特典
張り型を発見して月英を問い詰める H無し

感想
井守版三国志。孔明の嫁の黄夫人(月英)を主題にして赤壁の戦いまでを描いている。
挿絵は「ばん!」 硬い線が特徴であり、モノクロにするとちょいとバリが出ている。
絵的にはエロシーン多めで騎乗位や乳首もばっちりなのでよしよし。

さて展開は、ご存じ諸葛亮孔明が劉備の元で成り上がる…裏でエルフの嫁がいましたよというお話。
誠実な孔明と尽くすタイプの月英の営みが主だが、曹操軍に追われ逃げ延びる際の恐怖や再会してからの安堵などもスパイス。
お互いに相手を運命の人と見定めており、一途な絆に感動出来れば◎。

Hとしてはフェラが多め。そこから愛撫や挿入というパターン。
物語としての文量が多く、Hは濃いものはない。夫婦としてのラブイチャが好みなら加点。

さて難点。月英の設定が強引。まあ元から弄り甲斐のある謎の人ではあるし、散々創作されてるのではあるが。
他にも疫病の原因が妖怪だったり、長耳の他にもファンタジー要素がちらほら。
雨龍の契約は18年間子供が出来ない、という夫婦関係に多大なストレスを与えるもの。
これは赤壁の後の19年目頃に待望の息子を授かっているのが元ネタ。重いっちゃあ重い。
オマケに、亮の弟・均が「現代風のチャラ男」キャラの上、女装好色バイセクシャルになっている。
兄が奇人なら、間違いなく均は「隆中の変態」と呼ばれているに違いない。

総じるとエロラノベとしてはまずまず。だが三国志ネタをある程度知らないと読みづらい。
知ってたとしても均のキャラにものすごい違和感を感じること必至。古代中国に「塩対応」があるとは思わなかったなあw