モーラルート

惣太を助けた吸血鬼ハンターのモーラは、兄のフリッツと共に世界中の吸血鬼を狩っている。
モーラはダンピールと呼ばれる吸血鬼と人間のハーフであり、故郷の村では迫害されていた。
同じく吸血鬼と人間の狭間にいる惣太を他人とは思えず、モーラはどうにか惣太を助けようとする。
やがて二人は惹かれ合うが、モーラは永遠に成熟する事のなく子供を宿せない自分の身体を呪い、
惣太への想いを無理やり諦めようとするが、惣太はモーラが欲しいと抱き、二人は愛し合う。
だが、今までモーラを守るために人生を捧げてきたフリッツは家族以上の愛情を持っていた。
イノヴェルチを壊滅させた惣太達の前に現れたのは、嫉妬に狂う心を利用されて吸血化したフリッツだった。
既にリァノーンを滅ぼして人間に戻っていた惣太は殺されかけるが、モーラがフリッツにトドメを刺す。
死に逝くフリッツは、兄を手に掛けた悲しみに涙するモーラを慰めながら灰となった。
十年後、モーラの隣にいる事を選んだ惣太は吸血鬼ハンターになり世界中で戦い続けていた。
モーラは惣太を闇の世界に引き込んでしまった事を後悔するが、
惣太はいつか来るはずの穏やかな日々の夢を語り、二人はその夢を支えにまた戦場へ向かう。