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お父さんには言ってきたからっ……。
(『デート』であるという事を父親にだけは真剣に告げてあるので、
帰ったら叱られるかもしれないが、学校には休みの連絡が行っているだろう)
(勢いで申し込んだ結果平日になったのだが、そうでもしない限りは、
勇気は出なかっただろう事は、本人が理解している)

(何か既に甘い響きのある未来の吐息と艶めかしい仕草と、ちょっと周りの注目の高さに慌てて、
移動して、とにもかくにもある程度には影である場所で)
(……緊張……、うん、してるよな)
(こくんと首を縦に振りながら、水色のコート……、留める所とかないみたい?な、それは
お姉さんが手を放すと、開いていき、腰にはベルトだけが巻かれていて)
(先日頭をうずめた柔らかくて良い匂いのするおっぱい、先日剃られたままのむき出しの女の人の部分、
中学生の自分よりかなり高い身長を更に上にあげるハイヒールのみを身に着ける綺麗な脚)
(露骨で純で真剣な男の子の視線が露出狂の牝を舐めまわし犯していく)
(あ……、もう、あの時みたいに濡れてる……? なんだ、あの線……。
ま、まだ大丈夫っ……、あの時と比べたらまだっ……)
(さすがにデートの行き先も決めてないのに、前かがみになる訳には行かない、
……ん?、命令……。)
そ、それで、お姉さん、何処か行きたい所とかは……あります?
で、デート初めてで、お姉さんみたい泣綺麗な人の行きたい所とか……、
分からなくって……。
(ちょっと目を逸らしてスマホを打ち込みながら、正直な所を早口で告げる)
(スマホには、『そのまm』『千とこれ何?』『撮っても良いですか?』と、短いメッセージが飛ばされている)