あのっ、この気持ちの昂りが、クラゲの毒の所為って判っています、判っていますけど……。
こ、こうしてる間だけ、恋人気分で居ても、良いでしょうか……その、あの、キス、したいなって……。

(あくまで応急処置であるとはいえ、やっている事は淫らな行いに他ならない)
(男も紳士ではあったが、顔を赤くしており……努めて冷静であろうと緊張していた所に、サヤのキスをねだる言葉だ)
(言葉で返事を返すよりも先に、サヤの唇に男の唇が重ねられていた)

んんっ……ちゅ、んっ……ぁんっ、ちゅ、じゅる……ぷはっ、んん゛っ……。

(唇を重ねるだけでは済まない、舌をサヤの口の中に入れて、舌同士を絡ませて唾液を貪り合う)
(柔らかくて熱い舌が絡み合えば、唾液はまるで甘露のように甘く、サヤの口の中と男の舌に広がっていく)
(たまらずに、サヤは己の秘所を愛撫する男の腕に抱き付いた、男もまた、ぎゅっとサヤの身体を抱きとめる)

ん゛ん゛っ……ふぁ……はぁ、あっ、んっ、ちゅっ、ちゅっ、はぁっ、はぁっ……ちゅっ……。

(サヤの割れ目に潜り込み、激しく愛撫する指はいつのまにか人差し指と中指の2本になっていた)
(ぐちゅっ、じゅぶっ、という濡れた割れ目が立てる水音も激しくなってきている……サヤの絶頂が近い事を男は感じ取る)
(「これでトドメだ、それ、イケっ、イッちまえ!」とばかりに、男が一際激しくサヤのGスポットを激しく愛撫すると……)

ぅあっ、ぁっ、あっ、ぁぁぁっ、ん゛ん゛っ〜〜〜〜。

(既に愛液でびしょびしょのサヤのオマ○コは、ついにオーガズムを迎えて、一際強く潮を吹いた)
(ビクビクと男の腕の中でサヤの身体が痙攣し、潮吹きが収まった後で、くたっ……と脱力した)

「ふぅ……これを説明するのも大変そうだな……やれやれ……」

(絶頂の余韻で、サヤは失神しており……その身体をお姫様抱っこの形で抱えながら、男は苦笑した)
(サヤが休憩所のベッドで意識を取り戻した時には、既に近くに男の姿は無かった、どうやらもう行ってしまったらしい)

はぁぁ……初めての国で、いきなりやらかしちゃった……あの男の人……名前も聞けなかったなぁ……。

(淫毒の効果は抜けているが、親切にしてくれた男に対するサヤの好感は変わらない、また何処かで出会えたら……)

その時は……また、キスしたいな……なんて、えへへ。

(余韻の残る唇に触れながら、その時の事を想像してサヤは微笑む)
(考えれば、初めての国で最初に親切な人に出会えたのは、むしろ幸運であったかもしれない……と、サヤは思うのだった)

【勝手ながらキスさせちゃいました……】
【2分割と書きましたが、この後もう一つ書きます】