「あなた…ケーラ…!?」
かつて大学卒業間もない頃にあたしの後輩として
あたしの小隊に入隊して部下として指導をしてきたケーラ…
でも、あたしがある魔族に敗北した際に捕まえられ、そのまま行方知らずになっていた

「た、助けられなかったことは申し訳なかったわ…今更許してはくれないでしょうけど…」
あたしが謝罪をしている最中にもゆっくりとケーラはあたしに近づいてきて…
「ぐっ!?…ぎゃあああああ!!」
あたしが反応するよりも早く、背中を勢いより蹴りつけ、壁へと叩きつけれてしまう
その衝撃により顔は歪み、鼻血が流れてしまう

「くっ…やるしかないようね…」
あたしはヨロヨロと立ち上がり、バトルアックスを呼び出しケーラに斬りかかる
それがどれだけ愚かなことだったのか、この時は思いもよらなかったけど