『こちら側の』夫以外の人間と交わりその男の子供を産む、麻紀絵の秘かな楽しみ
になっているその行為を行えるからだ。だからこそ麻紀絵は『あちら側』からの秘か
な指示に従いこの任務を進んで受けたのだ。
 麻紀絵の授業は本格的なものだった、キスから教えていったが。
 体育館の真ん中にマットを敷かせるとそこに生徒を寝かせると生徒に大抵は上に覆
い被さり自分から生徒の上に来て唇と唇を重ねるのだ。自分からマットの上に仰向け
になり生徒を上から迎えることもお互い膝たちになりキスを行う場合もある。この時
他に生徒達に自分達がすることを見学する様に言うことも忘れない。
「舌を出しなさい」
 麻紀絵が言うと生徒は舌を出す、すると麻紀絵は生徒の舌に自分の舌を絡み合わせ
る。その辛め合わせ方は実に淫猥なものだった。
 雌の蛇が雄の蛇を絡め取り喰らう様なそうした動きだった。
 生徒の舌に自分の舌を辛め合わせ上下に動く、びちゃびちゃと唾液と唾液が打ち合
う音を立てて生徒の舌を自分の舌で打つ。その間麻紀絵は生徒を半開きのいやらしい
目で見つめている。そのまま生徒の口の中に侵入する。この時に麻紀絵はゆっくりと
目を閉じる。両手で生徒の頬を固定しているがその両手を彼の背中にやって抱き締め
て熱く唇と唇を重ね合うのだ。
 口の中を思う存分舐め尽くす、生徒の口の中でもその舌を絡め味あう。生徒の舌を
自分の口に中に迎え入れると自分の舌を絡めるだけでなく激しく吸いもする。お互い
の唇が離れる時麻紀絵の口と生徒の口は二人の唾液が混ざり合った淫らな液で出来た
糸でつながっていて彼女の唇は妖しく微笑んでいる。麻紀絵は生徒の口を犯す時それ
だけをしていなかった。