刃を持った触手が再び動き出す。
ゆっくりとあたしの下半身に狙いを定める。

「っ……!」

ぎくり、と体が強張る。
その気になればあたしを一刺しすることだって出来るはずなのにそうしない。
なぶる様に、スカートを切り刻んでいく。

「いっ…嫌ぁぁっ、見ないでぇっ」

切り刻まれた衣服の下、薄い生地の下着にカメラが向けられる。
画面いっぱいにあたしの恥ずかしいところが映し出され、コメントはよりいっそう湧きあがる。
隠す手立ても無く、あたしは声をあげることしか出来ない。

「ひ…っ」

びく、と触手に拘束された体が跳ねる。
彼の細い指があたしの大事なところを擦った。
しっとりと湿り気を帯びた布地の感触。

「ん…ん……、そんなことない……うぅ」

下着越しに割れ目をなぞるように指を擦りつけたかと思えば、ぐり…と強く食い込ませる。
不慣れな刺激に膝を閉じるようにして彼の手を止めようとしてしまう。
それすらも足に絡みついた触手が許してはくれない。