>>13
(廊下を進んで行くと少しずつ暗がりの中の様子がわかってきます)
(と言っても奥までは見通せないので、慎重に進み続けるのは変わりません)
(ゆっくりと歩いていると体が湿っているのを意識して、気持ち悪い感覚がありましたけど我慢です)

(視線の先が壁になっていると気付いて、一旦足を止めながら左右に視線を振ってみます)
曲がり角……みたいですね
(一方は同じように壁、そしてもう一方はまだ先に続いているようです)
(真っすぐ進むことに気を取られていて見落としていましたが、左右に扉があることにも気付きました)
(角を曲がって先に行くと何があるのか…興味はあります)
(ただ、その前に扉を開いて部屋の中を覗いてみたい気持ちもありました)
(勝手に館の中に侵入しておいて今更かもしれませんが、ただ廊下を進む方が罪悪感は少ないです)
(扉を開くというのは、覗いてはいけない場所を覗いてしまうみたいで、心の中で抵抗があります)
(だからこそ…気になってしまう物です)
少しだけ、なら……
(深入りは避けようと思いながら、右側の部屋に近付いて扉に手をかけました)
(そしてゆっくりと中の様子を覗いてみます)
(勿論暗い館の中ですから、それだけでは奥は見えないとわかっています)
(だから、気になる物があればそれをよく見ようとして、扉をもっと開けて中に足を入れるかもしれません)
(何も無さそうなら扉を閉じて、反対側の部屋を同じように確かめることになります)
(両方の部屋を確認し終えたら廊下に戻って、曲がり角の向こうを散策するつもりでした)