夏姫に詰め寄られ、エツ子との関係を吐かされる青年。
恋仲でもなく、ただただ互いの欲望を晒し合い、時折の逢瀬の際に狂おしい程の性交を重ね合うだけの歪んだ関係──
眠るエツ子を抱き上げながら語る声は優しく、夏姫はそれを羨んだ。
百合奈はともかく、自分や芹香は脱がせるだけで済ませるのに、そこで溜まった性欲をぶつけられるのがエツ子なのは何故か。
問い質す夏姫に、青年は犯されたいのかと逆に詰め寄り。

スラリとした肢体を露わにし、陵辱を媚びる顔に、普段の明るい彼女の姿は見られず。
エツ子相手に鍛えられた指技に甘い声を繰り返し、キスをおねだりし、愛液と尿の混ざりモノを垂れ流して。
美乳の先端を嬲られ、膣穴の入り口と尿道口を執拗に攻められ、唇を幾度も奪われて。
尻肉に熱を感じさせる勃起の感触に期待するのに、夏姫が口に出して願うまでは犯さないと告げられて。

「──犯して!」
「あなたので犯して!」
「処女も、初めての膣内射精も、初めてのお尻も、口も全部あげるから!」
「だから──」

エツ子と同じように酷いことをして。
プライドの高い彼女がそう願った瞬間、鈍痛が彼女を襲う。
ロストヴァージン。
破瓜の鮮血が夏姫の愛液に混じり、ベッドシーツを染めていく。
苦悶する夏姫を語りかけながら、青年は無理に動いたりせずに可愛がり続けて。

(今日はもう──終わりよね)
(この人に処女を捧げちゃったんだ)
(百合奈はまだダメよ?)
(エツ子と私だけでいいから)
(貴方の傍らには、貴方の性欲処理は──)
(──私たちが、ずっとしてあげるから)

幾度もの絶頂と、処女を失った事もあって、朝から微睡んでしまう夏姫。
その顔はどことなく幸せそうで──

目覚めた瞬間、夏姫が昂ぶらせた男根の処理をエツ子が尻穴で行う場面を見て、自慰に浸ることになるのは余談である。