ぴぎゃあああああああ
(彼女の連続の拳や蹴りをまともに食らって吹き飛んだ魔物)
あ、あぎぃ……この、このぉ……
(ダメージも酷いのか、トドメを刺すチャンスにも思えた)

(だが、彼女がトドメを刺す前に異変が訪れた)
(具体的には、魔物に最後の一撃を食らわせる瞬間に彼女の体に何かが引っかかる)
(いあ、張り付くかのような感覚。そして動きを止めるかのような感覚)
(それが、魔物の蜘蛛の糸だと分かった時には、おそらく遅いだろう)

このぉ、な、舐めるなああああ!
(フリージアにむかって、今度は魔物が彼女を吹き飛ばすかの王に殴った)
(後ろには、太くべとべととした蜘蛛の巣の壁)
(そこに吹き飛ばされればどうなるかは分かるだろう)