〔間違いねぇ…こっちの方からすげえ嫌な感じがしやがる……!〕

(校舎の片隅、生徒も教師もあまり立ち寄らない空部屋の並ぶ一角に向かって走る)
(そこから感じられる気配が、少なくない数の生徒たちが姿を消したことと関係があるように思えてならなかった)
(気配に導かれるままに、その一角の奥にある教室へと向かう)

……っ!?

(辿りついた部屋で目にした光景は、蜘蛛の巣が張り巡らされそこに囚われている生徒たち)
(そしてそれを楽しそうに見ているひとりの女性だった)
(ただの人間ではないことはその雰囲気からすぐに分かった)

てめぇ…そこで何してやがるっ!
みんなをどうするつもりだ!?