>>40
立花さんに泊まる場所の事を聞けばやはりまだ決めてないようでした。
テントや寝袋は持ってきているそうですがまだ春先のこの冷える中、お外で寝泊まりするのは辛そうだったのでわたしはおばあちゃんにその事を伝えます。

「あの、わたしの家空き部屋がいくつかあるので良ければ泊まっていってください。おばあちゃんもその方がいいって」

片付けが済むと囲炉裏の前にぺたんと座りながら立花さんへ今夜の事を話しました。
立花さんも快く了承してくれるとわたしはつい笑みが漏れてしまいます。

「そうと決まれば立花さんのお部屋を決めなきゃですね♪ うーん…どこがいいかな…。 …客間が広めだからそこがいいかな?」

わたしはしばらく独り言のように呟いていましたが、よさそうなお部屋を思いつくとパッと顔を上げて立ち上がります。

「それじゃ先に立花さんのお部屋に案内しますね、こっちです!どうぞどうぞ!」

お客さんを家に泊める事なんてそうそうないのでわたしはつい一人ではしゃいでしまいます。
ウキウキと笑顔で歩きながら玄関から二部屋ほど離れた場所にある客間へと立花さんを案内していきました。
部屋は庭に面した少し広めの和室で、小さな木製のテーブルと和室用のシンプルな座椅子がテーブルを挟んで向かい合うように2つ並んで置かれています。
更にわたしは奥の部屋から大き目のストーブを持ってくると部屋の隅に置いておきます。

「お部屋はここを使ってください、普段は誰も使ってないので遠慮しないでくつろいでくださいね♪ …あ、お掃除は毎日してますのでっ」

えへへ、と笑いながらわたしは手元のストーブの動作を確認します。

「ストーブも置いておきますので、寒かったら使ってください。それじゃわたしはおばあちゃんと晩御飯の用意してきますね! 準備が出来たらまた呼びに来ます♪」

それだけ言い残すと私は客間を出て小走りで台所の方へ歩いていく。


【ありがとうございます♪】
【とりあえず季節は前回と変えないように3月〜4月手前くらいのまだ少し肌寒い日を想定して書きました!】
【久しぶりだったので何か見落としがあるかもですが、その時はまた何でも言ってください!】


>>189
一人で続ける用のお話も途中までは書いてたのできりがいい時にまた書き込みしますね!