>>216
(両肩を全力で押すと錆びついた扉と同じくらい手応えがあり押し返せて)
(突き放すように押すとフラつきながらゾンビが離れる)
(火事場の何とやらが働いたのかもしれない)
う…うえぇぇ…!
(少し離れたゾンビの腰が見え露出されていた下半身が目に映る)
(血の気の失せた身体とは正反対にそこだけ生きているような)
(赤黒く反り返り血管も浮かんでいるペニスを見てしまって)
(そんな凶悪な物でセックスされそうになっていたかと思うとゾッとしてしまって竦み上がる)
わ、わわ…逃げなくちゃ…!
(仰け反って後ろに下がったゾンビが腕をふるってくる)
(距離が空きかすっただけだが白い布が散る、肌に掠めていたらそうなっていたか)
(そのまま扉の方へ逃げ出して…)

う、うそ!なんで…シャッターなんて無かったのに!
うう…人生初の相手がゾンビだなんてやだよぉ…
(入ってきた扉はそこにはなく錆びついたシャッターが降りていて)
(縋り付いて叩けどびくともしない)
(振り向けば下半身を露出させたゾンビがゆっくりと歩いて迫ってきていた)
(今度捕まればもう押し返せないかもしれない)

(が、しかし座して死を待つより行動を起こす)
(ゆっくりと歩み寄りゾンビが腕を振り抜くのを見計らって脇を通り抜けようとしていた)