【あけましておめでとうございます、十分ほど早いですが投稿させていただきます】

>>17
「何をするかですか……G-SSという薬品をご存知ですか?
 少量ならば脳及び交感神経、筋肉に作用し緊張を解きほぐす催眠薬。
ですが多量に投与すると筋弛緩および呼吸困難で死に至る劇物……。
有効量と致死量の差が狭すぎるため、貴女の組織でも失敗作として封印された薬品。
今日はレジーナさんの体にその薬品の限界投与を行う予定です。」

そう言い含めるようなスピーカーの声
そして続ける

「と、失礼しました。
この薬のことを一番よく知っているのは他ならぬ貴女でしたね。
被験者が痛みを感じて死んでいったのか、苦しみを感じながら廃人と化したのかについても。
さあ、どうぞ中に。大丈夫、貴女の組織の情報はもうおおよそ掴んでいますから。」

本来ならば処分の前に最後の教誨と祈りを捧げる時間を与えるのだが
レジーナの場合、そんな余地を与えても無駄だと判明したのだろう。

周りを取り囲み体を拘束しているエージェント。
そのうちの一人が神々しい小部屋の奥にある金属製の扉をぎぃぃと開く。
その中に在ったのは。

無機質な白い壁。
緑色のリノリウムの床。
そして中央に据え付けられたステンレス製の大きな椅子。

各所に革製のベルトを取り付けられたその椅子は
新たなモルモットが着座するのをじっと待っていて……。

どん!!

エージェントの一人がレジーナを振り向かせ、その椅子に向けて体を突き飛ばす。
思わず腰を掛けた彼女の両手、両足、乳房の上下、頭を残りのエージェントたちがすかさずベルトで拘束した。