感想
肥前先生三作目。今回は舞台を現代にし、すこし不思議ヒロインとのボーイミーツガールというドテンプレな作品。
挿絵は萌姫連合の「Xin」 カラーは流石に美麗…なのだが、モノクロになると落ちる。挿絵5と挿絵7など似た構図もあり。

さて展開は、テンプレート+雑学とオーソドックス。
黒字倒産とかよりも取っつきはよく、流石にコーヒーを見たことも飲んだことも無いのでなじみが薄い、なんて人はかなり稀だろう。
その上で焙煎やその度合いなどこだわり要素をそれなりに組み込んでいる。
ヒロインは特別な力を持った吸血姫で〜とテンプレート。戦闘イベントもある。

Hとしてはノーマルメインだが回数多め。
ギミックとして美味いコーヒーを飲むと発情してしまうという要素を一応絡めてある。
アナルやスパンキングが一番ハードなレベルで、連続Hもある。
なお受精願望はあるがボテはない。

さて難点。 う〜〜ん、無難!
吸血鬼の姫様も、コーヒー飲んで発情も、刺客の登場と撃退も、人間をやめるぞー!エンドも、何一つ斬新ではない。
物語としても至高の一杯への伏線が読んでてわかるレベル。
「○○の要素と××の要素が両方あれば〜」ってそれ答えじゃん。答えじゃん。ブレンドとか基本じゃん。
山場として刺客が登場するが、二人の愛を深める刺身のツマにしか見えない。その上しっかり殺されている。サツバツ!
コーヒー雑学もぶっちゃけ専門店に取材しました程度。あまり深くしてもしょうがないけど。

総じると無難に表紙買いで満足出来れば良し。テンプレートへの挑戦として作者の成長を実感したいところ。