吸血鬼は、「死体が動いている」というものらしく、
 生きている人間の血を吸って殺害し、また殺された人間も同じ吸血鬼となり、人間を襲ったという。
 一説には、この事件の解決には、中国(チベットとの諸説も)から渡来した拳法家達の
 活躍があったと言われているが、詳しい記述が存在しなかった為、真相は定かではない。
 なお、当時の事件にはアメリカ合衆国に本部を置く大財閥「スピードワゴン財団」の創始者、
 ロバート・E・O・スピードワゴン(享年89歳)が関わっていたという未確認情報もあるが、
 あくまで『未確認』の為、これも真相は今だ闇の中である。

                 撲殺社刊 『決定版!世界の吸血鬼伝説 ヨーロッパ編』より


ヤブ「ほ、本当に・・・ 吸血鬼・・・? 嘘だろ・・・? (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
ヤマシュー「俺だってそう思いたい・・・ だが・・・」

 ヤマシューが目を移した先には、ドク・ロットンに血を吸われ
 干からびた男の死体があった。

ヤマシュー「・・・・・現に、被害者まで出ているんだ。
       俺達だって、ああなるかも知れんぞ・・・」
真紀「じ、じゃあ、早く逃げた方が――」
ヤマシュー「・・・・・・」
0111新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:49:06.97ID:CeCnuCLr
 ヤマシューは、銀時たちの方に目を移す。

ヤマシュー「(奴らの狙いは銀時たちだ・・・ 今ここで逃げれば、
      俺達は助かる・・・ だが・・・)」

 確かに今逃げれば確実に助かることができる。
 しかし・・・ それは銀時達を裏切ってしまう事になるのではないだろうか。
 故に、ヤマシュー達はその場に立ち止まったまま動けずにいた。

ヤマシュー「(しかし・・・・・・ このままでは結局奴らに皆殺しにされるのを待つだけだ・・・)」

 どちらにしろ、このまま何も状況が変わらなければ自分達の命は無い。
 つい数時間前に知り合ったばかりの異世界の人間の為に命を落とすことは無いんじゃないか・・・?
 ―――そんな考えが、3人の頭の中に浮かび始めていた。


ドク・ロットン「――まだ喉が渇くな。もう一人血を吸わせてもらうか。
         ――そうだな、あの小娘達にするか」

 そう言いながらドク・ロットンは・・・ こなたやかがみ達のいる席に目を向けた!

かがみ&つかさ「え・・・ えええぇぇええぇぇぇええ!????」
こなた「――マジ?」
0112新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:49:20.70ID:CeCnuCLr
 かがみ達の悲鳴が店内に響き渡った。

梁皇「フン・・・ 好きにするがいい。ただし、手短にすませろ」
ドク・ロットン「OK。俺達の目的はあくまで異世界の奴等だ。
         喉を潤したらさっさと奴等を連れて行く」

 そう言ってドク・ロットンは、一歩一歩こなた達の席に近づいていった。



新八「(まずい、あの梁皇とかいう奴等は今度は向こうの席の女の子を襲う気だ!
   銀さん、早く何とかしないと・・・)」

 すかさず、小声で銀時に連絡をする新八。

銀時「(わーかってらぁ、どこの世界にもこんな奴等はいるもんさ。
   行くぞ新八、チャッチャと片付けて・・・)」

 そう言って銀時は、腰の木刀に手を掛けようとしたが・・・


 (スカッ)


銀時「(ア・・・ アレ?)」
0113新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:49:55.22ID:CeCnuCLr
 手の感触に違和感を感じ、銀時はもう一度腰に手を伸ばす。


 (スカッ)


 流石におかしいと思い、銀時は自分の腰に目を移す。

銀時「・・・・・・」

 見ると・・・ 腰には、いつも刺している木刀は無かった。

銀時「(新八君・・・ 新八君・・・ あの・・・頼みがあるんだけど・・・
   キミの木刀、少し貸してくれない?)」
新八「(木刀って・・・ えーと・・・)」

 新八は自分の腰に手を伸ばすが・・・ やはり木刀は無かった。


銀時「(――オイ、そーいえば、さっき着替えた時、木刀どーした?)」
新八「(着替えて・・・ それっきりのはずです)」

 ―――顔が青ざめ、冷や汗をかく2人。

銀時「(――神楽ちゃん、神楽ちゃん、傘、どーした?)」
神楽「(ちゃんと持ってるアル)」
0114新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:50:22.88ID:CeCnuCLr
 そう言って、神楽は唐傘を銀時に見せた。
 光を嫌う夜兎族の神楽にとって、傘は必需品。故に、着替えても忘れずに所持していた。

銀時「(!! ・・・でかした、それなら・・・)」

 銀時は青ざめた顔から一転、安堵の表情を浮かべるが――

赤い稲妻「無駄だ」 ガシッ
銀時「うわっ・・・!!」
新八「なっ・・・!?」

 突如、後方から野太い声が響き渡り、先程赤い稲妻(レッド・サンダー)と名乗った
 インディアン風の衣装の男が神楽の体を押さえつけ、さらに銀時と新八を鎖で縛り上げた!

神楽「うぐぐ・・・・・・ は、はなせ筋肉ヤロー・・・」
銀時「神楽ァ!!」
新八「神楽ちゃん!!」

 新八はもがくが、鎖で体を拘束されて手も足も出ない。

赤い稲妻「いくら抵抗しようと無駄だ。貴様らに我々は倒せん。
     大人しく我等が軍門に下ってもらおう。そうすれば命だけは保証する」
新八「だ、誰がお前らなんかに・・・」

 だが・・・ 口ではそう言いながらも新八はこの男達の脅威をしっかり理解していた。
 先に彼らが一般客一人を「吸血」して殺害した事もそうだが、
 新八が最も信じられない事は―― この男が片手一本だけであの神楽の動きを封じている事だ!!
 宇宙最強を誇る戦闘種族の夜兎族である神楽の運動能力のスペックは、半端ではない。
 数十人の用心棒を簡単に蹴散らし、巨大な猛獣さえものともしないあの神楽が
 いとも簡単に押さえ込まれている・・・ アイドルグループ「反侍」リーダーのGOEMONと
 アイドルの寺門通との熱愛が発覚した時以来の衝撃を新八が受けていた事は間違いないだろう。
0115新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:50:50.94ID:CeCnuCLr
赤い稲妻「おい、ドク・ロットン、早く済ませろ。こっちはもう済んだ」
ドク・ロットン「そうか、では・・・」

 ドク・ロットンは既にこなた達のいる席のすぐ近くまで歩み寄っていた。

つかさ「ひ・・・ ひぃぃ〜・・・・・・ (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
ドク・ロットン「さて、どの娘にするか・・・ クックック・・・」

こなた「(・・・かがみ)」
かがみ「(な・・・ 何?こなた・・・)」

 突如、こなたがかがみ達に小声で話しかけた。

こなた「(私が合図したら・・・ テーブルの下に潜り込んで)」
みゆき「(そ・・・ それで・・・?)」
こなた「(私が注意を引くから、そのまま玄関まで全速力で走って逃げて!)」
かがみ「(な・・・ 何言ってるのよ・・・ それじゃあんたは・・・)」
こなた「(大丈夫・・・ 私もすぐに逃げるから・・・ ・・・それより、来たよ・・・)」

 ドク・ロットンは不敵な笑みを浮かべながらこなた達の席の前で静止していた。

こなた「今だ!テーブルの下へ・・・」

 こなたが合図しようとした、その時・・・
0116新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:51:11.58ID:CeCnuCLr
 (ギュンッ──!!)    ドゴオオオオォォォ!!!


かがみ「ひっ・・・!?」

 突如、奥のほうから何かが飛んできて、テーブルに直撃し、木っ端微塵に粉砕した!!

こなた「なっ・・・!?」

 粉砕されたテーブルの後には・・・ 棘のついたテニスボール型の鉄球が転がっていた!

張鳳「悪いが、貴様らを逃がすわけにはいかん」

 ボールを打った本人だと思われるラケットを持った中華服の男、張鳳が、店内の奥からこなた達に話しかけてきた。
 こなた達は張鳳の放った閘打烈球の威力に、ただ無言で固まっているしか無かった。

張鳳「おい、ドク、さっさと済ませ。俺達のターゲットはそんな小娘じゃないはずだ。
   さっさと済ませないなら、俺が適当に間引きするぞ」
ドク・ロットン「へいへい、解ったぜ」

つかさ「あ・・・ アワワワワ・・・ (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」



ドク・ロットン「決めたぞ・・・ まずはこいつにするか」

 ドク・ロットンは・・・ かがみに手をかけた!!

かがみ「あわ・・・ あわわ・・・ (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
つかさ「お、お姉ちゃん・・・ (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」

 恐怖で顔を引きつらせるかがみとつかさ。
0117新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:52:19.55ID:CeCnuCLr
 ―――その頃、コータ達は・・・

コータ「お、おい!どーすんだよ!!」
ヤマシュー「ど・・・ どーするったって・・・」

 コータ達は、自分達の目の前で惨劇が起こるかもしれない状況にパニックを起こしかけていた。

真紀「で、でも・・・ 何とかしねーとあの子達が・・・」
ヤブ「(何とかしないと・・・ あの子が・・・ あの子が・・・?)」

   (――そういえば、昔――、本当に小さかった頃・・・)」

 ―――日が暮れようとしている土管の置かれた空き地の片隅で、一人の小学生程の少年が
 蹲りながら泣いていた。そこに、一人の着物姿の女性が歩み寄ってくる。
0118新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:52:48.82ID:CeCnuCLr
小さいころのヤブ(以下ヤブ)「――ーうっ・・・、うぇっ・・・、うぇっ・・・・・・」
???「どうしたの? 亮太郎くん」

 着物姿の女性は、その少年に語りかけた。

ヤブ「―――加護女・・・・・・」

 少年は、空き地の隅にあった物を加護女と呼んだ女性の前に出した。
 それは・・・ ズタズタに引き裂かれた猫の屍骸だった。

ヤブ「家じゃ飼えないから、土管の下で飼ってたんだ・・・
   それで今日来たら・・・」
加護女「――多分、野犬に襲われたのね」


ヤブ「――僕がもっと早く行ってれば・・・ うぇっ・・・」
加護女「・・・・・・亮太郎くん、今みたいなことは一度じゃないわ。
    人が生きていく以上、大切なものを無くしてしまうかも知れない。
    でも・・・ 亮太郎なら守ることができるはずよ。
    この子は残念だったけど、また同じようなことがあったら・・・」
ヤブ「――うん、僕、強くなる」

加護女「――この子の名前は?」
ヤブ「・・・ミケ」
加護女「さァ、ミケのお墓を作りましょう」
ヤブ「・・・うん、解ったよ、加護女」
0119新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:53:06.07ID:CeCnuCLr
   (――守ることが出来る・・・?、守ることが・・・?)」



ヤブ「ハッ!」

 ヤブは目を見開いた。

かがみ「わ、私は構わないから、つかさには・・・」
つかさ「お、お姉ちゃん・・・ (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」

ヤブ「(俺なら・・・守ることが出来る・・・、俺なら・・・)」   (ブチッ)

 ヤブの意識は、その瞬間弾けとんだ。


ヤブ「ウ・・・ ウオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

コータ「なっ!?」
ヤマシュー「ヤ、ヤブ!?」

ヤブ「ウオオオオオオ!!!」

 コータ達が声をかける暇も無く、ヤブは少し前まで自分が座っていた椅子を持ち上げ、
 奥の席のドク・ロットンに向かって突進していった!!
0120新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:53:22.26ID:CeCnuCLr
ドク・ロットン「何!?」
ヤブ「ウオオオオオオ!!」


   ドガアアアアアア!!!


 ヤブは持っていた椅子を、ドク・ロットンに思いっきり叩きつけた!!


ドク・ロットン「・・・チッ、この程度、蚊に刺されたほどもないわ!!」
ヤブ「ゼェ・・・、ハァ・・・、ハァ・・・」

 ヤブの渾身の一撃も、吸血鬼であるドク・ロットンにはさほど効かなかったが・・・ 無駄ではなかった。

   (ドタドタドタドタ)

みゆき「今のうちです!」
こなた「早く!」

 ――そう、ヤブの一撃にドク・ロットンが気を取られた隙に、こなた達が逃げ出す隙ができたのだった。

ドク・ロットン「なっ!?き、貴様ァ!!」  (ガシッ)
ヤブ「ウグッ!」

 ヤブの首を締め上げるドク・ロットン。だが・・・
0121新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:53:44.19ID:CeCnuCLr
こなた「ほあたあああああああ!!!」


   (ドカアアッ!!!)

 こなたの放った飛び蹴りが、ドク・ロットンの後頭部にヒットした!!

ドク・ロットン「ぐおおおっ!?」 ドサッ

 ドク・ロットンの手の力が抜け、ヤブの体が自由の身となった。


ヤブ「―――ゼェ・・・、ハァ・・・、ハァ・・・」
こなた「こっちです!早く!」

 こなたに手を引かれ、ヤブはその場から離れた。



赤い稲妻「ド、ドク!!」

 突然の状況に取り乱す赤い稲妻。その瞬間・・・・・・

神楽「ほあちゃアアアアア!!」

 (ボゴオオ!)
0122新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:54:00.92ID:CeCnuCLr
 神楽のハイキックが、赤い稲妻の顎にクリーンヒットした!!

赤い稲妻「う・・・ うごおおおおおお!!」

 その場に倒れこむ赤い稲妻。

神楽「銀ちゃん!新八!」 (ジャキッ)


   ドガガガガガガガガガガ!!!


 神楽が番傘から放った弾丸は鎖を破壊し、銀時と新八の拘束を解いた。

新八「よっと・・・ ありがと、神楽ちゃん」
神楽「後で酢こんぶ100個おごれよ、コンチクショー」
銀時「ケッ・・・ 相変わらず可愛くねーな。10個までならおごってやる」

 また完全にピンチを脱していないにも拘らず、普段のように談笑する万事屋メンバー。


張鳳「させるかァ!!」 (バシュッ!!)

 張鳳は銀時たちに向けて、閘打烈球を放った!!
0123新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:54:25.52ID:CeCnuCLr
  (ギュウウウン!!)

銀時「!? ・・・まずい、避けられねえ!!」
新八「くっ!」

  (ビュン・・・ バシイイイィッ)

銀時「―――え?」

 銀時が恐る恐る目を向けると、張鳳の閘打烈球は、突如割り込んできた
 何者かによって受け止められていた。

コスプレ店員「・・・・・・」

 球を受け止めていたのは、ついさっき白いコートの男性客に
 注文をとっていた制服姿のコスプレ店員だった。

張鳳「貴様・・・ 普通の人間ではないな!!」

 張鳳は構えなおし、コスプレ店員と対峙する。

コスプレ店員「閘打烈球・・・ 東アジア宝竜半島に本部を置く暗黒組織『宝竜黒蓮球』の中で
        発展し、この時系列の『現在』における『テニス』の源流となった殺人技の
        一つ・・・。この技を得意としていた宝竜黒蓮球のメンバー『張鳳』は
        今から大分昔に『天桃五輪大武会』にて『男塾』の当時二号生であり、
        現民族派系政治結社会長の『赤石剛次』と戦い、死亡したはず・・・
        ――しかし今、こうして私の目の前にいる・・・」

張鳳「小娘、貴様の名は!?」
0124新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:54:47.16ID:CeCnuCLr
 怒り交じりの口調でコスプレ店員に問う張鳳。

コスプレ店員改め「・・・・・・北高2年6組、長門有希」


 ―――戦況は、徐々に変わりつつあった・・・・・・
0125新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:55:17.59ID:CeCnuCLr
939 名前:新章/ネットの情報は結構ガセが多いから気をつけろ・SSテスト:2007/10/06(土) 22:54:48
○ヤブ→過去の記憶に駆られ、こなた達をドク・ロットンから救出
○こなた達→ドク・ロットンに襲われるが、ヤブに助けられる
○万事屋メンバー→こなた達救出の隙を突き、赤い稲妻から逃れる
○長門有希→張鳳と対峙
●赤い稲妻、ドク・ロットン→共に一時的にダウン
●張鳳→長門有希と対峙
○加護女→ヤブの幼少期の回想に登場。


【今回の新規登場】
○長門有希(涼宮ハルヒの憂鬱)
北高2年6組の女子生徒にして唯一の文芸部員。ハルヒが文芸部室を乗っ取った際、SOS団団員その2として
組み入れられた。ハルヒ曰く「SOS団に不可欠な無口キャラ」。無口で無表情で無反応で無感動だが知識欲、
食欲は旺盛で読書を好み、いつも分厚い本を読んでいる。感情表現に乏しく、表情の変化はキョンしか判らない
ほど少ない。口を開いても淡々と短い言葉でしか話さない。ほとんどの場面で北高指定の制服を着ていて、
冬場はその上にダッフルコートを着ている。起伏のない体型をしていて、朝比奈みくるとは対照的。キョン
には好意を抱いているようで、キョンの言う事なら素直に従うだけでなく、最終的な決定権を委ねることも多い。
彼女の正体は、情報統合思念体によって造られた、対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース
であり、簡単に言えば宇宙人。ハルヒの能力が活性化した頃より三年前頃に生み出された。キョン達
が三年前に遡行した際も現在と変わらないような姿をしていたことから、身体的成長という概念があるのかは不明。
平時の動作は極めて少ないが、環境情報を改竄することが出来るため、いざというときには常識の範疇を越える
身体能力を発揮する。SOS団の中でも飛び抜けて万能であるため、メンバーの信頼も厚い。因みに、情報操作時に
SQLを使用していると思われるセリフがある。入学当初は情報統合思念体から与えられた多くの情報操作能力を
所有していたが、より自由に活動をしたいという思いから、自らの能力を意図的に消失させて人間らしい一面を
手に入れている。コンピュータ研に準部員としてたまに訪れており、部員からは最敬礼されている。
そのコンピ研部長曰く「世界最強にコンピュータと相性のいい逸材」。
0126新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:55:47.67ID:CeCnuCLr
○加護女(私は加護女)
依頼された家の人間を不思議な力で護る謎の女性。主に空を飛べる、妖怪や悪霊などと
戦い消滅させる、カゴの目を描き別の空間に移動できる、人の心の中に入り会話ができる、
時間を操れるなどの能力を持っている。 数百年前の過去や元・加護女も登場している事から、
1人の人物ではなく何百年にわたり存在しており、時代ごとに何人もの加護女が活動している。
弱点は籠の中に入れられること。

新規キャラ紹介を忘れてました(汗)
0127新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:56:18.91ID:CeCnuCLr
張鳳「・・・いざ参る!」
長門「・・・・・・」

 張鳳は衣服の裾から鉄球を取り出す。ただ、先ほどまでの鉄球と
 形状は同じだが、それに加え、長いゴムロープと鋭い棘のついた
 錨がついている点が決定的に違っていた。

張鳳「・・・フンッ!」
長門「・・・・・・?」

 張鳳は錨を思い切り床に投げつける。
 錨は音を立て、床に深く埋まった。

張鳳「思い知るが良い!この世で最も完成された、黒蓮珠の殺人技の真の恐ろしさを!!」 (バッ)

 張鳳は鉄球を中に放り上げ・・・

張鳳「宝竜黒蓮珠・閘打烈球!!」

 長門に向けて、鋼鉄のラケットで鉄球を打ち放った!!

長門「!!」 (バッ――)

 長門はすかさず、襲い来る鉄球を回避した!
 避けられた鉄球は、ゴムロープの反動で張鳳の元に戻ってくる!

張鳳「フッ・・・ 鋼球の時速は300キロ。直撃すれば、骨をも粉砕する威力がある!
   そして、この鉄製のラケットで打ち返すことにより速度は倍加する!!」 (ガシィッ)
0128新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:56:45.86ID:CeCnuCLr
 張鳳は、さらに鉄球を打ち返した!!

長門「・・・」 (ギュン―――)

 長門は、再び鉄球を回避する。

長門「残念ながら張鳳、あなたの攻撃速度では、私に当てることは計算上、まず不可能」
張鳳「フッ、多少腕に覚えがあれば一個の球からは身を防げよう。
   だが、この閘打烈球の真髄はこれからだ!!」

 張鳳は、戻ってきた鉄球をラケット上で弾き――

張鳳「奥義・閘打無限球!!」

 懐から無数の鉄球を取り出し、ほぼ同時に長門に打ち放った!!

 ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ! ガッ!  ギュン!!

 無数の鉄球が長門を襲う!

長門「くっ・・・・・・」 (バッ――)

 長門は体をそらせ、バック宙して無数の鉄球を回避するが・・・

梁皇「隙ありィィ――――!!」
長門「!!」

 長門が着地した隙を狙い、梁皇が斬りかかってきた!!
0129新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:57:05.08ID:CeCnuCLr
長門「・・・・・・くっ」 (バシュッ―――)

 長門はギリギリの所で避けた、だが―――

梁皇「フッ、見せてやろう。この梁皇最大の必殺技を!!」
長門「!!」

 梁皇は両手をクロスし、手を自分の腰に当て、そして―――

梁皇「梁山泊秘奥義・枯渇噴血霰!!」 (シュバッ)

 手を振り上げ、透明なガラス状の物体を長門に向けて投げつけた!!

長門「・・・・・・」 (ビッ――)

 梁皇が放った“何か”長門の右肩に当たった。
 長門は体制を立て直したが・・・

 シュボオオオオオオオオ

長門「!?」

 長門の右肩の傷を受けた箇所から、多少の血液が噴出された!!

長門「・・・細いガラス製のパイプ・・・ 恐らく古代中国で手術に使われた医療器具の一つ、噴血針・・・
   ・・・結合、再構成」

   キイイイイィィィィィィ・・・・・・ バシュッ!!
0130新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:57:35.47ID:CeCnuCLr
 長門の体が光に包まれて再構成され―――なかった!?

長門「――なっ!?」

 予想外の状況に、驚きを隠せない長門。

梁皇「フフッ、残念だったな、長門有希。貴様の事はDIO様から既に聞いている。
   何でもここ最近、関東周辺を歩き回って、我々の他、ネスツやDショッカーに
   手出しをしているそうだな。貴様への対策として、このビルの周辺に配置してある
   部下に、貴様の能力を抑制する装置を持たせてある。気付かなかったか?」
長門「・・・・・・・・・」

 長門の顔が、微妙に歪む。梁皇はさらに問答を続けた。

梁皇「貴様の目的は“涼宮ハルヒ”の筈。その為にそやつの所在する高校に貴様も
   潜入したはずだ。だが、関東中をわざわざ回って我々に手出しをしてるため、
   出席日数も多少危険だとか・・・ 所詮思念体の手駒である貴様がなぜそこまでして
   我々に歯向かう?」
長門「・・・・・・答える理由は無い」

 長門はそう答えながらも傷口を押さえる。血はなお止まらない。

梁皇「いいだろう・・・・・・ おい、ロットン、赤い稲妻、いつまで寝ている!!」

 梁皇は、未だ倒れているD・ロットンと赤い稲妻に大きな声で一喝した!

D・ロットン「う・・・ うう・・・ よ、よくもこの俺を足蹴にしやがったな・・・」
赤い稲妻「・・・不覚を取ったが、次は討ち取る!!」
0131新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:58:00.26ID:CeCnuCLr
 梁皇の大声に反応し、D・ロットンと赤い稲妻も起き上がる!

梁皇「・・・フッ、これで4対1。再構成を使えない状態の貴様にとっては厳しい状態になったな」
赤い稲妻「・・・悪いが、戦士たるもの女子にも容赦はせん」
D・ロットン「俺達に逆らった事を、地獄で後悔するんだな!」
張鳳「―――覚悟!!」

 梁皇達は、一斉に長門に襲い掛かった!!

長門「(・・・・・・状況は厳しいが・・・やむを得ない・・・)」



 長門有希が梁皇達と戦闘している頃、銀時達は、既に長門の背面から離れ、
 コータ達のいる入口付近に移動していた。コータ達の他には、従業員や、他の客達もいた。
 既に店内はボロボロになり、椅子や机の残骸が散乱している他、壁や床も酷く剥げている。

ヤマシュー「だ、大丈夫だったか?お前ら?」
新八「は、はい・・・ 何とか・・・」

コータ「おい、ヤブ、おい、しっかりしろ!!」
真紀「ヤブさん!!」

ヤブ「・・・・・・・・・・・・(白目をむいて気絶している)」

 コータ達はヤブを揺さぶるが、ヤブは気絶して目を覚まさない。
0132新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:58:19.46ID:CeCnuCLr
かがみ「この人がいなかったら・・・ 私達、殺されてました」
みゆき「・・・本当に感謝してます」
ヤマシュー「こいつにここまでの度胸があったとはな・・・ 見直したぜ・・・」

 ヤマシューは、気絶しているヤブの額に手を置く。

真紀「・・・それより、どうします?今ならドアに向かってダッシュすれば
   捕まらずに逃げられると思いますが・・・」
ヤマシュー「・・・何言ってる、ヤブは自分の命も顧みず泉さん達を助けたんだ。
       あの戦ってる長門って子を見捨てて逃げられないぜ」
真紀「そ・・・ そうですよね・・・ すみません・・・」


白いコートの男「・・・・・・・・・(ゴニョゴニョ)」
コータ「・・・ん?」

 コータが気付くと、近くで先ほど長門に注文を受けていた白いコートの男性客が
 トランシーバーを手に、誰かと連絡を取っていた。

コータ「お、おい!テメエ何してやがる!奴らに気付かれたらどうすんだよ!?」
白いコートの男「・・・うるさい、少し黙っていろ」

 白いコートの男は、高圧的な口調でコータに返答した。

コータ「な、なんだと!?テメエ・・・」
ヤマシュー「落ち着け、コータ!奴らに気付かれたらどうするんだ!」

 ヤマシューは、店内の梁皇と張鳳の方を見ながらそう答えた。
0133新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:58:44.69ID:CeCnuCLr
白いコートの男「(ゴニョゴニョ)・・・・・・・・・解った、頼んだぞ、磯野。
         おい、貴様ら、このビルの屋上に向かえ」
こなた「屋上?」
コータ「な、何でだよ、下に行けばいいじゃねえか!」

 白いコートの男の突然の発言に驚くコータ達。

白いコートの男「ヘリを呼んだ。あと数分したらこのビルの屋上に到着するはずだ。
         先ほど窓からビルの下を見たが、既にゾンビらしき怪物に囲まれていた。
         下に逃げてもやつらに喰われるだけだろう」
ヤマシュー「チッ・・・ 既に囲まれていたって訳か。逃げなくて正解だったな・・・」
白いコートの男「解っているならさっさと行け。ヘリが近づいている」

 白いコートの男は一同に屋上に行くよう促すが・・・

新八「ち、ちょっと待って下さい、あの長門って子はどうするんですか!?
       まさか見捨てないですよね、ヤブさんは泉さん達を・・・」
白いコートの男「・・・・・・俺が奴らの注意を惹きつけ、その隙にあの小娘を連れて屋上に向かう。
         貴様らは気にせず屋上に向かえ」
ヤマシュー「・・・信じていいのか?」
白いコートの男「行けと言ってるだろう。グズグズしてると奴らに気付かれるぞ」
コータ「お・・・ おう・・・」


かがみ「あの・・・ あなたは一体・・・」
白いコートの男「気にするな・・・ 行け・・・」

 ふと、かがみは男のベルトの銀色のバックルを見た。
 ベルトには“KC”と書かれていた!
0134新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:59:03.04ID:CeCnuCLr
かがみ「ま・・・ まさか・・・ あなたは・・・ 海馬コーポレーションの社長さん!?」
こなた「えっ・・・ マ・・・ マジ!?」
海馬「・・・・・・フン」

 そう、彼こそは、年商1500億の大企業“海馬コーポレーション”の現社長、海馬瀬人その人だった。
 彼は現在、仕事の都合でこの春日部市・秋葉腹にきた訳なのだが、東京の秋葉原や、埼玉の秋葉腹を
 中心に広がっているコスプレ喫茶ブームを今後の事業の参考にと観察するため、仕事の合間を縫って
 この店に足を運んだら、事件に巻き込まれた・・・ という事情であった。かがみが彼の顔を見た記憶が
 あったのは、恐らくTVでインタビューした時の事を覚えていたのだろう。

海馬「―――さっさと行け」
銀時「オイ待て、あんた一人で女子高生を救出して、カッコよく決めようったって、
   そうは行かねーぜ」

 銀時は、掃除用具入れから引っ張り出したと思われるモップを片手に海馬に言った。

海馬「・・・・・・何?」
神楽「そーアル。私はまだ戦えるアルよ。さっきの筋肉ヤローに一泡吹かせるアル」
新八「全くです。やられっぱなしじゃ気がすみません」

 神楽と新八はそれぞれ、番傘と清掃用の箒を手に銀時に続いて海馬に言った。

海馬「フンッ・・・ 勝手にしろ。戦わない奴は屋上に向かえ。下の奴らが来るぞ」
つかさ「え・・・ えぇっ!?」

???「ウゴオオォオォ・・・・ ウゴゴゴゴォォオォオオォ・・・」

 ・・・・・・実際、階段の下の方から、気味の悪い呻き声が聞こえてきた。
0135新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 20:59:32.52ID:CeCnuCLr
真紀「は、早くしないと!!」
ヤマシュー「行くぞ!!」


 (ドタドタドタドタ)


 銀時、新八、神楽、そして海馬瀬人を除く一同は屋上へと上がっていった。
 4人が残ったのを見計らい、海馬は作戦を万事屋メンバーに伝えた。

海馬「まず俺が奴らの注意を惹きつける。その隙を突いてあの小娘を助けろ」
新八「ひ・・・ 惹きつけるったって・・・ どうやって・・・?」

 新八は海馬に問う。万事屋メンバーは海馬とは初対面だ。
 従って、彼らはまず海馬がどうやって梁皇達の関心を長門から移動させるか、
 その手段を知ろうとした。だが・・・

海馬「・・・そんな事はどうでもいい。行くぞ」

 ――――海馬は華麗にスルーした。

銀時「い、行くったって、どんな手段で・・・」
海馬「・・・まあ見ていろ」

 海馬は、すかさず手にぶら下げていたトランクケースを空けた。

   (ガチャッ)
0136新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:00:05.31ID:CeCnuCLr
新八「うわっ・・・」

 海馬のトランクケースの中には、大量の絵の書かれたカードがびっしりと詰まっていた。
 異世界から着た万事屋メンバーには何だか解らなかったが、これこそ、この世界で
 凄まじい人気を博しているI2(インダストリア・イリュージョン)社の発行する
 TCG「デュエルモンスターズ」だった。
 詳細を知らない銀時達には解らなかっただろうが、ケースの中のカードは、「ヤマドラン」
 「ホーリー・ナイト・ドラゴン」「きまぐれの女神」「アビス・ソルジャー」
 「ヴィクトリー・ドラゴン」「究極完全態・グレート・モス」「コスモクイーン」
 等々、かなりの希少価値を持つレアカードで占められたいた。 ・・・もっとも、今の海馬に
 とって重要なのは、ケースの蓋の裏の部分に固定されている円盤状の機械の方なのだが。

海馬「・・・・・・」 (ガシャッ)

 海馬はその機械「デュエルディスク」を腕に装着すると、先程のケースから
 「燃えさかる大地」と書かれたカードを取り出す。カードの表面には、
 大地が炎に包まれ、焼き尽くされる様が描かれていた。
 海馬はそのカードを、ディスクから飛び出た板状の部分にセットした。

   バシュウウウウ――――



 その頃、長門と梁皇達の戦闘は、長門が押されている形になっていた。
 流石の長門でも、能力を封じられた状態で巨体の吸血鬼4人を相手にするというのは、
 かなり厳しい状態であった。長期戦となった今では、生前から屈強だった上に、吸血鬼と
 なり不死身の体を得た梁皇達の方が有利であり、能力抑制で体の再構成が出来ない長門は、
 その体に大量のダメージを蓄積する事となった。
0137新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:01:20.33ID:CeCnuCLr
梁皇「梁山泊秘奥義・枯渇噴血霰!!」 (シュバァッ!)
張鳳「宝竜黒蓮珠奥義・閘打無限球!!」 (ギュバァァッ!)
赤い稲妻「冥凰島奥義・悪魔の赤い稲妻!!」 (ビカァァッ!)
D・ロットン「シックス・オン・ワン!!」 (ドコォッ!!)

 梁皇は無数の噴血針を、張鳳は無数の鉄球を、
 赤い稲妻は強力な電撃を、D・ロットンは拳銃による早撃ちを
 長門に向け、一斉に放った!!

    シュババババババ!!!!

長門「くっ・・・・・・」

 長門は梁皇達の激しい攻撃を、紙一重でかわした!!

梁皇「チッ・・・ だが、その体では、戦う力もそろそろ限界だろう」
長門「ハァ・・・ ハァ・・・」

 長門は梁皇達から離れるように後方にバックステップする。
 長門の姿格好は酷い事になっており、制服は所々傷だらけになり、
 体にも数箇所、細かい傷や火傷が転々と広まっていた。

梁皇「次は逃がさん、止めだ!!」

 梁皇達はそれぞれ技の構えを取り、長門に向け放とうとしたが―――
0138新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:01:40.15ID:CeCnuCLr
    ボワアアアア

 突如、何も無い空間に、一気に火炎が広がった!!

D・ロットン「な、何いィ!?」
梁皇「ヒイイ―――!!」

 突然の火の手に、慌てふためく梁皇達!

長門「―――これは・・・ 本物の炎じゃない!?
   ―――間違いない、これは立体映像。この技術系統は・・・」


海馬「今だ、行け!!」
銀時、新八、神楽「うおおおおぉぉぉぉぉ!!!」

 店内の奥の方から、銀時達が駆け抜けてきた!!

長門「―――なっ!?」

 突然の乱入者に、驚きの顔を隠せない長門。

新八「だ、大丈夫ですか?」
銀時「チッ・・・ 若いからって無茶するもんじゃねーぞ」
長門「あなた達は・・・ さっきの・・・」
海馬「何をしている! 早く来い!」
神楽「行くアル!」
0139新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:01:57.55ID:CeCnuCLr
 神楽が長門の手を引き、銀時達はソリッドビジョンの炎を潜り抜けて海馬の待つ入口に向かう!!

銀時「よっしゃ!もう少しだ!」
新八「よし、あとは早く・・・」


   (ガシッ)


銀時&新八「ん?」

 ほぼ同時に、銀時と新八の足を“何か”が掴んだ。

銀時「・・・・・・新八くん、新八くん、今なんか俺の足・・・ 誰かに掴まれてない?」
新八「・・・・・・奇遇ですね、銀さん・・・ なんか僕の足も、今誰かに掴まれてる感触があるんですよ・・・」

 ――――青ざめ、冷や汗をかく二人。

銀時&新八「・・・・・・・・・そ〜〜〜〜・・・・・・」

 銀時と新八は、そろりそろりと、自分達の足首を覗き込んだ。

屍生人「オゴゴォオオ――――」

 二人の足首を掴んでたのは・・・ D・ロットンに血を吸われ息絶えたはずの
 干からびた男性客の死体だった!!

銀時&新八「ウ・・・ ウギャアアアアアアア!!!??!???」
0140新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:02:27.39ID:CeCnuCLr
 ・・・無理も無い。いくら数々の修羅場を乗り越えてきた銀時達でも、
 流石にいきなり死体に足首を掴まれたら、そりゃビビルだろう。
 しかも屍生人は二人の足首を強い力で掴み、話そうとしない。

新八「は・・・ は・・・ 放せええええぇぇぇぇ!!!」 ドカッ! ドカッ! バキッ!
銀時「うおおおおおおおおおおお!!!」 バキッ! ドカッ! ドカッ

 二人は屍生人をモップと箒で殴打するが、何の反応も無い。
 その上、屍生人の握力は徐々に強くなってきた!!
 さらに・・・

張鳳「こんな手にかかるかあぁぁ!!」
赤い稲妻「ウオオオオ!!」

 張鳳と赤い稲妻がソリッドビジョンの炎を掻き分け、後方から銀時達に飛びかかって来た!!

神楽「銀ちゃああぁぁぁぁああん!! 新八イイイィィィィィイイ!!」
海馬「クッ・・・」

長門「・・・・・・!!」 (シュバッ)

 長門は神楽の手を離れ、銀時達の方に向かった!!

長門「(このまま私が彼らの盾になれば・・・ 彼らは助かる!!)」

 長門は銀時、新八と張鳳、赤い稲妻の中に割って入った!!

新八「ダ、ダメです!」
長門「・・・・・・」
張鳳「フン、馬鹿め!!」
0141新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:02:50.70ID:CeCnuCLr
 張鳳と赤い稲妻はそれぞれラケットと鎖を振り上げ、長門に向けて――――

   シュルルルルルルルルルルル


張鳳「な、何だ!?」

 突如、太い荒縄が店内を縦横無尽に飛び交った!!


   ヒュン! ヒュン! ヒュン! ヒュン!


 飛び交った荒縄は、張鳳と赤い稲妻の体に絡みつき、
 亀甲縛りにして、天井に吊り上げた!!

張鳳「こ、これはアガガガガアアァァァァ!!!」
赤い稲妻「ウ、ウオオオオオオオオ!!!」

 吸血鬼である彼らなら、本来はこんな縄など簡単に千切れるのだが、
 急に縄が現れた事、縛られた体勢が体勢だった事でパニックに陥ってしまい、
 荒縄の中でもがくハメになってしまった。
0142新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:03:13.56ID:CeCnuCLr
新八「ウオオオオオオオ!!」
銀時「おりゃアアアアア!!」

   ドカドカバキイイィ!!!

屍生人「ウ・・・ ウゴゴゴゴオオォォ・・・」 (バタッ)

 銀時と新八がモップや箒で散々殴りつけた甲斐あり、屍生人はようやく事切れた。

新八「ハァ・・・ ハァ・・・ し、しかし、これって・・・」

 新八は、店内中に張り巡った荒縄を見、自分の世界の誰かを思い出す。

銀時「チッ・・・ 間違いねえな、こいつぁ・・・」


???(―――祇園精舎の鐘の声。諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色) スチャッ

 突如部屋中に声が響き渡り、天井から一人の女性が床に降り立った。

さっちゃん(鬼畜外道、必殺の理をあらはす。 始末屋さっちゃん見参!!)

新八「さっちゃんさん!!」

 ・・・そう、彼女こそ不正な手段で金を受け取る悪党を裁く元お庭番衆の始末屋、
 猿飛あやめである。銀時のストーカーである彼女は、いつものように
 万事屋の天井に潜んでいたのだが、万事屋が時空の穴に飲み込まれてしまった為、
 巻き込まれてこの世界までやってきてしまった・・・ という訳であった。
0143新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:03:40.72ID:CeCnuCLr
銀時「・・・テメー、何でここにいるんだ!?」
さっちゃん「さわらないで!」
銀時「・・・さわってねーよ」

海馬「何をしている!!早く来い!!」
銀時「お、おう! オイコラ、新八、行くぞ! ついでにお前も来いストーカー!」
さっちゃん「ウフフさっぱり銀さん!私を喜ばせるそのサドっぷりは銀さんだけ!」
銀時「・・・いいから行くぞ」

 銀時はさっちゃんを脇に抱え、出入口に向かう。
 全員集合したのを確認し、海馬、万事屋メンバー、長門、ついでにさっちゃんは
 屋上への階段を上っていった。



梁皇「チ、張鳳! た、助けてくれーっ!!」
D・ロットン「うおお―――っ!!」

 ―――梁皇とD・ロットンはソリッドビジョンが既に消えているのも気付かず、
 激しくもがき苦しんでいた。

張鳳「・・・何をやっている、二人とも」
赤い稲妻「・・・よく見てみろ」

 張鳳と赤い稲妻は、亀甲縛りの体勢で天井に固定されながら梁皇達に言った。

梁皇「た、助け・・・ 助け・・・ なにいいぃ!?」
D・ロットン「こ、これは!?」
0144新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:03:58.10ID:CeCnuCLr
 炎が無いことに気付き、辺りを見渡す梁皇とD・ロットン。
 店内には梁皇達以外誰もいなかった。

梁皇「お、おのれ、ふざけおって――――――っ!!
   奴らを追うぞ!!」
D・ロットン「おう!!」

 梁皇とD・ロットンは店の出入り口を抜け、銀時達を追う!!


赤い稲妻「ま、待て―――っ!!」
張鳳「お、俺達を忘れるな―――っ!!」


 ・・・・・・戦いは、今だ終わりそうに無い。
0145新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:04:13.73ID:CeCnuCLr
952 名前:新章/ネットの情報は結構ガセが多いから気をつけろ・SSテスト:2007/10/10(水) 23:09:19
○海馬瀬人→屋上へ救援ヘリを呼ぶ。銀時達と共に屋上へ。
○万事屋メンバー→海馬と共に屋上へ向かう。
○長門→銀時達に助けられ、共に屋上へ向かう。
○さっちゃん→万事屋に潜んでいたらこの世界へ。銀時達と共に屋上へ向かう。
○コータ達、こなた達→屋上へ向かう。
●梁皇達→海馬、銀時に翻弄される。後を追い屋上に向かう。

 ※万事屋の天井にいたのは猿飛あやめ。
 ※白いコートの男は海馬瀬人。
0146新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:04:32.92ID:CeCnuCLr
【今回の新規登場】
○海馬瀬人(遊☆戯☆王シリーズ)
身長186cm。体重65kg。10月25日生まれ。血液型はA型。
海馬コーポレーションの代表取締役社長であり、デュエル・アカデミアのオーナー。
巨大企業「海馬コーポレーション(以下KC)」の社長にして、天才的なゲームプレイヤー。弟と共に悲哀な
出自をした孤児だったが、大資産家であった海馬剛三郎にチェスの勝負を挑み、勝利した事で剛三郎に養子と
して引き取られ、徹底的な英才教育を施される。後にビッグ5(KCの重鎮達)と手を組んで剛三郎を追放、
会社を乗っ取った。この経験から力こそが正義と考えるようになり、勝利に人一倍拘るようになる。一応経営者
であるが、技術者としても高い能力を持っていて、デュエルディスク等に使用されているバーチャルシミュレーター
システムを開発したのも彼。「青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイトドラゴン)」を中心とし、デッキ破壊も
兼ねた超攻撃的なデッキを使う。デュエリストとしてのプライドはとてつもなく高く、その言動は傲慢ではあるが、
それに相応しい実力を備えている。非情な印象が強いが、「恵まれない子供達が無料で遊べることが出来る遊園地
を世界中に作る」という夢を抱いており、人への労りがある目標を持っていたりもする。唯一の肉親であり弟の
モクバを大切にしており、モクバを傷つける者は絶対に許さない。 伝説の竜「クリティウス」の所持者でもある。
三千年前にアテムに仕えていた千年杖使いの神官セトが彼と酷似している事から、千年ロッドの真の所有者と
言われている。それは千年アイテムの関係者で無ければ使いこなせない三体の一体「オベリスクの巨神兵」を
使いこなしている様子からも垣間見える。千年アイテムなどのオカルト関係に関しては否定的で、その手の現象に
遭遇するとかなりヒステリックな反応をする。(千年アイテムの能力に関しては、慣れてしまったのかそれほど
反応しない)。現在は海馬コーポレーション本社にいる模様。
0147新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:05:29.19ID:CeCnuCLr
○猿飛あやめ(銀魂)
くノ一。通称「さっちゃん」。不正な手段で金を受け取る悪党を裁く始末屋で、元お庭番衆。
身長169cm、体重52kg。6月2日生まれ。薄紫色のロングヘアーをしている美女。得意技は納豆を使った攻撃。
初期は銀時に一目惚れして淡い恋心を抱くだけであったが、登場回数を重ねるごとに銀時に「求愛」と称し
悪質なストーカー行為を繰り返すようになった。一言で表すと「ドM」「変態」だが、新八や全蔵に対しては
ドSになる。銀時の侮蔑を込めた言葉に一々反応する。あまりの変態痴女っぷりに当の銀時は気味悪がってしまい、
なかなか振り向いてくれないが、本人は逆にそれを快感にしてしまっている。かなりの早とちりで、お妙を
勝手に恋敵だと思っている。 忍者としての素質は十分だが、眼鏡が無いと何もかもが見えなくなってしまう
上に聴力まで悪くなり、自身で気付かぬ内にとんでもないボケを繰り出してしまう。神楽と沖田に腹黒く
「メス豚」呼ばわりされている。同じくストーカーである近藤とは仲が悪い。一応「メス豚モード」と
「始末屋モード」(どちらも自身が命名)を使い分けているが、場の空気・感情・状況に流されやすく、すぐに切り替わってしまう。
「さっちゃん」と呼ばれている由来は、忍者学校に通っていた頃、「猿飛」という苗字であることから男子に
「猿」呼ばわりされてしまい、それを見かねた女子に「猿」の「さ」を取り、「さっちゃん」と呼ばれるように
なってしまった不憫な過去によるものである。当の本人は、その事を思い出す度に渋っている様子であるが、
自ら「さっちゃん」と自称することも多いため、決してこのあだ名を嫌っているという事は無いようだ。


結構急いで作ったので、直すべき点が多いと思います。
気になれば教えてほしいです。
ドク・ロットンの名前は、原作表記に合わせて「D・ロットン」に修正しました。

白いコートの男の招待は、何を隠そう社長でした。
一応、現在放映中のGXの時点(つまり20代くらい)のつもりで書いています。
0148新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:06:29.58ID:CeCnuCLr
   (タッタッタッタ―――――)

 海馬、万事屋メンバー、長門、さっちゃんは、ビルの屋上への階段を全速力で駆けていた。
 正確には、さっちゃんは銀時の小脇に抱えられたままであるが。

???「ウゴオオォオォ・・・・ ウゴゴゴゴォォオォオオォ・・・」

 階段の下からは、屍生人や吸血鬼のものと思われる呻き声が響いている。

銀時「けっ・・・ 早くしねーと追いつかれるぞ」
海馬「もうすぐ屋上だ!急げ!」

長門「・・・あの」
 長門は、銀時に抱えられた状態のさっちゃんに話しかけた。

さっちゃん「・・・ん?何よ」
長門「さっきは・・・ 助けてくれてありがとうございます」
さっちゃん「・・・あなたを助けた訳じゃないわ。私が守りたかったのは銀さんだけよ」
長門「・・・・・・」

銀時「何無駄話してやがる、もうすぐ屋上に着くぞ!」

   (ダダダダダダダダ)

 走る一行の前に、開かれた屋上のドアが見えた!!

新八「もう少しだ!」
銀時「うおお―――――――っ!!」

 一行は、ドアを抜け、屋上にたどり着いた!
0149新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:06:47.88ID:CeCnuCLr
     埼玉県・春日部市  ビル屋上



 ビルの屋上では、既にコータ達とこなた達、そして店の店員や客が待機していた。
 そこに、銀時、海馬達が駆け足で走って来た!

ヤマシュー「お前ら! 大丈夫だったか!?」
銀時「悪ィ・・・ 遅くなっちまった。
   でも、こいつは連れて来たぜ」

 銀時は、自分の隣にいる長門を指し、すました顔で答えた。

海馬「・・・救援はまだ来ないのか」
コータ「・・・まだ来ないぜ」
かがみ「は、早くしないと・・・ ちゃんと呼んだんですか!?」
海馬「そのはずだが・・・ ムッ!」


   (ブウウウウウウウウウウウン)


 空の彼方から、ヘリが6機向かってきた!

海馬「・・・来たか」
コータ「よっしゃ!これで助かるぜ!」
つかさ「よかったね、お姉ちゃん!」
かがみ「うん!」

 安堵の表情を浮かべる一同。
0150新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:07:01.43ID:CeCnuCLr
   (ババババババババババババ)


 数機の“KC”のロゴの入ったヘリが上空で止まり、そのヘリから縄梯子が下ろされる。

磯野「瀬人様!」
海馬「磯野・・・ 一般人が優先だ、登れ!」

 コータ達やこなた達は、次々に縄梯子を上り、ヘリに向かう。

銀時「オラ、お前も行け」
長門「私は・・・ いい・・・」
新八「何言ってんですか!そんな怪我で!」
長門「わ、私は・・・」

 長門は、銀時と新八にほぼ強引に縄梯子を上らされた。


 数分後・・・ コータ達、こなた達を始めとする一般人、そして長門は全員ヘリに乗り込んだ。
 万事屋メンバー、海馬、さっちゃんを除けば、後はメイド服らしき服装のコスプレ店員一人になった。

新八「この娘で最後ですね」
海馬「・・・早く登れ」
パティ「どうもありがとうございマス」

 そう言って、この店員であり、こなた達の後輩でもある少女パトリシア=マーティン、
 通称パティは、縄梯子に足をかけようとしたが・・・
0151新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:07:15.89ID:CeCnuCLr
   バアアアアアアアアアアアアアアア!!!


 突如、屋上の入口の奥の方から、ロープみたいな紐状の物体が現れ、パティの体に巻きついた!

海馬「何!?」
パティ「キャアアア!!」

 パティの体に巻きついた紐はそのまま屋上の入口の方にパティを引きずっていった!

こなた「パティちゃん!」
 上空のヘリの中からこなたが叫ぶ。


梁皇「フッフッフ・・・ 逃がしはせんぞ、坂田銀時」

 屋上の入口の中から、梁皇、張鳳、赤い稲妻、D・ロットンが姿を現した!
 梁皇の手の爪部分からはパティを捕らえた紐が飛び出ており、
 梁皇はすかさず紐・・・ もとい血管針で捕らえたパティを自分の元に引き寄せた。

銀時「チッ・・・ テメエら・・・」
海馬「フン・・・ どうやら貴様等の根性は、俺が思っていた以上に腐っていたようだな。
   無抵抗な小娘を人質をとるなど、馬の骨にも劣る所業!」

梁皇「フッ・・・ 何とでも言うがいい。
   この娘を解放したければ、坂田銀時!我等の下に来るのだ!
   そして吸血鬼となり、DIO様に忠誠を誓うのだ!!」
パティ「ヒッ・・・」 (ガクッ)

 あまりの恐怖に、パティは気を失った。
0152新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:07:32.03ID:CeCnuCLr
   ドドドドドドドドド!!!

屍生人「ウゴオオオオオォォォオオオオオオオ!!!」
屍生人「グガアアァァァアアアアァァァアアア!!!」
吸血鬼「URYYYYYYYYYYYYYYY!!!」

 丁度それと同時に、ドアの奥の方から無数の屍生人や吸血鬼が現れた!
 吸血鬼は中国甲冑や中国服を来た、梁皇達の部下だと思われる個体が多かったが、
 屍生人はそれ以外にも、セーターやリュック、メイド服等、秋葉腹の一般人が
 ついさっき襲われて殺され、屍生人と化したと思われる個体が多数いた。

梁皇「さあ・・・ 坂田銀時、どうする?
   貴様が我等の元に来るというなら、この小娘の命は保障しよう。
   だが、来ないと言うなら・・・」

 梁皇は、血管針を出していない方の手をパティの首筋に向ける。

こなた「パティちゃん!」
ヤマシュー「野郎・・・ なんて卑怯な真似を・・・」

 こなたとヤマシューは上空のヘリで見下ろしながら憤慨するが、既にヘリに搭乗した以上、
 今更引き返すことも叶わず、ただ指をくわえて見ているしかなかった。

銀時「・・・おいテメー、海原っつーてたな」
 銀時は、突如海馬に語りかけた。

海馬「海馬だ。 ―――それで、何だ?」
銀時「新八と神楽、後ついでにこのストーカー女、テメーに任せるぞ」
海馬「!! ―――貴様、まさか・・・」
0153新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:07:47.43ID:CeCnuCLr
 銀時はもっていたモップを床に捨て、梁皇達の方に足を歩もうとしていた。

新八「駄目です銀さん!あんな連中が素直に人質を返すとは思えません!
   それに、もしあの子が助かっても、銀さんが化け物にってしまうんですよ!」
さっちゃん「銀さんが怪物になるんだったら、私も怪物になるわ!」
銀時「・・・心配すんな。あの女は絶対助ける。
   ・・・新八、神楽。もし俺が怪物になっちまって、オメー達の事を忘れちまったら、
   俺の事、倒してくれよ」
新八「ぎ、銀さん・・・」

梁皇「何をコソコソ話している!この小娘がどうなってもいいのか!」
銀時「ヘイヘイ、行きゃーいいんだろ、行きゃー」

 銀時は、梁皇達の元に歩んでいった。
 その後ろで、新八たちは不安そうな表情を浮かべる。

梁皇「フッ・・・ 最初からそうしていれば良かったのだ。」
 梁皇の顔が邪悪な笑顔に変わる。

海馬「(あの小娘を助け出し、なおかつあの男も助ける・・・
    チッ、やはり厳しいか・・・?)」

 海馬がそう考えている間に、銀時は梁皇達の目の前に来ていた。

銀時「約束どおり来てやったぜ。はやくそのガキを放しやがれクソヤロー」
梁皇「もう少し近づけ。そうすれば開放してやる」

 そう答える梁皇。だが・・・
0154新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:08:07.40ID:CeCnuCLr
梁皇「(フッ・・・ 奴がここに来たところで、この小娘を放す気など更々無いわ!
    奴が来たら屍生人共で包囲して、捕らえてやるわ!
    その後、この小娘の血をゆっくり味わうとするか)」

 ・・・梁皇達はパティを解放する気など始めから無かったのだ。
 銀時達がつい先程、逃げれば助かる状況で長門を救出に来たことを考えれば、
 人質をとれば、間違いなく対応するはず。その隙を突いて捕らえる。
 梁皇は吸血鬼となっても、かつて天挑五輪大武會に参加した時、大武會のルールで
 禁止されていた銃器で当時の男塾一号生であり、現在では関東極天漠連合会長初代伊達組の
 組長である、伊達臣人に不意打ちを食らわせた時の卑劣さは健在であった。


銀時「・・・・・・これでいいか?」
 銀時は、梁皇達の真正面で静止した。

梁皇「ああ、構わん。約束だ、この娘は放してやる。はやく連れて行け」

 梁皇は、気絶したパティを血管針を解いた状態で突き出した。

銀時「・・・解ったぜ」

 銀時がパティに手をかけた、次の瞬間・・・・・・

屍生人「URYYYYYYYYYYYY!!」
 屍生人が銀時の両横から、奇声を上げ飛び掛ってきた!!

銀時「チッ・・・ やっぱりか・・・」

 銀時は、とっさにパティを抱え、屍生人の攻撃を回避したが・・・
0155新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:08:28.72ID:CeCnuCLr
   ドガアアアアアアアア!!!


屍生人「ウゴオオオオオオオオオオオ!!!」
吸血鬼「WRYYYYYYYYYYY!!!」

 突如、屋上の地面を突き破り、屍生人と吸血鬼が十数体現れた!!

銀時「何ィ・・・!?」
 突然の事態に、驚きを隠せない銀時。

梁皇「フンッ!!」 バアアアアアアアアアアアアアアア!!!
 梁皇は指から血管針を伸ばし、パティを銀時から奪い取った!

銀時「チッ・・・・・・」
梁皇「ハッハッハ、残念だったな坂田銀時!!
   貴様の察しどおり、この小娘を返す気など元から無いわ!」 (グイッ)

 梁皇は、銀時の首を強い力で締め上げる!!

銀時「グ、ごおおおおお・・・・・・」


つかさ「さ、坂田さん!!」
ヤマシュー「ぎ、銀時―――っ!!!
      おい、オッサン!早くヘリを屋上に下ろせ!」
磯野「ム、無理です!それはいくらなんでも・・・」
長門「(クッ・・・・・・ せめて能力が自由に使えさえすれば・・・)」

 ヤマシュー達はヘリの中で叫ぶが、最早どうすることもできない。
0156新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:08:44.50ID:CeCnuCLr
新八「ぎ、銀さ――ん!!」
 新八は、銀時の所に駆けようとするが・・・

吸血鬼「ウゴオオオオオオオオオオオ!!!」
吸血鬼「WRYYYYYYYYYYY!!!」 (ドカッ)

 吸血鬼2匹が行く手を遮り、新八を突き飛ばした!!

新八「うわぁっ!!」 (ドサッ)
神楽「新八ィ!!」
海馬「クッ・・・ これまでか・・・!?」


銀時「ぐぅ・・・・・・クッ・・・・ガハッ・・・」
梁皇「さて、そろそろ喉も渇いた所だ。この子娘の血を頂くとするか」

 梁皇は、パティを捕らえている血管針の先端を尖らせ、パティの首筋に向けた!

新八「や、やめろ―――っ!!」
梁皇「フッ、それでは頂くか・・・ うら若き少女よ、その血を我に・・・」

 梁皇がパティの血を吸おうとした、その刹那―――――



     ザシュッ!!
0157新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:09:02.80ID:CeCnuCLr
新八「なっ・・・・・・!?」
こなた「・・・・・・え?」
海馬「・・・・・・何!?」
銀時「こ、こりゃあ・・・・・・」

 それは、一瞬の出来事だった。
 梁皇がパティの血を吸おうとした瞬間、ドアの奥から、巨大な三日月状の刃が飛んできたのだ。
 その刃は血管針を全て切り払ったかと思うと、今度は梁皇に向かって飛んでいき、
 次の瞬間・・・・・・ 梁皇の左腕は綺麗に切り落とされていた。

梁皇「グ・・・・・・ オオオオオオオオオオオオオオ!!!」
張鳳「梁皇!!」

 吸血鬼となった梁皇には痛覚などある筈も無いが、突然予期せぬ方向から
 刃が飛んできて、吸血鬼である自分の左腕を切り落としたという衝撃により
 パニックを起こしていた。


???「・・・こんな連中に手こずってたとはな。奴の話じゃ中々強いと聞いていたが・・・」
???「ま、いいじゃねーか。カワイコちゃんも死なずに済んだしよ」
???「こういうのって、ゲームとかだと<ruby><rb>NPC</rb><rp>(</rp><rt>ノンプレイヤーキャラ</rt><rp>)</rp></ruby>扱いで、僕達経験値泥棒ですね」
???「どーでもいーけど、腹減ったー!!」

 ドアの奥には、4人の男がいた。
 男達の風貌は、銀時達から見て右から茶髪金眼の頭に金色の輪をつけた十代程度の少年、
 金髪紫瞳の僧侶を彷彿とさせる衣装の男、紅髪紅眼の革ジャンを着用した長髪の男、
 そして黒髪緑眼の片目にのみ眼鏡をかけた男であった。
 彼らは一見容姿端麗に見えるが、彼らの後方には、無数の屍生人や吸血鬼の死骸・・・
 いや、原型を留めていない残骸が転がっており、彼らの実力の程を伺うことができた。
0158新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:09:26.41ID:CeCnuCLr
   (ザッ!)

 銀時はこの混乱に乗じ、パティを小脇に抱え海馬、新八達の元に戻る事ができた。

新八「大丈夫ですか!?銀さん!」
銀時「まあな。ホラ、こいつも無事だ」
パティ「・・・・・・・・・(気絶している)」
銀時「神楽、こいつをヘリまで飛ばせ」

 銀時はパティを神楽に手渡す。パティを受け取った神楽は・・・

神楽「ほあちゃあああああ!!!」

 上空のヘリに向かって放り投げた!

海馬「磯野!」
磯野「な、何でしょうか・・・ 瀬人様・・・」

 磯野が下を覗き込んだ、次の瞬間・・・・・・

   ドゴオッ!

 ヘリに向かって放り投げられたパティの体は、磯野の体に思いっきりヒットした!

磯野「ム、ムゴオォォ・・・・・・」 (ドサッ)

 磯野はパティの体が衝突した勢いで吹き飛ばされ、倒れこんだ。

こなた「オッサン、ナイス!」(=ω=.)凸
 こなたは、手で“グッジョブ”の形を表現した。
0159新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:09:45.64ID:CeCnuCLr
ヤマシュー「お、おっとっと・・・」 (ドサッ)

 一方ヤマシューは、自分の方に飛んできたパティの体を受け止めてバランスを崩しかけていた。
 パティの方は磯野の体がクッションとなり、さほどダメージは無かったようだ。


 その頃、海馬達の関心は、突如表れた四人組の男達に向けられていた。

海馬「一体何者だ、奴らは・・・?」
さっちゃん「・・・少なくとも、只者ではなさそうね・・・」


梁皇「グオオオオ・・・」
D・ロットン「だ、大丈夫か、梁皇!」
張鳳「クッ・・・何者だ!貴様らは!」

 怒りに満ちた表情で、張鳳達は謎の男達に問いただした!


悟浄「俺か?俺は悟浄。沙悟浄だ。
   んで、こいつが八戒。猪八戒だ」
八戒「忙しいところ、失礼します」

 八戒は、すました笑顔で応対した。

悟浄「それで、こっちの坊主が三蔵。玄奘三蔵だ。
   とても坊主にゃ見えねーけど」
三蔵「・・・殺すぞ、お前」

 三蔵は、悟浄を睨み付ける。
0160新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:10:05.46ID:CeCnuCLr
悟浄「んで、最後にこいつがバカ猿こと、悟空。孫悟空だ。」
悟空「バカ猿は余計だ!エロ河童!」

 悟空は、悟浄に飛び掛った。

神楽「だ、誰だ!?テメーら!」
悟浄「えーと・・・ 坂田銀時に、志村新八、それに神楽ちゃんだったか?」
新八「ちょ・・・っ、何で僕達の名前を!?」

 新八は、突如現れた見知らぬ男達が自分達の名前を言い当てたことに驚きを隠せなかった。

銀時「オメーら、何モンだ?何で俺達の事知ってるんだ?」
神楽「ひょっとしてストーカーかこのヤロー!!」
悟浄「・・・んな訳あるか、こんな男前なストーカーがこの世のどこにいる?
   俺達は、土方のヤローに頼まれてここに来たんだよ」
新八「ひ・・・ 土方さんが!?」

 “土方”の名前に新八は驚く。

銀時「あのヤローもこっちに来てたのか?」
三蔵「フン・・・ 最も、この程度の雑魚に手間取っているとは思ってなかったがな」
銀時「チッ・・・ まともな武器がねーんだよ、こちとら」

八戒「武器というのは・・・ これのことでしょうか?」
銀時「ん? ―――って、えええ!?」

 八戒の手には、銀時と新八の木刀が抱えられていた!
0161新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:10:22.99ID:CeCnuCLr
銀時「テ、テメー、なんで俺達の武器持ってんだ!?」
八戒「必要かなと思って持って来たんですけど・・・ 不必要でしたか?」
銀時「い、要るに決まってんだろーが!!」

 銀時と新八は、速攻で八戒の手から自分の木刀を奪い取った!

銀時「ウッシ・・・ やっぱモップよりこっちの方が手に馴染むぜ」
新八「反撃開始だ!」
神楽「ウォッシャ―――――!!」
さっちゃん「ああ銀さん、私の事は華麗にスルーなのね。でも解ってるわ、これは銀さんの
      愛のカタチなのよ!私も行くわ!!」

 意気込む万事屋メンバー+一名。

梁皇「お、おのれ、許さんぞ・・・・・・
   奴らを皆殺しにしろ―――――――ッ!!!」
屍生人「ウゴオオオオオォォォオオオオオオオ!!!」
屍生人「グガアアァァァアアアアァァァアアア!!!」
吸血鬼「URYYYYYYYYYYYYYYY!!!」

 梁皇の叫びに合わせて、さらにビルの下から屍生人や吸血鬼が這い上がってきた!!

八戒「じゃあ、僕達も化物退治と行きますか」
悟浄「ノルマは・・・ 何人だ悟空?」
悟空「え――っとえっと・・・ 多すぎて解らねえ!!」
三蔵「・・・フン、構わん、全部潰すまでだ」

 軽く談笑し、戦いの構えを取る三蔵一行。
0162新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:10:37.70ID:CeCnuCLr
海馬「フッ・・・ 遊戯、貴様ならこの状況、どう動く・・・?」
 海馬は、腕のデュエルディスクに触れ、かつてのライバルを思い出して微笑した。


<center>今ここに、激しい激闘の火蓋が切って落とされた!</center>
0163新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:10:55.26ID:CeCnuCLr
970 名前:新章/ネットの情報は結構ガセが多いから気をつけろ・SSテスト:2007/10/15(月) 22:35:06
〇万事屋メンバー+さっちゃん→戦闘準備万端。銀時と新八の武器は八戒が補充
〇海馬→取り合えず、ソリッドビジョンで銀時達のサポートに回る
〇その他一行→ヘリで待機
●梁皇達→敵意剥き出し。目的を忘れ、銀時達を抹殺にかかる。

【今回の新規登場】
○磯野(遊☆戯☆王シリーズ)
海馬コーポレーションの社員。
海馬瀬人の部下・黒服の一人。厳格な人物だが、海馬によく無茶な命令をされては幾度も怒鳴られ、
こき使われる。上司である海馬やモクバにはまったく頭が上がらずにいる。バトルシティ決勝大会では
司会進行と審判役を勤める。海馬の移動用航空機の無線や時には操縦担当をこなすなど、実務能力は
比較的高い。

○パトリシア=マーティン(らき☆すた)
4月16日生まれ。血液型はO型。右利き。陵桜学園高等部1年D組所属。
アメリカ人の留学生。愛称「パティ」。ゆたかやみなみとは同じクラス。薄い栗色のショートヘアに
青色の瞳。アニメや漫画、BLモノが大好きなオタク。日本語もアニメや漫画で鍛えたため時々おかしな
日本語を使うことがある。無駄にテンションが高いパワフルな元気娘。こなたと同じコスプレ喫茶で
アルバイトをしている。同級生の田村ひよりとはオタク仲間。
0164新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:11:08.60ID:CeCnuCLr
○玄奘三蔵(最遊記シリーズ)
24歳。誕生日11月29日、血液型はA型。身長176cm。金髪、瞳の色は紫。
仏教における最高僧(三蔵法師)の一人。にも関わらず、仏道に帰依するきはさらさらないばかりか、酒は
飲む、煙草は吸う、博打は打つといったとんでもない僧侶。プライドがとても高く、自己中心的な性格では
あるが、冷静な判断力とカリスマ性の持ち主。牛魔王蘇生実験を阻止せよという三仏神の命により、妖怪で
ある孫悟空・沙悟浄・猪八戒を連れて遥か西域の天竺国を目指す。幼名は江流(こうりゅう)。肩書きは
第31代唐亜玄奘三蔵法師、北方天帝使。史上最年少の13歳で最高僧“三蔵法師”の称号を受け継ぎ、三蔵の証
でもある天地開元経文の内のふたつ・聖天経文と魔天経文の継承者となる。しかし、敬愛する師を目の前で
妖怪に殺され聖天経文までも盗み去られてしまった為、奪われた経文と師の仇を今も探し続けている。武器として
『昇霊銃』と呼ばれる銀の銃を携帯し、この世で五つ存在する経典「天地開元」の1つである『魔天経文』を
身に纏い、操ることができる。華奢で端正な見た目に反して、口の悪さと尊大な態度はスペシャル級。口癖は
「死ね」「殺すぞ」等、戦闘には短銃を用い、味方へのツッコミ的攻撃(くだらないケンカを止める時など)
にはハリセンまで繰り出す物騒で短気な性格。ヘビースモーカーで、愛煙するはマルボロ赤(ソフトケース
限定)。人使いが荒く、他のメンバーは下僕だと考えている、傲慢。ちなみに伸びたラーメンが好きで、
且つ、重度のマヨラーである。前世は金蝉童子。
0165新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:11:52.99ID:CeCnuCLr
○沙悟浄(最遊記シリーズ)
23歳。誕生日11月9日、血液型はB型。身長184cm。
妖怪の父親と人間の母親との間に生まれたハーフ。人間と妖怪のハーフは禁忌とされていて、生まれた子供は
総じて髪と瞳の色が紅く、彼もその例に漏れない真紅の髪と瞳を持っている。また、純粋な妖怪ではない
ため元から人間の姿に近く、特に妖力制御装置を付ける必要はない。性格は大雑把で女癖が悪く、孫悟空には
「エロ河童」と言われている。また加えてヘビースモーカーと、言動からしていい加減そうに見えるが、実は
仲間想いの頼れる兄貴分。軽薄な表層面に反して男気と優しさも持ち合わせる。その出自から、少年期には妖怪で
ある義理の母から、「禁忌の子」、「愛人の子」であることから虐待を受ける。唯一、受け入れてくれたのは
異母兄の沙爾燕(さ じえん)であったが、義理母に殺されそうになった所を、爾燕がその母親を殺すことに
よって助けられる。その事件後、兄は姿を消す。左頬の傷は継母に殺されかけたときにできたもの。そんな悲惨で
孤独な過去からか、賭け事と色事で生計を立てつつ自由奔放な生活・自堕落な生き方をしていたが、負傷した八戒を
拾い、介抱したことをきっかけに三蔵達と出会い生活が一変する。お節介な癖に素直じゃない為か、貧乏クジを
引き易い。八戒から買い物を全部任されたり荷物持ちにされたり、ボートを1人で漕ぐ等、損な役回りが多い。
戦闘には主に錫月杖という鎖を操る錫杖を用いるが、素手での格闘も得意としている。八戒に多大な恩がある
とともに、多くの弱みを彼に握られている。前世は捲簾大将。
0166新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:12:44.13ID:CeCnuCLr
○猪八戒(最遊記シリーズ)
23歳。誕生日は9月21日、血液型はAB型。身長180cm。黒髪、瞳の色は緑。右目は義眼である。
三蔵一行内で唯一、礼儀正しく人当たりの良い温厚かつ爽やか好青年。素行に問題のある他3人をあやす保父的存在
であり、三蔵一行を西へと運ぶジープの飼い主兼操縦者。普段の柔らかい物腰に反して癇に障ったときや怒ったとき
と非常に恐ろしく、一見人畜無害なようだが、敵に回すと一番厄介な人。キツイ突っ込みもばしばし(笑顔で)毒舌
とも取れる鋭いツッコミを入れることも(実質、三蔵一行の影の権力者と言える)。その上、思ったことははっきり
と言う性格で、それが素直なのか嫌味なのかは不明である。そのため、一行で唯一、平気で悪戯をしているキャラクター
である。また、これまでに三蔵と互角に睨み合ったり言葉で負かしたりしたのは、一行の中で彼のみ。また、酒と
博打が滅法強いという意外な一面もある。武器は持っていないが、気孔術を使って攻防・治癒をすることが出来る。
悟浄曰く、八戒の場合は笑顔と言葉が武器同然。器用貧乏。左耳のカフス(3つ)を外す事で妖怪の姿へと変化する。
八戒の場合、悟空とは違い、変貌後も自我があるが、長時間妖怪の姿でいると負の波動の影響を受ける。かつては
猪悟能(ちょ ごのう)という名の人間であり、ある時、大妖怪・百眼魔王によって、最愛の女性であり、
双子の姉である・花喃(かなん)が攫われる事件が発生し、悟能は花喃を生贄に差し出した村人の半数を虐殺。
一年後、やっとの事で彼女がいる場所を突き止めた悟能は、行く手を阻む百眼魔王の手下や一族の妖怪を次々と殺して
彼女の救出に向かい、ついに再会を果たす。が、その時には既に彼女は百眼魔王に凌辱された後で、子供まで身籠って
いた。花喃は彼の目の前で自害してしまう。絶望と怒り、そして憎しみにとらわれた悟能は、その一部始終を見ていた
百眼魔王一族の最後の一人とも対峙。その際に、その血を浴びて妖怪に変貌した。しかし、変貌の際に負った傷により、
雨の中、道に倒れていたところを家へ帰る途中の悟浄に拾われる。なお、彼の腹部に残る傷痕はその時のものである。
だが、その殺戮によって「罪人」として、三仏神の命を受けた三蔵に捕らえられることとなったが、その過程で悟浄、
悟空とも知り合う。「八戒」と改名したのも、その際の出来事である。前世は天蓬元帥。
0167新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:13:33.31ID:CeCnuCLr
○孫悟空(最遊記シリーズ)
19歳(正確には519歳)。誕生日4月5日、血液型はO型。身長165cm。茶髪、瞳の色は金。
花果山山頂の岩卵に、大地の生命エネルギーが集結して誕生して生まれた少年。天界へ連れて来られ、
そこで過ごす間に数々の友情を得るが、後に大罪を犯し、年をとらないまま500年間地上界にある
五行山の岩牢に封印される。三蔵によりその封印を解かれたが、解放されるまでに封印前の記憶は
失われていた。食べることが思考の大部分を占めていて、「腹へった!」が口癖。また、強い相手が
現れるとワクワクするという、まさに本能のまま行動するタイプ。物事を深く考えない能天気な性格に
隠し事が大嫌いという一直線な面を持っている。戦闘時には、三節昆にも変型する如意棒を操る。額に
ある冠・金鈷(きんこ)が妖力制御装置で、通常の制御装置とは異なり、神通力を凝固した大変強固な物で
あるとのこと。それが外れると力が開放され、本来の姿である斉天大聖となって、敵味方の区別なく
暴れ出す。元気健康単細胞一直線、三蔵一行内で唯一「判り易ッ」を地で行くお子様猿。その為か、
沙悟浄には「バカ猿」と呼ばれている。しかし、自滅傾向が強く捻くれた物の考え方しか出来ない他の面々は、
悟空の実直な性格によって均衡を保っていられる節も有り。三蔵は悟空の食欲ぶりについて、「体が500年分
を取り戻そうとしているからだろう」と言ったことがあるが、おそらく500年前から大食漢であったと思われる。
「妖怪とも人間ともつかぬ神に近しい存在」らしい。


なぜ三蔵一行がいるとか、その他色々ありますが、
とりあえず「新章/ネットの情報は結構ガセが多いから気をつけろ」はこれで終了です。
以降は、他のシナリオを執筆して、複数のシナリオをクロスさせつつ
収束したところで続きを書いていくという形になりそうです。

これまでにも増して文章が変だと思います。すみません(汗)
0168新章/ネットの情報は結構ガセが結構多いから気をつけろ・SSテスト2016/09/07(水) 21:16:39.15ID:CeCnuCLr
772 名前:無名の妖怪ハンター:2007/10/16(火) 21:37:07
もうすぐリクスレも1000が近づいてきましたので、
中断メッセージ風のコメントを作ってみました。


銀時「ん?もうこのスレも終わりか?」
新八「スレが建ってからもう一年近く経過してますからね。
   以前のスレもそれくらいでいっぱいになってますし」
神楽「なんか寂しいアルな〜」
銀時「な〜に、ちゃんと新しいスレが建つさ。
   このスレはしばらく見れなくなるけど数ヶ月で見れるようになるはずだぜ」
新八「そうですか!なら安心ですね!」

銀時「・・・しかし、だ。ついに俺達も空想大戦に参戦したんだな〜」
新八「そうですね。正確には本スレに投稿されてからですけど。
   これも僕達の登場作品の“銀魂”の人気の証拠ですね」
神楽「空想大戦に参加したら、何かいい事あるアルか?」
銀時「ま〜何だ、色々あるだろ? え〜と・・・
   そうそう、俺達のさらなるパワーアップ展開とかどうだ!?
   俺の新必殺技とか、サイボーグ新八とか、スーパー神楽とか」
新八「・・・・・・あんまりやりすぎると、原作のファンからクレーム送られますよ。
   オリジナルといっても、原作は尊重しないとだめですよ」
銀時「そっか、悪ィ、悪ィ」 (ポリポリ)

神楽「ところで、銀ちゃん、新八」
銀時「ん?何だ?」
神楽「よく考えたら“銀魂”って、まだ最終回になってないネ」
新八「うん・・・ そうだけど」
神楽「空想大戦って、終わった作品は、終わった時点で出さないといけないんだったら、
   銀ちゃんや新八が死んで最終回迎えたら、どうなるアルか?」
銀時「・・・・・・」
新八「・・・・・・」
0169名無しさん@ピンキー2016/09/07(水) 21:17:08.07ID:CeCnuCLr
海馬「フン・・・ 漫画やアニメがどの様な結末を迎えて終わるかは作者やスタッフの手に委ねられている。
   絶望的な展開でも『ウルトラマンネクサス』の様に逆転してハッピーエンドを迎えることもあれば、
   『新世紀エヴァンゲリオン』の様に突然絶望的な展開に変わる事もあるだろう。
   はたまた、『ハイスクール奇面組』や『かってに改蔵』みたいに夢オチという事もあるかもしれん。
   『銀魂』がどうなるかは知らんが、少なくとも『遊戯王』では俺は無事だ。『GX』では知らんがな・・・

   しかし、例え原作が絶望的な終焉を迎えても、挫ける事は無い!
   何故なら、このスレを見ている貴様には、『想像力』という最強の武器があるからだ!
   どんな絶望的な終焉を迎えた作品でも貴様らの手により、その先に希望を生み出す事が出来るからだ!
   そう、かつてのこのスレの主達が『仮面ライダー555』の最終回の先に新たな希望を作ったようにな!
   この空想大戦には、貴様らの強き『想像力』が必要なのだ!

   ・・・何? 作る自信が無いだと? そんなに失敗するのが恐いのか?
   フッ・・・ だが、人間には誰もが恐れるものが二つある。それは死と恥だ。
   死を乗り越えようというのはバカのやることだ。だが、恥を乗り越えようとする奴を
   俺は笑わん。自らのロードを切り開くには、例え恥でも超えなければならない壁が存在するだろう。
   思いっきりぶつかり、恥をかいてみろ! その分だけ、貴様は前に進めるだろう!
   行け! 書き手達よ! この空想大戦に新たな風を吹かせてみるがいい!!
   フッハッハッハッハッハッハ・・・・・・ ワッハッハッハッハッハ・・・・・・ ハッハッハッハッハ・・・・・・
0170名無しさん@ピンキー2016/09/07(水) 21:18:07.60ID:CeCnuCLr
銀時「―――あの・・・ 最後の、俺のセリフ・・・」
新八「―――正確には言ったの、さっちゃんさんなんですけどね・・・」


なんとなく思いつきで作ってみました。
もし良ければ、初代リクスレみたいに最後に載せてみたいのですが・・・
よろしいでしょうか?
0171名無しさん@ピンキー2016/09/07(水) 21:19:14.97ID:CeCnuCLr
ミス
>>168-169の間の文章

銀時「・・・・・・ハ、ハハハハハ、まさか銀魂に限ってそんな終わり方する訳ないだろ!!」
新八「そ、そうですよ!!きっとギャグやって、
   『かぶき町は今日も平和です』って感じで終わりだよ!」
神楽「そ、そうアルな、アハハハハ!!」
0172新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/07(水) 21:20:48.80ID:CeCnuCLr
2 名前:新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト:2007/10/21(日) 17:10:00
早速ですが、2を頂きます(笑)
SSの最新作が出来たので、アップします。


     東京都 講談社本社ビル 入口前


 東京都の郊外に聳え立つ数十階はあろう巨大なビル。
 これこそが、日本が世界に誇る出版社として名高い講談社の本社ビルである。
 そして、そのビルの入口に、講談社の発行する漫画雑誌である週刊少年マガジンの編集者であり、
 かつてその中で発足した組織“MMR”の隊員でもあった男、ナワヤは立っていた。


ナワヤ「・・・・・・ (チラッ)」
 ナワヤは腕時計に目を移し、すぐに目の前の道路に視線を戻した。


 暫くして、ナワヤはビル街の雑踏の中から一人の面長の男を見つけた。
0173新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/07(水) 21:21:46.41ID:CeCnuCLr
            ,. -─- 、._
            ,. ‐'´      `‐、
       /           ヽ、_/)ノ
      /     / ̄~`'''‐- 、.._   ノ
      i.    /          ̄l 7
      ,!ヘ. / ‐- 、._        |/
.      |〃、!ミ:   -─ゝ、    __ .l
      !_ヒ;    L(.:)_ `ー'"〈:)_,` /  ナワヤ「!! ・・・おーい!イケダ――!!」

      /`゙i         ´    ヽ  !
    _/:::::::!             ,,..ゝ!
 !    \::::::::::::::ヽ    `ー─ ' /
 i、     \:::::::::::::::..、  ~" /
 .! \     `‐、.    `ー;--'´
  ヽ \     \   /

 その男に向け、ナワヤは手を振り呼びかけた。

     ,. -─v─- 、 、
 __, ‐'´           `ヽ
..≦              `i,
..≦               i、
 1  イ/l/|ヘ ヽヘ       i          
  l,_|/ ! ! | ヾ ヾ ヽ_、,l`ヘ  .,| イケダ「あっ・・・ あれはナワヤさん!     
  .レ二ヽ、 、__∠´_"` ! /     ナワヤさ―――ん!!」    
  riヽ_(:)_i  '_(:)_/  |i)'  
  !{   ,!   `      μ!
  ゙!   ヽ '        ,i!
   !、  ‐=ニ⊃     ,,ハ
    ヽ  ‐-    / "ト、
     ヽ.___,._/   // \
    //イ;;:::::     //〃 ヽ、
0174新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/07(水) 21:22:13.78ID:CeCnuCLr
 そして、その面長の男・・・ かつてのMMRの隊員の一人、イケダは、
 講談社ビル前のナワヤの姿を見つけると、一目散で駆け寄った。

イケダ「お久しぶりです!ナワヤさん!」
ナワヤ「お前も相変わらず元気そうだな、イケダ!
    タナカとイケダも中で待ってるぞ!」
イケダ「タナカさんとトマルも・・・ キバヤシさんは?」
ナワヤ「あ・・・ えーと・・・ あいつは・・・」


 ―――かつて、彼らは“MMR”という組織に身を置いていた時期があった。
 MMRは講談社の発行する漫画雑誌『スーパーマガジン』の企画の一環として行ったUFO体験談の
 調査から発展した、当時多発していたミステリー現象をジャーナリスティック的な視点から
 本格的な調査を行うという組織であり、かつてはUFOや超能力、心霊現象等を調査していたが、
 「予知」に関する調査を行った時に、謎の人物から脅迫状を送られて以降、超常現象を利用し、
 世界を破滅に陥れようとしている謎の組織と関わる事が多くなり、その結果、調査中に
 妨害工作を受けたり、時に暗殺されかけたりした事もあった。

 それでも奮闘の結果、なんとか組織の目的と真相に目前まで近づく事が出来た
 のだが、組織の本拠地と思われる中国に出発する直前に組織から
 「MMRを解散しなければ中国行きの飛行機を爆破する」
 という脅迫を受け、やむを得ずMMRは解散してしまった。
 しかし、読者からの応援の手紙を見た一同は、MMRが解散しても、自分達が
 「あきらめない」限り負けではない事に気付き、タナカ、イケダ、トマルは海外に旅立った。
 ナワヤ、そしてMMRの隊長だった男、“キバヤシ”は講談社に残り、
 編集者の立場から様々な情報を探索していたのだが―――
0175新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/07(水) 21:22:34.75ID:CeCnuCLr
イケダ「まだ、帰っていないんですか・・・? キバヤシさん・・・」
ナワヤ「全くだ。携帯もいなくなってすぐに繋がらなくなったし・・・
    ったく、少しは連絡してもいいだろうに・・・」


 ―――そう、キバヤシは突如行方を眩ましてしまったのである。
 いつもの様にナワヤが編集部にやって来たら、

                 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
                 | ナワヤへ        .|
                 |                |
                 /    ̄ ̄ ̄ ̄       /____
                ./  俺は 旅に出る。    /ヽ__/ /
               / ナワヤは編集部に  /   /   /
              ./  残って 調査を     /   / 木 ./
              /  続けてくれ。     /   / 林 /
            / いずれ帰る。      /   /    /
           /              /    / 伸 /
            ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/   /   /
                           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ・・・と、そのような手紙が机の上に置かれていたのであった。
 以降、キバヤシとは音信普通になり、今に至るわけである。
 なお、謎の組織に関しては、ショッカーや地球教ではないかという説も挙がったが、
 キバヤシがいない今、その正体は不明確である。


イケダ「・・・でも、タナカさんとトマルさんはいるんですよね?
    もしかしたら、嗅ぎ付けて帰ってくるかも知れませんよ!」
ナワヤ「・・・だったら、嬉しいんだがな・・・」
0176新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/07(水) 21:22:55.94ID:CeCnuCLr
 ナワヤの表情が曇る。

イケダ「とりあえず、中に入りましょう。色々話したい事もありますし」
ナワヤ「・・・そうだったな、確かお前、アメリカへ行ったんだっけな。
    二人も待ってるだろうから、とりあえず中にいくぜ」

 そう言って、二人はビルの中に入っていった。



 ナワヤとイケダがビルの中に入ってしばらくした後、一人の眼鏡をかけた男が雑踏の奥の方から現れた。
 背はそこそこ高く、おそらく180cmは超えているだろう。
 男は講談社のビルの前で止まり、ビルを見上げる。

  .ト│|、                                |
. {、l 、ト! \            /     ,ヘ                 |
  i. ゙、 iヽ          /  /  / ヽ            │
.  lヽミ ゝ`‐、_   __,. ‐´  /  ,.イ   \ ヽ            |
  `‐、ヽ.ゝ、_    _,,.. ‐'´  //l , ‐'´, ‐'`‐、\        |
  ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ       /ヽ
        ,.‐'´ `''‐- 、._ヽ   /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、
       [ |、!  /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }  キバヤシ「・・・・・・久しぶりだな、講談社。3年ぶりか・・・」
        ゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''   ̄ ̄  |l   !ニ! !⌒ //
.         i.! l .:::::     ソ;;:..  ヽ、._     _,ノ'     ゞ)ノ./
         ` ー==--‐'´(__,.   ..、  ̄ ̄ ̄      i/‐'/
          i       .:::ト、  ̄ ´            l、_/::|
          !                           |:    |
             ヽ     ー‐==:ニニニ⊃          !::   ト、
            ヽ     、__,,..             /:;;:   .!; \
             ヽ      :::::::::::           /:::;;::  /  
0177新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/07(水) 21:23:34.47ID:CeCnuCLr
 その男・・・ かつてのMMRの隊長、“キバヤシ”は、
 講談社のビルの中に入っていった。

 ビルが立ち並ぶ街の雑踏の中に、一人の眼鏡をかけた少年が立っていた。
 少年は講談社ビルの前のキバヤシを見ながら、ヨーヨーをしつつ歌を口ずさむ。

少年「・・・好〜きです、好〜きです、心から・・・ 愛していますよと・・・
   甘い言葉の裏には・・・ 一人暮らしの寂しさがあった・・・」

 眼鏡をかけた少年は、キバヤシがビルの中に入るのを確認すると、
 雑踏の中に消えていった・・・

   新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!  
0178新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/07(水) 21:24:06.73ID:CeCnuCLr
3 名前:新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト:2007/10/21(日) 17:11:43
○ナワヤ→イケダを迎える。タナカ、トマルも既にビルの中にいる模様。
○イケダ→ナワヤとの再開に喜ぶ
○キバヤシ→数年ぶりに講談社に行く。
◎謎の少年→“巡恋歌”を歌いながらMMRメンバーを監視。

【今回の新規登場】
○ナワヤ(MMR マガジンミステリー調査班)
キバヤシを補佐するMMRの副リーダー格。キバヤシが出張中に臨時的にリーダーに任命されている。
キバヤシの発言に反論のできる数少ない人物。女好きでスケベな性格。 MMR唯一のお笑い担当として
様々なゲストやエキストラに弄ばれていたが、そんなコメディリリーフである所の彼も、後催眠で
暗殺されかけたり、赤痢の疑いで入院したりとそれに劣らず散々な目に遭っている。
大学では航空学を専攻。MMR解散後は講談社本社に残り、編集者の立場から様々な情報を探索する。

○イケダ(MMR マガジンミステリー調査班)
週刊少年マガジン編集長のイガラシ編集長の推薦によりMMRに加わった面長の男。
フルネームはイケダ・マサユキ。英語が堪能で海外在籍が長く、国際事情に詳しいことから海外調査では
重宝されている。謎の研究所付近で胴の長い猫を目撃している。インターネットに精通していたり、海外から
「The X-Files(X-ファイル)」を手に入れ参考としていたりとその方面でも大きな戦力となっていた
(テープを見たナワヤはアメリカ製AVと思っていた)。また謎の組織による化学兵器攻撃を受けたという
未確認情報もあるが、真偽は闇の中である。友人にチャーリー・ライアンという男がいる。
MMR解散後、最先端の遺伝子技術を求めてアメリカに渡米する。
0179新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/07(水) 21:24:39.80ID:CeCnuCLr
○キバヤシ(MMR マガジンミステリー調査班)
MMRのリーダー。196X年7月22日生まれ。身長182cm、体重は77kg、血液型O型。視力右0.2、左0.1。
IQは170の超天才で、日本語・英語・フランス語の三ヶ国語を扱える。超常現象・ノストラダムス解釈に
精通しており、何でも直ぐに大予言の大破局に結び付ける。主張に偏りがあるようにも見受けられるが、
確実な根拠がなくとも物凄い威圧感で自己の主張を他の隊員に納得させてしまうという特技をみせる。
彼自身の信条は、「即断は禁物」。自分が納得行くまで調査し、MMR内でも最も真面目に描かれる。
超常現象なら全肯定的に見られがちだが、当初は超能力に否定的な姿勢も見せていた。
どんな謎も調べて結論を下してしまうが、詳細が分からない場合も多い。使用携帯電話はJ-PHONE。
MMR解散後は講談社に残り、ナワヤと共に編集者の立場から様々な情報を探索していたが、ある日突然
置き手紙を残して音信不通となる。

そんな訳で、新章に突入しました。
銀時達の話はもう少し待ってください(苦笑)

音楽使用の許可を得たので、早速使用させてもらいました。
謎の少年は・・・ 解る人なら解ると思われます(特にヤバイバ様
後、ナワヤのAA失敗してしまいました。
正しくはこちら↓
            ,. -─- 、._
            ,. ‐'´      `‐、
       /           ヽ、_/)ノ
      /     / ̄~`'''‐- 、.._   ノ
      i.    /          ̄l 7
      ,!ヘ. / ‐- 、._        |/
.      |〃、!ミ:   -─ゝ、    __ .l
      !_ヒ;    L(.:)_ `ー'"〈:)_,` /  ナワヤ「!! ・・・おーい!イケダ――!!」
      /`゙i         ´    ヽ  !
    _/:::::::!             ,,..ゝ!
 !    \::::::::::::::ヽ    `ー─ ' /
 i、     \:::::::::::::::..、  ~" /
 .! \     `‐、.    `ー;--'´
  ヽ \     \   /
0180新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/07(水) 21:25:14.52ID:CeCnuCLr
     東京都 講談社本社ビル・待合室


 講談社本社ビルのとある場所にある、待合室。
 そこのソファに、かつてのMMR隊員、タナカとトマルは座っていた。

トマル「遅いですね・・・ ナワヤさん。
    イケダさんを迎えにいったはずじゃ・・・」
タナカ「まさか、どっかの組織がMMRメンバーが再結集する事を知って、
    前みたいにナワヤさんを狙ったんじゃ・・・」

 タナカがそんな事を口走った、その時・・・

    |┃.   、ー'´         \      /''⌒ヽ-─‐- 、
    |┃三  >       ,       !     ゝ ,、.___,  \
    |┃     ≧  , ,ィ/ハヽ\   |    「 ./        \  |    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ガラッ.|┃    .1 イ/./ ! lvヾ,.ゞ、 !     |./        ヽ |  <  待たせたな、二人とも!
    |┃    _レ「゙f.:jヽ ーT'f.:j'7`h    r|´゙>n-、ヽ-rj='^vヽ  |  イケダも来たぞ!!
    |┃三  {t|!  ̄" }  ` ̄  !リ    :|r|  ー "j `ー ′ h゙リ   \____________
    |┃.   ヾl   ヾ_    /'     ヾ!   ヾ     イ‐'
    |┃三    ト  ヾー-' ` /.|       ト.、  ー―  , ' |
    |┃      | :\    /,' ト、_       ⊥:`ヽ. __ / ,' |
    |┃三 ,、.._ノ ::  `ー '   /,.イ   / ̄\ ::       , '/ ̄\

タナカ「ナワヤさん!無事だったんですか!」
 タナカは、安心した様子で答える。
0181新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/07(水) 21:25:52.38ID:CeCnuCLr
ナワヤ「何言ってんだ、それじゃ俺が毎日命を狙われてるようじゃねーかよ」
タナカ「実際狙われてましたよ。確か、予知能力を調べた際に一回、
    遺伝子技術の調査の際に一回、計二回ナワヤさんは殺されかけてますよ」
ナワヤ「そ・・・ そうだったか? ・・・よく覚えてねーな」
タナカ「全く・・・ そんなだからよく狙われるんじゃないですか?」

 ハァ・・・、とタナカは溜息をつく。

トマル「それにしても・・・ 本当にみんな久しぶりですね・・・」
ナワヤ「全くだな・・・ あの時、俺達は『神の言葉』の真相に近づきながら、
    もう一歩のところで調査を断念せざるを得なかった・・・
    それでも、「あきらめない」事が俺達にできる唯一の戦い方だった事が
    わかって、みんなバラバラに旅立ったからな・・・」

トマル「・・・キバヤシさん、一体今何処にいるんでしょうか・・・」
ナワヤ「・・・さあな、でもあいつの事だ、きっとどこかで頑張ってるんじゃないか?
タナカ「・・・だと、いいですけどね・・・」

一同「・・・・・・」
 一同の中を、重い空気が覆う。

トマル「ま、まあ、とりあえず、会議室に行きましょう。
    お互い、色々話したいこともあるでしょうしね」

 トマルが、重い空気を切り開き、話を進めた。

ナワヤ「そうだな・・・ あれからもう数年も経ったんだ。
    会議室でゆっくり話そうぜ」 ダッ
0182新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/07(水) 21:26:08.14ID:CeCnuCLr
 ナワヤは、通路へのドアを開き、進もうとしたが・・・


   ドカッ!

ナワヤ「ブッ!」

 ナワヤはドアの向こうに立っていた人物に頭をぶつけ、声を上げる。

ナワヤ「だ・・・ 誰だ!?ボケッとつっ立ってんのは!!」
イケダ「ナ・・・ ナワヤさん・・・」
ナワヤ「あん?」

 ナワヤは頭を押さえながら頭を上げた。そこに立っていたのは・・・
0183新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/07(水) 21:26:31.90ID:CeCnuCLr
     ,ィ, (fー--─‐- 、、
.    ,イ/〃        ヾ= 、
   N {                \
  ト.l ヽ               l
 、ゝ丶         ,..ィ从    |   
  \`.、_    _,. _彡'ノリ__,.ゝ、  |   
   `ゞf‐>n;ハ二r^ァnj< y=レヽ   
.    |fjl、 ` ̄リj^ヾ)  ̄´ ノ レ リ   
    ヾl.`ー- べl,- ` ー-‐'  ,ン  
      l     r─‐-、   /:|   
       ト、  `二¨´  ,.イ |   
     _亅::ヽ、    ./ i :ト、   
  -‐''「 F′::  `:ー '´  ,.'  フ >ー、 
    ト、ヾ;、..__     , '_,./ /l
   ヽl \\‐二ニ二三/ / /
キバヤシ「久しぶりだな・・・ みんな」
0184新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/07(水) 21:26:51.29ID:CeCnuCLr
 /   , ,ィ ハ i、 、     !   /''⌒ヽ-─‐- 、     、ー'´         \ .イ   , ,ィ ハ i 、 .   |
 /イ  ,ィ/l/ |/ リuヽlヽト、 |   ゝ ,、.___,  \  >       ,       !  | ,ィ/l/ l/ uハlヽトiヽ. |
  イ /r >r;ヘj=:r‐=r;<ヽ│  「 ./       u \  |  ≧  , ,ィ/ハヽ\   |   |/゙>r;ヘ '-‐ァr;j<`K
  r、H   ┴'rj h ‘┴ }'|ト、  |./        ヽ |  1 イ/./ ! lvヾ,.ゞ、 ! .ry   ┴ 〉   └'‐ :|rリ
  !t||u`ー-‐ベ!` ` ー-‐' ルリ r|´゙>n-、ヽ-rj='^vヽ _レ「゙f.:jヽ ーT'f.:j'7`h |t|.   ヾi丶     u レ'
  ヾl.     fニニニヽ  u/‐'  :|r|  ー "j `ー ′ h゙リ {t|!v ̄" }  ` ̄  !リ ヾl u  iニニニヽ   /|
    ト、  ヽ.   ノ u,イl.    ヾ! v  ヾ__ v イ‐' ヾl   ヾ_  v ./'    ト、  、__丿u ,イ ト、
   ,.| : \  `ニ´ / ; ト、    ト.、u L_ フ , ' |.    ト、u ヾー `> /.|.   ,| ::\     / ; / \
-‐''7 {' ::   ` ー '  ,; ゝ:l`ー- ⊥:`ヽ. __ / ,' |    | :\   ̄ /,' ト、_ /〈 ::  ` ー '   ,'/   「
  /  \ ::       , '/  :|     `'''ー- 、 , ' '>-,、.._ノ ::  `ー '   /,.イ   \::     /      |
 /     \    /     |        | ヽ-‐'´ _,.ヘ<  _::   _,. イ/ |     ,.へ、 /´\       |
ナワヤ「キ・・・ キバヤシィィィ!!!!」
タナカ・イケダ・トマル「キ… キバヤシさあぁぁぁぁん!!!!!」

 すかさず、ナワヤとタナカはキバヤシに駆け寄る。

ナワヤ「キバヤシ・・・ お前、今まで一体何処で何してたんだ!?」
タナカ「心配してたんですよ!!」
キバヤシ「済まない・・・ 長い間連絡が取れなくてな・・・
     ・・・だが、それ相応の収穫はあったぞ」

トマル「それ相応の収穫・・・?」
 トマルは首を傾げる。

イケダ「例えば・・・ 『神の言葉』の正体とかですか? ハハハ・・・」

 イケダは恐らく冗談まじりで言ったと思われる。本人もそのつもりだった。
 だが、キバヤシの答えは・・・・・・
0185新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/07(水) 21:27:27.83ID:CeCnuCLr
キバヤシ「フッ・・・ 流石だなイケダ。その通りだ」



ミミ:::;,!      u       `゙"~´   ヾ彡::l/VvVw、 ,yvヾNヽ  ゞヾ  ,. ,. ,. 、、ヾゝヽr=ヾ
ミ::::;/   ゙̄`ー-.、     u  ;,,;   j   ヾk'! ' l / 'レ ^ヽヘ\   ,r゙ゞ゙-"、ノ / l! !ヽ 、、 |
ミ/    J   ゙`ー、   " ;, ;;; ,;; ゙  u ヾi    ,,./ , ,、ヾヾ   | '-- 、..,,ヽ  j  ! | Nヾ|
'"       _,,.. -─ゝ.、   ;, " ;;   _,,..._ゞイ__//〃 i.! ilヾゞヽ  | 、  .r. ヾ-、;;ノ,.:-一'"i
  j    /   ,.- 、  ヾヽ、 ;; ;; _,-<  //_,,\' "' !| :l ゙i !_,,ヽ.l `ー─--  エィ' (. 7 /
      :    ' ・丿   ̄≠Ξイ´,-、 ヽ /イ´ r. `ー-'メ ,.-´、  i     u  ヾ``ー' イ
       \_    _,,......::   ´゙i、 `¨ / i ヽ.__,,... '  u ゙l´.i・j.冫,イ゙l  / ``-、..- ノ :u l
   u      ̄ ̄  彡"   、ヾ ̄``ミ::.l  u   j  i、`ー' .i / /、._    `'y   /
              u      `ヽ  ゙:l   ,.::- 、,, ,. ノ ゙ u ! /_   ̄ ー/ u /
           _,,..,,_    ,.ィ、  /   |  /__   ``- 、_    l l  ``ーt、_ /  /
  ゙   u  ,./´ "  ``- 、_J r'´  u 丿 .l,... `ー一''/   ノ  ト 、,,_____ ゙/ /
        ./__        ー7    /、 l   '゙ ヽ/  ,. '"  \`ー--- ",.::く、
       /;;;''"  ̄ ̄ ───/  ゙  ,::'  \ヾニ==='"/ `- 、   ゙ー┬ '´ / \..,,__
、      .i:⌒`─-、_,....    l   /     `ー┬一'      ヽ    :l  /  , ' `ソヽ
ヾヽ     l      `  `ヽ、 l  ./  ヽ      l         )  ,; /   ,'    '^i
ナワヤ・タナカ・イケダ・トマル「なっ… なんだって―――――!!?」


 四人は、思わず大声を上げてしまった。無理も無い。
 かつて、五人があれだけ賢明に捜索して、それでも正体がわからなかった
 『神の言葉』の正体を、キバヤシが掴んだというのだから。

ナワヤ「それは本当なのか・・・!? キバヤシ!!」
 ナワヤは、すかさずキバヤシに問いただす。
0186新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/07(水) 21:28:13.37ID:CeCnuCLr
キバヤシ「ああ、本当だ」
 そして、キバヤシは即答した。

イケダ「一体、奴らは何者だったんですか!?教えてください!!」
キバヤシ「まあ、慌てるな。お前達も色々話したいことがあるだろう。
     まずは会議室に行こう。そこで話す」
ナワヤ「お・・・ おう!」


 そして、彼らは会議室に向かっていった。
 かつて知ることの出来なかった真実にもう一度挑むために・・・
0187新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/07(水) 21:28:36.93ID:CeCnuCLr
110 名前:新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト:2007/11/30(金) 18:32:31
○キバヤシ→数年ぶりにナワヤ達の前に姿を現す。『神の言葉』の正体を掴んだらしい。
○ナワヤ、タナカ、イケダ、トマル→数年ぶりに集結。キバヤシの来訪に驚きを隠せない。

【今回の新規登場】
○トマル(MMR マガジンミステリー調査班)
補助要員としてMMRに参加した眼鏡をかけた男。弱点は太もも。東京大学卒。
MMR解散後、ジャンクDNAの研究を志す。

○タナカ(MMR マガジンミステリー調査班)
MMR結成当初からいた隊員。かなりキバヤシに影響されており、「予言博士」と自称する。
ノストラダムスの大予言以外にも「ヨハネの黙示録」にも詳しい。筑波大学において考古学を専攻。
トルコの遺跡カマン・カレホユックの調査にも参加。余談ではあるが、実は予言詩や外国語文の翻訳は
殆ど彼の手に由るものでキバヤシ自身が読み上げる場面は滅多にない。
MMR解散後、世界中の様々な遺跡を調べるため、海外に旅立つ。

 ◆『神の言葉』
  正体不明の組織。その正体はナチスドイツの残党とも軍産複合体とも言われるが
  真相は定かではない。「レジデント・オブ・サン」という人物が関わっている以外は
  構成員は不明。かつて始皇帝陵の隷属遺伝子を巡り、MMRと対峙した。
0188新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 16:52:39.08ID:???
     東京都 講談社本社ビル・会議室
 
 講談社本社ビルの会議室、そこにかつてのMMRメンバー、
 ナワヤ、タナカ、イケダ、トマル ・・・そして突如現れたキバヤシは集合していた。
 キバヤシは会議室のホワイトボードの前の教壇に立ち、
 後の四人はその真正面の席に座っていた。

タナカ「こうして集まるのも・・・ 何年ぶりでしょうか・・・」
イケダ「ほんと、久しぶりですね・・・」
ナワヤ「でも、みんな、よく集まってくれたな・・・ 俺からも礼を言うぜ」

 全員が懐かしさを口に含め談笑する中、キバヤシは口を進めた。

キバヤシ「・・・今回、ナワヤがお前達を収集したのは他でもない・・・
      俺達はMMRの解散後、散り散りになりながらも、世界各地に向かい、
      そこで様々な情報を求め続けていた・・・
      そして今日集まり、これまで各々で調べてきた調査の内容を
      ここでお互いに発表し、皆で再検証する・・・ という事だったらしいな、ナワヤ」

 キバヤシは、ナワヤに確かめるように問う。

ナワヤ「ああ・・・ ま、お前が来た事だし・・・
     お前がやりたいんなら進行役は任せるぜ」

 ナワヤは、そう即答した。やはり、長年リーダーを務めてきたキバヤシなら
 話の流れを任せられるということなのだろう。
0189新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 16:53:06.68ID:???
キバヤシ「そうか・・・ では俺が進めさせてもらう。
      誰からでもいい・・・ 自分が調べてきた調査内容を話してくれ」

 キバヤシがそう発言した直後、一名が挙手した。

イケダ「ハイ!!」
キバヤシ「イケダか・・・ 確かお前は最先端の遺伝子技術を求め、
      アメリカに行っってたな・・・ 話してくれ」

 イケダは席から立ち上がり、話し始めた。

イケダ「僕はアメリカに渡米した後、チャーリーの協力を得て、
    様々な遺伝子操作の技術を研究している施設を見て回りました。
    その中でも、特に注目したのは、やはり『コーディネイター』関連の話題です」
キバヤシ「フム・・・」

 イケダは険しい表情で話を続けた。

イケダ「今現在は当時のブルーコスモス的思想の定着等により、いわゆる
     『第一世代のコーディネイター』は殆ど生まれなくなっていますが、現在でも
     コーディネイターとナチュラルの間の確執は消えたとは言えず、人権、社会、
     国家的な問題が依然残ったままだと言えます。つい数ヶ月前にも、ナチュラルの
     排除を目的としたパトリック・ザラ率いる過激派がグランショッカー・・・
     現ディバイン・ショッカーと手を組み、プラントの首都「アプリリウス・ワン」を
     占領したという事件が起きています」
ナワヤ「自分達の主張の為なら悪党と手を組んで、同胞すら容赦なしか・・・ ひでぇな・・・」

 ナワヤは苦い顔をし、心の中で舌打ちする。イケダは表情を崩さず、さらに話を続ける。
0190新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 16:53:47.71ID:???
イケダ「幸いにもこの事件はヒーロー達や、当時のクライン派の軍勢によって
    鎮圧されましたが、まだ安全な状況だとは言えません。かつて僕達は
    「遺伝子∞(インフィニット)」や「寿命コントロール遺伝子」等による
    遺伝子操作の技術による人類間の確執を危惧してきましたが、それはまさに
    今、現実の問題となっていると言っても過言じゃないでしょう。僕はそこに恐怖を感じます」

 イケダは全てを言い終わると、着席した。

キバヤシ「なるほど・・・ 遺伝子操作による人類間の確執か・・・」

 キバヤシの言葉の後、トマルは席から立ち上がり、話し始めた。

トマル「確かに遺伝子操作による人類間の確執も大きな問題だと思いますが・・・
    僕は他にも、自然発生的な人類の進化に興味を持っています」
ナワヤ「自然発生的な・・・ オルフェノクとかか?」

 ナワヤはトマルに質問した。

トマル「ええ、その進化によっても様々な種類があり、いわゆる
    「ニュータイプ」「超能力者等」、他の人間と姿形が変わらない者もいれば、
    「オルフェノク」「アギト」の様に、外見からして形を変えてしまう者もいて、
    特に後者には現人類を下等生物とみなす勢力も多いようです」

タナカ「確か・・・ オルフェノクはイケダさんの話に出てきたプラントの
    占領事件にも関わってましたよね・・・」
トマル「ええ、俗に言う「地球至上主義勢力」が主導のTVやインターネットの
    ニュース報道等では、オルフェノクが人類に害をもたらす存在の様に
    言われていますが、実際にはDショッカー等に関わっている者以外は
    大半が人間への敵意を持たず、仮面ライダー等、ヒーロー側の勢力に
    協力している者達も一部ながら存在しているようです」
キバヤシ「だが、そんな連中だけじゃないというのが問題だ・・・」
ナワヤ「何てこった・・・ 人類は一体どうなっちまうんだ・・・」
0191新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 16:54:12.09ID:???
 ナワヤは冷や汗をかきながら、戦慄する。

トマル「・・・人類は有史以前より、様々な脅威にさらされ続けていました。
    宇宙や地球の内部からの脅威・・・ 魑魅魍魎、悪鬼悪霊の類・・・
    ・・・僕個人の考えなんですが、もしかしたら、これらの人類の進化は、
    人類がこれらの脅威に耐えうるため、ジャンクDNAが自発的に進化を
    始めたのではないか・・・ そんな気もするんです」

 そう言うと、トマルは着席した。

キバヤシ「なるほど・・・ 現在地球にはDショッカーや宇宙連合の過激派等、様々な
      敵対勢力が大頭している・・・ それらの脅威に立ち向かうための進化か・・・」

 そう言い、キバヤシはナワヤに目を向けた。

キバヤシ「ナワヤ、お前はどうだ。MMR解散後も講談社に残って、編集者の立場から
      様々な情報を探索してたらしいが、何か目立ったことはあったか?」

ナワヤ「俺か・・・ 俺が編集部で仕入れた情報で目立ったのは、やっぱり、
    中学生や高校生の起こす事件や社会問題だな」
イケダ「事件・・・ イジメ、薬物、ひきこもりとかですか・・・
    確か雑誌の方でも漫画の形式で取り上げてましたね・・・」

 イケダがそう言うと、ナワヤは自分の座っていた
 パイプ椅子の下から、新聞を取り出す。

ナワヤ「最近も、ほら」 バッ

 ナワヤは、イケダに新聞を投げ渡した。
0192新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 16:56:05.76ID:???
イケダ「こ、これは・・・?」
ナワヤ「四日前の新聞だ。一面を読んでみろ」
イケダ「えーと・・・ 何々・・・」

 イケダは、新聞の一面を読み上げた。

  『マンションの惨劇!学生二人の命が失われたその原因は?
  その残酷極まりない事件は神奈川県原巳浜で起きた。地元の榊野学園に在学していた学生の
  伊藤誠さん(16)、西園寺世界さん(16)の二名が早朝、無残な姿でマンションで発見された。
  西園寺さんの遺体ははマンションの屋上に血まみれで横たわっており、腹部を刃物の様な
  物で裂かれていた。また、伊藤さんは首から上を切断されて持ち去られており、DNA鑑定で
  本人であることが判明した。なお、血痕などから、伊藤さんを殺害したのは同じく殺害された
  西園寺さんである事が判明しており、目撃情報などからその西園寺さんを殺害したと思われる
  同学園に所属の桂言葉容疑者(16)を現在警視庁は全力を挙げて捜索中である』

イケダ「・・・酷いですね、こんな事件が起こるなんて・・・」
ナワヤ「・・・ったく、世も末って奴だよ・・・ あのノストラダムスでも
    人類破局の危機は予言できても、こーいう現実的な問題までは
    予測できなかったって訳さ・・・」
キバヤシ「・・・・・・・・・」

 全員、沈黙する。

ナワヤ「・・・正直、俺個人としては、Dショッカーや宇宙連合も脅威だとは思うけど、
     こういった人類内部での破局も、より身近な恐怖として脅威を感じるぜ・・・」

 ・・・暫く沈黙が続いた後、話を進めたのはタナカであった。
0193新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 16:56:40.23ID:???
タナカ「・・・そういえば最近、「スクランブルフォース」って組織ができましたよね?
    あれに関しては皆さんはどう思いますか?」

 タナカの問いに対し、ナワヤは椅子の背もたれに寄りかかりながら、
 腕組みをした姿勢で答えた。

ナワヤ「・・・確か、小学生から高校生くらいの子供達で結成された自警団だったっけな。
     正直な所を言うと・・・ 俺はどちらかっつーと反対だ。
     俺たちの雑誌を読んでるくらいの年齢の奴らが武器を持って
     危ない連中と殺し合うなんて、正直、あまり考えたくねぇな・・・」

 ナワヤが言い終わった直後、トマルも口を開いた。

トマル「・・・僕は、どっちかというと、賛成です。
    確かに彼らはまだ10代程度の少年少女です。その上で誰かに強制されて
    戦わせるというなら反対ですが、彼らがDショッカー等の悪が許せず、
    それらの驚異から人類を守るため、自分達の意志で戦いに赴くのなら、
    それを僕ら大人がどうこう言う権利は無いんじゃないでしょうか」

 トマルの発言したスクランブルフォースの擁護論に対し、
 ナワヤは表情を変え、トマルに詰め寄った。

ナワヤ「おいおい、何言ってんだ!自分の意志だか何だか知らねぇが、
     子供が戦争に巻き込まれていいわけねぇだろーが!!
     そうだな・・・ 確かお前の従兄弟にシゲキってやつがいたよな!
     もしあいつがそのスクランブル・・・ 何とかに入るって言ったら
     お前はそれでも平気なのか!?」

 ナワヤの顔が真ん前にあるという、凄まじくプレッシャーがかかっているだろう状態にも関わらず、トマルは表情を崩さず答えた。
0194新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 16:57:08.36ID:???
トマル「・・・シゲキ君が、少なくとも100%自分の意志でスクランブルフォースに
    入るというのなら、僕は止めはしません」

 トマルの言葉に、ナワヤは怒りの表情で彼の胸ぐらを掴み上げた! ガバッ

ナワヤ「お、お前なぁ!!」
トマル「ぼ、僕は、間違ったことは言ってるとは思いません!」

 まさに一触即発の状態の二人。流石にこの状況は不味いと思ったのか、
 タナカとイケダは声を揃え、二人に向かって一喝した。

タナカ・イケダ「い───かげんにして下さい! ボケェ

ナワヤ「うおっ!?」 バッ
トマル「うわっ!?」 ドサッ

 突然の大声にナワヤは驚き、トマルの胸ぐらを掴んでいた手を緩めてしまう。
 その結果、トマルは床に音を立てて尻餅をついてしまった。

タナカ「確かに最初に言い出したのは僕ですし、スクランブルフォースに関しても
    人それぞれ賛否両論があるでしょうけど、今はもっと別にしなくちゃいけない
    話があるでしょ──が!!」
イケダ「そうですよ!せっかくキバヤシさんがMMRとしての活動時には尻尾を
    掴みながら、全貌までは知ることのできなかったあの『神の言葉』の
    正体を掴んだって言うんですよ!?知りたくないんですか!?」
0195新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 16:57:29.92ID:???
 二人はナワヤとトマルに対して険しい見幕で詰め寄った。
 この状況に対して、ナワヤとトマルは自分達の表情を引きつらせるしか無かった。

ナワヤ「わ、解った!悪かったよ!
     お、俺もそろそろ話を切り上げる頃だと思ってたんだよ!」
トマル「ぼ、僕もそう思ってた所ですよ!」

 二人の表情には明らかに焦りが見えていた。

イケダ「ったく・・・ ナワヤさんとトマルは本当に相変わらずですね・・・」
 イケダはため息をつく。

キバヤシ「・・・だが、それはナワヤ達がMMR解散から数年経った今でもかつてのMMRとしての
      志を失っていないという何よりの証拠だ。悪いことではないさ。」

 キバヤシは、口元に少し笑顔を含み、そう言った。

キバヤシ「・・・さて、そろそろ本題に移ろうか」

 そう言い、キバヤシは表情を変え、教壇に向かい直った。

ナワヤ「・・・その前に、一つ聞きたいことがある」

 ナワヤは挙手し、キバヤシに問いかけた。
0196新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 16:57:55.03ID:???
キバヤシ「・・・何だ?ナワヤ」
ナワヤ「お前、数年前に「旅に出る」って手紙に書いて、それ以来
     音信不通だったわけだが、一体今まで何処で何をやっていた?
     後、何で俺たちに一度も連絡をよこさなかった?
     もし無事だったんなら、俺達に一回くらい連絡してもいいじゃねえのか!?」

キバヤシ「・・・・・・」
 キバヤシは、少し黙り込む。
 そして、数秒の沈黙の後、口を開いた。

キバヤシ「俺は、MMRが解散した後も、編集部に残って編集者として活動していた。
      できることなら直ぐにでも『神の言葉』の正体を知るために、アメリカや中国に
      向かいたかったが、直ぐに活動したら、奴らに感づかれてしまう・・・
      それでお前達にまで危険が及ぶのは、できれば避けたかったんだ・・・」

ナワヤ「・・・・・・」
タナカ「・・・・・・」
イケダ「・・・・・・」
トマル「・・・・・・」
 四人は、ひたすら黙ってキバヤシの話に耳を傾けている。
キバヤシ「だが・・・ ある時、"夢”を見たんだ」
四人「「「「夢!??」」」」
キバヤシ「ああ・・・ あれは夏の蒸し暑い夜の事だった・・・」
  
  ◇    ◇    ◇    ◇
0197新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 16:58:22.37ID:???
キバヤシ「ウ、ウ〜ン・・・」

 ──あまりの寝心地の悪さに、俺は少し目が覚めたんだ。
 ──そして、辺りを見回すと・・・

キバヤシ「こ、ここは・・・!!?」

 ──目が覚めたとき、俺は、異空間のような所にいたんだ。
 風景はなく、ただ歪んだ色とりどりの曲線だけの空間で、
 俺は、一体自分の身に何が起きたのか理解できなかった。
 その時──

???「・・・シ。・・・キバヤシ」
 突如、俺を呼ぶ声がしたんだ。

キバヤシ「だ、誰だ!?」
 そして、俺が声の方向に振り返ると・・・

謎の老人「・・・・・・」
キバヤシ「だ、誰だお前は!?」

 俺のすぐ傍に、黒い帽子を被り、全身を黒い服装に包んだ、
 白い髭を生やした老人が立っていたんだ。

謎の老人「・・・我の名はノストラダムス。お主も存じているはずだ」
キバヤシ「ノ、ノストラダムス!!?あ、あなたが!!?」
ノストラダムス「いかにも。我こそがノストラダムスだ」
0198新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 16:59:14.02ID:???
 そう──、俺の傍に立っていた老人は、
 紛れもなくかつての大予言者、ノストラダムスだった。
 俺は恐縮し、言葉も出なかった。
 そんな俺に、彼はこう言い残したんだ。

ノストラダムス「キバヤシよ・・・ 今、地球には危機が迫っている!!」
キバヤシ「何ですって!?それは恐怖の大王のことではないのですか!?」
 俺は、ノストラダムスに対し問いかけた。

ノストラダムス「・・・『恐怖の大王』は今の時代を生きる英雄達の活躍により、去った。
         ・・・だが、『アンゴルモア』は未だ姿を現さなぬ」
キバヤシ(そ、そういえば・・・ 確かノストラダムスの予言集の記述には
      恐怖の大王はアンゴルモアの大王を甦らせる者として書かれていた・・・
      恐怖の大王が消えても、アンゴルモアの大王は未だ存在している・・・)

ノストラダムス「・・・キバヤシよ、お主は立ち上がらなければならぬ」
キバヤシ「た、立ち上がる・・・!? 一体何を・・・」

 ノストラダムスの突然の言葉に、俺は一瞬だけ困惑してしまった。

ノストラダムス「・・・キバヤシ、アメリカへ行け」
キバヤシ「アメリカ・・・ ですか?」
ノストラダムス「うむ。そこで「ペガサス・J・クロフォード」という男に会え。
         彼こそが、『神の言葉』の正体を知っている男だ。
         彼に会えば、奴らの真実に迫ることができるだろう・・・
         お主を信じているぞ・・・ キバヤシ・・・」

 そう言うと、ノストラダムスの体は徐々に薄くなり、消えていった・・・
0199新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 16:59:50.86ID:???
キバヤシ「ま、待ってください!」

ノストラダムス「キバヤシ・・・ 地球、いや全平行宇宙の未来はお主達にかかっている。
         頼んだぞ!!」

   ピカッ!!

キバヤシ「うわっ!」

 突如光った閃光に目がくらみ・・・ もう一度目を開けると・・・

キバヤシ「・・・・・・」

 ──俺は、自室のベッドに戻っていた。
   
  ◇    ◇    ◇    ◇

キバヤシ「───と、言う訳だったんだ」

 キバヤシは、全てを言い終わると、少し表情を緩めた。
0200新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 17:01:14.51ID:???
ナワヤ「ほ、本当に・・・ ノストラダムスが・・・?」
 ナワヤは、明らかに困惑の表情を浮かべていた。

キバヤシ「ああ・・・ 本当だ。信じられないかもしれないが・・・ 事実だ」

タナカ・イケダ・トマル「・・・・・・・・・」
 一方、トマル達は、完全に沈黙状態に陥っていた。

ナワヤ「そ、それで・・・ そのペガサスって男に・・・ 会えたのか!?」
 ナワヤは動揺しながらも、キバヤシに質問した。

キバヤシ「それは・・・ これから話そう」


182 名前:新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト:2007/12/31(月) 22:36:07
○キバヤシ→自分の経緯をナワヤ達に説明中
○ナワヤ達→キバヤシの夢にノストラダムスが登場したことに対し、驚きを隠せないでいる
△ノストラダムス→キバヤシの夢の中に出現。「ペガサス・J・クロフォード」という男に会うようキバヤシに伝えた。
(※諸事情によって一部修正しました)

【今回の新規登場】
△ノストラダムス(MMR マガジンミステリー調査班)
フルネームはミシェル・ド・ノートルダム。予言書「諸世紀」で有名なフランスの
予言者。過去の人物なので直接MMRとは関わっていないが、キバヤシ曰く人類に
危機を警告する「時空を超えて立ちはだかる」存在。
0201新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 17:02:25.42ID:???
キバヤシ「夢を見た後、俺はすぐにアメリカに向かった。
      ペガサスという男に会うためにな」
ナワヤ「お、おう・・・」

 ナワヤは、腕組をして頷く。

キバヤシ「俺は渡米した後、「ペガサス・J・クロフォード」の行方を調べ・・・・・・ その所在を掴む事に成功した」
タナカ「!! ・・・本当ですか!?」

 キバヤシの言葉にタナカは目を大きくして驚いた。

キバヤシ「ああ・・・ そして、本人と直接話す機会も得ることが出来た」

 キバヤシは、自分とペガサス・J・クロフォードが行った話の内容を、
 ナワヤ達に話し始めた・・・

  ◇    ◇    ◇    ◇
0202新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 17:02:46.33ID:???
     一年前


 山々や森林に囲まれた湖の畔に建っている洋風の大きな古城・・・
 それこそが、インダストリアル・イリュージョン社の名誉会長であり、世界中で大ブレイクしている
 TCG「デュエルモンスターズ」の生みの親、ペガサス・J・クロフォードの住む古城である。

 その豪邸の屋外の、湖を一望できるプールサイドの前に置かれた白色の折り畳み式の
 テーブルを挟み、キバヤシと銀色の長髪の男性―――ペガサスの二名は会談を行っていた。

キバヤシ「――――という訳です。『神の言葉』について、知っている事を教えて頂けないでしょうか・・・?」
ペガサス「成程、それで日本からはるばるアメリカまで来たという訳デスか・・・
    MMRの活躍は、アメリカでも一度耳にした事がありマース」

 キバヤシはペガサスに真剣な表情で問いかけており、ペガサス自身もその問いに対し、
 冷静な表情で対応を行っていた。

キバヤシ「お願いです!! 今は一刻も無駄にはできないんです!!」
ペガサス「・・・・・・」

 ペガサスは、少し黙り込むと、微妙に真剣な表情になり、数秒置いてキバヤシに返答した。

ペガサス「いいでしょう、Mr.キバヤシ、お話しマース」
キバヤシ「!! ・・・ありがとうございます!」

 ペガサスは、キバヤシの目を見ながら、話を続けた。
0203新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 17:03:12.72ID:???
ペガサス「まず、あなた方が退治していた組織・・・ 『神の言葉』について話しマース。
     『神の言葉』・・・ 彼らの最終的な目的は、大国の軍産複合体と結びつき、
     世界中に軍事国家を張り巡らせる事でした・・・」
キバヤシ「ああ・・・ そこまでは我々も知っています・・・
     その為に奴らは、スーパーモスキートや隷属遺伝子など、様々な計画を打ち立ててました・・・」
ペガサス「そこまで知ってるとは・・・ 流石デース」

 その言葉と共に、ペガサスの目の光が多少変わったように感じた。
 正直、ペガサスはMMRの事を耳に挟んでいても、具体的にどんな集団なのかは知ってなかった。
 その為、初対面時はキバヤシに対し所謂三流雑誌記者のようなイメージも持っていたが、
 キバヤシの真剣な表情、そして彼らが掴んだ『神の言葉』の作戦を聞き、彼らが単なる三流記者の
 集まりでない事を確認し、態度を改めたのだった。
 ―――無論、最初から表情にも言葉にも出してないため、キバヤシが知る事は無かったが。

キバヤシ「・・・肝心なのは、そこまで奴らの真実に踏み込んでも、俺達が判らなかった謎です。
     『神の言葉』の正体・・・ 知っているのなら、教えていただきたいのです・・・
ペガサス「・・・彼らの正体、デスか」

 ペガサスの表情が、微妙に曇る。

キバヤシ「お願いします!! 『神の言葉』とは一体何者なんですか!!」
ペガサス「・・・・・・Mr.キバヤシ、ユー達が興味本位ではなく、真剣に彼らの事を知りたいと
     言う気持ちは理解してマース・・・ ですが、彼らは非常に危険な組織デース・・・
     貴方達がこの世界の“表”に位置する者なら、彼らは“裏”に位置する者。
     表の者が不用意に裏に踏み込めば・・・ 悲劇が生まれマース」

 そう言うと、ペガサスは、左目を覆っている銀髪を掻き分け、キバヤシの前に露にした。
 そこに・・・ 彼の左目は無かった。
0204新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 17:04:24.27ID:???
キバヤシ「なっ・・・!?」
ペガサス「これが不用意に“裏”の世界に関わった者の末路の姿・・・ Mr.キバヤシ、
     これ以上“裏”の世界に関わろうととすれば、これだけじゃ済まないかも知れまセーン。
     ―――それでもユーは、彼らの正体を知りたいデスか?」

 ペガサスが左目を失った理由は、実際の所、かつてエジプトのクル・エルナ村を訪れた際に、
 村の地下神殿で決して見てはならぬ千年アイテムの儀式を見てしまった為、千年アイテムに
 選ばれるか否かの闇の試練を受け、千年アイテムの一つ「千年眼」を手に入れた代償として
 失ったという経緯であり、『神の言葉』とは全く関係は無かった。

 しかし、秘密結社とオカルトの違いはあれど、どちらも“表”の世界に対する“裏”である事は事実。
 そんな“裏”の世界の者達がどういう存在であるかを知った上で、キバヤシがそれでも臆せず
 彼らに立ち向かう覚悟を有しているか。もしここで臆するようならば、『神の言葉』の真相に辿り着く前に
 『神の言葉』の手にかかり、下手したら、片目を失うだけでは済まないかもしれない。
 ペガサスはそれを確かめる為に、自分の失った左目を彼に見せたのだった。

 ―――そして、キバヤシは自分の答えをペガサスに告げた。

キバヤシ「・・・忠告はありがたく受け取っておきます。ですが、我々は奴らの作戦を阻止する為にも
     ここで立ち止まるつもりはありません。覚悟はできてます」

 ペガサスは、キバヤシの顔を見る。
 彼の目は、真っ直ぐな光を放っているような、真っ直ぐな眼光を備えていた。

ペガサス「・・・判りました。お話しシマース」

  ◇    ◇    ◇    ◇
0205新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 17:06:24.01ID:???
ナワヤ「――――それで、結局『神の言葉』ってのは何だったんだよ?」
タナカ「ちょ、ちょっとナワヤさん・・・ まだキバヤシさんが話してる最中ですよ・・・」

 キバヤシの話の途中で、ナワヤは話を中断してキバヤシに問いかける。
 それと同時に、他の二人と共に話に聞き入っていたタナカもナワヤを制止した。

 それを見計らっていたかのように、キバヤシはナワヤに視線を向け、彼に語りかけた。

キバヤシ「・・・・・・ナワヤ、『GOD機関』という組織を知っているか?」
ナワヤ「『GOD機関』? え、え〜と・・・、確か・・・ ショッカーとかと同じ、
    改造人間でテロとかやった組織だよな? 仮面ライダーに大分前に潰されたって聞いたけど・・・」
キバヤシ「その通りだ・・・ では、GODとはどういう背景の組織だったのか、わかるか?」
ナワヤ「そ、それは・・・ えーと・・・ そこまでは知らねぇな・・・」

 ナワヤは困惑してしまうが、無理も無い。
 ショッカーやGOD機関等、人体改造などの技術を悪用した秘密組織の存在や活動は、
 TVの報道やインターネットのニュースでも度々報じられているが、それらの組織が一体どういう
 組織なのかという情報は、彼ら一般人には中々届かない物であった。
 キバヤシは、彼に対しGOD機関に関する説明を行った。

キバヤシ「・・・アメリカで聞いた、確かな筋の情報によれば、GOD機関とは、当時核問題などで
     対立し合っている東西の大国同士が水面下で手を結び、日本を滅ぼす目的で組織した秘密結社らしい。
     最も、その結成にはかつての秘密結社ショッカーが大きく関わっているらしいがな・・・」
ナワヤ「なるほどな・・・ で、それが『神の言葉』と何の関係があるんだ?」

 ナワヤはキバヤシに再び問いかけるが・・・ キバヤシは何故か無言のままであった。
 そんな彼に対し、ナワヤ以外のメンバーも彼に話しかけた。
0206新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 17:06:44.17ID:???
イケダ「・・・・・・キバヤシさん?」

キバヤシ「・・・それが、ペガサスが話してくれた『神の言葉』の正体だ」
一同「「「「!!!!?」」」」

 その言葉に、ナワヤを始めとするキバヤシ以外の全員は、驚きの声を上げた。

タナカ「ど、どういう事なんですか!? キバヤシさん!!」
キバヤシ「よく思い出してみろ・・・ 俺達が追ってきた『神の言葉』が起そうとしてきた計画を・・・」

 キバヤシがそう言ったと同時に、全員が何かに気付いた様な表情を浮かべた。

ナワヤ「!? まさか・・・ キバヤシ・・・」
キバヤシ「そうだ・・・ 似てると思わないか・・・? 『GOD機関』と組織の方向性が・・・」
イケダ「た、確かに・・・ 『神の言葉』が起こそうとしていた計画の中には、
    風水を利用して日本の穀倉地域を壊滅させようとしたり、殺人プログラムをネットに流そうとしたりと、
    日本を壊滅状態に追い込む事を目的としたものが少なくなかった・・・」

 イケダが話し終わると同時に、黙り込んでいたトマルも何かに気付いたような
 表情を浮かべ、直後にキバヤシ達の方を向き、口を開いた。

トマル「・・・それだけではありません!」
ナワヤ「ま、まだ何かあるのかよ・・・」
トマル「GOD機関と神の軍団・・・ 共に「神」を組織名としてます!」
ナワヤ「!!! た、確かに・・・!」
キバヤシ「GOD機関のGODは、Government Of Darkness・・・ 「暗黒政府」の略らしいが、
     組織の体質から考えて、神を意味する『GOD』になるように単語を選んだと言うのは
     十分考えられる話だ・・・」
0207新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 17:07:00.05ID:???
 全員が神妙な表情を浮かべ、黙り込んでしまう。
 その中で先に口を開いたのは、ナワヤであった。

ナワヤ「確か・・・ GOD機関の結成にはショッカーが大きく関わってるって言ったよな・・・
    って事は・・・ まさか・・・」

 ―――そして、キバヤシもそれに答えた。

キバヤシ「そうだ・・・ 『神の言葉』とは、やはり『GOD機関』の事だったんだ・・・
     つまり・・・」
0208新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 17:07:16.92ID:???
      ,.ィ , - 、._     、
.      ,イ/ l/       ̄ ̄`ヽ!__
     ト/ |' {              `ヽ.            ,ヘ
    N│ ヽ. `                 ヽ         /ヽ /  ∨
   N.ヽ.ヽ、            ,        }    l\/  `′
.  ヽヽ.\         ,.ィイハ       |   _|
   ヾニー __ _ -=_彡ソノ u_\ヽ、   |  \   
.      ゙̄r=<‐モミ、ニr;==ェ;ュ<_ゞ-=7´ヽ   >
.       l    ̄リーh ` ー‐‐' l‐''´冫)'./ ∠__   『神の言葉』の計画を裏で操っていたのは、
       ゙iー- イ'__ ヽ、..___ノ   トr‐'    /    他ならないショッカーだったんだよ!!!
       l   `___,.、     u ./│    /_ 
.        ヽ.  }z‐r--|     /  ト,        |  ,、
           >、`ー-- '  ./  / |ヽ     l/ ヽ   ,ヘ
      _,./| ヽ`ー--‐ _´.. ‐''´   ./  \、       \/ ヽ/
-‐ '''"  ̄ /  :|   ,ゝ=<      /    | `'''‐- 、.._
     /   !./l;';';';';';';\    ./    │   _
      _,> '´|l. ミ:ゝ、;';';_/,´\  ./|._ , --、 | i´!⌒!l  r:,=i   
.     |     |:.l. /';';';';';|=  ヽ/:.| .|l⌒l lニ._ | ゙ー=':| |. L._」 ))
      l.    |:.:.l./';';';';';';'!    /:.:.| i´|.ー‐' | / |    |. !   l
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0209新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 17:07:32.84ID:???
ミミ:::;,!      u       `゙"~´   ヾ彡::l/VvVw、 ,yvヾNヽ  ゞヾ  ,. ,. ,. 、、ヾゝヽr=ヾ
ミ::::;/   ゙̄`ー-.、     u  ;,,;   j   ヾk'! ' l / 'レ ^ヽヘ\   ,r゙ゞ゙-"、ノ / l! !ヽ 、、 |
ミ/    J   ゙`ー、   " ;, ;;; ,;; ゙  u ヾi    ,,./ , ,、ヾヾ   | '-- 、..,,ヽ  j  ! | Nヾ|
'"       _,,.. -─ゝ.、   ;, " ;;   _,,..._ゞイ__//〃 i.! ilヾゞヽ  | 、  .r. ヾ-、;;ノ,.:-一'"i
  j    /   ,.- 、  ヾヽ、 ;; ;; _,-<  //_,,\' "' !| :l ゙i !_,,ヽ.l `ー─--  エィ' (. 7 /
      :    ' ・丿   ̄≠Ξイ´,-、 ヽ /イ´ r. `ー-'メ ,.-´、  i     u  ヾ``ー' イ
       \_    _,,......::   ´゙i、 `¨ / i ヽ.__,,... '  u ゙l´.i・j.冫,イ゙l  / ``-、..- ノ :u l
   u      ̄ ̄  彡"   、ヾ ̄``ミ::.l  u   j  i、`ー' .i / /、._    `'y   /
              u      `ヽ  ゙:l   ,.::- 、,, ,. ノ ゙ u ! /_   ̄ ー/ u /
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  ゙   u  ,./´ "  ``- 、_J r'´  u 丿 .l,... `ー一''/   ノ  ト 、,,_____ ゙/ /
        ./__        ー7    /、 l   '゙ ヽ/  ,. '"  \`ー--- ",.::く、
       /;;;''"  ̄ ̄ ───/  ゙  ,::'  \ヾニ==='"/ `- 、   ゙ー┬ '´ / \..,,__
、      .i:⌒`─-、_,....    l   /     `ー┬一'      ヽ    :l  /  , ' `ソヽ
ヾヽ     l      `  `ヽ、 l  ./  ヽ      l         )  ,; /   ,'    '^i
ナワヤ・タナカ・イケダ・トマル
「なっ… なんだって―――――!!?
0210新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 17:07:51.23ID:???
トマル「そ・・・ そんな・・・ ショッカーって言ったら、今は・・・」

 ナワヤ達はショックを隠せないが、無理も無い。
 なにせ自分達が追っていた『神の言葉』の正体が、あの世界規模で暗躍していた秘密結社
 「ショッカー」と非常に深い部分で繋がっていた事を知ってしまったのだから。

 それだけでは無い。今やショッカーやGOD機関は、三柱の至高邪神の元、
 他の数多の悪の組織や集団を統合し、今や他に類を見ない規模を誇る悪の組織、
 『無限なる帝国ディバイン・ショッカー』となっているのである。
 『神の言葉』がもし本当にGOD機関やショッカーと繋がっているのであれば・・・

 ―――――彼らの前に立ち塞がる相手は、想像以上に強大な存在であった。


ナワヤ「な・・・ 何てことだ・・・ Dショッカーって言ったら、ショッカーのような秘密結社以外にも、
    外宇宙や異世界の連中、妖怪とかもいるって言うじゃねぇか・・・」
イケダ「そんな連中が相手じゃ、対策の立てようなんてあるはずも無い・・・」
トマル「幾らなんでも、絶望的です・・・」

 ナワヤ達は深く沈んでしまった。周囲を重たい空気が包む。

タナカ「いっその事、最初から関わってなければ・・・」



 ――――誰もが希望を失いかけたそんな中、キバヤシは意を決した表情に変わり、言葉を発した。
0211新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 17:08:12.21ID:???
        ,   / `ー---─一''"~´ ̄`ヾヽ
      i  i| ilレ           ミミミミ''"`─- 、
    , .,i! i !/i  i         ミミミミヾ   ミヾ ゙ヽ
    .i  ,!i l.| ' i  ゞ       彡ミミミヾ   ミヾヾ  `ヽ
  ,  i!、k ヽ、 ヽ          彡ミミ   ミヾヾ    ゙
  li l ヾ、    ヾ        _,,==  ミヘベ
  , |i、ヽ  ヽ、     ヽ             ヾ ゙
  !ヾ ヽー- _ ー- ,,__         〃ヾ
  ヾヽヾ ‐- ,,___             /ソツ、ヾゞ、ヾヾ
   ` 、`ー- 、...,,─--  __,,     彡ソソ ヾゞゞミミ
  ヽ.、 `ー --- .,,─--  __,, 彡ソソノ,;  ,,-弋ミミミミ
    \ ゙ー‐- 、..,,,____,,. --彡彡彡'"'",ィ'-====、ヽミミミ
      ``,.-、-─r,=====、:;;,,::;;::f" ,.'i´ o`i 冫ヽ ]-'´ 
         ゙iヾ ニill 〈 (.O)ーi` ̄´i  _`_-_'....'  li ゙
        ゙i   ill::::::::;ー-‐γ'i'::l,⌒ヾ`)::::::::::;;''  〃u
        ゙i  :ill::::::::;;  ソ::::;i,、,  ヾ:::::::;''' _,,ノ'  ,r-
         ゙i、  ゙`‐=='"..::::::;i,, .,,,  ゙゙'''''"~´    l
          ヾ.イ        '''"..-一、   u   .l
            ヽ     :;;l ̄´ _,,,...,.ヽ     ,イ
             ゙i. u   ;;iェ'´ i'  ヾト!    ./:!
              ゙!.    :;;Fi、   ,,.ツ   ./;:;:
             ./゙i ヽ   ゙;ヽニ二ニ-'´  ./ :;:;  /
            / i  ヽ    :..,,-‐' /::;'  ;:; /
キバヤシ「――――うろたえるなおまえ達!!
0212新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 17:08:30.50ID:???
ナワヤ「ッ!!?」
タナカ「!!?」
イケダ「!!!?」
トマル「!!? ・・・・・・キバヤシ、さん?」

 四人は我を取り戻したかのように、表情を変え、キバヤシの方を向いた。
 キバヤシはなおも話を続ける。

キバヤシ「――――俺達はもう既に『神の言葉』の事を知りすぎた。
     奴らが本格的に活動を開始している以上、俺達手が回ってくるのも時間の問題だ。
     ・・・だが、逆に言えば、俺達はこの世界の中でも数少ない、『神の言葉』やGOD機関・・・
     そう、Dショッカーに深く近づいた物達とも言える」
ナワヤ「・・・・・・それが、どうかしたのかよ・・・」
キバヤシ「―――かつて、俺達が奴らの手によってMMRを解散に追い込まれた際、
     俺達は今と同じくらい絶望した筈だ。
     だが、そんな俺達にでも出来た事は何だった・・・?」

 キバヤシは、真剣な眼差しでナワヤ達に語りかけた。
 自分達が、過去に交わした信念の誓いを、思い出させる為に・・・

ナワヤ「俺達に・・・ 出来た事は・・・ はっ・・・!!」
タナカ「あきらめない・・・ 事・・・!」

 言葉と同時に、ナワヤとタナカの表情から暗さが消えうせ、目に光を取り戻す。
 それに合わせ、イケダとトマルの表情にも変化が現れた。

キバヤシ「『あきらめない!』 それがMMRを失った俺達にできた唯一の闘いだったはずだ!」
0213新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 17:08:59.46ID:???
 /   , ,ィ ハ i、 、     !   /''⌒ヽ-─‐- 、     、ー'´         \ .イ   , ,ィ ハ i 、 .   |
 /イ  ,ィ/l/ l/ リ ヽ!ヽト、 .|   ゝ ,、.___,  \  >       ,       !  | ,ィ/l/ l/ lハlヽトiヽ. |
  イ /r >rjヘ;=:r‐=tj<ヽ│  「 ./      \  |  ≧  , ,ィ/ハヽ\   |   |/゙>rjヘ '-‐ァt:j<`K
  r、H   ┴'rj h ┴'  }'|ト、  |./        ヽ |  1 イ/./ ! l ヽヾ、_ ! .ry   ┴ 〉   └'‐ :|rリ
  !t||. `ー-‐ベ!` ` ー-‐' ルリ r|´゙>uー、ヽ-tj='^vヽ _レ「゙fぅヽ ーT'tラ'7`h |t|.   ヾi丶     レ'
  ヾl    -─-、   /‐'  :|r|  ー "j `ー ′ h゙リ {t|!.  ̄" }  ` ̄  !リ ヾl    -─ -   /|
    ト、    ‐‐     ,イl.    ヾ!.    ヾ      ,イ‐' ヾl   ヾ      /'    ト、    ‐-    ,イ ト、
   ,.| : \       / ; ト、    ト.、   ´_ ̄` , ' |.    ト、  ´_ ̄`  ./.|.   ,| ::\     / ; / \
-‐''7 {' ::   ` ー '  ,; ゝ:l`ー- ⊥:`ヽ. __ / ,' |    | :\     /,' ト、_ /〈 ::  ` ー '   ,'/   「
  /  \ ::       , '/  :|     `'''ー- 、 , ' '>-,、.._ノ ::  `ー '   /,.イ   \::     /      |
 /     \    /     |        | ヽ-‐'´ _,.ヘ<  _::   _,. イ/ |     ,.へ、 /´\       |
――――あきらめない!!

 ――――その瞬間、彼らの顔から絶望の色が完全に消え、目に希望の光が灯った。
0214新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 17:09:23.63ID:???
キバヤシ「そうだ・・・。俺達の所属は幸いにも講談社と言う大手の出版社だ。確かに俺達にはウルトラマンや
     仮面ライダーのような力は無いが、その代わり『報道の自由』という名の武器があるんだ!
     俺達が奴らの情報を記事にし、雑誌やネットなどのメディアで報じれば、
     いずれ奴らの力を削ぎ、ヒーロー達の手助けにもなるはずなんだ!」

 キバヤシの言葉に続き、ナワヤも口元に笑みを浮かべて口を開く。

ナワヤ「―――フッ、そうだったな・・・ 俺達は記者なんだ。
    それなら、やる事はお前の言ったとおりだ。Dショッカーの素顔、暴いてやろうぜ!!!」
トマル「・・・でも、具体的にどんな事をすればいいんでしょうか?」

 トマルの質問はもっともだ。いくら精神論を語った所で、
 実際に結果を残せなければ、単なる机上の理論でしかない。

キバヤシ「―――それなら問題は無い。俺がこの数年間で掴んだ情報は、
     単に奴らの正体だけではないんだ。
     ・・・お前達、比留子古墳(ひるここふん)という名を聞いた事はないか?」
ナワヤ「ヒルコ・・・ 古墳・・・?」

 一同は首を傾げる。これまで彼らはMMRとして、様々な遺跡や施設を調査して回ったが、
 比留子古墳と言う名の古墳など、誰も耳にした事はなかった。

 そう・・・ 正確には約一名を除いて、だが。

タナカ「・・・ひょっとして、九州の比留子の里にある比留子古墳の事ですか!?」
0215新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 17:10:23.79ID:???
 タナカは、かつて与那国島沖の海底遺跡の存在に言及し、実際に来日し調査した作家の著書に
 感銘を受け、以来、世界各地に点在する古代遺跡に惹かれるようになり、トルコの遺跡の調査にも
 参加したと言う経歴を持つ。それ故、MMRが解散した後も、国内外の様々な古代遺跡に関する調査を
 独自で行っていた。だからこそ比留子古墳の存在も知っていたのだろう。

キバヤシ「その通りだ。 さて、本題に入るが・・・
     確かな筋の情報によると、その比留子古墳を、Dショッカーが狙っているらしい」
トマル「!! なんですって!?」
タナカ「・・・そういえば、比留子古墳の周辺では、怪物が出ると言う噂が流れてました・・・
    何でも、昔、古墳を調べていた郷土史家が首無し死体で見つかったとか・・・
ナワヤ「で、でもよ、何でDショッカーがその古墳を狙うんだよ!?」
キバヤシ「・・・・・・それは俺にもわからん。あくまで“狙っている”という情報しか聞けなかったからな。
     ・・・だが、俺達以上にその比留子古墳の事を知っている人物が一人いる。
     彼はかつて比留子古墳に赴き、そこでの研究ノートを今も残し、所持しているとの事だ。
     既にアポは取ってある」

 キバヤシの言葉に、全員がざわめく。
 タナカを除き、誰も知らなかった遺跡の事に関し、研究ノートを残しているほど
 調べ上げた人物がいると言うのだ。一体誰なのだろうか・・・
 

ナワヤ「・・・だ、誰なんだ!?」
キバヤシ「・・・『古墳の呪的文様』『天孫降臨』 ・・・耳に挟んだ事ぐらいはあるはずだ」
タナカ「!? キバヤシさん、ひょっとして・・・」

 ナワヤやイケダには見当もつかない。 ・・・だが、タナカには心当たりがあった。
 かつて自らの著書において、装飾古墳の文様を独自の解釈で斬新な考察を行い、それ以降も
 幾つかの大学の客員教授や著述活動を行いながら、奇怪な事例の研究を続けていると言われている
 “妖怪ハンター”のアダ名を持った考古学者・・・
0216新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 17:11:03.76ID:???
タナカ「・・・・・・・・・ 稗田・・・ 礼二郎・・・ ですか?」


547 名前:新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト:2008/06/13(金) 23:07:19
○MMR一同→キバヤシの見つけた手がかりから、比留子古墳の調査を決定。
           比留子古墳に詳しいと言う考古学者「稗田礼二郎」の元を訪ねる事を決定する。
○ペガサス・J・クロフォード→過去にキバヤシに助言する。


【今回の新規登場】
○ペガサス・J・クロフォード(遊☆戯☆王シリーズ)
身長188cm、体重65kg。10月8日生まれ。血液型はA型。CV:高杉Jay二郎。
アメリカのラスベガス出身。インダストリアル・イリュージョン社(略称:I2社)の名誉会長。
カードゲーム「デュエルモンスターズ」の生みの親で天才ゲームデザイナー。当初は、経営が悪化した
海馬コーポレーションに目をつけ、企業買収を計画し、決闘者の王国イベントを開き、武藤遊戯を自分の下へと
招待する。「デース」「マース」といったカタコト言葉、ギャグっぽい言動から慇懃無礼で掴み所の無い印象の
持ち主だが、デュエルに敗北した相手の魂をカードに封印したり、ルール違反を犯したキースを顔色一つ変えずに
私刑する等、冷徹な顔を見せる事も。海馬とのデュエルでは千年眼の力と「トゥーン・ワールド」という反則的な
効果を持ったカードで翻弄し、あっさりと海馬に勝利し、彼の魂を奪う事に成功する。その後、決勝戦においても
トゥーンデッキで遊戯を追い詰めるが、その弱点を見抜かれて苦戦。闇のゲームを展開させ、「サクリファイス」と
いう強力な儀式モンスターで遊戯を翻弄するが、彼と仲間の結束力の前に敗北した。千年アイテムの一つである
「千年眼(ミレニアム・アイ)」の所持者だったが、決闘者の王国終了後にバクラに千年眼を刳り貫かれてしまう。
それでも治療を施されて一命は取りとめ、以降は遊戯達に協力するようになった。デュエル・アカデミアにも度々
訪れている。デュエリストとしての腕は超一流であり、当初は千年眼の力でイカサマを行っていたが、千年眼を
失った後も相手の伏せカードをズバリ読み当てたりと、人の心理を読むのが十八番であることは変わらないようである。
0217新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 17:15:37.10ID:???
 翌日、MMR一行は、異様な事例や奇怪な題材などを中心に研究している
 “妖怪ハンター”のアダ名を持った考古学者稗田 礼二郎(ひえだ れいじろう) の元を訪れた・・・


     都内 某大学の研究室


稗田「なるほど・・・ そのような事が・・・」

 キバヤシ達は、黒いスーツに身を包んだ長髪の男性・・・ もとい、稗田礼二郎とテーブルを挟んで
 互いに向かい合わせになり、ソファーに座りながら取材を行っていた。

キバヤシ「稗田先生・・・ 我々はMMRを一度解散した後、『神の言葉』の正体を求めて
     世界中を巡り、 ・・・その結果、今話した通り、奴らがあの“ショッカー”と
     繋がっていた事を突き止めました」
稗田「ふむ・・・」

 キバヤシは稗田に対し、自分達がこれまでの調査で掴んだ『神の言葉』 ・・・もとい、
 ショッカーの活動、そして彼らがかつて稗田が現地に赴いて調査したと言われる遺跡
 “比留子古墳”を狙っていることを真剣な面もちで語っていた。
 稗田は、神妙な面もちで彼らの話に耳を傾ける。

キバヤシ「―――そして、かつて先生が研究に携わり、調査したと言う遺跡“比留子古墳”・・・
     理由は知りませんが、彼らはその古墳を狙っているらしいのです」
稗田「・・・・・・」

 稗田はキバヤシの言葉に、その表情に僅かに焦りの色を見せる。
0218新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 17:15:54.68ID:???
キバヤシ「―――申した通り、我々は比留子古墳の事を先生の『古墳の呪的文様』の中で
     記させていた情報しか知りえません。
     ―――そして、あなたはその著書の執筆後に実際に比留子古墳に赴き、
     古墳に関する情報を研究ノートに残したと聞いています・・・
     先生も存じている通り、Dショッカーは非常に危険極まりない組織です・・・
     だからこそ、先生が比留子古墳で何を見たのか、教えていただきたいのです・・・」
稗田「――――比留子、古墳・・・」
タナカ「お願いします!! 比留子古墳には一体何が隠されているんですか!?」

 キバヤシの強い要望に対し、稗田は表情を曇らせたまま、その口を開く、だが・・・


稗田「――――もし、あなた達の言うように、神の言葉・・・ いや、Dショッカーが
   比留子古墳を狙っているのであれば・・・ 非常に恐ろしい事だ・・・
   しかし、比留子古墳に隠されていた“あれ”は、絶対に外には出してはいけない存在・・・
   どんな理由にしろ、果たして“あれ”の存在を公にするべきかどうか・・・」

 稗田はハッキリとこそ言わなかったが、発言内容、 そしてうつむいた顔から覗かせる
 彼の表情が『真実を語ることはできない』と言っていた。

タナカ「で、ですが・・・(ここまできて諦める訳には・・・)」
 タナカは、表情に僅かに絶望の色を浮かべながらも、その心をギリギリのところで引き留めようとする。

キバヤシ「稗田先生、お願いします!!!
     今は一刻たりとも無駄にはできないんです!!」
イケダ「教えて下さい、先生!!」

 キバヤシ達は稗田に頼み込むが・・・
0219新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 17:16:14.04ID:???
稗田「・・・・・・・・・」

 ――――稗田は額から汗を流し、切羽詰まった様な険しい表情を浮かべ、
 何も喋ろうとはしていない。


 ――――稗田が険しい表情のまま一言も喋らなくなり、MMR一行も深い不安に包まれていき、
 重い空気が室内を包み、そのまま全員が無言の状態のまま、1分・・・ 10分と過ぎていき・・・

 ―――30分経過した、その時・・・


キバヤシ「・・・・・・・・・・・・」  (ガタッ)

 ―――あまりにも重い空気を切り払うかのように、キバヤシがソファーを立ち上がり、
 真剣な表情で、稗田に口を開いた。


キバヤシ「・・・・・・稗田先生、我々MMRは発足して以来、様々な要因によって人類に降りかかるやも知れぬ
     数多の破局を独自に調査することにより、様々な人達に危機意識を持ってもらう事を
     基本方針として活動を続けてきました。
     ――――しかし、今ここで何の手がかりも得ることが出来なければ・・・
     それこそ我々は突然訪れる破局を前に、何も出来ずにその運命に
     身を任せることになってしまうのです!!」
稗田「・・・・・・」
0221新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 17:18:26.33ID:???
 稗田は無言のままだったが、キバヤシ達は瞬き以外の一切の動作を行わず、稗田に目を向けている。

 ――――10分過ぎ・・・    ――――30分過ぎ・・・

稗田「・・・・・・」

 ――――そして、15分経過時点で、稗田はその口を開いた。

稗田「――――わかりました。Dショッカーのような組織が動いている以上、
   ・・・・・・・・・今回ばかりはやむを得ないでしょう」
キバヤシ「!! ・・・ありがとうございます、先生!!」

 キバヤシ達は、歓喜の表情を浮かべ、稗田に感謝の言葉を述べた。
 稗田は近くのタオルで汗を拭うと、キバヤシ達に向き直り、話し始めた。

稗田「ノートを見せる前に、まず・・・
   あなた方は“擬似生命”と呼ばれる存在をご存知だろうか」
ナワヤ「“擬似生命”・・・?」

 聞きなれない単語に、一同は若干戸惑う。
 稗田は、なおも話を続ける。
0222新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 17:18:46.31ID:???
稗田「―――擬似生命とは、この地球に最初の生命が誕生したと同時に、現れた存在・・・
   我々のような生命体に対し、相反する生命・・・ その名の通り“擬似生命体”と言うべき存在です」
キバヤシ「擬似、生命体・・・」
稗田「我々人類が属する生命系統に、原生動物から哺乳類まで存在するように、
   “やつら”にも系統樹がある。 ・・・そして、“やつら”の生命系統は
   本質的に、我々の生命系統と対立する邪悪なものなんだ。
   私は“擬似生命”と仮に呼んでいるが・・・
   やつらは基本的に伝説の中でしか知られておらず、古来より様々な名前で
   呼ばれていた・・・ 悪魔、妖怪、鬼・・・
   そして、古事記には“水蛭子(ひるこ)”という名でその姿を見せている」

キバヤシ「!? ヒルコですって!?」
タナカ「ちょっと待ってください、ヒルコって言ったら・・・」

 稗田が擬似生命の説明の中で出してきたたった一つの単語・・・ “ヒルコ”
 その単語に、キバヤシ達は驚きを隠せなかった。

稗田「・・・そう、あなた方が言っている九州の史跡・比留子古墳」

 稗田はそのまま立ち上がると、研究室の本棚に向かい、
 その本棚の中から、一冊の古いノートを持ち出してきた。

稗田「かつて、私は装飾古墳について研究していた時期があった。
   その中で出版した「古墳の呪的文様」の読者から、一通の手紙が届いた事が始まりだった。
   手紙には差出人の名前の他、差出人の村に存在する古墳についての情報、そしてその古墳が
   その地方の妖怪伝説と密接な関係がある事などが記されていた。
   私はその古墳こそが自分の説を証明してくれるかも知れないと思い、
   差出人の住む村へ向かった・・・」
キバヤシ「・・・・・・」
0223新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 17:19:06.03ID:???
 先程とは逆に、今度はキバヤシ達が稗田の話に聞き入ってしまっている。
 稗田は再びソファーに腰を下ろすと、ノートを捲りつつなおも話を続けた。

稗田「私は手紙を送ってくれた少年と共に、深夜に古墳に忍び込んだ。
   そして、古墳の中に存在していた、“やつら”が・・・」
タナカ「擬似生命、ですか・・・?」

 稗田の表情が、僅かに険しくなる。

稗田「ああ・・・ 奴ら・・・ “ヒルコ”は、かつて古代人によって古墳に封じ込められていた
   存在だったが、同行していた少年の父親が興味本位で古墳の扉を開けてしまい、
   外に出ようとしていたのだ・・・」
トマル「それが、比留子古墳の付近で噂された、怪物の正体だったんですね・・・」
稗田「その通りだ・・・ 私は少年と共に何とか逃れ、
   古墳の文様を消す事で、再びヒルコを封印する事に成功した。
   今では、古墳は密閉されて、中には入れないような設備になってるはずだが・・・」

キバヤシ「だが、Dショッカーがそのヒルコを狙っている・・・」
稗田「先も言ったとおり、ヒルコは古代に封印された擬似生命そのものだ・・・
   そして、その体には、地球の誕生と共に誕生し、日本ではアメノミナカヌシ・・・
   聖書ではエホバなど、あらゆる国の神話で世界最初の神と伝えられている、
   原始生命と擬似生命の先祖を生んだ巨大な超生命体から受け継がれた遺伝子が
   現在、この世界に存在するあらゆる生命、擬似生命より遥かに色濃く
   受け継がれているだろう・・・」
ナワヤ「それにDショッカーが目を付けたって訳か・・・ 全く、抜け目の無い連中だぜ・・・」
0224新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 17:19:42.14ID:???
稗田「さて・・・ 私は先程、擬似生命に連なる存在・・・ ヒルコや妖怪は、基本的には
   伝説の中でしか知られていないと言ったが・・・ 現在はどうだろうか・・・」

 唐突に、稗田はキバヤシ達に質問を投げかけた。
 突然の質問にキバヤシ達は少し考え込み・・・ 僅かな間の後に問いへの答えを出した。

キバヤシ「――――妖怪軍団、災魔一族、オルグ、インフェルシア・・・
     既に幻想の存在になりつつあった存在が、この数年の間に
     次々と大規模な破壊活動や侵略を行っている・・・」

 キバヤシは、数年前に起きた、妖怪軍団のダラダラやハイネスデュークオルグのウラによる
 破壊活動、冥府門や冥府十神の出現などを脳裏で思い出しながら、稗田に告げた。

稗田「―――無論、裏の世界ではそういった存在との戦いが数世代にわたって続けられてただろうが、
   その戦いや存在が、表社会に知られたりする事は非常に稀だった・・・
   ・・・ここ数年、これだけ奴らが表立って行動しているのは単なる偶然では無いだろう」

 その言葉からそう時間が経たない内に、ナワヤら他のMMRメンバーも、
 稗田の問いに答えた。

イケダ「確か・・・ 半年前に、フランスのパリに怪物の大群が出現して、
    パリの市民が大量に虐殺された事件もありましたよね。
    気になって文献や調べたら、戦国時代を中心に日本でも似たような怪物が
    “幻魔”と呼ばれ、跳梁跋扈してたみたいです」

 イケダは、半年前にフランスの首都・パリに突如無数の異形の怪物が現れ、
 それから数週間の間、パリを中心に怪物たちが跳梁跋扈していた事件を振り返っていた。
0225新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 17:20:05.60ID:???
稗田「文献・・・ 確か幻魔に関して詳しく取り扱っていたのは、
   民明書房の『新装版 戦国時代暗黒史』だけだったな・・・」

ナワヤ「あと、半年前って言ったら、その事件の少し前にも、東京のド真ん中にデッケぇ城が現れて、
     その周辺に鳩のバケモンが無数に現れて、一般人を襲った事もあったよな・・・」
トマル「ええ。幸い政府の対応が早かった為、レスキューポリスや自衛隊、
    地球連邦地上軍の特殊遊撃隊ストームチームによって怪物の群は掃討されたらしいですけどね。
    ただ、城自体は直接接触する前に、消失したって聞きました。
    聞いた話じゃ、城が消失する前後に、上空に人影が8つほど見えたらしく、
    異世界のヒーローが活躍したなんて噂が都市伝説レベルで流れてるらしいですけど、
    こんな世の中、何が起こっても不思議じゃ無い気がしますね・・・」

 ナワヤとトマルの脳裏には、その時の戦いの様子が再生されていた。


 ―――東京都心に現れた巨大な洋風の城を中心に、無数の人間より大きな体格をした鳩の怪物が
 数百匹と群れをなし、無力な一般市民を襲い、街を壊し、東京を蹂躙する姿・・・

 ―――しかし、謎の城から広がり続けた鳩の怪物の群れは、都心より広がることは無かった。
 当時、総理に就任したばかりの現日本國内閣総理大臣・剣桃太郎。
 事件当時の防衛庁長官・・・ 現日本國防衛大臣・大豪院邪鬼。
 そして警視庁警視総監・冴島十三と、特別救急警察隊の本部長・正木俊介警視監。
 彼らが事件の発生とともに、自衛隊やレスキューポリスの出動、国防省を通じた地球連邦軍への
 協力要請を迅速に行い、そして丁度その時、他に大きな事件が偶々重なってなかった事が幸運し、
 出動した自衛隊やソルブレイン、エクシードラフトを始めとするレスキューポリス、
 G3システムを参考に製造されたG5システム部隊、そしてストーム1を始めとする日本に駐留していた
 地球連邦地上軍によって、敵の殲滅、並びに被害者の救出を迅速に行うことができたため、
 これまで起きた怪獣や怪人の都市の襲撃によ被害よりも、遥かに小さい被害で終わらせることができたのだった。
0226新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 17:20:30.31ID:???
 尤も、トマルが言ったように、怪物を指揮していたと思われる城自体は、接触する前に消失してしまった。
 ―――だが、その戦いの際に残留した怪物の肉片や血液などを自衛隊が採取し、
 過去のデータと照合し、その結果・・・ 超常現象を対処する特務機関『森羅』が過去に戦闘した
 “妖怪”の遺伝子構造に非常に酷似している事が判明した。
 結果、その事件のすぐ後に起こったパリの事件、度重なる時空クレパスの出現、
 その他の様々な事件も重なって、時空クレバス制御システム"ディオドス"の開発へと
 繋がっていくのであった・・・

 ―――――そんな感じでMMR一同と稗田は暫く話していたが、やがて話が収束し始めていった。
 それを見計らったかのように、タナカはソファーから立ち上がり、キバヤシに声をかけた。

タナカ「・・・キバヤシさん!」

 そして、それの待っていたかのように、キバヤシはタナカに顔を向け、自身も立ち上がる。

キバヤシ「ああ、分かっている。
     奴らの目的が確定した以上、ここで留まっている訳にはいかないだろう」
イケダ「では・・・」
キバヤシ「九州の比留子の里の“比留子古墳”・・・ 奴らがそこに眠る擬似生命の遺伝子を
     手に入れる前に、俺達が先回りして阻止する!!」

 キバヤシの言葉と共に、ナワヤ、イケダ、トマルも意を決した一転の曇りもない表情で
 ソファーから立ちあがった。
0227新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 17:20:51.81ID:???
稗田「・・・・・・」 (ガタッ)

 立ち上がったのはMMRのメンバーだけではなかった。
 稗田も立ち上がり、MMRの面々に体を向きなおす。

稗田「私も行こう。Dショッカーがヒルコを何の目的で狙っているのかは知らないが、
   かつて奴らに関わった一人の人間として、ここで見過ごすわけには行かない」
トマル「!! ・・・ありがとうございます!!」


 ―――かつて彼らMMRは、多くの罪無き人々の生命を盾にした『神の言葉』の非道な策略により、
 組織の核心に迫る一歩手前で、その活動を停止することを余儀なくされた。
 ―――しかし、彼らに届いた大きな段ボール箱一杯に詰まった読者達の応援の手紙を
 受け取った彼らは、“あきらめない”事を選んだ。
 そしてMMRの活動が中止した後も、それぞれ独自の手段で調査を続けていたのだ。

 イケダは最先端の遺伝子技術と、それによって生み出される利益と弊害を。
 タナカは世界中に点在する、様々な古代の遺跡、そこに残された技術を。
 トマルは人間の体に眠っているジャンクDNA、そしてそれによって起きる人類の進化の可能性を。
 ナワヤは講談社に残り、一人の編集者として人間の心と精神の変換とその行く末を。
 そしてキバヤシは・・・ それらの技術を悪用し、地球の全ての国家、企業、自然、果ては
 人間個人の精神と心までも掌握しようとした組織『神の言葉』の目的と手段、
 その背後に存在する強大な存在の正体を・・・

 彼らは独自の力で調査を続け、自分なりにその答えを導き出し、今再び集結したのだ。
 それぞれの調査の結果を結び合わせ、導かれた『神の言葉』の背後に存在する真の邪悪・・・
 無限なる帝国 ディバイン・ショッカーに立ち向かう為に・・・
0228新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 17:21:26.46ID:???
ナワヤ「フッ・・・ ようやくMMR活動再開ってか・・・」

 ナワヤは、その顔に笑みを浮かべた。
 かつて活動を停止したMMRが、今この瞬間、再び動き出そうとしていた。
 彼らが“あきらめない”事を選び続けた事によって・・・

キバヤシ「さあ・・・ 行くぞ!!」
                      ,ィ, (fー--─‐- 、、
.                     ,イ/〃        ヾ= 、
         _,,r-‐''"´ ^ `N /l/               `ヽ
        彡        N! l                   `、
   ,, -‐- ,,-彡       l ヽ                     l` ´ ``‐ 、
 彡´      |    ,,w,,wヽヽ              ,,      |      `ヽ‐‐-- 、
_彡          |  //レ/ハl/ハ\ヾー        _,, ,,r,,/lヾ    |         }    `‐、
ハl/   ,/ハlヾヾ,l、 /三f、,,_   _,ヾニ_ ____彡ノノノノノ_ヾヾ   | ,l、 、     l、_ ,、-‐、  |
/レ  /l,,_/__ヽ lヾ ヽモ-ヽl ´fモチ7ヽ={ r‐ィッヾ ヽ-r'´〒fデF`lェr‐、ハlヽヽヽ   l     ヽ |
 l`=l fモチ)_{´ヽl!l     :l     l ll !l  `┴ー/ソl⌒ッ`┴┴' }//l l、 ,,、ァtッヒヽ、rゥ _,,ェヒ‐ l,-、
 ヾ}弋_シl弋 ヽl    ヽ-    ヽl lゝ__,ノ |  ゞ___ノl/l / l  `~゙´  lァノl 、fモチ lヾ;|
  ヾl   `'  `''´lヽ  ──   /l\l        l、,      l_ノ 〈 _     l!ノ l、,    lソ
   }\  ̄ ̄ ,ィl \   ̄  / l  l    ___    /  ──   丿 ─‐    丿
  ,/\ \__// \ \___/ ,,-''\|\    _       /|\  -   / |、  `  / ,|、
-‐'   \_,,-‐'\  `ヽ、  ,,r'   /|  \       / .|  \__/  ,,rヽ‐-‐ '' / l`ヽ
   ,,-‐''       \  /\/\  / \.  \____/  /\    ,,-‐''  /\ ,/  l  ヽ
-‐''´         \/  }゙ _,,,‐''\   \        /   /l\‐''    /  `ヽ、_ l
              _,,-‐''    ヽ   \      /    / l  ''‐-、,/       `‐-、_
          _,,-‐''´        ヽ    /V<´     / l      `‐- 、,,_

<center>MMR、出動だ!!!</center>
0229新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 17:21:58.53ID:???
 その頃、大学から少し離れた所に建っている7階程度のビルの屋上に、眼鏡をかけた少年が立っていた。
 先日、講談社本社ビルに入って行ったキバヤシ達を雑踏の中から覗いていたあの少年である。

謎の少年「・・・・・・好〜きです、好〜きです、心から・・・ 愛していますよと・・・
     甘い言葉の裏には・・・ 一人暮らしの寂しさがあった・・・」

 少年は大学のキバヤシ達と稗田が話をしている研究室の窓のほうを覗きながら、
 先日同様、ヨーヨーに興じながら歌を口ずさんでいた。
 そして、その研究室から「MMR、出動だ!!!」と外に聞こえるほどの大声が聞こえた瞬間、
 少年は手に戻っていたヨーヨーを握りしめ・・・

謎の少年「・・・・・・ッッ」

 無表情のまま、それを粉々に握り潰した。

672 名前:新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト:2008/08/16(土) 16:00:03
○MMR一同→稗田礼二郎と会見し、事情を話して比留子古墳に眠っている存在が古代に封印された
           “擬似生命”だと知る。Dショッカーの野望を阻止するため、遺跡に向かう。
○稗田礼二郎→キバヤシ達の事情を知り、比留子古墳に眠る存在を彼らに教える。
              その後、彼らの比留子古墳行きに同行する意思表示を見せる。
?謎の少年→昨日に引き続きMMRの面々を監視している。
0230新章/MMR緊急報告 謎の古墳に隠されし謎を暴け!!・SSテスト2016/09/16(金) 17:22:34.67ID:???
【今回の新規登場】
○稗田礼二郎(ひえだ れいじろう) (妖怪ハンターシリーズ/稗田礼二郎のフィールド・ノートより)
元K大学教授の考古学者。民俗学や宗教学、古文書学などにも幅広い興味を示す。
異様な事例や奇怪な題材にばかり手を出すため、学会からは異端児扱いされている。
若い学生や一部のマスコミ等からは妖怪ハンターというアダ名も付けられている。
自らも怪奇事件に遭遇した事が多々あり、それゆえか手紙で呼ばれたりして全国を渡り歩き、
様々な事件に巻き込まれる。特技としてスキューバダイビングや裸眼立体視が挙げられる。
長身で髪型は20年変わらず、長髪である。彼のゼミに参加した生徒曰く、容姿は沢田研二似らしい。
0231新章/外伝 地獄兄弟とスーパー・ドクター2016/09/16(金) 17:55:13.40ID:???
 ――――遥かなる天より豪雨が降り注ぎ、雷鳴が轟く深夜。

 とある病院の一室において、二人の男性・・・ もっと正確に言うのであれば、
 一人の若い男を背に抱えた、黒い服装に身を包んだ別の男性が、
 一人の白衣に身を包んだ・・・ 医者と思しき男の眼前に立っていた。

 黒い服装の男に背負われた若い男は、彼もまた黒い色のスーツを身に纏っている。
 その身体には、彼を背負っている男が自らの衣服を破って、包帯替わりに用いたと思しき
 ボロボロの布が何重にも重ねられて巻かれており、そこからは赤黒い血が滲み出し、
 布が吸い切れなかった分が、彼の身体を赤く濡らしていた。
 その顔からは、大分生気が失われているように感じられた。

 闇に染まったような黒い服と、清潔感を感じさせるような純白の白衣・・・
 一見対照的な服装に身を包んだ二名+一名であったが、第三者がもしこの場に居るとしたら、
 両者の衣服に覆われて隠れている、無駄な筋肉や脂肪の削ぎ落として絞り込み、数多の実戦を
 経て鍛え上げられた肉体のうねりを、感じ取ることができそうであった。
 
 
 部屋の窓枠に先程まではまっていた硝子は、粉々になって床に散らばっており、
 遮蔽物を失った窓は、外の冷たい空気と、降り注ぐ雨をそのまま部屋へと通している。

 黒い服を身に纏った男の身体には、硝子の破片が幾つか突き刺さったままに
 なっており、露出した肌からは血が少しばかり滲んでいた。
0232新章/外伝 地獄兄弟とスーパー・ドクター2016/09/16(金) 17:57:35.69ID:???
 そして、黒衣の男と対面した、彼と同じく実用的な絞り込まれた肉体を保持する
 白衣の医者・・・ 鎬 紅葉は、彼らが元ZECTの一員にして、現在は組織から離れた者達・・・
 仮面ライダーキックホッパー・・・ 矢車 想、
 仮面ライダーパンチホッパー・・・ 影山 瞬である事を、己の知識から見抜いた。
 
 
矢車「あんた・・・ 医者だろ?」

紅葉「・・・私に何の用だ。 矢車想・・・ 仮面ライダーキックホッパー」
 
矢車「・・・俺の相棒を、助けてほしい」

  ◆    ◆    ◆    ◆
 
 ――――時は流れ。
0233新章/外伝 地獄兄弟とスーパー・ドクター2016/09/16(金) 17:58:14.08ID:???
     東京都練馬区と埼玉県の中間辺りの町  石神井総合病院


 東京都練馬区と埼玉県のほぼ中間に石神井総合病院という病院が建っている。
 そんな当病院には、今日もまた変わった患者が来ているようで・・・

 病院の一室において、白衣のナースと思われる若い女性が、患者の基本情報を収集するように
 言われたのか、ソファーに腰掛けている黒い服を来た二人組の男・・・ もとい、矢車想と影山瞬に対し、
 色々と質問を繰り返していた。 ・・・最も、一筋縄には行っていない様ではあるが。
 
 
Ns「―――まず、お名前は?」

矢車&影山「・・・・・・忘れた」

Ns「・・・・・・忘れたんですか?」

矢車&影山「・・・・・・はい」
 
 ・・・そんなやり取りが暫く続き、診察していた女性看護師・しえは、幾つか文章を書いた診察書を閉じると、

しえ「―――解りました。それでは、少し待っててください」

 そう言って、矢車と影山を待機させ、部屋から出て行った。
0234新章/外伝 地獄兄弟とスーパー・ドクター2016/09/16(金) 18:00:25.56ID:???
しえ「・・・ふう」

???「どうかしたの?」

 部屋から出たばかりのしえが振り向くと、そこには病院に努める女医であり、
 彼女の上司である彩園すずが目の前に立っていた。
 
しえ「・・・先生、あの患者さんですが・・・ やっぱり記憶喪失みたいです」

すず「・・・そう」

しえ「あの人達の身元は、まだ解んないんですか?」

すず「今現在、総力を尽くして調べている所よ。3日前に、近くの山の麓の雑木林で、
   全身に怪我を負ってる所を見つかって、この病院に搬送されたらしいのよ。
   怪我は2日・・・ 丁度昨日でほぼ完治したけど、どうやら記憶を失ってるみたいね・・・」

しえ「何か・・・ 身元が解るような物品は無かったんですか?」

すず「腰に変なベルトを着けていた以外は、ポケットの小さい財布に5円玉が一つだけ
   入ってただけで、手がかりになるようなものは何も無かったわ」

しえ「・・・ベルト、ですか」
0235新章/外伝 地獄兄弟とスーパー・ドクター2016/09/16(金) 18:00:40.13ID:???
神崎「先生、急患です!」

 廊下の奥から、別の女性看護師が声を上げ、駆け寄ってきた。

すず「・・・私は行くわ。あなたは診察室に戻って」

しえ「は・・・ はい」

 そう言って、すずは女性看護師と共に、廊下の奥に向かっていった。
 しえはそれを確認すると、診察室の扉を開けたが・・・

しえ「・・・・・・あれ?」

 ――――そこには、すでに二人の姿は無かった。
 
 
 
  ◇    ◇    ◇    ◇
0236新章/外伝 地獄兄弟とスーパー・ドクター2016/09/16(金) 18:01:00.48ID:???
 その頃、ホッパー兄弟は病院の廊下を歩いていた。
 失った記憶はというと・・・・・・

矢車「俺の名前は・・・ そうそう、矢車だ。ようやく思い出したぜ・・・」

影山「で、俺の名前は・・・ そうそう、影山だ。思い出せて良かったね、兄貴」

 ・・・・・・すっかり取り戻したようだ。
 ついでに、腕には物色したと思われる食料品の箱が幾つか抱えられている。

矢車「さてと・・・ 名前も思い出したし、さっさと帰るぞ」

影山「うん、そうだね・・・」

 そう言って歩いていた二人の前に、一人の男性医師が姿を現した。
 その医師は二人に気付くと、彼らに近寄って話しかけた。
 
 
医師「矢車想に、影山瞬・・・ こんな所で会うとは思わなかったな」

 彼らに声をかけた医師の姿を見た矢車は、少し驚いたような表情を浮かべた。
 ・・・何故なら、その医師は、あの豪雨の夜に出会った、あの「鎬 紅葉」であったのだから。
 首筋にまでかかったロングヘアに、医療関係者とは思えないほどの完成された肉体・・・
 どこからどう見ても、「鎬 紅葉」本人に相違なかった。見間違えるはずもない。
0237新章/外伝 地獄兄弟とスーパー・ドクター2016/09/16(金) 18:01:44.63ID:???
矢車「・・・先生、あんたはここの病院の勤務だったのか?」

紅葉「いや、後進の指導も兼ねて、近々講演を行う為に招かれたのだが・・・
    ・・・つい先程、近くの市街で、時空クレパスから迷い込んだ、異世界のモンスターが
    出現した。機動隊の応戦でモンスターは撃退できたんだが、民間人が数名重軽傷を負い、
    死傷者も二名ほど出てしまった。偶然、その現場に私も居合わせていてね。
    最寄りの病院であるここで、医師として協力している」

 矢車と影山はそこまで聞くと、彼の履いている靴が、異様に傷だらけである事に注目した。
 “現場に居合わせた”と言ったが・・・ 恐らく、一人の医者であると同時に、地下闘技場の
 戦士であった彼は、モンスターの数匹でも返り討ちにしたに違いない。二人はそう確信した。
 
紅葉「・・・そういう訳だ。今は忙しいのでね」

 そう言うと、紅葉は二人の傍らを通り過ぎようとする。
 そして、彼が二人の背後へと出たとほぼ同時に、矢車は彼に声をかけた。
 
影山「・・・先生」

 影山の言葉に、紅葉は振り向かずに立ち止まって返事する。

紅葉「・・・何だね」

影山「あの夜は・・・ 俺を助けてくれて、ありがとうございます」
 
  ◆    ◆    ◆    ◆
0238新章/外伝 地獄兄弟とスーパー・ドクター2016/09/16(金) 18:02:14.06ID:???
 ・・・そう、あの豪雨の夜、影山 瞬の命は風前の灯であった。

 ネイティブへと変貌しつつある細胞に強力なダメージを与え、壊死させることで彼のネイティブ化は
 引き留めたものの、結果的にキックホッパーの強烈な一撃は、彼に相応のダメージも与える事となった。

 ・・・そして、矢車は影山の身体を抱え、一人の医者の元へと走ったのだ。
 そう、ZECTに所属していた時代に名前を聞いた、日本中の医者にその名が知られている
 医学界の権威にして、地下闘技場の戦士でもあった男・・・ 鎬 紅葉の元へ。
 
  ◆    ◆    ◆    ◆
 
 矢車と影山は、病院のとある窓から飛び降ると、草むらに着地する。
 それを見計らったかのように、周囲の草陰から、一匹の異形の怪物が姿を現した。
 怪物は二人を視界に見据えると、その口から涎を垂れ流しながら、牙をむいた。
 
矢車「・・・市街に現れた奴の、生き残りか」

影山「やっちゃおう、兄貴」

矢車「ああ・・・ 行くぞ、相棒」
0239新章/外伝 地獄兄弟とスーパー・ドクター2016/09/16(金) 18:02:48.13ID:???
 ―――――そして、二人の手に、それぞれのゼクターが握られる。
 
矢車・影山「「――――変身!!」」
 
 キックホッパーの資格者・・・ 矢車 想。

 パンチホッパーの資格者・・・ 影山 瞬。
 
 
 闇の中を生きようとも、彼らもまた“仮面ライダー”である。
0240新章/外伝 地獄兄弟とスーパー・ドクター2016/09/16(金) 18:03:12.38ID:???
623 名前:新章/外伝 地獄兄弟とスーパー・ドクター:2009/11/18(水) 23:31:26
△矢車想&影山瞬→トラップコースを打破し、大怪我と記憶喪失も四日で回復。
 かつて、鎬紅葉に影山の命を救われており、石神井総合病院において偶然再会する。
○しえちゃん→矢車と影山の情報を聞いていたが、彼らにトンズラされる。
○彩園すず&神崎美智子→急患に向かう。
○鎬紅葉→後進の指導も兼ねて講演に招かれたが、偶然異世界のモンスターの襲撃に遭遇。
 機動隊と協力してモンスターを返り討ちにし、石神井総合病院で急患に対応する。

【今回の新規登場】
○しえちゃん(かってに改蔵)
石神井総合病院に勤める女性看護師。動物好きの普通の人物。

○彩園すず(かってに改蔵)
石神井総合病院に勤める女医。いいかげんな性格に見えるが、
退院した患者の為にお金を溜め込むなど、結構面倒見がいい。

○神崎美智子(かってに改蔵)
石神井総合病院に勤める女性看護師。アニメや漫画の大好きで、私生活の
趣味(同人活動)を職場ではひたすら隠そうとしている典型的な「隠れオタク」。
0241新章/外伝 地獄兄弟とスーパー・ドクター2016/09/16(金) 18:03:33.71ID:???
○鎬紅葉(グラップラー刃牙)
医者兼格闘家。別名「スーパー・ドクター」。身長184cm、体重131kg。 CV:宮本充
普段は端正な顔立ちと紳士的な振る舞いで女性看護士たちの人気の的になっている優男だが、
屈強な「超肉体」を持つアスリートの一面を持つ。日本中の医者にその名が知られている医学界の
権威で、地下闘技場のドクターも彼を知っていた。鎬昴昇の実兄であり、彼を馬鹿にするような
発言も多いが、内実かけがえのない弟として溺愛している。当初は人の痛みを何とも思わない
冷酷な医者であり、膨大な数の犠牲者を伴う不正な治療によって人体を研究し、転移しかけた癌を
数十秒で摘出する技術を会得していた。その技術は人体の治療・修復のみならず人体の破壊にまで
及び、医学を応用した格闘術をもって戦う。最終的には地下闘技場で範馬刃牙に敗北したが、彼の
行った人体実験の犠牲者たちに助けられ、改心する。現在は一線から退き、怪我をした格闘家を
治療する役割に徹している。ジャック・ハンマーに骨延長を施したり、花山薫の脳髄から弾丸を
摘出する手術も手がけている。
0242新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:38:16.46ID:???
 日本の首都、東京の中央にそびえ立つ数百mはあろう巨大な赤いタワー・・・
 言わずと知れた、日本の象徴ともいえる建造物、日本電波塔、通称“東京タワー”である。
 戦後日本の復興の象徴とも言えるそのタワーは、かつて数多の大怪獣や侵略者に
 よって何回も倒壊し、最近でも壊されはしなかったものの、大魔王ガノンが付近で
 暴れ回る等、ある意味一種の心霊スポットではないかとも思わせてしまう程の災難が
 降りかかる建造物である。

 それでも東京タワーは壊されては再建され続け、今日もネオン等の光を
 放ちながら、眠らない町「東京」を静に見下ろしていた・・・・・・




 ――――深夜午前2:00、草木も眠る丑三つ時。
0243新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:38:43.50ID:???
???「・・・爆裂ゥゥゥゥゥ!!寸指破アアアァァァァァァ!!!」

 突如、東京タワーに、一筋の光が走った!


 光が収まった後、東京タワーの大展望台の天井に、四人の男が空中から降り立つ。
 その内一人は非常に巨大で古代中国の武将のような外見をしており、手には巨大な
 長刀を持っている。その体からは、どことなく妖気のようなものが感じ取れた。

 それ以外の3人の男は、その武将の前に立ち塞がるかのように並んで立っていた。
 一人は武将姿の男に負けず大柄な体格をしており、恐らく2m位はあるだろう。
 手には中国風の刀を握り、構えている。
 もう一人の男は、中国の道士のような服装をしており、手に数枚の札を持っている。
 そして、その2人の傍らに、手に棍棒のような武器を持った修験行者が構えていた。
 身長は大柄な男の半分程度といったところか。

 姿格好は違う四人だが、その衣服は部分的に傷ついており、
 少し前から激しい戦いを行っていたことが素人目にも解る状態だった。

蘭陵王「フッフッフ・・・・・・」

 武将の姿の男・・・ 南北朝時代の中国の北斎という国の王であり、この現代に
 悪霊として復活した男「蘭陵王」は、巨大な長刀を構えながら、眼前の
 三人に対し、不敵な笑いを見せた。
0244新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:39:12.13ID:???
乱蔵「・・・復活しても、相変わらずのようだな、蘭陵王!!」
 大柄な男・・・ 祟られ屋「九十九乱蔵」は、蘭陵王に向けて大声で言った。

玄角「・・・だが、それもここで終わりだ!!」
 霊能力を持った修験行者「玄角」も、続けて蘭陵王に向けて叫ぶ。

カイルン「・・・貴様のお陰で、中国では罪のない人々が大勢殺された。
      だが、もはや逃げ場はない!!」

 道士服を着た中国出身の霊符師「ヤン・カイルン」はそう言うと、
 手に持っていた文字の書かれた霊符を蘭陵王に向けて放った!!

カイルン「天道晴明地道安寧人道虚寧!!!
      真空斬!!!」

 真空斬とは、霊符の力によりカマイタチを発生させ、相手を切り刻む技である。
 放たれた霊符は蘭陵王の体に向かって行き、彼の周辺に群がる。
 そして、蘭陵王に向けてカマイタチを放つが・・・

蘭陵王「フンッ!!」

 バシュッ! バシュッ!

 蘭陵王は、持っていた長刀を振るうと、
 自分に向かってきたカマイタチを霊符もろとも叩き落とした!!

カイルン「・・・やはり、一筋縄ではいかないか」
 カイルンは、苦い顔で蘭陵王を睨む。
0245新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:39:28.53ID:???
蘭陵王「フハハハハ!!中国から遥々わしを追ってきたようだが、その程度か?
    言っておくが、わしは以前のわしとは違うぞ!!
    ハッハッハッハ!!!」

 蘭陵王は、勝ち誇ったかのように、彼らに向けて笑い声を放つ。


カイルン「くっ・・・ 奴め、中国で戦ったときより格段に強くなっている・・・」
玄角「復活して時間がたって、本来の力を取り戻してるって事か・・・」

 そう呟く二人。だが・・・

乱蔵「・・・いや、まだ勝機はある」
玄角「ほ、本当か?」

 玄角は目を丸くして乱蔵を見る。

乱蔵「さっきの寸指破もギリギリで避けられたが・・・ 完全に見切った訳じゃなさそうだ」

 乱蔵は、蘭陵王に目を向ける。
 見ると、蘭陵王は先の寸指破を完全に避けられなかったらしく、
 体の部分部分に焦げ痕らしきものが見える。

乱蔵「ただ闇雲に攻撃するんじゃ駄目だ・・・ 三人で連携して隙を作るんだ」
カイルン「・・・それしか無い様だな」

 三人は、それぞれ蘭陵王に向け構え直す。そして・・・
0246新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:39:52.54ID:???
乱蔵「・・・・・・行くぞ!!」

 バッ!

 乱蔵は、刀を蘭陵王に向け、飛びかかった!!

カイルン「ハアッ!!」
玄角「おりゃあああ!!」

 乱蔵に合わせ、カイルンと玄角も各々の武器を手に蘭陵王に飛びかかる!!

蘭陵王「ムオッ!?」

 それに合わせ、蘭陵王も彼らに向けて武器を向けた!!


乱蔵・カイルン・玄角「うおおおおおおおおおおお!!!!」
0248新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:40:30.09ID:???
244 名前:新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−:2008/01/17(木) 12:27:31
○九十九乱蔵→かつて倒した悪霊・蘭陵王と再び対峙。東京タワーで戦っている
○玄角→乱蔵と共に蘭陵王に立ち向かう
○ヤン・カイルン→中国から蘭陵王を追い、日本へ
●蘭陵王→東京タワーで三人の退魔師と決戦。


【今回の新規登場】
○九十九乱蔵(九十九乱蔵 −闇狩り師−(石川賢版))
身長2m、体重145kg。中国拳法を体得した妖魔封じを稼業とする「祟られ屋」。
通称「ミスター仙人」。美男とは言え無いが、笑うと堪らないほど人を惹きつける
魅力を持つ。「寸指破」や「八卦掌爆裂剣」、「羅王神流烈破竜剣」等の奥義を
体得している。

○ヤン・カイルン(地獄先生ぬ〜べ〜)
中国人の霊符師。
霊符師としての能力は極めて高く、霊符だけで妖怪を退治する程の実力を持つ。
子供の頃に妖怪によって妹を殺された経験があり、その悲しみから妖怪に憎しみを
抱くようになり、鵺野鳴介達と敵対したが、改心し「悪い妖怪」を退治し続ける事を
決意した。

○玄角(九十九乱蔵 −闇狩り師−(石川賢版))
霊能力を持った修験行者。九十九乱蔵の知り合い。
武器は悪霊退治用の棍棒「玄角棒」。

●蘭陵王(九十九乱蔵 −闇狩り師−(石川賢版))
南北朝時代の中国の北斎という国の王。戦の時につけていた仮面を媒体に
現世に蘇ったが、九十九乱蔵によって倒された。
0249新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:40:56.53ID:???
285 名前:新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−:2008/01/31(木) 20:23:38
     埼玉県・銀成市 とある書店 午後7:00
客「―――では、この本をお願いします」

 コートを着た三十代くらいの男性が、書店のレジに向かい、
 レジの店員に『ピンキー先生のクネクネヨガ道場』と表紙に書かれた本を手渡す。
 レジに立つツインテールの少女は、顔立ちから察するに
 高校生程度だと思われ、恐らくバイトで働いている事を推測させる。

沙織「はい。では千円ちょうどになります」

 レジに立つ少女、銀成学園の1年生河井沙織は、男性客から千円札を受け取ると、
 本を紙袋に包み、レシートと共に男性客に手渡す。
 その後、男性客は一礼をし、レジを去っていった。
沙織「ありがとうございまーす。 ・・・ふぅ」

 沙織は笑顔で客を見送ると、少々顔の表情に疲れを見せた。

六舛「大丈夫?沙織ちゃん」

 疲れた表情を見せた沙織を気遣うように、同じくレジに立つ眼鏡をかけた
 高校生程度の少年六舛孝二は声を彼女にかけた。

沙織「あっ・・・ だ、大丈夫ですよ、この程度」
 沙織は、表情を持ち直し、そう返答する。

沙織「でも・・・」
 沙織は、六舛の顔を不思議そうな顔で見る。
0250新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:41:17.94ID:???
六舛「? ・・・何か顔についてる?」
 六舛はそれに気付き、沙織に質問した。

沙織「意外ですね・・・ 六舛先輩がバイトをするなんて・・・」
六舛「あー、前はみんなバイトしてた中、俺だけやってなかったから。
   何となく、やってみたくて」

 彼らは、以前寄宿舎でクリスマスパーティをした事があるのだが、その際に理事長室に
 飾ってあった大皿(古伊万里・推定30万円)を破損してしまった事があった。
 それでその弁償代を全員でバイトで稼いで返済しようと計画したのだが、
 何故か六舛のみバイトをしようとせず、部屋に篭りっきりだった。
 実際は割れた大皿を修復するため、陶器の修復の練習をしていたのであったが・・・

沙織「“何となく”・・・?」
六舛「うん」
沙織「・・・はあ」

 そうこう言っている間に、六舛の立つレジの前に一人の男が近寄ってきた。

???「店員さん、ちょっといいかな?」
六舛「はい?」

 レジに立っていた六舛に話しかけてきた、その人物は・・・
 ―――細身の身体にピッタリとフィットした、胸元から大きく股間近くまで開いた衣装。
 ―――顔に装着したオレンジ色の蝶々の仮面。

 紛れも無く、今この銀成市を中心に大きな話題となっている
 謎の蝶人・パピヨン本人であった。
0251新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:41:36.41ID:???
パピヨン「一週間前にここで3冊本を予約したが、届いているか?」
 相変わらず尊大不遜な態度を取っているが、その雰囲気からか、どこか憎めない
 オーラを持ったパピヨンは、どうやら予約した本を取りに来たらしい。

六舛「えー、本のタイトルは?」
パピヨン「『驚異の昆虫世界』、『世界の怪虫・奇虫』という本だ。
      民明書房の出版だが・・・ 届いてるか?」

 六舛は、後ろの棚に体を反転させ、棚の「ハ行」と書かれた列に目を移し、
 そこから、2冊のそこそこ厚い大判の本を取り出した。

六舛「これで間違いありませんか?」
 六舛は、事務的にパピヨンに質問する。

パピヨン「そうそう、それそれ」
 パピヨンも、目当ての本である事を確認すると、口元に笑みを浮かべ、
 股間からニュッと五千円札を抜き出した。

六舛「はい。では合計四千二百円となります」
 六舛はパピヨンの股間に入ってた生暖かい五千円札を物怖じせず受け取った。
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
0252新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:42:02.09ID:???
沙織「六舛先輩・・・ なじんでる・・・(汗」

???「ちょっと・・・ いいかしら?」

 不意に、沙織の前方から女性の声が聞こえた。

沙織「は、はい!」
 沙織は我に返り、前方を振り向く。
 そこにいたのは・・・

沙織「あ・・・」

 レジを挟んだ前方には、一人の女性がいた。
 ただ・・・ その女性は、一人の客と言うには、少々不思議な雰囲気を纏っていた。
 怪しげな裾の長い白い道士服のようなドレスに未を包み、店の中だというのに白い日傘を差しており、
 その体は服を着ている上からも抜群のプロポーションである事が窺える。
 ウェーブのかかった金髪を揺らしながら、その美しい女性は沙織に対して笑顔を浮かべていた。
 ・・・最も、沙織自身は何故かその笑顔に底知れない胡散臭さを感じていたが・・・

沙織「あの・・・ ご用件は・・・」
 とりあえず、怪しいとはいえ客なので、沙織はその女性客に話しかけた。

女性客「本を予約したのですけど、届いてないかしら?」
沙織「えーと・・・、何という本でしょうか?」
0253新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:42:18.67ID:???
 沙織は内心、少々思索した。
 何というか・・・ 笑顔に胡散臭さは感じるものの、その女性客の底知れない何か・・・
 女性はそこそこ・・・ というか非常に顔立ちの整った美人なのだが、それとはまた別の・・・
 同じく女性である沙織が見ても心を奪われてしまいそうな魅力とはまた違った
 「何か」が感じられた。

沙織(こんなキレイな人が本の予約を・・・ まあ、予約しても変じゃないけど・・・
   一体どんな本だろ・・・ 料理の本とかかな・・・)

 ―――だが、その女性客の口から出た本の名前は、彼女の予想を100%裏切るタイトルだった。

女性客「『ウホッ!!いい男たち ヤマジュンパーフェクト』っていう本よ」
沙織「ブッ!!」

 沙織は、レジに思いっきりズッこけた。
 本の名前自体は始めて聞いたものだが、タイトルの「ウホッ」「いい男」のフレーズだけで、
 どんな内容の本かは大方予想がついてしまった。そして恐らく当たっているだろう。

女性客「??? ・・・何か?」
沙織「・・・いえ、何でも・・・」
0254新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:42:53.21ID:???
 沙織は、精神と体を持ち直し、再び立ち上がる。
 そして、レジを挟んだ前方に立つ女性客に、再び質問した。

沙織「お名前は・・・?」
紫「八雲紫(ゆかり)。紫よ」
沙織「あ、ハイ・・・ では今探しますので、少し待っててください・・・」

 そう言って、沙織は体を反転させ、棚に目を移す。

沙織「えーと、『や』は・・・ ここかな・・・?」
 沙織は棚の「ヤ行」と書かれた列から一冊のかなり分厚いA5判程度の大きさの本を取り出す。

沙織(・・・うわ〜)

 沙織は本の表紙を見た瞬間、言葉を失った。
 本の表紙には上半身裸の男性の振り向き姿が書かれており、『ウホッ!!いい男たち』と
 タイトルが大きく書かれている。正直、目の前の女性客・・・ 八雲紫と名乗った女性が見るには
 似つかわしくないイメージの漫画だった。

沙織「・・・えー、五千円となります」

 佐織がそう言うと、紫は袖の中から一万円札を取り出し、沙織に渡した。
 沙織はそれを清算し、本を紙袋に入れ、機械からレシートと五千円札を取り出した。

沙織「・・・お釣です」
紫「フフッ♪ ありがとう、可愛い店員さん♪」
 紫は、沙織に笑いかけた。
0255新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:43:32.05ID:???
沙織「は・・・ はい・・・///」
 その笑みに多少胡散臭さを感じながらも、沙織はそれに対し
 照れながら笑みを浮かべ返した。
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
0256新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:44:04.11ID:???
六舛「――またのご利用をお待ちしております」

 一方その頃、パピヨンと六舛の方も本の精算を終えていた。

パピヨン「ああ、今後も、・・・ん?」
紫「あら?」

 ふと、丁度本の精算を終え、レジから離れようとしたパピヨンと八雲紫の両者は、
 偶然にも目を合わせてしまった。
パピヨン「・・・・・・」
紫「・・・・・・」
 一瞬、両者の間に沈黙が流れる。
 先に口を開いたのは、紫だった。

紫「・・・蝶人パピヨンだったかしら?私は八雲紫。
  噂は聞いてるわ。中々素敵な格好じゃない。特にそのマスク」

 紫は、そう言ってパピヨンに微笑みかける。

パピヨン「それはどうも」

 パピヨンは笑みを浮かべ、そう返答した。
 紫に対し胡散臭さは感じたものの、自分のマスクを「素敵」と呼ばれた事に対しては、
 内心少々嬉しく感じた。

紫「それじゃ」
パピヨン「・・・ウム」
0257新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:44:23.74ID:???
 二人はお互いに別々の出入り口に向かい、店を後にした。

六舛「・・・沙織ちゃん、大丈夫?顔が赤いよ」
沙織「ハッ!? ・・・す、済みません、何か、ボーっとしちゃって・・・」
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 星が、寒さに震えるようにまたたく空の上。
 パピヨンは、背中に赤く、炎のように燃える蝶の羽を輝かせ、空を優雅に飛んでいる。
 手には、先程買った本を包んだ紙袋を抱えていた。

パピヨン(あの女・・・ 人間の匂いでは無かったな・・・ 恐らく妖怪、
      もしくはそれに近い存在・・・ まあでも・・・ もう会う事はないだろう)

 そんな事を考えながら、パピヨンは何処へと飛んでいく。
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 冬真っ只中、空気が肌寒い季節。
 人々の雑踏の渦巻く町の中を、八雲紫は歩いていた。
 やはり人が多いとはいえ、彼女の服装は人ごみの中でも目立っていた。

紫(蝶人パピヨン・・・ やはり噂通り、人間じゃないみたいね・・・
  妖怪ではないようだけど・・・ もう会う事は無いわね・・・
  さっさとDMC-デトロイト・メタル・シティ-の「魔界遊戯」買ってマヨヒガに帰るか・・・)

 そう思いつつ、紫は数10m先にあるCDショップに突き進む。
  ブワッ・・・

紫「ん・・・・・・?」
0258新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:44:37.61ID:???
 一瞬だったが、紫は銀成市から離れた東京の方向に、何か大きな“力”を感じ、立ち止まる。

紫「フフッ・・・、暇つぶしにはなりそうね・・・
  じゃあさっさと買い物を済ませましょうか」

 紫は口元に笑みを浮かべると、再びCDショップに向かい歩き始めた。
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 人を捨て“蝶人”へと生まれ変わった男、パピヨンこと“蝶野攻爵”

 境界を操る神に等しい力を持った妖怪“八雲紫”
 彼らが再び顔を合わせる事になるのは・・・ もう少し先の事である。
0259新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:45:03.84ID:???
286 名前:新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−:2008/01/31(木) 20:30:01
○六舛孝二、河井沙織→本屋でバイト中、パピヨン及び八雲紫と遭遇する
△パピヨン→書店で八雲紫と邂逅。八雲紫の正体を感じ取る。
△八雲紫→書店でパピヨンと邂逅。東京方面に何らかの力を感じ取る。

【今回の新規登場】
○河井沙織(武装錬金)
銀成学園の1年生。1月13日生まれ。ツインテールが特徴。武藤まひろの友人。
通称「さーちゃん」。いつも元気で活発な少女。まひろのことを「まっぴー」と呼ぶ。
ホムンクルス調整体に銀成学園が襲撃された際は、恐怖で腰が抜けてしまった千里を
助けようとするなど勇気のある面も持っている。勉強は苦手。

○六舛孝二(武装錬金)
銀成学園の2年生。1月25日生まれ。眼鏡を着用している。武藤カズキの友人。
「四バカ」の1人(ただ、カズキや岡倉と違って成績は優秀)。沈着冷静な性格だが
友情には熱く、銀成学園がLXEに襲撃された時は震洋と頭脳戦を繰り広げ、カズキと斗貴子を
援護した。また、かなり謎の多い一面(読唇術、声色の才能、「逆胴」に関する正確な知識等)
を持ち、岡倉からも「オメー何モンだ!!」とよくツッコまれている。料理や美術品の扱いでも
意外な才能を持っている。
0260新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:46:03.26ID:???
△八雲紫(東方Project)
境界という境界をすべて操れる妖怪。二つ名は「幻想の境界」等。神隠しと呼ばれる現象は、
紫が境界に揺らぎを起こすために起こると言われる。胡散臭い風貌・信用できない・誰から
見ても心が読めない性格を持つ。普段は余り動かず一日に12時間の睡眠を取り、冬眠までする。
寝ている間のことは全て藍に任せっぱなし。「スキマ妖怪」とも呼ばれ「他に類を見ない
“一人一種族”の妖怪」らしい。「妖怪の賢者」とも呼ばれている。また1200年以上前に記された
資料にも紫と思われる妖怪が登場し、博麗大結界の創造に協力しているなどの事実からも、
幻想郷でも最古参の妖怪の一人であると考えられる。計算能力に秀でているらしく、無間の底の
深さや北斗七星が北極星を食べるまでの時間ですら求めてしまえるらしい。かつては幻想郷の
妖怪を集めて月面戦争を引き起こしたが、返り討ちにあった事がある。外の世界から幻想郷に
流れ着く物品の管理もやっているらしい。故に幻想郷の外の世界も知っている。

△パピヨン/蝶野攻爵(武装錬金)
蝶を模ったマスクと全身黒タイツを身に着けた「超人(蝶人)」。極めてハイテンションな性格。
元々は銀成学園の3年生だったが、原因不明の難病を患ったために身体が弱くなり、高祖父・爆爵の
残した研究ノートからホムンクルスの製造技術を手に入れ、自らを人間型ホムンクルスとすることで
命を永らえさせようとするが、幼生体が不完全だった為、不治の病を持つ不完全なホムンクルスとなった。
カズキに敗北後、バタフライに保護されLXEに加わるが、自ら離反。当所は世界を破壊し、ヴィクター化する事が
目的だったはずだが、カズキとの決着を最優先にしていくうちにその気はなくなったらしい。ホムンクルス化
以降は人間の名を捨て、自身が認めたカズキ以外からは本名を呼ばれることを好まない。カズキの事を
「偽善者」呼ばわりするが、心根では尊敬しており、「偽善者」と呼ぶのも彼なりの敬意の表現でもある。
人間時からIQ230の天才であり、僅か一ヶ月で完璧な「白い核鉄」を創り出すなど、天才ぶりを随所で発揮した。
なお、不完全なホムンクルスである為、食人衝動は一切無い。カズキとの決戦後は銀成市の蝶人パピヨンと
して神出鬼没に活動しており(蝶野の財産の一部を相続してるらしく、資金面では不自由はない模様)、
その存在は都市伝説とまで化している(銀成市の人々にとっては「友達感覚」)。 6月26日生まれ。
0261新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:46:19.78ID:???
 ◇ピンキー先生のクネクネヨガ道場(ハニ太郎です。)
  ポプラ社から発行されている本。著者は漫画家のピンキー前嶋。
  呼んでヨガを実践すれば肌がつるつるになるらしいが、真偽は不明。

 ◇民明書房(魁!!男塾/天より高く/暁!!男塾)
  東京神田神保町に所在する出版社。1926年(大正15年〜昭和元年)創業。
  代表取締役は創業者でもある大河内民明丸。

 ◇魔界遊戯(デトロイト・メタル・シティ)
  インディーズ界で人気を誇る悪魔系デスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」
  のファーストアルバム。「ヘルズ・コロシアム」「SATUGAI」等、全12曲収録。
0263新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:47:05.65ID:???
     午前2:00 東京都内・某所

       もぐもぐ・・・ むしゃむしゃ・・・

 東京都内のどこかにそびえ立つ一般のマンション。
 そのマンションのとある一室で、一人の背広姿の男が食事を摂っている。

       もぐもぐ・・・ もぐもぐ・・・
0264新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:47:31.69ID:???
 その男・・・ 個人経営の輸入雑貨の貿易商、井之頭五郎は、
 作業用の机に向かいながら、発泡スチロール製の容器に入った牛丼を、黙々と食べ続けていた。
 机の傍らには、容器の蓋が置かれており、表面には「キッチンがいなも」と表記されている。

五郎「うん、美味しい。味付けが中々いいな」

 五郎は、弁当の味に満足すると、残りをさらに食べ続ける。

五郎「(偶々目に付いた弁当屋の店主が異星人だと知ったときは、少々ビックリしたが・・・
    人柄も良かったし・・・ この味だ。選んで正解だったな・・・)」

 彼・・・ 井之頭五郎は、取引の後や、時間の余った時、はたまた道に迷った時等に、よく散歩をする。
 そういった時、彼は昼飯を食べ損ねていた等の理由で空腹を抱えている事が多く、そのまま行きずりの
 良さそうな店に駆け込む事が多い。そして店に腰を落ち着けた後は、じっくりと店内の雰囲気や人の
 様子を観察しており、単なる味覚だけではなく、五感で食事を楽しむのである。
 残念ながら今回は、仕事の都合もあり、マンション自室へ持ち帰る事となってしまったが・・・


       もぐもぐ・・・ もぐもぐ・・・
0265新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:47:53.42ID:???
 そうしている内に、五郎は既に弁当を平らげてしまっていた。

五郎「(美味かった・・・ 何か、甘いものでもあればな・・・
    そういえば、弁当屋の近くに「芋長」っていう和菓子屋があったな・・・
    今度、行ってみるか・・・)

 そんな事を考えてながら、五郎は窓の外を見渡す。
 彼の在住しているマンションの部屋はそんなに高い部屋ではなかったが、
 何とか東京タワーはビルの隙間から覗くことができた。

五郎「・・・・・・?」

 一瞬、東京タワーの展望台付近で、強い光が光ったのを五郎は見逃さなかった。
 一体何の光だろうかとも考えたが・・・

五郎「・・・まぁ、気にするほどの事でもないか」

 そう脳内で片付けると、五郎は食べ終わった弁当の容器を片付け始めた・・・




  ◇    ◇    ◇    ◇
0266新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:48:34.99ID:???
     午前2:10 東京都内・東京タワー


玄角「おりゃあああ!!!」
 玄角は、自慢の棍棒「玄角棒」を、蘭陵王に対し振りぬいた!!

蘭陵王「フンッ!!」

   ガキィィン!!!

 すかさず、蘭陵王は手にした巨大な長刀を振るい、玄角の攻撃を受け止め・・・

蘭陵王「・・・うおおおおおッ!!」

 そのまま、玄角を長刀の一振りで叩き飛ばした!!

玄角「ぐおっ!!」
蘭陵王「フン・・・ その程度・・・」

カイルン「はあッ!!」
蘭陵王「ヌッ!?」

カイルン「天道晴明地道安寧人道虚寧三才一体!!!
      大炎焦熱符!!!」

 蘭陵王が気を逸らした隙を突き、カイルンは、手に持っていた霊符を眼前の敵に撃ち放った!!!
0267新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:49:24.94ID:???
   バッ!!!

 放たれた霊符は炎を纏い、蘭陵王に向かって高速の速さで飛び交った!!

蘭陵王「ムオッ!?」

   ゴオオオオオォォッ!!!

 蘭陵王が霊符を打ち払う隙も無く、蘭陵王の体は紅蓮の炎に包まれた!!

蘭陵王「ぐおおおおおっ!!」

カイルン「蘭陵王!!貴様が滅ぼした村の人々は、それ以上の苦しみの中で死んでいった!!
      今度は貴様がその苦しみを味わう番だ!覚悟して貰おう!!」
0268新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:49:55.16ID:???
 ――――蘭陵王は、中国で復活した際に付近の農村を幾つか襲撃し、壊滅させていた。
 襲撃された農村の住民達は女子供に至るまで皆殺しにされ、その骸はある者はそのまま
 野晒しに、またある者は頭を潰され、酷いものは生きたまま生皮を剥がされ、数時間
 苦しみながら死んでいった物まで散乱していた。

 幼い頃に実の妹を妖怪に殺されたカイルンにとって、いや例えそのような経験が
 無かったとしても、その光景は正常な思考の人間ならば、まさに眼を覆いたくなるような、
 まさに“地獄絵図”と呼ぶものに相応しいものであったに違いない。

 その後カイルンは蘭陵王を追い、再びこの日本に足を運んだのだった。
 そこで自分と同じ妖怪退治を生業としており、過去に蘭陵王と戦った経験のある
 “祟られ屋”九十九乱蔵と知り合い、彼の知り合いの修験行者、玄角も含め、三人で
 蘭陵王と戦い、今現在、ようやくこの東京タワーまで蘭陵王を追い詰めたのだった。

 なお、カイルンは来日した当初はかつて戦った霊能力者、“鵺野鳴介”に協力を頼む事も
 考えたが、乱蔵から彼が今現在日本国内で物議を醸している“スクランブルフォース”に
 関わりの深い組織“ATP”に所属している事を知り、恐らく彼にとって状況的に厳しい
 かもしれないと考慮し、あえて連絡をしなかったという事情があった。


蘭陵王「おのれ・・・ これしきの炎ごときで・・・」
 蘭陵王はそう言い、自分の体の炎を消し去るが、既にその体は所々焦がされていた。

乱蔵「蘭陵王・・・ もう終わりだ。観念して貰おうか」
 九十九乱蔵は、手にした刀を蘭陵王に向け、その足を進める。

蘭陵王「ぬぐぅ・・・ わしは蘭陵王・・・ この世界の頂点に立つ男・・・
    もう二度と貴様ごときには負けはせぬわ〜〜〜!!!!」
0269新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:50:25.14ID:???
  ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!


 蘭陵王は、手に持った長刀を上に掲げ、この穂先に禍々しい妖魔気を纏わせた!


乱蔵「カイルン、玄角・・・ 下がってくれ。奴との決着はこの俺がつける!!」
カイルン「解った・・・ だが、無理はするなよ」

 乱蔵は剣を携え、蘭陵王に歩み寄っていく・・・

  ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・

 ――――風が、音を立てて吹いている中、東京タワーで九十九乱蔵と蘭陵王の両者は対峙した。

蘭陵王「地獄に行けェェェ!!!乱蔵オォォォォ!!!!!」
乱蔵「蘭陵王オオォォォォォォ!!!!」

   ドドドドドドドド!!!!!

 九十九乱蔵と蘭陵王の両者は、自らの手にする獲物に気功及び妖魔気を帯びさせ、
 猛烈な勢いで相手に向かって突撃していった!!!

   ザシュッ!!!

 ―――――そして、一瞬の内に決着は付いた。
0270新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:50:43.07ID:???
乱蔵「・・・・・・」
蘭陵王「・・・・・・」


 乱蔵と蘭陵王はつい数秒前まで、相手が立っていた位置にお互い背を向けて全く動かず武器を構えていた。
 そして、カイルンと玄角はその光景を見守っている。

 乱蔵と蘭陵王が動きを止めてから一分・・・ 二分と過ぎ・・・
 ――――勝敗は、五分経過した時点で明らかとなった。


蘭陵王「グハアァッ!!」

  バシュゥゥゥッ!!

 ――――蘭陵王の体に、左肩から斜め一直線に切り傷が走り、そこから赤い血が吹き出た。

  グワオオオォォォォォ・・・・・・

 それと同時に、彼の体は、切り傷を中心に黒い霧と化し崩れていった。


 ――――誰が言うまでもない、闇狩り師・九十九乱蔵一行の勝利であった。
0271新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:51:31.55ID:???
蘭陵王「負けん・・・ わしはまだ負けんぞおぉぉぉぉ!!!!
    わしは大英雄、蘭陵王だぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
乱蔵「ムッ!」

 体が黒い塵と化し崩れつつも、蘭陵王は武器を手に握り締め、
 乱蔵の方向に体を向き直し、斬りかかろうとするが・・・

カイルン「真空斬!!!」

  バシュッ! バシュッ!

蘭陵王「ぐおおっ!!」

 その猛攻は、カイルンの放った霊符の斬撃によって止められる。
 それと同時に、乱蔵は蘭陵王の方に体を向け直し、両手の掌で存在しない“球”を形作るかのよう構えた。

乱蔵「―――はああああぁぁぁぁぁ!!」

 乱蔵は、掌と掌の間に気を集中させ――――

乱蔵「寸指破アアアァァァァァァ!!!!!」

  ドワアアァァァ!!!

 ――――蘭陵王に向け、撃ち放った!

蘭陵王「ギャオオオオオ!!!」

 寸指破の光に飲まれ、蘭陵王の姿は見えなくなる――――
0272新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:51:53.08ID:???
 ――――数秒後、寸指破の光が静かに消え、蘭陵王の姿が光の中から浮き出た。

乱蔵「・・・・・・」
カイルン「・・・・・・」
玄角「・・・・・・」


 ――――蘭陵王の身体は、乱蔵の寸指破を受けた箇所がそのまま吹き飛んで消えていた。

蘭陵王「乱・・・ ぞ・・・・・・」

  ドドドドドドドド・・・・・・

 その言葉を最後に、蘭陵王の身体は完全に黒い塵となり・・・・・・

 ――――数刻後、蘭陵王の姿は完全に消え去った。

 それと同時に、彼が手にしていた長刀が音を立てて展望台に転げ落ちた。
0273新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:52:18.59ID:???
カイルン「――――終わったな」
乱蔵「ああ、蘭陵王さえ倒せば後は・・・」

       パチ・・・ パチ・・・ パチ・・・

 突如、乱蔵達の近くで、拍手らしき音が響いた。

玄角「!? ・・・なっ、何なんだ、この音は?」
乱蔵「拍手か・・・? だが、こんな場所で、一体誰が・・・」

 突然夜空に響いた拍手の音に、驚く二人。

カイルン「!? ・・・強い妖気を感じる・・・
     二人とも気をつけろ!この近くに妖怪がいるぞ!それも強力な!」
乱蔵「何だって!?」

 カイルンの言葉を二人が聞き取ると同時に、乱蔵と玄角は
 自分達の後方に強力な妖気を感じ取り、とっさにその方向を振り向いた。

乱蔵「!! 奴は・・・」
0274新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:52:41.57ID:???
 そこには・・・ 拍手の主であると思われる一人の女性がいた。
 その女性は、怪しげな裾の長い白い道士服のようなドレスに未を包み、白い日傘を差していた。
 ウェーブのかかった金髪を揺らしながら、その女性は怪しい微笑を浮かべている。

 外見自体は人間とそう変わらないが、人間との決定的な違いとして、
 その女性は、単身で空を飛んでいたのである。
 そして、その身体から発せられる妖気。
 乱蔵、カイルン、玄角の三人は、彼女が妖怪である事を瞬時に確信した。

???「フフッ・・・ 中々面白かったわ」

カイルン「誰だお前は!?」

 女性に対し、問いただすカイルン。


紫「私は“八雲紫”。お察しの通り妖怪よ」

 そう言うと彼女は、乱蔵たちに向け、再び怪しい微笑を浮かべた・・・
0275新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:53:03.83ID:???
343 名前:新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−・SSテスト:2008/03/11(火) 18:22:52
○九十九乱蔵&ヤン・カイルン&玄角→苦戦の末、蘭陵王を倒す。
●蘭陵王→乱蔵達に敗れ、撃破される。
△八雲紫→突如乱蔵達の前に姿を現す。目的は今の所不明。
○井之頭五郎→マンションの自室で食事中。乱蔵達の戦闘を目撃(?)するが、特に気にならなかった模様。
【今回の新規登場】
○井之頭五郎(孤独のグルメ)
輸入雑貨の貿易商を個人で営んでいる中年男性。普段は背広を着ている。自由な
生き方をモットーとし、そのため自分の店を構えるつもりはなく、結婚もしていない。
彼にとっての食事とは、他人に構わず、時間や社会に捉われずに、ほんの一時だけ
自分勝手になって幸福に空腹を満たす行為であり、そこには一種の癒しさえも包括している。
その為、己なりの食事に対する信念やポリシーを幾つも持っており、常にこれに則って
食事を楽しんでいる。自分の買わなかった方の弁当に入っていた干しアンズが美味そうだった
等々の細かい事柄にまで、いつまでもあれこれと悩み続ける小市民的な思考の持ち主である一方、
平和で静かな食事を邪魔する人間に対しては容赦がなく、そのような相手に対しては実力行使に
よる制裁も厭わないという、極めて行動的な一面も持ち合わせている。喫煙者で全くの下戸。
高校まで古武術を習っていたため、実はかなりの筋肉質。
はい、そんな訳で、ようやく「妖を狩る者達」編の続きが執筆できました。
戦闘シーンは結構苦心しながら執筆したので、若干変な部分があるかもしれません。
もし違和感を感じる部分があれば、教えてもらえたら幸いです。
0276新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:53:59.97ID:???
384 名前:新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−・SSテスト:2008/03/29(土) 22:41:39

     午前2:19 東京都内・東京タワー

  (ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・)

 星が、寒さに震えるようにまたたく寒空の下、乱蔵達は東京タワーの展望台にて
 境界の妖怪・八雲紫と対峙していた。

乱蔵「・・・・・・・・・」
カイルン「・・・・・・・・・」
玄角「・・・・・・・・・」

紫「フフッ・・・・・・♪」

 突然の来訪者に、驚きを隠せない乱蔵達。
 だが、相手が妖怪だと解っている以上、各々の武器を構え、
 いつ戦闘になっても迎撃できる体勢を取っていた。

乱蔵「八雲紫・・・ だったか?」
 乱蔵は、紫に対し、口を開いた。

紫「ええ・・・ そうよ」
 それに対し、紫も返答する。
0277新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:54:16.68ID:???
乱蔵「――― 一つ質問するぞ、八雲紫。お前が俺たちの前に現れた理由は何だ?」
紫「あら?理由なんて聞いてどうするの?」

乱蔵「俺はこれまで、数えられないほどの悪霊や妖怪を相手にして、そして退治してきた。
   ・・・・・・だから分かる。お前は俺が戦ってきた連中が足元にも及ばない程の妖気を放っている。
   今俺達が束になって戦っても、万に一つも勝てるかどうかは分からない・・・」
カイルン「・・・・・・」
玄角「・・・・・・」

 乱蔵は確信していた。そしてカイルンと玄角も分かっていたに違いない。
 自分達が退治している妖怪・八雲紫の実力が、先ほど戦ってきた蘭陵王の比ではないという事を。
 そして、この場で彼女と争えば、間違いなく、眼下の市外に被害が及ぶと言う事を・・・・・・

紫「―――それで、何かしら?」
乱蔵「お前が俺達を狙っているのなら、応戦せざるをえないが・・・
   それ以外の目的なら、どういう理由か言って貰いたい」

紫「・・・・・・」
乱蔵「・・・・・・」
カイルン「・・・・・・」
玄角「・・・・・・」

 四人の間に、一瞬の沈黙が訪れる。
 僅か数秒にも満たない間であったが、乱蔵達にとっては数分にも感じられた。

 ―――そして、紫はその口を開いた。
0278新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:54:35.12ID:???
紫「フフッ・・・ 少なくとも、あなた達を襲おうとは考えてないわ」
カイルン「―――じゃあ目的は何だ!言え!」

 カイルンは激昂しかけながらも、紫に対し問い詰めた。
 しかし紫はなんのこともなく、普通に返答を行った。

紫「そうね・・・ しいて言うなら、“面白そうだったから”かしら」
カイルン「面白そうだったから・・・ だと?」

 カイルンの目に不信の色が移る。
 元から彼は目の前の“八雲紫”と名乗る妖怪に対し胡散臭さを感じていたが、
 今のあまりにも怪しい返答に不信感を募らざるを得なかった。

紫「ここ最近、こっちも色々と大変なのよ。変な連中がやってきて、
  流石に幻想郷のバランスが崩れそうだったから、どっか遠い星に追い出したりして・・・
  なんか、外もこっちも色々と面倒な事が起こりすぎてるのよ」

カイルン「変な連中? 幻想郷? 何の事だ、俺にはさっぱり・・・」

 カイルンは、紫の言った単語に、さらに不信感を覚えたが―――

乱蔵「なに!?幻想郷だと? まさか貴様は幻想郷の妖怪か!?」

 突如、乱蔵が驚いた様子で大声を上げた。

カイルン「なんだって!?、知ってるのか乱蔵!?」
乱蔵「ああ、聞いた事がある」
0279新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:54:56.59ID:???
 遥か昔、東の国にある人里離れた辺境の地に、「幻想郷」と呼ばれる土地が存在したと言われている。
 幻想郷には様々な妖怪が多く住み着き、ここに迷い込んだら最後、妖怪に喰われてしまうとして恐れられていた為、
 普通の人間は幻想郷には近づかなかったが、中には妖怪退治の為に幻想郷へ住み着く人間もいた。
 そして千年以上の月日が流れ、明治時代の文明開化の過程で非科学的な事象は「迷信」として排除されていき、
 幻想郷はそこに住み着いた妖怪達や一部の人間達の末裔と共に、強力な結界の中に封印されてしまった。
 その後幻想郷の存在は人々から忘れ去られていったが、結界に封印された後も幻想郷には以前と変わらず
 多くの妖怪たちと僅かな人間たちが住んでおり、結界によって幻想郷が閉鎖された為、外の世界とは異なる
 精神・魔法中心の独自の文明を築き上げていったらしい。現在では妖怪たちは既に結界など容易に解けるように
 なっているらしいが、現在は逆に以前よりさらに強い力で結界を張り直して外部からの侵入を防いでいると
 言われている。現在の幻想郷は、人間と妖怪とのバランスの関係により、昔に比べると妖怪が人間を食う事は
 ほぼ無くなっているらしいが、幻想郷全体の力と均衡を保つため、妖怪が人間を襲い、人間が妖怪を退治すると
 言う関係はそのまま残っていると言われている。

 なお、幻想郷が結界に封印される以前の描写は、筆者が自身で資料に書かれていた事柄を纏めたものであるが、
 結界に封印された後の描写は、筆者が個人的に連絡を取ることができた人物からの証言に基づくものである。
 その人物の詳細は、本人のプライバシー保護の為、某ゲームメーカー所属のゲーム開発者であること以外は
 書けないが、現在でも稀に、外の世界の人間(我々の事である)が幻想郷に迷い込んでしまい事があるらしい。

                               民明書房刊 『決定版 世界の魔境・秘境』より
0280新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:55:43.16ID:???
紫「―――へえ、幻想郷の事を知ってるの。少し驚いたわ。
  驚いたついでに折角だから一つ、ニュースを教えてあげるわ。
  さっき私が言った変な連中って言うのは、幻魔の事よ。
  連中が、再び動き出そうとしてるわよ」

玄角「“幻魔”? 一体なんだそりゃ? 新種の妖怪か?」
 玄角は、紫の言った言葉を理解できなかった。だが―――

カイルン「何だって!? 幻魔だと!? 奴らがまた動き出していると言うのか!?」

 カイルンは、紫の言葉に、表情を引きつらせて戦慄していた。
 その表情に、玄角も困惑を隠せなかった。

玄角「お、おい!その幻魔ってやつも何だよ!?」
 玄角は、近くにいた乱蔵に困惑しながらも問いただした。

乱蔵「―――玄角、半年前にパリで起きた事件を知っているか」
玄角「確か・・・ 凱旋門付近を中心に、無数のバケモンが現れて、パリの住民が虐殺された事件だったっけか?
   新聞やネットの情報じゃ、事態を解決するために軍隊や対外治安総局の他にも、
   「シャッセール」とか言う対特殊犯罪組織まで出動して、何とかバケモンを全滅させたとか・・・」

乱蔵「ああ、その時現れた怪物こそ、幻魔と呼ばれる妖物だ。
   日本でも、平安時代から戦国時代を中心に暴れまわっていたらしい。
   実際に会ったことは無いが、雲斎先生に当時の文献を見せて貰った事があるぜ」
0281新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:56:08.48ID:???
 数百年前の戦国時代、この国では織田信長や武田信玄を始めとする数多の武将が覇権を争っていた。
 だがその裏で“幻魔”と呼ばれる怪物が戦乱の世で戦火を煽っていた事は殆ど知られていない。
 この幻魔に関する文献は現在は殆ど残っておらず、つい最近まで歴史の闇に葬られていたが、
 つい半年前、パリに突如無数の怪物の軍勢が現れると言う事件が発生し、その際出現した怪物が、
 巻物に載っていた“幻魔”に酷似しているという情報が、とある神社からの匿名の連絡で発表された。
 それに便乗するかのように、当時の“幻魔”の絵姿を映した資料が続々と各地の仏閣から発表されたが、
 その実像は未だ分からない事も多く、またパリ側も現地に出現した“幻魔”に関する情報は、
 一部を除き一般には公表されていないため、事件は知っていても“幻魔”の事は知らない者が大多数である。

 余談ではあるが、先のパリの事件において、日本の戦国時代の甲冑を着た侍が幻魔と戦っていたと言う
 突拍子も無い噂が現地で都市伝説レベルで語られているが、“黄泉還り”等の人知を超えた怪奇現象が
 多発している中、戦国時代の侍が時空を超えて現代に現れたとしても何の不思議も無いと思われる。

                               民明書房刊 『戦国時代暗黒史』より

紫「・・・それじゃ、そろそろおいとまするわ」

  ブワアアァァッ!!!

 紫がそう言うのに合わせるかのように、突如彼女の背後に巨大な空間の裂け目が現れた。
 空間の裂け目の中は赤や紫、黒色等の色が混ざっており、大きな目らしきものも見える。
 裂け目・・・ “スキマ”と称されるそれは、そのまま彼女の体を包むように飲み込んだ。

カイルン「待て、八雲紫! お前は今回の事件をどこまで知っているんだ! 答えろ!」
0282新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:56:28.13ID:???
 丁度紫はスキマ隙間から頭部だけが見える状態になっていた。
 彼女はそのまま乱蔵達に対し、こう言った。

紫「―――“アンゴルモアの大王”に気をつけることね」

 紫はそう言うとクスリ、と怪しい笑みを浮かべ、頭部をスキマの中に沈め・・・

乱蔵「おい、待て!」

 ――――乱蔵が問いかけた頃には、既に紫はスキマもろとも虚空にその姿を消していた。

カイルン「くそっ・・・・・・」
乱蔵「・・・・・・」
玄角「・・・・・・」


 ――――乱蔵達は、東京タワーの展望台に、つい先程まで八雲紫が存在していた
 虚空を見上げながら、その場に立ち尽くしていた。
0283新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:56:49.37ID:???
     午前4:00 東京都内・東京タワー


 戦いを終えた乱蔵達は、東京タワーの展望台から、タワーの根元の地面に降り立っていた。

カイルン「乱蔵・・・ あの妖怪の女の言った言葉・・・ どう思う?」
 カイルンは、乱蔵に問いかけた。

乱蔵「さあ、どうだろうな・・・ ただ、今の状況じゃ謎が多すぎる。
   一旦どこかで落ち着いて、話を纏めよう」
カイルン「そうだな―――」

乱蔵「玄角」
玄角「な、何だよ、いきなり」

 乱蔵は、腰のポケットから一枚の紙切れを玄角に渡した。

乱蔵「雲斎先生の住所が書いてある。先生の所に言って、
   今回あった事を伝えてくれないか。何か解るかも知れない」

 雲斎先生とは、乱蔵の師匠であり、退魔師としても一流の能力を持った
 真壁雲斎の事である。

玄角「・・・解ったぜ。俺も、何か嫌な予感がするぜ。
   会うついでに、“幻想郷”や“幻魔”について色々聞いてくるぜ」

 そう言うと、玄角はとっとと駅の方向に向かっていった。
0284新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:57:05.40ID:???
カイルン「乱蔵・・・ 俺たちはどうする?」
乱蔵「・・・とりあえず、日を改めてどこかで待ち合わせしよう。
   それと、知り合いの退魔師にも来てもらうつもりだ」

 乱蔵の言った“退魔師”と言うフレーズに、カイルンは少し表情を変える。

カイルン「知り合いの退魔師・・・? 俺たちと同じか・・・?」
乱蔵「ああ、草波 龍志郎って奴だ。
   少し硬いが、いい奴だし、退魔師としての実力も問題ない」
カイルン「フム・・・ 解った」


 その後、乱蔵はカイルンの宿泊しているホテルの電話番号を聞くと、
 カイルンと別れた・・・
0285新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:57:47.28ID:???
 祟られ屋・九十九 乱蔵。

 霊符師ヤン・カイルン。

 彼らもまた、この地上のみならず、様々な異世界を巻き込んだ
 騒乱の歯車の中に巻き込まれつつあった。
0286新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−2016/10/01(土) 21:58:03.41ID:???
385 名前:新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−・SSテスト:2008/03/29(土) 22:44:06
○九十九乱蔵、ヤン・カイルン→後日再開する事を約束し、今は別れる。
○玄角→乱蔵の師匠・真壁雲斎の所に向かう。
△八雲紫→意味深な言葉を幾つか残し、退場。
0287新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:19:56.93ID:???
255 名前:新章/遠い星で −In land that no one knows...−:2008/01/23(水) 07:16:16

 遥か宇宙の果て…
 誰も辿り着く事のできない銀河の片隅に、一つの名も無き星が存在していた。
 その星は、見る限り海はあるようだが、地表は岩だらけで、
 わずかに植物らしき物体が地表に生えている以外は、特に見るべきものもなかった。

 ―――その星のとある砂漠で、四人組の男たちが無数の異形の怪物達を相手に
 暴れまわっている以外は・・・・・・



悟空「―――お前らどっからわいて来んだよっ!」
 茶髪金眼の頭に金色の輪をつけた少年孫悟空は、自分の右手に如意棒を携えつつ、
 自分の目の前の怪物たちに向かい叫んだ。

刀足軽「ギシャアァァァ・・・」
槍足軽・改「ギギギ・・・」
ゴザレス「グググ・・・」
フォボラ「・・・・・・」

 笠を被った骸骨型の怪物刀足軽、槍を持った甲冑姿の槍足軽・改、
 巨大な身の丈ほどあろう巨大な棍棒を持ったゴザレス、
 姿格好は西洋鎧そのものだが、赤い光を不気味に放つフォボラ等、
 その他にも様々な外見をした無数の怪物達が悟空の眼前で武器を構えていた。

 悟空達とは別の世界において“幻魔”と呼ばれる怪物達は、
 理由は不明だが、この名も無き星に大量に集結しており、
 同じくその世界に流れ着いていた悟空達に群を成して襲い掛かって来るのであった。
0288新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:21:51.53ID:???
    ザシュッ!!

 鎖に繋がれた三日月状の刃が飛び交い、一人の紅髪の男の周囲の怪物達を薙ぎ払う。

悟浄「・・・流石に飽きるぜ」

 紅髪紅眼の革ジャンを着用した長髪の男沙悟浄は、先程怪物達を薙ぎ払った
 刃を鎖で繋ぐ錫杖を手に、そう呟いた。



 悟空と悟浄が奮闘する一方、金髪紫瞳の僧侶を彷彿とさせる衣装の男玄奘三蔵と、
 黒髪緑眼の片目にのみ眼鏡をかけた青年猪八戒は、背中合わせになりなが周囲を
 取り囲む無数の怪物達に向き合っていた。

ズモー「グオオオォォォオオオ!!」
ドンガッチャ「ゴガアァァァァアア!!!」

 怪物達の群の中から突如、紫の体表の大柄な幻魔ドンガッチャと、全身が白と茶色の
 毛に覆われた雪男を思わせる幻魔ズモーが、三蔵と八戒に向かい突進してきた!!
0289新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:22:20.43ID:???
三蔵「・・・おい、今週は見たことも無い怪物のキャンペーン中か何かか?
八戒「・・・そうかもしれませんね、・・・これでもう」

 そう言いつつ、八戒は右手を構え、気を集中させ――――

八戒「二日連続ですからねっ!!!」

  コオオオォォォ・・・ バアアアアアッ!!

 眼前の2匹に向け、撃ち放った!!!

ズモー「グオオォォオオ!!」
ドンガッチャ「ゴガアァァァア!!!」

 八戒の放った気の光に飲まれ、ズモーとドンガッチャは消滅する。



  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
0290新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:22:41.34ID:???
悟浄「―――とりあえず、ここは何処だ?三蔵」
三蔵「・・・俺が知るか」

 四人組の男の内、紅髪紅眼の革ジャンを着用した長髪の男「沙悟浄」は、
 辺りを見回しながら金髪紫瞳の僧侶を彷彿とさせる衣装の男「玄奘三蔵」と会話していた。

悟空「確か、二日前に俺達がジープに乗ってたら、目の前がいきなり“ピカーッ”って
   光って、気が付いたら、こんな所にいて・・・ あぁ〜、もう、何がどうなってるんだよっ!!」
八戒「・・・これは、ひょっとしてアレじゃないでしょうか?」
悟空「“アレ”?」
八戒「いわゆる“異世界に飛ばされた”ってやつです」
ジープ「ピ―――」

 八戒はいつもの笑顔でそう答えた。彼の方に乗った白い小さな竜の白竜こと
 ジープもそれに相槌を合わせるかのように鳴き声を上げた。

悟浄「・・・お前、それマジで言ってんのか?」

 悟浄は、八戒に対してそう問いかける。
 八戒(三蔵と悟空ともだが)とは結構長い付き合いの悟浄は、
 彼がどういう人物なのかはある程度理解していたが、
 流石に“異世界に飛ばされた”という発言には少々戸惑いを隠せなかった。

八戒「じゃあ、他に理由が思いつきますか?」
 その問いに対し、八戒も笑顔で返答する。

悟浄「―――そう言われても、なぁ・・・」
 困惑顔の悟浄。無理もない。
0291新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:23:21.71ID:???
三蔵「まあ何にせよ、俺達にとって今一番重要なのは・・・」
 三蔵は口に銜えた煙草(ソフトケースのマルボロ赤)に火を点け、周囲を見渡す。


   (グルルルル・・・・・・)
   (ギギギギ・・・・・・)
   (ギシャアアァァ・・・・・・)

 彼らの周囲には、無数の幻魔達が群を成して蠢いていた。
 ある個体は骸骨の様な外見をしており、またある個体は甲冑に身を包んで槍を構えている。
 他にも、空を飛ぶ個体、蜘蛛と人間を足して2で割ったようなもの、河童や猿を思わせるもの、
 長い触手を生やしたもの、般若の顔をしたもの、ボクサーと剣闘士の中間のような外見のもの、
 挙句には、どうみてもキャノン砲にしか見えないような大型の個体など、様々な外見をした
 幻魔達が三蔵達を取り囲む形で陣取っていた。

八戒「この数相手に、どう対処するかですね」
 八戒はそう呟く。もちろん笑顔で(笑)

三蔵「―――オイ、前にも何回かこんな事無かったか?」
八戒「何回かどころか、何十回もあったような気が気がしますねぇ」

悟浄「『三蔵様ご一行襲撃ツアー』ってか?美人コンパニオンはいねえのかよ」
悟空「ツアーときたらフルコース料理だろっ」
八戒「最近は、食べ放題ツアーってのもありますけど」
悟空「!! ・・・俺それがいいっ!!」
 悟空は目を輝かせてそう答える。
0292新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:23:47.06ID:???
三蔵「・・・しかし、流石にこいつは勘弁だ」
 三蔵は、自分達の周囲の幻魔の軍勢を見回し、そう呟く。
 幻魔の軍勢の数は、目測だけでも数百匹を越えているのは明らかだ。
 流石の三蔵も、この状況には苦笑いを隠せなかった。

悟浄「ノルマは・・・ 正直、数える気にもならねェな・・・」
八戒「最低でも一人百匹くらいでしょうか?」
三蔵「・・・ゴチャゴチャ言ってる暇は無いな」
悟空「おっしゃー!!」

 悟空、三蔵、八戒、悟浄は各々の戦闘体勢を取り、幻魔の軍勢に突撃した!!!



   新章/遠い星で −In land that no one knows...−
0293新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:24:06.54ID:???
256 名前:新章/遠い星で −In land that no one knows...−:2008/01/23(水) 07:17:52
○三蔵一行→宇宙の彼方の辺境の名も無き星に時空転移する。
         とりあえず幻魔の軍勢が襲い掛かってくるので撃退する。
●幻魔の軍勢→時空転移でこの星に送られた模様。総勢数百匹以上いるらしい。
          同じく時空転移してきた三蔵一行に襲い掛かる。

【今回の新規登場】
●刀足軽(鬼武者シリーズ)
ギルデンスタンが最初に造った兵士を素体とした幻魔(造魔)。下等幻魔程度の戦闘能力を
持ち、主に先兵として活動する。武器は日本刀。呼吸音などを頼りに獲物を探す。思考能力は
低いが、原始的な「狩り」の能力を高める為に脳内に手術が施されており、その名残として
笠の下は頭蓋骨が剥き出しになっている。豊臣軍は兵士に幻魔蟲を埋め込む事で製造していた。
強化バージョンの「刀足軽・改」も存在する。

●槍足軽・改(鬼武者シリーズ)
槍術に長けた兵士を素体とした幻魔(造魔)の「槍足軽」の上級種。
敵を追いかけるように突進して攻撃する。甲冑の色は茶色。

●ゴザレス(鬼武者シリーズ)
仁王のごとき容姿の中等幻魔。棒術に長けており、身の丈ほどの巨大な長尺の棍棒を
巧みに操る怪力の持ち主。上位種に「バイゴザレス」「ライゴザレス」がいる。

●フォボラ(鬼武者シリーズ)
謎の存在「闇傀儡」を参考にギルデンスタンがパリの軍事博物館から略奪した
西洋鎧を用いて生み出した特殊な造魔。赤い光を放っている。武器は剣と「幻魔弾」。
ギルデンスタンが自らの護衛用に作った「ネロフォボラ」という個体も存在する。
0294新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:25:15.82ID:???
●ドンガッチャ(鬼武者シリーズ)
知能が低い下等幻魔「ガッチャ」が齢百歳を超えたもの。
老練のその強さはガッチャの比ではない。額の角が特徴。

●ズモー(鬼武者シリーズ)
未来に送られたギルデンスタンが動物園のゴリラに象の心臓を移植し、幻魔の血を配合
させた変異体を素体とした幻魔(造魔)。非常にタフで抜群の環境適応能力を持つ。
性質は凶暴で、敵と認識した生物には容赦なく襲い掛かる。 500キロ以上ある巨体を
活かしたボディプレスや、鋭い爪を備えた豪腕の一撃は並の造魔の比ではない。上位種の
「グリズモー」は、時のねじれ装置によって戦国時代に転送されたズモーが、極寒地帯と
化した琵琶湖に環境適応した個体である。

○ジープ/白竜(最遊記シリーズ)
禁断の汚呪と呼ばれる、「化学と妖術の合成」によって作り出された存在。
普段は翼を持つ白い小竜だがジープに変身することができる。ジープに変身後も
ある程度は自身の意思で動くことが可能。三蔵、八戒を偉い人、悟空を自身と同等、
悟浄を下に見ている(決して仲が悪い訳では無く、むしろ良好)。

 ◆幻魔【鬼武者シリーズ】
  異世界「幻魔界」に存在する魔物。平安時代から戦国時代を中心に日本でも暗躍した。
  外見は人型から不定形まで存在し、その他知能、生態、寿命も千差万別である。
  分類としては以下のようになる。
  ■幻魔王……全ての幻魔を総括する存在。
  ■高等幻魔……十万分の一の割合しか存在しない。人の及びもしない知能と戦闘力を有する。
  ■中等幻魔……下等幻魔に比べ戦闘能力、知性共に大幅に向上いている。武器による戦闘を好む。
  ■下等幻魔……知能が低く、昆虫のような習性を持つ。自分より上の幻魔の言葉に本能的に従う。
  ■造魔……高等幻魔が幻魔以外の生物(主に人間)を素体として造った幻魔。
0295新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:25:37.39ID:???
そんな訳で、最遊記編の冒頭です。
本当は、MMR編を書き上げるつもりでしたが、談話室の>785でも
書いている通り、話の流れ的にこちらを先に仕上げないと、少々
面倒になりそうなので、先にこちらを仕上げて投稿することになりました。

三蔵達と幻魔の軍勢が送られた名も無き星の正体は、
もう少し話を進めたら明かそうかと思います。

・・・まあ、見ようによっては、

「空間も時間も違う戦士達は、各々の武器を振るい、戦場を駆けるのだった。
 ――――彼らが同じ戦場を共に戦うのは、まだ少し先のことである」

・・・ともとれるかもしれませんが(苦笑

後、鬼武者の幻魔の更に詳細を知りたい方は以下リンク参照。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AC%BC%E6%AD%A6%E8%80%85#.E5.B9.BB.E9.AD.94.E3.83.BB.E6.95.B5.E5.8B.A2.E5.8A.9B
0296新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:26:54.70ID:???
702 名前:新章/遠い星で −In land that no one knows...−・SSテスト:2008/09/11(木) 00:04:05


   三蔵、悟空、八戒、悟浄が幻魔の軍勢に突撃してから、十数分後――――

ベガバンクヲー「・・・・・・・・・!!!」

 装甲に身を包んだ巨体の幻魔ベガバンクヲーが、両腕の大砲を悟空に向け、
 強力なチャージショットを撃ち放った!

悟空「どわッ!! ・・・っと!」

 悟空はその砲撃を紙一重でかわすと、素早い動きでベガバンクヲーの懐に潜り込み、
 そのままベガバンクヲーの真正面にジャンプし、如意棒を振り上げ―――

悟空「―――如意棒ッッ!!!」

 ベガバンクヲーの頭めがけ、振り下ろす!!

ベガバンクヲー「・・・・・・・・・ッッ!!!」

 如意棒の強烈な一撃を頭部に食らったベガバンクヲーは、地面に崩れ落ち、
 そのまま赤い塵となって消滅した。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
0297新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:27:41.40ID:???
 一方悟浄は、バズーやドラバズーといった幻魔の兵の群に周囲を取り囲まれていた。
 数はおよそ十数体といったところか。

悟浄「ケッ・・・ そんなに俺に用があるってのか?
   どうせだったらイケてるネーちゃんにでも囲んで貰いたいところだけどな」

 悟浄はそう言いながら、錫月杖を構える手を少し緩めた。
 幻魔達はそれを待ってたとばかり、一斉に悟浄に飛びかかってきた!!

悟浄「・・・・・・・・・」

 幻魔達の脳裏には、かつて炎に包まれたパリの都で、幻魔から逃げようとした人間の頭を、
 大きな鉈で叩き割り、そこから滴る脳漿、脳髄の味、白い骨を噛み砕いた時の歯応えが思い出されていた。
 幻魔達は、もはや目前となった悟浄を見据え、口から涎を垂らしながら、鉈を振り上げた。
 ――――もう少しで、あの味を再び口にできる。幻魔達は、自分たちの勝利を確信した。

 ―――――しかし、彼らがその味を味わうことは二度と無かった。

バズー「―――――ッッ!?」

 幻魔達が気付いた時には、悟浄の錫月杖から伸びた長い鎖が、彼らの周囲を雑じっていた。
 そして、その鎖の先に繋がれた巨大な三日月型の刃によって、幻魔達の体は細切れにされていた。

ドラバズー「ガアアァァァァ・・・・・・ッッ」

 幻魔達“だった”残骸は、走馬灯を見る暇も無く、地面に転げ落ちて赤い塵と化し、消え去った。
0298新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:28:09.43ID:???
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

八戒「必殺っっ、害虫駆除!!」

ボルチマンド「ジャアアァァッッ!!!」
ドロガンド改「・・・・・・・・・・・・」

 八戒は、掌から放たれる気の光を周囲に撒き散らし、
 彼の周囲に密集していた幻魔達を、悟浄同様一網打尽にしていた。

八戒「――――ふぅ」

 八戒は、自分の周囲の幻魔が全滅したことを確認すると、
 掌に纏っていた気を、少し緩めるが・・・


黄泉土竜「ガアアアアッッ!!!」

 突如、八戒の背後の砂丘から、4本の鋭い爪をもった幻魔・黄泉土竜が飛び出し、
 八戒に襲いかかった!!

八戒「―――なっ!?」

 八戒は振り向き、すぐに反撃をしようとするが、いかんせん相手の動きが早い。
 万事休すという言葉が、八戒の脳裏を過ったが・・・
0299新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:28:28.71ID:???
    ザシュッ!!

 黄泉土竜の爪が八戒を傷付ける前に、悟浄の錫月杖から伸びた刃により、
 黄泉土竜の頭部は、胴体と永遠の別れを告げていた。

悟浄「ヤレヤレ、っと・・・ 八戒、そっちはどうだ?」
八戒「――――ええ、粗方片付けましたよ。後は・・・」

そう言うと、二人は自分達から若干離れた場所にいる、三蔵に目を向けた。



  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
0300新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:29:14.99ID:???
バラワッシャ「ゴガアアアッッ!!!」
バラゼダン「ジャアアッッ!!!」
ダイアマンド「・・・・・・・・・ッッ!!!」

 赤い体色の巨大な体躯のバラワッシャ、巨大な剣を手にした骸骨のような外見のバラゼダン、
 そして中世の剣闘士のような外見のダイアマンドといった幻魔達を筆頭に、
 数十、もしくはそれ以上はあろう幻魔の軍勢が、三蔵に向かって飛び掛かっていった!!

三蔵「・・・・・・・・・」

 三蔵は、自分の肩に掛かっている経文「魔天経文」に手をかけ、肩から取り外す。
 取り外された経文は、外れたと同時に一束の経文へと変わり、三蔵の手に収まる。

三蔵「観自在菩薩行深般若波・・・・・・ ・・・・・・即説咒日・・・・・・」

       (コオォォォォォォ・・・・・・)

 三蔵が読経を唱えると同時に経文は解け、元々の経文のサイズからは
 想像できないほどの長さとなって、周囲に広がっていき・・・

三蔵「――――――オン・マ・ニ・ハツ・メイ・ウン!! 魔戒、天浄オオオォォッッ!!!」

 三蔵が叫んだと同時に、経文の束が光を発し、幻魔の軍勢に解き放たれたッ!!

バラワッシャ「ゴガアアアァァァ・・・・・・ッ」

 幻魔の軍勢は魔天経文の光に呑まれ、跡形も無く消滅した――――

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
0301新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:29:55.74ID:???
 ―――――暫くして、悟空、悟浄、八戒は、三蔵の元へと集まっていた。

悟空「・・・相変わらず、スゲェなぁ、そいつ」
三蔵「フンッ・・・ これは特別な経文だ。あの程度の奴ら何ぞ」
悟空「ふ〜ん」

 彼らの周囲には、幻魔達が使っていたと思われる武器や防具が、
 もはや使い物にならないほどにボロボロになった状態で散らばっていた。

悟浄「―――にしても、三日前からよく見かけるが、こいつら一体何なんだ?」
八戒「う〜ん・・・ 少なくとも、妖怪ではないと思います。
   紋様上の痣もありませんし、妖力制御装置らしきものも見当たらないですし・・・
   やはり、人間とも妖怪ともまったく別の存在なんじゃないでしょうか」
悟空「うーん、倒すので精いっぱいで考えてなかった」
三蔵「―――どちらにせよ、俺達を襲ってきた以上、敵に変わりはない。
   殺されたって、文句は言えねぇだろ」

 三蔵がそう言い捨てた、次の瞬間――――



金剛「ヌオオオオッッ!!!」

 突如、黄色い衣に身を包んだ幻魔武将金剛が、付近の砂の中から飛び出し、
 三蔵の背後から大鉈を振り上げ、斬りかかってきた!!

三蔵「――――――ッ!?」
0302新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:30:13.77ID:???
    ゾバンッ!!

金剛「――――グオオオオッッ!!!」

 金剛の大鉈が振り下ろされる前に、悟浄の錫月杖の刃によって、
 金剛の両腕は、大鉈を握りしめたまま斬りおとされ、地面に転げ落ちた。

三蔵「・・・・・・・・・」
悟浄「―――三蔵?」

 三蔵は金剛に近づくと、その胸倉を掴み、自分の顔に近づけた。


三蔵「――― 一つ聞く。貴様らは何者だ、そして、ここは何処だ?」

金剛「シ、知ラヌワッ! 我々ハ“幻魔王”ノ命ヲ受ケ、ギルデンスタンノ装置デ
   “幻想郷”ナル地ニ進攻シタガ、到着シタト同時ニ変ナ妖怪ノ女ガ現レ、
   空間ノ“隙間”ニ投ゲ込マレ、気ガ付イタラ、コンナ地ニ着イテイタノダッッ!!」

三蔵「(“幻魔王”・・・? “幻想郷”・・・?)」
金剛「―――我々モコノ地カラ逃レヨウト調ベ回ッタガ、結局、何ノ手段モナカッタワ。
   貴様ラモ同ジ運命ヨ! ハーッハッハッハッッ!!」

 そう言うと、金剛は口から血を吐き、そのまま動かなくなった。
0303新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:30:26.36ID:???
三蔵「――――!? おい!」
八戒「自殺―――!? ・・・どうやら、舌を噛み切ったようですね」

 金剛の亡骸は、そのまま赤い塵となって四散した。

悟空「・・・三蔵、あいつの言ってたこと、どーゆう意味だ?」
三蔵「“幻魔”、“王”・・・ “幻魔”とは奴らの事で、“幻魔王”とは
   その親玉と見て間違いないだろう」
八戒「“幻想郷”とは・・・ 土地の名前でしょうが、聞いたことは無いですね。
   もしかしたら、次元を超えた別世界の土地かもしれません」

悟浄「要するに、こいつらはその幻魔の親玉の命令で、幻想郷っつーところに攻め込んで、
   そこにいた妖怪に、この場所まで飛ばされたって訳か?」
三蔵「恐らくな。 空間を操る能力を持った妖怪か・・・ 並の妖怪ではないだろう」



  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
0304新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:30:44.21ID:???
三蔵「・・・で、結局ここは何処なんだ?」
八戒「・・・少なくとも、僕たちの世界並びに、幻想郷と呼ばれる場所でないことだけは確実ですね」

 周囲を見渡すと、広大な砂丘が彼らを囲んでいた。
 砂丘の遠くには、ぼんやりと岩山らしき影を見えないことはない。

悟浄「・・・しっかし、あいつはここからは脱出できないって言ってた事、本当か?」
八戒「・・・少なくとも、進まない事には何も変わらないでしょう」
   とりあえず、あの岩山に向かいましょう。ジープ、頼めますか?」
ジープ「キュ――――」

 そう言ったと同時に、八戒の肩に乗っていた小さな白い竜、ジープは、
 四人乗りの“車のジープ”へと姿を変えた。



三蔵「(幻魔・・・ 幻想郷・・・ 異世界・・・ 異変のみならず、一体、何が起ころうとしている?)」
0305新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:31:03.83ID:???
703 名前:新章/遠い星で −In land that no one knows...−・SSテスト:2008/09/11(木) 00:07:22
○三蔵一行→幻魔の軍勢を撃破。生き残った幻魔武将・金剛から、幻魔の存在を知る。
         とりあえず、ジープに乗って岩山まで向ってみることに。
●幻魔の軍勢→三蔵一行と交戦し、撃破される。
          最後に生き残った幻魔武将・金剛曰く、幻魔王の命令で、ギルデンスタンの装置を使って
          幻想郷に侵入しようとしたが、現地にいた妖怪に、この惑星まで飛ばされたとの事。
          その金剛も、舌を噛み切り自殺。

【今回の新規登場】
●ベガバンクヲー(鬼武者シリーズ)
当時の最新兵器であるガトリング砲を内蔵した鎧体幻魔「バンクヲー」に、
さらに強力なチャージショットが可能な大砲を付加した強化上位版の幻魔(造魔)。
鎧に身を包んだ巨体に似合わず、機動性が高く、距離を取りつつ砲撃を行う。

●バズー(鬼武者シリーズ)
幻魔界に一番多く見られる獣に近い外見の下等幻魔。
ギルデンスタンが造魔を生み出す以前は、幻魔の侵攻部隊の先兵を行っていたがが、
現在は主に残党処理を主な任務としている。空間の歪みを介して幻魔界から現れる。
分厚い鉈による斬撃と、鋭い大顎による噛み付きのほか、身体を丸めての体当たりを得意とする。

●ドラバズー(鬼武者シリーズ)
ギルデンスタンが研究の一つとして精製した薬品により、バズーが突然変異した個体。
皮膚は褐色に染まって硬質化し、背中のトゲは約2倍に成長。性格も凶暴化している。
0306新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:31:24.42ID:???
●ボルチマンド(鬼武者シリーズ)
均整の取れた、藍色の肉体を持つ中等幻魔。
特殊な鱗に体表が覆われており、光を屈曲させろことで身体を周囲の風景と同化し、
相手の不意をついて攻撃を行う。手に持つ蛇腹剣は、長く伸ばせるほか、リング状にして
投げるといった使い方もある。小説「序章 桶狭間」において、桶狭間の戦いで討ち死にした
織田信長を、幻魔王フォーティンブラスの命で幻魔界に連れて行った描写も見られる。

●ドロガンド改(鬼武者シリーズ)
ギルデンスタンの弟子が開発した半機械の幻魔(造魔)「ドロガンド」の改良版。
ドロガンド同様、通常は命令に沿った作業に従事しているが、攻撃を受けると
防衛機能が働き、内蔵された武器を使って標的を排除しようとする。
ドロガンドに比べ、より剛性率の高い部品を用いることで耐久力を向上させている。

●黄泉土竜(鬼武者シリーズ)
忍者を素体とした幻魔(造魔)。
地中に潜り、敵の気配を察知すると4本の鋭い爪で
攻撃を仕掛ける。上級種に「黄泉土竜・獄」が存在する。

●バラワッシャ(鬼武者シリーズ)
バラバズーの上位種「オオワッシャ」が突然変異した中等幻魔。
体格や腕力、知力などあらゆる面でオオワッシャの遥か上を行く。武器は巨大な斧。
オオワッシャを率いる事が多い為、戦闘員としての地位は中等幻魔随一と言える。

●バラゼダン(鬼武者シリーズ)
手長と闇甲冑を創造したときのノウハウをもとに、ギルデンスタンが完成させた
幻魔(造魔)「ガイドロス」の亜種、「ゼダン」の強化版。細身の刀を使用するガイドロスと異なり、
幅広の剣による重い一撃比重を置かれている。骨が剥き出しで外見は脆そうだが甲冑が不要な程の
強度があり、耐久性を損なうことなく機動力が向上した。
0307新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:31:41.34ID:???
●ダイアマンド(鬼武者シリーズ)
屈強な肉体とすばやい身のこなしを備えた、中世の剣闘士の様な外見の人型の中等幻魔。
ボクサーのようにスウェイやダッキングで攻撃をかわし、隙をついてジャブやストレートを繰り出す。
ある程度攻撃を加えるとグロッキー状態になる。

●金剛(鬼武者シリーズ)
元々豊臣家臣であった武将達が幻魔蟲を取り込み、幻魔化したもの。
俗に幻魔武将と呼ばれ、中等幻魔レベルの戦闘能力を持つ。
大鉈を使った攻撃の他、電撃を発生させる事も出来る。



とりあえず、9月中に執筆はできました・・・
色々と直す点もあると思いますが、形になったのでとりあえず投稿します。
三蔵の「オン・マ・ニ・ハツ・メイ・ウン」は、できれば漢字表記にしたかったのですが、
機種依存文字が混ざってたので、泣く泣くカタカナにしました・・・(泣

時間がないので、返レスは後日。
0308新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:32:50.69ID:???
739 名前:新章/遠い星で −In land that no one knows...−・SSテスト:2008/10/05(日) 23:29:53



 ――――数時間後、一行はジープと共に岩だらけの不毛の土地を走っていた。

悟空「・・・・・・・・・腹減った」
悟浄「・・・・・・・・・煙草吸いてぇ」

 岩山もとっくに過ぎ、元の世界に戻る目途も立たず、一行は疲弊気味であったが、
 同時に先の幻魔の言葉も彼らの頭を過っていた。

三蔵「・・・・・・・・・」
八戒「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・鶏肉」「・・・・・・・・・酒」

   ―――――我々モコノ地カラ逃レヨウト調ベ回ッタガ、結局、何ノ手段モナカッタワ。
   ―――――貴様ラモ同ジ運命ヨ! ハーッハッハッハッッ!!

「・・・・・・・・・牛肉」「・・・・・・・・・女」
八戒「三蔵、あの“幻魔”が言ってた事、本当だと思いますか?」「・・・・・・・・・豚肉」
三蔵「・・・さあな。どちらにせよ、進まない事には何も解らんだろ」
「・・・・・・魚肉」「・・・・・・アツカン」
八戒「・・・そうですね」
「・・・・・・モツ鍋」「・・・・・・・・・煙草」
三蔵「・・・今すぐ腹がすかんようにしてやろうか?」(銃の安全装置を解除する音が鳴る)
悟空・悟浄「結構です」 キャー

 ジープに約一時間ぶりの静寂が訪れ、暫くそのまま走っていたが・・・
0309新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:33:12.88ID:???
悟空「・・・ん? おい、三蔵! あそこに何かあるぞ!」
三蔵「何?」

 三蔵に脅されてから暫くの間静かにしていた悟空が、何かを見つけたのか、
 突如、ジープの後部座席から身を乗り上げ、しきりに遠くの荒野に向かい指をさす。

悟浄「・・・何だありゃ」

 悟空が指したほうを見ると、遠くの丘に、何やら緑色の植物らしき物体が固まっているのが見えた。

三蔵「・・・植物か?」
八戒「とりあえず行ってみましょう。この世界の手掛りになるかもしれません」

 一行は、緑色の物体の元へと向かう・・・・・・



  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
0310新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:34:02.62ID:???
 程なくして、一行は緑色の物体の元へと辿り着いた。
 四人が降りたと同時に、ジープは白竜の姿へと戻り、八戒の肩に乗る。

八戒「これは・・・」
悟浄「木か? それにしちゃあ・・・」

 彼らの眼前には、緑色の巨大な物体が幾つも生えていた。
 物体は木のようにも見えるが、それにしては形状が植物らしくなく、
 むしろイソギンチャクを思わせる触手が多数生えている、いわば動物的とも取れる外見であった。


悟空「腹減った・・・ ホイコーロー・・・ マーボーナス・・・」

 緑色の物体を眺めている八戒らを尻目に、悟空は意識が定まってないのか、
 目に焦点が合ってない状態で、物体に一歩、二歩と歩み寄っていき・・・

悟空「ゴーヤチャンプル・・・ ラタトゥイユ・・・」
八戒「!? 悟空、まだそれが何か解らない以上、むやみに触っては・・・」

 そんな八戒の声も、空腹状態の悟空には届かなかったようで、
 既に悟空は物体の真正面まで辿り着いていた。
 恐らく彼の網膜を通して描かれた風景には、様々な料理が並んでいるのであろう。

悟空「・・・・・・」

 悟空は目も虚ろの状態で、目の前の物体に目の焦点を合わせると・・・

悟空「・・・イタダキま〜す」
0311新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:34:55.93ID:???
 (ガブッッ!!)

 物体に思いっきりかぶりついた、次の瞬間―――――


 ブワシャアアァァァァッッ!!!

 悟空が噛み付いた箇所から、物体は真っ赤な液体を勢いよく噴出した!!

悟空「うわああああッッ!!?」

 流石の悟空もこれには驚き、その場で尻もちをつき、噴き出た赤い液体を顔に浴びてしまう。

八戒「大丈夫ですか!? 悟空!!」
悟空「こ、これは・・・ 血!?」

 二人は物体を見上げる。
 物体から流れ出た血は既に止まっており、悟空が噛み付いた箇所には歯形すら残っていなかった。
 駆け寄った三蔵が物体に触れると、物体は、ブルン、ブルン、と震えた。

三蔵「・・・脈をうっていやがる」
八戒「動物・・・ どうやらこれは植物じゃなく、ホヤみたいに地面にくっついて動かない動物のようですね」
悟浄「へぇ・・・ ホヤだったら酒の摘みにでも・・・ ん?」

 悟浄はふと自分の足元を見ると、何かが動いている物体を見つけた。
 見ると、それは一見蜘蛛の様ではあるが、その体つきは動物でも昆虫でもなく、
 むしろ植物の外見をしていながらも、まるで当然の事のように地を動いていた。
0312新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:35:28.73ID:???
悟浄「・・・まさか、これが植物だなんて言わねぇだろうな」
八戒「食虫植物などの様に、ある程度動く植物も僕たちの世界にはいますが、
   ここまで活動できるのは、妖怪とかならともかく、普通の植物には無理でしょうね」

 ―――その時、遠くから何かの声が彼らの耳に届いた。

 (オギャアァァ・・・ オギャアァァ・・・)

悟浄「・・・何だ?今の声は」
八戒「赤ん坊の泣き声・・・ でしょうか?」
三蔵「赤ん坊・・・ 俺達同様、この世界に転移したという可能性もあるな」

悟空「・・・三蔵、早く助けないとヤバいんじゃなねぇの!?」
三蔵「見捨てるわけにはいかんだろう。先程の連中が生き残っているやもしれん」
八戒「声の大きさからそう遠くはない筈です。急ぎましょう」

 一行は、赤ん坊の泣き声が聞こえた方に駆けた。



  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
0313新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:35:49.95ID:???
八戒「!! ・・・見て下さい、あれを!」
悟浄「あれは・・・ さっきの“幻魔”か!?」

 一行は、泣き声の発生させていた緑色の物体・・・ もとい、生物の一体の元へと辿り着いていた。
 いや・・・ 正確には緑色の生物から生えている触手の一つに乗っていた、人間の赤ん坊が
 発していたものはであったが。

刀足軽「ギシャアァァァ・・・」
刀足軽「ジャアァァァ・・・」
ドンガッチャ「ゴガアァァァァアアッッ!!!」
赤ん坊「オギャアァァ・・・ ダアァァ・・・」

 緑色の生物の周囲には、幻魔の生き残りと思われる刀足軽2体、ドンガッチャ1体が涎を垂らしながら
 赤ん坊を緑色の物体から運ぼうとしていた。 恐らく、食べるつもりなのであろう。

赤ん坊「オギャアァァ・・・ オギャアァァ・・・」
0314新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:36:10.95ID:???
悟空「やめろ――――ッッ!!」

 悟空は、如意棒を出現させ、幻魔の元へと駆けた!!

刀足軽「・・・!? シャアァァァッッ!!」

 自分達に向けられた殺気に気付いた刀足軽2体は、刀を振り回し、悟空に斬りかかる!!
 悟空はそれと同時に、如意棒を“如意三節棍”に変化させ――――

悟空「―――――でりゃあぁああッッ!!!」

 刀足軽2体を、瞬時になぎ倒したッ!!

刀足軽「ガガアァァ・・・・・・ッッ」

 なぎ倒された刀足軽2体は、共に地に伏せ、そのまま赤い塵となって崩れ去る。



ドンガッチャ「ゴガアァァァァアア!!!」
悟空「わっ!?」

 唯一残ったドンガッチャは、鎖に繋がれた鉄球を振り回し、悟空に襲いかかるが・・・
0315新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:36:34.04ID:???
    ガゥン!

ドンガッチャ「ゴガッッ・・・」

 ドンガッチャが悟空に棍棒を振り下ろす前に、三蔵の手に握られた、対妖怪退治用の機能を持った
 回転式拳銃「昇霊銃」から放たれた鉛弾が、ドンガッチャの息の根を止めた。

三蔵「ったく・・・ 勢いがいいのはともかく、もう少し周りにも気をつけろ」
悟空「す、すまねぇ三蔵」



  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
0316新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:36:57.77ID:???
悟浄「で・・・ 肝心の赤さんは、どうなんだ?」
八戒「・・・どうやら無事みたいですね」

 一行は、緑色の生物の触手の上に乗っている赤ん坊を覗き込む。
 赤ん坊は、既に泣き止んで覗き込む大人たちの顔に目を合わせていた。。

悟空「・・・それより、この赤ちゃん、どーするんだ?」
八戒「僕達同様、元の世界からこの地に飛ばされたと考えて間違いないでしょう。
   どちらにせよ、元の世界に戻る手段が見つからない以上、うかうかしては・・・」

 一行が今後の行動を検討していた、その時―――――

「シャアアアァァッッ!!!」

悟浄「何ッ!?」

 彼らの背後の地面の中から、赤い甲冑に身を包んだ幻魔・手長が飛び出してきて、
 その長い手で日本刀を振り上げた!!

三蔵「(防御が間に合わない・・・ やられる!?)」

 一行は、咄嗟に防御の構えをとるが・・・
0317新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:37:41.90ID:???
 ゴオオオオオオオッ!!

悟浄「な・・・ 何だ!?」

 突如鳴り響いた轟音に一行が手を顔から下げると、目の前には地獄の業火と見紛う
 火炎が広がっており、彼らを襲おうとした幻魔は、その業火に呑まれ、その身を焼かれていた。

手長「ジャアアアァァッッ!!!」

 幻魔が完全に焼き尽くされたと同時に、凄まじかったはずの炎は徐々におさまっていき、
 ―――やがて、完全に消失した。

三蔵「(これは・・・ ただの炎では無い・・・?
    霊力や魔力・・・ もしくはそれに準じる力か・・・?)」



(――――その赤ん坊に触れてはなりません)

 突如、一行の頭の中から、女性のものと思わしき声が聞こえてきた。

悟空「おわっ・・・ なんだッ!?」
八戒「・・・頭の中から声が!?」
ジープ「キュ――――――ッッ!?」
三蔵「(テレパシーの類・・・ やはりあの炎は・・・)」

(――――彼は、この地において永遠の罰を受けている囚人・・・)
0318新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:38:14.24ID:???
悟浄「囚人・・・ この赤さんがか?」

 悟浄は、赤ん坊の方に目を向け、半信半疑でそう答える。

八戒「悟浄、もしかしたら、この地は・・・」

(――――そう、この星は流刑星)

 その言葉と同時に、三蔵達の前に、強い光が放たれた。
 あまりの眩しさに、一行は手で顔を覆う。

 ――――そして、顔から手を下ろした前にいたのは・・・

悟空「何だ・・・ ありゃ?」
三蔵「炎の・・・ 鳥?」

 ―――彼らの眼前には、巨大な鳥が一羽存在していた。
 その鳥の体は金色に輝き、その尾には鮮やかな色の羽が生えており、見る者の目を奪う。
 また、外見のみならず、その鳥から放たれるオーラは、神々しいものでもあり、
 その鳥が、普通の生物では無いことを見る者に伝えていた。
 そのような存在であるこの鳥を、あえて言葉で形容するとすれば―――



八戒「“火の鳥” ――――でしょうか、ねぇ・・・」
0319新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:40:00.11ID:???
740 名前:新章/遠い星で −In land that no one knows...−・SSテスト:2008/10/05(日) 23:33:02
○三蔵一行→緑色の生物を発見。現場に急行するが、そこで幻魔の残党と交戦。
         戦闘後、目の前に火の鳥が現れる。
●火の鳥→時空転移で流刑星に飛ばされた三蔵達の目の前に現れる。

【今回の新規登場】
△牧村五郎(火の鳥)
生まれた時から宇宙飛行士となる事を宿命づけられ、外宇宙に地球由来の細菌を
持ち込まないために、無菌室で成長。初恋の女性に裏切られた事がトラウマとなり、
女性に手が早くかつ冷淡である。その初恋の女性の幻に惑わされる形で異星人を虐殺し、
その罪により火の鳥から流刑星で成長と若返りを繰り返しながら永遠に生きる刑罰を受けている。
刑罰を受ける前、地球に帰郷する途中のロミとも出会っている。

●手長(鬼武者シリーズ)
ギルデンスタンが刀足軽の次に造り上げた、武者が素体の幻魔(造魔)。
複数の素体の筋繊維をねじり合わせて密度を増すことで、高い耐久力を実現した。
じりじりと相手を追い詰め、名の通りの異様な長さの腕から繰り出す斬撃で
仕留めるのを得意とする。

△火の鳥(火の鳥)
時空を超えて羽ばたく超生命体。人智を超えた存在で、100年に一度自らを火で焼いて
再生する事で永遠に生き続ける。人語を解し、未来を見通す。また、その生血を飲めば、
永遠の命を得る事ができる。呼称は鳳凰・火焔鳥・フェニックス(不死鳥)など。その身体は
宇宙生命(コスモゾーン)で形成されており、関わった人々の魂をも吸収して体内で同化し
生かし続ける事も可能。
0320新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:40:18.90ID:???
 ◆流刑星(火の鳥・宇宙編)
  広い宇宙において、宇宙の生命をないがしろにした者が送られる名も無き星。
  環境は非常に厳しく、決まった時間に大嵐や洪水などの天変地異が頻繁に起きるが、
  この星に送られた囚人は火の鳥の血を飲んだ事によって決して死ぬ事が無いので、
  初めは持ちこたえているが次第に耐えられなくなり、火の鳥に頼んで
  「緑色の触手を持った生物」にメタモルフォーゼしてもらうようになる。


何とか執筆できた、最遊記編の続きです。
割と急いで筆をすすめたので、余裕があったら文章をもう少し修正したいです・・・

三蔵一行が時空転移で送られた星の正体は、【火の鳥・宇宙編】の流刑星です。
次回で、三蔵一行が物質界に送られる予定です。

最近見た作品の感想と返レスは時間が無いので次回。
0321新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:41:04.24ID:???
821 名前:新章/遠い星で −In land that no one knows...−・SSテスト:2008/11/24(月) 22:02:44
 

悟空「流刑星って・・・ 八戒、どーゆーこと?」

 悟空は状況がイマイチ把握できず、八戒に問いかける。
 それを察した八戒は、悟空への返答を返した。

八戒「恐らくこの星は、何らかの罪を犯した罪人が送られる流刑地なんでしょう」
悟浄「・・・早い話、島流しの宇宙バージョンってトコだろ」
八戒「まあ、そういう事になりますね」
悟空「ふ〜ん」

 悟空は八戒と悟浄の的確な説明で、納得した素振りを見せる。
 だが、悟空は再び納得できないような表情となり、八戒に再度質問を行った。

悟空「じゃあ、何でそんな所に俺達が来ちまったんだ? 俺達何か悪いことしたのか?」
八戒「・・・まあ、正当防衛とはいえ、相手を殺すことが良い事とは言えないでしょうしね」

火の鳥「(――――あなた方がこの星に流れ着いたのは、罪によるものではありません)」
悟浄「(罪を犯してないとは言わねぇのか・・・)じゃあ、何で俺達がこんな所に飛ばされたんだ?」

 悟浄は親切に答えてくれた火の鳥に向かい、そう言葉を投げかけた。
 火の鳥はそれに対し再度返答する。

火の鳥「(あなた方がいた場所に、偶々大きな時空の歪みが発生したからです。
     あなた方がこの星に来たのは、誰の意思でもありません。
     ただ、この星に流れ着いたのは丁度その前後、
     この星に大きな時空の歪みが発生したことも関係してますが・・・)」
0322新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:42:02.51ID:???
三蔵「(大きな時空の歪み・・・ 間違いなく“幻魔”が言っていた妖怪の女だろうな・・・
    チッ、その妖怪のアホ面を一度見てみたいもんだ・・・)
   ・・・要するに、運が悪かったということか。厄介だな・・・」

 三蔵は、目の前の“火の鳥”と、前に戦った“幻魔”の言葉から確信し、
 苦い表情を浮かべ、舌打ちする。
 八戒はそんな三蔵の様子を確認し、話を進めるべく火の鳥に声をかける。

八戒「・・・では、もう一つ質問してよろしいでしょうか?」

火の鳥「(―――何でしょう)」
八戒「話を聞いた限りでは、僕達がこの流刑星に流れ着いたのは単なる事故のようですが、
   元の世界に戻ることは可能ですか?」

 元の世界への帰還―――― それは、彼らにとってなによりの目的であった。
 玉面公主らが「化学と妖術の合成」を利用して行っている牛魔王の蘇生実験・・・
 そして、その余波として起こった、桃源郷の妖怪達の暴走を止める目的も彼らには残っている。
 何より、美味い酒や食い物も、麻雀やトランプが置いてある遊び場も、風呂場や温かい寝床が
 用意された宿場も無いこんな不毛の大地の世界で、しかも男四人+オス一匹の女っ毛0どころか
 マイナスの面子で生涯を過ごす選択肢など、彼らの頭には欠片も存在していなかった。

火の鳥「(今はあなた方をこの地に閉じ込める必要はありません。
     わたしがはからってあげます)」

悟浄「(“今は”か・・・)・・・そいつは助かるぜ」

 ほっと心の中で胸を撫で下ろす一行。だが・・・
0323新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:42:39.25ID:???
火の鳥「(――――ただ、あなた方を直接元の世界に戻すことは不可能です)」

三蔵「!? ・・・何だと?」
悟空「え―――っ!? なんでだよ!」

 すぐに元の世界に帰れると思っていた一行は、今回の火の鳥の言葉には
 流石に動揺と苛立ちを隠せなかった。

火の鳥「(あなた達の世界へと通ずる時空間のバランスが非常に不安定になっています。
     無理に送ればバランスが壊れ、全く見当違いの世界に飛ばされる
     危険性があります)」

悟浄「要するに、デカイ怪物とかがいっぱいいたり、そもそも生物が全くいないような
   世界に飛ばされるかもしれないわけか・・・ 冗談じゃねぇぜ」
八戒「まぁ、事故で飛ばされたとはいえ、そこから簡単に元の世界に戻れるというのは
   少し都合が良すぎるのかもしれませんね」
三蔵「・・・じゃあ、どうしろと言うんだ?」

火の鳥「(この星から私が送れる世界の一つに、今もっとも時空が揺らぎつつある世界があります。
     その世界には、様々な異世界へと跳躍する技術が存在しており、
     また、あなた方のような異世界から流れ着いた者も多数存在しています。
     私の力を借りずとも、あなた方の世界へと戻れるでしょう)」

 火の鳥の言葉を信じるのならば、これから送られる世界には、様々な異世界や平行世界を
 人為的に跳躍する技術が存在しているらしい。
 それを利用すれば、自分達の世界に帰還する事も可能という事なのであろう。

悟浄「・・・その世界には、あんたが送ってくれるのか?」

火の鳥「(――――ええ)」
0324新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:43:08.46ID:???
 その言葉に、一行は再度心の中で胸を撫で下ろす。
 尤もこれまでの経験上、簡単にはいかないであろう可能性も頭から消えてはいなかったが、
 とりあえず、これで一段落はつきそうであった。



悟空「よっしゃ――ッ!! それじゃ三蔵、この赤ちゃんも連れて・・・」

 悟空は歓喜の表情で、緑色の生物の赤ん坊を運び出そうとするが・・・

八戒「・・・残念ですが、悟空、それは無理でしょう」

 八戒は、赤ん坊を持ち上げようとしている悟空を制止し、そう彼に告げる。

悟空「!? ・・・どうしてだよ!?」

 納得いかない様子の悟空に、八戒は説明を始めた。

八戒「この星が“流刑星”である以上、ここに送られる者は僕らのように
   事故によって漂着した例外を除き、殆どが罪人と考えて間違いないでしょう。
   そして“火の鳥”は幻魔だけでなく、僕達がこの赤ちゃんに触れる事さえも
   拒んでいた、つまり・・・」
三蔵「この赤ん坊も“罪人”と言う訳か」

悟空「な、何言ってんだよッ! こんな赤ちゃんが罪なんか・・・」

火の鳥「(―――その通りです。その赤ん坊・・・ マキムラは罪人です。
     彼は宇宙の生命をないがしろにし、この星へと流れつきました)」
0325新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:43:36.62ID:???
悟空「・・・ッ!?」

 悟空は、火の鳥の言葉に驚愕する。
 自分の目の前にいる、まだ1歳にも達していないような赤ん坊が、何らかの罪を犯した
 “罪人”だという事を、彼にはどうしても信じることはできなかった。

悟空「こ、こんな赤ちゃんが何かしたのか?」

火の鳥「(――――では、説明しましょう。この男・・・ マキムラの犯した罪を)」
0326新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:44:26.16ID:???
 そして、火の鳥は三蔵達に語った。

 この赤ん坊・・・ “マキムラ”という男が、元々宇宙飛行士だった事を。

 マキムラが、フレミルと呼ばれる惑星に調査に行き、現地で酒を飲み暴れ回った事を。

 ラダという名のフレミル人の女性と心を通わせ、彼女と結ばれた事を。

 宇宙集像機によって投影された、過去に捨てられた女性の幻に惑わされ、
 ラダを始めとする、多くのフレミル人を殺戮した事を。

 ――――そして、火の鳥によってその生き血を飲まされ、年を取っては若返り、
 また年を取っては若返るという、未来永劫死なないまま流刑星で生き続けるという
 罰を受けた事を・・・




悟空「そ・・・ そんな・・・」
悟浄「なるほどな・・・」

 火の鳥が語った“マキムラ”が自らの人生の中で犯した大罪・・・
 そしてこれからも永遠に終わる事のないであろう彼の物語・・・
 悟空は冷や汗をかきながら、その顔に戦慄の色を表していた。
 それは悟浄も同じく、顔には出してなかったものの、彼も心の中で戦慄を覚えずにはいられなかった。
0327新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:44:47.53ID:???
三蔵「・・・・・・」
八戒「・・・・・・・・・」

 一方、三蔵と八戒は火の鳥の話に対し、沈黙を守ったままであった。
 ―――ただし、八戒は全くの無表情というわけではなく、彼の顔をよく見ると
 わずかに焦りの色が見え隠れしていた。
 三蔵はそんな八戒の様子に気付くと、火の鳥に向かって一歩前に歩みだす。

三蔵「・・・“マキムラ”という男の過去など興味はない。
   俺達にとって今重要なのは、貴様が先程言った“時空が揺らいでいる世界”にさえ
   たどり着けば、その世界の技術で元の世界に戻れるという事だけだ。
   ・・・早くしてもらおうか」

火の鳥「(――――今、あなた方の世界を含む、ありとあらゆる世界において、
     大きな“何か”が起ころうとしています)」

三蔵「何か、か・・・ 俺達の世界で起きている異変もその一つだとでも言いたいのか?」

火の鳥「(それぞれの異変自体は、全く繋がりのないものです。
     ・・・ですが、数多の世界が繋がる事で、異変もまた繋がり続けるのです。
     今から私があなた達を送る世界において、数多の世界を巻き込みつつある
     この“異変”の真実が見えるでしょう)」

悟浄「・・・早い話、行けばわかるって事か」

火の鳥「(さあ、お行きなさい、“地球”に! すぐに!)」
0328新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:45:13.41ID:???
 火の鳥がそう言った瞬間、三蔵達の目の前は眩い閃光に包まれ真っ白となる。
 それと同時に、彼らは自分達の足元の地面、そして自分達を支えていた重力が
 同時に消え去った感覚を覚えた。

悟空「うわわッ!!?」
悟浄「うおおッ!!」
八戒「ッッ!?」
三蔵「何ィッ!?」

 ―――――やがて、彼らの意識は深い闇へと沈んでいった・・・





  ◇    ◇    ◇    ◇
0329新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:45:59.68ID:???
悟浄「ぅ・・・ う〜ん・・・」

 ――――ふと、悟浄はその深い眠りから目覚め、瞼を開く。

八戒「あ、お目覚めですか?」
悟浄「八戒・・・? それより俺達は・・・」

 悟浄は周囲を見回すと、その光景に驚きを隠せなかった。

悟浄「・・・何だこりゃ」

 彼らの立っている場所は、先程までいた流刑星の荒野では無かった。
 ・・・いや、正確には、彼らは“立って”いるのではない。

 彼らの周囲には、様々な“色”が激流のように流れており、
 色は赤、青、紫、金、銀、ありとあらゆる色が確認できる。
 また、同じ色でも、眩く輝いている者、絵の具を塗りたくったような質感のものなど、
 ありとあらゆる“色”が、激流の如く流れ続けているのであった。

悟浄「一体何処だよ・・・ ここは・・・」
悟空「・・・・・・zzz」
三蔵「・・・こっちが聞きたいぐらいだ」
悟空「・・・・・・・・・zzz ・・・・・・ジンギスカン」
三蔵「・・・さっさと起きろッ、このバカ猿!!!」

 三蔵は懐からハリセンを取り出し、まだ寝ていた悟空を張り倒す。
0330新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:46:25.00ID:???
悟空「痛ッ! ぅ・・・ う〜ん、三蔵・・・ って、何だこれ!?」

 目を覚ました悟空は、自分の周りの風景に驚愕する。無理も無いが。

悟空「八戒、ここが“火の鳥”が言ってた世界なのか?」
悟浄「おいおい・・・ 文明どころか、ネズミ一匹いるとも思えねぇぞ・・・
   あの鳥、俺達を騙したんじゃねぇのか?」
八戒「・・・いえ、おそらく僕たちは“地球”という世界に向かっている真っ最中なじゃなんじゃないでしょうか」
悟空「え?」
悟浄「・・・要するにあれか?“亜空間”とか“ワームホール”とか、そういうやつか?」
八戒「まあ、そんな感じでしょうね」

 三蔵達は、様々な色や光が流れる空間(便宜上、彼らの流れている空間を以後“亜空間”と呼称する)を
 彼らもまた、四人平行に並んで流されていた。
 ただ、流されると言っても、ジェットコースターやスクリュースライダーの様な風や重力の圧力を
 受けている感覚は全くなく、ただ自分達が“流れている”という実感がある以外は
 大地を踏みしめいている時と殆ど変わらない感覚だった。
 手を動かせば、煙草を取り出したり、ライターで火をつけることぐらいは普通にできるようだ。
 三蔵は既に煙の出た煙草を口元に銜えている。
 足元に地面の感覚は無かったが、やろうと思えば武器を振り回すこともなんとか可能かも知れなかった。

悟浄「しかし・・・ 本当に“地球”って世界に着くのか?」

 悟浄は煙草に火をつけて口に銜え、紫煙を燻らせる。
 煙は少し悟浄の目の前に溜まったかと思うと、彼らのように空間の流れに
 逆らうことなく、亜空間の彼方に消え去っていった。
0331新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:46:39.70ID:???
八戒「・・・流石に今さら引き返すのは厳しいでしょうね」
三蔵「チッ・・・ 激流に身を任せろという事か」

 三蔵は、自分で言った“激流”という言葉に、自らの過去をふと思い出し、
 悪態をつきながらも、心の中で苦笑した。




  ◇    ◇    ◇    ◇
0332新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:46:58.82ID:???
八戒「それにしても、これは・・・」
ジープ「キュ―――」

 三蔵達が流されている亜空間は、先程までの色と光が飛び交う風景から、大きく変わっていた。
 彼らが今流れているのは、まるで宇宙空間を連想させるような空間であった。
 空間の遥か向こう側にはまるで銀河や天の川のような光の集まりがあり、
 それらは星では無く、一個一個が様々な“世界”であった。

悟空「うっわー、凄ぇ・・・」
悟浄「ったく、こんなんで騒ぐなんてやっぱりガキだな。
   ・・・ま、凄いのは認めるけどよ」

 それぞれの世界自体は、地上から肉眼で見上げた星が小さな粒にしか見えないように
 その内容まで見ることは難しかったが、稀に自分達がそういった“世界の集まり”に近づいた際には
 その世界の幾つかを覗き見ることができた。
0333新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:47:51.13ID:???
 何層にも何重層にも積み重なった無数の廃墟の中に建てられた無数の街と、
 それらを繋ぐ網の目の様なパイプや排水溝、そしてその世界の何処かに存在する、
 空へと続く長大な縦穴、生身の魚や機械の魚が泳いでいる海。

 ありとあらゆる存在が、漫画家が原稿用紙に書いたかのように
 “なにげなく、ふと存在”している神秘の世界。

 物質の原子分解と再配列の技術の普及により、無制限に人口が増加し、
 爆発的な人口増加に対処するため、自分達の星の内部をくり抜いてそれを食い尽し、
 いつしか星自体が巨大な“星アパート”と化した世界。

 広大な荒野の真ん中に存在する道路を行進する
 看板をぶら下げた人々の一団。




悟空「うわっ! ・・・何だありゃ」

 悟空は、とある世界において無数の人間の顔が浮き出たアメーバらしき生物が
 西洋風の建物が立ち並んだ大きな都市を、建物や車を食い潰しながら
 突き進んでいる光景が目に入った。

悟浄「俺達の世界以外にも、いろんな世界があるもんなんだな」
三蔵「俺はさっさと元の世界に戻れればそれで良いんだがな」
悟空「うん、色々と気になる事もあるしさ、なぁ八戒?」
八戒「・・・・・・・・・」
0334新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:48:16.18ID:???
 八戒は、先程から何やら考え込んでいた様子であり、
 悟空の呼びかけにも上の空であった。

悟空「・・・・・・八戒?」
八戒「・・・? 悟空、なんでしょうか」
悟空「さっきからなんか変だけど、何かあったのか?」
三蔵「・・・“マキムラ”の事か」
悟空「(あ・・・ッ!)」

 悟空は、八戒が“マキムラ”が過去にフレミル人を大量虐殺した罪を
 自分の過去と頭の中で照らし合わせてしまっている事に気付いてしまった。
 だからこそ三蔵も、火の鳥の話を遮ったのであろう。

悟空「ご、ごめん・・・ 八戒・・・」
八戒「―――大丈夫ですよ。悟空。
   この手がどんなに紅く染まろうと、血は洗い流せる。
   そうやって生きていくと、決めてます。あの瞬間から―――」
悟空「・・・うん」




  ◇    ◇    ◇    ◇
0335新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:48:41.90ID:???
 (ギャアァアァアァアァ――――――――)

悟浄「ん?」
八戒「何でしょう? この音は」

 一行は何やら唸り声とも機械の駆動音とも取れる音を耳にした。 次の瞬間――――

 (グオオオオオ――――――)

悟空「な、なんだあれ?」
悟浄「これは・・・」

 彼らの目の前を横切ったのは、巨大な鉄の飛行船であった。轟音はどうやらこの船の駆動音らしい。
 鉄の飛行船のボディには獰猛そうな肉食獣の絵が描かれており、見る者の目を引き付けた。
 その飛行船は三蔵達を気にかけることなく、亜空間の彼方に飛び去って行く――――

八戒「SF小説とかに出てくる、“宇宙船”的なものでしょうか・・・?」
三蔵「時空を超える術を持った技術か、もしくは亜空間に事故で迷い込んだか―――――」
悟浄「・・・ハァ(溜息)、不安になってきたぜ・・・」
0336新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:49:05.40ID:???
 ―――――過ぎ去りし過去を超え。

 ―――――数多の怨恨を踏み越え。

 ―――――自分達が信念を貫く為、




 彼らは自分達の為、進み続ける・・・</b>
0337新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:49:50.84ID:???
822 名前:新章/遠い星で −In land that no one knows...−・SSテスト:2008/11/24(月) 22:05:33
 


 いつしか三蔵達は、数え切れないほどの“塔”らしき物体が並んでいる空間を流れていた。
 それらの“塔”は想像もつかないような高さであり、てっぺんも下も全く見る事が出来なかった。
 塔の周囲には階段があり、稀にそこをローブを着こんだ者や、荷物を背負った交易人らしき一団が
 上ったり下ったりしていることから、それらの“塔”自体が「一つの世界」であると彼らは想像した。

 多くの“塔”の壁面には、何やら鳥らしき生物が飛び交っていた。
 それらは人間の背中に羽が生えたような外見の生物たちであり、巣らしき壁面のくぼみを中心に
 “塔”に纏わりついて、階段を歩いている人間を襲ったり、“塔”の中に入ってたりしていた。
 ・・・尤も、それらの塔は三蔵達から見て遥かな先にあり、また彼らも空間を流され続けているため、
 彼らはただ傍観するだけで、それらに手を出すことは無理であったが。

悟浄「・・・ん?」

 ふと悟浄は、とある“塔”の壁面の“鳥”の巣に、なにやら人間の男の様な影が、
 雌の“鳥”の傍にいるのを見つけた。

悟浄「おい、“鳥っぽい妖怪”の巣に人間の男っぽいのがいたぞ」
悟空「え? どこだ?」
悟浄「駄目だ、もう見えねぇな、 ・・・見間違いだったか?」

  ◇    ◇    ◇    ◇
0338新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:50:36.49ID:???
 そうこう話しているうちに、いつしか彼らの周囲には“塔”は見えなくなり、
 最初の時の様な“様々な色と光”の空間へと戻っていた。


悟浄「長かったけど、そろそろ終点みてぇだな。
   “地球”に着いたら、さっさとそこで事情を離して、元の世界に帰還といくか」
八戒「そう上手くいけば、これまでの旅も苦労はしなかったんですけどね」

 ――――その時であった。

 (―――――ぃ)

三蔵「・・・・・・ん?」
悟空「? 三蔵、どうかしたのか?」
三蔵「今、何か声らしきものが聞こえたが・・・」
悟浄「何言ってんだ? そんなもの全然・・・」

 (―――――未来)

悟浄「―――――聞こえるんだな、これが(汗」
悟空「俺にも聞こえた」
三蔵「音が直接鳴り響いているのではない・・・ “火の鳥”と同じく、頭の中から聞こえているのか・・・?」
0339新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:51:40.13ID:???
 (―――――絶望の ――――未来)

八戒「絶望の・・・ 未来・・・?」

 八戒が「絶望の未来」のキーワードが何なのかを考える暇も無く、
 無数の単語が彼らの頭の中に入り込んで来た。






      “ダークザイド”       “沙耶”     “ヤプー”
                “雛見沢大災害”

          “火星の後継者”               “JUDGES”

                               “人類補完計画”

     “S-1星”

           “無限力”                 “ラーガ”
0340新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:52:26.23ID:???
悟浄「“ダークザイド”? “火星の後継者”? 何の事だ?」
八戒「“沙耶”・・・ “S-1星”・・・ 何かの固有名称でしょうか?」

 彼らがその単語の意味を考えている間にも、新たな単語が頭の中に入っていく。
 まるで、何者かが彼らに“何か”を伝えたいかの如く・・・

悟空「・・・・・・ん?」
八戒「・・・? どうしました、悟空?」
悟空「なんだろ・・・ あの穴」
三蔵「穴だと?」

 悟空が指さした方向に目を向けると、そこには確かに“穴”らしきものが見えていた。
 彼らが今流れているのは、所謂亜空間。そんな壁も地面も無いようなところに穴が生じるなど、
 どう考えても不自然・・・ 一行がそう考えた、その時であった。

 (ブオオオオオオオォォォ―――――――――ッッ!!!!)



 亜空間に開いた穴の中から突如、異形の怪物が飛び出て一行を襲いかかってきた!!

悟浄「!? ・・・危ねェッ!!」

 悟浄は、とっさに傍にいた八戒と悟空と突き飛ばし、
 自らのその方向に身を転がした。
0341新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:52:54.83ID:???
悟空「わわッ!? 悟浄、一体何を・・・」
八戒「!? ・・・あれは!!!」

 怪物は、先ほどまで八戒と悟空がいた場所を突き抜けていき、一行に向けて体を向き直す。
 その外見は、蜘蛛、百足、昆虫、髪の毛、そして大きな口といった要素を無理やり融合させたような、
 見る者に恐怖を与えるような外見をしていた。

怪物「ギギイィィ―――――――――――ッッ!!!」

 その怪物・・・ 異世界の戦いにおいて生み出されたとされる生物兵器“ドグラ”は、
 体から無数の“穴”を、三蔵達に向けて撃ち放った!!



悟空「さ、三蔵!!」
三蔵「・・・三人とも下がっていろ。
   ――――――オン・マ・ニ・ハツ・メイ・ウン!! 魔戒、天浄ォォッ!!!」

 三蔵は自分達に向かってくる“穴”に向け、魔戒天浄を放つ。
 魔天経文は襲い来る“穴”に向かって飛び交い、“穴”を全て消滅させるが・・・

ドグラ「ブオオオオオオオォォォ―――――――――ッッ!!!!」

 ドグラは魔天経文をかわし、大きな口を開いて三蔵達に突っ込んできた!!

悟浄「マ、マズイんじゃねぇのか?」
三蔵「(不味い、この体勢からでは・・・ 万事休すか・・・?)」
0342新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:53:23.87ID:???
 ドグラが三蔵達をその大きな口で食い千切ろうとした・・・ まさにその時。




  ズゴオォォォッッ!!!

ドグラ「ギイィィィッッ!??」

 ――――――突如、ドグラの体に何かが命中して大きく爆発し、その体を吹き飛ばした。

悟浄「な、何だ?」

 何が何だか理解できない一行、だが―――――

悟空「・・・三蔵」
三蔵「・・・何だ」
悟空「何だ・・・? アレ」

 悟空は、ドグラから大分離れた空間の方を指さしている。
 三蔵、八戒、悟浄は悟空が指している方向に目を向けた。そこには―――――

悟浄「な・・・ 何だありゃあ・・・?」
八戒「こ・・・ これは・・・?」
0343新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:53:53.18ID:???
 ―――――そこにいたのは、全高40m近くはあろう巨大なロボットであった。
 そのロボットのボディは闇を思わせるような黒色であり、首には深紅のマフラーを巻いていた。
 ロボットの外見自体は、所謂SFアニメに出てくるようなスーパーロボットの外見であったが、
 その漆黒のボディは、ロボットが持つ影の側面、内包された強大なるパワーが故の凶悪さを見るものに認識させ、
 亀甲模様のグリーンと、要所に配置された焼鉄色のパーツ、、背中に背負ったロボットの全高の半分以上は
 あるであろう巨大な斧、そして血のように赤い深紅のマフラーがロボットの漆黒のボディ、
 そしてそこに内包された力をより際立たせていた。

 ロボットの手には、巨大な機関銃が構えられていた。
 恐らくあの機関銃から放たれた弾丸がドグラに炸裂して吹き飛ばし、彼らを救ったのであろう。
 尤も、あの爆発の規模を考えると、放たれたのは弾丸では無く爆弾かもしれないが。


悟空「す・・・」
三蔵「ん?」
悟空「すげ――――ッ 超カッチョイイ〜〜!!!」 キラキラ☆

 悟空は目を輝かせ、ロボットの方を見ていた。

悟浄「・・・やっぱガキだな」
悟空「な、何だよ! 悪いか?」
八戒「まぁまぁ、二人とも」
悟浄「・・・にしても、あいつは俺達を助けてくれたのか? それとも・・・」
三蔵「どうだろうな。ハッキリとしたことは言えないが(ギギイィィ―――――――――――ッッ!!!)
   ・・・チッ、まだ生きてるのか!?」

 爆発によって吹き飛んだドグラは、既に体の大部分を失っており、吹き飛んだ部分から煙が出ていた。
 しかしドグラは怯むことなく、漆黒のロボットに向けて大きな口と爪を向け、再度飛びかかってきた!!!
0344新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:54:37.66ID:???
漆黒のロボット「――――――――!!」

 ドグラがロボットをその大きな口で噛みつこうとしたその瞬間、三蔵達は、
 ロボットがドグラに噛み砕かれるであろうと思った。




 ――――――だが。

三蔵「なっ・・・?」
悟浄「な、何ィ!?」
八戒「これは・・・」
悟空「す、すげぇぇぇ!!!」

 何とロボットは、瞬時に“三つの戦闘機”にへと分離し、ドグラの牙から逃れた。
 そして――――

ドグラ「ギイィィッッ!!???」

 三蔵達が、ロボットが分離してドグラから逃れた事を理解した時には
 既に、ロボットはドグラの真後ろにおいて合体した状態で存在していた。
 その間、時間にしてわずか一秒足らず―――――

悟空「三蔵! あのロボット、すげぇぞ!」
三蔵「(あのスピード・・・ そこらのスピード自慢の妖怪どころでは無いぞ・・・
    もしや奴は、単なる機械の兵器では無いというのか・・・?)」
0345新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:54:58.60ID:???
漆黒のロボット「―――――――――――」

 漆黒のロボットの腹部の一部が円形に開き、赤色の透明部分が露出する。
 ロボットがドグラに向き直ると、その部分が光り、赤色の光線がドグラに向けて発射された!!!

ドグラ「ギャアアアァァァッッ!!!!!」

 ドグラは光線のエネルギーによって爆発を起こし、その残骸は亜空間の彼方に吹き飛んでいった―――




  ◇    ◇    ◇    ◇
0346新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:55:38.29ID:???
 三蔵達は、漆黒のロボットと向かい合う形となって亜空間を流れていた。

悟空「えっと・・・ 助けてくれてありがとな!! 俺、悟空ってんだ!!」
悟浄「オイ、そんな簡単に信用していいもんなのか・・・?」
八戒「・・・少なくとも、結果的に僕たちが助かったのは事実でしょう」
   問題は・・・ “彼”が僕たちをどうするつもりなのかという事でしょう」
三蔵「・・・それ以前に、俺達は“地球”にいつ着くんだ?」

漆黒のロボット「―――――――――――」
悟空「えっ?」

 漆黒のロボットは三蔵達から距離を離すと、背中に鎖で固定されていた巨大な斧を取り外す。
 ロボットの身長は目測でおよそ40mはあるであろうと思われるが、大斧の大きさはロボットの
 全高の半分以上は間違いなくあった。

 ロボットは巨大な斧を頭上に振り上げると、そのまま―――――

漆黒のロボット「―――――――――――ッッ」

 亜空間に向け、振り下ろした!!!

 (バリバリバリバリッッ!!)

八戒「こ、これは・・・」
0347新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:56:07.58ID:???
 大斧が振り下ろされた場所には、亜空間が引き裂かれて生じた亀裂が開いていた。
 そこから先は何も見えず、暗闇のみが広がっている。
 漆黒のロボットはその空間に向け、マニピュレーターの人差し指を指した。

悟空「“この中に行け”って言いたいのか・・・?」
悟浄「生憎だが、俺たち急いでるんでな。客引きだったらまた今度に・・・」
八戒「・・・どうやら、そうもいかないみたいですけどね」
悟空「えっ?」

 悟空が気付いた時には、一行はロボットが切り開いた亜空間の亀裂に向かって流れ始めていた。
 それに気付いた一行は抵抗しようともがくが、そもそも彼らは亜空間の流れに流され続けていたのだ。
 どうする事もできなく、彼らは亀裂の中に吸い込まれていった。

悟浄「こ・・・ この野郎! 俺達をどうしようってんだッ!?」

 (―――――――う)

悟空「・・・え?」

 漆黒のロボットの中から、何やら声らしきものが聞こえてきた。
 それは中からロボットを操縦している人物が発しているのか、
 もしくはロボットそのものが喋っているのかは、彼らには解らなかった。

 (・・・・・・ん ・・・・・・う)
0348新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:56:45.38ID:???
八戒「何かを、伝えようとしているんでしょうか・・・?」
悟浄「言いたい事があるなら、ハッキリ言ってくれねぇか?」

 悟浄の言葉を聞きいれたのかどうかは定かではないが、
 次にロボットが発した言葉は、彼らは鮮明に聞き取る事ができた。

 (じてん・・・ くう・・・)

悟空「じてん・・・ くう・・・?」
三蔵「時天・・・ 空・・・ “時天空”だと・・・?」
八戒「三蔵、知っているのですか?」
三蔵「いや、初耳だ。だが・・・(ゴオッ)なっ!!」
悟浄「うおおっ!!!」


 突如、亜空間の流れが一気に速くなり、三蔵達はそのままロボットに見送られる形で、
 空間の裂け目の中に呑まれていった・・・
0349新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:57:07.19ID:???
○三蔵一行→火の鳥によってマキムラの身の上話を聞かされたあと、亜空間を通じて“地球”に飛ばされる。
・・・筈であったが、ドグラに襲われゲッターロボに助けられたれ、そのまま亜空間の亀裂に流される。
△火の鳥→三蔵一行を“地球”に送る為、彼らを亜空間飛行させる。
●生物兵器ドグラ→亜空間で三蔵一行を襲うが、突如現れたゲッターロボに撃破される。
△ゲッターロボ・ブラックタイプ→三蔵一行を襲ったドグラを撃破。その後、亜空間を巨大トマホーク
“黒血王”で切り開き、“時天空”のキーワードを残して三蔵一行を亜空間の亀裂に送った。
パイロットは不明。

【今回の新規登場】
●生物兵器ドグラ(虚無戦記)
儒生歴と呼ばれる時代の戦いの中で開発された生物兵器。漢字で“土暗”と表記する。
生物の体の中に入り込み、別の世界に通じる異次元の穴を生物の体に開くことで、その生物を支配し、
移動したり他の生物を食べたりする。戦国時代に九竜一族の一人・無幻美勒によって封印されたが、
時が流れた現代において復活した。
以下、石川賢御大が直接関わっていない作品の設定&描写を含む独自考察
OVA作品【真ゲッターロボ 世界最後の日】に登場したインベーダーと外見&性質に共通する部分が
一部見受けられる。また、ゲッターロボサーガのパラレル的平行未来を描いたアンソロジー作品
【宇宙の意志(著:大井昌和)】では、ゲッター線が大量に存在する所に生息していると
説明されており、ゲッター線を糧として成長するインベーダーとの関係を匂わせる描写が描かれている。

 ◇三蔵達が見た“世界”の元ネタ(以下、全て諸星大二郎先生の作品)
  ■廃墟で形作られた世界・・・「鳥を売る人」「魚が来た!」
  ■“ふと存在”している世界・・・「ど次元世界物語」
  ■“星アパート”の世界・・・「浸蝕惑星」
  ■看板をぶら下げた人々・・・「広告の町」
  ■無数の人間の顔が浮き出た物体・・・「食事の時間」
  ■肉食獣の絵が描かれた宇宙船・・・「ティラノサウルス号の生還」
  ■“塔”が並んでいる世界・・・「塔に飛ぶ鳥」
0350新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:57:22.14ID:???
 ◇ゲッターロボ・ブラックタイプ(STUDIO HALFEY 完全変形シリーズ)
  ブラックを基調とした黒いボディのゲッターロボ。真紅のマフラーが特徴。
  一見ブラックゲッターに似ているが、変形機構はオミットされず残っている。
  主な武装はゲッタービームやゲッタートマホークを内蔵する他、全高の3分の2にも匹敵する
  巨大トマホーク「黒血王」、強力なミサイルを乱射して敵を粉砕する「ミサイルマシンガン」
  などの武装を装備している。
  全高38m、重量220t(ゲッター1)全高38.0m、重量200t(ゲッター2)全高20.0m、重量250t(ゲッター3)
  (執筆者の判断で全高・重量は初代ゲッターと同じとする)
0351新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:58:28.19ID:???
890 名前:新章/遠い星で −In land that no one knows...−・SSテスト:2008/12/18(木) 23:53:52
 


悟空「う・・・ ここは・・・」
三蔵「・・・何処だここは」

 一行が気付いた時には、周囲には無限の星空が広がっていた。
 具体的に言うならば、夜中に地上から見るような星空が、上下左右に広がっているという状態であった。
 ただ、そこに光っている星々は、地上から見たときと違い、全く瞬いていないことから
 一行は、自分たちがいる場所が俗に言う“宇宙空間”であることを理解した。

八戒「SF小説で読んだ事はありましたが・・・
   ・・・まさか実際に宇宙旅行ができるとは夢にも思いませんでしたねぇ」
悟浄「・・・っていうか、ここが宇宙だったら俺たち窒息するんじゃねェか?」

 悟浄の言うとおりである。ここが本当に宇宙空間なのだとしたら、
 宇宙服も着ていない生身の状態の彼らが無事である筈がない。

八戒「・・・どうやらここは宇宙そのものではなく、亜空間に宇宙の映像が
   映し出されているものと考えたほうが良さそうですね」
三蔵「あのロボット、俺たちに一体何を・・・ ・・・む?」

 突如、彼らは宇宙空間を凄まじいスピードで移動し始めた。
 ・・・いや、正確には、亜空間に映し出された“宇宙空間の映像”が、
 凄まじい速さで場面を切り替えているのである。
 その過程において、彼らは、宇宙空間における様々な現象を目にすることとなった。
 伴星からガスを取り込むブラックホール、多種多様な形状の暗黒星雲など・・・
0352新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 03:59:02.15ID:???
悟空「うわ―――― すっげェ・・・」
八戒「なんか本当に、宇宙旅行してるみたいですね」
悟浄「・・・本当はそうじゃねェってのが、唯一のネックってとこか。
   これで状況が状況じゃなかったら最上級のツアーなんだけどな」
八戒「キャッチフレーズは月面ツアーならぬ、“宇宙ツアーへようこそ”ってところでしょうか」
悟浄「んでもって、カフェテラスなんかでキレーな姉ちゃんとお茶でもして、そのまま二人で
   眠らない夜を過ごせたら最高だな」

 星を越え、アステロイドベルトを越え、暗黒星雲を越え・・・・・・・・・
 ―――――いつしか彼らは、とある惑星の元へとたどり着いた。

八戒「あれは――――」

 ―――――彼らがたどり着いたのは、美しいオレンジ色の惑星であった。
 その星の約半分は青色で占められており、遠目からでもそれが海の類であることは、
 宇宙について、数分前まで文献に書かれた知識しか持っていなかった三蔵達にも
 容易に想像する事ができた。

 オレンジ色の部分は、美しい植物の色であった。
 この星の植物の葉や花はオレンジ色だったのだ。
 彼らにとっては珍しい事であったが、この星の中ではそれが普通なのであろう。
 植物の中を見慣れない生物が歩いていたり、羽を持った生物が木々を飛び移ったりしていた。
 三蔵達と惑星は恐らく数千km程は離れているはずなのだが、何故かそれを理解する事は出来た。
 やはり、ここが宇宙の光景を映しているにすぎないからなのであろうか。
0353新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:00:05.75ID:???
 惑星の遥か先には、二つ並んだ恒星が白く輝いていた。
 おそらく、この星を照らしている太陽なのであろう。
 いつも自分達の頭上で輝いていた太陽は一つだけであった為、一行は少し驚いたが、
 既に場面の移動で宇宙の広さを体感していた事を思い出し、納得した。


悟空「うわぁ・・・ 綺麗だな―――」
悟浄「こーゆう所で綺麗なネーちゃんと花見でもしながら、
   アツカンでも飲んだら最高だろうな」
八戒「家族旅行とかも良さそうですよね」
三蔵「見とれてる場合か・・・ あの“火の鳥”が送るって言ったルートを俺達は
   明らかに外れたんだぞ。まずはどうやって戻るかを考えるべきだ」

 三蔵の尤もな意見に、彼らは冷や水を浴びせられた気分となる。

悟空「う・・・」
八戒「・・・まあ、確かにその通りですね。なんとか手段を考えなければ・・・」

 これから行く筈であった“地球”の植物の色は何色だったのだろうか?
 照らしている太陽は、幾つなのだろうか?
 彼らの中に不安の色が再燃し始めてきた――――― その時。

 ――――――異変が、始まろうとしていた。

悟空「お、おい、悟浄」
悟浄「何だ・・・ ・・・まさか、また敵か!?」
悟空「あ、あれ!!」
0354新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:00:36.87ID:???
 悟空は、惑星と二連太陽とは全く逆方向の宇宙を指さしていた。
 三蔵、八戒、悟浄はその方に目を向けた。 そこに存在していたのは―――――

三蔵「何だ・・・? あれは」

 三蔵達を挟んで、惑星と二連太陽の反対側の宇宙から“何か”が迫って来ていた。
 何やら鮮やかな色をした物体らしく、複数が固まっているようであった。

悟浄「なんだ・・・? よく見えねェな・・・」
八戒「隕石・・・ でしょうか?」

 悟浄は手をかざして物体を確認しようとするが、彼らと物体の距離が遠く、よく見ることはできなかった。
 それ故、彼らはそれが何なのか、すぐには理解できなかったが・・・

 ――――その約5秒後、彼らはそれが何かを理解した。




 (――――ドックン、――――ドックン、――――ドックン)
0355新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:01:07.47ID:???
悟空「―――――え?」

 突如、彼らの背後から、何やら心臓の鼓動らしき音が聞こえてきた。
 小さい音では無い、大きい音だ。
 彼らは嫌な予感を覚え、とっさに振り返ると――――――

三蔵「な・・・ 何だと!?」
八戒「そんな・・・ こんな短時間で!?」
悟浄「オイ! 幾らなんでも早すぎ・・・」

 その瞬間、彼らは“三つ”の事柄について驚きと驚愕を隠すことができなかった。
0356新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:01:38.60ID:???
 まず一つ目は、自分達の背後にいた存在である。

 彼らの背後に存在していたのは、まさしく“怪物”と言うべき存在であった。
 その怪物は、目測で数千〜数万mの体長はあろう凄まじい大きさを有しており、
 それらが無数に集まって一つの集団を作っていたのであった。
 怪物達は様々な色彩で彩られており、遠目から見れば鮮やかな美麗さを放っている事であろう。
 尤も、その体表は内臓や心臓のように絶え間なく脈打っており、それらの怪物が
 生物であるという事を見る者に再認識させるのではあるが。


 二つ目は、怪物の群がいつの間にか彼らの背後に移動していたという事である。
 先程までは、三蔵達と怪物達の距離は相当離れていたはずである。
 数万m規模の怪物達が遠目で微小に見えたくらいなのだ。それだけの距離はあったであろう。
 だが、怪物達は彼らが一言二言の会話を交わした間に、彼らの傍まで進んできていたのだ。
 これだけの巨体を持つ存在がここまで早く移動することなど、あり得るのであろうか?
 もしそれを生来の能力として行ったというのなら、この怪物達はとんでもない連中である。
0357新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:02:06.04ID:???
 そして、三つ目は・・・ 説明すらできない、彼らの“第六感”とも言えるものであった。
 彼らはこれまで自分達の世界で、妖怪などの敵と戦い続けていた。
 建物を軽々と踏みつぶす式神、猛毒を持った妖怪、自分達と全く同じ姿の偽物―――――
 それらの相手と命の駆け引きを何度も行い、時には反発し、時には協力しながらも
 なんとか四人揃ってここまで生き延びる事が出来たのであった。

 これまで彼らが戦っていた相手の多くは、妖怪だろうと人間だろうと、どんな悪党相手でも
 怒り、欲望、エゴなどといった“感情”を持った相手であり、
 それ故戦いの場において、相手の“殺気”といったものなどを感じる事もできた。
 動物や、知性の皆無な怪物の類でも、そういった“殺気”などは感じ取れない事はない。
 殺気というのは本来、どんな者であっても闘いの場においては自然と出てくるものである。 
 殺気と言っても、所謂“殺意”とは違い、それ自体は別に本気で相手を殺したいという思いではない。
 闘いの場において“相手を倒したい”という思いが殺気という形で出てくるのである。

 彼らの目の前にいる怪物達は、それらの相手とは全く違っていた。
 かといって式神みたいに何の感情も発していないわけでは無い。殺気らしきものは感じ取れる。
 だがそれは、言うならば“感情のない殺気”なのである。
 誰かに命令されている訳ではない。その殺気は怪物自身の意志であるが、問題はその殺気の根源である。
 怪物の殺気には、その根源たる理由・・・ 生存本能も怒りも、全く存在していないのだ。
 生殖はするのかもしれないが、もしかしたらそれも“殺気”を遂行する手段に過ぎないのかもしれない。
 言ってしまえば、彼らの殺気は“生来のもの”なのである。
 その殺気のままに進み、殺気のままに破壊し、殺気のままに繁殖する・・・
 それはまるで、医学の書物に書かれていた「抗体」なるものを連想させた。

 ・・・そう、バクテリアやウィルスを駆逐するためだけに存在している抗体のように、
 宇宙に害する存在を駆除するために存在する、言わば“宇宙の免疫抗体”――――――
0358新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:02:50.08ID:???
八戒「・・・三蔵」
三蔵「ああ・・・ 宇宙の色が変わっている」

 ――――だが、本当に恐ろしいのは、その恐ろしい怪物の軍勢が
 まだ“ほんの一部”だという事であった。

 惑星と太陽の反対側の宇宙は、恐ろしい事に黄色く染まっていたのだ。
 そして、その宇宙を染めている色は、自分達の目の前に存在している巨大な怪物たちの
 “本隊”である事を、彼らは瞬時に理解した。

 彼らは先程、宇宙という空間の広さを実際に体感していた。
 それだけに、その怪物がどれほどの規模で迫ってきているのかを考えると、背筋が凍るようであった。
 玉面公主の一味では到底太刀打ちできないであろう。天界の軍勢でも勝てないかもしれない。

 ―――――そして、その怪物・・・ ある星では“破壊神”、またある星では“STMC”もしくは
 “宇宙怪獣”と呼ばれるそれらは、二連太陽と惑星の方向に向かって進み始めていた!!

悟浄「・・・まさに、デカくて太い(バシッ)痛ッ!!」
三蔵「・・・こんな状況で下ネタを吐くな」

 悟浄が下ネタを言い終わる前に、三蔵のハリセンが彼の頭を直撃した。
 そう言っている間にも、怪物達の群は進軍し続ける。
0359新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:03:18.45ID:???
悟空「あいつら・・・ まさかあの星を!?」
八戒「・・・間違いないでしょうね」
悟空「ど、どーすんだよ!! 何とかしないとあの星が・・・」
八戒「気持ちはわかりますが、これは・・・ って、悟空!?」

 八戒が全部言い終わる前に、悟空は如意棒を出現させ、
 眼前の怪物に飛びかかっていった!!

悟空「おりゃああああああッッ!!!!」

 悟空は如意棒の一撃を、怪物の体表に打ち込んだが・・・




 ――――――その攻撃は、怪物の体をそのまますりぬけた。

悟空「な・・・ なんでだよ!?」

 悟空は、信じられない様子で驚愕していた。
 彼はかつて、慶雲院の宝物庫で壺に封印されていた如意棒を、ふとした事から入手した。
 以来彼はこの得物を用い、様々な難敵を打ち破ってきたのだ。
 時には自分より遥かに巨大な妖怪や式神を撃破した事もあった。
 だがこの瞬間、彼の武器は目の前の巨大な怪物に当たることすらなかった。
 一体何故か・・・ その答えは八戒がいとも簡単に明かしてくれた。
0360新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:03:46.14ID:???
八戒「・・・悟空、僕たちは実際に宇宙空間にいる訳ではありません。
   これはあくまで亜空間に投影された映像・・・ 僕らはそれを見ているにすぎないんです。
   映画の内容が気に入らないからって、いくらスクリーンに物を投げつけても
   その内容が変わらないのと同じ事です」

 そう・・・ 八戒が言った通り、彼らがいる場所はあくまで亜空間であり、
 彼らが今現在目にしている映像は、宇宙空間において起きている事象を亜空間の壁を
 スクリーンに見立て、そこに投影されているものにすぎないのであった。

悟空「―――――畜生ッ!!」



 そうこうしている内に、どうやら惑星の方からも何やら向かってくるものがあるようだった。

三蔵「――――あれは?」

 惑星から向かってきたのは、無数の戦艦であった。
 恐らく、この惑星において文明を築き上げた知的生命体の軍勢なのであろう。
 怪物と同じ位の規模はあろう戦艦は、ざっと数えただけでも数百を超える数が配備されており、
 それらの戦艦の周囲を、人型、戦闘機型、植物型といった様々な形状の機動兵器が待機していた。
 そして、無数の戦艦の中心には、巨大な怪物を数百匹集めても、その大きさをさらに凌駕するほどの
 凄まじい大きさを誇る、巨大な移動要塞が存在していた。
 三蔵達はそれを見るなり、その要塞がこれらの軍勢の旗艦である事を彼らは感じ取った。
0361新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:04:22.66ID:???
 怪物の群と、惑星の軍勢は、数分しないうちに交戦状態に入った(あくまで三蔵達の時間感覚)。
 惑星側の軍勢も怪物を何体か破壊したが、怪物達はその無尽蔵ともいえる規模に物を言わせ、
 次々と惑星の軍勢に襲いかかり、光線銃や得物を装備した機動兵器を次々と蹴散らして
 それらに搭乗するパイロット達の若い命を宇宙に散らしてゆく。
 戦艦も、主砲で怪物を攻撃するが、数十体破壊したところで、戦艦とほぼ同サイズの怪物の突撃を受け、
 爆発をあげながら粉々になり、次々と宇宙の藻屑へと化していった。

悟空「や・・・ やめろ・・・ やめろォォォ――――ッッ!!!」
八戒「悟空・・・」
悟浄「気持ちは分かるぜ・・・ 畜生」
三蔵「チッ・・・(あのロボット・・・ 俺達にこんな光景を見せるために、わざわざ引っ張ってきたのか?
   だとしても、何故・・・)」


 ――――激しい戦いが続くが、次第に惑星の軍勢が劣勢へとなっていった。
 それもその筈、ここにいる怪物達の群はあくまで一部。それも、全体のほんの一部が集まっただけで
 宇宙の色が変わって見えるほどの規模を誇っている。
 一つの惑星の中だけの戦力など、彼らにとって敵では無かったのだ。

 闘いの末、惑星の軍勢は、既に旗艦の移動要塞一隻を残すのみとなった。
 要塞から幾つもの光線が放たれ、周囲の怪物を消し飛ばしてゆくが、
 程なくして群れの中から、数百m程度の怪物が数十体、要塞に向かってきた。
 それらの怪物達は要塞から放たれた攻撃をくぐり抜け、要塞まであと一息の距離の所で
 一気に加速し、要塞の装甲を突き破り、内部へと潜り込んでゆく。

 暫くして要塞の攻撃が止み、その中から内部に潜り込んでいった怪物よりさらに小さい、
 甲殻類らしき外見をした怪物が無数に装甲を食い破り、外へと飛び出していった。
 それが止んだ頃には、既に要塞はただの鉄板とガラクタへと化していた。
0362新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:04:48.16ID:???
悟空「あ・・・ あぁ・・・」

 一行は、あまりの凄惨な光景に、言葉を失っていた。
 ・・・しかし、怪物達の侵攻はまだ終わってはいなかった。

 怪物達の一部が、惑星の遥か彼方に輝く、二つ並んだ太陽に向けて進み始めたのだ。

三蔵「・・・あの方向は」
八戒「間違いないでしょう。・・・奴らの目的は太陽です」

 怪物達の群の一部が、二連太陽へと向かっていった。
 悟空は何度も怪物に飛びかかるが、その攻撃が当たることはなかった。

悟空「やめろ・・・ やめろ―――――ッ!!!」

 やがて、太陽に向かっていった怪物達が豆粒ほどにも見えなくなってしばらく経過した頃・・・
 ――――二つの太陽に異変が起きた。

八戒「こ・・・ これは!!」


 三蔵達は、その光景に戦慄を隠せなかった。
 白い光を放ち、眩く光り輝いていた二つの太陽は、みるみる内に赤く変色していき、
 次第にその外見は、紅蓮の炎に包まれた赤色巨星へと変じていたのだ。
 彼らは太陽の寿命などについて詳しくはなかったが、あまりにも急激な色の変化から
 あの太陽の寿命があと僅かも無いことを本能的に察する事ができた。
0363新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:05:17.47ID:???
 それと同時に、惑星の方にも変化が起き始めた。
 鮮やかだったオレンジ色は、徐々に黄土色に変色を始め、
 次第にオレンジ色はすべて消失し、全て黄土色へと変わってしまっていた。

 青い海も、徐々に灰色に濁っていき、いつしか黒い色へと変貌してしまった。
 あれでは、あの惑星の生命は全て残らず・・

悟空「ひ・・・ 酷ェ・・・ 三蔵、こんな事が許されるのかよ!?」
三蔵「(こんな怪物が・・・ もし俺達の世界に来たら・・・ 果たして太刀打ちできるのか・・・?)」
悟浄「ん? ・・・お、おい、何だありゃ」

 悟浄が指したほうを見ると、惑星から再び大きな物体が宇宙へと上がってきていた。
 見るとそれは巨大な宇宙船の様であり、先程の巨大戦艦を更に上回る大きさであった。
 ただ、それには武装らしきものが装備されてないようであり、また、宇宙への経路も
 怪物達から大きく離れた場所を通ろうとしているようであった。

八戒「脱出・・・ 太陽を滅ぼされた以上、もうこの星は数年も持たない・・・
   だから、可能な限りの民を乗せて、星を脱出する・・・」
悟空「(頼む・・・ 怪物に見つからないでくれ・・・)」

 悟空は、脱出船が怪物達に見つからない事を祈った。 だが――――


 (ギュオオオォォォォォッッ!!!)
0364新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:06:56.38ID:???
 悟空の願いもむなしく、脱出船を感知した数匹の怪物が高速で迫って来た!!

悟空「や、やめろ―――――ッッ!!!!」
悟浄「クソッ・・・」
八戒「・・・・・・・・・ッッ(強張った表情で汗を流している)」
三蔵「・・・・・・畜生!」

 もはや脱出船が怪物を避けることは不可能であった。数秒後には間違いなく怪物に潰される。
 彼らに怪物の進撃を止める術はもはやなかった。彼らの心を絶望が覆った・・・



 ――――――つぎの瞬間。

 ―――――――ドシュンッ!!!

悟空「―――――え?」

 脱出船に向かってきた怪物達は、突如光った一筋の閃光に引き裂かれた。
 閃光が消えた後には、原形を留めないほどにズタズタに引き裂かれた怪物の残骸が散らばってた。

三蔵「・・・何が起きた?」
悟浄「オイ、こりゃあ一体・・・」
0365新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:07:40.70ID:???
 (グオオオオォォォ――――――――――)

 三蔵達は、自分達の背後、惑星に向かって側面側の宇宙に、何者かの大きな気配を感じた。
 とっさに背後へ振り返った彼らの眼に映ったもの、それは―――――

 (ギャオオオォォォ――――――――)





 ――――――そこに存在していたのは、まさしく“魔獣”であった。

 フォルムこそ人型ではあったが、岩のような肉体を持った人間に獣毛、爪、牙を
 付加したような魔獣の外見は、それだけで見るものに威圧感を与えるのに十分な様であった。

 そして、その魔獣は三蔵達・・・
 ・・・いや、それどころか惑星とも比べ物にならない程の大きさを持っていた。
 先程怪物達をその鋭い爪で薙ぎ払った魔獣の掌は、目の前の惑星とほぼ同等の大きさを誇っており、
 仮に比較するのならば、その魔獣が人間サイズだとすれば、惑星は恐らく
 “ドッヂボール”に使用するような、子供の頭くらいのボールでしかないであろう。
0366新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:08:24.87ID:???
 そして、その魔獣には、顔が三つ存在していた。
 一つは人間で言う頭部に配されている顔であり、その顔からは獰猛そうなオーラを放っていた。
 もう一つの顔は胸部に浮き上がっており、頭部の顔ほどではないが、激しい闘争心のオーラが放たれている。
 そして三つ目は、その魔獣の額に浮き上がった、女性の体の頭部のものであった。

 その体から迸る闘争心のオーラは、それだけで膨大な熱量を持ったエネルギーと見紛うほどであり、
 闘争心を持たない者であれば、逃げる気すら奪われてしまうであろう。

 ・・・だが、それだけでは無かった。
 その魔獣から発せられる気配は、一つでは無かった。
 十人、百人、千人・・・ いや、そんなレベルでは無い気配を、三蔵達は魔獣から感じ取ったのだ。

八戒「み、見て下さい、あれを!!」
三蔵「あれは・・・ まさか・・・」



   (ぎゃあ・・・)
                         (ぐえ!)

      (うぎゃあああ―――――――)
0367新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:08:40.34ID:???
 三蔵たちは、それを見て驚愕を隠すことができなかった。
 魔獣には、数え切れないほど多くの意志が取り込まれていたのだ。
 人間・・・ 獣・・・ 怪物・・・ 人外・・・
 ありとあらゆる存在が、その魔獣の体と精神を構成し、魔獣の血肉となって、
 それら全てを魔獣の主人格に統合され“一つの存在”としてその空間に存在していたのだ。


 ――――そう、言葉で形容するのならば、ありとあらゆる存在の肉体・精神を吸収することで
 無限に成長し、戦いによって進化し続ける魔獣――――――
0368新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:09:17.39ID:???
891 名前:新章/遠い星で −In land that no one knows...−・SSテスト:2008/12/18(木) 23:56:12
 


 三蔵達が魔獣に気を取られている間に、惑星の脱出船は既にその宙域から消え去ったいた。
 残骸などが無い事を考えると、SF小説などの所謂「ワープ」的な技術で逃げ延びたのか、
 あるいはその先まで怪物達に追われているのか、どちらにせよ彼らがそれを知る術はなかった。

 そうしている間にも、怪物達の群れは魔獣へと凄まじいスピードで向かってくる。
 まるで、この“魔獣”を自分達にとっての天敵と本能的に感じ取っているようでもあった。

八戒「――――来ます!」

 先程、惑星の勢力をことごとく潰した数百mの怪物や、数千mの怪物が
 数百、いや数千の群となって、魔獣に突撃していった!!!

 (―――――――――ギュオオオオオオオッッ!!!!)

 多くの怪物が突撃の途中、その体から光弾を一斉に放ち、魔獣に向かって一斉射撃する形となった。
 魔獣はそれらの光弾を避けもせず、そのままその体で受け止める。
 光弾を受けた箇所は少し吹き飛ぶが、すぐさま肉が集まって元通りに再生した。
 その際、再生する肉体の中に人間や獣の顔が見えたのを、三蔵達ははっきりと確認した。
0369新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:09:47.91ID:???
 (ギュオオオオオオオオオオオオッッ!!!!)

 光弾の一斉発射は通じなかったが、怪物達は魔獣への突撃のスピードを緩めようとはしなかった。
 そのまま数千、いや数万を超える怪物達の群は、魔獣の肉体を突き破ろうとするが―――――

魔獣「(――――――――――グワオォォ!!!!)」

 魔獣は突如、その両腕を前に伸ばし、怪物達の群を抱き込む態勢を取った。
 態勢を取ったと思うと、魔獣はすぐにその体制を崩し、抱き込んだ両腕を開ける。

三蔵「―――――何!?」

 魔獣の両腕に抱きこまれたはずの怪物達の群は、その空間から肉片すら残さず忽然と消え去っていた。
 ・・・いや、消えたのではない。魔獣に取り込まれたのだ。

悟浄「ま・・・ マジでか・・・? オィ・・・」

 恐るべき事に、魔獣は数万以上の怪物達の群を、自分と同化してしまったのだ。
 怪物の胸元と両腕に、まだ完全に取り込まれていない怪物が幾つも体を鼓動させながら蠢いていたが、
 やがて消え去り、完全に魔獣の肉体へと取り込まれていった――――
0370新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:10:28.29ID:???
悟空「何なんだ・・・ コイツ・・・ 凄いけど・・・」

 一行は、目の前の魔獣の圧倒的なパワーと能力に、完全に圧倒されてしまっていた。
 惑星と太陽を滅ぼす怪物の軍団を、この魔獣はいとも簡単に消し去ってしまったのだ。
 それにしても、あの殺意の塊のような怪物でさえ、この魔獣には叶わなかった。
 神や悪魔でさえ、この魔獣の前には取り込まれてしまうのであろうか。 それとも・・・

八戒「無限の吸収能力・・・ いえ、もしかしたら・・・」

 (オ――――ン・・・・・・ オ―――――――ン・・・・・・)



 ―――――それは、突然のことであった。
 三蔵達と魔獣の向こう側の空間・・・ 怪物達の群で黄色く染まっていた宇宙のさらに彼方の空間が、
 不気味な唸り声と共に赤みがかった毒々しい色へと変色していたのだ。

悟浄「まさか・・・ 怪物の援軍か!?」
三蔵「――――――違う、あれは・・・」

 三蔵が何かを察し、それを発言しようとしたその時・・・
0371新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:10:55.47ID:???
魔獣「(―――――――ウギャオォォォ!!!)」

 何かを察したのか、魔獣は突如光と見紛うスピードで惑星から離れ、遥か彼方へと飛んでいく。
 それと同時に、三蔵達も同じスピードで、空間の場面切り替えに巻き込まれることとなった。

悟空「う! うおおおおおおおお!!」
八戒「この魔獣は・・・ どこへ向かっているというんでしょうか・・・!?」




  ◇    ◇    ◇    ◇
0372新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:11:34.94ID:???
 星を越え、アステロイドベルトを越え、暗黒星雲を越え・・・
 瞬く間に魔獣と一行は、銀河の外へと飛び出してしまった。

悟浄「銀河に入ったり飛び出たり・・・ もういい加減疲れてきたぜ・・・」
悟空「・・・ッ!! おい、あれ!!」

 彼らの眼下には、先ほどまで彼らがいた筈の広大な銀河が存在していた。
 そして、彼らは見てしまった。その銀河を取り巻いている宇宙の大部分が、赤く染まっている事を。

 その赤く染まっている空間は、その全てが異形の赤い怪物そのものであった――――――

 (オ――――ン・・・・・・ オ―――――――ン・・・・・・)

 怪物から発せられる鳴き声は、先程彼らが聞いた不気味な唸り声と同じ物であった。
 一行は魔獣と共に、銀河とその傍らの怪物を見下ろす形となっていたが、
 怪物のすぐ傍の銀河の大きさと比べることで、その怪物がいかに凄まじい大きさなのかという事が
 視覚的にも感じ取ることが可能だった。

三蔵「(何だ・・・ あの怪物は・・・?)」

 怪物はそのまま体を少し前進させ、眼下の銀河に触れた。
 次の瞬間―――――
0373新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:12:11.04ID:???
悟浄「な、何だと!?」
 
 怪物が触れた銀河の半分以上が、瞬く暇もなく一瞬で消滅した。
 ・・・いや、正確には消滅したのではない。怪物が喰らったのだ。

悟浄「なんつー食欲だ・・・ 宇宙を喰い潰す気かよ・・・?」
八戒「・・・上には上がいるものなんですねぇ」

 そう言いながらも、八戒の表情は戦慄を隠すことはできないでいた。
 このペースで怪物が宇宙の銀河を喰らっていけば、この広大な宇宙に存在する生命は
 その全てが怪物に喰われ、虚無に帰してしまうであろう。
 誰がその事実に、恐怖を抑えることができるであろうか。

悟浄「感心してる場合かよ・・・ これだったらどっかのバカ猿の方が百億倍マシだぜ・・・」
悟空「猿って誰だよ、猿って・・・ どちらかってーとコイツのほうが・・・」

 (―――――――ドドドドドドドドドドド!!!)

悟空「って、えええぇぇぇえ!?」
 
 一行は先程から驚くような出来事が連続しているにもかかわらず、驚きを隠す事ができなかった。
 彼らのすぐ傍にいたはずの魔獣の体積が、突如として猛烈な勢いで膨れ上がり始めたのだのだ。
 膨れ上がる前でも、惑星を凌駕する程の大きさを持っていた魔獣は、
 数倍、数百倍、数億倍・・・ いや、もはや数字では計算できないほどにその質量を増していき・・・
0374新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:12:48.08ID:???
 ――――――やがて魔獣は、銀河と同じくらいのサイズへと変貌した。

魔獣「(――――――――――グワオオオォォ!!!!)」

 魔獣は、その幾らなんでも「大きい」という言葉では形容できないような、
 銀河とも見紛う巨体をふるい、大きく咆哮した。
 その雄叫びは、あらゆる銀河を震えさせるようでもあった。

悟浄「―――――何なんだよ、コイツらは一体・・・」
八戒「僕にも解りませんが・・・ これだけの空間支配能力、もしかしたら・・・」
三蔵「(“神” ・・・もしくはそれに限りなく近い存在、
    ・・・だとしたら、何故俺たちはそんな連中の所へ――――)」

 (―――――――ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ)

 ―――――そして、銀河がまたもや大きく揺らいだ。

悟空「・・・え?」

 怪物や魔獣が存在する位置から大きく離れた、恐らく距離にして数億光年以上は離れているであろう、
 遥かな銀河の彼方から、更に“何か”が銀河のスクリーンにその影を映し、迫っていたのだ。
0375新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:13:34.04ID:???
悟浄「チッ・・・ もうこんな展開には馴れ・・・ って、オイ、あれは!」
三蔵「馬鹿な・・・ あれは・・・」

 

 
 ――――三蔵一行、そして“魔獣”と“怪物”の目の前に現れた存在。
 それはまさに“機械の怪物”と形容できる存在であった。
 
 銀河の彼方から現れたのは、人型をした真紅のロボットであった。
 ロボットの外見は、機械的なフォルムを有していながらも禍々しさを兼ね備えており、
 巨体から感じ取れるプレッシャーは、魔獣や怪物にも匹敵するレベルだった。
 そのような存在が、遥か因果地平の彼方の銀河団を掻き分け、姿を現したのであった。

 その規模は魔獣にも引けを取らず、三蔵達が見たままに言い表すのならば、
 銀河を三つ重ねた程の大きさを、その真紅のロボットは有していたのだ。
 足で銀河を蹴れば、一瞬でその銀河が虚無の彼方へと消し飛んでしまうであろう。

 ・・・そして、そのロボットの外見は、三蔵達が先程出会ったばかりの黒いロボットに似ていたのだ。
 大きく似ているという訳ではないが、両者には共通している部分が異様に多く、それに気付いた瞬間
 先の黒いロボットが、この真紅のロボットと関係している存在であることを三蔵達は理解した。

三蔵「(・・・まさかあの黒いロボットは、この光景を見せるために俺達を呼んだのか?
    もしそうだとすれば、星を喰らう怪物・・・ それさえも吸収する魔獣・・・
    銀河よりも巨大な魔物・・・ そして、あの真紅のロボットは・・・)
八戒「三蔵、ロボットの様子が!」
三蔵「何!?」
0376新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:14:17.63ID:???
 赤いロボットはその口部を光らせ、そこにエネルギーを集中しているようであった。
 そこに集められたエネルギー量は、ロボットと比較した銀河の大きさから考えても、
 凄まじく膨大なものであると一目で予想できた。 

 そして、エネルギーの輝きがさらに増し、遠目からではロボットの顔が輝きに覆い尽くされ
 可視できないレベルにまで達した、その瞬間――――――――

 ゲッタァァァ―――――――――

 広大な銀河団の海に、何者かの声が響き――――

三蔵「(男の声・・・ あのロボットからか!?)」

 そして――――――――

 ビイィィィ――――――ムッッ!!!

 そのエネルギーはビームと化し、赤い怪物に向かって一直線上に放たれた!!

 発射されたビームは銀河団の海を横断し、怪物へと向かってゆく。
 その過程で射程を遮っていた銀河も幾つか存在していたが、ビームに巻き込まれて消滅していった。
 それでもなおビームは勢いを衰えず、怪物に向かって進撃し続けてた。
0377新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:14:59.39ID:???
 やがて、ビームが怪物にあと僅かで到達しようとした瞬間、
 その光景を眺めていた三蔵一行の視界は、エネルギーから放たれた眩いほどの光に遮られてしまった。

悟空「うおぉっ、眩しいッ!」
三蔵「く・・・ この光は・・・」

 ・・・気がついた時には、彼らの周囲は光に包まれ、白一色となっていた。
 そして、彼らの眼前に、一人の男が立っていた。
 その男は毛皮を着ており、露出した腕には乾いた血糊が付着している。
 男は三蔵達の目の前に立ち、言葉を告げた。

男「―――――迫っている」

三蔵「迫っている、だと・・・?」

男「―――――敵は、迫っている。
  このままではいずれ、お前達の世界や、これから行き着く世界も“奴”に呑まれる・・・」

悟浄「―――“奴”?」

男「―――――時間は残り少ない。“時天空”は迫っている・・・」
0378新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:16:46.78ID:???
八戒「待ってください! あなたは・・・」

男「・・・慎一。来留間慎一(くるま しんいち)だ。 ・・・また会おう」




 ――――やがて、彼らの意識は光の中へと呑み込まれていった・・・
0379新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:17:48.67ID:???
 ――――八戒。

 なんでしょうか? 悟浄

 俺たちは一体、どこへ向かっているんだ・・・?

 僕にもわかりません。 ・・・ただ

 ・・・ただ?

 巻き込まれてしまったのかもしれませんね・・・ あの惑星に流れ着いた時から・・・

 ・・・何言ってんだ、今までだってそうだったじゃねーか。

 ・・・・・・・・・

 きっとなるようになるんじゃねーの? きっと。

 ―――そうですね。

 腹減った・・・

 ピ―――――――





  ◇    ◇    ◇    ◇
0380新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:18:27.31ID:???
     千葉県 某市

 人々の雑踏に埋め尽くされ、多くの店が賑わっている平和な商店街。
 稀に、・・・というか頻繁に、付近のガソリンスタンドで爆発事故が発生したり、
 アパートや民家が大破もしくは倒壊する事件が付近では毎日のように起こっているが、
 この日は特に大きな騒ぎもなく、商店街において多くの人々が夕食の食材を買い集めたり、
 小学生くらいの子供がジーパンやスラックスを試着し、そのまま店外に出ようとして
 店員に怒られ、そのまま母親らしき人物と大騒ぎをしている日常(?)の光景が映し出されていた。
 
 そんな中、商店街の人々の雑踏に紛れながら、一際異彩を放っている二人の男性の姿があった。

 一人の男は黒いコートを着用していたが、頭部を含む全身に包帯を巻きつけており、
 その包帯の間から光る眼光は、彼自身の強い意思を見るものに感じさせる。

 そしてもう一人の男は、包帯の男よりも遥かに大柄な体躯をしていた。
 その身長は2mどころか3mにも軽く届いていそうである。
 体格も筋骨隆々の凄まじいものであり、多くの実戦によって作り上げられた
 戦闘において最大級の効果をもたらすであろうその肉体は、見るものを圧倒させた。

三泥「・・・そうか。奴らは無事この世界に辿り着きそうか」

 包帯の男・・・ 三泥は携帯電話とおぼしきもので、誰かと会話をしているようであった。
 携帯電話の形状はリボルバー型で、赤色のカラーに緑色の六角形の柄が三つほど描かれている。
 また、その携帯電話には青色の小さな人形がストラップとして紐で繋がれており、
 どうやらそれは平行世界において、恐竜帝国の帝王・ゴールとの最終決戦の際に
 真ゲッターロボが進化した存在「神ゲッターロボ」をSD化したもののようであった。
 ・・・もっとも、“この世界”においてその名を知る者は殆ど存在していなかったが。
0381新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:20:11.20ID:???
地獄「ウガガ」

 大柄な男・・・ 地獄はその後方において、右手に半分欠けているたい焼きを持ち、
 口の中でその半分を頬張っていた。口の周りにはあんこの粒が付着している。
 左手には紙製の買い物袋が抱えられており、そこに残りのたい焼きが入っているらしく、
 蒸気らしきものが開封口から漏れていた。

三泥「・・・それで、“こっちの世界”の早乙女研究所への接触は・・・・・・
   ・・・先の連中は・・・・・・ ・・・特派部隊・・・・・・なるほど・・・・・・
   ・・・デビルマジンガー・・・・・・ ・・・Dr.天国-ヘブン-・・・・・・
   ・・・・・・了解した。後はこちらの判断で何とかする」

 通話を一通り終えたのか、三泥は携帯電話を耳から放し、ポケットにしまう。

三泥「“こっちの世界”の早乙女研究所にはまだ接触する必要はないらしい。
   俺たちは当初の予定通り、九州の『比留子古墳』に向かえとの事だ」
地獄「ウガ」

 地獄は、いつの間にか右手に地図が書かれた本を持っていた。
 近くの書店に行けば千円ちょっとで購入できるような、普通の地図であった。

三泥「それから、聞いた情報によると、どうやら冥府側が戦力を動かし始めているらしいな。
   何でも“特派部隊”とか言い、天国や地獄の亡者から有志を集めて戦力に加えているらしい」
地獄「・・・ウガ」

 地獄の表情が、微妙に真剣なものへと変化した。
0382新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:20:46.33ID:???
三泥「それだけ、冥府の連中が今回の事態を重く見ているという事だな。でなければ、
   天国はともかく、地獄の連中に脱走されるリスクを冒してまで協力を募ったりははしない筈だ
   話によれば、あの映姫のカタブツまで賛同しているらしい。それほどまでの事態だという事だろう。
   (いや、もしくは冥府の各指揮系統における方向性の違いが・・・ いや、今は深く考える必要はないか)」

 三泥は現在の目的並びに、地獄にいた時に小耳に挟んだ冥府の情勢を纏め、
 今後の行動のために、必要な情報と今は不要な情報を頭の中で整理していく。

三泥「兎にも角にも“リョーツ大王”の地獄クーデター以降、冥府における現世からの直接進入や
   冥途からの現世への脱走は相当厳しくなったからな。“五界混沌事件”の後は尚更だ。
   特に俺達は地獄を脱走した身だ。冥府の息のかかった連中が近くに来ているかもしれないと
   いう事だけは頭に入れておくべきだろう」
地獄「ウガ、ウガウガ」
三泥「・・・無論だ。俺達は地獄に戻るつもりはないし、天国に行くつもりもない。
   うかうかしている訳にはいかんだろうな」

 三泥と地獄は歩いている途中、とある電化製品店のウィンドウが目に入った。
 電化製品店のウィンドウには様々な種類のテレビが並べられており、
 革ジャンを着用した若者や、小学生くらいの子供を連れた中年男性といった面々が
 そのウィンドウをまじまじと見ていた。

 テレビ画面では、何やら誰かのインタビューを行っているようであった。
 画面には、軍帽を被った50代程度の男性が移っており、番組のアナウンサーが
 男性に対して質問し、男性はそれに対して応答を行っている模様であった。

 画面の右上には番組のテロップが表示されており、そこには
 『宇宙移民計画の父、ブルーノ・J・グローバル准将に独占取材!!』と表記されていた。
0383新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:21:12.75ID:???
三泥「・・・・・・・・・」

 三泥は懐から一枚の写真を取り出す。
 写真には、数人の年をとった男性が数名写っており、その中には
 街頭のテレビに映っている最中の“グローバル”という名の男性も含まれていた。
 ・・・ただし、その写真に写っている姿は、テレビに映っている姿よりもはるかに年をとっており、
 テレビに映っている彼が50代なら、写真の彼は80代といった所であった。


三泥「・・・・・・」

 三泥はライターを取り出し、火をつける。
 そして、その火を手に持っていた写真に移した。
 あっという間に写真は炎に包まれ、燃え尽きて灰と化す。

三泥「・・・・・・・・・」
地獄「・・・・・・ウガ」

 三泥と地獄は、再度街頭テレビに目を向ける。
 テレビでは未だ、50代の外見の“グローバル”が、
 アナウンサーの話す質問に答え続けていた。

三泥「バルマーの霊帝・・・ アカシック・レコード・・・
   ・・・フッ、結果的には連中のお陰でやり易くなったという事か。
   案外早いうちに“アニマスピリチア”や“銀河の妖精”とも接触できるかもな」
地獄「ウガガガ」
三泥「・・・行くぞ、地獄」
0384新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:21:39.36ID:???
 三泥と地獄は雑踏を抜けて車道へ出ると、ちょうど付近を走っていたタクシーを拾った。
 タクシーの車種は日産・スカイラインであり、最新型のマイナーチェンジされた機種では無く、
 一昔前の古いタイプの様であった。

 タクシーの運転手は、40代くらいの中年の男性であった。
 運転手はだいぶ前から喫煙しているようであり、車内は煙草のヤニの匂いが充満していた。
 運転席に置かれた名刺には「大沢木 大鉄(おおさわぎ だいてつ)」と表記された名札が置かれていた。
 恐らくこの運転手の名前なのであろう。

大鉄「はいよ、どこまで」
三泥「・・・浦安駅まで走ってくれ」
地獄「ウガ」

 地獄が乗り込んだ席は、車の天井がへこみ、今にも弾け飛びそうになっていたが、
 運転手の大鉄という男は新聞を読んでいたようで、気付かずに車を発進させた。

三泥「(いずれ、“この世界”の竜馬とも会う事になるだろう。
    その時・・・ どんな形になるかは、まだ分からんがな・・・)」





  ◇    ◇    ◇    ◇
0385新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:22:14.52ID:???
八戒「――――――」


ジープ「キュ―――――」
八戒「ジープ・・・ ここは・・・」

 ジープの泣き声で目を覚ました八戒は、上体を起こす。
 それと同時に彼は、自分が水の中に沈んでいた事を理解した。

八戒「ここは・・・ 池・・・?」

 彼は倒れていたのは、池の水中であった。
 池と言っても非常に浅く、どうやら自然の池では無く、所謂和風庭園における
 人工的に作られた池の様であり、彼の周囲の水中には鯉がニ、三匹遊泳していた。

八戒「到着したのでしょうか・・・? 三蔵達は・・・」

 八戒は周囲を見渡すが、三蔵、悟空、そして悟浄の姿は無かった。
 彼以外には、白竜の姿となったジープが彼自身の肩に乗っているのみである。

八戒「みんな・・・ まさかはぐれた訳では」
男の声「・・・誰だ貴様は」
八戒「!?」

 八戒は突如として背後から聞こえた声に驚き、咄嗟に振り返る。
 そこにいたのは、黒いスーツに身を包んだ一人の男性であった。
 男は髪形こそ整えてはいたが、その顔には大きな傷跡が付いており、
 何よりその眼に宿した鋭い眼光は、彼がこれまで数え切れないほどの修羅場をくぐり抜けてきた
 歴戦の戦士であることの何よりの証明であった。
0386新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:22:31.71ID:???
八戒「済みませんが、あなたは・・・」


富樫「俺の名は富樫。富樫源次だ。
   とりあえず屋敷へ来い。話はそれから聞く」

 八戒の目の前にいたのは、かつて男塾のまとめ役兼切り込み隊長として数々の強敵を打ち破り、
 さらには二度も死の淵から生還を果たし、現在は日本の首領・江田島平八の秘書である、
 富樫源次その人であった――――――
0387新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:22:48.70ID:???
892 名前:新章/遠い星で −In land that no one knows...−・SSテスト:2008/12/19(金) 00:02:30
 

 三泥と地獄を乗せたタクシーは、浦安駅に向かっていたがその途中、
 浦安市の市街地でアゴの長い男性が手を挙げ、タクシーを呼びとめた。
 大鉄は疲れていたのか、既に三泥と地獄が乗っていた事も、呼びとめた人物の顔を確認する事も
 失念してしまい、その人物の前で止まってタクシーのドアを開いてしまった。

大鉄「・・・はいよ、どこまで」
三泥「(ん? この男、前にどこかで見たような・・・
    そうだ、確か“日本コブラ党”と書いてあった選挙ポスターの・・・)」

国会議員「浦安駅まで頼む」
0388新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:23:43.33ID:???
○三蔵一行→遥か未来の宇宙のビジョンにおいて、来留間慎一、ラ=グース、ゲッターエンペラーの姿を見る。
その後現代の物質界に漂着。八戒とジープは江田島平八の屋敷に到着。他三人は・・・?
●宇宙怪獣(怪物)→遥か未来の宇宙で惑星を襲っていたが、魔獣=来留間慎一に喰われる。
△来留間慎一(魔獣)→宇宙怪獣を喰らう。その後現れたラ=グース、ゲッターエンペラーと対峙。
△ラ=グース(赤い怪物)→突如現れ、銀河を喰らう。来留間慎一、ゲッターエンペラーと対峙。
△ゲッターエンペラー(真紅のロボット)→来留間慎一、ラ=グースと対峙し、ラ=グースにビームを放つ。
先のゲッターロボ・ブラックタイプはゲッターエンペラーの意志で動いていた?
△三泥&地獄→物質界の日本の千葉県・浦安市で何者かと連絡を取っていた。
九州の『比留子古墳』へと向かう為、大鉄のタクシーで浦安駅まで向かう。
○大沢木大鉄→三泥と地獄を乗せ、浦安駅に向けて出発。
○富樫源次→江田島平八の屋敷において、八戒とジープを見つける。
○国会議員→大鉄のタクシーに乗る。

【今回の新規登場】
△来留間慎一(魔獣戦線/真説・魔獣戦線)
ありとあらゆる存在を吸収・同化する能力を持った“魔獣”。
かつては動物を愛する心優しい少年であったが、科学者である父親・来留間源三を始めとする
13人の科学者「十三使徒」によって母親の静江共々改造され、母親は死亡。源三達への復讐を誓う。
体には実験で融合された無数の動物達が同化しており、慎一自身も喰らった相手を自分に同化させる
「無限の吸収能力」を持っている。天外真理阿、天外富三郎と出会い、数奇な運命に巻き込まれていき、
その最中、シャフト博士の息子・チザムに殺された真理阿を喰らい、吸収する。十一年後、成長した
富三郎や真利阿と共に、十三使徒と激しい戦いを繰り広げ、源三との決戦の最中、自分達の宇宙が
“時天空”なる存在に対抗するために行われたビッグバンによって生まれた事を知る。最終的には
“大いなる意志”の力を受け入れ、真利阿と源三さえも吸収し、魔獣としての新たな進化形へと突き進んでいった。
三蔵一行が見たビジョンの時点では、既に銀河を超えた存在へと進化していた。
【真説・魔獣戦線】時からどれだけの時が経過しているかは不明。
0389新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:23:58.26ID:???
△ラ=グース(虚無戦記)
意志をもった宇宙規模の空間。非常に高い空間支配能力を持っており、創造神との説もある。
プロセスは不明だが今まで宇宙のかなり広範囲を消してきたらしい。太陽系一つを飲み込む規模の
広い攻撃範囲を有し、物質だけでなく空間ごと消し去るほどの力があるが、性格は気が長く、
数千年間何もしないで平気で眠りについたりする。また、別の宇宙に移動している描写から、
ワープ能力も持っていると思われる。一応、中心部の空間を固定して許容量以上のエネルギーを
送りこめば倒せるという弱点もあるらしい。
三蔵一行が見たビジョンの時点では、既に銀河を超えた存在へと進化していた。
【虚無戦記】の時代からどれだけの時が経過しているかは不明。

△ゲッターエンペラー(ゲッターロボサーガ/真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日)
遥かな未来におけるゲッターロボの進化形。
【真ゲッターロボ】の時点で冥王星を含む太陽系に匹敵する全長を持ち、【ゲッターロボアーク】の
時点では太陽系など話にならないレベルにまで成長していた。その能力は凄まじく、合体前の
ゲットマシンからのビーム一発で月を破壊し、合体する際にはビッグバンを凌ぐエネルギー量が発生する。
またゲットマシン一つが惑星よりも大きく、合体すると周りの惑星が敵諸共潰される。戦いを経るごとに
自己進化を行い、最終的には銀河規模の存在になるらしい。他にも合体形態において、ワームホールを
機体の手で物理的に握りつぶす等の力技も披露していた。一説では、「ゲッタードラゴン」が
「真ゲッタードラゴン」に進化した後、エンペラーへの進化を開始すると言われている。
その正体は完全に明かされてはいないが、随行するゲッター軍団の呼び声に応答してる際に
発した声は、流竜馬のものと同じであった事が確認されている。
三蔵一行が見たビジョンの時点では、既に銀河を超えた存在へと進化していた。
【ゲッターロボアーク】時からどれだけの時が経過しているかは不明。
0390新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:24:20.41ID:???
○大沢木大鉄(おおさわぎ だいてつ) (浦安鉄筋家族/元祖!浦安鉄筋家族)
43歳。大沢木家の大黒柱。愛称は「大鉄っつぁん(だいてっつぁん)」。かなりぐーたらな性格。
家の中でも土足で生活し、ズボンが下がったまま外を出歩き、耳かきさしっぱなし、ボタン掛け違え、
靴の上から靴下、靴べらさしっぱなし、腕時計反対等、何でも面倒くさがりで、あらゆる事を途中で
投げ出してしまう。家事を手伝う事がほとんどなく、した時には浦安市に大雪・大雨などの異常気象が起こる。
善意が必ず裏目に出るタイプ。職業はタクシードライバーだが、乱暴な運転で事故を起こす事が多い。
古い日産・スカイラインをタクシー兼愛車(名前がありダットちゃんと大鉄は呼んでいる)として
使っているが、違法扱いされかねないくらいに大掛かりな改造が施されている。極度の運動音痴だが、
タバコが関わると超人的な力を発揮したり、車の片輪走行をするなど、運転だけは神懸かり的センスを持つ。
頭髪が薄い事をとても気にしている。煙草を一日460本吸うという超ヘビースモーカー(1本吸いきるのに
かかる所要時間がたったの2、3秒)であり、指パッチンで火をおこす、家や街中に隠しタバコをストック
するほどのタバコジャンキー。妻の順子の誕生日には、順子を風邪で寝込ませて自らすすんで家事を手伝うなど、
妻孝行な一面も持つ。

○富樫源次(魁!!男塾/天より高く/曉!!男塾 青年よ、大死を抱け)
江田島平八の秘書。男塾OB。 CV:山口健
男塾OBのまとめ役兼切り込み隊長で、ドスを使ったケンカ殺法の使い手。兄の形見である破帽が
トレードマーク。拳法などは会得していないが、凄まじい根性を持ち、桃が『男塾のカオ』と
評する程。かつて兄の源吉を八連制覇で三号生に殺された因縁があるが、センクウとの戦いの後は
心の整理が付いた模様。驚邏大四凶殺と七牙冥界闘にて二度死にかけるが、王大人の手によって
死の淵より蘇る。天挑五輪以降では虎丸と共に実況・驚き役を担当することが多かったが、
やる時はやる男でもあり苦戦しながらも必ず勝利した。生理的に年寄りと子供が苦手。
右目元に傷があるが、これは男塾に入学する3年前(中学時代)から付いていた。
0391新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:24:42.19ID:???
○国会議員(浦安鉄筋家族/元祖!浦安鉄筋家族)
日本コブラ党所属の国会議員。超新日本プロレスの会長でもある。三つ子の次男。
便秘がちで、一度に大量のウ●コを噴射する。浦安各地に出没しその度に常識では考えられない量の
ウ●コを噴射し、マンションのエレベーターやデパート、遊園地の観覧車や電車、飛行機、屋形船などを
破壊している。ウ●コだけでなく屁や足の匂いも危険。「浦安市民最強を決める格闘技大会」に出場している。
治療のためマニラで心霊手術を受けたが、完治には到っていない。ガスパーという犬を飼う。

 ◆宇宙怪獣/STMC(トップをねらえシリーズ)
  地球人類を含む、全ての知的生命体にとっての天敵たる存在。
  銀河系の免疫抗体とも言える存在であり、その目的は知的生命体及びその文明の完全破壊。
  基本的に本能で活動する。その総体数は天文学的数字であり、その種類も多岐に渡り「兵隊」から
  1000kmクラスの「母艦」の存在も確認されている。「巡洋艦級」クラス以上から単体でワープが可能。
  巣は銀河系の中心に存在し、恒星に卵を産みつけ繁殖しながら知的生命体の文明を目指し、
  破壊を伴う進軍を行う。また、バニシングドライブ波(ワープ時に発生する波動)を感知し、
  ひたすらその方向に向かう習性(走VDW性)を持つ。最大の脅威はその数であり、最大で100億を
  越える宇宙怪獣が同時に確認された。また約30億という数が冥王星の公転軌道に匹敵する大きさの集団で
  太陽系第13番惑星・雷王星付近にまで侵攻した事があり、その侵攻を察知した観察員は、視野の七割が
  敵影に覆われて宇宙の色さえも変わって見えた事を報告している。
  最終的には、宇宙怪獣の巣窟である銀河の中心部を、超大型ブラックホール爆弾「バスターマシン3号機」
  にて破壊する「カルネアデス計画」により、銀河の中心もろとも消滅した。
0392新章/遠い星で −In land that no one knows...−2016/10/15(土) 04:25:01.08ID:???
来留間慎一、ラ=グース、ゲッターエンペラーを文章で表すのがここまで難しいとは思わなかった・・・
虚無戦記はやっぱり、石川御大の凄まじい書き込みがあってこその作品だと、今更ながら実感しました・・・
正直、まだ推敲の余地はあると自分でも思います・・・(汗

あと、来留間慎一、ラ=グース、ゲッターエンペラーは設定では「まだ成長段階」とのことらしいので、
SSに登場したのは原作終了時から相当長い年月が経過した時点での姿という事で解釈お願いします。
自分個人としては数十万年程度先の未来のイメージで考えています。

途中で宇宙怪獣に襲われた二連太陽の惑星は、特に原作の無いオリジナルですが、
しいて言うならば、以前プラネタリウムで見た映像作品を若干意識してます。
勿論、作中に登場した惑星とは全く別の惑星ですが。

正直、文章に修正すべき点がありましたら、容赦なく言ってほしいです・・・(汗
0394名無しさん@ピンキー2017/11/02(木) 16:08:54.45ID:???
NHK受信料訴訟、来月判決=契約義務で憲法判断へ

これ最高裁合憲判断したら、次選挙の時全員×な。
0395名無しさん@ピンキー2018/01/03(水) 18:53:27.64ID:???
【エラッタ】IntelのCPUに深刻な欠陥 Core i世代以降が対象 パッチを当てると性能30〜35%低下
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1514966335/
intelのCPUに重大なバグ。修正により性能30%ダウンは確実。 もちろんcoffeeも対象 [589351131]
https://leia.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1514960738/
【Corei全部ダメ】IntelCPUに重大セキュリティバグ発覚 修正で性能3割ダウンへ
https://krsw.5ch.net/test/read.cgi/ghard/1514967453/
0398名無しさん@ピンキー2018/03/22(木) 15:13:52.07ID:???
街の猫たちがエンジンルームやタイヤの間 に入ってしまうことがあります。
気づかずにエンジンをかけてしまった・・・。そんな悲しい事故を防ぐのが #猫バンバン。
乗車前の 「ちょっとした思いやり」 で救える命があります。
エンジンルームやボンネットなど鳴き声や気配がないか #猫バンバン をして確認をしましょう。

http://www2.nissan.co.jp/SOCIAL/CAMP/NEKOBANBAN/

   ̄ヽ、   _ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     `'ー '´
       ○
        O
                             iヽ、
                            ミ ヽヽ、
                           ,,,ミ  ),,,,\
‐- ...,,__       カッチカッチカチ   / ,,;;;;;;;;;;  "''-、
     ~""''' ‐- ...,,__          /,, ,,;;; ;;;;;;''''__,,_,.-'''"l、
           ____,,,,,,,,,,,, -------/●);;;; ,;;'''   彡  l ,!
⌒ヽ、   _,,-‐‐‐f,"  ;; ;;; ''  ;;;;彡三;_/  ''      彡 ノ ,,l
   ヽ、八  \`(,,,,,,,,,イ''''ー、,;;;;;;;   ((,,,,,..   (●>,    __/'';;;;!
     ヽ`---ー‐‐―‐ン     '''-l ( ,.,.,    ,;;,,   '';;;;;;,,,,/  いいね!!と思う猫であった
        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄         l  メ//l '';,,,;;'';; '';;; ';, '';:;/
"'''- .._                 | / /メ、|';,,,,,'''';;;;;;;;;;;;;; ン;ヽ
     "'''- .._     ____,,,,,,,,,,,,,,-'''''  ;;;;;;;;;;;`;-;;;-;;;;-;;-; ;;; ;;;l
 /  ,   ,  "'''- .. f-''   ;; ;; '';;;;; ''' ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_ ;;;;;;;;;;;;;l
/   /  /  /   // (⌒  ;; ;; '';;;;; ''' ;; ;;;;;;;;;;;;;;   ;;;;;;;;;;;;;|
   /  /  /   //  `''''-、;;;;,,,;;;,,,;;;;;,,;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;  ,,,,  ;;;;;;;;;;l
0403名無しさん@ピンキー2019/01/19(土) 01:01:17.86ID:???
「たばこ休憩が許されるなら、◯◯休憩も許されるべき」→共感の嵐

「たばこ休憩が許されるなら、お絵かき休憩もおやつ休憩もお昼寝休憩も許されて然るべきだよね、とは思う。」
という投稿が話題になっているといまトピが紹介しています。
投稿者は「会社で働いてた時に一番キツかったのは、たばこ休憩から帰ってきた人の体臭があまりにたばこ臭すぎて、その人類がいる間ずっと頭痛と吐き気とイライラが止まらなかったことかな。」とツイート。
これに「喫煙後の匂いの害は、迷惑行為を越えてると思います 」「休憩の中で一番必要ない休憩ですよね。」と、共感の声が集まりました。
0404名無しさん@ピンキー2019/01/19(土) 01:06:30.70ID:???
「たばこ休憩が許されるなら、◯◯休憩も許されるべき」→共感の嵐

「たばこ休憩が許されるなら、お絵かき休憩もおやつ休憩もお昼寝休憩も許されて然るべきだよね、とは思う。」
という投稿が話題になっているといまトピが紹介しています。
投稿者は「会社で働いてた時に一番キツかったのは、たばこ休憩から帰ってきた人の体臭が
あまりにたばこ臭すぎて、その人類がいる間ずっと頭痛と吐き気とイライラが止まらなかったことかな。」とツイート。
これに「喫煙後の匂いの害は、迷惑行為を越えてると思います 」「休憩の中で一番必要ない休憩ですよね。」と、共感の声が集まりました。
0405名無しさん@ピンキー2019/06/02(日) 00:09:32.02ID:???
第五種補給品」とは慰安婦のことで、朝鮮戦争当時、韓国軍は女性たちをドラム缶や鉄製の桶に入れて韓国軍、米軍、国連軍に慰安婦として「供給」していた。
これは韓国軍の正式文書の中に「○○基地に第五種補給品を20缶供給」などというかたちで出てくる記述であり、韓国軍が慰安婦に対して使用していた正式名称である。
 
慰安婦について語られるとき、よく日本統治時代に「女性たちがジープに詰め込まれて運ばれた」
「旧日本軍によって拉致された」などといわれるが、高級品であるジープは当時ほとんど走っていなかった上、韓国軍が陣頭指揮をとって行っていたというのが事実なのである。
さらに、前述したようなやり方は人権侵害どころでは済まされない話ではないだろうか。
0406名無しさん@ピンキー2019/07/03(水) 01:58:56.74ID:???
生後3ヶ月の赤ちゃんをバットにして野球をやっていた男、懲役7年6ヶ月の実刑。 大阪市住吉区

大阪市住吉区の自宅で2014年1月、生後3カ月の長男を強く揺さぶって死亡させたとして、傷害致死の罪に問われた父親の無職、
川崎仁被告(41)の裁判員裁判の判決が12日、大阪地裁であった。
浅香竜太裁判長は日常的な虐待は否定した上で複数回の暴行があったことを認め、懲役7年6月(求刑・懲役10年)の実刑を言い渡した。

判決で、浅香裁判長は「長男を野球のバット代わりにしてボールを打つなどの不適切な養育態度を改めなかった。
非常に危険な暴行で、強い非難に値する」と述べた。
一方、日常的な虐待については初公判で検察側証人としてビデオリンクで出廷した長女(11)も証言したが、
浅香裁判長は「長女は当時9歳で、記憶が変わっている可能性がある」などと認めなかった。

判決によると、川崎被告は14年1月、自宅で長男を放り投げて和室の引き戸に当てた上、強く揺さぶるなどし、
急性硬膜下血腫などのけがをさせ、同月末に死亡させた。
http://mainichi.jp/articles/20160213/k00/00m/040/105000c
0407名無しさん@ピンキー2019/07/25(木) 21:24:08.35ID:???
韓国に竹島を売った元日本人「保坂祐二」なる人物を知っているか 竹嶋渉(元在韓ジャーナリスト)

近年、日韓間の領土問題、つまり竹島の問題に対して関心が高まっているものの、
「韓国人にとって竹島は何なのか」ということについて本当に理解している日本人はあまり増えたようには見えない。
こうした韓国の事情をいくら説明しても、いまだ多くの日本人にはピンとこないようで、「そんな韓国人は一部だ」とか、
「韓国に行ったけれども、反日感情など感じなかった」とか、「それは政治の世界の話で、市民レベルでは友好的だ」とか、
「社会的に不遇な一部の韓国人が社会に対する不満を吐露する手段として反日を利用しているのだ」などと、
脳天気で見当違いも甚だしい反応が返ってくる。さらに、そうした反応を示す人に、よく聞きただしてみると、韓国語もわからず、
当然、韓国のマスコミ報道など全く理解できず、そのくせ日本語で読める韓国のネットメディアすらも参考にせず
(朝鮮日報や中央日報の日本語版すらも読まない)、韓国には観光旅行でしか行ったことがない、という手合いが大部分なのである。
そのくせ、知ったかぶりできれいごとを並べるのだから始末に負えない。
0408名無しさん@ピンキー2019/09/13(金) 10:26:02.59ID:???
偉人の言葉

・伊藤博文 『嘘つき朝鮮人とは関わってはならない』
・吉田松蔭 『朝鮮人の意識改革は不可能』
・夏目漱石 『余は支那人や朝鮮人に生れなくつて、善かつたと思つた』
・新井白石 『朝鮮人は、己に都合が悪くなると平気で嘘をつく。』
・福沢諭吉 『この世界に救いようのないどうしようもない民族がいる。朝鮮人だ』
・佐藤栄作 『不逞鮮人が勝手に帰ってくれるというのだから引き止める理由はない』
・津田梅子 『動物のほうがこのような汚い朝鮮人よりもまし』
・新渡戸稲造 『朝鮮亡国の原因は、朝鮮民族という人間にある』
・本田宗一郎 『韓国人と関わるな』
0409名無しさん@ピンキー2020/05/13(水) 09:27:39.88ID:???
楽天の登場で田舎住みと都会住みのデータ通信格差社会が浮き彫りになったな
0410名無しさん@ピンキー2020/06/11(木) 01:52:59.06ID:???
中村安衛
2 日前
朝鮮はもう日本に期待しては駄目。日本は既に断韓に踏み切っている。助けず、教えず、関わらず所謂非韓三原則である。

自由の翼
2 日前
悪質な反日敵国、日本の漁民を40人近く銃撃で殺害し多数の漁船を拿捕し竹島を占領した。馬韓国、徹底的に潰して断交あるのみ。
0411名無しさん@ピンキー2020/06/29(月) 02:08:47.12ID:???
中国と縁を切り日本を選んだオーストラリア!コロナ後に来日へ
113,627 回視聴

こころの世界の気になるニュース
チャンネル登録者数 14.7万人

Kazuki Fuse
2 週間前
気を付けないとオーストコリアだからな!www
裏切られ無い様に!www

81 zipang
2 週間前(編集済み)
オーストラリアも、日本に嫌がらせしていましたよね!
”Sea Shepherd Conservation Society”(通称シーシェパード)を知ってますか?
日本の調査捕鯨及び、イルカ漁を、妨害をしてきました。
日本人がケガをした事もありますので、単純にハイはないかな!
今さら、何にって感じです。!!

Carnerian Simon
2 週間前
オーストラリアだけじゃなく米国もUE各国も中国を利用して金儲けした結果手に負えなくなったのが今お現状でしょ
多くの日本人は中国のことをよく知っているので経済発展すれば軍事大国化するだろうしアメリカに代わって世界をコントロールしようとするだろうって予想はしていたけど経団連はそう思わなかったようだ
0412名無しさん@ピンキー2020/07/14(火) 11:56:37.07ID:???
【朗報?笑】NHK、10月からまさかの受信料値下げへ!その額がヤバ過ぎるwwwwwwwww
86,971 回視聴

ゾンビ
22 時間前
NHK職員の人件費を削ればいいと思うんですが。

怪盗キッド
23 時間前
「値下げした」っていう事実が欲しかったんやろうな

五味之様太郎
どうせたいした値下げ額じゃないと思ったけど想像以上だった

Bunbun
むしろ受信料が数十円でいいレベルだと思います。

上坂-きあ
値下げよりもスクランブル化ヤレ!
真面目に払ってる人はただ見してる人が居れば馬鹿みるし、一方でTVないのに数ヶ月おきにガラ悪い徴収員が訪ねて来る。
スクランブル化すれば、見たい奴は必ず契約するんだから不公平にも成らないだろ!

山野薫
本気で受信料ほしいならスクランブル掛けて管理した方がいいんじゃない?
今の時代、人使って徴収ってバカじゃない?

Mk-IIタンジェント
22 時間前(編集済み)
イラネッチケーの普及を!
消費税って勝手に電波押しつけるのが消費なの?
0413名無しさん@ピンキー2020/08/26(水) 02:30:18.96ID:???
月夜涙
通称「腋」。なろうに吐き気を催す妄想を垂れ流す毒虫。
2015年より数多くの作品を出版し、著書の回復術師のやり直しのアニメ化が決定しているが、2019年にライトノベル新人賞を受賞するなど謎が多い。
作中の設定をいちいち覚えておらず、矛盾どころか主要人物の名前すら間違えることは日常茶飯事。
あまり話題に出しすぎると、信者という名の荒らしが沸くので、ワッチョイのないこのスレはあっという間に自演コメで埋まる恐れがある。
なので、できるだけ月夜涙スレを活用すること。

三木なずな
台湾人。日本語が母国語ではないため、文法がかなり怪しく、感想欄が添削で埋まることもしばしば。
量を書けばいつかは面白い作品が書けると盲信しており、数多の駄作を生み出し続けている。
量産される作品も大概はテンプレ止まりであり、思ったよりポイントが入らなければそこで削除されるためオリジナル展開は少ない。
自称商業作家で、打ち切りになった作品は更新するモチベーションが保てないらしく、無理やり完結させている。
作品のタイトルを本文を無視して日替わりで変更するといった奇行に走ったこともある(現在は削除済み)。

月島秀一
代表作の一億年ボタンにて令和元年に総合1位を獲得。月夜涙と合わせて月一族と呼ばれることもある。
このすば*Elonaを愛読しており、毎回後書きに書かれる『陰ながら応援してるよ!』はelonaの影響を受けたものである。
パロディというレベルを通り越して、漫画やゲームの設定やシーンそのものを流用することも多々ある。
戦闘描写に自信があるらしく相当の文字数を割くが、全く状況が掴めず、九頭七尾のキンキンキンの方がマシと言われる始末。
また、戦闘中に視点がコロコロ変わるという特徴がある。

初枝れんげ
マサツグ様。作者名や作品名を知らずとも、マサツグ様の名前を出せば通じるほどの伝説を持つ。
長い間活動を休止していたが、リハビリと称して新作を発表した。
自分のことを神と思い込み、下等生物を導いてあげているというような超絶上から目線の主人公に感情移入できるかどうかで評価が変わるだろう。
生々しいイジメ描写に定評があり、作者の実体験ではなかろうかという噂されている。
もしかしたらイジメが理由で不登校になっていたのかもしれないため、文章力はお察し。
0414朝日新聞不買2020/08/28(金) 05:22:12.62ID:???
ネットの片隅には永久に残り続ける。
0415名無しさん@ピンキー2020/09/05(土) 17:46:49.71ID:???
中国人は生きた犬猫を棒で叩いて痛めつけてから解体するぞ
理由は苦痛を味わわせると旨味が出るからだそうだ
朝鮮人中国人は伊達に後進国やってない
0416名無しさん@ピンキー2020/10/23(金) 05:11:06.90ID:???
NHK「値下げすると質が落ちるけどいいの?」→国民「元々、質高かった?」…【日出づる国TV】
13,293 回視聴

空騎士
9 時間前
中国語の放送と缶流の放送を止めれば番組の作成費用は余るでしょ?

kutakichi36
9 時間前(編集済み)
インタビューとはいえ、NHK会長はずいぶん世間をナメた物言いですね。職員の異常な高給や3千億円を超える内部留保金など日本中からこれだけ批判を浴びていながら、いったい何様のつもりなんでしょうか。
身を削るどころか「値下げした分番組の質を落とすけどいいか?」だと?

V10 HONDA
9 時間前(編集済み)
もう既に質なんてレベルじゃないでしょう?問題に気付いてないの?
NHKは要らないってレベルだよ??
では、現在はどのように自己分析されているんでしょうか?
全くナンセンスだ??もう再生は無理だね??日本学術会議同様廃止で良い??

玉鋼
9 時間前
NHKが批判されてる理由を料金の事だけだと思ってるのか?
どこの国の放送局なのか、放送内容をもう一回見直してから言ってくれ

Seikou Katsuno
9 時間前
理屈を言うなら民営化してくれ。受信料払って視るから。開き直るならスクランブル化を至急お願いします。

Tamaちゃん
9 時間前(編集済み)
民間に任せたら良いんですよ。解体すべきnhk、補助金有りなうえに受信料取るヤクザか。
0417名無しさん@ピンキー2020/10/25(日) 23:58:18.53ID:???
【海外の反応】日本領竹島を韓国が不法占拠した「ぐうの音も出ない証拠」があの大国のお墨付きで全世界に晒される!韓国人「絶対に認めない」「これは妄言だ…」

弥月緋桜
4 時間前
例えどんな証拠や事実があってもあの民族は聞く耳を持たないわけですから、あまり意味のないことですよね。
最も肝心なのは日本の政府が実力行使をもって自国領土を本気で取り返そうとするかどうかだと思います。
今まで向こうの民族によって虐サツや強カンがあったことは事実でありながら何1つ言わない政府のあり方をもっと声を大きくして訴えていかないといけないのかもですね。

おら信長
4 時間前
日本政府はいい加減、竹島を奪還すべきですよ

杉崎カイト
4 時間前
そうなのよね、記録は探せば出てくるんよ。国で保管している物だってあるのに。いつまで嘘を吐き続けるのか。

日本政府はもっと世界にこの事実を広めるべきなんだよね。竹島は実効支配されていてさ、侵略されているのと変わらないのに。

以前、TBSのお昼のニュースで、放送内で扱われた地図が
日本の主張している竹島の西に国境線ではなく、東に線が引かれている地図が使われていることがありました。

いい加減、獅子身中の虫を排除した方がいいと思うんですよね。

動画制作お疲れ様です。
憲法改正、もはや一刻の猶予もありません。
早く成し遂げてほしいものです。
ノーガードでいるサンドバックATMではなく、
侵略しない、しかし戦える日本であってほしい。

あとむ
4 時間前
政府は竹島が実効支配される際に殺された人の為にも制裁をするべきだ!
0418名無しさん@ピンキー2020/11/03(火) 08:12:29.80ID:???
【海外の反応】「日本刀と剣道は韓国が起源な!」韓国起源説を世界と日本が笑う!韓国人は本当に信じているの?【日本すごいですねTV】
117,158 回視聴

1229 1423
4 日前
礼儀もクソもない奴らに剣道という礼節に厳しい武道が生まれる訳がない

ぞぞ幸治
6 日前
英語や韓国語でも流して下さい
アイツラはこう言う事には異常な情熱で世界に騒ぎ立てるから

? BLACK BOX
3 日前(編集済み)
水車も作れなかった民族が日本刀を打てる訳ない 
妄想 嫉み 嫉妬 コレ等が絡むと
起源説が出て来る 南?無?

Wildcat S
5 日前
土民が歴史と起源を語るなど笑止。

甲斐二三男
4 日前
K国ドラマは空想物語の最たるもので有ることをK国人は知らないのだろう。

Key crafter
19 時間前
ピザは韓国起源とか茶道は韓国起源とか…
韓国の茶道って動画を見た事あったけど、立て膝で座るのが韓国の正式な座り方だから酷く不格好に見えたし、保温ポットからお湯を注ぐのには乾いた笑いしか出なかった。
0419名無しさん@ピンキー2020/12/01(火) 01:57:56.46ID:???
【海外の反応】海外の反応 衝撃!!「お隣さんの人と日本人はこんなに違うのか…」ドイツ人留学生が痛感!!お隣さんの人の図々しさの理由に驚愕!! ! ! !【にほんのチカラ】

織田三郎
4 日前
日本が強制的に連れてきたと言ってるから半島に戻してあげましょう

折口信夫
4 日前
子供の頃からの反日の洗脳を解くのは日本人の想像を超えるほど容易ではないと思う。反日教育を止めるまで韓国との国交は断絶しておいた方がお互いの為に良いのではないか。近年の日韓関係を見てつくづく思う。今まで日韓議連は何をやってきたのだ、恥を知れと言いたい。

k_k
22 時間前
そもそも、朝鮮の併合は朝鮮が望んだ事なんだがなぁ
朝鮮にとって目の上のたんこぶであるロシアに勝った日本に併合されれば、自分たちが何もしなくても「ロシアに勝った戦勝国」になるから、併合派が主流だった。
反併合派の伊藤博文が暗殺されたのもそのせい。
で、第二次大戦の敗戦とともに、一気に独立の機運が高まった。このまま日本に併合されたままだと「敗戦国」になるから。
その後、戦勝国ヅラしてたけどアメリカにおこられた事で勝利国でも敗戦国でもない三国人を名乗って日本国内で暴虐を尽くしたのは歴史の通り。
今ではその歴史すら捏造してるけどね

MA W
1 日前
空港や駅、スーパーで中国語やハングルを見ると気分が悪くなる。
日本政府は移民を入れると言っているが中国や韓国から多く入れるつもりか?と思ってしまう。
反日国から移民を入れるべきでない。

筋トレは正義と見たり
4 日前
出身が?、国籍が?、人種が?、性別が?、
主な被害者『ヅラ』ビジネス
0420名無しさん@ピンキー2020/12/11(金) 00:35:39.02ID:???
【海外の反応】衝撃!!日本はガン無視! 隣国が空回りして作り始めた海底トンネルに安倍総理はガチギレwww 欠陥だらけのトンネルなんて駄目だろ! 驚愕の真相!【世界のJAPAN】

町田太郎
6 日前
なぜ友好のためにトンネルが必要なのか、論理的に説明して欲しい。

t s
6 日前
日韓議員連盟こそ国益への害悪。

くた
6 日前
必ず中止させるべき。
韓国との接続など危険きわまりない

桃ちゃん
6 日前
そんなもの作らないで下さい。
日韓は仲良く慣れない。
作る意味がない。

HibinoMovie
6 日前
トンネルより前に日韓友好が不要なんだが…
0421名無しさん@ピンキー2020/12/20(日) 00:48:42.72ID:???
【報告】BBCが韓国を猛バッシング!凍り付く隣国民 !!【韓国の反応】

yoshito tagashira
7 時間前
慰安婦 徴用工は嘘っぱちのでっち上げだけど 来ダイハンは実話だ、BBCはそれも報道しろ
0422名無しさん@ピンキー2020/12/20(日) 10:49:47.30ID:???
料理人が【オリーブオイル徹底解説】日本の闇を暴く
373,620 回視聴

tatsuo k
3 か月前
正直JASって闇深いよね、日本人が食にうるさいとか言われるけどこいつら消費者舐めてるよね

たかはし
3 か月前
日本の悪習ですね 果汁10%入っていれば100%表示OK 違う場所で育てられた畜産 
数か月その地で育てれば産地表記を変えられる 生産者がブランド化して厳しくしないと 本当に駄目だと思う

BlueTrain鹿島灘サーフルアー
3 か月前
チーズのガバガバさも伝えていただきたいです。

にしけんパンちゃんねる
3 か月前
勉強になりました。パン用小麦粉にもおおよそ同じことが言えそう…

mansatosi
1 か月前
農薬、食品・着色添加剤、保存剤。。全て国の規制は国内メーカー主義と考えてます。
その点では西欧は発がん性のあるものは「絶対ダメ!」で禁止してる国が多い。勉強させていただきました。登録させて下さい。

Mertora Koro
3 か月前
食品関係に限らないと思うんですけど
国が作る基準は消費者目線じゃなくて企業目線で消費者の利益一番でなくて企業の利益が一番みたいな印象があります
オリーブオイルの話とても参考になりました!有難う御座います
0424名無しさん@ピンキー2020/12/29(火) 10:54:31.70ID:???
全然健康的じゃなかった!?悲報!ベジタリアンは健康リスクいっぱい!【ゆっくり解説】

羊羊
58 分前
私が50年以上生きてきてわかった事は「あまりにも極端な意見はだいたい間違っている」です。
脂質、糖質などは取り過ぎがいけないだけで、体に必要な成分ですからね!
バランスの良い食事を心がけるのが一番ですよ。

dora emon
9 分前
ミャンマーの人が言ってたけど、ミャンマーでは牛が死んだら食べるけど、殺して迄は食べないそうだ。日本は平気で殺す。
屠殺場に行く牛が涙を流しながら最後迄強く抵抗してる映像を見たら食べられなくなった。
牛も豚もペットに出来る位賢いし、人間同様感情も痛みもある。人間は駄目で何故牛豚は殺していいんだろう?
絶対に納得行かないし、あの映像を思い出して食べられない。たま?に加工品を食べるかもしれないけど、やっぱ無理。
人間が増加してて食糧危機も叫ばれるから、いっその事役立たずや犯罪者を全員死刑にして食べたら?それが地球に一番優しい気がする。
私は食べないけどね、肉好きにはいいんじゃない?
0425名無しさん@ピンキー2021/01/07(木) 10:40:17.68ID:???
【ゆっくり解説】飲食業界はブラックが9割!?ブラック化してしまう4つの理由について

N
13 時間前
底辺系の仕事ってどこもこうだよね。現代の奴隷

ハザマハザマ
8 時間前(編集済み)
三大ブラック業界を決めるなら飲食、コンビニに後は介護かな?

顔面整形が得意な人
15 時間前
むしろ1割もホワイトな飲食業がある事に驚くわ

名前変えるの忘れてたねとうとう手に入ったカラット
13 時間前
飲食はまじでやめとけほんとしんどい
やめたいけどみんなに迷惑かかる病に移るぞ

うぬらー真知留
13 時間前
飲食店働いていた経験ありますが一年持つ人いるんですか?調理師専門学科の未来も絶望的としか考えれません。

センターKOMATSU
15 時間前
常に求人って、飲食は常に求人してるんだよなあ

H M
7 時間前
小泉政権の時代に、竹中の進めた労働政策が今になってようやく理解され始めてる様です。その事については詳しく述べる必要はないだろう。
それよりも、失われた20年と言われた時代に一般の賃金が下がる事を多くの国民が潜在的に支持していた事が問題だと思う。
働かざる者食うべからずは、レーニンが資本家に向けた言葉だけど、日本語に訳されたと同時に資本家側を庶民が庶民に対し代弁する言葉に変わった。
0426名無しさん@ピンキー2021/01/13(水) 01:48:58.61ID:???
NHK受信料他社比較リストに「改めてNHK、誰が払うねん」が話題

officetecchan
2 週間前
NHKは解体してその分を国防や日本人の福祉に当てましょう。今さらNHKに改革を求めても無理です。

日州高臥
2 週間前
NHKは税金と受信料で支えられている。その国民が要らないと思っている。国を貶める報道し続けて何が公共放送ですか ! ! 年7000億円、国を守る為に使いましょう

もちもっちー
2 週間前
年間7000億かぁ……イージス艦が4隻は建造できるなぁ…

t 2
2 週間前
受信料が高いうえ、誰に対しての放送かも判らないNHKは、解体かスクランブル化の二者択一でいい。

8 zwx
2 週間前
NHKをどうするか日本人が決められないこのことが異常

日向夏
2 週間前
マジで特定国からの帰化人ばかり採用してるのでは?NHK職員の、3代前からの戸籍謄本や、DNA検査を全員するべき。
本当に中身が日本の公共放送と言えますか?日本人ぽい違う人達ばかり出して、日本国民を騙してませんか??個人のプライバシーがあるというなら、割合%でいいから公表すべきです。

古賀尽誠
2 週間前
なぜNHKが自由に値段を決められるのか?俺たちはNHKの奴隷なのか?視聴者の意見を聞きもしないで自分たちの都合の良い料金を設定して強制徴収だと。
図に乗るのもいい加減にしやがれ!
0427名無しさん@ピンキー2021/02/23(火) 10:24:38.17ID:???
#韓国 #日韓 #海外の反応
無知って残酷だね... 【江戸川 media lab HUB】お笑い・面白い・楽しい・真面目な海外時事エンタメ【海外の反応】

温習ミカン
33 分前
2階建てを作る能力が無い。
水車も作れなかったからなぁ。

yasu miya
1 時間前
日帝から文明を授かるまでは
竪穴式住居に住んでいたのは内緒ニダよ?

三浦弘行
51 分前
地べたで這いつくばる、生活形態しか無い習慣でしたから…。
忘れたい過去を、蒸し返したら親日罪に問われますよ

松平竹千代
27 分前
クマの子孫なんだから地面に穴掘って暮らすのは普通のことなのでは?

足立昭宏
34 分前
シベリアの遊牧民が先祖なんだから定住用の建築を知らないでしょう。
0428名無しさん@ピンキー2021/03/02(火) 01:43:39.99ID:???
【海外の反応】日本に対する嫌がらせに、海外から批判殺到で隣国の黒歴史を欧米メディアが一斉報道!!【流石JAPAN】
154,997 回視聴

やまかわみさと
2 日前
新作だと思って聞いていたがそうじゃなかった。正確な日にちは覚えていないが以前流していた内容とほぼ同じ

alberato 2016
2 日前
従軍慰安婦自体も捏造で、ただの売春婦であると世界が知ったらどうなるのだろうか。

冬のとんぼ
2 日前
ブレアー間違っています。日本は、韓国いや朝鮮に良くない事は、してない。
むしろ良いこと ばかり、奴隷制の廃止や特権階級のヤンバンの解凍などたくさんありました。

セレネ
2 日前
それが韓国にとって良くない事だったのでしょう・・・ずっと奴隷で原始人みたいな生活でいたかったとかなw

及川一郎
2 日前
あの戦争?

あの時代に半島と戦ってなどいないが。

しかも日本国に難癖はつけるが、己が責められると『妄言』だの『歪曲』だの言って認めない。

こんな国は、相手するだけ時間の無駄。

こちらの原則は曲げずに、他は無視するだけだ。
0429名無しさん@ピンキー2021/03/07(日) 23:19:50.79ID:???
#海外の反応 #韓国の反応 #独立門
【韓国の反応】衝撃!三一独立門のタブーに切り込む韓国メディアがついに文大統領と韓国民に「真の歴史を学べ」と苦言!不都合な真実を突きつけられた韓国人「そんなはずはない」「それはきっと親日派の流したデマ」

Phickorin
4 時間前
真実を知ろうとする脳の部位とDNAが無い民族だから仕方ないです。

シラスナショウジ
3 時間前
絶対に韓国人は信じない歴史だろう。日本を敵にした歴史を国民に植え付けて今まで来てしまった。もう元に戻る事は無いのだろう。
ただ真の歴史は中国にも日本にも存在して居て、世界が徐々にその歴史を理解して行く時に、韓国はいつまでも捏造された歴史を引きずりながら「世界は嘘をついて居る」と世界中を敵に回して行って下さい。それが韓国らしくて良い。

宵の明星
4 時間前
今も無学な奴隷と変わらない国民、、、マジで国境封鎖してほしいな〜

やわ
4 時間前
世界中からの笑い者。
他国の方が歴史を知っていて、肝心の自国民が何も知らないことがこんなに滑稽なことになるとは。
0430名無しさん@ピンキー2021/07/10(土) 22:44:20.06ID:???
【海外の反応】「嘘を平気で教えるのはもう止めろ!」幼少期から反●教育を受けて来たK国人たちが物申す!外国人「そろそろ過去を乗り越えようかw」【鬼滅のJAPAN】

黄泉蛙
2 日前
なに気付いてんだよ!折角ファンタジーが公式の国に生まれたんだからそのまま夢の中で滅んでいけよ!

takafumi fujii
1 日前
DNAレベルで刻まれてるから
無理だよ。若い学生が言ってるのも
日本に来て就職したいから、騙されてはいけない。

影丸
1 日前
うわべでは、国際法の遵守を、うたってるけど 腹のなかは、自分達の財布の中が怪しく
なって来たんで日本に、すり寄っておこう ぐらいにしか思っていない。そんな奴らです。
信用しては、いけません!

山下正二
2 日前
洗脳が解かれるのは、数百年掛かりますので数百年にも新在する国なら、子孫が考えます

桜舞う峰子
2 日前
併合を日本侵略と言う韓国は、崩壊して出直すしかない

風桜月夜
14 時間前
はっきりいって今は経済が最悪だからすり寄ってるようにしか見えない
国民は日本で災害が起こって喜んでる
政府だけじゃなくて韓国という国そのものが人間として無理
0431名無しさん@ピンキー2021/07/19(月) 22:01:13.29ID:???
【隣国の反応】散々日本の海を荒らしたK国が猛烈なしっぺ返しを喰らう事態に!日本にやった事を他国にやられ醜態をさらした結果…w

田中秀一
2 日前
全て回収すればいいと言うのなら、不法投棄したゴミ全て隣国に引き取ってもらいましょう
もちろん運搬費や処分費用は隣国が負担するのですよね?自分達がやったことなんだから当然ですよね?

フジヤマケンゾー
2 日前
日本に迷惑をかけて作られ、糞尿を始末できずに海へ垂れ流すために大腸菌が付着している韓国海苔など販売禁止でよい。

なかなかみそしる
1 日前
そんな国の海苔がコンビニのおにぎりで使われてるのか…

大阪スポーツ新聞
15 時間前
朝鮮海苔とかマジキモ
つうか韓国製品置いてる店では
わあ朝鮮製品やん!気持ち悪!って
他の客に聞こえるように言ってます
ささやかな不買運動です(笑)

Hiro Hiro
2 日前
小泉環境大臣を隣国へ今すぐ派遣し徹底的に抗議せよ。
0432名無しさん@ピンキー2021/07/29(木) 13:28:32.77ID:???
【海外の反応】日本が韓国へ信用状の発行をしないと大英断!日本「いい加減、身分をわきまえろ」【ポリティカ金字塔】

稲妻雷之進
2 日前
約束を守れない国に信用状を発行していたことが信じられない。

大田みゅう
1 日前
日本は信用状を出している以上、何かあれば韓国企業の負債をかぶりかねない。
それは金融機関の負債となり、そして日銀の負債になる。最後は日本国民の負債だ!

どうして日本を敵視して侮辱を繰り返す国の信用状を日本が出さなければならないのか?今までが理不尽過ぎた!
親日でも無い国にはもう絶対に信用状を出しては駄目だ!

イチロー
2 日前
今回のオリンピックで隣国の非常識さが
全世界に発信できて良かったです。
日本ももう隣国に付き合う必要はありません。さっさと断交しましょう。
0433名無しさん@ピンキー2021/08/16(月) 01:16:49.31ID:???
【海外の反応】「私たちの祖国だけです!」急成長した自国を誇りに思うお隣の外国人男性がとある世界地図を見せられ憤慨。しかしそこで語られた歴史の真実を知り驚愕…。「そんなばかな…」【リスペクトジャパン】

木原浩
8 時間前
中学、高校時代の 歴史の授業なんかよりも 遥かに興味深く 理解しやすい。

swany white
9 時間前
8月15日にふさわしい動画をありがとうございます。
英霊に感謝し、日本という国に誇りを持つべき日です。
0434名無しさん@ピンキー2021/10/31(日) 01:05:34.92ID:???
高速道路の追い越し車線を 意地でも譲らないクルマへの対処法【意外とカンタン!】

氷の仮面ヤイバー
11 か月前
先日の運転免許証更新の際に煽り運転の詳細を見たら、左からの追い越しも煽り運転(妨害運転)になるし、違反なのを改めて知り、まさしく綾人さんの仰る通り、警察に通報がベストなんですね。それにスマートです。

星季徳
11 か月前
接近しすぎたりパッシングなどをすれば逆にあおり運転で検挙される可能性があるから、近寄らずに通報するのが最善、ということが良く分かりました。

IQ?3です!!
11 か月前
やっぱり110番が最適なのかー
高速で警察を呼んだことがないから知らなかったけど、そんなに早く来るんだね

ゆう
11 か月前
こういう時、しばらく後ろ走ってると後ろから煽り系が来るからすかさず譲ってかわりに煽ってもらってるw
0435名無しさん@ピンキー2021/11/13(土) 14:57:53.59ID:???
#江戸時代 #百姓一揆
学校では教えない百姓一揆の正体|小名木善行
0437名無しさん@ピンキー2021/12/12(日) 01:36:07.75ID:???
「ヒルナンデス」の20分のK国ゴリ押しに視聴者困惑「チャンネル変えた」が話題

N M
1 日前
ヒルナンデスからウリナンデスに変えたらw
局の自己紹介も兼ねてるし丁度いいじゃないさ

ダダダ
2 日前
これ効果あるんだねえ。
シニア層女性(専業主婦で昼間からテレビ観てる層)のK国好きはこういうのから来てるんだろうね。
彼女の母親とかkドラマ大好きだわ。気持ち悪い。

通りすがり
3 日前
最近YouTube広告にもさ、韓国ファッションとかのっててウザって思うけどどこにでも広告載せてんのな、気持ち悪いんだけど
そもそもさ、日本ってなんでここまで韓国ネタが消えないんだ?もう日本の半分くらいが中共と韓国に乗っ取られてんじゃねって印象さえうけるわ
あっちの歌が人気だ映画が人気だアニメが人気だファッションが人気だドラマが人気だ、んなわけねぇだろ、なんでこんな偏向報道がいつまでも消えないんだろな、国内でそんなに力持ってんのかな、確かにこんなんじゃ日本が変われるはずねぇよな

がに やし
4 日前
イッテQにて「NiziUのダンスを〜」「BTSのダンスを〜」勘弁してくれテレビ消しました

2800 Brougham
5 日前
20分にわたる韓国ごり押しは酷いが、ワイドショーからスポーツ・報道番組までジャニーズごり押しはストレスたまる!だから、自分の部屋に1台あるけど、ほとんどテレビは見ない!

ラブやん
5 日前
昔は韓国推しなど全然無かったはずだけど
ここ最近になって急に増やしてるから違和感凄いのよね
あとNHKがジェンダージェンダー連呼してるのも気持ち悪い
0438名無しさん@ピンキー2021/12/25(土) 20:05:23.81ID:???
能力も運だよ?大卒と非大卒で広がる格差 絶望死を招く分断【サンデル教授『実力も運のうち』解説】岡田斗司夫切り抜き
0439名無しさん@ピンキー2022/01/05(水) 21:03:20.09ID:???
【悲報】クリスマスのPS5ゲリラ販売が地獄絵図すぎて大炎上!転売ヤーがどこからともなく湧いて買い占めていた模様

xanth
8 日前
ここに来てソニーの洗脳が解け始めてるのは「ようやく」という感じですねぇ。PS3の終盤あたりから、ソニーがゲーム業界を自社の儲けの手段としか見てないというのは鮮明になってきてたので、日本市場に旨味がなければあっさり捨てるだろうというのは予想してました。
勿論、世界では売れてるので経営判断としては大変優秀だと思いますよ。でもゲーマーは投資家ではありませんので。

猫之助
7 日前
ソフトの価格でも1.5倍も高く日本人が買わされている理由を「文化の違い」で
切り捨てる業界ですから、ユーザーが思っているほどの信頼関係は元々存在していないのかもしれませんね。

紅の怠惰
10 日前
本当にSONYが対策もせず、日本を捨ててるならもう販売しなくて良いっすよ、もう諦めてるんで…
PS4のソフトが販売されなくなったら潔く引退しますよ。
もう日本のゲームはSwitchだけで十分ですね

デュタステ
10 日前
まあ日本だとPSはXboxと同じ立ち位置になったって事だよね
今後は基本的に日本とは無縁で、一部コアゲーマーだけが注目するハードになっていくのかな


10 日前
ビックカメラさんにはしっかり反省してほしい
ライバルのヨドバシはクレジットカード所持者限定、しかも一人一台という徹底ぶりなのに

熊線香
10 日前
PS5が買えたところでソフトが極端に少ないから置き物になるだけ。
転売屋が飽きる前にゲーマーが興味なくす。
0440名無しさん@ピンキー2022/01/30(日) 14:05:09.60ID:???
岸田文雄総理大臣の「遺憾砲オンパレード」が話題

成崎海
10 時間前
遺憾砲を4連発、連射式とは本当に凄いと思いますわ。
これでは全く何も出来ないとだと良く分かりますね。

M K
8 時間前
近隣国としては笑いが止まらんでしょうね。日本にミサイル撃ったって「遺憾の意」しか言い返してこないんだから(笑)

向井佐助
10 時間前
そんなのはもういらない。
必要なのは断固たる決意での実行です。
憲法の壁があるなら、それを改正する実行力が必要だと思う。

kikuya tanno
10 時間前
遺憾使用禁止法を成立させて欲しい。

t 2
10 時間前
この調子では、例えミサイルが日本の国土に落ちても遺憾で済ませそうですね。何とも思って無い感が半端ない。

VENOM・SNAKE
10 時間前
北朝鮮、China相手に武装を強化する等発言したのは岸防衛相くらいだ、岸田とは違い頼りになる。

YA MA
4 時間前
政治家にとって便利な言葉だな。
0441名無しさん@ピンキー2022/02/26(土) 20:19:26.44ID:???
【戦争】「プーチンの行き当たりバッタリ、情報戦じゃない」ウクライナ侵攻どこまで?核施設が狙い?ロシアが目論むユーラシア戦略の全貌|#アベプラ《アベマ

たっち・みー
3 時間前
ウクライナの映像は「十数年後の日本の映像」だよ
そして「逃げ惑う国民」や「涙する子供の姿」が近未来の日本人の姿であり自分の子供たちの姿だよ

ハルマゲドン
38 分前
日本政府は年寄りばかりだから動かないんだよね…
本当にダメな国だわ…

taatee
19 分前
今起きてる戦争なのに、こんな時でもひろゆきはニコニコヘラヘラしながらしゃべるんだな
さすがに何か感情が欠落してるんじゃないかと不信感抱く

f 836
3 時間前
日本は国防について再考する必要がある。
敵基地攻撃能力は最低限、核の保有についても議論しなければならない

レイピア &#128305; 【1000人目標】
3 時間前
積極的に手を挙げず周囲の顔色を伺いながら結局周りが動くまでじーっとしてる。
日本の国民性が政府にまで反映されてますね。
0442名無しさん@ピンキー2022/03/03(木) 13:16:32.16ID:???
NHK大改革「テレビがなくても受信料徴収」を主張へが話題

ももんが 9 時間前
車がなくても自動車税を取るとか、持ち家でないのに固定資産税とか酒飲まないのに酒税とかサラリーマンなのに事業者税とか取るのと同じ。
NHKマジで解体してください総務省なんとかしろ??

humuhumu nukunuku 9 時間前
天下り先だから解体したくないって事でしょうか...?&#128517;

SJ mcn 5 時間前
無理だよ総務省の利権団体天下り先なんだよー

シュンシュン 8 時間前
NHKは日本に残る唯一の既得権益機関ですね。NHKに群がる関係者が必死に守っていますね。
本体、子会社、関連会社やりたい放題ですね。なぜ国会議員はこのおかしさを追求しないのか不思議でならない。

めい せい 9 時間前
そんな詐欺みたいな事を思いつくとか恥ずかしく無いのか?NHKよ。
お金が欲しいなら正々堂々と働いて稼ぎなさい。

アムロジン 8 時間前
この改悪に賛同する国会議員と役人を『非国民』と呼ぶべき!

Poul Gin 1 時間前
日本人なのか疑問、あちらの人なのか?

chin hama 6 時間前
NHK職員の平均年収 約1800万円(民放は1200-1500万円ぐらい)NHKの余剰金 約7000億円(県予算レベルの収入と余剰金)NHKの総資産 約1.25兆円
テレビを見なくてネットの利用が増えているのでネット(携帯電話・スマートフォン)からの徴収を画策しているみたいです(要注意)、細々と放送法に追加項目がされています

#増税 #税金 #政治 #経団連 #貧困 #NHK
0443名無しさん@ピンキー2022/03/11(金) 18:42:33.87ID:???
【転売ヤー爆死】遂にソニーがPS5転売対策を開始!各量販店に通達されたまさかの内容とはwwww

Usagi Kuro
28 分前
もう今更何をしても無意味だろ、シールなんか思いつくのにどれだけ時間掛けてるんだよ。
ロシア出荷分を国内に回すくらいのアナウンスぐらいして欲しいね。

識阿頼耶
17 分前
正直もう要らないですね、手に入ったところで日本蔑視の姿勢も見えて今後日本でのサービス低下は目に見えてますし。
やってみたいソフトもPCで出来ますからね、日本メーカーは応援したいですけどわざわざ顔に泥を塗って来る相手を応援する道理はありませんから。

robo tomy
9 分前
大企業体質で簡単には動けなかったのだとは思いますが、今更感がぬぐえずに賛否両論になるくらいでしたら、新作発売までアイデアを温めて、新作でそっちを実行してもらった方が好感もたれたでしょうに
年度末で株主総会準備もあるでしょうし、突っ込まれそうな要素をポーズだけでも対策しているようにしているんでしょうかね

rankin bobo
2 分前
どうしようもない対応だと思うわ…
箱まで綺麗に保管したい人達の気持ちはガン無視ですか?もっとスマートな販売方法はあるだろうに…。

ほしまる
18 分前
やっぱり購入時にユーザー紐付け登録が1番効くのでは

Menthol
2 分前
海外に流されて終わり。意味無し。
国内に出荷するPS5は日本語固定&日本のIPからしかPSNに繋がらないようにしろよ。
0444名無しさん@ピンキー2022/03/12(土) 17:13:12.81ID:???
【ゲル】「どうすれば核攻撃から命を守れるのか」核を持ち込ませずは正解?想定外だったロシアの暴走にどう対峙?石破茂が語るウクライナ侵攻|#アベプラ《アベマで放送中》

ゼロツー2 日前
あの世で想定外でしたって言われても困るので、政府をはじめ国民中で核を持つにしろしないにしても真剣な議論をすべき。

morisan2 日前
軍事研究にしろ日本だと、すぐ戦争になる反対とか言うからな。時間を無駄にしてきたね。技術の成長捨ててきたわ。
防衛力を侵略の武力と考えるのはやめた方がいい。

ado ado2 日前
軍事力を背景にしないと緊急時の交渉力なんて『無』。だから自分の国は自分で、守らないといけないんです。簡単な話。

3191062 日前
アメリカの政策の変化に伴って日米安保のニュアンスも変わったと感じている人は多いです。
有事の際、初動でアメリカ軍は日本を助けてはくれない可能性を感じ始めている日本人は結構増えたと思っています。
具体的に言えば、有事ではアメリカ軍は一時日本から撤退し、ある程度日本に被害が起きなければアメリカ国内の世論、世界の世論を味方につけるまでアメリカ軍は動かない可能性が高いです。
それは自称世界警察だったアメリカが「世界警察を止める」と明確に発言した事で確信に変わりました。
残念ながら日本は自国で核兵器を持たなければならない状況になってしまいました。自衛隊も正式に日本軍として、そして先制攻撃可能にする必要も出てきてしまいました。
世界は相変わらず大国の侵略戦争が勃発している始末です。
今回のウクライナへの侵攻は、今まで我々日本人はは幻を見ていたのか?と思うくらいの衝撃です。
日本人の目が覚めた時、実はWWUの時代と大して世界の価値観が変わっていなかった、
という事に今回のウクライナ侵攻で気づかされました。

S.K2 日前
アメリカは核戦争のリスクを抱えてまで日本の為に戦うとは全く思えない。しかし、もしそうなってからじゃ遅い。日本は核共有だけじゃなくて独自の核武装までタブー視しないで議論すべきだと思う。

清輔一彦2 日前
日本は日本人が守るのが当り前でしょ。戦に成らない努力を普段に続けるしかない。無防備な大都市と周囲に原発を配置した日本など軍事力では守り様がない。
核じゃ敵基地攻撃能力じゃ議論するのもいいが、日本地図をしっかり観察しなさいな。

センチメンタルJAPAN2 日前
全てがもう間に合わないと思う。せめて核武装だけは準備して欲しい。
0445名無しさん@ピンキー2022/08/17(水) 21:25:52.22ID:???
男女の問題ではなかった


#日本 #会社 #働き方
【ひろゆき】これが日本の会社の闇。暗黙の「このルール」を受け入れないと出世て゛きない社会になってしまいました。【切り抜き/日本/ブラック/会社】
0446名無しさん@ピンキー2022/11/07(月) 05:33:44.08ID:???
ソウルで大規模ろうそく集会 「国は信用できない」国民の怒り高まる(2022年11月5日)
16,425 回視聴

Koh Ueda
1 日前
こいつらろうそく大好きだな。

pn wndw
1 日前
いっつも「日本のせい」とか言ってるイメージがあったけどそもそもが人のせいにする国民性だったか

ゴリラ人間
1 日前
誰かのせいにしなきゃ気がすまないの?

ちゃん松
1 日前
すまないのです

jdngnhkc
1 日前
悲しみが伝わってきて、涙が止まりません。。

ひこくん1 日前
飯が美味くて止まりません

Hs Et1 日前
キムチばかり食べていると、刺激的になるのだろうか

ast
1 日前
国民の声が大きいのは韓国の悪い点でもあるけど、自民党政治が続く日本からしたら羨ましい点でもある。
0447名無しさん@ピンキー2023/05/04(木) 15:12:51.27ID:???
(ゆっくり)悲報 歌舞伎町コンカフェ店長逮捕「コラボより警察に予算を!」暇空アンチ「暇空茜 Colabo に完全敗北して 発狂!!」(ゆっくり反応)
19,684 回視聴 2023/05/03 #仁藤夢乃 #colabo

poko
14 時間前
若年女性を本当に救いたいのならコンドームを配るんじゃ無く逆に取り上げて、歌舞伎町に近づかない様に家に帰すべきだよ

酔っぱらいの戯言
19 時間前
いや〜笑えねぇ…。暇空氏を何もしてないやつと言ってる奴ら…己の事やん…それを堂々と鬼の首を取った様に言えるって…なんか…無様だな…。

Y2YYY
18 時間前
そりゃこういうの取り締まられたら困るよな。ゴム配って弱者女性とやらを「現実に救ってるし!」て言えなくなるもんなw

細和
19 時間前
「おぅ、ピンクバスでゴム貰ってはよ稼いでこいや!」
って展開もあったかもしれねぇ・・・

キン玉澤郎
19 時間前
むしろcolaboが支援してるのは、逆なのでは?闇がふかいな。
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