ふふ、ふふふ、バカにしてくれちゃって……
(糸が絡みつき張り付いた変身ヒロインに向かって歩いてくる魔物)
(さらに、壁の糸に絡みつかれた彼女に向かって口を開ける)
この、くらいなさい!
(背中や体中に張り付いてる糸がこの魔物のモノだと分かるかのように)
(同じ色の糸の原材料である粘塊を吐き出して、浴びせかけていった)

これで、良しっと
(そういって、既に死にかけの魔物は、大の字に絡めた変身ヒロインを見る)
(見た目ならばただの糸だが、彼女の力をもってしても張り付いた糸は簡単には取れない)
これで、十分でしょ? ふふふ?

(この蜘蛛の巣から脱出するのにはおそらく時間がかかるだろう)
(脱出できれば、おそらくあと一撃でけりがつくのも分かっている)
でも、今なら……うふ、うふふふふ
(おそらく、彼女を排除することもできない魔物は、何かを思いついたように彼女へとよっていく)
あなたの負けね。少しひやっとしたけど、あ、あっけないものね