「……!?」

触手の刃が振り下ろされる。
痛みはなく、代わりに秘所が外気に晒される感覚。

「…いっ…嫌ぁぁーーーっ!」

下着が完全に切り落とされ生まれたままの姿が晒された。

生配信を介して大勢の人たちに観られていることを一瞬で思い出し、あたしは拒絶の声をあげる。
無駄だと分かっていてるのに隠そうともがく。
悪魔のあざ笑うような声が羞恥心をより煽った。

「あ、ぁ……だめ、やめてぇぇっこんなの……」

触手が無理やりあたしの体勢を変えさせる。
脚を開かされ、恥ずかしい場所を見せつけるような恰好になる。
カメラのレンズからまるで何千もの視線が突き刺さるような気がして、自分の顔が燃えるように紅潮していくのがわかった。

あたしをさらに追い詰めようと、悪魔がニヤリと笑みを浮かべてあたしの恥ずかしいところへ手を伸ばす。
また弄られるのかと思い緊張するあたしのそこへ、彼の手からバチッと音を立てて何かが弾けた。

「い゛、あ゛っ――…!!」

瞬間、そこから頭のてっぺん、そしてつま先まで強烈な刺激が駆け抜けた。
この刺激には覚えがある。彼があたしを騙し討ったあの電撃だ。
あたしを無力化するためのさっきのそれとは違い、電圧が調整されている。

「あ゛っ…あっ…あぁぁっ……う、うぁぁ――っ…」

痛みともかゆみともつかない、遠い火でジリジリと炙られるような刺激。
耐えようとしても勝手に体がよじれ、声が出てしまう。

「や、めぇっ……はな、してぇっ――…」

麻痺していた体は微弱な刺激を余計に敏感に吸収し、あたしを悶えさせる。
お腹や胸が細かく痙攣し、うまく息ができない。
口からはよだれ、あそこからは愛液が壊れた蛇口の様に垂れて止まらない。