体育の時間以外はスカートの下に隠されている、そのすらりとした両足も。
引き締まったお腹の中心で控えめにその存在を主張する、可愛らしいお臍も。

そして、その二つの間に位置する、みどりの腰を包む布――
パンツすらもが、何にも遮られることなく、歩の視線の先に完全に晒されていた。

柔らかそうな純白の生地に、ちょっと背伸びした大人っぽさを象徴するようなひらひらのフリル。
そして臍の下の位置には、鮮やかな赤色の小さなリボンがワンポイントとしてあしらわれている。
その光景は、まるでみどりの可愛らしさを全力で歩に対してアピールしているかのようだ。

歩はしばし言葉も忘れ、目の前の少女の秘密の領域に魅入られてしまっていた。

「そんなわけだから、白瀬くんは気にしないで先に行ってていいよー。私もすぐにクラスに向かうからさ」

「…………っ!」

その言葉に、思わず現実に引き戻される歩。
みどりは、自分の下半身がどのような状態になっているのか気付くことなく、再び教室の方に向き直った。

このまま彼女が教室に向かってしまった場合、多くのクラスメイト達の目に彼女のパンツが晒されてしまうことは想像に難くない。
そして、男である歩にとっても、それがどれほど彼女にショックを与える出来事であるのかは予想できた。

そのような事態だけは絶対に避けなくては。
歩は矢も楯もたまらず、立ち去ろうとするみどりに声をかけた。

「ちょ、ちょっと待って!」

「? どうしたの?」

みどりが歩の方を振り向くと、再び彼女の可愛らしいパンツが歩の目に否応なく飛び込んでくる。
見てはいけない。そう頭の中で分かってはいても、本能的にその領域に視線が吸い寄せられずにはいられない。