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(少女の言葉を聞いて、耀がもう一度訊いてくる)
うん…の、飲みたいかなって
(こくりと頷く少女)
(耀はお酒が少女の舌に合うかどうか気にしている)
むー…そ、そうかもしんないけど、もしかしたらもしかするかもしんないでしょ?
(飲んだ事がないから、自信をもって飲めると言えない少女)
(それでも好奇心が湧き上がるのか、飲んでみたいと言う気持ちに変わりはなさそう)
ねぇねぇ、ちょっとだけでもいいのっ
(その気持ちを察したのか、耀は手にしたお猪口にお酒を注ぐとそれを口に含む)
(じっと見つめる少女に、耀はお酒の感想を言ってくる)
ふぇ…く、果物のお酒なの?
(メロンやイチゴと聞いて、ますます飲みたそうに耀を見つめる少女)
(勿論メロンやイチゴの味がするわけがないのだが、少女の興味をそそるには十分だった)

(耀も少女に飲ませても大丈夫と思ったのか、お猪口に再度お酒を注いで渡してきた)
(初めてのお酒だから、耀の注意に神妙に頷く)
う、うん…
(頷いてからお猪口のお酒を見つめる)
(無色透明で、見た目は水のようにしか見えない)
(お酒だと知らなければ、何の躊躇もなく口にしてしまいそう)
…なんか、甘い感じの匂いする
(鼻を近づけると、少女を誘うかのような甘さがある匂い)
(蜜に誘われる蝶のように、お猪口に口を付けて…ちびりと飲む)
ん………
(思い切って飲み込んだ瞬間、口の中にふわりと甘い風味が広がり鼻へと抜けていく)
(想像とは違ったが、確かに果実に似た甘みが喉を通り、少し遅れてじんわりと熱さが伝わってくる)
は、ふ…
(息を吐いてお猪口をまた見つめ、きゅっと一口)
お兄ちゃん…これ、美味しいかも。
(よほど口に合ったのか、少女にも美味しさを感じさせるお酒だったような)
あ、えと…も、もしよかったら、もう一杯…いいかな…
(少し頬を赤くして、耀におかわりを頼む少女)

【こんばんは耀さん、体調は平気ですか?】
【無理せずに、駄目そうだったらいつでも言ってくださいね】
【あと新スレへの移動もそろそろですね】