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(少女の提案に、耀は躊躇なく賛成してくれた)
(カップを手ににこりと微笑む少女)
待っててねお兄ちゃん…んく…
(紅茶を再び口に含み、口内でくちゅくちゅとかき混ぜる)
ん…
(ワインのテイスティングのようにかき混ぜ、分泌した唾液を全部ミックスしていく)
んっ!
(やがて、口の中で紅茶ができると合図するように一声上げた)

(そしてさっきのように密着しようとしたが、これでは少女の位置が低くて耀に口移しできない)
んう…
(少し考えるしぐさを見せると、少女は耀の椅子の余っている部分に膝立ちになった)
(これで大体、少女の顔と耀の顔が同じくらいの高さになった)
ん…
(上気した顔を朱に染め、少女は耀の首に両手を回して顔を近づけていく)
(若干潤んだ瞳をそっと閉じ、耀の香りが鼻一杯に広がった瞬間)
んん…ん…
(少女はゆっくりと、耀の唇に自分の唇を押し付けた)
(これまであまり自分から口づけした経験がないから、緊張からか首に回した手が震えている)
ん、ふ…ん、んんっ…
(口から鼻に抜けていく耀の匂いに、思わず口内の紅茶を飲んでしまいそうになった)
ん、く……んん…ちゅるっ…
(その衝動に耐えながら、少女は差し入れた舌から紅茶を流し込んでいく)

【了解です、いつでも行ってもらっていいですよ】