悪魔と天使でえっち 3rd world
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0001名無しさん@ピンキー2009/02/12(木) 23:31:39ID:Y4tWVdNN
ここでは、敵に負けての陵辱、あるいは和姦など
天使・悪魔のエロを総合的に扱います。
それ以外の人間や精霊などが絡むものや天使同士悪魔同士も歓迎ですが、投下前に一言断ってください。
あくまでもメインは天使×悪魔又は悪魔×天使です。
また、作品の属性も投下前に断ってもらえると何処ぞからの加護があるかもしれません。

初代スレ
天使が悪魔に負けて陵辱されるスレ
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1135232708/

前スレ
悪魔と天使でえっち 2nd world
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1161349132/

保管庫
ttp://red.ribbon.to/~eroparo/
 →オリジナル、シチュエーション系の部屋8号室へどうぞ

0401名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 20:35:48.97ID:LcmecgfP
「おーい? どこにいるんだー?」

 この広い家の中を探すのはちょっと大変だ……と思ったが居間から近い寝室にむかうと、案外あっさり悪魔が見つかった。

「あ! その服どう? 気に入った?」

 俺を見るなり悪魔は俺に感想を求めてきた。

「けっこうかっこいいじゃん? ありがとう。でも何で意地悪をした俺にここまでしてくれるんだ?」

 親切はうれしいが、なんでこんなにも親切なのか正直疑問だ。
 さっきも言ったが、俺が契約しようとした相手に契約の穴を突かれて束縛されるようなことがあれば、間違いなく俺は相手に意地悪をする。
間違っても相手に親切なんてしない。

「言ったでしょ? あたしは願いがかなった時の満足感とかを読むのが大好きなのよ」

 触角をゆらゆら妖しく揺らしながら、悪魔は答えた。あくまでも自分が気持ちよくなるため、か……。
契約して代価を受け取ったりする生き物なんだし、自分の利益を常に気にするのは当然っちゃ当然かな。

「あと、やっぱり契約してくれた相手が喜んでくれたほうが嬉しいし……相手の要求が意地悪なものでもね」

 契約相手が喜ぶと自分も嬉しく感じるようにできてるのか。
この子はちゃんと自分の役目を全うするように創られてるんだな。
うちの神サマも俺が見回りの仕事を退屈に感じないように創ってくれてれば……。

「あ、そうだ。もう一度契約をしてあげる約束だったわね。はい、これ」

 悪魔が契約書を差し出した。ここで俺に願いがかなえほうだいなことを思い出させ、もっとよろこばせる作戦か。
作戦の効果もあって、俺の中ではギラギラした欲望が渦巻いている。今の俺の心を読んだら悪魔は大喜びするだろう。

「お、あんがと。1個目の願いはもう一度契約すること……でいいよな?」

 契約書と同時に差し出されたペンを取り、ちゃっちゃと契約を成立させ、俺は悪魔に言った。
最初のときとは違い、悪魔は頷いて俺の願いを快く了承した。

「オッケー。了解。じゃ、読ませてね」

 待てよ……? 俺の心の中を読まれたら、さっき俺が覗きをしたこともばれるのか?
ま、まずい。俺は布団の中に隠れ、悪魔の触角から身を守った。

「何よ〜。ちょっとぐらいいいじゃない。お願いだから読ませてよ〜! ね?」

「は、恥ずかしいからやっぱりダメだっ!」

 女の子に俺のスケベ心を読まれるとかどんな羞恥プレイだよ。
無理無理。悪いが心を読むのは諦めてもらおう。

「何よ〜。読まれてまずいことでも考えてるの? ここベッドだしね。ベッドの上で男女がすることと言ったら……」

「な、何言ってるんだよ!」

 からかうような口調で、悪魔が俺を誘惑する。もうそんな誘惑には乗らないぞ。俺は布団の中にもぐったまま、悪魔と距離をとった。
0402名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 20:39:37.29ID:LcmecgfP
「ところで……ねぇ。」

 からかうような口調からは一転、悪魔の声が少し小さくなった。
声の調子から、見なくとも悪魔がもじもじしていることがなんとなくわかる。

「あの時さ、あたしの声……お風呂の外まで聞こえてた?」

 ……聞かれてしまった。ここは正直に答えるしかないな……。

「うん……聞こえてた。ごめん」

 布団から顔を出すと、悪魔と目が合った。悪魔の顔が見る見る真っ赤に染まっていく。
やっぱり俺に声が聞こえてたかもしれないという自覚はあったんだな。

「やだ〜っ! も、もうダメ! あたし恥ずかしくて生きていけない!」

 そう言うなり、今度は悪魔が布団にもぐりこんだ。
布団の中で手足と翼をばたつかせる様子は、庇護欲と加虐欲を同時にそそる。正直すごくかわいい。

「も、もしかして覗いたりとかは……? してないよね! ね! ……ね?」

 ここで嘘ついても相手は心を読めるんだから意味ないよな……。

「……ごめんなさい」

「〜〜っ! えっち! あたし恥ずかしくて死んじゃうよー!」

「覗いたのは悪かったけど……俺がいるのにあんな大声で喘ぐのもダメだろ」

「やめてぇ〜っ! 言わないで! 恥ずかしくてどうにかなっちゃう!」

 正直もっと言って恥ずかしがらせてあげたいが、流石にここで追い討ちをかけるのはまずいだろう。

「そ、そりゃあたしも悪かったけどさ……覗くのは禁止だって最初に言ったじゃない」

「ねぇ……あたしの裸見てさ、興奮した?」

 悪魔が布団からひょっこりと顔を出した。
顔はもう俺が今着ている服に負けないくらい真っ赤になっていて、目尻には少し涙が浮かんでいる。

「え? そりゃ勿論したけど……ごめん」

 悪魔の口元が釣り上がる。俺は何か変なことを言ったか?

「じゃぁ、あなたの性欲を読ませて。そしたら許してあげる」

 ……性欲は人類3大欲求の1つだし、欲望を読むのが大好きな悪魔がそれを読みたがるのはわかる。
でも自分の裸に興奮してる相手から読むのはどうなんだ。それで相手を許しちゃっていいのか。
にしてもさっきまで布団にくるまって悶えてたのに、随分と立ち直りが早いな。

「恥ずかしいからやめてくれよ……」

 俺はいちおう天使なんだし、このような感情は押さえ込むべきなのだ。
今頃手遅れだろうが、そんな恥ずべき感情を女の子に読まれるだなんてたまらない。

「あなたも恥ずかしい思いをすればあいこでしょ? いいから早く読ませなさい!」

 そう言うなり悪魔は俺の頭に触角を押し当ててきた。少しこつこつした感触が俺の髪を掻き分ける。
 恥ずかしいが悪いのは俺なんだし、これだけで済んでありがたいと思うべきだ。
0403名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 20:44:09.70ID:LcmecgfP
 えっと……悪魔が読みたいのは俺の欲望なんだから、俺は悪魔の裸を思い浮かべるなりしたほうがいいのか?
もう俺がえっちなのは悪魔にはばればれなんだし、もう悪魔の前では開き直ってしまおうか。
 まずは風呂場で見た悪魔の胸を頭の中に思い描くことにする。
悪魔が自分の胸を揉んでいたところを見る限りじゃ、かなりやわらかそうだったな……。
けっこう大きいし、手触りもよさそうだし、乳首の感度もよさげだった。
そういえば乳首の色は薄ピンク色できれいだったな。

「は、恥ずかしいからそんな鮮明に思い出さないでよ〜!」

 そう言いながらも、悪魔はどこかうれしそうな表情をしている。
やっぱりえっちなことを考えていたほうが、悪魔は喜ぶんだな。
 ところで鮮明に思い出しているかどうかがわかるということは、悪魔は相手の頭の中に思い浮かべられた映像や画像も読めるんだろうか。

「あたしからは見えないけど、鮮明に思い出してるかどうかはわかるわよ」

 俺が疑問を口に出す間もなく、悪魔が返答した。
やっぱり俺の心は完璧に読まれてるんだな……。
胸の次はやっぱりあそこだよな。悪魔の恥ずかしい部分であり、
同時に男を興奮させる器官であるそこを、頭の中に強く念じる。

「そ、そこはダメ! やめて〜!」

 頬を赤く染め、恥じらいながらも喜びを露にする表情が俺のツボにはまった。
かわいすぎるだろこれ……。本人を前に悪魔の痴態を想像していることからも、俺の興奮は最高潮だ。
悪魔にもっとかわいい表情をしてもらうために、よりくっきりと、鮮明に悪魔の性器を思い浮かべる。
ぱっくり開いた割れ目に、勃起したクリトリス、そして垂れ流される愛液……。

「わーバカバカ! やめてってばこのえっち! まぁえっちなほうがあたしはうれしいんだけども……」

 なかなかいい反応。俺がえっちなほうがいいなら、期待に応えてやろう。
 お次は尻尾を性器の挿入して自慰をしていたところを頭に思い浮かべてやる。

「や、やめて〜! それだけは思い出さないで!」

 そんなことを言ったって走り出した俺の思考はもう止まらない。
尻尾を激しく出し入れして淫らな表情を浮かべる悪魔の姿を、最新カメラでも自信を無くすほどに、鮮明に思い浮かべる。

「もう! なんであたしのほうが恥ずかしい思いをしなきゃいけないのよ〜!」

 たまらず悪魔が触角を離した。

「気持ちよかったからいいけど……次は覗かないでね? 絶対よ?」

「それは悪かった。ごめん。でもあんなに喘がれるとどうしても気になるし……」

「お願いだからそのことは忘れてよ〜! あたし恥ずかしくて死んじゃう……」

 恥じらいながら懇願する姿は悪魔のかわいさを俺に再認識させた。
なんというか俺にもっと意地悪をさせようとする何かがある。

「でも家に男がいるのにあんなことをするのは……」

「わかったからそれ以上は言わないで! お願い……」

 本気で恥ずかしがってるみたいだし、そろそろ意地悪はやめないとな……。

「あたし、尻尾がすごく弱くてさ……触ってると我慢できなくなっちゃうの。悪いけどあたしがお風呂に入ってるときは声が届かないところに居てくれない?」

 だからなんでそこで俺をドキドキさせるようなことを言っちゃうんだよ。
0404名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 20:49:04.13ID:LcmecgfP
 俺の心の変化を感じ取ったのか、悪魔はまた俺に触角を伸ばした。

「欲望ゲット〜♪。やっぱりこういうこと言うと興奮するの?」

「俺も悪かったけどこれは恥ずかしいって! もう許してくれよ〜!」

 なんてったって心の中を見られるのだ。裸を見られるどころの騒ぎではない。
今俺の愚息がビンビンになっていることも、悪魔には筒抜けなのだ。むしろこっちのが裸を見るよりタチは悪いんじゃないか。
そんな思考も、悪魔が次に起こした行動によって吹き飛んだ。

「ちょっと恥ずかしいけど……ほら、こんなこともしちゃうわよ」

 なんと悪魔は胸のふくらみを俺に押し付けてきた。服越しに伝わってくる感触に俺はもうメロメロだ。
汚いぞ。これじゃ俺は逃げたくても逃げられないじゃないか。

「あら? あなたのここ、さっきより硬くなってきたみたいね」

「わかってても言わないでくれよ〜! もう俺の方が恥ずかしくて死にそうだよ」

「そんなこと言わずにさあ、ほら、い、今なら特別に触らせてあげてもいいわよ? だからもうちょっとだけ読ませて? ね?」

 悪魔がぐいぐいと俺に胸を押し付ける。これに触ってもいいだと? なんて魅惑的なお誘いなんだ。
でも本当にいいのか? さっきは風呂場のことを話題に出すだけで、顔を真っ赤にしていたのに。

「自分じゃ気づいてないかもしれないけど、あなたってけっこう欲深なのよ? あなたの欲望は恥ずかしい思いをしてでも読み取る価値があるわ」

 つまり俺が悪魔の胸を触るというのは、お互いに快感を得るための行為なのだ。
恥ずかしいのはお互い様だし、もう触ってしまってもいいんじゃないか……?

「さ、触るなら早くして! あたしのほうが恥ずかしさに耐えられなくなっちゃう……」

 悪魔が顔を真っ赤にして催促する。
どこの宗教の悪魔か知らないが、やはりこの子も俺を誘惑して背徳的な行為をさせる、ろくでもない悪魔だったようだ。
そして俺は悪魔の誘惑に抗う術を持たなかった。いいだろう。その誘惑に乗ってやる。
だが俺が触るのは胸じゃなくてその黒くしなやかな尻尾のほうだ!
0405名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 20:52:21.19ID:LcmecgfP
「ひゃあ! あ、あんっ……尻尾はダメ……!」

 悪魔のお尻に手を回し、尻尾を掴むと、悪魔はますます俺の激情を煽るような声を出した。

「んぁ……や、やめて……! 尻尾触られたらあたし我慢できなくなっちゃ……あっ!」

 またしても悪魔がかわいい声で俺を誘惑する。
オーケー。とことん誘惑に乗ってやろうじゃないか。
 相当な量の関節があるであろう尻尾を、俺の手でぐにゃぐにゃと曲げ、強弱をつけながら握る。

「だ、ダメぇぇ……! ああんっ! 尻尾は許して……!」

 快感に耐え切れなくなったのか、悪魔がその場に崩れ落ちる。同時に触角が俺の頭から離れた。
俺が尻尾を弄る様子が良く見えるように、悪魔を仰向けにしてやってから、尻尾弄りを再開する。

「んっ! こ、声出ちゃって恥ずかしいから……ああっ! 尻尾はやめて〜!」

「じゃぁ声を出すのを我慢すればいいじゃないか」

 俺が悪魔に意地悪を言うと、悪魔は口を閉じた。
声を漏らすまいと必死に尻尾への愛撫に耐える表情はなかなかそそる。

「ん……ぅ……あっ……」

 悪魔は布団を強く抱きしめ、必死に快感に耐えている。
それでも完璧に声を堪えることはできないようで、悪魔の口から途切れ途切れに喘ぎ声が漏れる。
もっと意地悪をしてやりたくなった俺は、尻尾への愛撫を一旦中断することにした。

「……?」

 悪魔が不思議そうにこちらを見やる。
俺は油断した隙を狙い、悪魔の尻尾の先端を掴んでやった。

「あっ! あぁん!」

 悪魔の一際大きな口から喘ぎ声が漏れる。

「んああんっ! ふ、不意打ちするなんてずるい!」

「ごめん。こんな簡単に引っかかってくれるなんて正直思わなかった」

「ん……ああっ……や、やめてぇぇ……! ひうぅっ!」

 一度ガードを解いてしまえばあとは簡単だ。
尻尾の先端をいじめてやるだけで、悪魔は喘ぎ声を漏らしてくれる。

「あぁ……お願い……先っぽは特に弱いからやめて……ああぁっ!」

 ここで自分の弱いところをばらすということはもっとやって欲しいということだな?
 悪魔のお望みどおり尻尾の先端を重点的に攻めてやる。
掴む、摩る、握る、骨の部分をグリグリするなど、とにかく思いつく限りの愛撫を試し、悪魔がより感じる方法を探る。

「んぅっ……くっ……! あぁっ! 先っぽやめて……あああんっ!」
0406名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 20:55:03.84ID:LcmecgfP
 本当に先端の部分は弱いらしく、どの愛撫でも悪魔は簡単に喘ぎ声を漏らす。
だが、好きな愛撫の傾向はあるようで、優しく愛撫した時のほうが効果は大きいようだ。

「んっ……あ、ああん! それダメ! やめてぇぇーっ!」

 尻尾の先端を擽ると、悪魔は全身を震わせて反応した。
 擽りに弱いんだな? よし、もっと擽ってやろう。
ビチビチと暴れる悪魔の尻尾を、逃げられないように左手で強く握り、右手を使って思いっきり擽る。

「ひゃああぁっ! ああん! や、やめて! 許して! 擽るのは禁止〜!」

 そうだ、俺の羽根で素敵なことができるじゃないか。
俺の翼から羽根を数本引き抜き、束ねて持つと羽根ブラシのようになった。
実際の羽根ブラシとはかけ離れてる気もするが、いちおうこれは羽根ブラシということでいいだろう。

「……! もしかしてそれであたしの尻尾を……?」

 悪魔が顔を上げ、こちらを見やる。
その不安そうな表情も、俺を煽る原因でしかなく、俺を抑制する効果なんて無いに等しかった。

「当たり。俺の羽根で思いっきり擽ってやるからな。覚悟しろよ」

「や、やめて! それ禁止! そんなことされたらあたしおかしくなっちゃうよー!」

 不安そうにしながらも、やはり悪魔は擽られるのを楽しみにしているようだった。
その証拠に抵抗は一切せず、俺が尻尾に触ることを許している。
 悪魔に更なる快感を与えるため、俺の羽根ブラシで尻尾の付け根あたりを思いっきりくすぐってやる。

「ひううぅっ! あ……あああぁん! ダメダメやめてぇ〜っ!」

 やわらかな羽根先が悪魔の尻尾を優しく撫でるたびに、悪魔は敏感に反応を返す。
どうやら俺の羽根がお気に召したようだな。徐々に、徐々に擽る位置を先端のほうへずらしていく。

「ひゃっ! さ、先っぽだけはやめて! お願い!」

 悪魔のかわいい声が俺を煽る。なんて加虐心をそそる声なんだ。俺の愚息が硬さを増した。

「そんなかわいい声で誘惑されちゃ、それに乗らないわけにはいかないな」

「な、違っ、誘惑してなんか……あぁっ! お願いやめてぇぇ〜!」

 さらに羽根を引き抜き、羽根ブラシを2本に増やす。
無論、それを見て悪魔が無反応なわけはない。じたばたと暴れ、必死に抵抗する。

「お願い! それだけは許して! そんなので先っぽ擽られたら気持ちよすぎておかしくなっちゃうよ〜!」

 わざわざ気持ちよすぎてなんて言うあたり、本気でやめてほしいわけではないことが伺える。

「誘惑してきたのは君なんだからな。天使の俺を誘惑してこんなことさせるなんて、そんな悪い子にはお仕置きが必要だよな?」

「もう許してよ〜! 恥ずかしくて死んじゃいそう!」
0407名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 20:56:40.26ID:LcmecgfP
「でも俺の性欲は恥ずかしい思いをしてでも読む価値があるんだろう?」

 目を潤ませて懇願する悪魔の触覚を掴み、俺の欲望を脳へと送り込む。
もう悪魔の風呂を覗いたり、性感帯を触り倒したりしてるんだ。今更悪魔の前で恥じることもないだろう。
 ……ところでこの触角って伸縮自在なんだな。引っ張るとけっこう伸びる。

「ん……これすごいかも……どす黒いのがどんどん伝わってくる……」

 悪魔の表情は一転して満足そうなものに変わった。欲望を送り込まれた途端にこうなるなんて現金なやつだな。

「だって気持ちいいんだもん……」

 俺の心は欲望で満ちているのに満足気な表情をしやがって……。
俺も悪魔が喘ぐ姿を見たいという欲求を満たして満足するとするか。
 抵抗できないように悪魔の両腕を俺の翼で押さえつけ、クネクネと動いて羽根ブラシから身をかわそうとする尻尾を、俺の膝ではさんで固定する。

「や、やめて……尻尾まで触られたら本当にあたし変になっちゃうよぉ……」

 本当はやめてほしくないのか、それとも抵抗しても無駄だと思っているのか、悪魔は弱々しい抵抗しか返さない。

「それに、この体勢は押し倒されてるみたいで恥ずかしいし……」

 どっちにしろ触角が俺に触れていれば、俺の欲求を満たすことは悪魔を喜ばせることに繋がるのだ。
 にしてもこの触角はけっこう伸びるな。触角を掴んだまま尻尾を愛撫できそうだ。

「た、たしかに気持ちいいし嬉しいけどさ……はうっ!?」

 悪魔が言い終える前に、尻尾の先端への攻めを開始する。
尻尾の左側と右側を交互に俺の羽根で軽く撫でる。

「ひうっ! あ、ああん! そんなに先っぽいじめちゃダメぇぇ〜!」

 やっぱりここはかなりいい感度してるな。抵抗する悪魔の腕に力がこもるが、俺の翼はびくともしない。
 翼は羽ばたいて自分の体を中に浮かせるくらいの力があるんだ。腕の力でかなうわけがないだろう。
 俺が尻尾の先端をくすぐるたびに、悪魔の体が跳ねるのが面白い。
ちょっといたぶるような感覚で、悪魔の弱所を断続的に攻める。

「あっ! あん! こ、これずるい! 放してよ〜!」

 悪魔が自分の翼も動員させて抵抗を試みるが、その努力も虚しく俺の翼は悪魔の腕を捕らえて放さない。
 そもそもこんな快楽攻めを受けているのに、体に力が入るわけがないのだ。
 無論、ここで放してやる俺ではない。むしろ抵抗してくる相手を拘束することに、興奮を覚えるくらいだ。
そして、その興奮も悪魔の触角を伝って快感として脳に送られるのだ。もはや悪魔に快感から逃れる術はない。
 もっと追い討ちをかけてやるか。羽根ブラシの動きを少し激しめにし、悪魔の尻尾に引き続き快感を与える。
0408名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 20:57:41.06ID:LcmecgfP
「ひゃあぁっ! お願い! もう許してえぇ〜!」

 完璧に逃げ道をふさがれ、悪魔はもういっぱいいっぱいのようだ。
そろそろイかせて楽にしてやるか。今まで断続的な刺激を加えるだけだった羽根ブラシをフルに動かし、悪魔の弱点に連続的な快感を送り込む。

「あああぁんっ! ダメ! ダメぇぇ〜! お願いやめてぇ〜!」

 成す術なくなった悪魔が悶え、懇願する様子は本当に扇情的だ。
こんなに誘惑されちゃったらやめるわけにはいかないな。
悪魔がイくのに向けてラストスパートだ。羽根の動きを最高の速度に上げ、悪魔の弱点をこれでもかと攻め立てる。

「ああ! お願いこれ以上は……んんんっ! やめてぇ……! い、イっちゃ……あっ!」

「君が潮吹くところは俺がちゃんと見とくからさ、安心してイくといいよ」

 俺が悪魔の股間に視線を集中させると、視界の隅に悪魔の慌てた表情が映った。

「お願いだから見ないで! せめてあっち向いてて! それは勘弁して〜!」

 流石に服越しでも恥ずかしいのか。でも悪魔にとって不幸なことに、俺はここで顔を背けてあげるような性格ではない。
そしてお互いにとって幸運なことに、俺が悪魔を視姦することで双方とも快感を得られるのだ。
顔を背けてあげるなんて選択肢はあってないようなものだ。

「も、もうダメ! イっちゃう! あっ! あああああぁぁぁーっ!」

 悪魔は俺に昇天の瞬間を看取られた。かわいい声に、快感を堪えようとしても堪えきれないといった表情、そしてビクビクと痙攣する悪魔の全身。
そして、それに合わせてぷるぷる揺れる悪魔の胸。悪魔の全てが俺に凝視しろと呼びかける。
もう瞬きするのも惜しい。目を見開き、一瞬たりとも損をしないよう、悪魔を凝視する。
こんなことをされる悪魔の羞恥は計り知れないが、触角から脳に送られる快感も相当だろう。

「けっこう出たな……服濡れてるぞ」

「い、言わないで! お願いだからもう許して!」

 流石にちょっとかわいそうなことしたかな……でも気持ちよかったのも確かだろう。

「ちょっとどころじゃないわよ! でも、まぁまぁ気持ちよくしてくれたことは認めてあげてもいいわね」

 まぁまぁだと? 気持ちよすぎておかしくなるとか言ってたのは誰だったかな。
それともまだ足りないか? この欲張りめ。お仕置きだ。もっと尻尾を擽ってやろうか。

「ま、待って待って! み、認めるわ! 認めるからもうやめてぇ〜!」

 認めるのか。じゃぁ羽根ブラシだけは許しておいてあげよう。
尻尾の先端を俺の手で、優しく、優しく、何度も摩る。

「あ……ふぅん……そうやって優しくされるのは好きかも……」

「お仕置きされて喜ぶなんて、いけない子だな」

「ん……だって気持ちいいんだもん……あ、そうそう……そうやって小刻みに摩られるとすごく気持ちいいの……」

 あんまし意地悪するのもかわいそうだし、しばらく悪魔が好きなこの攻め方でいくか……。
俺はしばらく悪魔の心底嬉しそうな表情と、尻尾の感触を楽しむことにした。
0409名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 21:03:23.43ID:LcmecgfP
「ん……あ……」

 薄暗い部屋にあたしの声が響く。押し寄せる快楽の波に身を任せ、喘ぐ淫らな女の声が。
他に沈黙を破るのは、彼があたしの尻尾を摩る音と、彼が姿勢を変える時に立つ衣擦れの音。
 途中で彼は恥ずかしがってあたしの触角から手を放してしまったが、それでもあたしが感じる快感は十分に多い。
彼が優しい愛撫に切り替えてから、どれほどの時間が経っただろうか。
敏感な尻尾を愛撫され続け、あたしの体はこれから来るであろう彼との性交の時に備え、えっちな方へフル稼働している。
全身はもう汗でビショビショ。胸の先っぽは刺激を求めていきり立ち、恥ずかしいトコロは濡れに濡れている。
 もう降参だ。あたしの体をこんなにされて我慢できるはずがない。気持ちよくしてほしい。あたしに欲望をぶつけてほしい。滅茶苦茶によがらせてほしい。
無論、そんなこと恥ずかしくて言えるはずもなく、ただただ時間だけが悪戯に過ぎていく。

「そういえばさ、契約してるんだから、俺は君を好き放題できちゃうんだよな」

 来たか。だが、ここで素直に言うことを聞いてはダメだ。あたしが誰彼構わず交わろうとする変態になってしまう。
さっき心を読んだ限りでは、彼は相手が口では嫌がりながらも、体だけが正直に反応するというシチュエーションが好きなようだし、ここは少し反抗するべきか。
それに、その方があたしも潤沢な欲望を味わうことができて、二度おいしい。

「ず、ずるいよぉ……」

 これは演技でもなんでもなくあたしの本心だ。
彼はそのよく回る舌で、言葉巧みにあたしを契約で縛りつけ、さらにあたしが自分から彼を求めるような状況を作り上げてしまったのだ。
これをずるいと言わず何をずるいと言えるのか。

「……拒否はしないんだな」

 彼があたしに意地悪な視線を向ける。心を読む力なんかなくとも、彼にはあたしが刺激を求めていることなどお見通しなようだ。

「ほ、本当はしたくないんだけど……ど、どうしてもって言うならしてあげなくもないわよ? さ、願いを言って頂戴」

「したくないのか……じゃぁ言ってやらない。したくなるまで尻尾で遊んでるからな」

 彼は本当に意地悪だ。契約で縛りつけたばかりか、あたしの体を極限まで追い詰め、心身ともに屈服させようとするなんて。
だが、そのギラギラと彼の眩い金髪のように輝く欲望こそが、あたしの大好物であり、寿命に代わる力の源なのだ。

「お願い……もう許して……認める……認めるから……」

「認める? 何をだよ」

 彼が意地悪く目を細め、口元を釣り上げる。わかっているだろうに、彼はわざとすっとぼけて見せ、あたしの口から言わせようとしているのだ。
あたしが屈服した瞬間に彼の体へ触角を押し付ければ、それはそれは美味な感情をいただけるだろう。

「あたしが……その……尻尾だけじゃなくて……色々気持ちよくして欲しいってことを……み、認めるから! もう焦らさないで!」

「そっか……じゃぁ2つ目の願いは、えっちしてお互いに気持ちよくなること、でいいよな?」

 彼の表情がますます意地悪なものに変わる。もう彼はあたしが自分の性欲に抗えないことを確信しているのだ。

「もうそれでいいから! こっちこそお願い! いっぱい気持ちよくして!」

 ついに言った。言ってしまった。だが、完全に心まで屈したわけではない。
これを態度に現しておけば、彼が本当にあたしを屈服させた時に、ドロドロした征服欲が満たされる最高の感覚を読み取れるだろう。
今ちゃっかり彼に押し当てている触角から伝わってくる彼の欲望は、あたしが今までに見てきたどれよりも醜く、魅惑的で、あたしの心を惹きつけた。
0410名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 21:05:58.95ID:LcmecgfP
「言っとくけど完全にあなたに屈服したわけじゃないからね! あたしを屈服させるんだったらそれ相応のテクを見せてもらわないと……」

「俺は君を屈服させる自信があるけどなぁ……」

(そんなうまくいくかな……? どうしよ、俺こういうの初めてだし。これでイかせることすらできなかったらかなり恥ずかしいぞ)

 言葉とは裏腹に、彼の心は不安に満ちていた。なんて初々しい。
ちょっとはかわいいとこあるじゃない。だがその考えも、5秒で覆った。

(ま、最悪尻尾弄りまくってればイくだろ。さっきもそうだったし)

 ず、ずるい……そんなことをされて耐えられる自信はない。
ここで、彼はようやくあたしの触角が彼の体に触れていることに気づいた。
 さっと飛び退き、あたしの触角から逃れる。

「!! よ、読んだのか……?」

 彼の顔が見る見る赤く染まっていく。これがさっきまであたしに意地悪を言ってきた人間の表情かと思うと、笑ってしまう。

「けっこうかわいいとこあるのね。おねーさんがどうやるのか教えてあげようか?」

「う、うるさいうるさい! 君ぐらい、む、胸だけでもイかしてあげられるぞ!」

 彼の両手があたしの胸に伸びる。正直胸だけでイくのは難しいと思う。
それでも、尻尾への愛撫で、すっかりえっちになってしまったあたしの体には、下手っぴな愛撫でもかなりの効果が期待できるだろう。
事実、こうして彼に胸を揉まれているだけでも、あたしは感じてしまう。
 そもそもあたしの体はこういった願いにもこたえられるように創られている。
胸等の男性が好んで触れたがる場所には、神経がたくさん張り巡らされていて、触られるだけでも感じるのだ。
こう言うと、えっちするためにうまれてきたようにも取れるが、あたしは誰かの願いをかなえるために創られたのだし、間違ってはいないだろう。

「ん……」

「どうだ? 気持ちいいだろ」

 彼の取り繕った自信からは、あたしに聞いて感じているかどうか確かめたいという本心が見え見えだ。
彼の手が、優しく、というより、相手に痛い思いをさせないように恐る恐る、といった感じであたしの胸を揉みしだく。

「ふ、ふん……調子に乗らないでよ……これくらいで感じるわけが……あっ!」

 あたしの口から声が漏れてしまう。彼があたしの敏感な先っぽを摘んだのだ。

「これぐらいで感じるわけが……なんだって?」

 あたしが感じているとわかると、彼は水を得た魚のようになった。
乳首攻めを交えながら、あたしの胸を持ち上げるようにしながら揉みしだく。

「あっ……あぁん……感じてなんか……ないっ……!」

「そんなこと言っても体は正直だな……」

 胸を揉む手の動きが次第に自信を帯びたものになってゆく。
親指はしっかりとあたしの弱点である胸の下部をとらえ、人差し指で乳首を弄りつつ、残りの3本はほどよい強さで胸の上部を責める。
特に乳首に関しては、今の短時間であたしが一番感じる方法をつかんだようで、指の腹で乳首をゴシゴシと擦ってくる。

「こんなコチコチにしちゃって……いけないおっぱいだな」

「い……言わないでよ恥ずかしいからぁ……!」

 あたしの体が敏感に刺激を受け止めていることを指摘し、彼があたしの羞恥心を煽る。
 言葉責めは彼にかなりの優越感や征服感をもたらすようで、触角をちょっと当ててやれば上質な感情が手に入る。
0411名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 21:08:06.28ID:LcmecgfP
「こんないけないおっぱいには、俺が神の名のもとにお仕置きをしてやる必要があるよなぁ?」

「や、やめっ……あんっ! そんなに乳首いじめないでぇ〜!」

 神様の名前を出すのは卑怯だ。あたしは悪魔だが、あたしを創ってくださった神様のことは尊敬しているつもりだ。
そんな神様の威光であたしの恥ずかしいところを浄化されるのかと思うと、それだけで乳首が疼いてしまう。
 彼は自分を創った神とあたしを創った神が同じ神であることにまだ気づいてないようだが、彼は自分の神がどんな悪魔を創ったのかも把握してないんだろうか。
あたしも彼を人間と間違えたりしたのだから、そのことはとやかく言えないか。
 意地悪な彼があたしの乳首を重点的に攻め始める。
摘んだり、突付いたりするのはもちろんのこと、あたしが大好きな擦る刺激もしっかりと織り交ぜてくる。
……摘みながら擦るのは反則だ。どうしても我慢がきかなくなってしまう。

「あんっ! えっち〜。そんなにあたしの胸が気に入ったの? ひゃぁ……! そんな激しく摩らないで!」

「君こそ俺の乳首攻めが大分お気に召したようだけど……こうされると弱いんだろ」

「なっ、あっ……よ、弱くなんかない! ないから摩るのやめてぇ〜!」

 敏感なところを大好きな攻め方で刺激され、あたしは徐々に追い込まれつつあった。
このままでは本当に胸への愛撫だけでイかされてしまうかもしれない。そう思えるほどに、彼の愛撫は効果が大きかった。

「嘘吐きめ……念入りにお仕置きしないと……なっ!」

 彼があたしの服を上にずらした。あたしの胸が揺れ、着けている下着が彼の視線に晒される。

「きゃっ! や……やめて……恥ずかしいよぉ……」

「ふーん。ブラの色はピンクか。なかなかかわいいな」

 下着越しに彼があたしの胸を揉みしだく。無論あたしの弱点をばっちりと攻めながらだ。
今は下着が胸を防護してくれているからまだいいが、下着まで脱がされてしまったら……。

「あ、あんっ! お願いだから直に触るのはやめて……。くあぁんっ! あ、あたし変になっちゃうから……」

「直接揉まれるのをご所望か。オッケー、やってやるよ」

「だ、ダメダメやめてぇ〜!」

 彼の手が、ゆっくり、ゆっくりとあたしの下着を、大事なところを防護するものを、
恥ずかしいところを視線から守るものを、上にずらしてゆく。
それに対してあたしは何の抵抗も示さない。事実上のOKサインだ。
 神様がくださったあたしの体に恥ずべきところなんて一箇所もない!
と、言いたいところだが、やっぱり恥ずかしいものは恥ずかしい。
そんなことを考えている内に、とうとうあたしの乳首が、彼の視線に晒されてしまった。
0412名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 21:11:57.39ID:LcmecgfP
(綺麗なピンク色……! すげぇ、やっぱりピンク色のほうが俺は好みかな)

 もちろん彼から欲望を回収するのも忘れない。
思わずゴクリと生唾を飲み込みながら、あたしの乳首に彼が熱い視線を注ぐ。

「ぁう……お願い見ないで……明かりもついてるのに……」

 薄暗いとはいえ、あたしの乳首の形、色、質感を視認できる程度には部屋は明るい。
あたしの乳首は彼に丸見えなのだ。

(この恥ずかしがってる表情もたまらないよなぁ……声もだ)

 だが、あたしが恥らう様子がますます彼を加速させ、甘美な欲望をもたらす。
あたしは欲望が欲しいという気持ちと、見られるのは恥ずかしいという気持ちの板ばさみになってしまった。

(……ってまた読まれてる?! 油断も隙もない……)

 彼が触角を振り払い、あたしに伝わる欲望が途絶える。

「羽根攻めもいいかもな。心行くまで君のおっぱいを堪能してやるよ」

「え? や、やめて……それだけは……!」

 あたしの胸はただでさえ摩られる刺激に弱いのだ。そんなもので摩られたりしたら……!

「それっ、こしょこしょ〜」

「あっはぁぁん! ひゃあぁっ! ひゃ、やめひぇえぇっ!」

 彼の言う即席羽ブラシがあたしの胸の下部を攻める。そこが弱いことも彼にはばれていたのか。
くすぐったいような、気持ちいいような感触にあたしは成す術もない。
擽りをやめさせようにも、あたしの腕はしっかりと彼の翼に押さえつけられている。
擽られる位置をずらそうと、懸命に身をよじるが、彼の手が胸を追尾してきて執拗に弱点を攻めてくる。

「はひゃぁぁぁんっ! ダメダメ! 擽りはやめひぇえぇええっ!」

「俺の羽根がそんなに気に入ったのか。よしよし、もっと攻めてあげよう」

「りゃめぇぇぇっ! お願いゆるひひぇえぇっ!」

 彼の羽根が乳首付近を攻め始めた。乳首を攻められることを体が予感し、あたしの感度がますます上昇する。
胸を攻められているだけなのに、こんなに気持ちいいなんて……。これで乳首を攻められたらあたしはどうなってしまうのだろう。

「お願ぁい……乳首は許して! それされたらあたし……あたし……あっ!」

「そんなに俺の羽根が好きか。じゃぁお望みどおり乳首を攻めてやろう」

「はひゃああぁん! ダメダメやめひぇえぇっ!」

 一切の容赦を捨て、彼の羽根があたしの弱点を攻める。
小刻みに、激しく、それでいて繊細に、あたしが大好きな攻めを続ける。
0413名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 21:16:18.64ID:LcmecgfP
 喘いでいると、なにやら股間が疼くような感覚があった。もしかして、このまま胸だけでイかされてしまうのだろうか。

「ひゃああぁっ! 乳首りゃめぇ! らめらのぉ! 羽根で摩るの禁止〜!」

 股間が疼くような感覚がひどくなる。あたしは情けなくも胸への愛撫だけで絶頂へ達してしまうことを予感した。
悔しい気もするが、胸だけで女の子をイかせたとなれば、彼の優越感のようなものも最高潮に達するだろう。
これはあたしも彼も得をできるシチュエーションなのだ。

「ああぁぁっ! ダメ! りゃめえぇぇぇっ! あっ?! あああぁぁぁぁーーーっ!!!」

 胸から生じた快感が全身を走り抜ける。そして、頭の中が真っ白になる感覚。信じ難いが、確かにあたしは胸だけでイってしまった。
彼自身もあたしの反応に少なからず戸惑いを覚えているようで、ちゃっかり触角を押し当ててもそれほど上質な感情は伝わってこない。

(え? ……え? もしかして……イった……?)

 ようやっとあたしをイかせたことを実感し始めた彼の体から、ふつふつと達成感や満足感が湧き上がる。

(……ってまたちゃっかり俺の心を読みやがって! まぁいいや。次はこっちでイかせてやるよ)

「え? そ、そこも攻めるの……?」

(当然だろ。それに最初に誘惑してきたのは君なんだ)

 彼が触角を振り払い、あたしの下半身へと手を伸ばす。もうあたしの一番大事なトコロは愛液でヌルヌルだ。
そんな様子を彼に観察され、おまけに弄られたりなんかしたらたまったものではない。
だが、同時に快感に抗えないのも確かであった。あたしが自分からおねだりするまで焦らすだなんてプレイをされないだけマシだろう。
そんな思考も、彼の指がもたらした快感で吹き飛んだ。

「あっ、あぁんっ!」

「ちょっと触っただけなのに……けっこう君もえっちだね」

「えっちなのはあなたの方よ! あたしの体をこんなにしてくれちゃって……はぅっ?!」

 彼の指があたしの秘裂をなぞる。それだけ、ただそれだけの刺激でもあたしの体は敏感に反応してしまう。

「あん……やめて……そこは許して……」

「こんな簡単に喘いじゃうなんていくらなんでも感度よすぎだろ……さぁて、そんなえっちな悪魔の大事なところが今どうなってるのか拝見させてもらうとするかな」

 彼があたしの服に手をかけた。そのまま服を下へずり下ろす。

「きゃぁっ! や、やめてやめて!」

 が、ベッドとの摩擦で、服をうまく脱がすことができない。
あたしの服を脱がそうと、悪戦苦闘する彼の様子は、正直言ってかなり格好悪かった。思わずクスクス笑いが漏れてしまう。
仕方がないので、ちょっと腰を上げてベッドと服の摩擦を無くしてやる。

「わ、悪いな……じゃ、脱がすぞ」

 彼の視線からあたしの恥ずかしいトコロを守るものは、頼りない薄布1枚だけになってしまった。
しかもそれはあたしのえっちな体液を吸って、恥ずかしいトコロに吸い付き、かえって隠すべき割れ目を強調している。
もはや防護の役割など果たしてくれていない。そんな頼りない下着の上から、彼があたしの性器を攻める。

(パンツ脱がすのは向こうからおねだりしてくるまでお預けにしよっかなぁ……)

 こっそり押し当てた触角から伝わってくる彼の思考に、あたしは悲鳴をあげたくなった。
0414名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 21:20:17.77ID:LcmecgfP
「ん……はぁっ……く……うぅ……」

 あたしを焦らすような、途切れ途切れの愛撫。
彼があたしの下着を脱がさないからには、腰を上げて性器を突き出すような恥ずかしい姿勢をやめることはできない。
かといって、早く脱がして欲しいと彼におねだりするのも、それ以上に恥ずかしい。
彼はそれがわかった上で、あたしに意地悪をしているのだ。

「こ、この姿勢辛いよぉ……あんっ! や、やめて……攻められたら力が抜けちゃう……」

 彼の指が意地悪く、優しく、あたしの性器を愛撫する。
大陰唇をふにふにと弄り、徐々に指を陰核に近づけ、陰核に触れる寸前にまた大陰唇への愛撫へ戻ってしまう。

(あ、あれ……また読まれてる。いつから読まれてたんだ?)

 彼があたしの触角を再び振りほどく。

「言っとくけど、おねだりする前に腰をベッドにおろしたりしたら、焦らしプレイでお仕置きだからな。何をおねだりすればいいのかはわかってるよな?」

 彼が残酷にもあたしに言い放つ。
下着をビショビショに濡らし、刺激を求めて疼くあたしの性器。
あたしにもしもプライドというものが無かったら、そこを攻めてくれと彼におねだりしただろう。
だが、生憎なことにあたしにもプライドというものはある。
こんな格好をさせられてる時点で、もうあたしのプライドなんてものはほとんど残っていないが、
そんなことをおねだりしたら、責められる前にあたしは恥ずかしくて死んでしまうだろう。
だけれども、こんなにも性器が疼いている状態で放置されるのも拷問だ。
そんなことを考えている間も彼の愛撫は続いている。状況は悪くなる一方だ。

「あ……あ……お願い……許して……焦らしプレイはダメぇ……」

 もう限界が近い。膝はガクガクと震え、お尻が今にもベッドにつきそうになっている。
今言わなければ放置プレイは確実だ。あたしは心を決めた。

「わ、わかったわ……あたしの負けよ。お願い! あたしのパンツを脱がしていっぱい感じさせてぇ……!」

「感じさせるって、どこをだ?」

 おねだりしたくらいでは彼の意地悪は終わらない。彼はあたしを完全に屈服させるまでは満足しないだろう。
彼を満足させた時にいただける上質な感情のことを思えば、ゾクゾクするくらいだが、今のあたしに先のことを考える余裕はなかった。
とにかく意地悪をやめてあたしを感じさせてほしい。その一心で彼にもっともっとおねだりをする。

「い、今あなたが攻めてるところよ……恥ずかしいから言わせないで」

「名前で言ってくれないとわかんないなぁ」

 くぅ……とことんまであたしを焦らすつもりか。ここまでされると彼に反発したい気持ちも出てくるが、
そんなことをして本当に焦らしプレイなんてされたら、どっち道あたしはおねだりをしてしまうだろう。
ここで素直におねだりしておいたほうが、身のためだ。

「うぅ……わかったわよ……言えばいいんでしょ? あたしの……お……おまんこを責めまくって、気持ちよくしてくださいっ!」

 とうとう言ってしまった。女の子にこんなことを言わせるなんて、彼は最低だ。
そしてその最低な本性こそが、あたしにとっては最高の栄養なのだ。

「よくできました。じゃ、お望みどおりに」

 最低で最高な感情が彼の顔に強く現れる。
触角で彼の体にそっと触れると、案の定今までのどれよりも濃厚な感情が手に入った。
 あたしが腰をおろしてしまわないように彼があたしの背中に左腕を回し、あたしの下着に右手をかける。
とうとうあたしの大事なところを汚されようとしているのだ。一応双方の合意があるとはいえ、覚悟を決めるのは容易いことではなかった。
そしてついに、ついに彼の細い指があたしのもっとも恥ずべきトコロを暴いた。
0415名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 21:22:06.42ID:LcmecgfP
「こんなえっちなものを下着の中に隠してたのか……いけない子だな」

「あぅ……お願い。そんなに見ないで」

 彼が容赦なくあたしの恥部に視線を注ぐ。ココを誰かに見られるのは、小さいころに神様とお風呂に入った時以来だ。
あの時は割とスタイルのいい神様に少し嫉妬してたっけ……。
ぱっくりと割れて愛液を垂れ流し、メス特有の匂いを放つあたしのアソコは、彼を誘っているようだった。

「さ、触るぞ?」

「ん……敏感なトコロだから優しく触ってね……?」

 彼があたしの大陰唇を攻め始めた。指の腹で真ん中に寄せるように押し、グイグイとマッサージする。
手つきからはどことなく、意地悪さより優しさを感じる。優しく触ってほしいと言ったのがきいたんだろうか。

「あ……いいかも……」

 胸だけでなく、下半身もかなり敏感に創っておいたと、前に神様が話してくれたのを覚えている。
というか、男性が触りたがるようなところは、みんな敏感だ。痛くされなければ、無条件で感じてしまう。
その上、今は尻尾をとことん愛撫されて普段より感じやすくなっている状態なのだ。
そんな状態での愛撫があたしにもたらす効果は絶大だ。

「けっこう感度いいよね、君って」

「ん……あなたにもそう見える?」
 
「だって下手くその俺が触っても感じてくれるし……さっきなんか胸だけでイかせられたし」

 彼の細い指があたしの小陰唇に触れた。付け根のあたりを軽く指で挟み、すりすりと刺激する。
彼の指に愛液が絡み付いて糸を引く。彼が指を動かすたびに、ぬちゃぬちゃとやらしい水音が立ち、あたしの羞恥心を煽る。

「んっ……あぁっ……やんっ……」

 大陰唇よりもずっと感度のよいソコを攻められ、愛液が溢れる。
同時に沸き立つ快感と幸福感。意地悪な攻め方よりも、こうやって優しくされるほうがあたしは好きかもしれない。
小陰唇を弄るのにも少し飽きたのか、彼の指が狙いを変える。

「はうっ?! そ、ソコはぁっ……!」

 あたしが自慰をする時には毎回欠かさず攻めている場所に、彼の指が触れた。激しい電撃のような快感があたしの全身を走り抜ける。

「やっぱココを攻めると反応が違うな。ココの感度も無茶苦茶よかったり?」

「や、やん! そ、ソコは……あぁっ! ソコはダメぇ〜!」

 感度が跳ね上がったあたしの弱点を、彼が責め立てる。
指の腹で押す、軽く摘む、指先で突付く、摩る。確かめるように、ゆっくりと、あたしの弱点へ様々な愛撫を試す。
足を閉じて抵抗しようとするが、彼の体がそれを阻む。
腕を使って抵抗するという手段も、あたしの両腕をがっしりと押さえ込む彼の翼によって断たれた。
もはやこの快楽地獄から抜け出すことは不可能だ。あたしはとにかく喘ぎ続けるしかない。

「あっ! あんあぁっ! や、やめっ……ひあああぁっ! んあ……ああああん!」

「本当にココ弱いのな。すげー喘ぎっぷり」

 摩る愛撫が終わると、また押す、摘む、突付く、摩るのローテーション。
今度は愛撫の位置を微妙にずらし、攻められると特に弱い箇所を探っているようだ。

「んううぅん!  あっひああぁっ! お、お願いもうやめ……んんっ! ああああぁっ! それやめてぇ!」
0416名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 21:26:26.27ID:LcmecgfP
 陰核の根元を摩られ、全身に震えが走る。
身を捩って少しでも弱点を逸らそうとするが、太股を彼の両肘で体の内側に向かって押され、それさえも許されない。
逃れようのない快感があたしの全身を駆け巡り、血を沸かせ、体内で暴れまわる。

「なるほどねー。このあたりを摩られるとすごく弱いのか」

「ちょまっ、や、やめ……ああぁっっ! やめてっ! あっ、あんっ! あああぁダメえぇぇぇぇっ!」

 陰核を人差し指と中指で挟み、根元を弄ぶ。
彼がすることは、指をちょっと動かしてソコを摩るだけ。ただそれだけなのにあたしは全身でそれに反応を返してしまう。。
摩られるたびに体が跳ね上がり、肢体は抵抗しようとするのを押さえつけられ、体中から溢れるように汗が流れ、秘所はそれ以上に愛液を分泌している。

「そろそろトドメかな。今度は下着越しじゃなく直に潮吹きを観察させてもらうぞ」

「ひぅっ?! お、お願いそれだけは……あひぁぁっ! か、勘弁してえぇぇ〜! ああああぁぁやめてぇぇぇ!!」

 彼の愛撫が少し激しさを増した。普通なら痛みが先行するところだろうが、あたしが毎日性衝動に負けるたびに弄られ、
開発されてきたソコは、その激しい愛撫さえも快感として受け入れ、快感を脳へ送る働きを十二分に果たしてくれる。

「やめてやめてやめてぇぇえぇっ! い、イっちゃう! イくとこ見ないでええぇっ!!」

 無論、これで彼が視線を背けてくれるはずがない。
むしろこれは彼のサディスティックな欲望を煽るための懇願なのだ。
絶頂がすぐそこまで迫ってきているのを感じる。絶頂しながら彼の心を読めば気も狂わんばかりの快感を得られるだろう。

「や、やめてぇぇ! い、イっちゃ……あ……あああああぁぁぁっ!」

 素早く触角を伸ばし、彼の頭に押し当てた。互いに欲求を満たし、あたしは快感に身を震わせる。
愛液が迸り、彼の手を濡らす。その淫らな情景はあたしの心臓の動悸を加速させた。

「けっこう出たな。そんな気持ちよかったのか?」

「見ればわかるでしょ……言わせないで……」

 あたしは息も絶え絶えなのに、あたしの秘所は貪欲にも刺激をもとめ、まだ疼いている。
彼も欲深だが、あたしも負けず劣らず欲張りだ。彼がえっちだなんだとあたしを言葉責めにしても、それは嘘にはならない。
あたし自信も十分に淫らだと知覚し、むしろますます興奮が高まるのだ。触角をつたって脳に入り込む彼の性欲と征服欲も、あたしを興奮させた。

「感度と感触は十分わかったし、次はお味のほうをチェックさせてもらおうかな」

(ほらほら、こうやって俺が恥ずべき感情を剥き出しにすると嬉しいんだろ? 俺を誘惑してこんなことさせるなんて、本当最低だよな)

 彼が舌を出した。同時に掴んだ触角からあたしに思考を送り込み、言葉責めを行う。

「や、やめてぇ……クンニまでされちゃったらあたし恥ずかしくて死んじゃうよぉ……」

「君のココはもっと攻めて欲しいって言ってるみたいだけど?」

(こうやって口では拒否しながら誘惑してくるのが最高だよな……俺がどうすれば喜ぶのかよくわかってるじゃん)

「うぅ……そ、そうかもしれないけど……やっぱり恥ずかしいよぉ……やめてぇ……」

 あたしが恥ずかしい、やめてと口に出すたびに、彼の興奮も高まっていく。
こうやって触角を当てていればその様子が手に取るようにわかる。
そして彼の興奮もあたしにとっては栄養源なわけで……うぅむ……この快楽地獄から抜け出すのは容易ではなさそうだ。
0417名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 21:27:58.31ID:LcmecgfP
(や、やっぱりこれ恥ずかしいな……悪いけどこれ放すぞ)

 流石に恥ずかしくなってきた彼があたしの触角を放す。彼が恥らう感情もなかなか美味だ。
それ故に触角を放すのは少し名残惜しいが、相手の合意なしに心を無理やり読むのはほめられるべき行為ではない。
さっきも何回か無断で読んだのだし、ちょっとはあたしも我慢を覚えるべきだ。

「俺の五感全部で君のココをチェックしてやるからな。覚悟しろよ?」

「五感全部……?! そんなことされたらあたし本当に死んじゃ……ひゃっ!」

 彼の舌が恥部を舐め上げた。陰毛を撫で、愛液を絡めとり、とことんあたしの恥部を貪る。

「ひゃぁっ……! く、クンニはだめっ! や、やぁん! やめてえぇぇー!」

 下から上へ、下から上へ、時折指による愛撫も織り交ぜながら、何度も何度も執拗にあたしの恥部を彼が攻める。
感覚であたしの恥部を感じ、舌で味わい、耳では互いの体液が絡み合って奏でるやらしい水音を聞き、
目ではその淫ら極まりない様子を見、鼻ではあたしの恥部の匂いを嗅ぐ。
これだけの羞恥を重ねられるなんてたまらない。比喩ではなく本当に顔から火が出るのではないかと錯覚してしまう。

「やっ! クリはやめてぇ〜!」

「ココは特にえっちな箇所だからな。念入りにチェックしないと……」

「お願いソコは……あっ、あん! や、やめ……ひうぅぅっ!」

 彼の舌先が意地悪くあたしの弱点を突付く。その度に快感があたしの全身を貫き、体液を沸騰させる。
舌で突付く愛撫を何度か繰り返した後、彼はあたしの弱点に吸い付いた。

「ひゃあああぁぁっ!? すっ、吸っちゃダメえぇぇぇ! あぁっ!」

 あたしが吸われるのに弱いとわかった途端、彼の愛撫が激しくなった。
時折舌で陰核の上を横切るような愛撫や唇で挟む愛撫も織り交ぜながら、口であたしの陰核を執拗に攻める。
攻めを口に任せたことで暇になった彼の両手は、あたしの体への愛撫へ移行した。
お腹を優しく撫で、腋を揉み、骨をグイグイと押してくる。
執拗な尻尾攻めで敏感になってしまったあたしの体は、彼の素人全開な愛撫にも元気に反応した。

「あぁん……! そんなあちこちいっぺんに弄っちゃ……んあっ……あぁう……!」

「うーん、やっぱあちこち弄ったほうが気持ちいいのか。最初からこうしとけばよかった」

 彼が喋るために口での愛撫を中断した。陰核への刺激はなくなったが、両手による愛撫はまだ続いている。
そうやって優しくされると弱いのだ。彼の両手が余すことなく、あたしの体を撫でる。

「そういえばさ、クリトリスの別名って、悪魔の乳首って言うらしいな」

「ん……そうなの……?」

 彼の愛撫が気持ちよすぎて喋るのもやっとだ。
彼が愛撫をする場所はあたしの下半身に移り、足先から太股までを丹念にマッサージしてくる。

「うん。貞節のある女の人には無いものだって信じられてたんだってさ。クリが見つかると魔女だと思われて処刑されたらしいよ」

「そうなんだ……あっ! 待って! クリ舐めないでえぇ〜!」

 会話の内容に興味を向けられ、油断しきったあたしの弱点に彼が不意打ちをかました。
舌を小刻みに左右に動かし、皮が剥けて見えかけている陰核の先端に快感を与える。

「君も貞節とかは無さそうだな……俺がたっぷりお仕置きしてやらないとな」

「ひゃっ! クリはダメ! んあんっ! だ、ダメだってば! お願い許してぇ〜!」
0418名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 21:29:43.71ID:LcmecgfP
 彼があたしの陰核に吸いついた。このいかにも相手の性器を貪っているというような愛撫があたしを興奮させる。
その上、わざとちゅぱちゅぱと音を立てながら吸うのだから、やらしいことこの上ない。

「風呂でもココ触って喘いでたよな。その分もしっかりお仕置きしないと……」

「お、お願いだからそのことは言わないでよ〜!」

 彼の意地悪な言葉にあたしの顔が熱くなる。
彼が陰核を攻める時に立つやらしい水音も、今あたしたちがどんなに恥ずかしいことをしているのかを知覚させ、あたしの羞恥心を煽る。

「ひゃわあぁっ!? そ、それダメ! 吸いながら舐めるの禁止〜!」

「こうされると弱いんだな。オッケー、わかったよ」

「あああああぁぁっ!! やめてやめて! やっ! ひあああぁぅっ!」

 とうとう彼はあたしが最も感じる攻め方を見つけ出してしまった。もうイかされるのも時間の問題だろう。
反射的に快感から逃れようと体を動かすが、彼の両腕と翼で押さえつけられては無駄なことだった。

「俺みたいな下手くそに吸われてこんなに感じちゃうなんて、とんだ変態淫魔ちゃんだな。まぁお風呂でオナニーしちゃうような変態だしな」

「恥ずかしいから言わないでよー! もうダメ! 言葉責め禁止!」

 言葉による地獄のような責め苦と、愛撫による天に昇るような快感。彼のよく回る舌がうみだす効果は無限大だ。

「ひゃああぁぁっ! 吸いながら舐めるの禁止だってばぁっ! それされると弱いのおおぉっ!」

 彼の舌が器用に陰核の皮を剥いた。そして、剥きだしになった陰核をとことん愛撫する。
皮の上からでも十二分に気持ちよかったのに、こうやって直に愛撫されては、もう喘ぎ続ける他ない。
もはや皮すらも防護してくれず、完璧に無防備になったあたしの弱点を、あたしが一番好きな方法で彼が攻め続ける。

「ひゃぁっ?! そ、それやめて! それだけはりゃめえぇぇ〜!」

 彼の両手が羽根ブラシを掴み、あたしの胸に迫る。
クリ攻めだけでも気持ちよすぎるくらいなのに、胸まで攻められたら……!
彼の手は羽根ブラシが乳首に触れるか触れないかの絶妙なところを行き来し、意地悪くあたしを焦らしている。

「んああんっ! む、胸攻めるなら攻めるで早く……あふんっ! 焦らすのはダメぇ!」

 それでも彼は意地悪な手の動きをやめない。
陰核攻めであたしを追い詰め、あたしの精神が磨り減った後で胸を攻めようという魂胆なのだ。
そして本当に意地悪なことに、彼はあたしの意識が丁度陰核攻めに集中した瞬間を狙って乳首攻めを開始した。
0419名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 21:30:52.43ID:LcmecgfP
「ひゃあぁぁっ! ダメえぇぇ! 胸擽るの禁止ぃいっ! も、もう許してえぇっ!」

 あたしの弱点を3箇所も同時に、しかも一番弱い攻め方をされるなんてたまらない。
両乳首を擽られて、全身へじわじわと快感が広がり、陰核攻めでそれが増大する。
思わず両腕に力がこもる。彼は翼でそれを感じ取り、あたしがもう絶頂寸前だと気づいたのか、乳首への愛撫を小刻みで激しいものに変えた。

「ああああんもうダメええぇぇーっ! イっちゃ……ああああああぁぁぁっ!」

 子宮の奥から熱いものが全身へ広がっていくような感覚を覚えた。
快楽の波があたしの思考を洗い流し、真っ白に染め上げる。
喘ぎすぎて酸素が足りない。酸欠を訴える肺の言うがままにぜぇぜぇと荒い呼吸を繰り返し、全身に酸素を送り込む。
あたしの心臓はバクバクと激しく脈打ち、自身に鞭を打っていた。

「も、もうダメ……お願い……少し休ませて……」

 あたしの口から弱弱しい声が漏れる。
いくらあたしがえっちな願いにもこたえられるように創られた敏感悪魔だからって、
こう何度もイかされては体力が尽きるのも当然だ。

「わ、悪い。ちょっとやりすぎたかな……?」

「ちょっとどころじゃないわよー……」

「う……ごめん、悪かった」

 彼がすまなそうな顔をした。まぁ欲望欲しさに彼を煽ったあたしにも原因はあるんだし、そんなに責める気はない。
それに、あたしが感じすぎて疲れてしまっても、あたしが攻める側に回って彼とのえっちを続ければ欲望は手に入るのだ。
そして、欲望があればあたしはそれを力に変えることができる。欲望をたくさん読めば再びあたしが受けに回ることもできるのだ。

「ま、それだけ気持ちよかったってことだし、許してあげるわよ。気持ちよくしてくれたお礼に、今度はあたしがあなたを気持ちよくしてあげよっか?」

「え? い、いいのか?」

 彼がちょっと意外そうな顔をする。
そりゃぁ、直前までえっちしすぎでへばっていた子が、こんなことを言い出すとは予想できないだろう。

「あたしだってあなたの欲望を読んで気持ちよくなれるし、さ、仰向けになって頂戴」

「あ、あぁ……」
0420名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 21:33:52.11ID:LcmecgfP
 言われるまま仰向けになる彼。彼の前の尻尾は天に向かって伸び、パジャマはテントをはっている。
パジャマとパンツを下にずらすと、はちきれんばかりに膨張した男性の象徴が露になった。
ソレはあたしの手の平の横幅よりも長く、手首から指先までの長さよりは短い。
先っぽの皮は剥け、中身が剥き出しになっている。
少しひくつきながら先走り汁を分泌する様子は、あたしの愛撫を待っているかのようだ。

「こんなにおっきくしちゃって……えっち」

「そ、そんなに見ないでくれよ」

 あたしが注ぐ無遠慮な視線に彼が恥らった。頬に少し赤みが差す。

「ほら、先走り汁が出ちゃってるわよ?」

「う……言葉責めもやめて」

 あたしは彼にもっと恥ずかしいことをされたのだ。そのことについてはこれぐらいで許してやる気はない。
それに、あたしだってこういうことをしてみたいという願望が、完全に無いわけではないのだ。

「あなたのココ、早く射精したいって言ってるわよ? あたしが楽にしてあげるからね」

 彼のモノをあたしの胸で挟み込む。所謂パイズリというやつだ。
彼の大事なところを傷つけぬよう、優しく、ゆっくりとあたしの両乳房で刺激を与える。

「ん……パイズリってしてもらう側もすごい恥ずかしいんだな……」

「でも気持ちいいでしょ? どう? あたしの胸は」

「やわらかくて、すっげえ気持ちいい……最高だよ」

 彼が感嘆の声を漏らす。同時にカウパーの量が増した。あたしのパイズリがなかなか効いている。
やはり胸を使って大事なモノを挟まれているという状況は、彼の興奮をかなり高める効果があるらしかった。
そんな彼の感情を読み取ったら、あたしはうれしすぎて昇天してしまうかもしれない。
たまらず彼の胸に触角を押し当てる。

(や、やっぱり心も読むのか……? うぅ……俺のほうが恥ずかしくて死んじゃうよ)

 たちまちあたしの脳に彼の感情が流れ込む。
羞恥、性欲、快感、征服感。それらが激しく入り混じった感情のミックスジュースは、
あたしが今まで読み取ってきた感情のどれよりも美味だ。
さっき性欲を読み取った時も同じような感情をもらったが、これに比べればさっきの感情は自販機で売っているジュースのようなものだ。
 疲れきっていたあたしの全身に力が満ちてくるのを感じる。こんなにもあたしに力をくれるなんて、彼は欲深だ。
この調子なら、彼をイかすころにはあたしの体は完全に回復しているだろう。
 羞恥に耐える彼の表情はなかなかにかわいらしい。
太陽のようにまばゆい金髪と、海のようなブルーの目。
よく見ると、顔立ちも割とかわいいほうだ。さすがあたしと同じ神様が創っただけのことはある。
目と触角で彼の表情と感情を味わい、胸では彼の感情をさらに煽る。

(恥ずかしい……けど……俺ばっかり気持ちよくなってても悪いよな)

「あら、あなたのオチンチン、ぴくぴくしちゃってすごく気持ちよさそうね」

「こ、言葉責めはやめてくれー!」

(そ、そんなかわいい声でオチンチンだなんて……は、反則だ……それに俺のソコを見る悪魔の目つき……なんてえっちいんだ)

 口ではそう言っていても、あたしには彼の本心が筒抜けだ。
0421名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 21:37:20.08ID:LcmecgfP
「何? オチンチン攻撃に弱いの? もっと言ってあげようか?」

「わーっ! やめろやめろ!」

 彼が慌てるが、やはり本心では興奮もしている。あたしに言葉責めが有効だったように、
彼にも言葉責めは効果があるようだ。意地悪された恨みもあるし、何よりも彼の反応がかわいい。
こんなかわいい顔でそんな表情をするなんて、それこそ反則だ。
 あたしに意地悪を言ったり、言葉責めをしていた人と同一人物だとは思えない。
ベッドとの摩擦であたしの服を脱がせず、手間取っていた人と同一人物だと言えば納得だ。

「フェラチオもしてあげよっか?」

「うわわっ! 俺本当に恥ずかしくて死んじゃうよ!」

(う、上目遣いで見るのやめてくれ! もし上目遣いで見られながらフェラチオなんかされたら……!)

「口ではそう言ってもあなたの心とオチンチンは嘘をつけないわ。本当はしてほしいんでしょう?」

 彼のモノと銜え込み、貪る。舌をチロチロと動かして亀頭を責めると、ますます彼の興奮が高まった。
しかも興奮だけでなく、彼の男性器が感じている快感も、あたしに触角を通して伝わるのだ。
むしろあたしのほうが気持ちよくてたまらない。

(うぅ……くぅ……けっこううまいな……こんな簡単に感じさせられるなんてちょっと悔しいぞ)

 フェラチオに集中してパイズリを忘れていた。
軽く吸ったりする愛撫も混ぜつつ、パイズリによる快感も彼に与える。
あたしの胸がむにゅむにゅと形を変え、その様子も彼を興奮させる。

(う……おっ……胸の感触が気持ちよすぎて……!)

 たちまち彼はあたしの虜となった。こうも簡単におちるなんて、ちょっと拍子抜けだ。

「感じてるわね……けっこう早漏さんなのね」

(う、うるさいっ……銜えたまま喋るなっ……!)

「でも安心して。感じてるのはあなただけじゃないわ」

(?)

「あなたが感じてる性感も、あたしに伝わってきてるのよ。それに、尻尾触られて体が敏感になってるから……こうしてるだけで谷間が気持ちいいの」

(ふーん、やっぱり君もけっこうえっちなんだな)

「オチンチンをこんなにしてるあなたが、人のことをえっちとか言えるのかしら?」

(君こそ俺のココを銜えてるどの口がそんなことを言うんだよ)

 ちょっとこれには反論が思いつかない。あたしが押し黙ると、彼が勝ち誇ったような顔をした。
だがその表情も、あたしのする愛撫によってすぐに崩れた。

(う……っ! ず、ずるいぞ……そんなに気持ちよくするなんて)

 彼の性感が手に取るようにわかる。どうやら彼の弱点はカリらしい。
パイズリを続けつつ、カリを重点的に攻める。
股間の奥からむずむずと何か熱いものがこみ上げる感覚、カリから生じる力が抜けるような快感。
それらがしっかりと伝わってくる上に、あたしの胸の谷間まで彼の性器と擦れて感じている。
0422名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 21:38:55.89ID:LcmecgfP
(う……あ……やめっ……ソコは……)

 不意打ちで別の愛撫を混ぜてみる。
性器の腹を下から上へ舐めあげ、舌がカリに達する直前で、また性器の下へ戻る。もちろん唾で音を立てて彼の羞恥心を煽るのも忘れない。

(や、やめろ……焦らさないで……)

 彼を焦らしながらも、自分自身も焦らされるこの感覚がたまらない。
本当はあたしだって、彼のカリを攻めてその快感を共有したいのだ。
その感情を彼の情けなくもかわいらしい表情が打ち砕く。
ちょっとだけあたしに意地悪な言葉責めをしてきた彼の気持ちがわかった気がした。

「何よ。受けに回った途端に弱気じゃない。さっきまでの勢いはどうしたの?」

(う、うるさいな……このっ……)

「ひゃあ! それやめて!」

 彼が羽根ブラシであたしの勃起しきった乳首を擽った。
電撃のような快感が胸を伝い、首を這い上がり、あたしの頭を痺れさせる。

(へへ、擽っただけなのにけっこう感じてるじゃん。また胸だけでイかせてあげよっか?)

「く……うう……ま、負けないわよ!」

 こうなったらなんとしてでも彼をあたしよりも先にイかせてやる。
パイズリの速度を上げ、彼のカリを舌先で転がすが、心を読んであたしに伝わる快感の量も増大し、自分の首を絞める結果になる。

(この感じてるのを我慢しながらフェラする表情がたまんないな……あっ! カリはやめろって!)

 弱点を攻められ、彼に隙ができた。攻め手が止んだ瞬間を狙い、激しい攻めを行う。

(そ、そんな激しく吸うなって……あぁっ! や、やめろ! で、出ちゃ……)

 込み上げる射精感。噴出しそうになる欲望。ここであえて愛撫を止め、その欲望に蓋をした。
射精の快感をお預けにされ、彼が不満そうな声を出す。

「本当にやめるなよぉ……イかせてくれ。頼む」

 すがるような目で彼があたしを見る。そんなかわいい顔をされたら、もっと意地悪をしてあげたくなってしまう。
彼があたしに意地悪な攻め方をしている時も、こんな気持ちであたしに意地悪をしていた。
こんないい気持ちを独り占めするなんて許せない。彼はもっとあたしにも意地悪をさせるべきだ。

(ん……うぅ……だから焦らすなって……)

 彼の亀頭を舐めあげ、射精を促す。だが、いざ彼が射精しようとした瞬間に、あたしは愛撫を止めてしまう。
イかせてほしいと思う気持ちも性欲だ。イかせてあげて射精感や満足感を味わうのもいいが、
このまま焦らし続けて彼から性欲をいただき続けるのもいいかもしれない。

(あぁ……やめろ……お願いだ……焦らさないで……)

 焦らせば焦らすほど、彼のイかせてほしいという気持ちも強くなる。
欲望は寿命の代わりになるが、普段はそんなに欲望を読ませてもらう機会はない。
願いを3つかなえればそれで契約相手とはサヨナラだし、欲望を読ませてもらう時間はそんなに取らないのだ。
それに、心を読まれるのは誰にとっても恥ずかしいことだし、合意をもらえない場合もある。
 だが、彼との契約は違う。どちらかが死ぬまで、契約の効果で無限に願いをかなえ続けることができる。
幸い彼は心を読むのを許してくれてるし、彼があたしを縛り付けている限り、彼から欲望をいただく機会もまた無限にあるのだ。
 あたしの体も完璧に回復したようだし、そろそろイかせてあげるか。
0423名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 21:40:14.70ID:LcmecgfP
「ほら、あなたのオチンチン、こんなにびくんびくんってなっちゃってるわよ? こんな気持ちよさそうなのにイかせてもらえないなんて、かわいそうね」

「も、もう許してくれ! 頼む!」

「そこまでお願いするならイかせてあげるわ。それに、あたしも焦れてきたところだし……」

 彼の性器に口を近付け、そっとキスする。

「あたしの口の中に、全部だしちゃいなさい。きっと気持ちいいわよ?」

 そのまま彼の性器を銜えこみ、貪るように舐める。
イかせてもらえることがわかって、彼の表情は満足気だ。

(あぁ……や、やっとイける……イかせてもらえる……)

 ちょっとまた意地悪をしたくなったが、流石にここで焦らすのはかわいそうだし、怒りを買うことにもなりかねない。
それに、あたしももう我慢の限界なのだ。男性の絶頂を味わってみたくてたまらない。
彼の性器に吸い付き、ラストスパートをかける。口をすぼめて彼の性器を締め、舌を亀頭の裏に押し付ける。

(あああぁぁ! そんな激しく……っ! ああ! もう出るっ!)

 彼があたしの中に体液をぶちまけた。同時に触角から伝わる彼の感情と性感。
あたしの舌技で焦らされ、高められた欲望が爆発する。
彼の欲望だけでも十分に気持ちいのに、同時に性感まで伝わってくるのだから、こっちもたまったものではない。
濡れに濡れたあたしのアソコも、同時に軽くイってしまった。
彼の出した精液があたしの口内を満たす。彼の欲深さを示すように、それは濃厚で、多量だった。
あたしが飲み干すのに失敗して、咳き込んでしまうのも当然だ。拍子に触角が彼の体から離れる。

「けほっ! けほっ! し、失敗しちゃった……」

「だ、大丈夫か?」

「ん、平気……そもそもあたしが勝手にやろうとしたことだから気にしないで」

 心配そうにあたしの顔を彼が覗き込む。

「だ、大丈夫だってば……それより、こっちの口の心配をしてほしいな……」

 下半身の服と下着を完全に脱ぎ捨て、股を広げて彼を誘惑する。
ぱっくりと開いた腔に、垂れ流される愛液、そしてピンク色に充血した陰核。
彼の視線はもう釘付けだ。

「ほら、あたしのココ……こんなにえっちな汁が出てるでしょ? 疼いちゃってすっごく辛いの。
お願い、あなたのテクであたしの下の口を楽にして……」

 言ってて死ぬほど恥ずかしい。だが、恥じらいながら誘惑する様子が彼のツボにはまったらしく、彼はやすやすと誘惑に乗った。

「天使の俺を誘惑してこんなことさせるなんて……ひどい悪魔だな。たっぷりお仕置きしてやらないとな」

 彼が欲望に目をぎらつかせ、あたしの性器に手を伸ばす。
射精したばかりだというのに、彼の前の尻尾は再び勢いを取り戻し、元気にいきり立っている。
0424名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 21:41:20.67ID:LcmecgfP
 そうだ、お互いに愛撫をしあうプレイをしてみるのもいいかもしれない。

「ねぇ、どっちが先に相手をイかせるのか勝負するってのはどう? それで勝った方がその後のプレイの主導権を握るの。いいでしょ?」

 あたしの問いかけに彼はちょっと思案したようだったが……。

「いいね。俺をこんなに乗り気にさせるなんてやっぱり君は悪いやつだな。俺が勝ってたっぷりお仕置きしてやるよ」

 安易に誘いに乗ってきた。この勝負に負けはない。勝とうが負けようがあたしは欲望を手にすることができるのだから。

「決まりね。じゃぁ横になって頂戴。あたしが上でいいわよね?」

 彼の下半身のほうへ頭を向け、シックスナインの体勢になる。
丁度お互いの顔の前に性器が来る。あたしの性器が丸見えになってすごく恥ずかしい。

「ちょっ、すげー垂れてるんだけど……これなら簡単にイかせそうだな」

 あたしの愛液で顔を濡らしながら、彼が言う。

「ふん。どうかしら。あなたこそけっこうな早漏さんみたいだけど? あたしが勝ったらあなたを焦らしプレイでひいひい言わせてあげるわよ」

 自信満々に聞こえるように言ってみたが、内心勝てる気はしない。
男性の絶頂は女性のそれよりも重く、一度達したらそう容易に二度目の絶頂を迎えることはできない。
これは勝負というより、彼を勝たせてあたしを性的にいじめまくる理由を与えるための接待なのだ。
ハンデがあるとはいえ、えっち対決で相手を屈服させるのだ。
彼が勝利した時に感じる征服感や満足感はそうとうなものだろう。
そして、彼のそういった感情はあたしの幸せでもあるのだ。どっちも得をする最高の方法だ。

「そっか、じゃぁ俺が勝ったら、君をイき地獄におとしてひいひい言わせてやるよ」

 ひどい快楽責めが待っているとわかった途端、あたしの性器の疼きがひどくなる。
これで興奮するなんて、あたしもけっこうえっちだ。

「男の子なら、こういう展開は好きでしょ? どう? 興奮する?」

「興奮するなんてもんじゃないよ……本当に誘惑がうまいね君は。抗えなくなっちゃうじゃないか」

 あたしが思ったとおり、このシチュエーションは彼の心を擽るものがあるようだ。
それにしてもこうもやすやすと誘惑に乗ってくれるとは……。
そんな欲深な人といっしょにいられるなんて、あたしにとってはとても幸福なことだ。
あたしのほうも抗えなくなってしまうではないか。

「ルールはお互いに下半身を攻めて、先に相手をイかせた方が勝ち、だけでいいわよね?」

「う〜ん……心を読むのは勘弁してもらえるか? この体勢だけでもけっこう恥ずかしいんだ」

「わかったわ。じゃぁ、スタートね」

 言うが早いか、彼のモノを両乳房で挟み、先っぽを銜え込む。
勃起こそしているけれど、やはり絶頂には程遠いようだった。

「うぉ! 急に始めるなんてずるいぞ」

 彼も負けじとあたしの性器を指で攻める。
下から上へ、下から上へ、幾度も幾度もあたしの性器を指の腹で撫でる。

「あっ、ああん!」
0425名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 21:42:15.15ID:LcmecgfP
 あたしの口から喘ぎ声が漏れ、フェラチオが中断する。
彼の性器を挟む胸の動きも止み、彼の独壇場となる。

「どうした? 攻めないと勝てないぞー?」

 彼があたしの性器に指を突っ込んだ。
あたしのあそこがいやらしく彼の指を締める。

「い、やぁ……指突っ込んじゃ……ダメっ! ああん!」

「君の下の口はもっと突っ込んで欲しそうだよ? 二本突っ込んで見よっか」

「ダメダメやめてぇ〜! あっ! ああぁっ!」

 指の数が二本に増え、あたしの腔内を穿り回す。彼の指がうむ無限の快感にあたしは成す術もない。
顔に愛液がベタベタかかるのが少し不快なのか、彼があたしと位置を入れ替えた。
あたしに覆いかぶさりながら、彼があたしを一方的に攻める。
最初から接待のつもりで勝負を挑んだが、ここまで一方的な展開になると流石に悔しい。
ふと、さっき彼があたしを攻めるのに使っていた羽根ブラシが視界に入った。
これで彼のモノを攻めればあるいは……?

「ひゃ?! は、羽根は反則だろっ」

「そんなことは一言も言ってないわ。勝手にルールを捏造しないでほしいわね」

 羽根ブラシによる不意打ちに彼が声を上げる。なかなかの反応だ。
亀頭を擽るように撫でると、彼の全身に震えが走った。

「う……おっ……で、でも君も尻尾を擽られるのに弱かったよな」

「! ま、待って! 尻尾はダメ! 反則よ!」

 彼があたしの尻尾を掴み、先っぽに羽根ブラシを押し当てた。
それだけであたしの全身が熱を持ち、快感が走り抜ける。

「君は下半身を攻めるって言い方をしたろ? これは反則じゃないぜ」

「う……そんな言い方したっけ……?」

「勝手にルールを捏造しないでほしいなぁ」

 彼が意地悪くあたしに鸚鵡返しをする。
尻尾を攻められてしまったら、あたしに勝ち目はない。
尻尾はそれ自体が性感帯なだけでなく、全身のありとあらゆる性感帯を刺激するツボがいたるところにあるのだ。
特に先っぽには、多くの神経が集中している。そんな性感神経の塊のような場所を攻められたら、全身が火照ってしまう。
あぁ、ダメ……! そんな風に優しく摩られたりしたら……!

「ひゃ……あ……尻尾は全身の性感帯とつながってるから……んうっ! せ、攻めちゃダメ!」

「俺が弄ってるのはあくまでも尻尾だぞ。これは反則にならないはずだ」

 羽根先が尻尾の先っぽを撫でるたびに、性感が全身を駆け巡る。
さっきの尻尾攻めで、ただでさえあたしの全身の感覚は鋭敏なものになっているというのに、さらに尻尾を擽られるなんてたまらない。
0426名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 21:46:11.56ID:LcmecgfP
 彼の羽根が、ハートの中心から少し左上にずれた部分に触れた。

「あひゃぁあっ?! そ、そこダメ! 胸が敏感になっちゃう!」

「ここはおっぱいと繋がってるのか……よし、ルールに触れずに胸攻めができるな」

 彼の羽根がハートの右上と左上の部分をしつこく摩る。
胸の神経が刺激され、どんどん感度が上昇していく。
こ、このままでは負けて主導権を取られてしまう。それはけっこうだが、
やはりこうもやすやすと敗れるのはあたしの中に欠片ぐらいは残っているプライドが許さない。
羽根攻めだけではダメだ。ちょっとこの体勢では苦しいがパイズリも加えてみるか。

「ふ、ふん。あなたなんかあたしの胸でいっぱい感じさせてあげ……ひゃぁ?!」

 胸の谷間に電流が走る。さっきもパイズリをしている間は谷間が気持ちよくて仕方なかったが、
今回の快感はそれの比ではない。これが電流なら、さっきのは静電気といったところか。

「ん? どうした?」

「う、嘘……胸が擦れるだけでこんなに感じるなんて……!」

「へぇ、パイズリするとそっちが感じちゃうわけか。とんでもなくえっちだな」

 谷間を襲う快感にあたしの方が耐えられない。長時間尻尾を摩られるとあたしの体はこんなにまで敏感になってしまうのか。
あたしの武器である胸がただの弱点と化してしまった今、あたしの勝ち目はさっきよりも薄いだろう。もはや絶望的といえる。

「この尻尾はおっぱいのほかにどんなとこに繋がってるのかな〜?」

 彼が胸以外の場所も敏感にしてやろうと、羽根ブラシで擦る位置を変える。
乳房がこんな敏感になってしまったのだ。全身を敏感にされてしまったらどうなるのか、想像するだけでも恐ろしい。
恐ろしい……が、それ以上に魅惑的でもあった。全身がこれ以上に敏感になるだなんて経験は、滅多にできるものではないだろう。事実、こんなに長時間尻尾を摩られたのは初めてだ。

「あんっ! お願い、尻尾は許して! それされたらあたし勝てなくなっちゃ……あっ! ああん!」

 あたしの尻尾の先っぽはハートの形になっていて、実はそれがあたしの体の縮図のようになっている。
基本的にハートの上半分は上半身、下半分は下半身のツボになっていて、ハートをあたしの体に見立てて触れば大体狙った箇所の性感帯を活発にさせられる。あくまで大体だが。
彼の羽根がハートの中心の下部……あたしの性器のツボの部分をとらえた。ちなみにこのツボの両脇が足のツボだ。

「あぁっ! そこはダメっ!」

 性器が疼く感覚に、思わず性器を手で押さえてしまう。
我ながらなんてわかりやすい反応……今ので性器のツボは完全にバレた。
彼の顔に意地悪そうな笑みが浮かぶ。

「ここが弱いのか」

「ち、ちがっ……弱くなんかない! ひゃぁっ! お願いだからそこはやめて〜!」

 もう勝負は見えている。こうなったらわかりやすい反応をして、彼を煽る方向でいったほうがいいだろう。
彼が尻尾をいじめるたびに愛液が溢れ、あたしの手を濡らす。

「弱くないなら触っても大丈夫だろう?」

「じゃ、じゃぁ認める! 認めるから! 認めるからそこは許して〜!」

「嘘をついたのか。これは弱いところをしつこく触ってお仕置きする必要があるよなぁ」

「なっ、あっ……! あん! も、もう許して〜!」
0427名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 21:48:57.68ID:LcmecgfP
 彼はこうやって懇願する相手を攻めるのが大好きなはずだ。心を読まずともあたしにはわかる。
彼があたしの尻尾を攻める様子は活き活きしているし、この体勢ではちょっと見づらいが表情もうれしそうだ。

「勝負はまだついてないだろ? 少なくとも君がイくまでやめてあげないよ」

「も、もうダメ! 降参! 降参するからやめてぇぇ〜!」

 無論、やめてほしいはずがない。こうやってあたしが負けを認めれば、もう主導権は彼のものだ。
あたしの攻め手が止んでいるにも関わらず、彼は律儀にシックスナインの体勢を保ってくれている。
もう勝負はついたのだから、彼はこのやりにくい姿勢であたしを攻めなくてすむだろう。

「ってことは俺の勝ちだな? 約束は守ってもらうぞ。これで君はイき地獄だ」

「ま、まって! 今の無し! イき地獄はダメ!」

「そんなこと言ってももう遅いもんね。これで攻め放題だ。確かに俺は君を攻略したんだから」

 やはりシックスナインの姿勢を保ち続けるのは辛かったのか、彼が体の向きを変えた。ちゃっかり服を上げて彼が性器を隠す。
あたしの目に彼の心底うれしそうな表情が映る。その表情は、目の前の女を貪りたいという欲望にも満ちていた。
これから彼にされることを思うと、期待と不安との両方でゾクゾクしてしまう。いったいどんな快感を味わわされるのか……。

「ふん。調子に乗らないでよね。尻尾攻められてなかったらあたしが勝ってたんだから!」

「へぇ、こうされてもそんな強がりが言える?」

「あっ?! あ、あん!」

 彼があたしの尻尾を掴み、ハートの先っぽで陰核を突付いた。
性感帯と性感帯が触れあい、相乗効果で信じられないほどの快感があたしを襲う。
しかも、ハートの先っぽはよりにもよって陰核のツボなのだ。
このまま同じ攻め方を続けられたら、感度がどんどん上がって大変なことになってしまう。

「そ、そんなの……ぜ、全然効かないわよーだ! んああんっ! そ、そんな攻め方しても無駄よ! あ、諦めなさーい!」

「まだ強がれるんだ……でもいつまでもつかな」

 彼がグリグリと尻尾で陰核の根元を攻めてくる。
ただでさえ感じやすいトコロなのに、尻尾攻めでそんなトコロがさらに敏感になっているのだからたまらない。

「尻尾攻められてなかったら……ぁん! 勝負はあたしの……ひゃっ! あたしの勝ちだったはずよ。 あぁっ!」

「俺にはいっぱいいっぱいに見えるけどなぁ。潔く負けを認めたら?」

「ま、負けてなんか……あん! な、ないわよ!」

 強がって見せるものの、彼の言うことは全く的を外してはいない。
あたしが心身ともに屈してしまうのもそう遠くはないはずだ。
強がっている女の子を性的に屈服させるシチュエーションも、彼の好みのはず。
あたしが感じまくっていることが見え見えなのも、彼を興奮させる要因だ。
とにかく彼に優越感を味わわせれば、あたしも心を読んだときにもっと気持ちよくなれるはずなのだ。

「こうされても強がれる?」

 彼が割れ目に尻尾の先っぽを押し当てた。
尻尾を挿れてしまえばたちまち腔肉が尻尾を締め付け、尋常でない量の快感があたしを襲うだろう。
そうだ、それでいい。そうやってあたしを屈服させて、征服感を満たす感覚を存分に味わえばいいのだ。

「ぜ、全然……へっちゃらよ……へっちゃらなんだから……やってみなさいよ」

 弱々しい声で挑発し、彼の加虐心を煽ると、案の定彼はあの意地悪そうな笑みを浮かべる。
0428名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 21:54:21.71ID:LcmecgfP
「風呂でも尻尾突っ込んであんあん喘いでたよなぁ」

「お願いだからそのことは言わないでよー! あっ! あぁぁっ!」

 会話にあたしの注意を向け、その隙に彼が尻尾を挿入する。
あたしの貪欲な蜜壷がこれで黙っているわけがない。
いつも自慰をしている時と同じように、あたしの尻尾を締め付ける。
尻尾のツボが満遍なく膣肉に刺激され、全身が火照る。

「ああぁぁっ! や、やっぱりダメ! 尻尾抜いてえぇぇ!」

「もうちょっと早く降参してれば考えてあげたかもな。でももう遅い」

 彼はあたしを性的にいじめて欲求を存分に満たしているようだった。
やはり挑発したり誘惑したりして、あたしをいじめる口実を作ってあげたほうが彼は嬉しいらしい。
お仕置きだとか君が悪いとかいう言葉を多用するあたりそれは間違いないだろう。

「風呂ではこのままクリ弄ってイってたよな。やっぱトドメはクリ攻めかな」

「そ、そのことは言わないでってば〜!」

 彼の言葉責めに反応し、締め付けがさらにきつくなる。

「はうぁっ?! だ、ダメ……中が……!」

「中が気持ちいいのか。心配しなくても中もしっかり攻めてやるからな」

「そ、そうじゃなくて……言葉責めされると中がきつくなっちゃうの……」

「へぇ? 言葉責めされると感じちゃうんだ。えっちだな」

 彼の言葉にまた締め付けがきつくなる。うなぎのぼりの性感に寄せる期待と不安。
このまま尻尾攻めを続けていたら、全身が陰核並の感度になってしまうのではないかとさえ思える。

「あぁんっ……! え、えっちとか言わないでよぉ……」

「すげーな。俺が尻尾に触らなくても言葉責めだけで感じるのか。この変態淫魔め」

「はうぅぅっ……!」

 今の言葉責めはかなり効いた。彼の言うとおり、今のあたしは彼が手を触れずとも、言葉責めに反応して勝手に感じてしまう状態なのだ。
膣の中に入ってきたものに膣肉を押し付ける快感、尻尾を全方位から満遍なく刺激される快感、そしてそれによって呼び起こされる全身の性感帯。
あたしが興奮すればするほどに締め付けはきつくなり、それによって快感を得たあたしはさらに興奮する。
もはやこの快楽のループから抜け出すことは不可能だ。もうあたしの中から一方的にイかされるのは悔しいだなんて感情は消え去っていた。
あるのは彼に貪られたいという性欲と、彼の欲望を読み取って気持ちよくなりたいという欲望と、契約相手を悦ばせたいという本能だけだ。

「大事なトコを擽られた仕返しもしないとな……。トドメのクリ攻めは羽根でやるか」

「だ、ダメ! そんなことされたらあたし感じすぎて変なになっちゃうよぉ……」

 懇願しながらも、あたしが気持ちよくなっていることを強調する。

「喋くる余裕があるならまだ大丈夫だな。よし、トドメだ」

「や、やめてええぇぇぇっ!」
0429名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 21:56:59.95ID:LcmecgfP
 彼の手が尻尾を前後に揺らし、ピストンを開始する。同時に開始される陰核への羽根攻め。
濡れた羽根先が陰核を撫でるたびに、この世の快感を全て集めても匹敵しないのではないかと思えるような快感があたしを襲う。
頭の中が真っ白になり、宙に浮くような感覚。頭で理解するまでもない。あたしの全身が絶頂が近いことを感じている。

「ひゃああぁぁっ!!! も、もうダメ! 気持ちよすぎ!! クリトリスいじめられてイっちゃうよおぉぉっ!!!」

「やっぱり君は変態だな……それもとびっきりのだ」

「そ、それはあなたもでしょ! あぁ、ダメ! クリ攻め激しくしないで!! あっ! ああああああああああああああぁぁっ!!!!」

 真っ白になった脳内で火花が弾け、全身を煮えたぎるマグマのような激しい快感が駆け抜け、秘所は体液をぶちまける。
もはや幾度目とも知れぬ絶頂を迎え、あたしの体はもう限界だ。それでも心はそれをわきまえずに、まだ彼を求めている。
まだだ、まだ足りない。彼の欲望から力を得てもっと気持ちよくなるのだ。

「あ……はぁ……感じすぎてすっごく疲れちゃった……欲望読ませてぇ……」

「だ、大丈夫か? ごめん、やり過ぎた」 

 彼があたしの尻尾を引っ張った。
貪欲な膣肉が放すまいと尻尾を締め付けるが、あっさりと彼の手で腔から引き抜かれてしまう。
それでもなお、愛液が名残惜しそうに糸を引く。

「大丈夫よー……欲望さえ読めば元気になるから……」

「そういうもんなのか?」

「そうよ……欲望はあたしの大好物だし、元気の素なんだから」

 触角を掴みながら、彼が心配そうにあたしの顔を覗き込む。
触角から流れ込んでくる激しい感情と、あたしのことを心配する感情。白に染まっていたあたしの脳内はたちまち満ちた。
お仕置きだなんだと言いながらも、彼は一応あたしのことを気遣ってくれている。
あたしをこんなにへとへとにしたのも、他ならぬ彼なのだが。

「すごい……力が溢れてくる感じがする……あなたってすっごく欲張りなのね」

(見る見る元気になってくな……俺ってそんな欲張りなのか? 確かに今も君を犯したくてたまらないけど……)

「少なくとも、あたしが読んできた人の中では一番欲張りよ。欲望はいっぱいあれば寿命の代わりになるの。あなたからは寿命をもらえなくてもいいかなー」

(それはいいけど、読まれるのはやっぱ恥ずかしいな。俺のココがギンギンなのも、君にはわかっちゃうんだろ?)

 彼の思考と欲望に気を取られていたが、言われてみれば確かに一度絶頂を迎えたはずの局部が勢いを取り戻しているのを感じる。

「ん……大分元気になったし、もう放しちゃっていいわよ。ありがと」

 彼の手からあたしの触角が離れる。触角が離れても、視線を彼の下半身に向ければ、彼の局部が元気に直立しているのがわかる。
彼があたしの喘ぐ姿を見て興奮しているという事実も、あたしを興奮させる。

「あぁ……体が疼いてたまらないわ。お願い、ガンガンあたしのことを犯っちゃって!」

「さっきまで息も絶え絶えだったろ? 本当にもう大丈夫なのか?」

「それほどあなたが欲張りってことよ。もう元気が溢れるくらいだわ。ほら、見て……」

 あたしが股と両腕を広げ、生まれたままの、いや、創られたままの姿を彼に見せ付けると、途端に彼の視線があたしの体に釘付けになる。
そんなに見られると恥ずかしい……けど、それ以上に彼があたしに興奮してくれているということが嬉しい。
契約してくれた相手が喜んでいる姿を見るのも、あたしは大好きなのだ。
彼のえっちしてくれという願いは、お互いに気持ちよくなれる上に、彼が興奮する姿を見て契約相手が喜んでいることを実感できる、最高の願いだ。
0430名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 21:59:36.91ID:LcmecgfP
「あたしの乳首、こんなにえっちになっちゃってるし、アソコも濡れ濡れでしょ? こんなにいけない子なの。お願い、あなたの手でお仕置きして……」

「……なんで君はこんなに誘惑がうまいんだろうね、ホント。俺の性欲を刺激して止まないのはここかな?」

「あ……あん……」

 彼の両手があたしの乳房を鷲掴む。敏感になった胸を弄ばれ、快感が襲い来る。

「それとも、コッチかな?」

「あ……ひゃあっ!」

 彼の右手があたしの胸を離れ、秘所に触れた。彼の指に絡みつく愛液がぐちゅぐちゅと猥雑な音を立てる。

「さっきは擽ってばっかであんましおっぱい揉んでなかったな。感度も上がってることだし、たっぷり揉ませてもらおうか」

「ん……あ、気持ちいい……」

 彼が両手であたしの胸を揉みしだく。親指で胸を押し上げ、揉むたびに指を胸に食い込ませる。
人差し指は中指たちといっしょになって揉むのに参加していたかと思えば、不意に乳輪をなぞったり、乳首をかすめたりしてあたしを焦らす。
桃色の体をかたくして自己主張をするあたしの乳首。彼はあえてそこを放置することで、かえってあたしの興奮を高めている。

「ねぇ、読んでもいい?」

 あたしの問いに、彼が小さく頷く。触角から伝わる彼の溢れんばかりの煩悩。
その煩悩に突き動かされるまま、彼があたしの胸を揉み続ける。
やはり彼にとって胸は攻めていて楽しい箇所だし、それを読むあたしもそれ以上に気持ちよくなれる。
幸福感があたしの胸を満たし、収まりきらなかった分は、言の葉となってあたしの口からあふれ出る。

「さっきまでダメとかやめてとか言ってたけど……あたし本当はすっごく幸せなのよ」

「うん? 感じてるのは言わなくてもわかるよ」

「そうじゃなくて……幸せなのよ。こうやってお互いに気持ちよくなれるなんて、最高じゃない?」

「じゃぁ俺も幸せかな。こんなかわいい子の体を好き放題できるなんて」

 不意に彼があたしの乳首を摘んだ。
不意に、と言っても、あたしは彼の心を読めるのだから摘まれる直前からこうされることはわかっていた。
だが、わかっていることとそれに対応できるかどうかは別問題なのだ。情けなくもあたしは喘ぎ声を漏らしてしまう。
 
「あ、あんっ!」

(やっぱり反応いいな。この方が触ってて俺もうれしいよ)

 彼の手の動きが揉む動きから乳首を攻める動きにシフトする。
摘んだかと思えば、指の腹で撫でたり、爪先で突付いたり、グイグイ押してみたりと、アトランダムに彼の手があたしの乳首を攻める。
彼は考えた攻め方をその瞬間に実行してしまう。心を読めたところで、彼が次にどんな攻め方をするのか予測することは不可能だった。

「あっ、はぁっ、あん! あ、あぁ……乳首いいよぉ……」

 あたしの体はどの攻めに対しても敏感に感じてしまう。
手でする攻め方もネタが尽きたのか、今度はあたしの乳首にむしゃぶりついた。
吸いながら舌先でチロチロと右乳首を弄られ、左乳首は彼の右手によって攻められる。
0431名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 22:02:21.08ID:LcmecgfP
「あひゃあぁんっ! す、吸われるのもいいかも……。あ、待って! ソコはダメぇ!」

 遊んでいた彼の左手があたしの秘所へと伸びる。
濡れに濡れた割れ目を3回ほどなぞった後に、陰核の根元を突付く。

「だ、ダメっ! そこは感じすぎちゃうよぉ……!」

 否定の言葉が、彼のサディスティックな感情に再び火をつけた。
陰核を弄る指に力が入り、乳首への吸引も強さを増す。

「ひゃわあぁっ! だ、ダメだってばぁ! ソコはすっごく弱いの! 感じすぎちゃうからダメぇ!」

(やっぱりココ弱いんだな……こんなに喘いでる)

 あたしの陰核が敏感なことを強調して見せると、彼の意識はますますあたしの陰核へ向いた。
軽く摘んだり、押しつぶしたり、思いつく限りの弄り方を試し、あたしの反応でどれが一番感じるのか見極める。

「あっ……ひゃあ! んぅっ! あ、あぁ〜ん!」

(そうだ、もう一度擽ってあげよっか……)

「ふぇ? そ、それはダメ! これでも気持ちよすぎるくらいなのに、そんなことされたら……!」

 彼が羽根ブラシを両手に持った。抵抗しようとするあたしの両腕をしっかりと翼で押さえ、無防備な陰核に迫る。
あたしはイヤイヤと抵抗し、彼のサディスティックな感情をさらに煽る。
彼があたしを焦らすように、ゆっくり、ゆっくりと、あたしの陰核へ右手の羽根ブラシを近付けてゆく……。

「お願いやめて! それされたらあたしイき地獄になっちゃう……」

「疼いてたまらないんだろ? お望みどおりたっぷりお仕置きしてあげるからな」

「お願いそれだけは……ひゃぁっ?!」

 羽根先があたしの弱所に軽く触れた。予想以上の気持ちよさに、あたしの体がびくっと痙攣する。

「へへ……やっぱり君は羽根攻めに弱いんだな。もっと羽根でいじめてあげよう」

「はひゃあぁんっ! ちょ、待っ……ああぁあん! だ、ダメ! 羽根でクリいじめるの禁止〜!」

「主導権をくれるって言い出したのは君だろ? そんなひどいプレイでもないんだし、これくらいは受け入れてくれないとなぁ」

「うぅ……それは……ひゃん! そ、そのことは忘れてよぉ〜!」

 あたしの弱点を見つけた彼の目に、獣のような光が宿った。
ギラギラと輝く目でじっとソコを見据え、執拗に攻め立てる。

(これじゃ左手が遊んでるな……両手でクリいじめたほうがいいかな)

「ま、待ってー! お願い! それは許してよ〜!」

「待ってやらない。勝負は俺の勝ちだったんだからな」

 陰核を攻める羽根ブラシの数が一本増えた。
左右両側からの柔らかな刺激は想像を絶するほどの快感をあたしに与える。
それが触角から伝わる彼の激しい感情と混ざり、よがり狂うあたしの胸に炎を灯す。
 あたしたちの宗教に地獄はない。そんなものを作れるほど、あたしたちの神様は強大ではないからだ。
だが、灼熱地獄があったとしても、あたしの胸の中で燃えている炎の熱にはかなわないだろう。
そう思えるほどに、彼が愛撫と欲望であたしに与える快感は強烈だった。
0432名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 22:07:03.91ID:LcmecgfP
「も、もうダメ! イっちゃう! お願い許してええぇぇぇぇっ!」

 今あたしは地獄とは対極の位置にあるところへ導かれようとしている。
全身が疼き、次に来る絶頂が今までのどれよりも大きいものであることを予感させる。

(そうだ、イかせずに焦らすのも面白いかもな)

「え……?」

 あたしの口から思わず間抜けな声が漏れる。
当然だろう。今まさにとびきりの絶頂を迎えようとしていたところで、突然彼の愛撫が止んだのだから。

「い、意地悪……!」

(涙目でこっち睨んでる……やべぇすげぇ可愛い。焦らして正解だったな)

 彼に恨みがましい視線を向けるが、それも彼を喜ばせるだけだった。
彼を喜ばせる意図で取った行動ではないのに、あたしの触角に快感が送られる。
そして、契約相手が喜んでいることを実感したあたしもうれしくなってしまうのだ。
このどうしようもない悔しさを視線に込め、彼を見つめ続けるが、彼の喜びは高まるばかりだった。

「ひゃあぁぅっ!」

(お、表情が変わったな。この喘ぐ表情もやっぱりいいな)

 再び陰核を攻められ、つい表情を崩してしまう。
だがそれも一瞬で、絶頂に達する前に彼は愛撫をやめてしまう。

「お願い……意地悪しないでイかせてよぉ……」

(うおっ……この懇願する表情もそそるな。もっと意地悪してやりたくなるね。俺をこんな気分にさせるなんてやっぱり君は悪いやつなんだな)

 あたしの挙動全てが彼の意地悪な感情を煽り、燃え上がらせる。
その意地悪をしたいという欲望もあたしの大好物だが、焦らされて爆発寸前の
あたしの欲求を押さえ込んでくれるほどのものではない。

「お、お願い……イかせてよぉ……あたし焦らされるの弱いの」

(ほら、またそうやって俺を意地悪な方向へ誘惑する。そんな悪い子をイかせてあげるわけにはいかないなぁ)

「ひゃあうっ!」

 また彼があたしの陰核を攻め、焦らした。焦れに焦れたあたしの性器が淫らな汁を多量に分泌し、ベッドの染みを増やす。

「焦らさないでよぉ……どうしたらイかせてもらえるの?」

「そうだな……じゃ、「勝負に負けたんだからあたしの体はあなたのものです。イかせてください!」って言えたらイかしてあげる」

(これ半分は冗談だからな? いくらなんでも君の全部を俺のものにしようとは考えないよ)

 触角から伝わってくる彼の本心に、少し安堵を覚える。
だが、意地悪な彼のことだ。言ってしまえばそれを言質にもっと意地悪な攻め方をされるだろう。
そんな思考をする余裕も、もうあたしにはほとんど残っていない。
先ずはこのどうしようもない性器の疼きを何とかしなくてはならない。そのことで頭がいっぱいだ。後のことは後で考えよう。
0433名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 22:09:35.06ID:LcmecgfP
「そ、そんなこと恥ずかしくて言えないよぉ……」

「そっか。じゃ、イかせるのは無しだな」

 恥らって見せ、彼を喜ばせるのも忘れない。

「そ、そんなのひどいよぉ……お願い……言うから……言うからイかせて……」

 次に折れて見せ、彼に征服感を味わわせる。
彼にもっと征服感を味わってもらい、あたし自身も気持ちよくなるために、あたしは恥ずかしいセリフを口にする。

「勝負に負けたんだから……あ、あたしの体はあなたのものです……イかせてくだひゃあぁっ?!」

「はい、雑音入ったから最初から言い直しねー」

 あたしがセリフを言い切ることはなかった。
彼がまた陰核をいじめてあたしを喘がせたのだ。

「じゃ、邪魔しないでよ〜! 勝負に負けたんだからあたしの体はあなたのものです……い、イかせひえぇっ!」

「はい、また最初からやり直しだね」

「お願いっ! 本当にもう限界なの! お願いだからもう邪魔しないでよ〜っ!」

(あれ……? けっこう本気な感じ……? わ、わかったよ。次は邪魔しない)

 本気の懇願に、流石の彼も折れた。やはりこれはプレイの一環で、本気で意地悪をするつもりはないのだ。

「勝負に負けたんだから……あたしの体は……あなたのものです……イかせてくださいっ!」

 ついにあたしは恥ずかしいセリフを言い切った。
これで絶頂は約束された。全身がこれから訪れる絶頂を予感し、じんわりと熱を持つ。

「オッケー。どうやってイかせて欲しい?」

「そうやって時間稼がないでよー! 羽根でクリいじめてイかせて! お願い!」

「じゃ、お望みどおりに」

 彼の羽根ブラシがあたしの陰核に迫る。あたしにとびきりの、いまだかつてない絶頂を与えるために。
心のどこかで、あたしの理性がこれ以上気持ちよくなったら本当に変になってしまうのではないかと警鐘を鳴らすが、
今や心の大部分を埋め尽くしているあたしの性欲がそれを押さえ込む。

「ひゃうぅっ!!」

 あたしの反応に彼はすっかり気をよくした。
限界まで焦らされ、勃起しきった陰核に羽根ブラシを擦りつけ、トドメを刺そうとさらに愛撫を激しくする。

「あぁ! イく! イっちゃう! ふぁ……ああああああぁぁんっ!!」

 力の限り叫び、全身を仰け反らせ、あたしはもはや幾度目とも知れぬ絶頂を迎えた。大量に吹いた潮が、彼の手首までとどく。
吐き出した酸素を取り戻そうと、呼吸は乱れ、心の臓は痛いほどにあたしの胸を内側から打ちつける。
0434名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 22:10:43.15ID:LcmecgfP
「けっこう出たな……」

 濡れた手首を眺めながら、彼がぼそりと漏らした。

「だ、だって……気持ちよかったんだもん……」

 認めよう。心を読みながらの彼との交わりは、何事にも代え難いほど気持ちいい。
最初は如何に自分も恩恵を受ける形で願いをかなえるかということばかり考えていたが、もうそんなことを考える必要はない。
あたしの大好物を凝縮して押し込んだような彼の心を読ませてもらえる。
契約した相手を喜ばせられていると実感できる。そして何より……こんなにも気持ちよくしてもらえる。
あたしは神様の創ったとおりに動き、神様が定めた悪魔として最高の幸せを手にしたのだ。
もう彼に契約で縛り付けられていることなど苦に思えない。
むしろ、あたしの幸せを約束されているようにすら感じる。
彼はこの通り欲深だし、あたしが誘惑すれば容易に性交を許すだろう。
契約を切って離れ離れにならない限り、あたしが幸せになることは絶対だ。

「何でそんなニコニコしてるんだよ?」

「だって……今のあなたは願いをかなえ放題なのよ? 願いをかなえる度に欲望をもらえると思ったら嬉しくなっちゃって……」

「今も俺の性欲を読んでるだろ。まだ欲しいのか? この欲張りさんめ」

 彼が何度でも願いをかなえられるという事実を思い出させ、幸福な感情を読み取る。

「そりゃ欲しいわよ。あたしにとっては力の元なんだもん」

「うーん。そういうもんなのか」

(そうだ、契約でなんでも言うこと聞かせられるんだよな……できればそれっぽいプレイがしたいな)

 あれだけあたしの体を好き放題したというのに、まだ彼はあたしの体を欲している。
底なし沼のように深く、枯れることを知らない泉のように湧きあがる彼の欲望。
今まで多くの人間の欲望に触れてきたけれど、やっぱり彼の性欲を読んでいる時が一番気持ちいい。

(そうだな……俺の言うことに絶対逆らっちゃいけないプレイとかはどう?)

「今がまさにその状況じゃない。今あなたが願いを言えば、何でも言うことを聞かせられるわよ」

(それもそうか……うーん、何してあげようかな)

「あ、あんましひどいことはしないでね?」

 思考をめぐらせ始めた彼に釘を刺す。
だが、彼の意識は既に新しいプレイの内容に向いていて、あたしの声はまともに届いていないようだった。 

「そうだ、大人のおもちゃっていうか……えっちに使えるものを思いつく限り出してよ。それが俺の3つ目の願いだ」

「ん……了解よ」

 思いつく限り……か。
まず三点攻め用のローター、次にアナルバイブ、ローション、コンドーム。
擽り用のブラシに、鞭、蝋燭、猿轡、拘束に使えそうなロープ。
あたしが頭に思い浮かべたものが次々と形を持ち、実体化してゆく。
大体こんなものか。これだけあれば十分だろう。

0435名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 22:12:11.02ID:LcmecgfP
「鞭か……。何? これで引っ叩いてほしいの?」

「ま、待って待って! それは思いついたから出てきちゃっただけだから! ハードなSMとかあたしダメだからね?」

「そっか……じゃぁこれはどかしておこう」

 彼がSMグッズをベッドの隅に追いやった。
やっぱり彼はあたしが本当にダメなプレイは避けてくれるのだ。

「早速このローションを君の淫乱ボディにぬってあげようかな……」

 彼が容器を手に取り、ひっくり返した。
もう片方の手で垂れる液体を受け止め、頃合いを見計らって容器の蓋を閉める。

「まずは俺を誘惑するこのいけないおっぱいからだな。よ〜くぬらないと……」

「ん……あん……気持ちいいかも……」

 何度も言うがあたしの胸は快感神経が張り巡らされ、かなり敏感なつくりになっているのだ。
そんな神経の塊のような場所を触られて、気持ちよくならないはずがない。

「んっ! あはぁん……乳首いいよぉ……もっと攻めて……」

(本当に感じやすいんだなぁ……やっぱいい反応してくれると俺も嬉しいよ)

 弱点の乳首を攻められ、あたしの胸の中で炎が燃え上がった。
あたしの喘ぎ声で彼に引火し、彼の中でも興奮の炎が燃え上がる。

「あぅん……乳首もいいけど……アソコも攻めてよぉ……」

(ソコはまだ触ってやんない。全身にローションをぬったくって焦らしてからだ)

 まず首、次に肩、その次に両腕、今度は腋の下、そしてお腹。あと翼。
彼がゆっくりとローションを伸ばして、あたしの全身に満遍なくぬりこんでゆく。
濡れた手で撫でるだけのなんでもない刺激なのに、すっかり火照ったあたしの体はそれにさえ反応してしまう。

「んぁ……くぅ……ん……」

(……もしかして感じてる?)

「あ、あなたが尻尾弄るからよ〜」

(尻尾弄っただけでこんなことになっちゃうのか……やっぱり君はえっちだ)

「ところで君の肌ってけっこうすべすべしてるよね。普通あんな格好で外を歩いてたら肌に悪影響があるんじゃないの?」

「あたしはこういう願いにもこたえられるようにできてるから……ほら、肌が荒れてたらえっちする相手ががっかりしちゃうでしょ? だから肌は丈夫なの」

(ってことは君はえっちするために創られたのか。やっぱりえっちなんじゃないか)

 上半身にローションをぬり終わった彼の両手が、あたしの左足の裏に伸びる。
今度はぬるだけでなく、揉んだりツボを狙って押したりといった刺激も混ぜてくる。

「ん……気持ちいいかも……」
0436名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 22:14:40.38ID:LcmecgfP
(神サマにマッサージとかやらされたことがあるからな。でも俺は素人だし、そんなに効果はないんじゃないかな)

 土踏まずを親指で押し、揉む位置をだんだんと上へずらしてゆく。

(確かこの辺だったよな……)

 土踏まずの少し上あたりで上昇が止まり、彼の親指が何やらツボを探っているような動きを見せ始める。

(お、あったあった。ここだな)

「んぁ……あ、そこ気持ちいい……」

「ここは湧泉って言ってな、疲労に効くツボなんだよ」

 3秒くらいの間隔を開け、じっくりと、彼がゴリゴリとあたしのツボを親指の腹で刺激する。
足の裏から全身に力が送られていくような感覚。
プラシーボ効果もあるのだろうが、彼のマッサージはなかなか気持ちがいい。
性感も刺激され、あたしの興奮が高まってゆく。

(次はこっちだな……)

 指や指の付け根も一通り揉んだ後、彼が反対側の足に手を伸ばした。
今度も湧泉とその周辺を揉み、その後は指のマッサージに移る。

「あ……足、けっこう感じるかも……」

(足も弱いのか。とことんえっちなんだな君は)

「うぅ……どれもこれもあなたが尻尾弄るからよ〜……」

 あたしが咎めるような声を出すと、彼はますます興奮した。
濃度の高い彼の興奮と、足へのマッサージ。2重の快感が、あたしに多大な幸福感をもたらす。
そうやって優しく触られると、契約相手に大事にされているような気がして、嬉しくなってしまうのだ。

(ところでこのローション……舐めたりしても大丈夫なやつなのか?)

「自然のものしか使われてないから大丈夫……って、足舐めないでよ〜! は、恥ずかしいって……!」

 足の裏を舌が這い回る感覚に、思わず否定の言葉を出してしまう。
無論、嫌なわけではない。彼にはそれがお見通しなようで、攻め手を緩めることなくガンガン攻めてくる。

「れろれろ……ん……君の足おいしい……」

「な、何わけわかんないこと言ってるのよー?! 恥ずかしいからやめてぇ〜!」

(本気で嫌がってるようには見えないけどなぁ……ほら、表情もちょっとうっとりしてるようだし)

「んぁあっ……そんなこと……ないっ……!」

(こうやって感じてるのを我慢してる表情も最高だよなぁ)

 かかとも、土踏まずも、指と指の間までも念入りに舐められ、あたしの羞恥と興奮を同時に煽られる。
唾液とローションが混ざり、あたしの足はすっかりベトベトだ。

(そうだ、ふくらはぎから上もローションをぬってあげないと……)

 あたしの足を舐めている間、彼はあたしの足に夢中になっていて、彼の両手はあたしに快感を与えようとせずに遊んでいた。
だが、彼が気づいてしまった今、もうその状況とはオサラバだ。
 ふくらはぎにローションを塗り、次に太股へ手を伸ばす。
性器には決して触れずに、性器の周辺だけをじっくりと刺激してあたしを焦らす。
0437名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 22:16:57.27ID:LcmecgfP
「お願い、焦らさないで……。早くアソコ触ってよぉ……」

「そうだ、背中側にもローションぬってあげないとな。ちょっとうつぶせになってよ」

「え? そ、そんなぁ〜! これ以上焦らされたらあたしダメになっちゃう……! お願い、アソコ触って!」

(やっぱり焦らされておねだりする表情もかわいいな……もっと意地悪してあげたくなる)

 もうこうなってしまっては彼の意地悪を止めることは不可能だ。
最初に契約をした時も、彼は懇願するあたしに意地悪な願いを言ってきたし、
えっちの時も、あたしが出す上辺だけの否定的な言葉に興奮していた。
あたしがこれ以上おねだりしても、焦らしプレイをされるのは避けられないだろう。
彼の意地悪に付き合うことも、一応あたしの喜びなのだ。
焦らされるのが嫌なわけでもないし、今はさっきと違って余裕がある。
あたしがとる行動は焦らしプレイを受け入れること1択だろう。

「うぅ……じゃ、じゃぁ背中側にぬったらちゃんとアソコ触ってね? それ以上焦らすのはダメよ?」

「オッケー。じゃ、うつぶせになってね」

 彼があたしの後ろに回る。あたしがうつぶせになると、触角が彼の体から離れて欲望が途絶えてしまった。
これはこれで何をされるのか読めない楽しさがある。
あたしがちらりと後ろを見ると、彼はあたしの上にまたがり、ローションでぬれた手をあたしに伸ばしているところだった。

「なぁ、全身が敏感になるってどんな感じなんだ? 体触っただけでも感じたりしちゃう?」

「そうよ。だ、だからそうやって優しく撫でられたりすると……ぁっ……」

「へぇ……肩の感度もなかなかだな。体も念入りに触ってあげないとな」

 彼の手で全身を攻めてもらえる。そう思うだけで全身にゾクゾクと震えが走った。
簡単な肩揉みに、骨の部分をゴリゴリ押すマッサージ。
ローションで滑りのよくなったあたしの体に、彼の手が快感を刻み込んでゆく。

「ん……いい気持ち……そんな感じでお願い……」

「こんな感じか。オッケー」

 ゆっくり、ゆっくりと攻める箇所を下の方に移してゆく。
背中にも余すところなくローションをぬられ、次に翼を攻められる。
彼はあたしの翼に興味をもったようで、翼への攻めは他の部位より執拗だ。

「ふーん。コウモリの翼は腕が進化したものだってのはやっぱ本当なんだな。ほら、ここが肘だろ……」

「あん……翼も気持ちいいよぉ……もっと触って……」

「んで、ここが親指か。この鉤爪ってけっこうカッコイイよね」

「そうやって指だったとこにそってマッサージされるのいいかも……もっとやって……」

 元々は腕だった名残を強く残すあたしの翼。
その中でも特に名残を視認しやすい部分を、彼の指がなぞってゆく。
触られたところから熱がじわじわと広がり、あたしの興奮を煽る。
その次は皮膜の部分にローションをぬり、手を滑らせる。
0438名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 22:17:39.97ID:LcmecgfP
「腕だったものが背中から生えてるのはおかしいよな。君を創った神は何を考えてるの? 君どこの宗教の子なの?」

「まだ気づいてないの? あたしもあなたも同じ神様に創られたのよ?」

「え? あぁ、君はうちの馬鹿なサマが創った悪魔だったのか。じゃぁおかしくて当然だな。納得」

 確かに天使である彼にこんなことを言われちゃうあたしたちの神様はそんなにしっかりしてないのかもしれない。
それでも、あたしにとっては尊敬の対象なのだ。神様への否定はあたしへの否定にも繋がるし、
現に彼はあたしの体のつくりを否定している。いくら彼でも、そんなことを言われると少しムッとしてしまう。

「その言い方はひどくない? ……そういうこと言うと神様に言いつけちゃうわよ?」

「わ、悪かった! それはやめてくれ」

 途端に彼の様子が変わる。振り向かなくても、彼がどんな表情をしているのかがありありとあたしの脳内に浮かび上がる。

「ん……ちゃんと謝って、もっと気持ちよくしてくれるなら見逃してあげるわ」

「ごめん。悪かった。謝るから神サマには黙ってて……」

 彼が縋りつくようにあたしに謝ってくる。
……ダメだ。あたしにたっぷり意地悪をしてきた彼とのギャップに、込みあがるクスクス笑いを抑えられない。

「神の名のもとにお仕置きだとか言ってた割には、神様の名前を出されると弱いのね。まぁいいわ。今回は許してあげる」

 あたしの言葉に彼が安堵のため息をついた。
天使の彼が神様を否定して、悪魔のあたしが肯定するというのもおかしな構図だ。
うちの神様は馬鹿だという彼の言い分も、ほんのちょっとぐらいなら理解できるかもしれない。
そんな思考は、彼が不意に始めた足への愛撫で吹き飛んだ。
再び快感があたしの脳内に満ち溢れ、溢れた分が喘ぎ声となってあたしの口から漏れ出る。

「んぁ……はぁ……んっ……き、気持ちいい……」

「全身が敏感になってるってのは本当なんだな……尻尾攻め、恐るべし」

 さっきまでの必死で懇願してきた様子はどこへやら、彼はノリノリであたしの足にローションをぬったくる。
ふくらはぎと太股の裏側を撫で回し、揉み、それからトントンと軽く手刀を叩き付けるマッサージも行う。
愛撫する位置がだんだんと上に移っていき、太股の根元まで上り詰めたあたりで彼の手がお尻を揉み始める。
胸よりもお尻を優先する男性は割りと少数派だろう。そんなわけで、あたしのお尻には胸ほど快感神経が張り巡らされてはいないようだ。
ここであたしはとんでもないことに気づく。こんな風に彼に背を向けていては、弱点の尻尾が完全に無防備になるではないか。
彼に尻尾を好き放題されてしまったら、どれほどの快感に襲われるのか……。
しかし、彼はあたしの期待と不安を思い切り裏切った。尻尾ではなくお尻の穴の周辺を攻め始めたのだ。

「あっ! お尻の穴はダメ! そこはばっちぃよぉ!」

「じゃぁ穴を攻め終わった後に手を清潔にすればいいんだな? 石鹸だしてよ、石鹸」

 彼の願いはえっちに使えるものを思いつく限り出すことだ。
アナル攻めの後の手洗のために石鹸を出すというのは、えっちに使う内に入るのだろうか。
しかし、あたしの脳内に浮かび上がった石鹸はすぐに実体化し、彼の手の上に落ちた。

「願われたことしかかなえられないって言ってたけど、やっぱその基準ってけっこう緩いんだね。
今俺はえっちに使うつもりで言ったけど、本当はえっちに使うものじゃないよなこれ」

「神様が基準を緩く定めておいてくれたおかげよ。あたしと神様に感謝しなさいよね」

「そうかぁ? 基準を決めるのがめんどくさいから適当にやってるだけなんじゃないの?」

「それはそうかもしれないけど……色々かなえてあげてるのに、あなたは感謝が足りないわよ」
0439名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 22:19:41.27ID:LcmecgfP
「へぇ、そうかい?」

 彼があたしの触角を掴んだ。
触角から流れ込んでくるのは、偽りのない、というか偽りようがない彼の感謝の気持ち。
家をくれたこと、家具までそろえてくれたこと、こうやってえっちしてくれていること、ちゃんと興奮するシチュエーションを演じてくれていること、
あたしが契約してから彼にしてあげたこと全てに対する感謝が、あたしの脳内を塗りつぶしてゆく。

「あぁん……そんなに感謝されたらあたし嬉しくなっちゃうよぉ……」

「感謝されたぐらいでそんな大げさな……もしかして君ってけっこう単純?」

「何よぉ……あたしにとって契約相手に喜んでもらえてると実感できることは、すっごく幸せなことなのよ?」

「そういうもんなのか……えっちして喜んじゃうようにできてるなんて、やっぱり変態だな」

「あっ! あんっ!」

 彼があたしの尻尾を思い切り握り締めた。
のぼり棒をのぼるような動きで、彼の手がどんどん尻尾の先っぽに迫っていく。

「あぁぁん……尻尾気持ちいいよぉ……」

「そんなかわいい声出されたら燃えちゃうじゃないか。やっぱりえっちだな君は」

「ひゃうっ! あ、そうそう……そうやって羽根ブラシで先っぽ攻められるのいいのぉ……!」

 濡れた羽根の感触が心地よい。ますます全身の性感帯が呼び覚まされ、敏感になってゆく。

「感じてきたところで、そろそろお尻攻めちゃおっか」

「! ま、まってぇ〜! そこは恥ずかしいよ〜!」

 彼を煽る意図で言っているのか、本気で拒絶しているのか、あたしにもわからない。
アナル攻めによって快感を与えられることに多少なりとも期待してしまって、自分でも判断がつかないのだ。
いくらなんでもお尻の穴を攻められるのは恥ずかしい、ということだけははっきりとわかっていた。

「ほら、指突っ込んじゃうぞー」

「あっ、はぅんっ!」

 彼の指がローションであたしの中を侵食してゆく。
さっき肛門周辺を触られたこともあってか、それほどの嫌悪感はない。
快感とも悪寒ともつかないゾクゾクする感覚が全身を走り抜け、あたしの身を震わせる。

「お尻攻められて感じてるのか……救いようのない変態淫魔ちゃんだな。お仕置きだ」

「は、恥ずかしいよぉ! お願いお尻は許して〜!」

「そうだ、尻尾は全身の性感帯とつながってるんだっけ? お尻のツボもあるのかな〜」

「だ、ダメダメやめてえぇぇ〜っ!!」

 右手でお尻を攻めつつ、左手で尻尾の先っぽを攻める。
敏感なところを同時に攻められ、お尻の快感も増大してしまう。
0440名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 22:20:14.86ID:LcmecgfP
「お尻のツボは……ここかな?」

 彼の親指が、ハートの真ん中をとらえる。

「ち、違っ……そこはお腹よぉ……」

「じゃぁ、こっちかな?」

 今度は親指を下にずらし、ハートの先っぽを攻める。

「んひゃんっ! そ、そこはアソコのツボよぉ〜!」

「う〜ん。じゃ、こっちはどうかな」

 今度はハートの裏側を中指で刺激する。

「違っ……そこは背中ぁ……」

「ってことはハートのこっちの面が背中側の性感帯とつながってるのか。じゃぁお尻のツボはこのへんかな」

 親指と薬指でハートを挟み、性器のツボとその逆面を同時に攻める。
とうとう彼はお尻のツボを見つけ出してしまった!

「んはぁんっ! だ、ダメ! そこはぁっ……!」

「当たり、か。じゃぁこことお尻をいっしょに攻めてやるよ」

「そんなっ……そんなのダメぇ〜! あぁあん!」

 彼の指がお尻の穴を揉み解し、穿り回し、ローションをぬったくる。
その間も絶え間なく二つのツボへの尻尾攻めは続き、ますます感度が上昇してしまう。

「君って少しマゾっ気もあるよね。こうやって意地悪されると感じちゃうんだろ?」

「ず、ずるいよぉ……尻尾まで攻められて感じないわけが……認めるけどさ」

 焦らされて疼いていた性器が、ツボの刺激でますます疼く。
陰核は充血し、陰唇はもちろんぱっくりと割れている。

「あぁ……お願い……アソコも攻めてよぉ……」

「ソコは背中側が終わってからって言っただろ? ほしけりゃ自分でしな」

 彼が冷たい言い方をしてあたしを焦らす。
これで興奮してしまうあたり、やっぱりあたしにはマゾっ気があるんだと思う。
でも、焦らしで興奮できるかどうかと、長時間焦らされて我慢できるかどうかは別問題なのだ。

「そんなぁ……この意地悪ぅ……!」

 我慢できずに、腰を動かして性器をベッドに擦りつける。
だが、ベッドによる刺激ではあたしの心が満たされることはない。
彼に、彼の手で、あたしの一番恥ずかしいトコロを犯して欲しいのだ。
それでも彼は意地悪くあたしのお尻と尻尾だけを攻め続け、アソコには触れようとしない。

「触ってもらえないからって床オナニーか。惨めだな」

「うぅ……お願い! もう許してよぉ……!」
0441名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 22:22:38.79ID:LcmecgfP
 彼が左手であたしの左半身を掴み、引き上げ、あたしの体を横向きにした。陰核が無防備になる。
しかし、彼の左手があたしの性器に伸びることはなく、再び尻尾への愛撫を始める。
極限まで焦らされ、すっかり濡れそぼったあたしの性器はもうこれ以上はないんじゃないかというくらい疼き、彼を求めている。
性器から生じた熱があたしの理性を焼き切り、本能を燃え滾らせる。
感度ばかり上がって、触ってはもらえないなんて状況は、媚薬をぬったくられて放置されるようなものだ。
穿り回されるお尻の穴も、快感を脳に伝えてあたしに追い討ちをかける。

「触ってくれると思ったのに! 何よ期待させといて〜!」

「良かったな。この構図なら俺にバッチリ視姦されながらオナニーできるじゃないか」

「そ、そんなこと恥ずかしくてできないよぉ〜! お願い! あなたに触って欲しいの!」

 おねだりして彼を煽るが、彼は折れてはくれない。
今は触りたいというストレートな性欲より、あたしを焦らしたいという意地悪な欲望のほうが上回っているのだろう。
せめて心を読ませてくれればいいのに! そろそろ我慢が……!

「でも、こうやって尻尾のここを触られると我慢できなくなっちゃうんだろ? そろそろ自分で触っちゃうころじゃないか?」

「ひうぅっ! 尻尾グリグリしないで〜! も、もうダメぇ〜!」

 あたしにしては我慢できたほうだと思う。
だがとうとうあたしは彼の意地悪に、そして自分自身に屈してしまった。
あたしの手が彼に触られるべきトコロに伸びてしまう。
我慢の末の快感は一入だ。彼の手で触ってもらえればどんなに良かったか……!
眼前での自慰を強いる彼の目が、やらしく、意地悪く細まる。

「この意地悪! 意地悪ぅ! お願いだから触ってよぉ〜!」

 自分で体の最も敏感な箇所に手を伸ばし、弄り回す。
だが、自慰なんて疑似体験ではダメだ。彼に触ってもらえないと心のそこから気持ちよくなることなんてできない。
お尻の穴と尻尾を攻められ、あたしの手で陰核を摘んでも、あたしの心が満ちることはない。
ただひたすらに彼を求め、誘惑する。
彼はあたしが性器を弄る様子をじっとりと見ていたが、やがて口を開いた。

「そうだな……流石にかわいそうになってきたし、そろそろソコも攻めてやるよ」

 あたしのお尻を弄る手の動きが止み、穴から引き抜かれた。
さっき出した石鹸を泡立て、彼が自分の手を洗浄していく。

「本当? 本当ね?! 早く早く! もうあたし待ちきれない!」

「そう言わずに、もうちょっと待ってくれたっていいじゃないか」

 彼の手の上を転がる石鹸は明らかに異様な量の泡を出している。
必要以上に手洗いに時間を割き、あたしを焦らしているのだ。
この期に及んで意地悪をする彼にはもう閉口だ。
意地悪をするのなら、せめてその意地悪したいという欲求をあたしに読ませて欲しい。

「ただし、アナルバイブのおまけつきだ。いいよな?」

 彼が凹凸(おうとつ)のある淫らなおもちゃを手に取り、あたしに突きつける。

「お、お尻は恥ずかしいってば!」

「じゃぁ、攻めてやんない」

 恥らうあたしに彼がさらなる意地悪を言う。
散々焦らされたあたしには一番効果的な攻撃だ。
0442名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 22:25:19.72ID:LcmecgfP
「そ、そんなぁ! わかったわよ! もう好きにして!」

「好きにしていいんだな? じゃ、君はイき地獄だ」

「それでいいから! アソコ攻めてよぉ!」

「そう慌てずに。まずはお尻のほうからだ」

 仰向けにされ、足を広げられ、かなり恥ずかしい姿勢になったあたしのお尻の穴に、彼がおもちゃをゆっくりと挿入してゆく。
おもちゃが腸壁に触れる快感に思わず身震いしてしまう。その上、振動まで加えられてしまうのかと思うと、ちょっと怖い。

「スイッチ、オーン♪」

「ひゃあぁんっ!」

 おもちゃが優しくあたしの腸壁を抉り、刺激する。それだけであたしは絶頂を迎えてしまった。
ただでさえ恥ずかしいのに、ひくつきながら蜜を噴出す淫らな花弁を彼が視線で突き刺し、ますます羞恥を煽るのだからたまらない。

「あーあ、これだけでイっちゃったか。イき地獄はまだまだこれからなのに」

 彼が今度は3点攻めローターを手に取り、あたしの乳首に押し付けた。
勃起した乳首に吸い付き、おもちゃがうなりを上げる。
少しだけ痛みを伴うやや強めの振動と、乳首を超速で攻めるハケの動きにあたしはすっかり参ってしまった。
抵抗しようにも、やはり彼の翼で両腕を押さえられ、それはかなわない。

「あはあぁんっ! ま、待って! これすごすぎぃ!! もうちょっと弱めにしてよー!」

「ダメだ。こんないけないおっぱいにはしっかりとお仕置きをしてやらないとな」

「んああああぁんっ! 許して! やっぱりイき地獄はダメえぇぇっ! あっ! ああああぁぁっ!」

 おもちゃによる強すぎる快感によって、再び絶頂へ導かれる。
それでも快楽の拷問は終わらない。おもちゃは無感情に自分たちの役割を遂行し続けている。

「ダメだって? そっか。じゃぁクリ攻めは無しだ」

「ダメじゃない! やっぱりダメじゃない! イき地獄でいいからクリいじめてえぇぇっ!」

「そんなにお仕置きされたいのか。じゃぁこのクリちゃんもいじめてあげよう」

 彼が陰核にもローターを押し付けた。
彼の手とはかけ離れた物体が、乳首にしている愛撫と同じように、吸い付き、ハケで扱き、ブルブルと振動する。
最も敏感なトコロを攻められ、あたしはまたまた絶頂に達してしまうが、
あたしが欲しいのはおもちゃによる無表情で淡々とした攻めではなく、彼の手による優しい愛撫なのだ。

「はひゃああぁぁあんっ! こ、この嘘吐き! ひうぅんっ! どっ、どうして手でやってくれないのよ〜!」

「俺はさっきから攻めてあげるとしか言ってないぜ? 触ってあげるなんて言ったかなぁ?」

「そんなぁ〜〜っ!! お願い! 手でやってよぉ〜っ!」

「好きにしろって言ったのは君だろ? 好きにさせてもらうよ」

「ひゃああああぁぁぁっ!! 尻尾ダメええぇぇぇっ!」

 彼がまたあたしの尻尾に卑怯な不意打ちをしかける。
第2の性器とも呼ばれるお尻の穴に、性器に次ぐ性感帯とも言われる両乳首。
そして性器の中で一番敏感な部分である陰核。特に弱い性感帯が尻尾攻めによってさらに刺激され、おもちゃの効果が倍増する。
0443名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 22:29:34.40ID:LcmecgfP
「た、助けてえぇぇぇっ! もう許して! お願い! 気持ちよすぎてあたし壊れちゃうよぉおおぉっ!!!」

「そんなこと言ってる割にはまだ余裕がありそうだな。尻尾を挿入してあげよう」

 「ちょまっ……ああああんっ! もうやめてえぇぇっ!!!」

 あたしの性器がズブズブと尻尾を飲み込んでいく。
腔肉で挿入されたものを締め付ける快感と、挿入した尻尾を締め付けられて全方位から全てのツボを刺激される快感。
前だけでなく後ろの不浄な穴も淫具によって塞がれ、弱点の乳首と陰核も同時に攻められる。
神経を焼ききるような快感の電流と、思考を洗い流す快感の波が次々と襲い掛かり、あたしに息継ぎをする隙も与えない。
容赦のない6点攻め連続絶頂にあたしの意識が遠のいていく……。

「弱いところをいっぺんに弄られる気分はどうだ?」

「ああああぁぁんっ!! も、もうやだー!! 気持ちよすぎて本当におかしくなっちゃうううぅぅっ!!!」

(でも、こうやって触角掴まれると嬉しくなっちゃうんだろ?)

 今まさに闇に堕ちようとしていた意識が、触角から送り込まれる彼の欲望によって呼び覚まされる。
力の源を注ぎ込まれることで気絶するという退路も絶たれ、あたしは絶望を覚えた。
だが、あたしの脳内に満ち、あたしを喘がせているのは間違いなく幸福感と快感だ。
相手を絶望のどん底に叩き落し、同時に絶頂へ導く。
この二つを同時に行える彼は、憎たらしいほどに、あたしにとって最高の契約相手だと容易に認定できるほどに、どこまでも器用だった。

「ず、ずるいっ!! ずるいよぉ!! こんな嬉しくするなんて反則ううぅっ!!!」

「嬉しいならいいじゃないか」

「嬉しいけど違うの! 本当はあなたに触って欲しいのよぉぉっ!!」

 全身を攻められ、欲望ももらえる。
確かに嬉しい。嬉しいのだが、あたしが本当に望んでいるのは彼の手による優しい愛撫なのだ。
プリンを食べたい時にチョコレートを押し付けられたような……
なにか違うものを与えて誤魔化し、本当に欲しいものは与えてくれないという
彼の意地悪な攻め方が、ますます彼を欲するあたしの心を煽る。

「へぇ? じゃぁ触ってやれば文句ないんだな?」

「ち、違っ……! 胸じゃなくてアソコ触ってよぉ〜!!」

 彼の細い指があたしの敏感な乳房を締め付ける。
さっきまでの6点攻めに加えて敏感な箇所を2箇所も攻められ、あたしはまた絶頂に達してしまった。
触角から伝わってくる意地悪をしたいという欲望があたしに力を与え、ますます嬉しくなってしまう。
彼に触ってもらえなくて、あたしはこんなにも焦れているのに、確かな幸福感があたしの脳内を満たしてゆく。
嬉しいのに、嬉しくない。早く彼に触ってもらって、この複雑な感情をどうにかしたいのに……!

「……そろそろ許してあげよっか?」

「お願い! もう許して!! もうイき地獄はやめてえぇっ!!!」

 彼がようやくあたしに救いの手を差し伸べた。
終わりの見えないイき地獄に降りてきた1本の蜘蛛の糸。この機を逃すまいとあたしは全力でそれに縋りつく。

「じゃぁ、許してやるよ」

 徹底的にあたしの弱所をいじめていたおもちゃたちが、彼の手によって動きを止め、取り外されてゆく。
尻尾も腔から引き抜かれ、あたしはほっと胸を撫で下ろす。
彼の手があたしの触角から離れてしまったのは少し寂しいが、ひとまずはこれで一安心だ。
0444名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 22:31:03.36ID:LcmecgfP
「あぁ……良かった。あのまま続けられたら本当におかしくなっちゃうとこだったわよ」

 涙とよだれと鼻水でグショグショになってしまった顔を拭いながら、あたしが言う。

「うーん……悪い。流石にやりすぎたかな」

「気持ちよかったし、たまにはああいうのもいいかも……。でも、今はあなたに優しく触って欲しいな……」

 股を開き、彼の手を秘所に導く。
機械とはまるっきり違う、暖かい手によるゆっくりとした優しい愛撫。もうすっかりあたしは彼の虜だ。

「こんなトロトロにしちゃって……いけない悪魔だな」

「だ、誰のせいよぉ……。あっ、あんっ!」

 剥き出しの陰核を軽く摘まれ、快感と幸福な感情があたしの中で渦を巻く。
まるであたしの思考全てを飲み込んでいくような激流に、思わず身を捩ってしまう。

「胸もいっしょに弄ってあげよっか」

 彼の両手があたしの胸に伸び、口はクンニを開始する。
快感こそ機械によりイき地獄の時より控えめだけれど、あたしの胸を満たす幸福感は
イき地獄の時とは比にならない。やっぱりあたしは彼に直接優しくしてもらうほうが、
契約相手に体を貪られていると実感できて嬉しいのだ。

「ああぁん……3点攻めいいよぉ……あっ! そうそう……そうやってクリと乳首いっしょにいじめられると気持ちいいの……っ!」

 彼の下が優しく陰核を舐め上げ、両手はやや乱暴目に胸を揉みしだきながら、乳首を弄り回す。
彼の欲望を読み取らせてもらえていないのが不満といえば不満だが、
今のあたしは彼の愛撫をゆっくりと味わいたいのだ。
このままでも十分に気持ちいいし、あたしは幸せだ。

「ひうぅっ! く、クリ噛んじゃ……あっ! もうダメイっちゃううぅっ!!」

 絶頂に導かれるのはこれで何度目だろうか。
何度経験しても飽くことのない快感が、あたしの全身を走り回り、暴れまわる。
しかもさっきまでのおもちゃ攻めとは違い、彼の愛撫によって得たものであるという満足感がある。

「もうイったのか? やっぱり君って意地悪し甲斐もあるし、触り甲斐もあるな」

「あら、そういうあなたのココももう暴発寸前じゃない? あたしが気持ちよくしてあげよっか?」

 言うが早いかあたしはローションを手に取り、彼の下の服を脱がし、彼の最も大事な箇所にぬったくる。
あたしが攻めに転じた途端、彼が体をびくっと震わせる。なかなかかわいい反応だ。
そんな反応をされるとあたしの方も燃えてしまう。

「う……あっ。や、やめてくれ。イっちゃう……」

 彼の弱気な表情と声にゾクゾクするような興奮を覚える。
意地悪をして、本当にやめてあげると彼はますます情けない表情になった。
あたしに縋るような青い目からは、さっきまでの意地悪さは微塵も感じられなかった。
0445名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 22:33:48.31ID:LcmecgfP
「う……ずるいぞ」

「焦らすのはあなたもしたことでしょ? それに、今イくよりコッチでイっちゃったほうが良くない?」

 あたしが彼の棒にコンドームを装着してあげると、彼の棒はそれにさえ反応してびくびく震えた。

「中出しはダメだけど……挿入なら許してあげるわよ?」

「……そんな誘惑されて抗えるわけがないじゃないか」

 あたしはすっかり彼の虜だが、彼もまたあたしの虜なのだ。
そう実感すると、あたしの中でなにかメラメラと燃え上がるものがある。
彼の言うとおり、あたしは彼を誘惑して喜ぶいけない悪魔なのかもしれない。

「ふふ。ほら、あなたの胸、すっごくドキドキしてるわよ? あたしに興奮してくれてるのね……嬉しい……」

 彼を細い腕で抱きしめると、彼の鼓動があたしにも伝わってくる。
彼が生きている証、そしてあたしに興奮している証であるそれをあたしの胸で感じ取る。

「だ、抱きつくなよ恥ずかしい……」

「でも、嫌じゃないでしょ?」

 ちょっと困ったような表情をして恥ずかしがる彼の様子が、あたしに火をつける。
あたしの割と大きな胸を彼に押し付けると、彼はますます困ったような顔になった。

「嫌なわけないだろ……」

 彼もあたしの背中に両手を回した。
同時に翼であたしを優しく包み込み、翼で尻尾の先っぽを意地悪く刺激する。
あたしに生えてるものとはまるっきり違う、羽根が生え揃った純白の大きな翼。
ふわふわした羽根が先っぽを擽る度に、あたしの興奮が高まってゆく。

「んあ……あんっ……」

「隙ありだな」

「っ?!」

 喘ぎ声を漏らすために開いた口を彼の唇によって塞がれる。そのまま互いに舌を絡め、熱烈なディープキス。
彼もあたしもディープキスの経験なんて無いけれども、下手くそなりに、精一杯お互いの口内を犯す。

「ん……んっ……ふぅ……」

 キスしている間も尻尾いじめは止まらない。その上、彼が両手であたしの胸を揉んでくるのだ。
せめて舌で彼に逆襲をしようと、彼の口の中にあたしの舌を突っ込むが、彼の舌に押し返されてしまう。
あたしの中に進入してきた彼の舌が、あたしの舌の付け根も、口蓋も、歯の一本一本までもを丁寧に舐め尽す。

(へへ、けっこう感じてるな。やっぱり尻尾弱いんだな)

 彼があたしの触角を掴み、自分の頭に押し当てる。今は心を読んでもいいということなのだろう。
そういうわけなら、遠慮はいらない。もう一方の触角も彼に押し当て、甘美な欲望に舌鼓をうつ。

(クリも弄ってあげよっか?)

 あたしの最も弱い箇所を攻める。という彼の言葉にあたしの全身がびくりと反応する。

(やっぱり君っていい反応するよね。本当に弄り甲斐があるよ)

0446名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 22:35:16.00ID:LcmecgfP
 あたしの触角を掴んでいた彼の右手が、あたしの下半身に伸びていく。
逃れようと身を捩るが、彼の翼があたしを抱き寄せ、それを全力で阻む。
抵抗もむなしく、あたしの最大の弱点に彼が攻め入るのを許してしまった。

「ぷはっ! あぁ〜んっ! キスしてる時にクリいじるのはダメよぉ〜!」

「でも、嫌じゃないだろ? ほら、こんなに濡れてる」

「あ〜ん。ずるいよ〜!」

 あたしの意思を無視して勝手に漏れる喘ぎ声のせいで、キスが中断されてしまう。
それでも、彼のやわらかな翼に抱かれながら大事なところを弄られる構図はなかなか興奮するものがあるし、幸福感も得られる。

「それっ、クリクリッ、クリクリ〜ッ」

「あぁ〜ん! そんなにクリいじめちゃ……だ、ダメっ! イっちゃう〜っ!」

 今まさに絶頂を迎えられる。と思ったところで彼が再び愛撫を止める。

「……でも、ここでイくより君も俺のコレにイかされたほうがいいんじゃないか?」

「焦らさないでよ〜! でも、それもいいかも……優しくお願いね。痛くしちゃイヤよ?」

(拒否しないのか……。もうダメだ、我慢できない! 挿れてやる!)

 彼が翼であたしを包み込んだまま、勢いよく押し倒したくなる性衝動と格闘しながら、ゆっくりとあたしをベッドに押し倒す。
もちろん、尻尾の先っぽは意地悪く弄繰り回しながらだ。

「ほ〜ら、こんなに濡れてる。挿入したら一発でイっちゃうんじゃないか?」

「ど、どうかしら? あなたの早漏チンチンがイっちゃうほうが早いと思うけど?」

 今のは大嘘だ。さっきイく寸前で焦らされたばかりなのに、尻尾も弄られ続けているのに、
こんなにも欲望を注がれているのに、その上挿入までされたら我慢できるわけがない。

(こんなボロボロなのに強がって見せるのがたまんないよなぁ……屈服させたくなっちゃう。やっぱりどうすれば俺が興奮するか完璧にわかってる)

 あたしの反応に彼も大満足だ。あたしも彼も興奮しきり、彼は今にも性器であたしを貫きたいという衝動に押し負けそうになっている。
舞台は完全に整った。あとは彼を煽って興奮をさらに高めれば完璧だろう。

「あら、挿れないの? もしかしてあたしより先にイくのが悔しいから?」

「じゃぁ挿入だけじゃなくてクリ攻めもプラスしてあげよっか? それでもまだ強がれる?」

 彼が魅惑的な、それでいて恐ろしいことを口にする。
挿入だけでも絶頂を迎えてしまいそうなのに、陰核まで弄られたりしたら……!

「! そ、そんなのに……あたしが屈すると思うの? ぜ、絶対無理よ! 無理だから無駄なことはやめなさい!」

「へぇ? じゃぁ試してみる?」

「む、無駄よ無駄! 無駄だからやめて! ど、どうしてもって言うならやって見なさいよ! あたしの締め付けで返り討ちにしてあげるわよ!」

(そうそう。こんな風に弱いトコ攻めようとするとびくびくしちゃうのもたまんないよな。もっと屈服させてやりたくなる)

 彼の手が、あたしの陰核にゆっくりと伸びてゆく。
焦らすような手の動きに悲鳴を上げたくなるが、ここはグッと我慢だ。
挿入の直前まで強がって見せて、挿入の瞬間か直前に屈服したほうが彼の征服感を煽れるし、あたしも気持ちよくなれる。
0447名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 22:36:11.70ID:LcmecgfP
「や、やるなら……早くしてよぉ!」

(うん。やっぱりこのいつ弱いトコを触られるかびくびくしてる表情もたまらないな。こんなに俺をいけない気分にするなんて、本当に君は最低な悪魔だね。最高だよ)

「俺も我慢の限界だよ。そろそろトドメといこうか」

「!! ま、待って待ってやっぱりクリはダメえぇ〜!!」

(……! やっぱりさっきまで強がってた子が屈服しちゃうのは興奮するな……! 最高だよ君は)

 指の腹で陰核を押しつぶしながら、彼のペニスがあたしを貫いた。
尻尾への愛撫ですっかり濡れていたソコは、彼の平均よりやや小さい気がするサイズの棒を貪欲に飲み込んだ。
尻尾を挿入したりして、慣らされていたのもあるだろう。一気に奥深くまで押し込まれ、肉棒が腔肉を思い切り打ち付ける。

(こ、これが女の子の中か……すごい締め付けに今にもイきそうだ……)

「あたしを感じさせたらもっと締め付けるわよ?! だ、だからクリはいじめないで〜っ!」

「上等だ。ダラダラ長引くより短期戦のほうがいいだろ?」

(は、早くイかせないと俺がイっちゃうよ……尻尾もクリもいじめてあげないと)

「ひゃううっ!! だ、ダメダメ! 挿れながら尻尾とクリいじめるの禁止〜!」

 あたしと同様に、彼も追い込まれている。
だが、彼が感じている性的な快感も、触角からあたしの脳に伝わるのだ。
彼の性感が伝わってきたところであたしが感じている性感には遠く及ばない。
それでも、あたしがえっち対決で不利になる要素であることには変わりはないのだ。
それに、遠く及ばないとは言っても、微弱な快感だとは言っていない。
彼を感じさせると、あたしもそれが伝わって同じだけ感じてしまうのだ。

「あああぁぁん! も、もうダメ! イっちゃ……あっ! ふああああああぁぁぁんっ!!」

 何重もの快感に、あたしは再び彼に敗北してしまった。
くぅっ……! こ、こうなれば死なばもろとも。あたしの締め付けで彼も道連れだ。

「う……あああぁぁっ!」

「ひゃああん!」

 彼が絶頂を迎え、その絶頂の快感が伝わってあたしに追い討ちをかける。
彼の下半身から熱いものが込み上げ、あたしの中にぶちまけられた。コンドームがなければ多分妊娠していただろう。
そして、男性が絶頂を迎えた後に感じる虚無感と脱力感があたしと彼を襲う。
う〜ん。男女両方の絶頂を味わえるあたしはけっこうお得なのかもしれない。

「ま、負けちゃった……けど……あなたもいっぱい感じてくれたみたいね」

「俺もギリギリだったよ。正直そんな勝った気はしないな」

 彼が性器をゆっくりと引き抜き、コンドームを取り外し、パジャマのズボンを上げた。
あたしは絶頂の余韻に浸りながら、心の底から満足した彼の感情をたっぷりと読み取る。

「ふふ……どうだった? 病み付きになっちゃうくらいの気持ちよさだったでしょ? お願いすれば毎日してあげるわよ?」

「魅力的なお誘いだな。本当にいいのか? 毎日はちょっと俺のほうが辛いけど……」

「もちろんよ。さっきも言ったとおりいっぱい欲望をくれれば寿命の代わりになるし、契約相手の願いにこたえるのはあたしにとって喜びなんだから」
0448名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 22:37:22.86ID:LcmecgfP
 ……でも、彼は一つ大事なことを忘れている。

「黙ってたけど……あなた、2回目の契約をした時に「次の契約の内容を今回と全く同じものにしろ」ってお願いしなかったわよね」

「……えっ?」

「「もう一度契約しろ」としか言ってないじゃない。だから、あたしたちが次に結ぶ契約の内容は、あたしが自由に決めていいことになるんだけど……」

 新しい契約書を書き始めたあたしを見て、彼の顔に焦りの表情が浮かぶ。
あたしはこのまま彼をタダ働きさせる契約書を作ってしまうこともできるし、
その気になれば彼を奴隷にすることだってできてしまう。でも……。

「いっぱい気持ちよくしてくれたし……欲望もたくさんくれたから見逃してあげるわ。これが新しい契約書よ」

「もうできたのか? すごい速筆だな……」

 あたしの言葉に彼は安堵を覚えたようだったが、
契約書を手に取る様子は少し恐る恐る、といった感じだった。
0449名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 22:38:02.24ID:LcmecgfP
「ただいま〜」

 いつも通りの時間帯に、彼が帰宅した。今日の彼はどことなく活き活きとしている。何かいいことがあったに違いない。

「おかえり〜。今日はどうだった?」

 いつもなら彼に触角を押し当てて挨拶するのだが、こういう時の彼は大抵自分から良いニュースを話したがる。
読むのはちょっとワンテンポ置いてからにしよう。
 まぁ、彼にとってのいいニュースなんてのはほとんどが町で騒動が起きたから見回りが退屈じゃなかっただとかで、周りにとっては悪いニュースであったりするのだが。

「あー、暇だからもうちょっと仕事くれって言ったらさ、神サマが仕事くれたんだよ。言ってみるもんだね」

 普段から彼は神様についてなんだかんだ言ってるが、彼は天使だからか、神様に使ってもらえるとやっぱり嬉しいらしい。
彼の喜びはあたしの喜びだ。早速触角を通して喜びを共有しよう。あたしが触角を彼に向かって伸ばすと、彼があたしの触角を掴んだ。

「へ〜、どんなお仕事?」

(神サマの肩もみとか、マッサージをやったんだよ今日は。こういう仕事のほうが、神サマの役に立ってるって実感しやすいし、見回りより嬉しいな)

「普段から神様のことをぶつくさ言ってるくせに、本当は神様の役に立てると嬉しいんじゃない」

(だって俺一応天使だし。神サマの役に立つと喜ぶ習性なんだよ。それに神サマは美人だしね。合法でベタベタ触れるのはけっこう嬉しいよ)

 むむっ、あたしというものがありながら神様にも手を出したのか。神様に嫉妬するわけではないが、何か悔しい。

「何よ〜? あたしに触るのは楽しくないって事?」

「そ、そんなことないよ。神サマは美人だけど、君とは違う」

 今のはちょっと彼をからかってみただけだ。あたしは心を読めるんだし、そんなことはわかりきっている。
 それどころか、いつからか彼が心のどこかであたしに愛の感情を抱くようになっている事も、あたしは知っている。
 彼はその感情が性欲か何かだと思っていて自覚がないようだったが、心を読めるあたしが言うのだから間違いはない。
彼のことは彼以上にわかっているつもりだ。
 そして、彼の愛は性欲以上に読んでいて嬉しいものだった。
 別にあたしは愛の感情を読んで喜ぶように創られた悪魔ではない。
だが、彼の感情を読んでいるうちに、あたしも彼のことが好きになってしまったようだ。
今では彼の愛が欲望よりも美味なものに感じられ、読むだけであたしを幸せの絶頂へ導くのだ。

「それに、神サマよりいい反応してくれるしね……」

「はひぁっ?! し、尻尾はダメ〜っ!」
0450名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 22:39:46.47ID:LcmecgfP
 悪魔と契約して、これで何日目だったか。
 あの契約書の中身は、少し文章が書き足されているだけで、元のものとほとんど変わらなかった。
寿命ではなく欲望をよこすこと。
えっちのときは手を抜かずにしっかり気持ちよくすること。
アナルいじめとおもちゃ攻めはほどほどにすること。
かなえられる願いの数は1回の契約につき10個。
 最初と最後のもの以外は文頭に「できるだけ」と書かれており、俺を縛り付ける効力は無いに等しかった。

 あれから幾度も体を重ねたが、尻尾を攻められた時の悪魔の反応はかなりそそるものがあるし、全く飽きが来ない。
俺が週に何回も悪魔の尻尾を攻めてしまうのも、仕方がないことだろう。

「は……あぅん……か、帰ってきて早々えっちだなんて〜……どれだけ欲張りなのよ〜!」

 まぁ、流石に帰ってきていきなり尻尾を攻めるのは今日が初めてなのだが。
 抵抗できないように俺の翼で悪魔の両腕を押さえつけ、尻尾への攻めを続ける。
先端を羽ブラシで擽ってやると、今回もとびっきりの反応をしてくれた。

「はひあぁぁっ! さ、先っぽはダメ! 先っぽ擽られるのは弱いんだってば〜っ!」

 こうやって相手を翼で押さえつけながら弱点を攻めまくってやると、昨晩の苦い記憶が蘇る。
昨晩のえっち対決では、悪魔の翼に両腕を押さえつけられ、抵抗できないまま弱いところを攻められてイかされてしまった。
そして悪魔にえっちの主導権を取られた俺は悪魔に攻められるがままになり、結局俺が半ベソをかいて懇願するまで無理やり射精させられ続けたのだ。
 そうだ、今日はその仕返しをしてやろう。

「よし、今からえっち対決開始だ。君が先にイったら今日の主導権は俺のものだからな」

「え? そ、そんな……これじゃあたし……ひゃうううぅぅっ!!」

 翼で押さえつけたまま、悪魔の尻尾を一方的に擽ってやると、悪魔が可愛い声を上げた。

「ひゃっ! だ、ダメ! ずるいよぉ〜!」

「君が昨日やってくれたことじゃないか。たっぷりお返ししてあげるからな」

「んああんっ!! も、もうズルしないから今回だけは許して〜!」

「ダメだよ。君がイくまでやめてあげないからな」

「そ、そんなぁ〜!」

 尻尾は悪魔にとって最も重要な性感帯らしい。
性感を感じる神経がいっぱい張り巡らされてて、しかもツボがいっぱいあって全身の性感帯とつながってるんだとか。
そんなところを俺の羽根で執拗に擽られてはたまらないだろう。

「もうアソコが濡れてきてるな……」

「ひゃあっ! ソコはダメっ!」

 服の上から割れ目をなぞると悪魔が可愛く喘ぐ。
身を捩って快感から逃れようとする様子がなんともいじらしい。

「きゃあぁんっ! そ、それダメ! それは禁止! 待って待って許してえぇぇっ!!」

 尻尾の先端でクリトリスのあたりを突っついてやると、悪魔は悲鳴に近い嬌声を上げた。
愛液が溢れ、悪魔の服に染みができる。もっとクリトリスをいじめてあげると、悪魔は涙目で俺に許しを請ってきた。

「も、もうダメ! イっちゃう! 許してぇっ!」
0451名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 22:42:48.44ID:LcmecgfP
 何度も体を重ねて、悪魔が焦らしに弱いのはわかっている。だからあえてここで愛撫を止めてやる。

「あぁっ……そんな……お願いやめないで……焦らさないでよ〜……」

「イかせてほしくないんじゃなかったっけ?」

「も、もう勝負はあたしの負けでいいから! お願いだからもう許してよ〜!」

「どうしよっかな〜?」

 意地悪を言ってやると、悪魔が涙目でこちらを睨んでくる。
そうやってそそる表情をするからいけないんだ。もっと意地悪をしてあげたくなってしまう。

「昨日ズルしたことも謝るから……ごめんなさい……もう許してよ〜!」

「じゃ、イかせてあげる」

 悪魔の服を脱がし、次に下着を脱がす。完全に無防備になって晒された性器に、尻尾を突っ込んでやる。

「あっ……!」

 右手で尻尾を掴み、そのまま激しくピストンを開始。左手でクリトリスも攻めてやる。
悪魔はこの攻め方が好きだということも、こうされるととんでもなく感じてしまうことも経験で俺にはもうわかっているのだ。

「ああああぁぁっ! そ、それしゅごすぎぃ! い、イっちゃう! イっちゃう! ふああぁぁぁぁぁんっ!!」

 悪魔が限界を迎え、一際多くの愛液が溢れ、潮が放たれた。
びくびくと痙攣し、絶頂の余韻に浸る悪魔の触角を掴み、大好きな欲望を頭に流し込んでやる。

「なぁ、今どんな気分だ?」

 俺は天使だ。神サマに仕える存在で、一応は神サマの役に立つことに幸せをを感じるようにできている。
だが、俺がこうして悪魔を抱き、感じている幸せは神サマにプログラムされたものではないはずだ。
性欲は神サマにプログラムされたものだろうが、俺はそれを悪魔に向けるように創られたわけではない。
俺は自分で自分の幸せと呼べるものを見つけ出し、手に入れたのだ。こうやって天使と交わる喜びを覚えた悪魔も、それは同じのはずだ。

「あたしも最高に幸せよ。あなたと同じ気分」

 心底満足したような表情で、悪魔が返した。
同時に俺の心によくわからない熱いものが燃え上がる。この前からずっとこうだ。なんだろうこの気持ちは。

「今もたまに人間と契約してるみたいだけどさ、どう? 俺より契約してて嬉しい人間っている?」

「いない……かな。もちろん嬉しいけど、今は人間との契約は淡々とすませちゃうし、あなたとの契約ほどは嬉しくないわね。あんっ! 尻尾いじめないで!」

 尻尾を軽くこしょこしょと擽ってやると、またまた悪魔はいい反応を返した。
性器から愛液がさらに滴り落ち、尻尾はぐねぐねと身をくねらせて俺から逃れようとする。
その様子を見るとまたしても俺の中で性欲とは少し違う何かが燃え上がる。俺はどうしてしまったんだろう。

「でもさ、君は今まで人間との契約がメインだったわけだろ? 天使と契約するほうが嬉しく感じるように神サマに創られたわけじゃないよな」

「あん……そうだけど……ひぁっ……嬉しいんだから仕方ないじゃない」

「へぇ……俺みたいな意地悪で欲張りなやつと契約したほうが嬉しいんだ?」

「あぁんっ! た、確かにあなたは意地悪で欲張りだけどぉ……ひゃんっ! し、尻尾いじめないでってばぁ!」
0452名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 22:44:26.84ID:LcmecgfP
 尻尾攻めをちょっと激しくすると、悪魔はすぐに感じてしまう。
これだから俺は悪魔を攻めるのをやめられないんだ。
でも、ちょっと前から俺は性欲だけじゃなく何か別の感情で動いている気がする。
俺の中でごうごうと燃え滾っているこれは何なのだろう。

「ばかぁ……そうやって……んっ! いつもあたしの弱いところばっかいじめるんだからぁ……! んああんっ!」

「で、「確かにあなたは意地悪で欲張りだけど」の続きは?」

「ばーか! 教えてあげないわよーだ! あっ! クリ触っちゃダメっ!」

 クリトリスを優しく摘んであげると、悪魔の背中が反り返り、全身がびくっと震える。

「へぇ……じゃぁ今日は白状するまで君を感じさせまくってあげようか?」

「やって見なさいよ! ふあんっ! いっぱい気持ちよくしないと白状なんてしないわよ? あぁっ、クリはいじめないでってば〜!」

「そういうこと言われると燃えちゃうね。いっぱい感じさせてあげる」

 そうだ。こうやって悪魔はいつも俺を煽るようなことを言ってくれる。
欲望を得るためでもあるんだろうが、こうやって俺を誘惑してくれるのは嬉しい。
だがこの欲望も俺の中で燃えているものとは違う。

「でも、俺まだ風呂入ってないんだよな。外行った格好でやるのは不潔だろ? 風呂入ってくるよ」

「え……ここまでしといてまた焦らすの?」

 悪魔がちょっと目を潤ませて俺を見る。
そんなこと言ったって仕方がないだろう。もちろん意地悪をする意図もあって俺はこう言っているのだが。

「だって、このままじゃ汚いじゃないか。それとも風呂でする?」

「それもいいかも……じゃ、お風呂いきましょ? あたしが洗ってあげる」

 言うが早いか悪魔が立ち上がり、俺を風呂場へ引っ張る。

「じゃ、俺は君の尻尾を洗ってあげる」

「あはぁっ……?! こ、このえっち!」

 俺が悪魔の尻尾を掴み、撫で摩ると悪魔の全身から力が抜ける。
壁に手を当て、立っているのもやっとのようだ。

「あぁ……またイっちゃいそう……お触りはお風呂まで待ってよ〜……!」

「じゃ、お風呂までは触らないでおいてあげる」

「や、やっぱりダメ! イく寸前なのに焦らさないでぇ……!」

「いや、どっちだよ」

 そんな会話を続けている内に、風呂場へとたどり着く。
ちゃっちゃと服を脱ぎ、ついでに悪魔の服も俺が脱がせて風呂場に入る。
0453名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 22:45:26.91ID:LcmecgfP
「じ、焦らさないでイかせてよぉ……」

「ダメだ。俺が手を洗ってからじゃないとな」

 おねだりする悪魔の様子を楽しみながら、必要以上に石鹸を泡立てて時間を稼ぐ。
泡立て続けていると、とうとう悪魔に限界が来た。

「も、もう我慢できないよぉ……さっきのこと白状するからさ、早くイかせてぇ……」

「そうだった。なんて言おうとしてたの?」

「あなたは確かに意地悪だけど……あなたの心を読んでたらあたしもなんだか段々あなたのことが……」

「俺の心がどうしたの?」

「あなたは自覚がないみたいだけど……読んでるとあたしのことが好きだっていっぱい伝わってくるんだもん……読んでるうちにあたしも……」

 俺の中で、数式の思いもよらない解を見つけたような、その感覚を数十倍にしたようなものが弾けた。
やっとわかった。前から俺の中で燃え上がっているのは、悪魔が好きだという気持ちだったのだ。
確かに、一緒に暮らしていて、体も重ね合わせたりしていたら特別な感情を抱いても不思議ではない。
それ以外にも……俺を惹きつけるものを悪魔は持っていたのかもしれない。

「あたしも……あなたのことが好きになっちゃった……みたいな?」

 途端に俺の中で燃えていたものが激しさを増す。
悪魔が俺のことを好きになった……その単純な事実を受け止めるだけで、俺の胸が高鳴り、全身が熱くなる。
もう疑いようがない。俺も、悪魔のことが好きになってしまったのだ。
 泡を洗い流し、悪魔の尻尾に右手を伸ばす。

「ふあぁぁっ! さ、先っぽダメ……感じちゃ……あっ!」

 開いている左手で触角を掴み、好きだという正直な気持ちを悪魔に流し込む。

「あぁっ……自覚してくれたのね……嬉しい……あたしもあなたのことが……ふああんっ!」

 尻尾への愛撫を激しくし、しゃべりを中断させてやる。俺の意地悪にも、悪魔は喜んでしまうのだ。
最初は俺の欲情を煽るだけでしかなかった姿も、今ではたまらなく愛しい。

「あなたのことが……だ、だいす……あんっ! クリいじめちゃ……!」

 言い切る前に悪魔の足を広げさせ、尻尾の先端をでクリトリスを突っついてやる。。

「ふあっ……あ、あたしにも……あああぁんっ! い、言わせてよぉ〜! あっ! あなたばっかりずるい!」

 悪魔が言えないでいる間も、俺の好きだという気持ちは悪魔に注がれ続けている。
悪魔のほうも好きだと言いたくてたまらないのに、俺がそれを邪魔するのだ。
流石にちょっとかわいそうになったので、しゃべれるように攻め手を少し緩めてやる。
もちろんこれには焦らして意地悪をする意図もある。
0454名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 22:47:17.19ID:LcmecgfP
「あ、あなたのことが大好きになっちゃったの! 大好き! 大好きなの!」

 悪魔の声が風呂場にガンガン響き渡った。同時に俺の中の愛も激しさを増し、燃え上がる。

「そっか……俺もだよ。愛してる」

 言うなりそのまま悪魔のクリトリスにキスをする。
そのまま吸い付き、両乳首も手で攻めてあげる。

「ああああぁぁっ! さ、3点攻めはダメ〜! あたしそれされるのもすごく弱いのよ〜!」

 勃起しきって充血したクリトリスを吸引しつつ、舌で舐める攻撃も追加。
こちこちの乳首も痛みを感じない程度に強く抓ってやる。

「きゃああぁぁっ! だ、ダメよっ! そんなに激しくっ……! ふあああああああぁぁぁっ! もうダメっ!イっちゃううぅぅ!」

 とびきり弱い3箇所を攻められ、もう悪魔は限界が近い。
悪魔が俺の与える快感に悶え狂う姿も、俺の目には愛しく写るのだった。

「い、イっちゃうよ〜! あなたのこと大好き! 大好きいいいぃぃぃぃぃっ!!!」

 俺への愛を叫びながら、悪魔は昇天した。声が風呂場に反響し、まるで何十人もの悪魔が俺への愛を叫んでいるようだった。
体を少し痙攣させながらも、俺が欲望を注ぎ込んでいるおかげか悪魔はまだ元気そうだ。
ちょっとだらしなく涎をたらしながらも、悪魔の赤い目は愛しい人の姿をしっかり捕らえて離さない。

「あぅ……こんな顔見ないでよ……」

 恥らった悪魔が顔を隠してしまう。それでも目だけは俺を見つめたままだ。

「それだけ感じてくれたってことじゃないか。それに、俺におもちゃ攻めされた時のほうがすごい顔してたし」

「でもあなたにこんな顔見せたくないよ〜」

「俺はそれで君の事を嫌いになったりはしないよ。そうだ、もっとすごい顔させたげよっか? コンドーム出してよ。「お願い」だ」

「ま、まだイったばかりなのに〜! 勘弁して〜!」

 そう言いながらも、悪魔は俺の願いに応えてコンドームを出して、親切にも俺に装着してくれた。
悪魔のやわらかい指が俺の棒に触れ、ちょっと俺もびくびく感じてしまう。

「あ、あと10秒だけ待って……そしたら挿れてもいいから……」

 ぜぇぜぇと呼吸を整え、悪魔が俺に待ったをする。
このまま攻めるのはちょっとかわいそうだし、待っておいてあげよう。
 10秒ほど経ってから、悪魔の股を広げて挿入の体勢に持っていく。
悪魔の後ろに俺の翼を回し、尻尾を翼で挟み込む。
そのまま翼を動かして尻尾を弄ってやると、悪魔の体が跳ねた。

「あっ……! 尻尾……尻尾気持ちいい……ふぁんっ!」

 そのまま悪魔の胸を揉みしだき、下には俺の棒をゆっくりと挿し込む。
あっさりと悪魔は俺の棒を受け入れ、完全に飲み込んだ。肉が俺の棒にぎゅっと絡みつく。
0455名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 22:47:51.13ID:LcmecgfP
「ああん……そんなにいっぺんにいじめるなんて反則よ〜!」

 尻尾を俺の翼で擦り、乳首は羽ブラシで擽ってやり、下には棒で刺激を加えてやる。
悪魔の好きな攻めのオンパレードだ。こうされると悪魔はたまらなく気持ちいいらしい。
ちょっと攻めを激しくしてやると、悪魔の喘ぎ声も締め付けも激しさを増した。

「あああぁぁんっ! そ、そうやってあたしの弱点ばっかり……ぃっ! あ! 中はダメ! お願いそんなに激しく動かないでええぇぇぇっ!!!」

「激しくしてないよ。優しくしてるじゃないか」

「あああんっ! か、感じすぎちゃう……からぁっ! あぁっ! 中だけはいじめないでえぇぇっ!!」

 ゆっくり腰を動かしながら棒を最奥に打ちつけ、中を抉ってやる。
俺を飲み込んだ悪魔の下はきつく締まり、貪欲にも俺の棒を捕まえて放さない。
 今でも風呂に入るときに尻尾に触れてしまってオナニーを始めてしまうことはあるみたいだし、
悪魔の膣は俺が数日間をおいてから交わっても、開発された直後の状態を保っているのだろう。
 そして、その開発された秘所が受ける快感を尻尾への愛撫でますます増やしてしまうのだ。
たまに快感で変になってしまうのではないかと心配になるが、幸い悪魔はまだ元気がありあまってるようだ。

「俺のこと、好きか?」

「だ、だから言ってるでしょ! 大好きだってばぁ……」

 顔を真っ赤にしながら気持ちを告白する悪魔に俺の理性は壊れた。
熱く燃え上がる愛の命じるまま、触角を掴み、俺の気持ちも伝えながら唇を奪う。

「んむっ?! ん……」

 俺の唇を受け入れ、悪魔も俺にキスで応える。
俺が悪魔の口蓋や歯の一本一本までをも犯し、次に悪魔の舌が俺の中に侵入してくる。
くちゅくちゅという淫らな水音が風呂場に響き渡る。

「んっ! んん……っ!」

 俺が尻尾を翼で激しく扱いてやると、悪魔の舌の動きが止まった。
感じてしまってキスどころではないようだ。
 次は触角から手を放して羽ブラシで両胸も攻めてやる。

「んぅっ……! んんんんーっ!」

 悪魔が咎めるような目で俺を見てくるが、ここでやめてやる俺ではない。
むしろ、ここでガンガン攻めてやれるだけの欲深さが無ければ悪魔のパートナー失格だ。
 この体勢ではちょっと窮屈だが、クリトリスにも手を伸ばし、摘んでみる。

「んああんっ! ば、ばか! キスしながらクリいじめるのはダメだってばぁっ!」

 反抗する上の口とは裏腹に、下の口の締まりは良くなる。
 俺の下半身から熱いものが沸きあがってくるのを感じる。
そろそろこちらも限界だ。腰が勝手に動き出し、棒が悪魔の最奥を刺激する。

「ふあぁっ! あっ! ああんっ! も、もうダメ〜!」
0456名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 22:50:18.91ID:LcmecgfP
 俺の限界が近いことを察し、悪魔が触角を押し当ててくる。
伝わってくる甘美な欲望にすっかりご満悦のようだ。
つられて俺も嬉しくなってしまう。そして、この嬉しい感情も悪魔には伝わっているのだ。
俺の嬉しい感情で、悪魔もますます嬉しくなってくれる。
そう思うと、更に嬉しい感情が沸いてくる。悪魔を愛しいと思う気持ちも、同時に強くなっていく。

「う……おっ……ごめん。もう無理。激しくするぞ」

 流石にピストンしながらクリトリスを弄るのはこの姿勢では厳しい。
手は胸のほうにうつし、乳攻めとピストンを開始する。

「あっ! あぁっ! だ、ダメっ! ダメえぇぇっ!! あたしもイっちゃうっ!」

 涙と涎で顔をグショグショにしながら悪魔が上辺だけの拒絶の声を出す。
顔には肉欲が強く表れ、俺の体と愛を欲している。
 膣壁が全方位から俺の棒を押さえつけ、射精を促す。
その度に俺は繋がっていることを意識し、快感と征服感を増大させてしまう。
そして、この快感も征服感も悪魔に読まれ、悪魔はそれにより快感を得るのだ。

「うあ……だ、ダメだもう出ちゃう!」

「い、いっしょにイきましょ……?」

「じゃあ……いっしょにイこうか……?」

「あぁ……お願い……気持ちよくしてっ!」

 強すぎる快感に耐えられなくなったのか、悪魔が俺の背中に手を回し、しがみついてくる。
俺の頭も会館に支配され、もう気持ちよくなることと、悪魔を愛することしか考えることができない。
本能のままに腰を打ちつけ、悪魔に俺の怒張を叩き込む。

「んあああああぁぁっ! い、イっちゃう! 大好き! 大好きいいいぃぃぃっ!!!」

「お……れもだよ……あぁっ! で、出るっ!!」

「「ああああああぁぁぁっ!!!」」

 絶頂と同時に、悪魔を愛しく思う気持ちと性感が膨れ上がり、弾けた。風呂場に俺たちの声が反響する。
乳首も、尻尾も、中も攻められ、俺が射精する快感も触角から伝えられ、
悪魔はもう気持ちよくてたまらないというような表情で悶絶している。
俺のほうも、ついさっき自覚した感情が脳内を駆け巡り、まともな思考ができない状態だ。
 少し間をおいて、頭がさめてきた俺が棒を引き抜こうとすると、悪魔はそれを拒んだ。

「ま、待って……もうちょっとこうしていたいの……いいでしょ?」

 あぁ、いいよ。
俺は心の中でそう呟き、悪魔に応える。
 俺のほうも悪魔の背中に手を回し、繋がったままお互いに抱き合うような格好になると、
悪魔は満面の笑みをこぼした。
悪魔の笑顔は何度も見てきたが、これほど満足気で、愛しく感じてしまう表情は初めてだ。
0457名無しさん@ピンキー2012/09/29(土) 22:51:18.20ID:LcmecgfP
「君のことが好きだよ」

 言葉と心の両方で、悪魔に俺の気持ちを伝える。

「あたしも……大好きよ」

 そのままどちらからともなく唇を重ね合わせる。
互いの体液が絡み合い、水温をたてる。お互いにキスはうまくないかもしれない。
だが、二人の愛をぶつけあうことができれば、それでも構わなかった。
上と下の両方の口で繋がり、無言で愛を語り合う。
激しい性交よりもこちらのほうがずっと甘く、胸が幸福感で満たされていく。

「好きだよ……本当に」

「あたしも本当に……大好きよ」

 燃え上がった愛の炎が落ち着きかけていた情欲の炎に燃え移るのにそれほど時間はかからなかった。
結局、夜遅くまで風呂場に響く喘ぎ声が止むことはなかったとさ。
0461名無しさん@ピンキー2012/09/30(日) 03:55:52.96ID:gQ86wL/J
更新してバーの長さにびっくりしたわww
じっくり読ませて貰おう
0464名無しさん@ピンキー2012/10/12(金) 23:18:29.58ID:dCa7k7j1
0465名無しさん@ピンキー2012/10/14(日) 04:48:39.89ID:RRMK2K+E
ちょw超大作杉ワロタw
俺の睡眠返せwそしていい家庭を築いて寿命で氏ねw
0466名無しさん@ピンキー2012/10/14(日) 18:25:03.80ID:ciJbLngz
        ⊂⊃ __
    /⌒\∧,__∧..:\
  / :::丿:: ( *^ー^.): .i:|  保守の時間だよ
 /ノノノ~ .U._  ノJ ソ
       し' し' |
             ☆
            `・。
           。*゚     lヽ⌒ヽフ.⌒γ
          *'``・*。  (・ω・ )   )
          ゚*。.。*゚   .し─J ー‐J
0468名無しさん@ピンキー2012/10/19(金) 21:56:20.74ID:D6FQCJRR
あげ
0471名無しさん@ピンキー2012/10/31(水) 23:19:30.86ID:1dtwAbt1
0472名無しさん@ピンキー2012/11/01(木) 02:06:08.76ID:XkNj59ZD
トンキーかわゆす
0475名無しさん@ピンキー2012/11/09(金) 01:54:29.72ID:tAgYn6WY
ほっ
0476名無しさん@ピンキー2012/11/13(火) 03:41:27.55ID:EVJnHP+C
投下します
・ハロウィンの日に仲のいい天使に悪戯をされてしまう悪魔っ娘のお話です
・天使のパーツは翼のみで輪はありません
・悪魔っ娘のパーツは翼と尻尾です
・天使が悪魔をくすぐるシーンがあります
・前作より短いです
0477名無しさん@ピンキー2012/11/13(火) 03:42:55.48ID:EVJnHP+C
 あたりを見渡せば、視界に飛び込んでくる無数のパンプキン・ヘッド。ここら一帯の雰囲気は、すっかりハロウィン一色になり、誰も彼もがその様子を楽しんでいた。
私もその様子を楽しんでいる者の一人で、既に私のポケットの中は、近所を巡って分けてもらったお菓子であふれかえっている。
プッシュホンを押し、家の人が出てくるまでの間は、胸が高鳴るのを感じる。みんなこの日のために用意しておいた仮装を披露しようと、それぞれ趣向を凝らした格好をしているからだ。
だが、私と一部の者に限っては、仮装はしていなかった。なんていったって、私は悪魔なのだ。ハロウィンは、元々は悪霊祓いの風習だ。
キリストだとか、元々ハロウィンをやっていた宗教などについては、詳しくは知らないが、
悪魔である私はその悪霊にカテゴライズされる存在のはずだし、そんな私がわざわざ仮装をして悪霊に扮する必要は無いのである。
もっとも、中には仮装を楽しんでいる悪魔もいる。特に向かいの古そうな家に住んでいる悪魔のおじさんがしていたゾンビの仮装は、あまりの迫力に悲鳴を上げてしまうくらいだった。
驚く私を見て、いつも通りガッハッハと愉快そうに笑う姿に、私はどれだけの安堵を覚えたかわからない。
他にも、隣に住んでる天使のおねえさんがしているヴァンパイアのコスプレは、クオリティも高くてちょっと色っぽかったし、
ちょっと北へ歩いたところに住んでいる人間さんの仮装は、思わず本物の悪魔と見間違えるほどだった。
 私の彼氏である天使――アングレーの家へと歩みを進める私の足は弾んでいた。お菓子をもらうことだけが目的なのではない。
彼の家にあがりこみ、楽しくおしゃべりしながら、私が集めてきたお菓子を食べることも目的なのだ。
彼の家のプッシュホンを鳴らした私は、これで何度目になるかわからないあの言葉を、マイクに向かって合言葉のように言い放つ。

「トリック・オア・トリート♪」
「あぁ、その声はエリか。待ってろすぐ出るから」

 少しして、ドアから姿を現したアングレーの姿に、私は吹きだしてしまった。
頭にかぶっているのは、この前私と買い物に行った時にハロウィンが近いからという理由で彼が適当にチョイスした、先の曲がったとんがり魔女帽。
ものぐさなアングレーのことだ。ぼさぼさな頭をとかさないまま、仮装ついでに帽子で隠してしまおうとも考えているのだろう。
元々可愛い顔立ちをしている上に、切るのが面倒だからと伸びきった髪を後ろで束ねているせいで、女の子のように見えてしまう。
彼は単に魔法使いの仮装をしているつもりなのだろうが、奇しくも彼のものぐささ等の要素がその仮装を魔女らしいものに仕上げ、
その上にそれが似合っていると思わせてしまうのだ。私はこみあがる笑いを抑えることができなかった。
彼の白の翼は黒い魔女帽や黒服には合わない気もしたが……。

「な、なに人の顔みて笑ってるんだよ? 失礼だろっ」
「だ、だって。魔女の格好がすごく似合ってるんだもん。そういう趣味だったの?」
「なっ、魔女じゃなくて魔法使いだ!」
「え〜? でもどこからどう見ても魔女にしか見えないわよ?」
「な、なんだと〜?! まあいいや。玄関で立ち話もなんだし、あがれよ」
「は〜い。お邪魔しまーす」
0478名無しさん@ピンキー2012/11/13(火) 03:43:43.63ID:EVJnHP+C
 あっさりと怒りの矛を収めた彼の後について、私は家の中へ進んでいく。
束ねられた彼の髪が歩にあわせて揺れるたびに、やっぱり彼は女の子みたいだと思ってしまう。
廊下は片付いているが、いくつかの部屋は所持者のだらしなさを示すかのように、おもちゃ箱をひっくり返したような有様を見せていた。
彼との同棲を考えるのはまだ早いかもしれないけど、この様子では私の未来は、散らかし癖のある彼に悩まされ、片付けに追われるものになってしまう。
これからは私も片付け癖をつけて、彼にも後で注意をしようと決心する私をよそに、彼は口を開く。

「本当は僕のほうからお前んちに遊びに行く予定だったんだよ。そっちから来てくれるなんてな」
「そうだったの? こんな可愛い魔女っ子が悪戯しにきたりしたら、どんな悪戯されてもいいと思っちゃうかも〜」
「だ、だから魔女じゃないってば。怒るよ?」
「そんな可愛い顔で怒っても、怖くもなんともないわよ?」
「う……ひ、人が気にしてることを!」

 顔を朱に染め、羞恥を露にする彼の反応はなんというか庇護欲をそそる。
彼をついからかってしまう私も悪いが、そうやって可愛い顔をますます可愛いものに変えてしまう彼も悪い。
彼は本気で怒っているわけではないし、どこかまんざらでもなさそうな雰囲気も感じるが、
やっぱり男の子としては可愛いよりかっこいいと言われるほうが嬉しいのだろう。

「別に気にすることないでしょ? 顔が可愛いのもあなたの魅力の一つだしねー」

 彼の顔の赤みが増し、羞恥だけでなく幸福感も同時に露になる。
彼は、こうやってストレートに「好き」だとか「魅力」だとか言われるのに弱いのだ。
純粋故に、怒るに怒れなくなって複雑な顔をする彼に、私の心が刺激され、彼がもっと愛しくなってしまう。

「なぁーに照れてるのよ」
「て、照れてなんかないやい。魅力があるって言ってくれたのは嬉しかったけども……」
「照れてるところも、すっごく可愛いわよ? 大好き」
「か、可愛いって言うなってば〜っ!」

 そうこう会話をしている内に、居間へと辿り着いた私たちは、同時に席に着く。
私が集めたお菓子をテーブルに並べ、彼とのおやつタイムが始まる。

「ほら、見て。みんなこんなにお菓子をくれたのよ。大事に食べましょ」
「え、お前が僕んちに来たんだから、僕がお菓子を出すべきなんじゃないの?」
「そうかもしれないけど、二人で食べたほうがきっとおいしいわよ」
「そうだな……。ありがと。ところで、なんでお前はなんのコスプレもしてないわけ?」

 彼が私の格好に疑問を投げかけた。いつも通りの黒服に身を包んだ私の格好は、確かになんの仮装もしていないように見える。
0479名無しさん@ピンキー2012/11/13(火) 03:44:21.20ID:EVJnHP+C
「私は悪魔なんだし、別に仮装なんかしなくてもいいでしょ?」
「そうかー? エリのコスプレ姿もちょっと見たかったな。何着ても可愛いと思うんだけど」

 お菓子を口に運びながら、彼が何気なく口にしたお菓子よりも甘い言葉に、ドキッとしてしまう。

「あ、アングレーのほうがずっと可愛いと思うな」
「な、なんだと〜?!」

 ついつい照れ隠しで彼をからかってしまう私に、彼が軽くだが怒りを向ける。
せっかく話題が変わったのに、また可愛いだのなんだのといった話題にされては彼がかわいそうだ。

「で、でも、アングレーが私の仮装を期待してたとは知らなかったなー。来年は何か着ようかしら」
「そーだなー。ドラゴンの女の子とかいいんじゃない? 翼生えてるんだし」

 確かに、竜娘なんかもコウモリみたいな翼が生えてるし、私が扮するのには適しているかもしれない。

「あぁ、そうだ。そのクッキーにはこれをかけたほうがおいしいと思うよ」
「え? あぁ、ありがと」

 私が口に運ぼうとしていたクッキーに、彼が得体の知れない桃色の粉をふりかけた。
匂いをかいで見ると、甘くて頭がくらくらするような香りがする。口にすると、舌の上をとろけるような甘味が駆け回った。

「あっ……! これ、すっごくおいしいかも。ありがと、アングレー」
「な、おいしいだろ? 実はそれ、女の子をもっと可愛くしちゃう成分が入ってるんだぜ」
「どんな成分よそれは〜? まぁ、アングレーより可愛い女の子なんてそうそういないと思うけどね」
「こ、このっ……! ところで、エリがコスプレしてないってことは、コスプレしてる僕がエリに悪戯する側なんだよな。
そうやって僕をからかうなら、僕もエリに悪戯してあげるよ」

 席を立ったかと思うと、彼は素早く私の後ろに回りこんだ。そして椅子の背もたれ越しに後ろから抱きつき、細い両腕を私の体の前にまわす。

「えっ? ま、待って。何する気?」
「何って……こうするのさ」

 そう言ったかと思った直後、彼は私の服の中に手を突っ込んだ。
無防備な背後から襲われ、大好きな彼に体を触られるという状況に少なからず私も興奮を覚えていたが、
素直に受け入れることはできない。私は極めて敏感な体質なのだ。
彼に体を触られるとどうしても声が出てしまうし、それもだがやっぱり体を触られるのは恥ずかしい。

「お前ってさ、ここ弱いよな」
「ふぇ……そ、そこは駄目。もう可愛いとか言わないから許して」
「どうしよっかなー。お前もそんな嫌じゃなさそうだし、やってあげよっか」
0480名無しさん@ピンキー2012/11/13(火) 03:45:32.74ID:EVJnHP+C
 彼が私の体の中でも特に敏感な部分に手を這わせ、今にも責め始めようとしている。
私は彼をからかう立場から一転し、一気に大ピンチへと陥ってしまったのだ。
身を捩って逃れようとするが、彼はやっぱり男。ちょっと身を捩ったくらいではその腕から逃れることは不可能だった。

「くぅっ……ふっ……」

 彼が、そっと私の敏感な部分にその指先で触れた。そこは……そこは弱いのだ。
翼と尻尾がびくびくっと反応し、私の口からも堪えきれない声が漏れてしまう。

「ま、待って……も、もうからかったりしないから……お願い、そこは許して」
「どうしようか。そう言ってお前が僕をからかったのは、これで何度目だったかな」
「ひうぅっ! ま、待って! 今度のは本当に本当だから……許してっ!」
「許してってのも的外れだなぁ……僕はからかわれた仕返しじゃなくて、悪戯したいと思ってるからエリに悪戯をしてるんだよ」
「ふわあぁっ!! お願いっ! 本当にそこは駄目ぇっ!」

 彼の手が私の敏感な弱点を撫で摩り、掴み、弄り回す。彼の手による蹂躙に、私はすっかり参ってしまった。

「ふぅっ……くっ……んんっ……駄目……どうしても声が出ちゃう……恥ずかしいから許してぇ……」
「我慢してないで、声出しちゃいなよ。きっと今より気持ちよくなれるよ」
「だ、駄目ぇっ……それは恥ずかし……ひゃうっ?!」

 さっきまでのはほんのお遊び。そう言い放つかのように、彼の手の動きが激しさを増した。
確かに、意地を張ってないで声を出してしまったほうが楽になるかもしれない。
だが、私のプライドがはしたなく大声を出すことを許さなかった。それでも、この攻撃はプライドだけでなんとかできるものではない。
そして、私はそのプライドを守り抜く方法なんて持ち合わせてはいなかった。我慢してきたものが私の中で爆発し、弾け飛ぶ。

「あああああははははっ!! お願い! そこ駄目っ!! お腹くすぐるのもうやめてーーっ!!!」
0481名無しさん@ピンキー2012/11/13(火) 03:46:14.27ID:EVJnHP+C
 お腹は、私の最大の弱点だった。自分で触る分には問題ないのだが、彼に触られると途端に猛烈なくすぐったさが私を襲うのだ。
両腕で抵抗しようとするのだが、器用に私の腋の下へもぐりこんだ彼の翼がそれを阻む。
私は襲い来るくすぐったさに、ひたすら耐えることしかできなかった。

「きゃはははっ! ま、待って! もう……あははははっ! もう駄目だから〜! ゆ、許しはははっ!!」
「そんなに反応してくれるなんて嬉しいな。お礼に腋の下もくすぐってあげるね」
「そ、そんなっ! そんなの駄目ー! あああははははっ!!」

 腋の下にもぐりこんでいた翼が、前後に動き始めた。柔らかな羽毛が服越しに擦れ、私の弱点を怖いほど正確に刺激する。
お腹に加えて腋の下まで責められ、もはやくすぐりに耐えることさえも不可能になった。
私に許されたのは、耐え難いくすぐったさに悶え、笑い狂うことだけだ。

「ゆ、ゆるっ……ゆるしはははっ!! まっ……降参! 降参するからぁ! もうやめひははははっ!!」

 腋の下へのくすぐり攻撃が緩んだ……と思いきや、今度は彼の翼が強制的に私の両腕を押し上げて万歳のポーズをとらせ、
両腕が私の黒服をめくり上げる。ゆっくりと焦らすように上がっていく服に、私はいつ下着が見えてしまうのか気が気ではなかった。

「あぁっ……それ駄目……恥ずかしい……ブラが見えちゃうよ……」
「お前は僕に恥ずかしいことを言ったんだし、こうされても文句は言えないよね」
「うっ……それは……」

 とうとう胸のすぐ下あたりまで服がのぼってきた。と思った瞬時に、彼は勢いよく私から服を剥ぎ取った!
私の下着が露になってしまう。羞恥に顔を赤めるのと同時に、私は背後で彼が興奮を露にした気配を感じ取った。

「きゃっ! み、見ちゃ駄目ー」
「恥ずかしいの? でも、お前も僕に恥ずかしいことをしたんだぞ。嫌がられる筋合いはないな」
「は、恥ずかしくてもアングレーに見られるのは嫌じゃないもん」
「そうか。じゃぁこうされても嫌じゃないんだな?」
「え? きゃぁっ!」

 お次は下着のホッチを外し、私の上半身を完全に露出させた。更なる羞恥が私を襲う。
鏡を見るまでもなく、私の顔が真っ赤になっているであろうことはわかった。

「あうぅ……い、嫌じゃないけど恥ずかしいよ……ゆ、許して」
「そーんな可愛い声出してさ、許してもらえると思う?」

 アングレーの両手が、谷間を形成する私の双丘に伸びる。
くすぐられた時と同じように私の両腕を万歳で固定され、抵抗ができない状態だ。
この状況こそ大ピンチと呼ぶに相応しい。私の胸が高鳴っていくのを強く感じる。

「なーんて、胸触ると思った? 嘘だよ」
「えっ? あ、あはははっ! ま、待って! お腹こちょこちょしないでってばー!」

 不意に期待していたのとは違う箇所を責められ、抑えきれない笑いの衝動が次々と私に襲い掛かってくる。
私をその気にさせておいて、突き放すなんてひどい! 尻尾の先で彼の顔をぺしぺしと叩くが、それでも彼はくすぐりを止めてくれない。

「きゃーあはははっ!! ぎ、ギブアップ! もう無理よー!」
「まだ余裕そうだね。腋も直にくすぐってあげるよ」
「そ、それだけは駄目ーっ!」
0482名無しさん@ピンキー2012/11/13(火) 03:46:48.03ID:EVJnHP+C
 剥き出しの腋に、再びくすぐったい感覚が大挙して押し寄せた。
柔らかな羽根が擦れ、両手はお腹の肉を弄び、あらゆるくすぐり方で私の体を蹂躙する。
その上、私が刺激に慣れてしまわないように、責める位置を少しずつずらしたり、緩急をつけたりしてくるのだ。
彼にくすぐってもらうことは嫌いではなかったし、むしろスキンシップとして自分からくすぐってもらったこともあるが、
やはり強いくすぐったさから逃げようと、私は反射的に抵抗をしてしまう。

「ふひゃっ?! 胸こちょこちょするのも駄目ーっ!」

 彼の両翼が私の前の膨らみを包み込んだ。翼から開放された両腕で翼をどかそうと試みるが、私の力ではびくともしない。
胸の先端は、密かにくすぐりに弱い箇所なのだ。それでも腋ほど弱くは無いが、そんなところをくすぐられたら私は……!
だが、無常にも彼の翼は私の抵抗を撥ね退けてくすぐりを開始する。

「にゃふっ! ひ……きゃはははは! ご、ごめんなさーい!! もうからかったりしないから……はははっ! ゆ、許しひぇはははっ!!」

 だ、駄目っ! お願いだから胸をくすぐるのはやめてほしい。
恥ずかしい場所にくすぐったさと快感が同時に襲い掛かり、気が変になってしまいそうだ。 

「うーん……反省した?」
「は、反省しましたっ!! ごめんなさいっ!! もうこちょこちょは許してえひゃはははははっ!!」
「そうか。じゃあくすぐるのは許してあげるよ」

 内心ほっとしたのも束の間。今度は両手が私お腹の脂肪をつかんでくるのだ。

「あれ、前よりちょっと太った?」
「は、恥ずかしいからやめて」
「恥ずかしがるってことは、図星なのかな?」
「ふ、太ってないわよ!」

 断じて、私は前に比べて太ってなどいない。それでも、こうしてお腹の大きさを測られるのは恥ずかしかった。

「お願い……やめてよう……」
「じゃぁ、こっちのサイズを見てあげよっか?」

 お腹責めをやめた彼の手が、お腹よりも上部にあるやわらかな脂肪へと伸びる。
くすぐりに隠れた快感で、すっかりその気にさせられてしまった私には、もう抵抗しようだなんて気持ちは残っていない。私は黙って頷く。

「すっごく気持ちよくしてあげるからね」

 私の耳元で、彼が甘く優しい言葉を囁いた。脳へ直に響くかのような誘惑に、私は脳みそがとろけたようにメロメロになってしまう。

「……でも、こういうことはベッドでするべきだよねぇ……」
「ふえっ?」
0483名無しさん@ピンキー2012/11/13(火) 03:47:18.91ID:EVJnHP+C
 まさか、ここまできて焦らされるとは思っていなかった。
そんな私を無視して、彼は私から剥いだ服と下着をつかみ、ベッドへとかけてゆく。

「あっ?! ま、待って! 服返してよー!」
「寝室に着くまでに僕に追いつけなかったら、これは今日一日没収だからねー」
「そ、そんなっ?! 待ってよ〜!」

 とんでもないことを口走る彼の背中を、半裸で、前を隠しながら追いかける私。
暖房がきいているおかげで半裸でも寒くは無いが、服が無ければ私は困ってしまう。
冗談のつもりで言っているのだろうが、もし本当に一日中上半身裸を強いられたりしたら……。
 二人分の足音が廊下に響くが、彼の足音の音源は、少しずつ私から遠ざかっていった。

「はあっ……はあっ……」

 息を切らしながら走る私を、寝室の入り口に立った彼が得意げに見つめる。

「よーし、これでお前は今日一日裸だね」
「ほ、本気なの?!」
「トリック・オア・トリート」
「はぁ? 唐突に何言って……」
「ほら、悪戯してほしくなかったら、僕にお菓子をちょうだいよ。そしたら服を返したげる」
「え……? お菓子ならさっきあげたじゃない」
「そうじゃなくて、お前がまだ隠してるお菓子をちょうだい」
「……??」
「わっかんないかなぁ。ほら、そこにふわふわしてるマシュマロみたいのを隠してるじゃないか」

 かなり遠まわしな言い方に困惑する私。そんな私がしっかりと両腕でガードしている箇所を指し、彼が言う。
あぁ、そういうことなのかとそれで私はようやく彼の言うことを理解した。だが、羞恥が彼の言うことを受け入れる邪魔をする。
彼と体を重ねるのはこれで2度や3度ではないが、それでもやはり恥ずかしいものは恥ずかしいのだ。

「裸でお泊りするのと、お菓子を渡すかわりに悪戯をやめてもらうのと、どっちがいい?」
「わかったわよ〜……。やるからには気持ちよくしてね?」

 恥ずかしいが、無論彼との行為が嫌なわけではない。それどころか、彼との行為では感じているうちに恥ずかしさが快感へ変わっていくのが常であった。
両胸のガードを解き、ふかふかのベッドに仰向けになると、彼の野獣のようにやらしい視線が私の胸を這い回った。

「本当に美味しそうだね。食べちゃいたいよ」
「食べてもいいから……約束は守ってね?」
「大丈夫、後で服はちゃんと返すよ」

 私が女性として人並みに成長している証を見せ、同時に私の健康状態を示すかのようなみずみずしさを放つそこを蹂躙しようと、彼の魔手が伸びる。
それを拒むことなく受け入れた乳肉は、歓迎の意を表すように、彼の手が揉む以上の力で彼の指を押し返した。
0484名無しさん@ピンキー2012/11/13(火) 03:47:52.00ID:EVJnHP+C
「い、いきなり胸から始めるのはマナー違反よー」
「そうかな? 今日のお前には長い前戯は必要ないと思ったんだけど」
「ちゃーんと愛撫してあげないと、女の子は気持ちよくならないわよ?
でも、言われてみれば今日はちょっといつもより感じる気がするような……」

 いつもなら、一通り全身を愛撫した後に生じるはずの、全身が焼けるように火照る感覚。
それが、まだ少し胸を触れられただけの私に覆いかぶさるように、じわじわと広がりを見せているのだ。
異様さを感じつつも、私の胸は間もなく私を襲うであろう快感に期待を寄せ、その鼓動を早めていた。
強弱をつけ、乳腺と脂肪を交互に責め、私を焦らしつつも的確に性感帯を責める手の動きが、更に鼓動を加速させる。

「さっき、エリのクッキーに僕が粉をかけたろ? 女の子が可愛くなる成分ってのは、実は……」
「えっ? も、もしかしてあれって……」
「うん。お前が察してる通り、あれは媚薬だったんだよ。そろそろ効いてきてるでしょ?」
「ちょ、ちょっとそういう悪戯はひどいんじゃない? 先に言ってよー」
「嫌なの? エリが嫌だって言うなら仕方ないね……」

 彼の手がその動きを止めると、私の胸に襲い掛かっていた快感が嘘のように消えた。
だが、じんじんと彼の愛撫を求めるような胸の疼きは残り、私の精神を削り取っていく。

「私が我慢できなくなっちゃうの……わかってて薬入れたでしょ?」
「正解。今まさにお前は焦らされて我慢できなくなっちゃってるとこだと思うけど、これも当たってるよね?」
「大正解よ……。もう、私の胸をこんなにしてくれちゃって……!」
「顔真っ赤にしちゃって……可愛い。女の子を可愛くする成分って言っても、嘘にはなんないね」

 慌てて顔を逸らす私のことを、彼がクスクスと笑う。女の子みたいな顔をしているくせに、私の豊かな乳肉を貪る手の動きはまるで野獣のよう。
雄の願望がくっきりと鮮明に浮かび上がった表情で見つめられると、私のほうも魅了されたようになってしまう。

「エリ……このマシュマロ、すっごくおいしいよ」
「い、やんっ……な、舐めないで〜」

 私の乳肉の中でも一際敏感な、右胸の付け根のあたりを舌が這い回る。
開いている右手は私の左の胸の付け根をくすぐり、左手は腋を揉む。
巻き起こる快楽の嵐は私の理性を吹き飛ばし、雌の本能を剥き出しにさせた。

「や、やんっ……駄目ってば……あぁっ……ば、ばかっ」
「このマシュマロ、先っちょにグミみたいのがついてるなぁ? このグミも、僕にくれるよね?」
「あぁっ……乳首はやめて……」
「それじゃ、いっただきまーす」

 彼の口が、天を突くかのように起き上がった桃色の突起に接近し、それを口に含む。

「あっ、あぁっ……?!」

 胸の先端を痺れるような快感が襲い、頭の中に雷が落ちる。意識を飲み込むような快感に抗おうとするが、
とても堪えきれるものではなかった。薬によって敏感になってしまった私の体は、
普段以上に強烈な快感を脳に叩き込み、理性を暴力といってもよいほどの快感によってたたき伏せたのだ。

「んんんっ……! か、感じちゃう……やめてぇ……」

 吸引し、舐めまわし、時には歯を立てる。その際も反対側の突起は彼の手によって弄ばれ、
汗だくの腋も蹂躙を受けている。両手を遊ばせることなく、常に全力で私を感じさせようとかかってくるのだ。
おまけに、私の体は彼の手によってある程度は既に開発されてしまっているのだ。
私がこれで快感を感じない道理は無かったし、快感から逃れる方法も無かった。
そして、翼の生え際のあたり――コウモリの腋にあたる部分も密かな性感帯だ。
そこを揉まれると、人間の腋にあたる部分よりも感じてしまう。
0485名無しさん@ピンキー2012/11/13(火) 03:48:24.18ID:EVJnHP+C
「このグミもおいしいね。ありがとうエリ」
「ああんっ! そ、そこばっかりぃ……感じるとこなのに……あっきゃあぁっ!! 噛まないでーっ!」
「おいしいよ。エリのおっぱい。もっと気持ちよくさせてあげる」
「はうぅんっ……! か、噛みながら……あうんっ! つねらないで〜っ!」

 尖りに尖った突起を襲う彼の責めは執拗で、責められる度にそこは硬度と感度を増してしまう。
快感の嵐によって私の秘密の場所はとうに決壊し、いやらしい体液で自身を湿らせている。

「そうだ。のどがかわいたなぁ?」

 それを見透かすかのように彼が言い、私の下半身にその魔手が伸びる。

「ここに……飲み物を隠してるね? もらってもいいよね」
「そ、そこは駄目っ!」
「安心して。一滴残らずラブジュースを飲んであげるから」
「や、やめて〜っ!」

 彼が右腕で強引に私の腰を持ち上げ、左手でズボンを下ろしてゆく。
露になったのは、湿り気を多量に帯びた私の下着。いよいよ最も大事な箇所を犯されるのかと思うと、興奮が止まらない。
ズボンを突き破ろうとするかのように膨れ上がった彼の欲棒も、その身をさらに勢いづけたようだった。

「あ、アングレーってば。お願い、そこはやめて。ね? そ、そこだけは……」
「やめないよ。エリが僕を恥ずかしがらせたんだから、エリにも恥ずかしい目にあってもらわないと」

 火の点いた彼が行為をやめてくれるはずはなかったし、本気でやめてもらうつもりも無い。
だが、強すぎる羞恥が私に黙っていることを許さないのだ。私の口だけの拒絶を跳ね除け、彼が下着に手をかけた。

「お、お願いっ! もう可愛いなんて言わないからぁ……こちょこちょしてもいいわ。だからそこはやめて〜!」
「くすぐりプレイがいいの? そんならまんこ舐めながらくすぐってあげる」
「そ、それはもっと駄目〜っ!」

 口では嫌がる私を無視し、私の下着を彼がずり下ろす!

「きゃーっ!! み、見ないで〜っ!!」

 遂に露になってしまった私の最も大事な部分。そこを容赦無く突き刺す彼のやらしい視線。
その状況に私も少なからず覚えた興奮により、分泌される体液の量がさらに増した。
卑猥な匂いを放ち、急かすようにその媚肉を蠢かせ、私の急所の全てが意に反して彼を誘惑する。

「だーいすきなエリのまんこだもの。いっぱい見てあげる」
「も、もう駄目っ! 許してよ〜!」
「許さないよ。さ、エリの大好きなクンニとくすぐりプレイをしようか」
「や、やめて〜っ!」

 私の急所を、ぬめぬめとした暖かいものが這い回る。

「ひゃあんっ!」
0486名無しさん@ピンキー2012/11/13(火) 03:48:55.96ID:EVJnHP+C
 急所への責めは執拗だった。割れ目を横切るように舐めたかと思うと、次は割れ目をなぞるように舐め、さらにその次は秘粒周辺まで舌を持っていき、焦らす。
その度にぬちゃぬちゃと猥雑な水音が巻き起こり、私と彼の興奮を同時に刺激するのだ。そして、同時に行われるのは両手によるくすぐり責めだった。
おへその下辺りを撫でたり、下乳をくすぐったり、脇を揉んだりと、私の急所に行われている責めに負けず劣らずそれは多芸で、
私を追い込み、理性という皮を剥いで私を野獣のようにしてしまう。

「あ、アングレーっ……音立てないで! やんっ! 駄目っ! 舐めないでっ! こちょこちょも駄目っ!」

 私の急所全体を彼が舐め上げ、一滴も逃すまいと分泌される粘液の全てを貪りつくす。
恥ずかしいはずなのに、その羞恥さえもが快感に変化し、私の心も徐々に侵略してゆく。
そして両手による責めによって生じたくすぐったい感覚は、私の全身に広がりを見せていた。
込み上げる笑いの衝動をなんとか抑えても、全身に震えが走り、大人しくしていることを許さない。
そして私が身を震わすたびに、私のいやらしい双丘がぷるぷると揺れるのだ。

「いやあっ! そこは駄目っ!」

 揺れる双丘の頂点に、灼熱と電撃を混ぜ合わせたような快感が走った。同時に、秘粒に襲い掛かる生暖かい感触。
私の3大弱点をとらえた彼の目が満足気に細まった。

「や、やだっ! お願い、それだけはしないで。それされるとおかしくなっちゃう……! ああああぁっ! やめてぇぇっ!!!」

 私の反抗する言葉が合図だったかのように、その責めは苛烈さを増大させてゆく。
双丘の頂点は快感の暴風雨に見舞われ、燃えるような快楽が荒れ狂っている。

「ふぁんっ! ち、乳首が……あぁっ! 乳首こしこしってしないでっ! だ、駄目〜っ!!!」

 同時に、秘粒を襲撃する快楽責めもその激しさを極めた。さっきよりもずっと多量に放出される愛液を吸い尽くそうと、
彼の口が秘粒に吸い付き、私の理性が壊れてしまうほどの快感を送り込んでくるのだ。

「そ、そんなっ……クリトリス吸っちゃ駄目っ! あんっ! あんっ! や、やめっ……ほんとにっ……! くあぁぁぁんっ!!」

 流石、何度も体を重ねているだけあって、私がどうすれば感じるのか把握しつくしている。
恐怖を覚えるほどの快感に悶えつつも、期待を寄せる私に彼が更なる追い討ちをかける。
既にその硬度を最大まで上昇させた双丘の頂点をつねるのと同時に、同じく硬化しきった秘粒を甘噛みしたのだ。

「にゃひゃああああぁぁぁっ!! か、カミカミしないでっ! あぁっ! き、気持ちいいよおっ!! もう駄目ぇぇっ!! おかしくなるっ!!」

 弱点という弱点を責められ、私はすでに絶頂のすぐ手前まで上り詰めていた。
だが、今私を襲っているのは快感の初期微動に過ぎず、本当の快感と呼べるものはこの後に襲い掛かってくるのだ。
私は、全身がそれを受け入れる準備をしているのを、ひしひしと感じ取っていた。

「あああぁっ!! か、体が熱いよっ!! もう駄目! イくっ! イっちゃうっ!!」

 よがり狂う私にトドメを刺そうと、彼はいつも私を絶頂へ導く時と同じ責め方をした。
一度間を置いた後、せーので同時に先端2箇所と秘粒と責めるのだ。
今までの快感全てを束ね、凝縮したような私の許容量を遥かに超える快感が吹き荒れた。
0487名無しさん@ピンキー2012/11/13(火) 03:49:48.99ID:EVJnHP+C
「あああああああぁぁぁぁっ!!!」

 眼前で弾ける火花に、ブラックアウトしていく視界。視界に映った彼の顔に愛しいものを感じると、私は目を閉じた。
いつも私は昇天する時に、一瞬意識を失ったようになってしまうのだ。
だが、今回の彼はそれで責めを緩めることはしなかった。私を強制的に四つんばいにさせ、耳元で甘い言葉を囁く。

「もっと、気持ちよくしてあげる」

 脳を直に揺さぶるような言葉に、私はノック・アウトされてしまった。昇天して放心状態になった私に、こんな誘惑をするなんて卑怯だ。
そそり立つ自身の雄を出し、四つんばいになった私の背後に回る彼。私の中の雌が膨れ上がり、それが私の急所から漏れ出すのを感じる。

「僕のうまい棒を、喰らえっ!」

 彼のふざけた言い回しに噴出しそうになるのをこらえながらも、私の雌で彼の雄を受容する。
私が思っているよりずっとあっさりと、彼のうまい棒は私の奥へ、奥へと侵入していく。
その際も、うまい棒は私が気持ちよく感じる箇所を刺激し続けるのだ。
快感と同時に襲い掛かる力が抜けるような快感に対抗しつつも、私はそれを受け入れていた。

「やあっ……はあんっ……あぁ……中で……アングレーのがっ……どんどんおっきくなってるよう……」
「どうだ、僕の棒は? うまいだろ?」
「お、おいしいよぉ……あんっ! じ、Gスポットに擦れてっ……すごいことになってるぅ……!」

 膣壁の、明らかに他に比べ隆起があり、感触も違う部分。そこを、うまい棒が執拗に責めるのだ。
これだけでも私は体がとろけてしまうほどの快感を感じているというのに、彼が私の体の前に手を回し、秘粒を探り当てる。

「やっ……! そ、そこもいっしょに責められたら……!」
「僕が中でイくまでに、エリのことを2回ぐらいはイかしてあげるよ」
「や、やめてぇぇぇっ!!」

 火が点いた彼の手は止まらなかった。Gスポットと同時に、秘粒にも責めを開始する。

「いひゃあああああぁぁっ!!!」

 刺激に反応し、硬くなったGスポットと、勃起しきった秘粒。
どちらが最も敏感な場所なのか人によって意見が分かれるが、私は今その双方を大好きな彼に責められているのだ。
それで感じない理由は皆無であったし、それによって中の締りが良くなり、私のほうから彼にGスポットを押し付けてしまう形になるのも、必然と言えた。

「ひゃあああっ!! く、クリトリスは勘弁……っ!! あぁ、駄目ぇ! またイくうぅぅっ!!」

 私が達した途端、中の締りが更に良くなり、肉壁が押し付けられて私が受ける快感が増大してしまう。
そしてその瞬間、彼のうまい棒は私の最奥部に到達してしまった!

「ここが一番奥かな。たくさん突いてあげる」
「んああんっ!! お、奥とGスポットとクリトリスいっぺんにいじめるのやめてぇぇっ!!」

 うまい棒が最奥部をズンズンと突く度に、子宮へと振動が伝わり、全身の官能が呼び覚まされる。
快感に泣き叫ぶ私の顔は既に涙と鼻水と唾液で滅茶苦茶だ。彼が私の表情を確認できないバックから犯していることに、少し感謝してしまう。
0488名無しさん@ピンキー2012/11/13(火) 03:51:02.29ID:EVJnHP+C
「や、やめっ……もう無理っ! お願い! 早くイってぇ……!」
「僕も、そろそろ限界かな……!」

 今の彼の言葉に、どれだけの安堵を覚えただろう。この快楽地獄も、とうとう終わりが見えてきたのだ。
無論、苦しかったり、痛かったりするわけではない。だが、快感も過ぎれば毒と同じなのだ。
私の中で暴れまわる過量の快感に、私の体も悲鳴を上げている。ほどほどにしないと疲れが明日以降に響いてしまう。
 最奥部を突く彼の棒は、確かに限界が近いようで、その身を最大限に膨張させながら、どくどくと脈打っている。
しかし、私がもう一度限界を迎えるほうが、彼の限界よりも早かった。

「ああああぁぁぁっ!!!」

 肉欲を貪るうまい棒が、またしても私を天まで導いた。全身を貫くかのような快感が走りぬけ、余韻が全身を痙攣させる。
そして私を幾度と無く昇天させた彼の棒にも、とうとう限界が訪れたようだった。

「うっ……で、出るっ……!」

 引き抜かれた棒から、私の背中へと白濁の粘液が撒き散らされた。私の黒い翼にも、白のねばねばが絡みつく。
今だ。ベッドのシーツは既に二人の体液で汚れきっているんだし、これ以上汚しても今更怒られはしないだろう。
私の顔から流れ出した体液を、ゴシゴシとベッドに押し付け、きれいになった顔で彼のほうへ振り向く。

「も、もう……アングレーってば、いつも私が泣いちゃうくらい感じさせてくるんだから……」
「ごめんね。触ってると喘いでるエリが可愛くなってくるから……つい、ね」
「なっ……か、可愛いだなんて……もう! からかった私も悪かったけどさ、これからは黙って媚薬入れたりとかしないでね?」
「……ってことはことわって、了承を得てからなら入れてもいいんだ?」
「ま、まぁ……そういうこともあるかもしれないし……そのぶんにはいいんじゃない? とにかく、あんな悪戯はもうしないって約束してよ」
「わかったよ。もうしない」

 私はまだ体が熱くてへとへとなのに、彼の返答は妙に落ち着いていた。
所謂賢者タイムと言って、男性がその棒から子孫をぶちまけた後に、心が落ち着くのは知っていたが、
こうして見ると私にはやはり興奮していた時とのギャップが不思議に思えてしまうのだ。

「でも……アングレーの方から久しぶりに誘ってくれたのは嬉しかったな。今度私の方から誘ったら、またえっちしてくれる?」
「そ、そりゃもちろん……エリがしたいって言うなら……」

 さっきまで乗り気で私を犯していたのが嘘のように、彼が顔を真っ赤にしてもじもじと態度を小さくする。
その様子を見ていると、やはり私の中にある感情が込み上げてきてしまうのだった。

「顔真っ赤にしてるとこも……やっぱり可愛い!」
「あぁっ?! ま、また可愛いって言った!」
「あっ! ご、ごめんなさい! ついうっかり……」
「さっきもうしないって言ったばっかりなのに……今日という今日は許さないぞ。泣くまで犯してやるっ!」
「えぇ?! ま、待って! これ以上されたら私疲れちゃう!」
「大丈夫だよ。さっきの薬にはえっちしてもそんなに疲れなくなる成分も入ってるから」
「だからどんな成分よそれは〜?! あぁっ、待って! 許して〜!」

 私は感じすぎて疲労が蓄積されることを心配していたが、あくまでそれは心配に留まり、言われてみればそれほど疲労がたまっていない感じがした。
これ以上気持ちよくされてしまったら、私はどうなってしまうのだろう。そんな心配を踏みにじるかのように、彼は私を押し倒し、双丘にその魔手を迫らせる。

「エリがお菓子をくれたお礼に、お菓子より甘ーい悪戯をしてあげるね」
「あぁ……そんな……もう許して。ね? 謝るから〜」
「あれ? このグミ、さっきと同じくらい硬くなってきてるね」
「いやっはぁんっ! ち、乳首駄目〜!」

 甘い刺激が、双丘の頂点を走った。それにより、再び呼び覚まされる私の官能。
それからまた二人で激しく交わって、それこそお菓子より甘い言葉を囁かれたりするのだけれど、
快感に支配された私の頭にはもやがかかったようになり、彼に何をされているのかもよくわからず、
ただ単に彼と幸福で気持ちいいことをしているという事しか理解はできなかった。
結局、次の日には二人ともえっちし疲れてアングレーの家で寝たきりだったとさ。
0494名無しさん@ピンキー2012/12/05(水) 01:52:22.93ID:FBQfx+Pa
あれ? パッと見た限りじゃ保管庫に青肌や赤肌の悪魔いなくね?
前者は悪魔の中では割とメジャーなジャンルだと思ったんだがなぁ
肌の色の描写書き直すか
0496名無しさん@ピンキー2012/12/20(木) 00:32:09.29ID:7mCPgkbD
0501竜の伝承2013/01/16(水) 20:38:20.20ID:o24nSI/x


彼は持つべきものを持たずに生を受けた。
兄弟達は、彼を別け隔てなく、情を込めて育てた。
持つべきものを持たぬ彼にはそれは屈辱だった。
長じるに従って彼は鬱屈し、ねじ曲がっていった。
ある時、彼は兄弟の持たぬものを得た。
彼は、兄弟を追い落とした。
その痕跡は、各地に残されている。



華奢な身体に、ドレッシーな衣装をまとい、iTunesで流行のポップスを口ずさむ彼女は、天使。
神への信奉を小さな胸に抱いて、悪魔を狩るために地上に降り立った。
ほどなく悪魔を見つけた。
悪魔は路地裏の崩れたブロックに腰掛け、ビール片手に賑やかな表通りを眺めていた。
「やあ、天使ちゃん、今日も見回りかい?」
「馴れ馴れしい口を聞くな、お前の言葉なぞ聞きとうないわ、耳が穢れる!」
天使は戦いを挑んだ。
悪魔は天使を軽くいなし、組み敷いた。
細い背中に馬乗りになって、天使の耳元に唇を寄せる。
「ねえねえ、君の主様は、相変わらずお気に入り侍らせて遊説三昧の日々?」
「この外衆が!親しげに御名を穢すなっ、あのお方は、この世界が平和と慈愛で満ちるよう、祈りを捧げておられる!地上に災いを振り撒くお前たちが軽々しく呼んでいいものではないのだぞ!」
大の男ですら竦み上がる怒気を孕んだ天使の憤り。
被さるように響いたのは、悪魔の笑い声だった。
「じゃあさあ、君、ちょっと頭をあげてごらん」
悪魔が表通りの喧騒を指差す。
天使の視線の先には、いわゆる不良学生が会社帰りの中年男の財布をむしり取る光景があった。
「どう思う?」
取り立てて騒ぎ立てることでもない、と天使が答える。
「あの男の信心が足らぬ故の帰結だ、おおかた後ろ暗い真似でもしているのだろうよ」
「あらそう、じゃ、君の信心も試してみようか」
悪魔の掌が、天使のうすっぺたい乳房をまさぐり始めた。
掌で、乳房をこね、押しつぶし、撫で回す。
「何をするか!」
「ちょっとした賭だよ」
悪魔の腕を振りほどき、天使が両腕で胸を隠す。
「ああ、君やっぱり処女だね」
「当たり前だ!神に仕える者が、不潔な行為に耽る訳がないだろう!」
「でもさあ、君がその携帯音楽プレイヤーで聴いてた歌、そのものズバリ、淫らで下品な性行為だぜ?」
「嘘…愛を昇華した讃美歌じゃないの…?」
「嘘なもんか、悪魔は嘘が嫌いなの、知ってるだろ?」
天使の頬が紅潮し、続いて、血の気がひいたように青ざめた。
膝が崩れ、頭を垂れる天使。
「私…穢れた…見捨てられた…?」
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