ほんの数分前まで牌を握り、真剣そのものの表情で対局していた夏姫が、雌の顔で衣類を脱いでいく。
エツ子らのような豊かな乳房はないが、美しく整った形のソレは、どれだけ愛でても飽きることはない。

「私、負けちゃったものね」

三度の対局か、ハコテンにするか──
最初の取り決めなど、最早意味を為さない。
下着も着けていなかった夏姫は、薄手のシャツ一枚を脱いだだけで美乳を露わにし、スカートを脱ぎ去ると発情した女陰が顔を見せる、
途端、対局場に漂う雌の香り。
かつては羞恥していた開脚しての公開オナニーに浸り、甘い声と粘度の高い水音を奏で始めて。

「ねぇ、犯して?犯してよ?孕んでもいいから、ゴムなんていらないから、生ハメで膣内射精して?──オナニーじゃ、全然足りないからぁっ!」

普段凛々しく、良き姉、美人として人気も高い夏姫の、媚びる声。
青年とはそう頻繁に会えず、さりとて青年以外に身体を許すなど考えられなかった夏姫は、青年からの陵辱と快楽、自身の痴態を想っての自慰を日々繰り返し、それでも満たされることは全く無い。
偶に会えた時は、もうダメなのだ。
夏姫の細く長い指が、青年の玉袋に触れる。
その感触に青年の穏やかな笑みが歪み、獰猛な
顔つきになる。
捕食者の顔。
四つん這いになれ、と言われた夏姫は犬猫の如く四つん這いになり、しとどに濡れた雌穴を曝け出して。

「これからは、もう、対局なんていらないからっ!」
「私オナホールになるから!あなたのオナホール扱いでいいから!」
「あなただけのオナホールで性欲処理して!あなただけの肉便器になるわ!」

巨根と呼んで差し支えない凶器が、夏姫の胎内を抉らんばかりに押し込まれていく。
鏡がなくて良かった、と夏姫は仄かに思う。
きっとドロドロになった顔を見る羽目になって、自分でダメだと思ってしまうから。

自慢の美乳を取手代わりに鷲掴みにされ、ただ最奥まで押し込まれただけの男根に悦び。

ただ肉が重なるだけの時間を暫く過ごした二人は──
そのまま、子作りセックスに移行し、恋人であるかのような甘い一時を過ごしたのだった。