WILD ARMS 9ライヴはむっつりスケベ
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0001名無しさん@ピンキー2009/05/07(木) 10:38:12ID:JZsOoWP6
ここはWILD ARMSシリーズでエロパロと、
WILD ARMS2ndのマリアベルのスレと、
WILD ARMS三番目に来たジェットのスレと、
WILD ARMS 終末の四騎士のスレと、
WILD ARMS 五翁戦隊枢密院、
WILD ARMS 危険物質666と
WILD ARMS 七日七晩の戦いと
WILD ARMS 8ヴリル の続きです

保管庫
ttp://sslibrary.gozaru.jp/

前スレ(dat落ち)

初代
WILD ARMSシリーズでエロパロ
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1019331360/
二代目
WILD ARMS2ndのマリアベル
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1045149259/
三代目
WILD ARMS三番目に来たジェット
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1064088610/
四代目
WILD ARMS 五翁戦隊枢密院
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1113293211/
五代目
WILD ARMS 五翁戦隊枢密院
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1113293211/
六代目
WILD ARMS 危険物質666
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1127039483/
七代目
WILD ARMS 七日七晩の戦い
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1166634732/l50
八代目
WILD ARMS 8ヴリル
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1198987459/ 脱兎オチ
0382名無しさん@ピンキー2012/12/28(金) 21:34:47.64ID:AH2Fu3RK
今年こそWA2リメイクの正夢を見るんだ
0383名無しさん@ピンキー2012/12/29(土) 01:22:11.31ID:PALHbfnA
そういってベアたんとチュッチュする淫夢を見るんでしょう…?
0387名無しさん@ピンキー2013/02/04(月) 13:54:08.00ID:H8a9qxvx
あるサイトの鍵パスがわからなくて協力して欲しいんだけど、
・「wa1_10_」+「ザックの年齢2ケタ」
・「wa1_17_」+「ザックの年齢2ケタ」
それぞれ半角9文字らしい。
本編はプレイした事なくてプレイ動画しか見たことないんだ…
0394名無しさん@ピンキー2013/09/16(月) 02:24:43.29ID:xX03IrCY
0395名無しさん@ピンキー2013/09/16(月) 02:26:03.59ID:xX03IrCY
セシリアの魅力に耐え切れず手を出してしまうロディ誰か書いて。
0396名無しさん@ピンキー2013/10/12(土) 22:06:09.02ID:Jae9dwW4
初代さ
PSとPS2どっちが好き?

俺はセシリアの顔がジャイアンだけどFを推す
0397名無しさん@ピンキー2013/10/30(水) 00:36:58.34ID:y/3gaCai
無印とアルターコードFってことか?
思い入れで無印、ジェーンの掘り下げでF
0398名無しさん@ピンキー2013/11/21(木) 23:00:29.44ID:WAWF60yP
無印しかやってないけどとりあえず公式的にロディとセシリア、ザックとエルミナはくっつく方向だよね?
セシリアの世継ぎ問題とか、ロディの精液中で出されて水銀中毒にならないかとか
地味に気になる
0399名無しさん@ピンキー2013/11/22(金) 00:03:42.36ID:edPL5N0x
公式カップルなのはザックとエルミナだけで
ロディの相手はプレイヤー次第という扱いではなかろうか。…建前は。
Fだとジェーン推しっぽい。5のそっくりさんイベントでもレベッカの最強武器引き換え券で優遇されてたしなー
こうやって建前と本音を使い分けるんだぜ。大人って汚ねえ
0400名無しさん@ピンキー2013/11/22(金) 20:28:07.03ID:rM2SV3QZ
そうなのかー
無印だと夢魔ラフティーナイベントでセシリアの気持ちが確定、
その後ジェーンはちょっと譲ってマリエルはそもそもロディ争奪戦に参加する気なし、
で、セシリアがEDからアタック開始って感じだと思ってた
続編じゃジェーン押しなのか。Fでロディセシ要素増えたって聞いてたから意外
0401名無しさん@ピンキー2013/11/23(土) 17:13:04.37ID:yPLkCYmd
ロディセシ要素も増えたけどジェーンも追加イベントがあるから。
0402名無しさん@ピンキー2013/12/15(日) 05:07:25.56ID:P0wi7jcE
ここはエロパロ板だろ。
0403名無しさん@ピンキー2013/12/18(水) 22:28:59.39ID:+YmyhZld
セシリアとジェーンとマリエルのエロシーンが、
書けたらいいのにな
0404名無しさん@ピンキー2013/12/20(金) 00:37:23.60ID:+o2zlVz7
アシュレー(フォワード)「リルカ、フォワードに出てくれッ!!」
リルカ(バック)「嫌ッ!」
アシュレー「即答ッ!?頼むよ、さっきから敵の状態異常攻撃がキツくて、ブラッドなんか…」
ブラッド(フォワード)「俺がカブトムシだ、俺がカブトムシだ、俺がカブトムシだ…」
マリアベル(バック)「状態異常の重複で最早何が何だか分からないキマり方をしておるのう…」
リルカ「嫌ッたら嫌ッ!」
アシュレー「ちょッ……何でそこまで嫌なんだッ!?」
リルカ「……あんなところに触手があります。」
アシュレー「ええ触手があります。……ッて、いやいやいや、確かに気持ち悪いけど、そこまでじゃ…」
リルカ「嫌なものは嫌なのッ!何されるか分からないじゃないッ……その、エロパロ的に」
カノン(バック)「……確かに、フォワードに出た瞬間に拘束されたり、妙な液体を浴びせられたりしそうだな……その、エロパロ的に」
アシュレー「???何かメタな事を言われたような気がするけど……とにかくレストアかミスティックが欲しいんだけど」
リルカ「仙草アルニムか何かでいいじゃないッ!とにかくあんな怪獣にアレコレされるくらいなら、人格崩壊したアシュレーに無理やり奪われたほうがマシッ!!エロパロ的にッ!!」
アシュレー「な、何だかとんでもない事を言われてるような……(汗)。わかったよ、そこまで嫌なら……マリアベル、かわりにフォワードに出てステータスロック…」
マリアベル「お断りじゃッ、少しは察せ!このニブチンがッ!!わらわとて、こんな所で『らめぇ』だの『ひぎぃ』だの言わされるのは御免こうむるッ!!エロパロ的にッ!!」
アシュレー「さっきからその『えろぱろてき』って一体何なんだ?………わからない、わからないな……」
カノン「どうでもいいが、考え込んでる間にティムが大変なことになっているぞ。……その、エロパロ的に」
ティム「らめえぇぇぇぇぇ!!」
アシュレー「ああッ!?ティムッ!?」

リルカ「……なんかこー、腹が立つことに普通に需要がありそうよね…その、エロパロ的に」
マリアベル「まあ、昨今は男の娘なるジャンルもあるようじゃからのう…その、エロパロ的に」
カノン「ティムは犠牲になったのだ…その、エロパロ的に」
0406名無しさん@ピンキー2014/03/23(日) 09:18:07.03ID:GLn43XjP
Pixivにユウリィのがあるじゃないか
0408名無しさん@ピンキー2014/08/02(土) 02:06:31.89ID:KdnLPjj8
なんてこった三ヶ月も書き込みがないとは…
ヴァーのタイツ破るわ
0410名無しさん@ピンキー2016/06/23(木) 15:17:18.27ID:I9qXc2yq
スレが生き延びてる……最近になってふらりとワイルドアームズのことを思い出して懐かしくなった。書き上がったらSS投下するが構いませんねッ!?
0411 ◆yHhcvqAd4. 2016/06/28(火) 13:05:05.69ID:ySDz/cbu
>>410で述べた通り投下しに来ましたよ。多分11レス分?
WA1のつもりです。
0412ある夜の話 1/112016/06/28(火) 13:07:32.00ID:ySDz/cbu
 魔族と人間との争い、ひいては宇宙にまで飛び出した戦いは終わりを告げた。その功労者達は、それまで

と同じように――しかしながらそれまでとは違った思いを抱えて――旅の暮らしの中へ帰っていった。
 少年は、日が落ちたアーデルハイドの城下町を一人歩いていた。町中で戦いにはならないだろうと思いつ

つも、その腰にARMを提げている。思い思いに家へ帰っていく人の流れに逆らうようにして、少年は城へ向か

っていた。

---*---*---*---*---

「これ、ロディに渡して、って頼まれたんだ」
 今日は公務をこなさなくては、というセシリアと宿屋の前で別れるなり、ハンペンの小さな体と同じぐら

いの、封筒に包まれた手紙を少年は受け取った。
「直接話しゃいいものの、なんだってわざわざ手紙なんてよこすんだか……で、何て書いてあるんだ」
 鞘に入った刀を下ろしながら、ザックが尋ねる。
「……」
 今夜一人で、アーデルハイド城を訪れて欲しい。あの時の話の続きをしたい。丁寧な字で便箋に書かれて

いたのはそれだけだった。余白だらけの便箋に、彼女は他に何か書きたかったのではないか、と少年は考え

たが、ここでそれを考えても致し方なかった。
「一人で、ってのが何だか意味深だが、まぁいいや、俺は酒場でのんびりしてるから、お前ものんびりして

来たらいい」
「何だかんだで、オイラ達も月に一回ぐらいはここに戻って来てる気がするね」
「国を治めるってのも、さすがに大臣に全部まかせっきりとはいかないんじゃないか? まぁいいだろ、戻

ってくるだけなら姫さんの魔法でひとっとびだからな」
 宿屋に一行の荷物を預けて、少年は時計を見やった。まだ日も高い。
「夜までまだ時間があるな。ロディ、お前はどうする?」
 ARMの整備を頼んでくる、と答える少年の肩には大きな袋が担がれている。
「そうか。なら俺は昼寝でもしているとするかな。酒の時間にゃまだ早い」
「ザック、また夜通し飲むつもりなの? ……まぁ今に始まったことじゃないけどさ。いってらっしゃい、

ロディ」


---*---*---*---*---
0413ある夜の話 2/112016/06/28(火) 13:11:45.08ID:ySDz/cbu
 あの時の話の続き――。あの時、どの時だろう。少年は思い当たる節を胸の内から探り出す。それと同時に、
今から会いに行く人のことを思う。会いに行くといっても、共にファルガイアの旅を続け、毎日のように顔を合わ
せている相手だ。何を意識するようなこともない、はずだ。しかし少年は、自分の鼓動が微かに早まっているの
を感じていた。
 城門を抜けて、もうすっかり顔なじみになった衛兵と軽く挨拶を交わして、呼び出した主の居場所を尋ねる。
私室にいるらしい。彼女の私室の場所をよく覚えていないまま城内を歩き回っていたら、元いた広間に戻って
きてしまったり、台所を二度訪れたり、城壁の上を一周するハメになったり。結局、廊下で会った衛兵に改めて
道を尋ねて、ようやく目的地にたどり着くことができた。


 セシリアの部屋の前に立つ少年の周りには、誰も見当たらなかった。警備の者もここにはいない。もっとも、
戦闘力で言えば、高度な魔法も使いこなすセシリア本人に及ぶ者自体この国にはいない。無用な心配か。
扉をノックしようとして、少年は呼吸を整えた。
「どなたでしょうか……あ」
 程なくして、パタパタという足音の後に扉が開き、部屋の主が顔を覗かせた。
「手紙、読んでくれたんですね。どうぞ、入ってください」
 城の中で迷ってしまった、と少年が告げると、迎えに行けばよかったですね、とセシリアは苦笑した。
 丸いテーブルに招かれて、少年は腰を下ろす。セシリアが左の斜向かいに座った。右の斜向かいには……
いつも三人でテーブルを囲む時はザックが座る。今は空白だった。
「マリエルから貰ったハーブで、お茶を淹れてみたんです、ロディも、あったかいものどうぞ」
 ポットから注がれた紅茶から湯気が立ち上る。澄み渡った匂いを感じながら、少年は部屋の中にも香が焚
かれているのに気がついた。自分の生きてきた日常には無い香りだが、リラックスの効用のあるらしいそれ
は、少年の好みに合うものだった。
 テーブルの傍らには分厚い本が二、三冊積まれている。セシリアがよく読んでいる魔導書だった。開いたま
まになっているページの文字に目を通そうとしても、少年には何が何やらさっぱりだ。
「ロディに、聞いてみたいことがあるんです」
 するりと喉を通り抜けていく紅茶をあっさり飲み干してしまうと、セシリアが二杯目を注いでくれた。
「行きたい所、ありますか?」
 少年は思案した。魔族との戦い以降、いやそれ以前から、自分達の旅は「求められた場所を目指す」「助け
を必要とする人の下へ」というものばかりだった。戦いが終わった今も、それは続いている。
「ふと、気になったんです。ザックはきっと、エルミナさん……かもしれないあの人のいるミラーマか、故郷アー
クティカか、と思ったんですけど、ロディの帰りたい所とか、行ってみたい所とか、どういう所なんだろうって思って」
0414ある夜の話 3/112016/06/28(火) 13:13:45.68ID:ySDz/cbu
「……」
 一瞬の沈黙の後、死してなお愛してやまない祖父、ゼペット・ラグナイトの墓前に行きたい、と少年は告げた。
弔って以来、一度も墓参りに行っていなかったのだ。墓前から旅立って今に至るまで何があったのか、おじい
さんに話したい。この広い世界で巡りあった、かけがえの無い仲間の顔も見せたい。一度失って、それから元
に戻してもらった左腕のことも、自分自身の本当の姿を知ったことも、兵器だった自分を人間として育ててくれ
たことへの感謝の念も。
 巨人のオカリナを拾った「忘れられた廃屋」へも行きたかった。あそこには、何か懐かしい感覚があった。造ら
れた自分にもし故郷があるとするならば、きっとあそこが――。
「ふふっ……珍しいですよね、ロディがこんなに話をしてくれるのって」
 もっと聞きたいです、といってセシリアは目を細めた。彼女のカップにも、二杯目が注がれる。しかしそんな期待
とは裏腹に、口下手な少年が稀有な饒舌さを失うまでにそう時間はかからなかった。少年の行きたい所の話は、
それで終わってしまったのだ。それでもセシリアは満足そうに笑みを浮かべていた。
「明日いっぱいは、まだ溜まっていた公務があるのですが……明後日には出発できると思います。そうしたら行き
ましょうか、ゼペットおじいさんのお墓。私も、行ってみたいです」
 少年はふと思い出した。そうだった、セシリアは、おじいさんを見たことがある。自分が夢魔に囚われていたらしい
その時に。誰にも話さなかった自らの過去の傷跡を、セシリアは共に眺めていた。何もかもから逃げ出そうとしてい
た自分を熱く励まし、夢魔と一人で戦う姿、崩れ落ちていく夢の世界の中で抱き起こされた時に見た、あの慈しみ
に満ちた暖かい視線が、脳裏に甦ってくる。


 カップの中の紅茶の水面から目を上げると、そこにはセシリアの、あの時の光をたたえた双眸があった。
「私の用件、まだお話していませんでしたね」
 セシリアが椅子の向きを変えて、少年に正面から向き合う形になった。黄金色の前髪が揺れる。
「覚えていますか? ロディの左腕が治って、目を覚ました朝のこと」
 少年は頷く。長い悪夢から目を覚ましたとき、ベッドにセシリアが突っ伏していた。起こしてしまわないように気を
つけてベッドから降りて外の景色を眺めながら、彼女の言葉と、胸の内に流れ込んできた熱を反芻していた――。
「自覚するようになったのは、あの瞬間でした。本当はあの時、勢いに任せて全て話してしまおうと思っていたので
すが、有耶無耶に終わってしまったものですから」
0415ある夜の話 4/112016/06/28(火) 13:15:56.66ID:ySDz/cbu
 膝の上でセシリアが拳を握る。
「あれから戦いが終わるまでは、そのことを考える暇も無いぐらいでした。戦いが終わっても、うまくタイミン
グをつかめないまま、ずっと胸の内で渦巻き続けていたのですが、苦しく……なってきてしまって」
 もう、ロディは分かっているのかもしれませんけれど、と言って、セシリアは顔を伏せた。
「あのッ……真面目に話すので、もし噛んだりしても、笑わないで聞いてくださいね」
「……」
 思わず少年は背筋を伸ばす。
「私……あなたが好きです、ロディ……!」
 セシリアの立ち上がった勢いで、椅子が床に倒れて、バタンと空気を叩いた。前のめりになった彼女が、
少年の肩を掴む。放たれた言葉に驚く間もなく、座ったままの少年はのしかかってくる体重を支えた。
「あなたを愛しているし、恋もして……一挙一動に、ときめいていますッ……ずっと一緒にいるのに、もっと
一緒にいたい、もっと近くに行きたいって思いが日増しに強くなっていって……今もこんなに体が火照って
いるんです。手だって、ホラ」
「……!」
 自分のよりも二回りも小さな手が、少年の両手を掴んだ。じんわりと熱を持っていて、自分の手よりも温
度が高い。
「こんなに心が燃え上がるの、初めてで……でも、偽りは無いですッ、全部、私の本心で」
 耳まで赤くなったセシリアを見て少年は、自分の鼓動の高鳴るのを感じていた。体内に響き渡って、外
にも自分の心音が聞こえてしまいそうだった。
「その……ロディ……返事を聞かせてください。私のことを大切に思ってくれているのは、よく分かります。
でもそれは、誰にでも等しく向けられるロディの優しさなのか、それとも、ロディも私と同じ思いを持っている
のか、それが知りたい……」
 セシリアの両手が肩から離れた。俯かせた顔、前髪の隙間から、翡翠色の瞳が少年を見下ろしている。
「私の片思いなら、それでもいいです。ちょっぴり寂しいけど、一緒にいられるだけで嬉しいですから」
 その瞳が悲しみに潤んだように見えて、少年は思わず立ち上がった。
「え……」
 少年はセシリアの細い身体を抱き寄せていた。あの夢の中で、少年は心の深い奥底のどこかで、セシリア
と繋がりあっているのを感じていた。手には取れず、目にも見えない。だが森の中に浴びる柔らかな日射し
にも似たそれは、夢から覚めた後も、少年にある種の力を与え続けてくれた。今までに学んだ言葉で表現し
きれなかった気持ちが、この瞬間になって少年の内で形をとり始める。
0416ある夜の話 5/112016/06/28(火) 13:17:47.06ID:ySDz/cbu
「あ、ロディ……ッ」
 口下手な少年は、その気持ちを言葉で伝える術を思いつかず――無言で、セシリアの肩を抱いた。その行為の
意味を理解したセシリアが、慌てて目を閉じる。
「……」
 口付けて、数秒間。いつの間にか視線の高さが同じぐらいになっていたことに少年が気づくと、今度はセシリアが
唇を重ねてきた。柔らかくて、しっとりしていて、ほのかに甘いように感じられた。
「私の勘違いでは、無いんですよね」
 念を押す小さな声に少年がうなずくと、ぱっと目の前に花が咲いた。広げた掌ぐらいの距離を埋めながら、少年は
もう一度セシリアの体を抱き締めた。つい力を込めすぎて「痛い」と言われてしまい、焦る少年はつい謝罪の言葉を
口にしていた。


 ベッドサイドに二人は腰掛ける。男女でそうすることの意味を、セシリアは知っているようだった。少年にも、分から
ないでもなかった。が、耳に聞いたり何かで見ただけの、自分にはまだ関係ないと思っていた男女の営みをこれから
自分がするという実感は、まだ持てずにいる。
「ロディ、こういうことは……その、初めてですか?」
 否定する理由は無い。少年の正直な返答に、セシリアが顔を綻ばせた。
「よかった……じゃあ、私と同じですね」
 少し空いていた隙間をセシリアが詰めて、腰に手が回ってきた。近くなった肩を抱いて、今日何度目かになる口づけ
を交わす。しかし今度は、唇を触れ合わせるだけの軽いものではなく、湿った舌同士が絡み合う。
「ン……ん、っ……ん」
 侵入してくるセシリアに負けじと対抗する内に、くぐもった声が漏れ出てくる。今までに聞いたことの無いトーンが、少
年の後頭部をカアッと熱くさせた。
 セシリアを脱がせようとして少年が手を伸ばすが、彼女の服の仕組みに皆目理解が至らず、どこから手をつけていい
ものやらまごついてしまう。その間に、少年の赤いジャケットはもう肩から抜かれている。
「ここは、こう……」
 はしっと両手を握られて、布地同士の接合部へ導かれていく。恥じ入りながらも少年がそんな風にして手伝ってもらっ
ている内に、セシリアの体を包む衣服が徐々にはだけていく。そこから先は、複雑な機構もなさそうだった。
「……ふしだらな女だって思わないでくださいね。恥ずかしいですけど、私、ロディより少しだけお姉さんですし、こんな時
ぐらいリードしてあげなきゃ、って思っちゃって」
0417ある夜の話 6/112016/06/28(火) 13:19:34.71ID:ySDz/cbu
 気にしないでいいのに、と言いかけた所に、軽いキスの不意打ちを食らって、少年の言葉は遮られてしまった。
衣服の隙間に右手が引き込まれていく。今まで意識したことも無かったが、セシリアはいつも全身の大半を布地で
覆っている。その内側を見るのは初めてで、少年の掌が緊張の汗で湿っていく。
 セシリアの体は、その顔の肌の色と同じように、真っ白だった。傷だらけの自分の体とは違って、あちこちの曲線
の美しさに、触れることを迷ってしまうぐらいだ。人工的なシーツの白に、顔や首筋の赤らんだ肌が一際目立ってい
る。キレイな体だ、と少年がぽつりと漏らすと、口に出されると恥ずかしい、とセシリアは目を逸らした。横たわる体に
覆いかぶさるようにして見下ろすと、少年の左手の手甲はひどくその場にそぐわないように思えた。しかし、セシリア
が、その無骨な手甲を優しく撫でる。
「好きですよ、この左手」
 自分の内心を見透かされたようで、恥ずかしさに返す言葉を失う。指先に赤い舌がちろちろと這い寄ってきて、薄
紅色の唇の中へ引きずり込まれていく。その暖かさと、指を舐められる背徳感に、背筋がゾクゾクした。同時に、両
脚の付け根に熱が集中していく。
 下半身の方がまだですよね、といいながら、裸体のセシリアがベルトのバックルに手をかけた。金属の擦れあう音
と共にあっさりとベルトを外され、ジーンズが下ろされていく。
「……ッッ!」
 下着を押し上げる己自身の存在に気づき、セシリアがハッと息を呑んだ。少年が自らの手でその姿を露にしようと
すると、小さな悲鳴と共にセシリアは自分の顔を手で覆う。しかし、指の隙間から覗く視線が注がれているのを、少
年は感じていた。
「こッ……こんなになるんですね。まるで腫れているみたいですが……」
 露になった男性自身を見て、セシリアが驚嘆している。
「触っても……?」
 少年は頷く。恐る恐ると、細い指が絡みついてくる。
「熱くて、硬い……なんだか、石のようです」
 輪郭を確かめるように、皮膚の部分を指がなぞっていく。先端の粘膜部分に触れた瞬間、ビリッとした刺激が少年
の体を駆けた。
「ごっ、ごめんなさい、痛かったですか?」
 その刺激が痛みで無いことを確認するように、少年を首を横に振った。
「じゃあ、続けますね。……すごい、ここから、心臓の鼓動が伝わってくる気がします」
 幹を包む圧力が少しずつ強まっていき、柔らかなセシリアの掌が上下動を始めた。思わず喉から声を漏らす少年の
反応を見て、セシリアはその挙動が誤りで無いことに確信を持ったようだった。ゆっくりと、少年の身を襲う快感が加速
していく。気持ちいいですか、と問うセシリアに、少年は黙って頷くほかなかった。
04184112016/06/28(火) 13:31:02.61ID:Ynp+5wCL
規制くらってあと86000秒ぐらい書き込めなくなったっぽいので続きはまた後で……
0419ある夜の話 7/112016/06/29(水) 13:40:28.52ID:IvwKPiCj
「舌で触れても、大丈夫ですよね……」
 少年の反応をつぶさに観察していた顔が、両脚の付け根に近づいてくる。さっき左手に感じた、湿った暖かさ
が、二回、三回とかすっていく。触れるか触れないか、そのもどかしさに腰を突き上げそうになるのを、少年はこ
らえていたが、程なくして、ぴとっとした熱がダイレクトに神経を上ってきた。
 さっき口付けを交わした唇が、絡めあった舌が、性器を舐めている。その事実のもたらす衝撃と、手でされるの
とまた違った刺激が、腰の奥へ響いてくる。こらえきれなくなりそうで、少年はシーツを握り締める。
「い……痛かったら、言ってくださいね」
 サラサラした髪の毛が、内股に触れた、と思った瞬間、セシリアの頭がぐぐっと沈み込む。男性器全体が、ぬか
るみと熱に包み込まれた。口の中のデコボコや段差が、あちこちに引っかかって、下半身の感覚が奪われてい
くようだった。力が抜けていくのに、体の中心部から熱いものが迸りそうだ。

 口に含まれてからほんの僅かの時間だったかもしれない。少年はセシリアの口の中に、べっとりしたものを吐
き出していた。一回、二回と拍動する度にこみ上げる快楽に目の前がフラッシュするようで、頭がクラクラした。
「……ん……けほっ、けほ」

 むせるセシリアの声に、少年は我に返った。唇の端から白い液体が一筋流れているのを見て、口の中に出し
てしまったことを慌てて詫びる。
「突然だったから……びっくりしてしまいました」
 左手で口元をぬぐいながら、セシリアがはにかむ。美味しいとは言え無いですね、というコメントに、ゴメンと言
いながら少年も苦笑した。
「……気持ちよかったですか?」
 何のオブラートにも包まれないストレートな問いかけに、少年は鸚鵡返しするように答えた。今度は交代だ、
とでも言うように、少年が手を伸ばす。

「優しく……してくださいね」
 本当に同じ人間なのかと思うぐらい――もっとも、厳密には自分は人間では無いけれど――滑らかで、手がす
べるような肌を撫でる。細い首から鎖骨を指先でなぞると、くすぐったそうにセシリアが身をよじる。女性らしい膨
らみは見た目以上に大きくて、少年の掌から少しこぼれるぐらいだった。痛くならないよう、慎重に手を這わせて
いくが、未体験の柔らかな感触と、掌を押し返してくる弾力をつい愉しみたくなってしまい、力を込めようとするの
を少年は我慢した。
「……んぁ……ッ、あっ、そこ……」
 膨らみの頂点に指をそっと触れた瞬間、セシリアが声をあげた。刺激が強いらしいことを学んだ少年は、薄い
桜色をしたそこにもっと直に触れたくなって、顔を近づける。
0420ある夜の話 8/112016/06/29(水) 13:41:44.19ID:IvwKPiCj
「っひ、あ、や、だっ、ダメです……あっ、あ」
 ダメです、と言われて、乳房の先端に舌を這わせていた少年が、すぐに顔を離した。ごめんね、痛かった、と
言いかけたところを、セシリアが制止した。
「ほ……本当にダメなわけじゃないんです、痛いとかそういうのではないので……」
 やめないでください、と消え入りそうな声で口にした瞬間、彼女の首筋の紅が濃くなった。生唾をごくりと飲
み込んで、少年は再びセシリアの胸元に顔をうずめた。もっと色々な所に触れたくなって、平らなお腹や曲線的
にくびれたウエストに、空いた片手を伸ばしていく。すべすべした肌の感触を、ずっと触っていたくなる、と少
年は思っていた。
 下腹部を通り過ぎて内腿に掌を触れると、びくりとセシリアが身を固くした。右手の指先に、微かな湿り気を
感じた。体の中心部に向かって近づくにつれて、湿気が水っぽさに変わっていく。
「そんなにまじまじと見られると、恥ずかしいです……」
 見るからにデリケートな器官を傷つけるまいと少年はそこをじっと観察していたが、それがセシリアにとって
はたまらなく羞恥をもたらすようだった。閉じようとする脚を押さえていると、セシリアは観念したのか、力を
抜いた。
「あ……ふ、ん……あぁっ……」
 薄く生えそろった茂みの下部に、ピンク色の粘膜が見えている。その周辺を指でなぞっただけで、セシリアは
細い声を漏らした。粘膜の表面はねっとりしていて、触れた指との間に架け橋ができるぐらいだった。
「やっぱり、本当に触られるの……ぜんぜん、違う……」
 本当に? 裂け目にぬるぬると指を往復させながら少年が聞き返すと、セシリアが目を白黒させた。
「そッ、そのッ……妄想の中の感じとあまりに違って……!」
 こうされるのをよく想像していたから、とセシリアは弁解した。妄想に夢中になったまま自慰にふけった夜も
あった、とまで聞かされてしまい、少年は顔どころか首まで熱を持つのを感じていた。
 裂け目の始端の突起や、終端に息づく秘穴にまで指を伸ばすと、セシリアの嬌声が一際大きくなった。
「あッ、も……もうダメ……ッッ!!」
 ふるふると首を振って、数秒、セシリアの体がぴんと張った。程なくして体から緊張が抜け、弛緩した手足が
ベッドに投げ出された。
「……触られてるだけだったのに、その……」
 いい気分になってしまいました、と、荒い息混じりにセシリアは言った。その背中はしっとりと汗ばんでいた。
0421ある夜の話 9/112016/06/29(水) 13:43:42.93ID:IvwKPiCj
 仰向けになったセシリアに覆いかぶさり、自分の陰に入った顔を見下ろす。
「来てください、ロディ」
 一度精を放った後もずっと硬いままだった自分自身を、セシリアの入り口にあてがおうとする。が、お互いの
体に隠されていて少年の目にはターゲットの在り処が分からない。
「しっ……失礼します」
 掴まれて、案内される。ここですから、と言って、セシリアが少年の背中に両腕を回してきた。
「ゆっくり、お願いしますね……」
 その言葉の通りに、腰を前に押し出す。奥へ進めそうな感触はあるが、押し返してくる抵抗も感じる。もっと
スルッと入れるものだと考えていた少年は、少しずつ力を入れて、体をめり込ませていく。徐々に、体が温かい
ものに包まれ始めていく。セシリアは、少年の体の下で、深い呼吸をゆっくり繰り返していた。
 やがて、自身がすっかり包まれて、これ以上奥へ進めなくなった。全部入ったみたいだ、と少年が告げると、
セシリアはホッと安堵のため息をついた。
「そうですか、ちゃんと受け入れることができたのですね……ちょっと圧迫感がありますけど……」
 背中に回っていた腕が離れて、両手が少年の頬に添えられる。
「一つになれて嬉しい……ロディ……」
 大好きです、と言いながら、セシリアが口付けをせがんだ。体を起こそうとした彼女の代わりに、身をかがめ
て少年がその要求に答える。たっぷり唾液を交換して唇を離す頃、きつく締め付けてくる胎内で動いてみたい少
年の欲求を読み取るかのように、セシリアが促した。
「んっ……! く、ふ……」
 一往復しただけで、腰の感覚が消失しそうだった。ちょっと動いただけで達してしまいそうになる危機感と、
もっとこの感触を体験してみたいという思いが交錯する。少年の興味が勝った。
「ハァ……ハァ……」
 少年の陰でセシリアが息を荒げている。下半身を前後させる度に自身が擦られて、情けない声をあげてしまい
そうになるのを、少年はこらえていた。我慢しなければ、という思いとは裏腹に、ストロークが段々大きくなり、
流れ込んでくる、スパークにも似た刺激が、少年の意識を塗りつぶしていく。
「あぁっ、ロ、ロディッ……!」
 自分の名を呼ぶ声が、全身に染み込んでいく。心の高鳴りが体の昂りとシンクロして、先ほどのセシリアの愛
撫でも感じた絶頂感が込み上げてきた。
「ロディ……もしかして、そろそろ……ですか?」
 少年は頷くのがやっとだった。いとしさが加速する。
「い……いいですよ、そのまま……あっ、来て、くださいッ……!」
 セシリアの了承を合図に、ピストンの挙動を加速させる。もう後戻りはできない、後は頂点まで駆け上ってい
くだけ。
「あっ、あ、っく……ああぁっ……!」
 叫びにも似たセシリアの声とほぼ同時に、可能な限り奥まで腰を打ち付けて、少年はピンと背筋を伸ばした。
セシリアの口の中に放ったよりも多くの精液が、下腹部の中心から迸り、少年の体の外へ、セシリアの体内へ、
注ぎ込まれていく。
0422ある夜の話 10/112016/06/29(水) 13:45:27.15ID:IvwKPiCj
 絶頂の余韻がまだ覚めないまま、ぼんやりと腰を引き抜いていく。気持ちよかった、などと呑気なことを口に
していた少年だったが、自分の分身の出てきた場を目の当たりにして、背中に氷をあてがわれた気分になった。
「どうしたんですか、ロディ……」
 セシリアの入り口から、自分の吐き出した白濁に混じって血が流れ出てきている。真っ白なシーツにも赤く血
の散った跡があり、セシリアを傷つけてしまった罪悪感に体温が急激に下がっていくのを感じた。
「ああ、これですか。大丈夫です、初めては出血を伴うものだって、分かっていましたから……」
 痛かったのではないか、苦しかったのではないか。そう問いかける少年の言葉を、セシリアは否定しなかった。しかし、辛さや悲しみは無かった、とのことだ。
「誰かに手を差し伸べる優しさからではなく、ロディが自ら私のことを求めてくれたのが、嬉しかったんです。
だから、痛みなんて気になりませんでした」
 それに、と付け足しながら、セシリアの手が下から伸びてきて、少年の頬に触れた。
「一生懸命になってる顔……ふふ……可愛かったです」
 男に似つかわしくない形容詞に少年が照れくささを感じていると、その表情すらも愉しむように、くすくすと
セシリアが笑う。
「テーブルのそれ、取ってもらえますか?」
 指差す先には、束ねられたクレストグラフがある。ひょいと掴んで手渡すと、その中の一枚を取り出して、セ
シリアが何かを唱え始めた。途端に、一羽の青い小鳥が現れて、閉じた窓をすり抜けて夜空へ羽ばたいていった。
「今日はロディはお城に泊まっていく、と言伝をお願いしました」
 ぎょっとする少年に、セシリアはにっこりと笑いかけるだけだった。
「今晩はここに、私の部屋に泊まっていってください。朝まで二人きりでいたいのですが……いけませんか?」
 ザックに何と説明したら、と戸惑いを覚えはしたが、一緒にいたいという思いはセシリアと同じだった。少年
は首を横に振る。
「……よかった」
 いつの間にか、ベッドに散った血痕も消えていて、睦みあう前の状態に戻っている。魔法というのはどれだけ
のことができるのか、少年には不思議でならなかった。
「汗をかいたので、寝る前にお風呂に入ろうと思うのですけれど、ロディも一緒に」
 入りませんか、と訊かれるでもなく、入りましょう、と誘われるでもなく、部屋から繋がった浴室へぐいぐい
手を引っ張られていく。もう風呂を共にする以上のことをしてしまったのだ、と、少年の心に諦めにも似た何か
が浮かび、引っ張っていくセシリアに己を任せた。
「もし、したくなったら……えっと……我慢しなくていいですからね。ロディが求めてくれるのなら、喜んで応
えます……」
 まだ裸のままのセシリアを前にして、また疼きがこみ上げてきた。しかし、先ほどのベッドサイドの赤さがふ
と脳裏に甦り、さすがにそれは遠慮する少年だった。
0423ある夜の話 11/112016/06/29(水) 13:46:45.59ID:IvwKPiCj
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 翌朝、少年はまだ静かな城下町を、昨日と逆向きに歩いていた。朝日を浴びながら散歩する老人もいれば、あ
くびをしながら少年とすれ違う男性もいる。少年も爽やかな日射しに思い切り体を伸ばしたい気分になっていた
が、腕にしがみついたセシリアがいると、そうはいかなかった。
「……ロディ、もうちょっと、ゆっくり歩いてくれませんか?」
 セシリアの足取りはぎこちない。なんだか異物感が消えなくてうまく歩けない、と言って、少年にぶら下がる
ようにしてひょこひょことついてきている。自分一人がケロッとしているのが申し訳なくなって、少年は歩幅を
狭めた。

 ゆっくり歩いて宿に辿りつくと、もう目を覚ましていたらしいハンペンが戸口に立っていた。
「ロディが飲んだくれて帰れなくなるわけが無いとは思ったけど……そういうこと?」
「さ……さぁ……? どッ……どういうことでしょうね……?」
 しっかり組んでいた腕を慌てて放して、セシリアが少年の陰に隠れた。
「『二人が』何をしているのか、ってザックと賭けてたんだけど、オイラの勝ちのようだね」
 ドアノブに腰掛けたハンペンは、ケラケラ笑い始めた直後、捻られて回転したノブから転げ落ちた。
「おーおーロディ、朝帰りなんて不良のすることだぜ」
 ギィ、ときしんだ音を立てるドアの向こうから、まだ眠そうなザックがひょっこり顔を出す。
「まったく、いつの間に進展しやがって……」
 やれやれとため息をつきながら、ザックは二人を宿屋のドアの内側へ招いた。朝食の時間には間に合っていた
ようだ。
「おいロディ、今度詳細を聞かせろよ」
「な……話しちゃダメですよロディ! プライベートなことは内密にッ」
 いつもの調子に戻りつつあるセシリアを横目で眺めつつ、少年はテーブルについて腰を下ろした。セシリアが
来ることを連絡済みだったのか、大皿にこれでもかと焼きソバが盛られている。朝からこれか……と、食べる前
から少年は胃の辺りがずっしりと重くなるのを感じて、ため息を漏らすのだった。

終わり
0424 ◆yHhcvqAd4. 2016/06/29(水) 13:48:53.33ID:IvwKPiCj
以上になります。過疎のスレへのちょっとした刺激になってくれれば。コメント等貰えたら嬉しいです(望み薄)
0425名無しさん@ピンキー2016/07/06(水) 23:39:42.40ID:L5+l+tUk
ホントにたまたま10年振りくらい?に来たが、こんな良作が未だに生まれ続けてることに落涙ッ・・・
スレ最初から読み直してみるかな
0427名無しさん@ピンキー2017/06/21(水) 18:21:07.10ID:JMIvS6cK
0428名無しさん@ピンキー2018/10/02(火) 12:18:39.33ID:VPVkJmiZ
ミリメモの魔女っ子「パーティーインッ!出来なかったけどへいき、へっちゃら!

「OPでしかアシュレーと絡めなかったけどへいき、へっちゃら!

「わりぃ やっぱへっちゃらじゃねぇわ
0429名無しさん@ピンキー2019/02/28(木) 01:28:02.09ID:MKrIe2IW
タバコをやめられないのは乳離れ出来ない赤ちゃんと同じようなものらしい
つまりガウンやシャルトルーズはおっぱいが大好き
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