自分が初めて読んだのは、1987年頃に1号だけで廃刊になった「コミック アシュラ」という雑誌に載った
『明日色の空』という作品でした。
まるで世界名作劇場の予定調和を反転したかように、何の罪もない女の子が限度を超えて不幸になっていく話で、
こういうものを描かずにおれない その強烈な作家性に、まだ半分子供だった自分はクラクラしました。

これだけの作家性があれば、テーマが特異でも一定の評価を確立するのではないかと自分は思っていましたが、
結局 知る人ぞ知る作家で終わってしまった。そのことが自分はとても残念です。