スラムダンクでエロパロ4
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0001名無しさん@ピンキー2009/05/06(水) 23:19:41ID:yRz43pai
週刊少年ジャンプにて連載されたスラムダンクのエロパロスレです
気に入らないカプやシチュには紳士淑女らしくスルーで対応しましょう
オリキャラ出す場合は注意書きして下さい

前スレ
スラムダンクでエロパロ3
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1193453431/l50
0383名無しさん@ピンキー2011/01/12(水) 01:03:11ID:wgUZRlLh
>>380>>382
ままmまさか期待してくださった方がいらしたとは・・・(汗
保管庫が神すぎて涙目なんですが、エロパロ板に相応しいものを頑張って書いてみます
0384名無しさん@ピンキー2011/01/12(水) 07:22:30ID:mLUcGjCl
>>383
期待して待ってます。
最近作品が少ないから、エロじゃなくてもいいし短い話でもいいから読んでみたい。
0385名無しさん@ピンキー2011/01/25(火) 18:40:09ID:3EHhhMTw
牧と松井さんが読んでみたい。
某サイトで見つけたカポー。
0387名無しさん@ピンキー2011/02/09(水) 21:28:27ID:AUSxKBUA
ケータイサイトで流川×藤井ちゃん見つけて絶賛脳内祭り中・・
ここでもぜひ読んでみたいです
0388501 ◆Zt9AGvS4hE 2011/02/10(木) 22:33:27ID:CAp3a8Ij
一つ出来たので載せます。
>>386>>387
即ネタをいただきました。
エロまでものすごく長いです。
長文苦手な方スルーお願いします。
0389流川×藤井さん2011/02/10(木) 22:38:53ID:CAp3a8Ij
藤井は指の痛みにうぅ…と小さく呻いた。
ずっと握っていて温まってしまった彫刻刀を、唇を噛んで睨む。

この日、選択授業の美術で課題の木版画が遅れていた者が居残りをくらっていた。
時計の針は6時半を示し、外は薄暗くなり始めている。
少しも進んでいないように見える自身の作品を見て何度目か分からないため息をついた。
晴子と松井と同じく音楽を希望したというのに、人数の少なかった美術に回された事を今更ながら悔しく思う。
えい。えい。と夢中で彫るも赤く腫れ上がる手は彫刻刀を握る度にじくじくとした痛みを与えていた。
教室には既に藤井とあと一人しかいない。
隣から聞こえる寝息にそっと様子を伺うと予想通り流川は彫刻刀を握ったまま気持ちよさ気に船をこいでいる。
切なくなってもう一度ため息をついた。
自分は流川のようにずっと寝ていたわけではない。不本意ながらも真面目に授業を受けていたのだ。
ただ…ただ予想以上に彫る部分が多く、人並み以下の握力しかないのがアダになってしまっただけなのである。
先程ちらりと見た単純な線の流川の下書きからすると、少し集中すればすぐにでも終わりそうだった。
流川に先に帰られるのはどうにも悔しい藤井は焦りを感じ、痛みを堪えて眼下の板に取り組む。

ガリッ!!
「…ム。」
シンと静まり返る教室に、呑気な声と不吉な音が響いた。
音が鳴った方を見ると同時に仰天する。
ぼんやりと眺める流川の視線の先にはボタボタと板に血を滴らせている真っ赤な手があった。
「きゃあっ!!血!血が出てるよ流川くん!!」
「見れば分かる。」
寝ながら彫刻刀を握っていれば当然なのか、そのまま手の甲を切ってしまったらしい。
教師が流川を起こして殴られるのを見たことがあったのでそっと寝かしていたが、
怖くとも声をかけておくんだったと後悔した。
保健室に行こうと席を立つ流川。そうとは知らずに藤井は無防備に下げられた傷口に集中している。
0390流川×藤井さん2011/02/10(木) 22:44:49ID:CAp3a8Ij
「だ、だめ!!」
少女の大きな声に身体をビクンと跳ねさせる流川。少し癪で仏頂面を作る。
そんな事には気付かない藤井は素早く流川の手を取ると肩まで持ち上げた。
「傷は心臓より上…で、ぎゅって……。」
ブツブツと呟きながら藤井は先日の応急処置の授業を思い出していた。
赤く染まる手はもはやどこが傷口なのかも分からない。
鼻に付く血の匂いに藤井はパニックに陥りながらもなんとか助けようと必死である。
止まらない血は傷の深さを物語っていて、
自分の処置如何でバスケ選手として有望な流川の人生を左右してしまうような重責を感じた。
「傷はこ、これかな?」
「こっちだろ。」
流川がパカッと開いて見せた傷に卒倒しそうになりながら
持っていたハンドタオルでそこを押さえきつく握り締めた。
紺色のハンドタオルがじわじわと赤く染まっていく。
「わ、わ、……うわぁああ〜。」
「おい、離せ。」
「だ、大丈夫!これくらい…!バスケするには問題ないよ!」
半ば自分に言い聞かせるように真っ青になりながら笑ってみせる藤井に身体を引く。
『これは左手だ』と彼女に教えてやりたい。
しかしそんな事を言い合っていても仕方ないので、ひょいと手を抜くと流川は身体を反転させた。
「保健室行く。」
哀れなほど蒼白に眉を下げる藤井にさすがの流川も気が引いて、その単語を発した。
藤井は混乱の為全く思いつきもしなかった答えにハッとする。
「あっ、あ!そっか。そうだよね。ご、ごめんなさい。全然思いつかなくって。」
今度は怒られた子供のように身を小さくする女に、流川は無性に居心地が悪くなった。
なんだか調子の狂う少女である。
さっさと立ち去ろうとドアに向かう視界に、手に巻かれた紺色のハンドタオルが映った。
振り返ると胸の前で指を組み、手術を見守るような様子で見つめる藤井。
「これドーモ。………おい、拝むな。」
あっ!と言うと藤井は絡めた手を離して背に回す。
見止めて流川はようやく教室の外へ出た。
「大丈夫だからね…心配しないで!」
閉じた扉の向こうに聞こえる怯えた声に、流川はたまらず噴出した。
「どあほう。青い顔して何言ってんだ。」
小さく呟いた声は静かな廊下に飲み込まれた。
0391流川×藤井さん2011/02/10(木) 22:49:10ID:CAp3a8Ij

次の日の放課後の美術室。
騒動のお陰もあり進まなかった居残りの木版画に、今日も向かい合っている藤井。
昨日と同じく木を彫る音は一つだけ。
ただ違うのは…。
(み…見られてるよね…。)
先ほどから机に肘をついた状態でじっくりと藤井を見つめている流川。
(なんだろ。どうしたのかな。)
何か自分がしたんだろうかと藤井は記憶をめぐらせた。

確か、遅れて教室に入ってきた流川と目が合ったので「怪我大丈夫だった?」とかそんな事を聞いただけだ。
流川も「ああ」等のそっけない返事しかしなかったし…いくら思い出しても今日の会話はそんなものだった。
(え…っと…。)
視線に耐えられなくなり藤井は顔を上げた。
横目でちらりと見るとやはりなんの臆面もなく流川が見つめている。
「なんだよ。」
今まさに藤井が言わんとした言葉が、不思議そうな流川の口から出てきて驚いた。
「えっ?ううんなんでもないけど…あの、どうしてそんなに見てくるのかなぁー…なんて…あはは。」
見事な空笑いがシンとした教室に響く。
「?」
まるで藤井がおかしな事を言ったように、流川がきょとんと不思議な顔をした。
「……えぇっとぉ…。あっいいの。その、ごめんね。」
空気に負けてなんだか謝った。
気を取り直して彫刻刀を握りなおす。
(流川くんって…晴子には悪いけどちょっとヘン…。)
隣からの視線を感じなくなり、ホッとしながらも気になる藤井はまたも横目でチラリと見た。
考え込むように顎に手を置いている流川が宙を眺めている。
何かに気付いたように向き直る流川に藤井は声が出そうなほど驚いた。
藤井を見る流川の顔も、同じく驚いているようだ。
「見てた。お前の事。」
「う、うん。」
どうやら藤井を見ていたのは無意識だったらしい。
暇で見ていたのかと納得しかけた藤井を、再び見つめながら考え込む流川。
逸らされることのない真っ直ぐな視線に恐縮しながら男の考えが早くまとまる事を祈った。
「悪いか。」
唐突に居直るように言われて藤井は言葉を失う。
気分は道を歩いているだけでイチャモンをつけられた中学生だ。
0392流川×藤井さん2011/02/10(木) 22:57:01ID:CAp3a8Ij
汗が滲み出した顔で視線を横に逸らしていく。
「悪くない…です。でも、私なんか見てても…面白い事ないと思うけどなぁ〜。」
精一杯の作り笑いでなるべく刺激しない言葉を選ぶ。
「まあ、うん。」
すかさず返ってきた相槌に静かに傷つく藤井。
「けど、気になる。」
微妙な笑顔を浮かべたままの藤井がカチンと固まった。
「お前が夢まで沸いて出た。なんか気になる。」
「わ、沸いて出たって…。」
言い方に引っかかりを覚えるものの、聞き方によっては告白のような言葉に藤井の顔が一気に赤らんだ。
彼女の人生で『気になる』と言われたのも『夢に出た』と言われたのも初めての経験だ。
みるみる心臓が高鳴っていくのを感じる。
「あ、あ、あの…る、流川くんってモテるよね。私の友達も憧れてるコがいるんだよ!」
なんとか別の話題を見つけることに成功した。
とっさに晴子を思い出したのは、友人の好きな男にドキドキした罪悪感からかもしれない。
「そのコもね、流川くんが気になるって言ってるん……あっ!ううん違うの!
 別に流川くんが私に憧れてるって言いたいワケじゃなくて…!」
「…顔赤くねえ?」
「えっ?赤い?赤くなんてな…ううん赤いかも。気分が悪いのかも!」
ズイと顔を覗き込んでくる流川にもはや目が回ってきた。
震える手で机の上の材料を片付けるとバッグを掴んで立ち上がる。
「私帰るね。が、がんばって!」
ふいに立ち上がった流川が走り去ろうとする藤井の腕を掴んだ。
自分の二の腕を掴んでいる大きな手を目に映すと、藤井はよく分からない状況に動けなくなる。
「…ぁ…。」
言葉も出ずに、とにかく真っ赤な顔が見られないよううつむいた。
一方流川も無意識に引きとめた己の行為を不思議に思っていた。
見下ろせば確かに自分が少女の腕を掴んでいる。
どうしてこういう状況になったのか。招いておきながら流川はぼんやり考えた。
「あの…る、流川くん…?」
身体を引きながら恐る恐る見上げる藤井と視線が合う。
頬は赤く、眉は下がり、速い鼓動のため少し呼吸が浅い。
彼女の顔を一通り眺めると芯から起こる熱が流川の身体に広がった。
とっさに肩を引き寄せる。
きゃっと叫んだ小さな声は流川の口内に消された。
微かに触れた唇は柔らかく、藤井から甘い香りが立ち昇る。
顔の角度を変えてより深く触れようとすれば、強く押された身体が離れた。
目を開けると下方に見えるうつむいた黒髪が、そのまま教室から飛び出していく。
何が起こったのか分からない藤井はもとより、流川もこの事態に驚いていた。
0393流川×藤井さん2011/02/10(木) 23:00:40ID:CAp3a8Ij
不規則に重なるボールの音。
休憩の号令がかかると皆散り散りにタオルを取りに行く。
汗を拭きながら、流川はいつもの出入り口にいる3人組を見た。
右端に立つ藤井は全く流川を見ようとしない。

あれから藤井は居残りに来なくなった。
その内に流川の簡単な木版画が終わり、美術室で二人になる機会もなくなった。

「晴子、暇ならこれを安西先生に返しに行ってくれ。」
流川の視界を遮った赤木が晴子に近付く。
数十冊のバスケット雑誌がぎっしり入った紙袋二つを、ずいと前に出した。
えーっと言う声に続き「重い〜!」と晴子の悲痛の声が響く。
そんなやり取りの中、藤井が晴子に助け船を出した。
「晴子、私持っていくよ。ちょっと教室にも忘れ物があったんだ。」
「え?いいよいいよそんな…。」
断る晴子を笑顔で流しつつ手にある紙袋を一つ取る。さすがに重い。が、持てない事はない。
もう一つに手を差し出そうとすると、突然横から現れた大きな手が紙袋を掴んだ。
「オレ、行きます。」
体育館中が一瞬にして静まり返る。
赤木に向けて話した流川を、皆が皆驚いたように見つめていた。
近くに流川がいるというのに、親衛隊までもが呆気にとられている。
「うわ、珍しいもん見た。どういう風の吹き回しだぁ?」
怪訝そうに言った宮城と皆同じ気持ちだった。
こんな時は一番に我関せずを決め込むはずのあの流川が面倒事を進んでやろうなんて。
「行くんだろ。」
困惑する藤井を促すと、呆気にとられる部員の視線を浴びながら、二人は校舎へと歩いていった。

校舎に入る頃、流川は藤井の紙袋をひょいと奪った。
「ぁ…ありがと…。」
藤井は既に手持ち無沙汰だ。後を頼もうかと思ったがそれを言う勇気はない。
ふと絆創膏の貼った流川の左手が目に入った。
「包帯取れたんだね。治ってよかったね。」
声が上ずるが仕方ない。廊下にはこんな日に限って誰もいなかった。
反応がいいはずもない流川に無言が続き、無事に安西に本を返すと職員室を出る。
「じゃ…私教室に用があるから。えっと…ありがとう。」
なんとか笑顔らしきものを作ると後ずさりした。
「おい。」
気まずい空気から解放されるとホッとしたのも束の間、また身体が緊張する。
「避けんな。どあほうめ。」
藤井の顔が強張る。表情が曇り眉を寄せてきゅっと口をつぐんだ。
0394流川×藤井さん2011/02/10(木) 23:03:38ID:CAp3a8Ij
あれは藤井にとってファーストキスだった。
ついでに流川も初めてだったのだが藤井はそうは思ってない。
自分の名すら知っているかも怪しい流川の気まぐれに、運悪く遭遇したのだとしか思えなかった。
なかったことにしよう。忘れよう。
そうようやく気持ちの整理がついたと言うのに、元凶の男は『避けるな』と言う。
なんて自分勝手なんだろう。
色々な気持ちが織り交ざって、藤井は口を閉じたまま頭を横に振った。
流川が驚いたように藤井を見る。
「私、今も流川くんを好きなコとどんな顔して話せばいいのか分からないの。
 流川くんと私が話したら、そのコが傷つくの。」
訴えるように言う藤井の言葉に流川は腹が立った。なぜそこで友人が出てくるのだ。
「関係ねーだろ。オレはお前に言ってんだ。」
鋭い視線。
予想もしていなかった反論と責めるような目に藤井は戸惑った。
どうして今まで話した事もない、目立たなくて地味な女に避けられる事を嫌がるんだろう。
お互い挨拶すらしなかったつい一ヶ月前に戻るだけではないか。
一体流川は自分をどう思ってるんだろう。
浮かんだ考えを、息を飲むのと同時にかき消した。
そう。流川の気持ちがどうであれ紡ぎだす答えに変わりはないのだ。
「関係あるよ。」
藤井は真正面に流川を見た。自分の決心をより強く伝えるために。
「どうなっても、私は流川くんを選ばないってことだもの。」
言い切ると流川に背を向けて廊下を走った。
(どうしよう…。告白されたみたいな言い方しちゃった。)
いくつもの廊下を過ぎ息が切れたところで、壁に手を突いて深呼吸した。
変に思ったかな。と一瞬考え、頭を振る。
どう思われようがいいのだ。もう話すことはないのだから。
そうしてもう一度深く息を吸う。

頭に浮かぶのは去り際の流川の顔。
傷ついたように感じたその表情に、藤井は胸が潰されたような痛みを感じた。
0395流川×藤井さん2011/02/10(木) 23:06:06ID:CAp3a8Ij



12月になると同時に気温は急激に下がっていた。
晴子が湘北バスケット部マネージャーとなって、はや数ヶ月経つ。
ジャージの袖を引いて手をすっぽり隠すと晴子は部員を眺めた。
半そでに短パンと見ているだけで鳥肌が立ちそうな恰好だが、皆額に汗を光らせている。
その中に一人独特の雰囲気を放つ男を見た。
何年も前から見つめ続けている流川の横顔や背中。
晴子はこの男に正面から微笑まれる日を夢見ていたが、それはもう望めないことを知っている。

変化に気付いたのは半年前。流川が藤井と共に安西の元へと行った時だった。
あの日から藤井は流川から不自然に視線を外し、流川の視線の先には常に藤井がいた。
もし、予想通りに藤井と流川が惹かれあっているのだとしたら、
二人の距離を縮める障害は明らかに自分である。
だがどうする事も出来なかった。
藤井に流川への気持ちを聞こうものなら、余計彼女は自分を気にして流川を避けるだろう。
だから待っていたのだ。藤井が晴子に打ち明けてくれるのを。
しかし近頃そんな悠長に待ってられなくなってきている。
(んも〜。早く言っちゃってよ藤井ちゃ〜ん!!)
半ば焦り気味で入り口に松井と共に立つ藤井を見る晴子。
0396流川×藤井さん2011/02/10(木) 23:08:32ID:CAp3a8Ij
同じく落ち着かない気持ちで少女を見ている男がいた。
「お、雪。」
誰かの声で顔を上げると体育館の入り口からちらちら降る雪が見えた。
同時に松井と楽しげに話している藤井が目に入る。
不審を抱かせないためか、いつも通りを装い部活見学にくる藤井は相変わらず流川を見ようとはしない。
頬を伝ってきた汗をリストバンドで拭うと、流川はゴールに向けてボールを放った。

流川は藤井を好きだった。
選ぶ事はないと避けられ、それでも目で追っている事に気付き、ようやく自身の中にある気持ちを認めた。
全国大会に向けてバスケ一色になった時も、ジュニア合宿に行った時も、
半年経った今でさえ別段気持ちに変わりはない。
だが、一貫した想いはあるものの藤井と是が非でも付き合いたいとは考えなかった。
もとよりあまり深く物事を悩めない男である。
基本バスケ第一である流川は、朗らかに笑む藤井の姿があるだけで心底満足していた。

しかし、最近その笑顔に陰りが見えた。
加えてもともと細い彼女の体が更に痩せたように感じる。
時折授業中に目の辺りを手で覆い気分が悪そうにしていることもあった。
(家で大人しくしてやがれってんだ。)
不安が立ち上ると共にそわそわと苛立つ。
数分後、流川の不安が的中した。
「ぇ…えっ?ちょっと…っ。」
松井の声に振り返ると藤井がへたへたと座り込んでいるところだった。
「あ…平気。ただの貧血だから。」
いち早く近付いた晴子が藤井の身体を支えゆっくりと立ち上がる。
「大丈夫?立てる?保健室行こう。」
付いていこうとした松井に大丈夫と告げ、小さな2つの影は校舎へと歩いていった。
冷静でいた松井と晴子のおかげで騒ぎにはならず、ほとんどの部員が気付かずに練習を続けている。
二人の背を見ていた流川も、ボールを一度バウンドさせると練習に戻った。
0397流川×藤井さん2011/02/10(木) 23:15:07ID:CAp3a8Ij
やっと藤井の意識がはっきりしたのは保健室の白い天井を見上げてからだった。
「もうっ無理するからだよ!この頃すごく具合悪そうだもん。」
青白い藤井の顔を見ながら晴子がシーツをかけていく。
「寝ててね。カバン持ってくるから。」
ぽんとシーツを叩くと藤井に背を向けた。
「は…晴子…。」
震える声に振り返ると、藤井が少し上体を起こしている。
ついに『告白』が来たらしく晴子はギクリと身構えた。
しかし…。
迷ったように視線を下げていた藤井は、顔を上げるといつもの笑顔になっていた。
「なんでもないよ。ごめんね。ありがと。」
やはり自分を押さえ込む方を選んだらしい。
力を入れた分、晴子は盛大に脱力する。
「も…もぉーー!!藤井ちゃん!」
痺れを切らした晴子が鼻息荒くベッドの前まで戻ってきた。
「一体いつ言ってくれるのかと思ったら…!もう!もーう!」
「え?え?」
突然の友人の憤慨振りに驚く藤井。
「私は藤井ちゃんだから好きな人の話聞いて欲しかったの!
 それで我慢して欲しいなんて思ってないんだから!!」
「…え?」
ようやく藤井は晴子の言葉の意味を悟った。
晴子は全て知っている。その上で待っていてくれたんだ。
驚いたように見開いた藤井の目に、みるみる涙が溜まっていく。
「……ごっ、ごめん。」
ずっと耐えていた分、藤井の目から面白いほどに大量の涙がこぼれた。


晴子がどれほどの想いで流川を好きだったのか痛いほど知っている。
中学の時からうれしそうに流川を語る晴子はどんな表情よりも可愛らしく、
それほどまでに人を好きになれることを憧れたりもした。
――――なのに。
意志に反して気付けば流川を目で追い、一日中考え、夢にまで見るようになってしまっている。
半年前、流川にはっきりと選ばない事を告げた。
そうして二度と話をしなければ、目で追わなければ、全て元通りになるはずだった。
自分の気持ちに振り回されてこれほど衰弱してしまうまで、ずっとそう信じていた。

「ごめん。私、流川くんが好き。」
0398流川×藤井さん2011/02/10(木) 23:22:09ID:CAp3a8Ij
涙を抑えながら搾り出す声にひしひしと藤井の苦悩が伝わってくる。

「やぁっと言ってくれたー。」
場にそぐわないほどの明るい声で晴子はさっぱりと言った。
「あのね、多分流川くんも藤井ちゃんのこと好きだよ。」
「え?」
「分かるよ。二人とも大好きだから。」
「……晴子。」
罪悪感丸出しの藤井ににっこり笑って見せると、晴子はふぅと息をついた。
「じゃあ行くね。藤井ちゃんいーい?今度私に遠慮したら次は本気で怒るからね!!」
「ふふ、わかった。」
ありがとうと告げると、晴子はさわやかな笑顔を残して保健室を出た。

廊下に出ると晴子はそっと保健室の扉を閉める。
涙が目に溜まりきゅっと口を結ぶと顔を上げた。
よかった。と思った。
ずっと、望みの無いこの想いを一息に誰かに消してほしかった。
側に立つ人物がふと視界に入り心臓が大きな音をたてる。

「流川くん…。」
無言で晴子を見ている流川。
先ほどすぐに出る予定だったドアは開け放したままだった。
恐らく中で話していた内容は全て聞こえていたに違いない。
にこりと笑い、声に動揺が出ないよう努めた。
「藤井ちゃんのことよろしくね!」
流川に対して初めて自然に話すことが出来た。
明るく言いながら小走りで流川の側を通り抜ける。
「サンキュ。」
背から聞こえた流川の声に一瞬足が止まる。
全ての晴子への気持ちを、流川はその言葉に込めた。
晴子は震える足を動かし教室へと思い切り走った。
くしゃくしゃになった顔を見せるわけにはいかない。
しかしその涙は悲しみだけでは決してなく。

好きになってよかった。素直にそう思えた。
0399流川×藤井さん2011/02/10(木) 23:24:52ID:CAp3a8Ij
両手で顔を押さえて、声を殺したまま藤井は泣いていた。
思い通りにならない自分の気持ちに対しての憤りや、晴子への感謝、流川への想い。
混沌とあらゆる思考が渦巻いて、尽きることなく溢れてくる感情をコントロール出来ない。
がらりと戸を開く音で我に返り慌てて涙を拭く。
晴子が戻ってきたにしては早く、生徒が入ってきたのだろうと思った。
なんとはなしに、その気配に集中する。
戸を閉め、床と靴のすれるきゅっきゅっという音が近付いてきた。
カーテンの開く音と共に、大きな影が目の前に現れる。
「…ぁ。」
小さく声をあげ信じられない思いで上体を起こした。
半年振りにはっきりと見る流川の顔。
ドクドクと早くなっていく自分の鼓動を藤井は人事のように遠く聞いている。
一度は部活に戻ろうとした流川だったが、藤井の青い顔が浮かぶと居ても立ってもおれずここに来てしまった。
出てくるとだけ告げ走っていく流川の後ろから聞こえた、新キャプテン宮城の怒声をぼんやり思い出す。
しばらく立っていた流川はベッドの藤井に近付き、華奢な肩を引き寄せると触れるだけのキスをした。
間近にある藤井の顔を、流川は確認するように両手で包む。
「もう、ダメかと思った。」
珍しく弱音を吐き、もう一度丁寧に唇を重ねた。
回す腕にそっと力を込めると、藤井も身体を弛緩して受け入れる。

遠くで陸上部の掛け声が聞こえる。
藤井が緩やかに瞼を閉じると、目尻より流れた涙が頬を離れた。

0400流川×藤井さん2011/02/10(木) 23:30:45ID:CAp3a8Ij

「…っ!?」
するりと入ってきた舌に、藤井は驚いて目を開けた。
背けた藤井の赤い顔を、流川が怪訝に見つめる。
「なんだ。」
「あ…あの、今晴子がカバン取ってきてくれてて…。」
「…戻ってこねーだろ。多分。」
頬に唇を付ける流川を制しながら身体を離す。
「だ、誰が来るかわかんないし…。ほら、流川くんも戻って練習しなきゃ。」
少し考えた流川の動きが止まる。ふぅと息をつくと立ち上がった。
「………わかった。」
カーテンを開けて出て行く流川。
ホッとする藤井は静まらない心音を抑えるようにドサリとベッドに倒れこんだ。
一連の出来事が頭をぐるぐると回る。
シーツを頭から被り小さく包まると、ゆでだこのように赤くなりながら頭を抱えた。

「ぇっ?きゃっ!」
捲られたシーツから見えたのはさっき出て行ったはずの流川。
「なにやってんだ。」
「る、流川くん?部活に行ったんじゃないの?」
「鍵かけてきた。」
「鍵!?…あ、あれ?電気…。」
「消した。」
話しながらベッドに上がる流川。
それを呆然と目で追いながらさーっと血が下がり頭がくらくらする。
顔の横の枕に手を置かれて、やっと自分の身体にまたがっている流川に気付いた。
慌てて起き上がろうとすると掴まれた手首と共にベッドに押しつけられる。
「んぅ…んっ…。」
顎を上げ強引に唇を重ねて舌をねじ込んだ。
少しの隙間も許さないとばかりにぴたりと重なる唇。
舌で歯列をなぞり、唇をなぞる流川はまるで味見でもしているようで、
本当に食べられてしまいそうだと藤井は思った。
瞼の裏にチカチカと光が舞って意識が遠くなる。
辛うじて唇が離された時にはすでに息が上がり、ただ上気した顔でおぼろに流川を見つめた。
「逃がさねぇ。今まで我慢したんだ。」
言われた言葉に目を丸くして唖然とする藤井。
が、すぐにくすくす笑い出した藤井に今度は流川が目を丸くする。
「ご…ごめん。相変わらずだなぁって。」
いつも突然でいつも強引で、変わらず好きでいてくれた流川がうれしかった。
だがからかわれたと思った流川は不機嫌そうに眉を寄せうっすら頬を赤くする。
「笑うな。」
「面白いもん。」
「…にゃろう。」
悔しさもあり、シーツをはがしてやや乱暴にキスをしながら細身の身体を雑に撫でた。
0401流川×藤井さん2011/02/10(木) 23:35:15ID:CAp3a8Ij
心地よい体温。だが、藤井は今から何をされるのだろうという不安が沸いていた。
多少の怖れに身体を押しのけようとした手はしかし、力を抜いて覆いかぶさる男の腕に沿わされる。
流川がどれほど大事にしてくれているかを藤井は実感していた。
その流川が自分に酷な事をするはずがないと信じ、身を任せようと決めたのだった。
身体の緊張をとくと、口内の感覚が鋭くなる。
ゆったりと緩慢な動きを繰り返す舌はその動きのまま藤井の思考を溶かす。
(…ん……あ…。)
意識が遠くなるのを感じながら無意識に流川の背のTシャツを握り締める。
ふっくらとした藤井の唇や柔らかな舌の味を堪能する流川の手が藤井の足に触れた。
肌のなだらかさにつられ手を上へ滑らすと、自然スカートが捲れ上がる。
「………っだめ!」
流川の手が足の付け根にさしかかった頃、藤井がやや大きな声で動きを制した。
真っ赤な顔で眉を下げる藤井に、やはりやりすぎたかと手を引く。
が、流川に届いたのは意外な言葉だった。
「…だって…だって……まだ服も脱いでないのに…。」
………。
涙でも流さんばかりの顔で言われた内容に、流川は藤井の求めている事が分からなくなった。
「なんだソレ。」
「ぇっ?……その…順番っていうか…そ、そういうの…。」
………。
順番…。
「間違えたって言ってんの?」
「…だって………先に…む、胸とかなんじゃ……えっと…違うの…?」
拒まれたと思いきや注意されていた。
考えるように出来てない流川の脳みそが簡単に白くなる。
「…触ってほしーのか?」
「ぇっ、え!?そ、そうじゃなくって。」
「順番って。最初は?」
「……まず…………キス、とかかな…。」
たまらず流川は噴出した。
「おもしれーコイツ。」
「え?ち、違ってた?」
未だ流川の笑いが、順番を間違えたせいだと思っているらしい。
真面目な藤井は性行為にも儀式のように順番があり、
それを守らないと行為として成り立たないとでも信じているようだ。
ひとしきり笑うと流川は恥ずかしそうにする藤井にちゅっと音を立ててキスをした。
目を丸くする少女がかわいくて仕方ない。
「…ぁっ。」
藤井の胸が流川の手に合わせてくにゃりと形を変える。
「キスの次は胸、だろ?」
言いながら服の下から手をいれ、ブラジャーを上へずらす。
ぷくりと立ち上がる部分を、それぞれの人差し指でぐっとおした。
0402流川×藤井さん2011/02/10(木) 23:41:20ID:CAp3a8Ij
震えた藤井から小さく吐息が漏れるのが聞こえる。
「やっぱ触って欲しかったんじゃねーの?」
からかう声に唇を噛んだ藤井は流川の腕を掴んだまま頭を振った。
「きゃっ…?!」
差し込んだ手を力任せに上げるとするりと藤井の制服が脱がされた。
露出した肌に留まるブラジャーを、覆い隠す邪魔な手と共に外す。
「だめだめ。ほ…ほんと、恥ずかしい。」
「いーから。」
「…んっ。」
言いながら桃色の頂点を口に含む。途端に藤井の身体に力が入った。
控えめに硬さを持ち始めた蕾を舌先でくすぐり甘噛みする。
「…ふぅ……ぁっ。」
漏れる声がたまらず、大きく口を開けて乳房に歯を立てた。
息を飲むように黙り込む藤井の反応は流川の思い通りで気分がいい。
空いた乳房に手を沿わす。
指の間から顔を出す蕾を挟み、軽く擦れば藤井の身体が大げさに跳ねた。
指先で先端をやんわりと撫で、時折摘まむ。
華奢な身体はその都度面白いほどにビクビクと揺れていた。
「次は?」
「…ぇ…?」
藤井はやや遅れて『順番』を聞いているのだと理解した。
「え…と………次、は……。」
霞がかかる頭で答えようとしたが、にやりと笑う流川の顔ではっと我に返った。
「言えよ。」
言えない。言えば触れられるのは分かりきっている。
それを承知で口に出せば、まるでおねだりしているようだ。
無言で促す流川の視線を曖昧な笑顔で流す。
「………キスかな。」
藤井の言葉に流川はみるみる呆れた顔になり大きくため息をついた。
「…往生際が悪い。」
「だ、だって…っ。」
反論しようとした藤井の口を塞ぐ。
舌が強引に絡みつき、息が出来ないほど深く差し込まれた。
小さな頭を抱え込まれて逃げ場がない。
藤井の舌を捉えると唇で吸い上げて、再び自分の唾液と絡ませた。
「んっ、んぅ…。はぁっ。」
唇が解放されたと思ったら肩に顔を埋めた男から耳を丹念に舐められている。
直接的に聞こえる水音が藤井の拙い性欲を刺激していった。
「ぁ…ぁあっ、やっ、まって…っ。」
流川が耳に唇を押し当てたまま小さく囁いた。

―――――教えてやる。

0403流川×藤井さん2011/02/10(木) 23:47:46ID:CAp3a8Ij
唐突に下半身に痺れるような衝撃が走った。
「ぁあ!……ん!!」
無意識に出た大きめの声に慌てて口を噤む。
スカートの中に入り込んだ指が敏感な部分を下着越しに撫でているのだと少し経って理解した。
「る…流川く…!!や、やめて!声が…!」
流川の胸に縋り必死に小声で訴える。
だがその声を無視して親指でぷくりと膨れる花芽をぐりぐり押した。
「濡れてるぜ。ココ。」
力を抜きひだにそって動かすと、既に濡れたそこは下着ごと動く。
空気の混じった小さな音が保健室に響いた。
「見ろよ。端から出てくる。」
「んっん…!」
当然のように保健室であることで声を殺す藤井。
ここで嬌声を上げられて困るのは流川も同じのはず。だが、無理矢理声を出させたい衝動にかられた。

――――その時。
ガタガタッとドアの方で音がして二人の動きが止まる。
「あれ、鍵閉まってんだけど。」
「そういやさっき先生帰ってたな。」
「でも鍵かけるかあ?」
そんな話し声が微かに聞こえてきた。
未だ諦めきれずガタガタと戸を揺らしている。
驚いて起き上がろうとした藤井を流川が阻んだ。
「?…流川く……。あっ!」
流川が下半身に潜らせた手の動きを再開した。
一瞬出てしまった声を必死に抑える。
「なんか聞こえねぇ?」
「は?何言ってんだよ。誰かいたら鍵かけねぇだろ。」
「そりゃあ…。」
明らかにドア越しの生徒はこちらに耳を澄ませている。今声を出してしまえばおしまいだ。
このギリギリの状況で流川は手の動きを止めようとしない。
それどころか一段と動きを早く、粘液にまみれた指でやんわりと花芽を挟み上下に擦り上げる。
「っ…っっ!!…は……っ!」
口を開けば漏れそうな声に呼吸すらままならない。
拒む手には力が入らず、もはや自身の声を抑えることに集中すべきだった。
支配欲を満たす、快楽と苦痛の混じる彼女の表情を眺めながら流川は呼吸を荒げる。
下着は大量の粘液を吸い込みそれのみでくちくちと音を発していた。
「…っ!!?ふぅぅ…っ!!!ぅうっ…ん…!!」
藤井を追い詰めるように節くれ立った指がずぐりと中に入ってくる。
0404流川×藤井さん2011/02/10(木) 23:55:19ID:CAp3a8Ij
差し入れた流川の人差し指は、壁を慣らすように入り口をうごめいた。
流川のTシャツをきつく掴み一層頭をうずめる。
反応を楽しむ流川が、撫し付けに奥へと指を進めた。
大きく震えた藤井はなんとか声を留め浅く呼吸をする。
狭い膣内を擦り、淫液を掻き出すように何度も出し入れを繰り返す。
酸欠になりそうな苦しさによって、与えられる刺激は一種異様な快感をもたらせた。
とろとろと次から次へ透明の粘液が溢れてくる。
「声ださねーの?」
潜める笑い声で呟きながら流川は指を2本に増やし中で広げた。
折り曲げた二本の指で内壁を擦ると藤井の身体が跳ね上がり涙が頬を伝う。
意識が薄れ、限界を感じ始める藤井。
だが、彼女にとってようやく助けの声が聞こえてきた。
「ダメだ、やっぱ誰もいない。」
「…だな。しょーがねーマネージャーに頼も。」
踵を返し、段々と遠くなる足音がもどかしい。
聞こえなくなったところで流川は攻めるのを止めた。
ベッドに倒れこんだ藤井はここぞと空気を吸い込む。
よもや失神してしまいそうだった身体は取り込まれた酸素を急いで全身に送り込んだ。
極度の緊張と不安から解放された藤井は力が抜け、傍らで流川が服を脱いでいくのに気付かない。
全裸になった流川は脱力する藤井の下着を取り去る。
汗と涙で濡れる顔や、乱れた髪は、興奮しきっている流川を更に煽った。
「んあっ!!あぁ…っぃ、た…っ!!」
足を持ち上げられたと思ったら突然体内に侵入する異物に力が入る。
「やめてっ!!ゃ…いやだ…!!」
「うるせー。」
抵抗する言葉も押し付ける手も無視して、無理矢理奥へと腰を進める流川。
ぐずぐずと中に入ってくる激痛に藤井は息を飲んだ。
必死で離そうとしても、熱く大きな身体はビクともしない。
「んん…っも…嫌…い!」
「また好きにさせる。」
ぐっと一際強く押すと、腰はピタリと藤井の腿に密着した。
身体を強張らせ苦しそうに呼吸する藤井。
拒絶の態度とは裏腹に、男に絡みつく壁はやんわりと流川自身に吸い付いてくる。
「ぅ、んっ…!あ!」
体内からずるりと異物を抜かれ、耳にかかる熱い男の息に全身に鳥肌が立つ。
内壁を擦る痛みとも違う違和感が、未知の感覚を全身に与えた。
それが快楽であると飲み込むには先ほどまで純潔でいた藤井には無理のこと。
「…ぅうっ…はあ!…ぁ!」
今度は容赦なく押し込められる質量に目を瞑る。
「声出せ。」
「…んっ…や…いや…っ。」
無理を言う。また誰がこの保健室に近付いて来るかもしれないというのに。
「オレのもんだって聞かせろよ。」
足を持ち上げて肩に担ぐとより深くえぐるように腰をたたきつけた。
0405流川×藤井さん2011/02/11(金) 00:01:37ID:XMJr5W96
流川に激しく揺さぶられ、藤井は今自分がどこにいるかも分からなくなる。
「ぁあっ…あああっ!」
痛いほどに胸を掴まれて蕾を弄られる。
中も外も痛くて気持ちよくて、訳の分からない感覚にパンクしてしまいそうだった。
「は…あ、んあっ!る、かわく…っ!」
最奥の子宮を押し上げた状態で、一つ息をして流川は眼下の藤井を見た。
痛みに耐える顔が映り、はたと流川はたった今までの己の行為が走馬灯の如く頭を回った。
もしかせずとも乱暴にやりすぎた気がする。
流川もこれが初体験。あまり…いや欠片ほども余裕なんかなかった。
想いをぶつける様に抱いてしまい、まるで藤井の身体を気遣わなかった事実に突然ひやりとする。
荒い呼吸のまま身体を起こしてみるとシーツに小さな赤色が滲んでいた。
「……。」
初体験で、保健室。
これはマズイかもしれない。
「…流川くん。」
小さな声にギクリとした。
視線をやると自失したような藤井が潤んだ目でこちらを見るともなく見ている。

「気持ち…い?」
僅かに首をかしげて伺うように問われた質問の意味が一瞬分からなかった。
理解すれば、罪悪感と共にじわりと熱が湧き上がってくる。
彼女の拒否など無下にした自分をこの状況で気遣ってくれる。受け入れてくれる。

藤井という女にひれ伏してしまいたくなった。

「…ん。」
流川にしては珍しく素直な返事をした。
ふわりと笑む藤井の顔に見惚れてしまう。
「…よかった。」

やばい。
「…っ!」
素早く藤井の中から抜いたと同時。
「きゃっ…。」
勢いよく放たれた白い液体が少女の薄桃の肌に散らばった。
0406流川×藤井さん2011/02/11(金) 00:08:35ID:XMJr5W96


藤井を愛しいと全身で感じたからこそ迎えた限界。
初体験でもある流川にしてみれば、こんなものだろという終わりではある。

だが当の本人はあまり長く持たなかった藤井との行為に無表情ながら多大なショックを受けていた。
藤井の身体に散らばっていた自身の欲の証をふき取ると、無言で服を着込んでいく。
そんな手負いの流川に襲い掛かる藤井の暴言。
「びっくりしちゃった。だけど…案外そんなに長くないものなんだね。…こういうのって。」
悪びれる事無く、えへへと笑いながら満足気に頬を赤らめて呟いた。
単に、藤井は幸せに浸っているだけ。
だが流川は無邪気な容赦ない言葉にグサリと傷付いていく。

ふと様子の違う流川に気が付いた。
何も言葉を返してくれない背中。そういえば、終わってからは流川の背しか見ていない。
先ほどまで息苦しいまでに絡んでいた流川の腕がなくなって、妙に肌寒く感じた。
「…もしかして……私、ダメだった?だから早く終わっちゃった…とか…?」
ダメじゃない。むしろダメじゃなさ過ぎたのだ。
というか『早い』って単語そろそろ勘弁して欲しい。
もちろんそんな事は口が避けても言えない流川は、睨み顔で照れを隠して藤井に向き直る。
「そんなんじゃねー。どあほう。」
やっとこっちを見てくれた。流川の不機嫌顔などものともせず藤井はそう思った。
やはり浮かれる気持ちを抑えられず彼女独特の柔らかな笑みを浮かべる。
「よかった。」

流川は胸が締め付けられた。
彼女を抱けたことよりも、想いが通じたことよりも、こうして見つめ返される事をうれしく思う。

「え?る、流川くん?」
シーツに包まって座る少女の傍まで来ると、ベッド脇に跪く流川。
藤井は居心地悪く身を縮めた。
流川が自分よりも視線が低い場所にいるだけで、なんだか目のやり場に困ってしまう。
気にするでもない流川は藤井の両手を取ってやんわりと握った。
「流川くん…?」
「明日からは、ちゃんとこっち見てろよ。」
避けられていた時期には二度と戻りたくない。
言葉少なな流川の言わんとすることを藤井は察して、
今までの流川に対する自身の態度を心底申し訳なく思った。

「うん。…流川くんしか見ない。」
柔らかな小さな手の平が流川の黒髪を撫でる。
みっともないと思うものの止める気はなかった。
どこまでも優しい指の動きは、流川を無類の温かさで満たす。

藤井にはかなわないことを思い知らされた。
0407名無しさん@ピンキー2011/02/11(金) 00:10:29ID:XMJr5W96
終わりです。
最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。

職人さん待ってます!
0408名無しさん@ピンキー2011/02/11(金) 01:03:04ID:SsoDlVfk
神様帰ってキタ――(°∀°)――!!!!!
はじめてリアルタイムで遭遇して読ませていただきました!!!
流川も藤井さんも晴子さんも大好きなんで切なくてグッときました…GJです


あと以前流川で何か書くと言ってたんですが進まないので
お詫びに別の人で作ってます申し訳ないです(涙)
0409名無しさん@ピンキー2011/02/11(金) 06:27:33ID:K4ckUE6z
乙です!
藤井好きだわ。原作読んでて「あれ?もしかしてこの子、花道に片想い?
でも春子を好きなのが解ってるから言えないんだろうなー」
って出てくるたびに妄想してたが、これも良いな。
藤井が無意識にSなところに噴いたw
0410鉄男×彩子2011/02/11(金) 07:49:27ID:TN/TDR57
「いい女だな・・・オレの好みだ」


不良グループによる体育館襲撃事件の後、鉄男は毎日校門で彩子を待つようになった。
「・・・またアンタなの」
部活も終わり、帰宅しようとしていた彩子は呆れたように言った。
「悪いか?」
「悪いに決まってるでしょ!」
彩子は吐き捨てる様に言うと鉄男をチラリとも見ずに早足で歩き出した。
(アンタのせいで、あたしまで変な目で見られてるっーの!)


0411鉄男×彩子2011/02/11(金) 09:24:05ID:TN/TDR57
彩子は気分が落ち込んでいた。
鉄男が毎日自分の事を待ち伏せしている事も原因のひとつだが、
何よりも今日の昼休みの出来事が未だに尾を引いている。


昼食を食べ終えた後、宮城に屋上に呼び出された。
「なに、リョータ、話って?」
「う・・・うん・・」
宮城はバツの悪そうな表情をしていたが、やがて意を決したように口を開いた。
「ゴメン!アヤちゃん!オレ、他校の子と付き合うことにしたんだ。」
「・・・え・・?」
リョータは自分に思いを寄せていたはず・・・なのに何故?彩子はそう思った。
「アヤちゃんは・・・その・・オレの事を男として相手にして無いみたいだったし・・・もうここら辺が潮時かなって。
 そんな時、他校の美人な子から告られたんだ。バスケの試合見ててファンになったって。んでオレもつい・・・。ヘヘヘ。」
(なにがヘヘヘよ)
彩子は内心動揺しながらも、表面は何事も無かったかのようなフリをして、
「そ、そう、リョータ良かったじゃない。その子大事にすんのよ。」と言った。
宮城はホッとしたように、
「サンキュ、アヤちゃん。」
そう言って足早に去っていった。
彩子には赤木という好きな男が居る。だから、宮城の自分への想いに気付いてはいても無視していたのだ。
(ここら辺が潮時か・・・それは、あたしの赤木先輩への想いにも言えることかも・・・)
赤木の頭の中はバスケットで一杯だ。バスケが最愛の恋人と言っても言い過ぎではない。
赤木にとって彩子はバスケ部のマネという存在でしかない。
(赤木先輩が好きなのに、リョータをキープ君として利用していた、あたしが悪いんだよね・・・)
例え何があろうとも宮城は自分のことだけを一途に好きでいてくれる、そう彩子は思っていた。
だからこそ、宮城に裏切られた様な気がした。
(バカだなぁ・・・あたし)

 






0412鉄男×彩子2011/02/11(金) 09:59:18ID:TN/TDR57
(ううん、気分切り替えなくちゃ。彩子姐さんの名がすたるっつーの)
俯き加減になっていた顔を上げ、前を向いて歩き出そうとした瞬間、何かに視線を塞がれた。
ほぼ同時に唇に何かが触れた。強いタバコの匂いがした。
彩子は何が起こったのか理解できずにキョトンとしていた。
「まさか初めてのキスなんてこたぁ無いよな。」
そう言って鉄男は下卑た笑いを浮かべた。
(な・・・今のってキス・・・?こいつがあたしに・・・?)
何が起こったのか理解した時、彩子はカッと頭に血が上った。
「あ、あんたね!いきなりこんな・・・・・」
彩子の言葉を遮るように鉄男は再び唇を重ねてきた。
今度のは、さっきのよりも深く長く・・・
鉄男は彩子の唇をしゃぶりつくす様に、ねっとりと嘗め回す。
嫌いな男に触れられている事やタバコ臭い事、色々な事や感情が相まって彩子は泣き出しそうになった。
何とか逃れようと抵抗する。しかし女である彩子の腕力などタカが知れている。腕っ節の強い鉄男に敵う筈が無い。
0413鉄男×彩子2011/02/11(金) 11:01:53ID:TN/TDR57
「なかなかお似合いだと思わねーか、オレ達。」
「何言ってんのよ!んなワケないでしょ!」
彩子は尚も必死の抵抗を試みる。
「おっと、そう暴れんなって。・・・しかしホントいい身体してんな。」
鉄男は彩子の身体を頭の先からつま先まで、嘗め回すように見る。
「デケーおっぱいだな。その身体で、まさか処女ってこたぁ無いよな。」
「なっ、なに言ってんのよ!いい加減にしなさいよ!!」
彩子は顔を真っ赤にして言い放つ。
「我慢の限界だな。」
「え?」
その瞬間、彩子の身体がフワリと舞い上がる。足が地面から離れる。
鉄男が彩子の身体を抱き上げたのだ。
「ちょ、ちょっと!下ろしなさいよ。下ろせー!!」
彩子は脚をバタつかせて大騒ぎする。
鉄男はそんな事は全く気にせず、彩子を抱えて学校を後にした。
0414鉄男×彩子2011/02/11(金) 11:20:06ID:TN/TDR57
「よっと」
鉄男は彩子をベッドの上に下ろした。
ここはラブホの一室
「ほらよ、お望みどおり下ろしてやったぜ。」
彩子はパニック状態になっていた。
こんな所へは来たことが無い、ましてやセックスなんてした事さえ無い。
不安で胸が一杯になり、自然と涙がこぼれる。
「ほ、しおらしい姿もそそるねえ」
そう言った鉄男の股間は、はち切れんばかりにそそり立っていた。
その事に気付いた彩子は恐怖を感じた。
この状況下で自分がされる事はただひとつ。
鉄男に同意の無いセックスをされる事だけだ。
0415名無しさん@ピンキー2011/02/11(金) 13:40:19ID:L9ekueA9
流×藤やったーっ!!!
流川って自分の気持ちに気が付くより先に無意識のうちに行動してしまいそう
ですよね。S全開で攻めてたのにあっけなくフィニッシュを迎えてしまって
ショックを受けるとこがかわいいよ〜
でもって藤井ちゃんはMなのにS?で最高でした!
乙でした!

鉄男×彩子、色気ダダ漏れの二人、どうなるのか続き楽しみに待ってます。
0416鉄男×彩子2011/02/11(金) 14:05:39ID:TN/TDR57
鉄男が彩子に覆いかぶさってくる。
「やっ・・・いやぁ!」
力一杯、鉄男の身体を跳ね除けようとする。
「抵抗するオンナを喰うってのもいいもんだな。オレはコンドームってヤツが嫌いでよ。」
そう言うが早いか、彩子の制服を容易く引きちぎる。
「・・・・!」
彩子の口から出てくるのは、言葉とも悲鳴ともつかないものだった。
たわわな乳房が下着から零れ落ちそうになっている。
「ほ!」
鉄男の口から感嘆の声が上がる。両方の掌で彩子の乳房を激しく揉みしだき始める。
「っう・・・うぅん」
彩子の厚めの唇から吐息が漏れる。
鉄男の大きな掌から零れそうなほどの巨乳。
「たまんねぇな。」
鉄男は舌なめずりすると、ブラを思いっきり上にたくし上げた。
彩子の乳房は大きく、乳首も大きめの方だった。
「今まで何人ものオンナを抱いてきたが、こんなにおっぱいのデカいオンナは初めてだ。」
言うが早いか、鉄男は彩子の乳首に、むしゃぶりついた。
「あぁ・・あんん!」
男に乳首を吸われるなんて初めてなのに・・・それなのに・・・
(くすぐったいけど、気持いい)
鉄男はオンナ慣れしているのだろう。かなりのテクニシャンだ。
(だから気持いいの・・・?それとも、まさかあたしに淫乱の気があるとか!?)
好きでもない男に、こんな事されてるのに・・・頭の中のどこかで冷静にそんな事を考えている自分に驚く。



0417鉄男×彩子2011/02/11(金) 14:19:21ID:TN/TDR57
「ふっ・・・うぅん・・ん」
鉄男のものとも彩子のものとも分らない吐息が部屋に響き渡る。
掌で乳房を愛撫しつつ、舌先でゆっくりと乳首をなめる。
円を描くように動かしてみたり、軽く噛んでみたりして彩子の反応を楽しんでいる。
彩子の頭の中は鉄男への嫌悪感よりも、もっと快楽を求めたい、その欲求の方が強くなってしまっていた。
すでにもう彩子は抵抗するのを止めていた。
抵抗するよりも、もっと快感を得たい。もっと、もっと。
0418鉄男×彩子2011/02/11(金) 14:41:44ID:TN/TDR57
彩子はそっと自分のショーツの中に手を入れた。
オンナの部分は驚くほどに熱く潤っていた。
濃いめの陰毛も愛液でぐっしょりになっている。
彩子は男とセックスしたことは無い。だがオナニーは、ほぼ毎日していた。
だが絶頂に達した後には、いつも何となく罪悪感を感じてしまう。
(あたしって性欲強いのかな・・・?)
彩子は外見は派手で遊んでいる様に見られるが、中身は いたって真面目なのだ。
「なんだ、オマンコ触って欲しいなら、そういやいいのによ。」
彩子が自分のショーツに指を入れて愛撫しているのを見て鉄男はニタニタ笑ってそういった。
0419鉄男×彩子2011/02/11(金) 14:55:18ID:TN/TDR57
「な!!!」
彩子は顔を真っ赤にして何か言い返そうとした。
しかし言葉が出てこない。
「オンナがそんな事してるの見てたらよ、手伝ってやらなきゃ男がすたるってもんだぜ。」
そう言うと鉄男は彩子のショーツに指を入れてきた。
ビックッ!
彩子の身体が跳ね上がる。オナニーの時よりも、もっともっと深い快感。
「は・・・あぁん!んっ」
鉄男の指は、まるで蛇の様に彩子の秘部を這い回る。割れ目を黒々とした密林を愛液が湧き出る泉を。
彩子は溜らずに腰をモゾモゾと動かし始める。
「ぅ・・うぅん・・んん」
彩子の顔が切なそうに歪む。


0420名無しさん@ピンキー2011/02/12(土) 10:41:42ID:MAdpjnew
流川×藤井さん最高GJ!!
ありがとうありがとう!
エロまで長くてもずっと読んでいたいほどストーリーが秀逸でした…
鉄男×彩子も楽しみに待ってます。
0421鉄男×彩子2011/02/14(月) 07:14:59ID:epcnS8Av
(入れて欲しい、ペニスを・・・あたしの中に・・・入れたい!)
彩子は沸きあがる衝動を抑えきれずに、鉄男に縋り付いてねだった。
「おねがい。入れて欲しいのよ。」
「よし・・・と言いたい所だが、もうちょっと味あわせてもらおうか。」
言うが早いか、鉄男は彩子の脚を大きく開かせる。
彩子の女の部分が露になる。
濃いヘアのせいで秘所は はっきりとは見えない。
鉄男は指先で茂みをさわさわと掻き分ける。見えてきた彩子の性器は充血して膨らんで居る様に見える。
「ほ!」
鉄男ももう限界だった。自分のペニスを早く挿入したい。
だが、彩子の悶える様をもっと見たい、苛めたい。
己の欲求を抑えるように鉄男は大きく深呼吸をした。
0422鉄男×彩子2011/02/14(月) 07:28:34ID:epcnS8Av
鉄男は彩子のクリトリスに、そっと口付けた。
「あぁん!はあぁ・・ん!」
彩子の反応は凄い。喘ぎ声も愛液も止め処も無く溢れ出してくる。
鉄男は口でクリトリスを吸いながら、舌先で円を描くように愛撫し出した。
クチュクチュッ
強弱をつけて、時に優しく時に激しく愛撫する。唇も舌も総動員してだ。
「・・・ぃや・・いやぁんっ!あぅっはぅ!!」
彩子の厚めの唇から漏れる声は溜らなく官能的だ。
鉄男の口の周りは愛液でべちゃべちゃになった。流れ出る蜜は彩子の太股を伝わりシーツにまで滲みを作っている。
0423鉄男×彩子2011/02/14(月) 07:56:43ID:epcnS8Av
さすがの鉄男も、もう我慢の限界だった。
「いくぞ、彩子」
そう言うと鉄男はペニスの先端を彩子の膣口にあてがった。先っぽのみが彩子の中に入る。
途端に彩子の身体がのけぞった。
「・・・・・っ!!」
ペニスの先端を挿入しただけなのに鉄男はそれだけで意識が飛びそうなほどの快感に襲われた。
(今までのどのオンナよりも、すげぇ。)
鉄男はペニスを強引に彩子の中に収めた。あまりの心地よさに彩子が処女だという事も忘れて乱暴に挿入した。
彩子の表情は快感と初めての痛さで切なそうに歪んでいる。
「うぅ・・・ぅん・・・」
「悪いな、痛がらせちまってよ。」
「・・・!バ、バカッ!!」
鉄男のことをイヤな奴だと思っていた。汚い奴、もう金輪際関りたくないと。
だが今目の前にいる鉄男は、どこか憎めない表情をしていた。
悪い事をして母親に叱られている子供の様な顔をしている。
「ほ、本当に悪いと思ってんの?」
「惚れた女だからな、もっと優しく入れるつもりがよ、アンタの色気のせいで乱暴に入れちまった。」
「!!バカッ!」
0424鉄男×彩子2011/02/14(月) 08:12:34ID:epcnS8Av
「腰動かすぞ。」
鉄男はゆっくりと腰を使い出す。
まずはゆっくりと動かして彩子の膣の中のヒダの感触を味わう。
「ふっ・・・ふぅんっ」
彩子の口から切なそうな喘ぎ声が漏れ出す。
ヒダが愛液が鉄男のペニスに ねっとりと絡む。
ジュプッニュップッ
腰を動かすたびに卑猥な音が響く。彩子のヘアと鉄男のヘアが絡み合う。
最初はゆっくりだった鉄男の腰使いがスピードを増してくる。
「はぁん・・あぁんっ、ダメ・・・ダメ!」
彩子も何時の間にか鉄男の動きに合わせて、腰を振っていた。
「だ、出すぞ彩子」
「イヤ・・・あぁんっ・・・もうだめ!!」
鉄男は彩子の中に精液をたっぷり出して果てた。
0425鉄男×彩子2011/02/14(月) 08:39:44ID:epcnS8Av
二人はしばらくの間、息が上がって言葉が出てこなかった。
ややあって彩子が口を開く。
「・・・・いつまで入れてんのよ。」
「出たくねぇなあ。このまま第二ラウンドいくか?」
鉄男は、そう言って彩子の身体を強く抱きしめた。
鉄男に対して恋愛感情は無い。そうはっきり彩子は断言できる。
だが・・・・鉄男が与えてくれた あの快感はまた味わいたい・・・。
そう考える彩子の心を見透かしたように鉄男は、
「オレの片思いでも構わねえ。まずはセフレからでもいいぜ。」
そう耳元で呟く。
彩子は顔を真っ赤にしながらも、
(想うよりも想われる方が女冥利に尽きるかもね・・・)
そんな事をチラと心の中で考えてた。
(それに・・・コイツも思っていたよりもイイトコあんのかも)
始まりは最悪だったけど、これから先どんな感情が鉄男に対して芽生えるか分らない。
そんな未来もいいかも、と彩子は思いながら、第二ラウンドに入るべく鉄男の首に腕を回した。



0426鉄男×彩子2011/02/14(月) 08:41:16ID:epcnS8Av
即興で書いた上にグダグダですみません。
0427名無しさん@ピンキー2011/02/14(月) 09:50:52ID:hJ38xh3N
>>426
「コンドームってやつがきらいでよ」「ほ!!」に盛大に噴きましたw
エロエロでGJっす
0428名無しさん@ピンキー2011/02/14(月) 16:38:29ID:uWVnL+Wr
流川×藤井さん
二人が惹かれあっていく過程が丁寧に書かれていたので
最後強引な流川にも「良かったね!」とほっとしてしまいました。
Sな流川、いいですね〜もっと読みたい!

鉄男×彩子
同じく「ほ!!」に噴いたw
でも鉄男、思ったよりいい人そうでよかった
0429名無しさん@ピンキー2011/02/15(火) 05:38:39ID:ch+ugvZO
晴子が花道の天真爛漫なピュアさにちょっとでも救われていたら嬉しいな。
0430名無しさん@ピンキー2011/02/15(火) 19:10:06ID:LfkAPMGN
流川と藤井ちゃん好きー!!!
保健室での最初のほうのやりとりとか
「順番」のくだり、ニヤニヤしちゃいました。
晴子さんも花道と幸せになってほしい。
鉄男と彩子も斬新でイイですね〜w
0432名無しさん@ピンキー2011/02/16(水) 07:03:04ID:eQxTySrc
鉄男と彩子は前スレでもあって、お似合いの二人だなと思います。
0435名無しさん@ピンキー2011/03/01(火) 19:34:50.41ID:p2FQez3z
松井さんと藤井ちゃんはアニメのほうがかわいいね。
晴子さんと藤井ちゃんの声に萌え
0437名無しさん@ピンキー2011/03/25(金) 01:18:26.74ID:4nsUiioF
たしかに清彩ないな

【湘北】   
花晴6花彩5花藤2
流彩9流晴4流藤1
赤彩2
リョ彩7
三彩8三晴5三藤2三オリ1
木彩2木晴1
洋晴2洋藤1洋彩1
彩晴1
【陵南】
仙彩4仙弥3仙藤1仙松1
【海南】
牧彩3牧晴3
清晴1清松1清藤1
神彩1
【翔陽】
藤彩2
【豊玉】
南彩1
【山王】
堂弥1
【その他】
鉄彩2
0439名無しさん@ピンキー2011/04/10(日) 12:28:54.03ID:h7Dlz7KQ
流彩が一番好きだけど彩ちゃんのマイナーも好きだわ
神彩とか南彩とかあったんだー
ログざっと見ただけで保管庫まだ見てないからいってくるわ
0440名無しさん@ピンキー2011/04/10(日) 14:09:12.04ID:aoIFj4ZP
藤井ちゃん可愛い。
神藤サイトさん大好き!
0441名無しさん@ピンキー2011/04/11(月) 22:47:39.58ID:3PurQTza

南×彩、神×彩、仙×彩最高
0442名無しさん@ピンキー2011/04/12(火) 07:10:32.03ID:qoP+Hcm+
神藤一番!神さんは藤井さんみたいな子が良く似合う。
0443名無しさん@ピンキー2011/04/12(火) 12:39:33.70ID:AAF4/DZO
個人的にスラダンキャラは基本彩子さんしか萌えない
晴子ちゃんは花道限定で萌える
藤井ちゃんは虹だと萌えるけど原作では萌えない
0444名無しさん@ピンキー2011/04/12(火) 12:46:36.06ID:qoP+Hcm+
自分は藤井さんでのみ萌える。
彩子さんはリョータ限定で萌える。
好みは人それぞれだからね。
0445名無しさん@ピンキー2011/04/12(火) 18:13:45.78ID:W77vqlyI
どうでもいいけどさげてくれ
好みは人それぞれと言いつつ攻撃的だし
0447名無しさん@ピンキー2011/04/12(火) 18:42:07.91ID:qoP+Hcm+
連投して悪いが、>>443の方が攻撃的、特に最後の一行が。
彩子さん好きな人って攻撃的な人が多いな。すぐに突っかかってくるし。
あるサイトで彩子さんファンの人が他人を脅迫してるのを見たことあるし。
彩子さんはブスだから原作でも虹でも全く萌えない。
0448名無しさん@ピンキー2011/04/12(火) 18:55:35.35ID:qoP+Hcm+
他の女の子はみんな可愛いのに、彩子さんだけドブス
だから嫌われてるんだなwwwwwwwwwwwwwwww
0449名無しさん@ピンキー2011/04/12(火) 20:25:55.97ID:cYPskwst
このスレでもこんなに荒れることあるんだな
何年もマターリしてたのに
0450名無しさん@ピンキー2011/04/13(水) 09:38:26.65ID:PydV+5gV
のびてたから投下があったのかと思ったら違ったw
職人さん待ってるお!
0451名無しさん@ピンキー2011/04/16(土) 05:36:17.57ID:LNrPno8Z
職人さん来ないかなーwk
0452名無しさん@ピンキー2011/04/17(日) 10:23:37.39ID:DNj77ThC
以外なとこで仙道×晴子読みたい
仙道と天然な女の子の組み合わせって想像しにくいが
0453名無しさん@ピンキー2011/04/22(金) 21:23:44.63ID:ED/grDVr
仙道×彩子さんにはまりました
余裕ないじわる仙道が良い
0455名無しさん@ピンキー2011/04/23(土) 08:26:15.72ID:sU3NRtDE
彩子さんと松井さんて似てる。
ということで二人のレズものが読みたい。
0456琥咲2011/04/23(土) 09:12:40.57ID:sU3NRtDE
0457琥咲2011/04/23(土) 15:03:00.73ID:sU3NRtDE
0459牧×晴子12011/04/29(金) 18:14:11.28ID:ZKOQb/oj
「あの二人が一緒に居ると、恋人同士っつーよりか・・・その・・なんつーか・・・。(言っていいのかな?こんなこと)」
「援交みたいに見える、って言いたいのかな?」
「じ、神さん!!」
神と清田は自分たちの少し前を、寄り添って歩いている牧と晴子を見ながら小声で話していた。
「牧さんは自分がフケ・・・いや、大人っぽく見られるせいか、可愛らしくて幼い感じのする女の子がタイプなんだよ。」
「なるほど。確かに晴子さんはカワイイからな〜」

0460牧×晴子22011/04/29(金) 18:28:52.34ID:ZKOQb/oj
「牧さん、これ以上邪魔すると悪いですからオレ達はこれで失礼します。」
「おう。」
神は牧にそう言うと、清田を引っ張って連れて行こうとした。
「ええ〜、オレもう少しハルコちゃんを見てたい・・・」
「信長、これから恋人同士の時間なんだよ。牧さんだってオトコだし・・・。」
そう言うと神は意味深な表情でニヤッと笑った。
「・・・?あっそうか!これからエッチするんすね、牧さん!」
ゴンッ!!
信長の頭にゲンコツが落ちた。
0462牧×晴子32011/04/29(金) 18:50:10.73ID:ZKOQb/oj
(全く清田のヤツ、あんなに大声で・・・)
牧は隣にいる晴子をチラと横目で見た。
顔を真っ赤にして俯いている。
(そりゃオレだって晴子さんとセックスしたいさ)
晴子の全てを自分だけのものにしたい、もっと愛し合いたい、牧はそう強く思っている。
だが・・・
牧には ひとつだけ気になることがある。それは・・・
流川とのことだった。

0463牧×晴子42011/04/29(金) 19:08:46.92ID:ZKOQb/oj
試合会場で偶然見かけた晴子に牧はひと目ぼれをした。
清楚で可愛らしくて・・・まさに自分の理想のタイプそのものだった。
思い切って話しかけようとしたその時・・・
「ハルコさ〜ん!」
そう言って晴子に駆け寄ってきたのは桜木だった。
「ハルコさん、さあ帰りましょう。」
試合中とは別人のように鼻の下を伸ばした桜木が可笑しくて思わずプッと牧は笑ってしまった。
「ん?あー!!じい!」
「やっと気付いたか。」
「何してんだ、じい。帰んなくていいのか?」
「いや、ちょっとな。」
そう言って晴子をチラと見た。
恋する男の勘とでもいうのだろうか。桜木は牧の晴子に対する視線からイヤなものを感じ取った。
「ま、まさか・・・・・じい・・ハルコさんを」
「そのまさかだ。ホレた。」
0464牧×晴子52011/04/29(金) 19:47:17.10ID:ZKOQb/oj
あまりに はっきり言われて晴子は顔が赤くなった。
「ハ、ハルコさんはダ、ダメだ!」
桜木は晴子を隠すように立ちふさがった。
「なんだ、桜木。お前もハルコさんに惚れてるのか。」
「うっ」
桜木はズバリ言い当てられてドギマギした。
「晴子さんは愛らしいからな。今日からお前とオレは恋のライバルというやつだ。」
「ぐむむむ〜」
流川だけでも厄介なのに、さらにライバルが増えるとは・・・
「じいっ!ハルコさんはな、流川に片思いしてんだよ!だから、じいはフラれるんだぜっ!」
「ほう、てことは桜木、お前もフレれるというワケか。」
「え・・・?あっー!!」
ズッコーン!!
自ら敗北宣言をしてしまった桜木は、眼も当てられないほど落ち込んでしまった。
0465牧×晴子62011/04/29(金) 20:44:08.77ID:ZKOQb/oj
流川に片思いしてることをバラされてしまった晴子は顔を赤くして俯いてしまっていた。
そんな仕草が愛くるしくて、牧は益々晴子を好きになってしまった。
落ち込んでいる桜木を無視して牧は晴子に話しかけた。
「晴子さんが流川を好きでも、オレはキミを諦めない。」
「!」


その日から牧の猛アタックが始まった。
晴子が赤木の妹だと知った牧は、毎日のように家に訪ねてきた。
最初の頃は牧を追い返していた赤木だったが、めげずに訪ねてくる牧の情熱に負け、家に上げるようになった。
リビングで牧を晴子に会わせてやる。
初めは戸惑っていた晴子だったが、何度か牧と会話をするうちに少しずつ打ち解けてきた。
晴子は、牧のことをコワイ人だと思っていた。黒くてゴツくて・・・
でも実際に話してみると、試合中の彼から受けるイメージとは全く違っていた。
少し天然で、でも歳にそぐわないほど落ち着いていて・・・。
晴子は、その落ち着いた雰囲気を心地よく感じるようになっていった。


0466牧×晴子72011/04/29(金) 21:04:46.03ID:ZKOQb/oj
その日・・・
何時もの様に赤木家を訪ね、晴子と話をしていた牧は、晴子の様子が何時もと違う事に気付いた。
酷く寂しそうで、声のトーンも沈んでいた。
「晴子さん・・・何かあったのか?」
「・・・・・」
「オレに出来る事なら、どんな事でも力になる。いや、晴子さんの為なら、どんな無理だってする。」
「・・・」
「晴子さん!!」
「・・・牧さん、私と・・・付き合ってくれますか?」
「え・・・?」
突然の問いかけに牧は我が耳を疑った。
晴子にひと目ぼれをしてからというもの、交際するということは牧が最も望んでいた事だった。
しかし・・・
「いいのか?」
「何がですか?」
「・・・流川のことだ。」
晴子の肩がピクリと小さく動く。
「いいんです・・・もう・・・。」
「いいって・・・?」
「わたし、牧さんの隣にいたいんです。」
0467牧×晴子82011/04/29(金) 21:29:09.18ID:ZKOQb/oj
そして今に至り、牧と晴子は寄り添って歩いている。
牧は幸せだった。しかし心のどこかで何かが引っかかっていた。喉の奥に小さな骨が刺さったような何ともいえない感じ・・・。
流川にずっと片思いしていた晴子が何故あの日、自分から「付き合って」と言ったのだろう?
オレを好きになってくれたからか?そうに違いない。だが・・・
あの時の晴子の寂しそうな雰囲気は・・・?何故?
気になってしまう。好きだから・・・気になってしまう。
何度も聞こうと思った。流川のことはもう完全に吹っ切れたのかと。
いや、吹っ切れたからこそ「付き合って欲しい。」と言ったのだろう。だが・・・
牧はふと歩みを止めた。
「牧さん?」
晴子は隣に居る牧を見上げた。
ややあって牧は意を決したように口を開いた。
「晴子さん・・・あの日何があった?」
「え・・・?」
「キミがオレに『付き合って欲しい』と言った日のことだ。」
0468牧×晴子92011/04/29(金) 22:57:48.98ID:ZKOQb/oj
重苦しい空気が漂う。
時間にすれば、ほんの少しだったかも知れない。
しかし牧にとっては晴子が口を開くまでの間がとてつもなく長く感じられた。
「・・・今はバスケのことしか考えられないって・・・。」
「え?」
「流川くんに そう言われたの。」
「!」
「思い切って告白したの、流川くんに。そうしたら・・・『今はバスケのことしか考えられない』って。
 分ってたのに・・・でも・・でも・・・。」
晴子の瞳から止め処も無く涙が溢れてきていた。
「ごめんなさい。自分勝手で・・・ごめんなさい。ダメだと分っていても、せめて流川くんに気持だけでも伝えたかったの。」
「・・・流川に想いが届かなかったから、だから、どうでもよくなってオレに『付き合って』と言ったのか?」
牧は晴子を強い口調で問い詰めた。
「オレが晴子さんに夢中になってるから哀れんでくれたのか?」
「忘れられるかもって・・・。牧さんと付き合えば、牧さんの落ち着いた雰囲気に包まれれば流川くんのこと忘れられるんじゃないかって・・・。
 自分でも分ってる、勝手な事してるって。ごめんな・・・」
晴子の言葉を遮るように牧が唇を重ねてきた。熱く深く・・・。
濃厚なキスを交わした後で牧はようやく晴子の唇を解放した。
「牧さん・・・?」
牧は晴子をそっと優しく胸に抱きかかえた。
「それでもいい。」
「え?」
「ショックじゃなかったと言えば嘘になる。だが晴子さんは今こうしてオレの腕の中にいる。
 オレが流川のことを忘れさせてやる。そしてもっとオレの事を好きにさせてみせる。」
「牧さん・・・。」
「やすやすと晴子を他の男になど渡せるはずないからな。」
そう言うと牧は晴子を包み込むように抱きしめた。
途端に晴子は子どもの様に泣きじゃくった。
牧は晴子の髪を優しく撫でながら、
(惚れた弱味ってやつかな)
そう心の中で呟いた。




0470名無しさん@ピンキー2011/05/01(日) 02:36:33.57ID:9Wu5hAF+
告白の巻き添えくらった花道にワロタ
晴子が牧を心から好きになると良いなー
0471名無しさん@ピンキー2011/05/16(月) 09:03:03.98ID:X6ZO2Ozj
鉄男「いい女だ。。。オレの好みだ。」
宮城「どーぞどーぞ。」
彩子(ウエシマかよ(-_-;))
0473名無しさん@自治スレで設定変更議論中2011/06/18(土) 00:24:17.13ID:PrOrQvfQ
山王キャプテン深津です。
深津なんか笑っちゃって見てらんねえよwwって方は飛ばし推奨ですw
初投下なので、期待しないで適当に流し見て頂けたらと思います。
04742011/06/18(土) 00:26:35.26ID:PrOrQvfQ
湘北vs山王工業の決戦の翌日、山王工業のメンバーは湘北の試合を見に来ていた。

キャプテンである深津は、負けた相手の試合を見にくるのなど嫌だったのだが、
「勝者の試合を見て応援し、解析する事も敗者の仕事だ」
と言う堂本監督の命により、チーム全員で愛知と湘北の試合を見に来ていた。
「やっぱり赤い髪はいねぇんだな」
河田兄が言う。

「しかしなんだよ・・この気の抜けた感じ・・誰かさんなら本当暑苦しい位気合い入れる相手なのに・・」
山王チームの見学ベンチの端からボソッと聞こえた。

「おらぁ!沢北ぁあ!聞こえてねぇと思ってんのか!?落ち込む沢北君もカッコイイなんて言われて調子乗ってるんじゃねーぞ!!」
「イデデデデー!別に名前は出してませんよ!」

そんないつもと変わらない光景を横に、深津は苛立ちと哀しみの中にいた。
(・・こんなのに負けたのか・・)

しかし負けた事は事実であり、その現実を受け止めた上での湘北の惨敗に、深津はひどく虚しくなった。

「・・トイレ行って来るぴょん・・」
「おう!たんまりウンコ出してこい!」
ガハハと笑う河田をジロリと睨みつけ、トイレへと向かった。
(・・なんで平気でいれるんだよ!)

深津は声に出す時は語尾を付けるが、頭の中で考える文には語尾をつけない。
その為話す事自体が面倒になり、本人は全く気にしていないが、寡黙で変わったキャプテンのイメージがついてしまった。
しかし、語尾を付ける事はとても気に入っていたので、辞めようとは思わなかった。
04752011/06/18(土) 00:28:32.13ID:PrOrQvfQ
起きていても寝ていても、あの時の光景が浮かんで来る。
もっとあそこでこうすれば
あの展開からああすれば良かったなど、
後悔が沢山出て来て、昨晩はとてもではないが眠れなかった。

トイレを探して歩いていると、薄暗い廊下の端っこに何かが見えた。

(人?なんだあれは?)
とりあえず前は通らなければならないので、近づいてみる事にした。

「っう・・・」
なにやら呻き声が聞こえる。

(おいおい大丈夫か・・?)
「どうかしたぴょん?」

顔を覗き込むと、目も頬も涙に濡れた女の子がいた。

「ごっ・・ごめんベシ・・ぴょん・・」

焦って昔の語尾が出てしまうのも仕方がない。
彼は今までバスケのみに力を入れてきた。
兄弟に女の子もいないし、
女の子の泣き顔を見るなんて、幼稚園以来初めてに近いのだ。
04762011/06/18(土) 00:31:19.79ID:PrOrQvfQ
深津が思考停止していると
「・・山王の・・・」
と女の子が言った。

「そ、そうぴょん。話しかけてごめんぴょん。」

これ以上立ち入る事もないし、そう言い、立ち去ろうとした。

(・・俺を知ってるのか・・?可愛いし、まあ沢北のファンだろ・・
しかし可愛い・・クソッ沢北め・・)

沢北への怒りを沸々とたぎらせつつ、女の子に背を向けて歩き出した時、

「・・ごめんなさい!」
と聞こえた。

(・・・?俺?)
深津がゆっくりと振り返ってみると、女の子はこちらを向いて立ち上がっていて、
俯きながらひっくひっくと涙を流して泣いていた。
04772011/06/18(土) 00:46:03.69ID:PrOrQvfQ
「・・??何で謝るぴょん。」
深津には、この可愛い女の子に謝られる理由が何一つ浮かばない。
訳が分からなかった。

すると、女の子は少しずつ話し始めた。
「・・・私・・湘北のマネージャーです・・」

深津がトイレに立った時、愛知と湘北の試合は既に終わりに近づいていたが、考え事をしながらうろつく間に終わっていたらしい。

「・・・・・・(チッ・・)だから何ぴょん。」
そう言うと深津はキッと彩子を睨みつけ、
先程よりも遥かに冷たい返事をした。

「・・山王が今日の試合見てたの知ってます・・。選手の代弁になるけど・・。
不甲斐ない試合をしてしまって本当にごめんなさい・・・。」
彩子は深々と頭を下げた。

深津はその言葉を聞き、頭がカッとなった。
しかし相手は女の子だ、それに可愛い。
グっと手に力を入れながら気を紛らわした。
04782011/06/18(土) 00:47:56.80ID:PrOrQvfQ
「・・・・お前なんかに謝られても何も思わないぴょん。」

(クソッ・・・)
深津は握りしめた手に強く強く力がこもり、
早くこの場から立ち去ろう。そう思い、彩子を背にした。

「・・本当にごめんなさい。でも湘北の選手達もとても反省して・・・」
もう、我慢の限界だった。

深津はつかつかと歩き、まだ話している彩子の前まで行くと、
『ガンッ』
と言う音と共に彩子の後ろの壁を殴りつけた。

彩子はその音にビクッと身体を震わせると深津の目を見て、
どんな時も冷静で有名なはずの山王キャプテンを、
自分の言葉で怒らせてしまった事に今更になって気付かされた。

もう深津には、下を向き怯える彩子に気を使う事はできなかった。

「それは・・・同情してんのか?ふざけんなよ・・・」
深津は語尾も付けず、冷たく低い声で言った。

「・・・そんな訳じゃっ・・!」
その言葉に反応をするように彩子が上を見ると、
深津は右手で彩子の顎を掴みあげ、後ろの壁に押し付けた。
04792011/06/18(土) 00:49:07.35ID:PrOrQvfQ
「いっ・・・・」

「っお前らは俺達に勝った事で、気が抜けたかもしれないけどなぁ・・・っ!
俺達はその先も、戦いそうな奴全てのデータを調べて、仮想練習してずっとやってきたんだよ!
遥かに上の先輩達の代から受け継がれてきた、王者山王の名前を初戦で崩した俺達の、
王者の4番をつけてる俺の気持ちが分かるのか?!」

深津だって馬鹿ではない、
負けたのは自分達の責任だし、彩子に言ってどうにかなる訳ではない事は十分分かっている。
しかしプライドだってある、プレーヤーではないとはいえ、自分の負けた相手から謝られて
「はい、お疲れ様でした。」と言える程に大人にはなれなかった。

まくし立てる様に言った深津の目は赤く、今にもこぼれ落ちそうな程に涙が溜まっていた。

それ程に、インターハイ制覇は重たく、憧れのものだった。
04802011/06/18(土) 00:51:07.08ID:PrOrQvfQ
その深津の顔を見て彩子は、
自分よりも遥かに高い所にある深津の肩を両手で引き寄せ、愛おしそうに抱きしめた。

彩子自身、何故そうしたのか分からなかった。
でも、プライドの高いこの人が彩子の前で涙を落とす前に、そうしなければならないような気がした。

「は・・?なにすんだよ!」

「分からない!分かんないけどこうしなきゃ駄目な気がするの!」

深津は、可哀相だ、惨めだと慰められている気がして腹が立った。

「そんなに慰めたいならやらせろ」

冷たくそう言い顔を上げると、
左手で彩子の両手を頭の上で押さえ付け、
首筋に吸い付き片手でTシャツとブラジャーを一度にめくり上げた。

「やっやだっ・・!」
暗い場所特有の冷たい空気が、彩子の肌に一気に触れる。

それまで彩子は、深津はなよなよしていて変な奴。と思っていたが、
近くで触れる深津の腕や胸、
腕は筋肉質で硬く、利き手ではない手の力も強い。
それを見ただけで、山王というチームの練習の厳しさや濃さが分かった。
04812011/06/18(土) 00:52:50.02ID:PrOrQvfQ
「う・・んっ・・」

彩子はとりあえず、晒された胸を隠したかった。
両手を抑えられている為に万歳したままだが、
身体をずり下げ体育座りになると、胸を足で隠す事ができた。

しかし深津は、座り込み力を入れた彩子の足をいとも簡単に割き、股の間に押し入った。
「ねえ、こっちの方がエロいんだけど。わざと?」

「・・・・・っ」
駄目だ。力では敵わない。
彩子は、冷たく見る深津の目を静かに睨みつけた。

深津は睨む彩子と目を合わせたまま、冷たい言葉とは裏腹に唇に優しく吸い付いた。

少しずつ激しくなるキスの嵐で、罪悪感なのか、波にのまれたのか、何故かは分からなかったが、
彩子はもうどうなってもいいや。と思ってしまった。

慣れてはいない行為に、息をする事だけに必死だったのかもしれない。
くちゅくちゅと音を立てながら絡ませられる舌と、
深津の離さない目線に頭がぼーっとなっていった。
04822011/06/18(土) 00:54:29.81ID:PrOrQvfQ
深津もキスをしながら、何も考えられなくなっていった。
初めてのキスだとか、相手の気持ち、そんな事は微塵も考えなかった。

どちらのものかも分からない唾液が唇の端を伝うと、
深津は唇を離し、胸の尖端に口づけた。

ビクッ
彩子の身体が反応する。
きっとこの子はここが気持ちいいんだろう。
深津は直感的にそう感じた。

乳首を口に含むと、ゆるゆると回りを舐め、尖端を軽く噛んだ。
同時に、空いていた右手では片方の胸の尖端を軽くつまんだり、押し込んだり。

「っい・・んん・・・あ・・・・ぁぁ・・」
声を堪えている彩子の足が少し震えているのが分かる。

深津が胸を舐めつつ顔を見上げると、口は半開きで涙目
頬は上気して赤く、沸き上がる快感と、我慢しても出てきてしまう喘ぎを
必死に必死に堪えている彼女がいた。

童貞ならではかもしれないが、深津はその顔を見た瞬間に、
もう前戯などをしている余裕や、精神力はなくなり

早く一つになりたい、それだけを思った。
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