(今日のクラスメイトの数は異常なほどに少なかった)
(いつもならにぎわっているはずの昼休みが静かに感じるほどの異常)
(そして、その異常の上にあやめが通っている学校の一室で不穏な空気があった)
(普段はあまり使っていない空き教室で、人がいないはずなのに人の気配がしていた)
(人だけではない。妙に不気味な魔物の気配も)

(部屋の中は埃っぽかったが、そこには無数の蜘蛛の巣みたいなものが存在している)
(いや、蜘蛛の巣にしては部屋全体が巣のように変質している状況は一般的な巣とは言えないだろう)
ふん、ふん、ふふ〜ん
(そして、そこの部屋の主と思われる女性型の魔物は周りを見ながらゆっくりと糸に覆われた壁を見ている)
(そこには、ぼーっと突っ立っている生気のないようなクラスメイト達がいた。異常な事態にも関わらう逃げ出さない彼ら)
さ〜って、次の獲物が来たかしら〜
(そういって、新たな獲物の到着を待ちわびていて)

【それではこんな感じでよろしくお願いします】