2020年発売エロゲプレイ数:6本/エロゲ歴:20年以上(自分でも定かではない)/ベストエロゲ投票参加回数:3回目
■天ノ少女■+2 SG H1
殻の少女シリーズの完結編として、どのようにシリーズを締めるかを大変楽しみにしていた作品。
「朽木冬子」というパラノイアに囚われた主人公の時坂玲人が「くだらねぇ」との言葉を吐きながらも如何にして自身の
パラノイアの決着をつけるのか? 六識命(六識もまた、大きなパラノイアを抱える偏執狂の一人)に人生の大半を翻弄
され続けた玲人が非情な現実の中、もがき苦しみ続けた果てに見付けたものとは?
残酷な時の流れの中で、周りの登場人物にも近況の変化が否が応でも訪れるが、玲人は依然として過去のパラノイアに
囚われ続けている。物語には安易なハッピーエンドはなく、悲しく切ないひとりの男の哀愁の空気が全編を通して支配し、
プレイヤーの心にも訴えるものがあった。それ故に、最後にたどり着いたトゥルーエンドがプレイヤーに与えたとても
心に残るものになったと思う
このゲームは、2回の周回で基本的なシナリオは見届けられるが、3回目の周回でようやく見ることが出来る立ち絵も
あるので、3回はゲームの最初からプレイして欲しい

■9-nine-ゆきいろゆきはなゆきのあと■ +1CS H2
これもまた、9-nine-シリーズの完結編で、最後のヒロイン結城希亜をメインにしたシナリオであるが、前作までの
クールであった仮面が剥がれ、ポンコツヘタレヒロインであったことが明らかとなり、これまでのキャラとのギャ
ップで、とても可愛らしいヒロインと感じた
一方、シナリオは広げた風呂敷をたたむのに忙しいのか、駆け足でやや強引に感じた点は残念
与一と何度も死んだり復活したりする千日手のシーンは、少々テンションが下がった