感想
強烈なまでのスタンダードを叩き付けてくるゲスト原稿。「アニメ化作品を複数持っている作家」は伊達では無かった。
挿絵は「希望つばめ」 こちらも狐娘キャラによくぞ起用してくれたと言わんばかりの人材。勿論相性も抜群。
絵的には漫画寄りで、何よりも大きいのが「胸の小ささ」 巨乳奇乳が溢れる中、このサイズの表現は実に貴重。

さて展開は、押しかけならぬの逆監禁もの。
舞台を狭めることでキャラ同士の距離感や視点の集中などの利点を活かしている。
ヒロインの正体や謎も透けて見える程度であり、作家主人公によるメタの入れ具合も絶妙。

Hとしては通常プレイが主。ハードやマニアックは少なく、種付けプレイも失敗している。
キャラと相まってのあっさり風味と言ったところか。あと暴発が多い。

さて難点。最大の持ち味とはいえ、キャラもストーリーもHも薄味。
監禁生活、と銘打ってはいるものの主人公はあまり苦を感じておらず、
疑似新婚生活も創作活動の一環のロールプレイ、とどこか距離感のある間柄となっている。
メイの正体も知ってたレベルのものなので、あれこれ伏線だの行間だのを気にする作品ではない。

総じると、狐ヒロイン便乗としてもかなり良い出来。
「どこか抜けてるちっぱいヒロイン」にピンと来るなら買い。