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一:大きい女の子は好きですか? (5)/愛染五郎
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北海道を舞台とした女子バレー大学生たちの青春セクシーギャグ。合体複数回アリ。
自分は長いこと著者のファンを自覚しているのだが、著者ほど人物像を掴みかねる作家を他に知らない。
どこか邦画、それも低予算の知る人ぞ知るカルト映画に通じるノスタルジーの様な読後感を味わえる作品群には、
きっと固定ファンが存在するだろうと思う程の魅力を感じるが、しかし著者は決してそれを前面に押し出そうとしない。
本作はバレーボールを扱った漫画である。であるのにもかかわらず、その描写がほとんど存在しない。
著者の力量が足りず描けないという訳ではなく、一度描けば迫力ある彼女たちの活躍が紙面に広がる。
しかしそれが描かれることは少なく、参考になるであろうスポーツを扱ったラブコメなど無数に存在し、
個性的で魅力的なヒロイン達が汗水流して奮闘する物語は、きっと人気も出るであろうと思われ、
恐らく書店で本作を初めて手に取った読者もそれを期待して購入しているであろうはずである。
しかしそうしないのは本作がやはり「エロマンガ」であるからではないかと思う。
エロマンガにおけるスポーツや職業とは、作品のジャンルではなくシチュエーションであり、
エロに付随するエッセンスである。
本作で言えば「背の高いお姉さん達とショタとのエロ」というシチュエーションがまずありきであり、
エロいお姉さんがバレーボールをする様子ではなく、
バレーボールのお姉さんがエロいことをする様子を描くのが本作の目的なのである。
本作がエロマンガであるということが分かれば、新キャラの設定も納得がいき、
筋肉隆々な双子の片割れや、最大胸囲の豊かさを誇るお嬢様、ぽっちゃりに様変わりした部長などは、
そのキャラの個性を表したというよりも、フェティシズムに由来するキャラクター造詣であることがわかる。
つまりシチュエーションのバラエティを増やすことが目的であったのである。
さらに本作はコメディというよりもギャグのテイストの方が色濃く、本作をよりカオスなものに仕立て上げている。