あにゃまる探偵キルミンずぅでエロパロ
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0166おっちゃん牛乳 ◆2nkMiLkTeA 2010/10/15(金) 07:50:33ID:9J+OYTbC
保守代わり

 翌朝リコは憂鬱だった。
 ただでさえ寝起きが悪い上に、今日は頼まれ事のせいで余計だ。ケンのことを誰に聞こうか、
そればかりが頭を過った。
 まず浮かんだのは当の本人、ケンに聞くことだ。恐らく、これが一番手っ取り早いし楽だ。
ラブレターを貰ったということもケンから聞いたことだし、いつものように冗談のように聞けばいい。
でも。
(笑って、聞けるかな……)
 今の自分には、それはとても難しい事だと感じられた。ケンに面と向かってそんなことを聞いた場合、
自分がどんな顔をしてしまうかリコにも想像がつかなかった。下手すれば、
ケンに妙な勘違いをされるかもしれない。
(あ、あたしはケンのことなんて、興味ないし?カノンちゃんにおねがいされただけだし)
 そう。そうだ。その通り。しかし、リコが認めたくない部分があることもまた事情だ。
その証拠に、“最悪の予想”が頭を離れない。
『リコ、まさかお前……俺のこと……』
「だぁから、違うってーの!!」
 バンッ!
 つい強く両手を机に叩きつけたせいか、大きな音がした。勢い余って椅子から立ち上がったリコは、
大きく肩で息をしている。
 そんなリコの様子に驚いたのは、一緒に朝食を摂っていた家族のほうである。
皆目を丸くしてリコを見ていた。慌てて謝る。
「ご、ごめん」
「ど、どうしたの?悩み事?」
「あ、あはははは。なんでもない、なんでも」
 今のがなんでもないなんて、我ながらお世辞にも説得力がない。しかし、リコはほとんど手を
つけていなかった朝食を頬張ると、家族の疑問符を無視して家を飛び出した。
0167おっちゃん牛乳 ◆2nkMiLkTeA 2010/10/15(金) 17:39:52ID:YwvazFGW
「なあにやってんだろ……あたし」
 がっくりと肩を落とし、学校に向かって歩く。家を出た直後の勢いは、今や見る影もない。
(ケンなんかのことでさ……)
 だけど、その“ケンなんか”を思い浮かべて赤面している自分がいる。
今までこんなこと無かったのに。
「ああんもう!意味わかんない!こんなのあたしじゃない!」
 思わず抱えた頭を振って、ついつい叫び声が出る。部活の朝練のために早く登校しているから、
聞く人間はいないけど――
「ほんとにどうしたの?」
「げ」
 前言撤回。いた。リコは頭を抱えたまま、ぎぎぎという音が出そうな錆び付いた動きで
後ろに振り向いた。そこにいたのは、リコの双子の姉妹、リムだった。
「えと……」
「ん?」
「なーんでもない。なんでもないよー」
 再び愛想笑い。先程の家でのことと同様、今回も全く説得力等ないだろうけど。
「ほんとに?」
「ほんとにほんと!」
 そう言われて、リムはもう追求してこようとはしなかったが、納得したわけではないのは明らかだった。
こちらを伺う視線に疑わしさが混じっているのを、リコも逃しはしない。
けれどそれに気付いたからといって、どう言ったものか――
(そうだ!リムに聞けばいいんじゃん!)
 急に閃いた自分のナイスアイデアに、胸中で歓声をあげる。思い立ったが吉日、
早速リムに話を持ちかけてみる。
「じ、実はさー、その……け、けけけ、ケンのことなんだけど……」
「ケン君の?」
「そう!昨日さー、ケンが、ららら、ラブレター貰ったーとか自慢してて……」
「へー、また貰ったんだ。すごいね」
 流石サッカー部のキャプテン。そう関心するリムに、リコはあんな馬鹿なのにと憎まれ口を叩く。
ほんとはほんとにそこまでは思っていないけれど、リムはそれを分かっているから
くすくす笑って聞いている。
 ひとしきりケンをこき下ろし、リコはついに本題に入った。
「そ、それでさー……その、ケンが誰からラブレター貰ったかなんだけど……
り、リムからタマオ君に聞いてみてくんない?」
「タマオ君に?いいけど」
 タマオ君とは、ケンの親友だ。そして小学生の時の仲間でもある。そしてリムはタマオ君と同じクラス。
今でもよく話すらしいから、聞くのは簡単だろう。ケンはリム達とも違うクラスだけど、
親友のタマオなら何か知っているはず、とリコは目算をつけた。
 と。じっとこちらを見ていたリムが、にまっと笑って聞いてきた。
「もしかして、悩み事ってケン君の事?」
 その顔はまさしく、リコが危惧していた勘違いをしている顔だった。
「ち、違うからね!昨日、カノンちゃんにお願いされたから仕方なくあたしは!」
「ふーん」
 必死にリコは弁明するが、リムは聞く耳ないようだ。ずっと笑いながら、その手の話題の時に
クラスメイトの女子達がするような、生暖かい視線を向けてくる。彼女達とリムの違いは、
人数とからかわれる日数が少ないこと。その分リムの方がマシだ。
「そりゃ確かに、ケンなんかにラブレターあげるなんて、どんな子かちょっとは気になるけどさ……」
 ついにはそんなことまで口走ってしまう。それはあからさまにちょっと所の話ではないと、
自ら告白しているような態度だったけれど、焦って混乱したリコは気づかない。
しかし、リムはいい加減止めるべきだと思ったらしく、彼女から話題を打ち切ってきた。
「はいはい。じゃあ、タマオ君に聞いてみるね」
「うん。ありがと、リム」
 それから部活の朝練があるからと、真っ赤になった顔を隠すようにリコは駆け出した。
しかし、学校に着く頃には、走ったせいで顔はますます熱くなっていた。
0168名無しさん@ピンキー2010/10/15(金) 21:45:20ID:PIeJWFLG
リコも可愛いし文章も読みやすいしで保守代わりにはもったいないと思います
続き楽しみにしてますね
0169名無しさん@ピンキー2010/10/16(土) 00:52:22ID:s80AhsHb
未来物を考えていると、みんなどんな部活入る
だろうかとかから、カトレア学園中等部って
間取りとか給食だろうかとか色々疑問が尽きない
0170おっちゃん牛乳 ◆2nkMiLkTeA 2010/10/16(土) 01:00:16ID:s80AhsHb
すみません。>>167のケンのことをリムが
流石サッカー部のキャプテンと言ったという
描写を、流石バスケ部のキャプテンに変更します。
ケンの好きなスポーツをすっかり勘違いしてました。
0172名無しさん@ピンキー2010/10/27(水) 22:14:34ID:oHDEyFkL
揚げ
0178名無しさん@ピンキー2011/01/16(日) 22:23:01ID:l6rLKbBS
にゃ
0180名無しさん@ピンキー2011/01/28(金) 01:31:13ID:wA/C1JdJ
カスミちゃんがハンダさんの巨根で処女膜をブチ抜かれて泣き叫ぶ小説とかないの?
0181名無しさん@ピンキー2011/03/12(土) 22:30:54.14ID:0YEtm5iH
0184名無しさん@ピンキー2011/03/13(日) 22:09:10.04ID:Mbw4t07x
0199名無しさん@ピンキー2011/03/27(日) 10:14:32.87ID:IFDSDXbx
保守

ドクトル(何が『キルミンズはチームワーク』だ。みんなはただ、リコの言いなりになってるだけじゃないか)
タマオ「……ズキンときましたねぇ、その言葉」
0200名無しさん@ピンキー2011/04/02(土) 14:24:26.77ID:ddt6zbpq
没ネタ(Hなし)

「春です! 女子寮に幽霊が出た!?」

あれから3年。
中学生になったキルミンズの面々。
相変わらず探偵業は続けていたが、来る依頼といえば……
「うちの猫を探して下さい。血統書付きのペルシャ猫で……」
「うちの犬を探して下さい。血統書付きのシベリアンハスキーで……」
……こんなのばかり。

更生した牙組は驚くほどおとなしく、むしろ一部は会社を始めて成功しているくらいだった。
人間社会にとけ込もうと、みんながんばっているようだ。
カノンも向こうで元気にやっている。ヴラドニアは無血革命がされ、人々の暮らしが改善された。

そんなある日のこと、ナギサが妙な仕事を持ってきた。
ナギサの友人が通う女子高はスポーツ留学など遠くからの越境入学者が多く、全校生徒の二割が寮住まい。
その中の一年生寮の一室で、『幽霊部屋』の話が持ち上がっているという。
寮では一部屋に二人が生活しており、問題の402号室にはバスケ部員が二人。
始まりは四日前……朝起きた時、ドアの前に動物のような足跡を見つけたという。
次の日も足跡はまたついており、その夜は鍵をかけて二人は寝た……が、次の日の朝も足跡はあった。
その日の夜は二人とも徹夜でドアを見張ったが、何も起こらず、おかげで授業は熟睡、部活は散々。
ぐったりして部屋に戻ると、ベッドのすぐ横に足跡が……
耐えかねて寮長に直談判しても、「気のせいだ」と、けんもほろろ。
……で、キルミンズの出番である。その事件を調査して欲しいというわけだ。
問題は、女子高の寮だから当然男子禁制であること。ケンとタマオは入れない。
しかし、「大丈夫」とリコ。

キルミンズは問題の寮へ乗り込んだ。ケンとタマオはカツラ・制服(スカート付き)の、いわゆる女装で。
「どこからこんなもん調達したんだ?」と聞くケンに、リムは、「秘密♪」。
二人は嫌がるが、報酬の分け前をいつもより多くもらうことを約束し、渋々ながら調査開始。
部屋の主の二人、広沢ヒデミと桜井ナオコも立会い、早速部屋を調べる。
部屋はきれいに整理されており、足跡もふき取られていた。
アニマリアンでは? と思っていたキルミンズだが、その気配は微塵にも感じられない。
恐らくアニマリアンの仕業ではない、誰かのいたずらだと、キルミンズは早々に判断を下す。

調査している部屋の外、二人の人影が──
キルミンズに驚嘆していた。
『もしかして本当の名探偵じゃないの』
『まさか。子供の名探偵なんて、マンガじゃあるまいし』
0201名無しさん@ピンキー2011/04/02(土) 14:25:50.26ID:ddt6zbpq
次の日……騒動は再び起きた。広沢と桜井は結局別の部屋で寝たらしい。
だが朝起きた時、二人の足首に……真っ赤な手形がベットリとついていた。
パニック寸前で二人が402号室に戻ると───部屋中に動物の手形と足跡が。
まるで二人を探し回ったように、ビッシリと残っていた。
手の込んだいたずらだとキルミンズは憤る……が、ただのいたずらではないらしい。
他の部屋に知らせた二人が部屋に戻った時、その足跡が煙のように全部消えてしまっていたというのだ。
二人はショックで倒れて寮は大騒ぎ。

調査に行き詰まったキルミンズは助っ人に龍童パルスを招き、考えてみることに。
パルスも、アニマリアンの仕業ではないと判断。人間の仕業なら、特定は比較的楽だ。
情報を整理してみる。二人は部屋の足跡を見て、すぐに他の部屋へ助けを求めるが不在。
ほとんどの生徒が朝食のため一階の食堂に集合しており、友人を連れてくるまで長くて五分……
以上の情報から、パルスは 「二人じゃ無理。三人以上だ」と、どんどん的をしぼっていく。
リコは 「一緒に来てくれない?」と、なんの気なしにパルスに頼むが……
「女子校へ? 女装して? しないで?」
そっちの趣味もあったのか? 一同唖然。
パルスは部屋の二人のことを訊ねる。広沢は学校・部活共に休み、行方不明。
桜井は無理してどちらも出たらしい。あと、桜井は将来のキャプテン候補らしい。
どうやら事件の全貌が見えてきた。一計を案じるキルミンズ。
パルスは明日にも、犯人は自首すると断言した。

その日の夜、402号室。部屋にいたのは桜井一人だけだった。
就寝する直前、鍵がかかった部屋に訪問者が訪れた。
……わずかな隙間から侵入した、ネズミにキルミン・フォーゼしたケンが……
「ひっくしゅん! ……あ、いけね……お、おじゃましま〜す……」
「ぎゃああああああああああああああああ!!!!!」


そして……
桜井ナオコが全てを吐いた。
主犯は予想通り、桜井。本当の被害者は、広沢ヒデミ一人だった。
共犯は隣の部屋のバスケ部員二人。
402号のどちらかが犯人の一人だというのは、密室時に足跡がついていたことで予想がつく。
パルスが三人以上とすぐに断定したのは、そうでなければ大量の手形の謎が解けないからだった。
本当に手形を部屋中につけたら、短時間で消すのは不可能。
だが、透明なシールに手形をつけて貼るだけならば、共犯と協力して一・二分で全て剥がせる。
焼却炉に残っていたシールの燃えカスと、演劇部から盗み出した小道具の手袋と足型も発見された。
そして体育館を共用しているバレー部に、練習中のバスケ部の様子を聞き込んだ結果、桜井が怪しいと踏んだ。
0202名無しさん@ピンキー2011/04/02(土) 14:30:05.99ID:ddt6zbpq
レギュラーをあきらめた広沢は、無気力となっていたらしい。
練習にも身が入らず、一年生全員の連帯責任で先輩に叱られ、彼女を責めれば開き直る。
部全体の士気が下がっていくのだ。彼女一人のために。
だがスポーツ特待生として入部した以上、部を辞めるわけにもいかない。
そんな状態で、もし不祥事でも起こされたら……
広沢がオバケに怯え、寮から逃げ出してくれれば退部の理由ができる。
疑われないよう主犯の桜井も被害者を装った。
本当にオバケ(キルミン・フォーゼしたケンのこと)が出るとは思わなかったが。
そして彼女は、吐き捨てるように言った。
「仕方なかったのよ、みんなのためなんだから。被害者はむしろ私たちだわ」

「勝手だよね……」
「怖い話だなあ……」
「自分らがやったことは不祥事だと思っていないのが特に……」
悪びれた様子もない犯人たちに、キルミンズとパルスは怒る気力もなく、あきれ果てるのだった。

事件はこれで解決した。ケンはリコに約束の報酬を要求。
だが解決したのはパルスで、ケンはろくに活躍していない、最後に美味しい所を持って行っただけだ、とリコ。
約束が違うじゃないかと怒るケンと、夜這いができたんだから、それでいいでしょと言うリコはケンカになる。だが……

  コノウラミハラサデオクベキカ

数日後、ケンとタマオが着た女子高の制服が紛失した。
借り物だから返せと怒るリコとリムに、「制服? 何のこと?」とすっとぼけるケンとタマオ。
当然ながら、犯人は二人。
そこへナギサと依頼人が現れて、制服をなくしたなら弁償しろと言う。
リコとリムはあわてて逃げ出すのだった。
「覚えてなさいよー!!」
「……こんなことして大丈夫かなぁ?」
「大丈夫、味方を作ってある」

そしてその頃、ハルカとミサは鏡の前で見事に制服を着こなしていた。
制服でまんまと買収された二人は、「私たちもまだまだイケるわね」「こっそり生徒のふりして入っちゃおうかしら」「フフフ……」。

アニマリアンやオバケ、幽霊より、人間の方が余程恐ろしいというありがたいお話でした。



読者「でもミサとパルスはアニマリアン、ハルカはハーフだよね?」
作者「あ」
0205没ネタの作者2011/04/02(土) 20:28:58.62ID:ddt6zbpq
わかった方も多いと思いますが、元ネタは幽遊白書の終盤、『探偵業復活』というエピソードです。
どなたか清書してくれませんか?
Hなしだからスレ違いですが。

没ネタは他にも多数あります。書き始めては没、プロットの段階で没、その繰り返しです。
0207おっちゃん牛乳 ◆2nkMiLkTeA 2011/04/14(木) 01:32:35.74ID:CHhepAvJ
久々に保守代わり

「今日返事するの!?」
 休み時間。あまり人気のない階段の踊り場に、リコのあげた声がやたら響いた。
リムに、唇の前で指を立てられるまでもなく、リコは口を手で押さえた。
「うん。昼休みだって」
 声を密めて言ってくるリム。辺りには誰もいないが、リコ以外誰にも言わないで
欲しいとタマオに言われたらしく、それを守るためだろう。
「そっか……」
 昼休みにしたのは、放課後は部活で忙しいからだろうが、
(今日か……)
 ケンはなんと答えるのだろうか。ケンには今、彼女はいない。告白は何度かされていたが、いつも断っていた。
でもだからといって、誰かに告白したわけでもない。好きな人もいないのだろうか?
 もし、今日の相手をケンも好きだったら?
 好きな人がいなかったとしても、今日もまた断るとは限らない。
今日の子が、ケンの好みにあっていたら?
 そもそも、【今日の子】とは誰なのだろう?
「ね、ねえリム?それで、相手の子って……」
 恐る恐る聞いてみる。知っている子だろうか。知らない子なら、
どういう子かも知りたかった。
「ごめんね、それはタマオ君も教えてもらえなかったって……」
 がくっと、肩が下がるのがわかった。そうしてから、その態度はあまりにも
あからさまだとも思ったが、もはやリムに言い訳する気力もなかった。呟きも自然と漏れる。
「そっか……」
「で、でもね。ラブレターのことって、タマオ君以外だと教えてもらえたのはリコだけみたいだよ?」
「あたし……だけ?」
「うん!」
 リムは自分を元気付けようとしている。それは分かった。でも、親友のタマオを除いて
自分だけという言葉は、今のリコには魅力的だった。
 リコも親友だからなのか、それとも別の思惑があるのか。聞かされた時は、
ただの自慢だとしか思えなかったけれど、それ以上の意味があったのでは、
と考えるのは、自分に都合が良すぎるだろうか。もしかしてケンも……
というところまで考えて、ぼんっと顔が赤くなった。
0208おっちゃん牛乳 ◆2nkMiLkTeA 2011/04/14(木) 01:33:44.64ID:CHhepAvJ
「ないないないない!」
「り、リコ?」
「え?あ、ごめん!で、ありがと!」
「うん。でも、あまり役に立てなくてごめんね?肝心なことは分からなかったし」
 リムは本当に申し訳なさそうに言ったので、リコは無理に明るく応えた。
「大丈夫大丈夫!それだけ分かれば十分だって!もしそれ以上が知りたかったら
直接ケンに聞けばいいし」
 そんな勇気が自分にあれば、だが。
 自分は勇気はあるし行動力もあるほうだと、リコはなんとなく自負していた。
でも、今回だけは別だ。今の自分は調子が狂いまくっている。
 そんな自分が、ケンに面と向かって告白の結果を聞ける自信はなかった。
 だいたい、ケンがすんなり教えてくれそうもない。それでも無理に聞こうとすれば、
ケンは怪しむだろう。その時に理由なんて言えるわけがない。
 じゃあ、どうすればいい?
 盗み聞きでもするか?
 自分の邪なアイディアに、リコは心が傾くのを感じた。そうだ、
幸い今日は――というかいつも――キルミンを持っている。
 いけないことだとはわかっている。でも――
「……リコ?」
 心配するような、でもいぶかしむような、そんなリムの声を聞いて、リコは正気に戻った。
「え、あ、ごめんごめん。ちょっと色々考えちゃって……あ、もう授業始まるじゃん!
じゃ、リムも早く戻ったほうがいいよ!」
 誤魔化すようにリコはそう告げて、慌ててその場を立ち去った。
双子のリムは、誰よりも自分の理解者だ。自分の考えていることがもしバレたら……
そう無意識に考えた為の行動だった。
 リムはきっと止める。タマオ君だって。ケンもそんなことして欲しくないだろう。
 でも。でも……
0211神浜ランデブー12011/04/23(土) 14:28:05.66ID:65vT6U5b
>>186ですがやっとできましたので載せます

神浜ランデブー
〜ネコさんとネズミさんの場合〜
ここは神浜市にある御子神家。
今日も神浜キルミンズの会議が開かれていた。
「では、今回の神浜キルミンズの活動についてですが…。」
「タマオ君、今回は『みんなでネコと仲良くなろう』でどう?」
「おいリコ、誰もお前のやりたいことなんて聞いてねえよ。」
「ふうん、アンタまだネコが怖いんだ。」
「な…そ、そんなんじゃねぇよ。」
「もう、リコったら。」
御子神家の屋根裏兼御子神ユウキ博士の研究室で少年少女が
キルミンズの活動内容を会議していた。
「しっかしさ、あのドクトルがリコ達のじいちゃんだったなんて
 マジでびっくりしたぜ。」
「そうね、まさか亀にキルミンしていたなんて。」
「翼竜にキルバラ変身した僕が言うのもなんか変な話ですけど
 爬虫類にも変身できるのはすごいですよ。」
「キルミンを開発できたんだから当然じゃない?」
御子神ユウキ、彼が開発した生物逆進化推進装置、通称「キルミン」
これによって、普通の人間が他の動物に変身することを可能にした
画期的な発明である。
「そういえばさ、ナギサ姉は?」
「お姉ちゃんは遊びに来たパルスさんとデートよ。パパと同伴で。」
「えーっ、それって楽しいの?」
「なんでも、ミジンコの研究の学会を見に行くって。」
「そういえばリコのパパってミジンコにキルミンしたんだよな?
 スゲーな。」
「あそこまでミジンコを愛してるなんて一種の敬意を覚えますね。」
0212神浜ランデブー22011/04/23(土) 14:30:25.30ID:65vT6U5b
かつて、御子神リコ、御子神リム、御子神ナギサ、猪俣ケン、木島タマオ
この5人の少年少女はキルミンを使い、動物たちと心を通わせ、さまざまな
事件を解決し、二ツ木キョウスケの神浜ジャングル化計画を阻止し、
「アニマリアン」とよばれる人間の姿と動物の姿を持つ種族と和解を果たした。
そんな壮大な事であってもは彼らにとってはキルミンズの活動のひとつとしか
思っていないが。
「ねぇ、タマオ君、おじいちゃんのパソコンをあけてよ。」
「えっ、いいですけど、なにをするんですか?」
「いっそのことさ、パソコンの中から今回の活動内容を決めない?」
「おいおい、そんなこといって都合のいい事をえらぶわけじゃねえだろうなぁ。」
「な、なにさ。」
「ははっ、図星か?」
「う、うるさいよ、ケン。」
髪の毛にロールがかかってる少女が活発そうな少年に食って掛かった。
ちなみロールの少女が御子神リコで活発そうな少年が猪俣ケンである。
「まぁまぁ落ち着いて二人とも。」
「そうですよ、まずはあけてみましょうよ。」
めがねをかけたショートヘアーの少女がリコをなだめ、めがねの
少年がパソコンに電源を入れた。めがねの少女が御子神リムで
めがねの少年が木島タマオである。
ちなみに今はこの場にはいないがリコとリムの姉である巨乳の中学生が
御子神ナギサである。
0213神浜ランデブー32011/04/23(土) 14:32:49.96ID:65vT6U5b
「あれ…?」
「どうしたのタマオ君。」
「いや、なんなんでしょう、この動画ファイルは…。」
「なんだ、これ?『洗濯機にて』だって。おもしろそうだな。」
「一体何が写ってるんだろうね?」
(…この動画が出来た日付って……まさか…!)
タマオはなにかを思い出したように顔が青ざめた。
「どうしたんだよ、タマオ、なんか問題あるのか?」
「み、みなさんやっぱりやめましょう…洗濯機の動画
 なんてみても面白くないですよ。」
「もう、タマオ君ったらいまさらそんなこと言わないでよ。」
「そうだよぉ、この動画がただの洗濯する動画なわけないって。」
動画ファイルの再生をためらっている、タマオからマウスを強引に
奪い取ってリコはファイルを再生した。そこには……。

0214神浜ランデブー42011/04/23(土) 14:35:48.11ID:65vT6U5b
『ねぇやめようよ、バレたら怒られるって…。』
『おいおい、帰ってくるのは明日の午後だぜ。心配するなよ』
『でも…。』
『それにさ、一応動物の世話もしたんだしこれくらいのご褒美は
 もらってもいいだろ?』
そこにはケンとタマオが洗濯籠をあさっている姿が映されていた。
『おっ!これってもしかしてポチ姉のブラジャーじゃないか!
 やっぱりデカイな。(クンクンクン)。』
『ちょ、ちょっとケンなにやってるのさ…。』
『だってよ、こういう時じゃなきゃポチ姉のニオイを堪能できないだろ?
 …これはパンツか?ってこれリコのじゃないかガキみたいな柄だな…。』
『いくらなんでも、それはひどいんじゃないかな。』
『だってこんなピンクで猫の絵がプリントされた柄なんでガキじゃん。
 …なぁこの緑のしまパンツはひょっとしてリムのか?』
『えっ、そそれは、リ、リムささんのパ、パパ、パンツ…!』
『おまえもさ、楽しめよ、ほら。』
ケンはリムのパンツをタマオの顔に押し当てた
『ハァハァ、リムさん、リムさんの香り(スーハースーハー)。』

0215神浜ランデブー52011/04/23(土) 14:37:55.64ID:65vT6U5b
………

そのとき、確かに空気が凍りついた。
タマオは顔を青ざめ、リムは今にも泣き出しそうな表情をしていた
そしてリコとケンは…。
「ねぇ〜ケン君、これはどういうことかな〜?」
「い、いや、そ、その、これはですねぇリコさん…。」
それはまるで壁際に追い詰められたネズミとそれを狙うネコのような
光景であった。
ケンは全身から汗を出さんばかりの激しい動揺をして、顔が引きつっていた。
その表情とは真逆にリコは満面の笑みを浮かべていた。
本心で笑っているわけではないことは、鈍感なケンでもわかるくらいに。
「アンタがさ、馬鹿なのはさ、よくわかってるよ…。わかってるけどさ…。」
「あ、ああ…。」
じりじりと獲物を追い詰めるようにケンに詰め寄るリコ、さすがネコの
キルミンの使用者といったところである。ネズミの扱いを心得ている。
そしてケンは何かを察したかのように逃げようとした刹那、リコが
ケンにつかみかかり、押し倒し馬乗り状態になった。そして……。
0216神浜ランデブー62011/04/23(土) 14:39:18.11ID:65vT6U5b
パーン パーン パーン パーン パーン パーン

御子神家の屋根裏に6発のビンタの音が響き渡った。
「こんのバカ!!!ド変態!!!」
顔を真っ赤にしたリコは既に抑えられないほど興奮していた。
「わ、わるかったよ、だから許してくれよ…。」
いつもならば変に言い訳するケンですら気迫に押されて素直にあやまった。
今のケンは浮気がバレて妻に折檻されて許しを請う夫のように
弱々しかった。しかし、リコの興奮はその弱々しさでは打ち消せなかった。
「家を空けるのに動物の世話をアンタ達に任せたのが間違いだったよ!
 せっかく、パパやママやナギサ姉が信じてたのに!」
「ううっ…。」
「……もう、帰って、帰ってよ!絶交だよ!」
真っ赤な顔には涙を浮かべ絶交を宣言するリコ
「タマオ君、もう会いたくない、帰って……。」
リムも涙をぽろぽろとこぼし仔兎のようなまなざしでタマオを見つめ
絶交を宣言した。
0217神浜ランデブー72011/04/23(土) 14:41:46.50ID:65vT6U5b
「あら、あなたたち何かあったの?」
いつもなら楽しいはずの夕食だがいつもどおりの調子ではない
いつもはしゃいでるリコとそれをとがめるリムというありふれた
光景が、嘘のように、沈黙している。
2人の娘を見た母ハルカが心配そうに見つめた。
だが2人は答えることはできない。まさか自分達のボーイフレンドが
変態だったなんて。
「…ねぇママ、男ってみんなエッチなの?」
重い口を最初に開いたのはリコだった?
(ちょっとリコなに言ってるの…。)
(だって知りたいじゃん、なんで私達の下着の匂いをかいだのかさ。)
ハルカはちょっと驚いたがすぐに何かを察したかのような
表情を見せた。
0218神浜ランデブー82011/04/23(土) 14:43:23.00ID:65vT6U5b
「そうね、そもそもなんでエッチなことをしたいか考えたことはあるかしら?」
「えっ、わ、わたしそんなこと考えたこと無いよ。」
「わ、わたしも…。」
「そうね、実はね、エッチなことをしたいっていうことはね
 あかちゃんを作りたいって思う気持ちが元になってるの。」
「えっ、そうなの?」
「知らなかったわ。」
「そう、あらゆる生き物にはね、『眠りたい』『食べたい』『あかちゃんを作りたい』
 っていう3つの『やりたい』と思う気持ちがあるの。特に『あかちゃんを作りたい』って
 いう気持ちはオスのほうが強いのよ。」
「で、でもさ、あかちゃんって、大人にならなきゃ作れないよ。
 それなのになんで小学生でもそういう気持ちが出るのかしら?」
「そういう気持ちは男の子の場合は生まれてから早く持つのよ。
 でも、そういう気持ちがあるから男の子は恋をするの。」
「えっ、そうなの?」
「そう。でも、そういうことでケン君やタマオ君を否定しちゃダメよ。」
「「!!!」」
「なんでわかったかって?わたしはあなた達の親よ。もしもあの子たちが
 間違いを犯してもちゃんと許してあげなさい。きっと反省してると思うから。」
母は、何でも知っている。双子の姉妹はそう実感させられたようだ。
こうしてリコとリムは男の子がなぜエッチであるか理解した。
多分完全に理解するにはもっと時間が必要であるが、今の彼女たちには
十分な答えである。
0220神浜ランデブー92011/04/23(土) 14:45:10.55ID:65vT6U5b
「やっぱりさ、ママにはかなわないよねぇ。」
「そうね。そういえばママ、パパとナギサお姉ちゃんは?」
「パルスさんと外食よ。なんでもパパとパルスさんがもっとミジンコに
 ついて話すんですってね。ナギサも付き合うのよ。」
「お外でご飯を食べるのは楽しそうだけど、ずっとミジンコの
 話をするのは勘弁してほしいな…。」
「そうね、さすがの私もちょっと…。」
(ふふふ…。)
こうして御子神家の食卓がいつもどうりの光景に戻った。

真夜中、リコとリムはベッドで今日の出来事について語りあった。
「ねぇ、リコ、男の子がエッチだっていうのはわかったけど、
 タマオ君があんなにエッチなのはやっぱりショックだわ。」
「…そう。」
「リコ?」
「そうだね、男はみんなエッチな生き物だね。」
「ひょっとしてケン君がナギサお姉ちゃんの下着の匂いを嗅いだ事を
 根に持ってるの?」
「どうでもいいよ、ケンのことなんかさ。誰の下着の匂いを
 嗅ごうとさ。もう済んだことじゃん。」
「もう、リコったら、素直になったら?」
「なにがさ…?」
「自分じゃない女性の下着の匂いを嗅いでエッチな
 気分になってるケン君にイライラしてるってことをさ。」
「…!な、なに言ってるのさ、リムは!べ、別にあのバカが
 誰の下着の匂いを嗅ごうとさ、どうでもいいじゃん!」
「リコ、やっぱり気にしてるんだね、嘘をつくのがヘタよね。」
「……ちょっとトイレ行ってくる。」
0221神浜ランデブー102011/04/23(土) 14:46:31.39ID:65vT6U5b
リコはベッドから降り部屋を出て行った。
しかし、リコはトイレへ行くのではなく、屋根裏部屋へ向かっていった。
あの忌々しい、動画を見るために。自分の姉の下着の匂いを嗅いで
悦に浸る友人、いや今はただの変態の痴態を見るために。
なんでこんなことをするのかわからなかった。でも、見ずには
いられない衝動に駆られたからである。パソコンを開け、
例の動画をクリックしてあの変態が自分の姉の下着の匂いを
嗅ぐ動画をただ見つめた。
「……あと2、3発殴っておけばよかった…。」
リコは胸の中から殺意が湧き上がるのがわかった。
「そりゃ、わたしはナギサ姉みたくおっぱいも大きくないし、
 性格も乱暴かもしれないけどさ…だけどさ…。」
それと同時に胸を締め付ける、そんな感情も同時に沸いてくるのが
彼女にはあった。今にも泣きそうな子猫は動画の終盤まで
見たとき、あることに気がついた。

次の日の放課後、カトレア学園初等部では2人の少年が
落ち込んでいた。
「…ううっ、あれからリムさんとは口を利いてもらえないよケン…。」
「落ち込むなよタマオ、俺だってそうだよ。」
「あのとき、誘惑に負けてしまった僕を殴りたいよ…。」
「しかたないだろ、まさかカメラで撮られてたとは思わなかったんだからよ。
 …まぁ、もう、無理なのかもしれないよな。」
「な、なにがですか?」
「もうリコやリムと遊ぶのはさ」
「!!や、やめてよケン!確かに僕たちが悪いけどさ、
 誠意を見せて謝ればわかってくれるって。」
「そうか?あれはもう許してくれるってレベルじゃないぜ?
 まだほっぺたがヒリヒリするぜ。」
彼らは未だに洗濯物漁りの件を引きずっていた。
もはや、御子神家との関係の修復は不可能であるような雰囲気が彼らの
中に渦巻いていた。
0222神浜ランデブー112011/04/23(土) 14:49:08.21ID:65vT6U5b
「ねぇケンちょっといいかな?」
そんな中リコが親しげにケンに話しかけてきた。
「な、なんだよリコ?」
「あのさ、あたしと一緒にさ、公園に来てくれない?
 あんたヒマでしょ?」
「…まだあの件のことかよ。」
「ううん、男がスケベなのはわかったからそのことは
 もういいの。もっと別のことだよ。」
にこやかにリコはケンに話しかけていた。
しかし、ケンは察していた、なにか裏があると。
「いや、今日はそんな気分じゃないからさ。」
「いいから、いいから。」
逃げようとするケンの腕を強引に掴み
逃がさないという見えない圧力がネズミ君を包んだ。
「わ、わかったよ、行くからさ。」
「そう、じゃあ一緒にいこ。」

昼下がりの午後の公園に来たリコとケン
普通は憩いが目的であるこの場所に
2人はいる。ただ、それは遊ぶためではないが。
「なぁ、用事ってなんだよ?」
「面倒だから、最初に言うけどさ…あたしのパンツ返して。」
「えっ?ナ、ナニヲイッテルンダヨ?オレニハワカラナイヨ。」
「とぼけても無駄だよ、あの動画の最後にあんた、私のお気に入りの
 パンツもってったでしょ?丁寧にポケットにいれてさ。」
「ははははは、ゴジョウダンヲりこサン、キミノヨウナオコサマニナゼ?」
「あくまでもしらばっくれるんだね、いいよ、このことをパパやナギサ姉に
 バラすから。」
「ちょ、ちょっとまってくれよ!いくらなんでもそれは…!」
「じゃあ、返してくれるんだね。あれ、一番のお気に入りだったんだから。」
「ああ、わかったよ。返すよ。」
こうしてこの騒動は終息を迎えるかに見えた。しかし…。
0223神浜ランデブー122011/04/23(土) 14:51:05.53ID:65vT6U5b
「そういえばさ、ケン、わたしのパンツをもっていってなにしてたの?」
「なにって、そんなの言えるわけないだろ。」
「……パパやナギサ姉に言おうかなぁ?」
「すいません、匂いを嗅いでました。だからそれだけは勘弁を。」
「じゃあ、見せてよ。」
「…何を?」
「ケンが私のパンツで匂いを嗅いでる所を私の目の前でみせてよ。」
「…わかったよ、ただ、後悔するなよ。あと場所変えようぜ。」
「いいけど?」
2人は公園の緑地帯へもぐっていった。
「ここなら誰も入ってこないからいいな。ところでリコ
 おまえ、パンツもってるのか?」
「なに言ってるの、ここにあるよ。」
そういうとリコはスカートの中に手をやり、自分のパンツを脱ぎだした
そしてそれをケンの目の前に突き出した。
「!!!」
「ほら、これでいいんでしょ?」
「あ、ああ(ゴクリ)。」
そのとき、ケンの目の色が変わったことはリコは気がつかなかった。
「さっき、おしっこいったばかりだからちょっと匂うかも。
 でもさ、罰なんだから別にいいよね?」
「(ハァハァハァ)」
「どうしたのケン、なんか変だよ、大丈夫?」
すでにケンの理性は極限に達していた。いますぐにでも
彼女の脱ぎたての「それ」にむしゃぶりつきたいと思っていた。
リコからパンツを受け取ったケンはまず表面をなめまわすように
見入った。次に彼はリコの股を覆う部分に対して顔をうずめた。
「男の子がエッチなのはわかってたけど、実際に見てみると引くわねぇ。」
そんなリコのぼやきすら耳に入らないくらいに、ケンはリコのパンツの
虜になっていた。
0224神浜ランデブー132011/04/23(土) 14:52:33.98ID:65vT6U5b
(ただの布切れになんであいつは夢中なんだろう本当バカじゃん。
 でも、なんでだろう?お腹の下がジワって来る…。)
ケンの痴態を見ているうちにリコの熱くなった下半身からは知らず知らずのうちに
愛液が溢れていた。
(やだ、私お漏らししてるよ、なんでだろう?)
ただ、リコには小水を漏らしたという認識しかなかった。
そのうちケンはパンツを裏返し、股が直にあたる部分を見つめ、
おもむろに、舐め、そして吸い出した。
(ペロペロペロ、チュッパチュッパチュッパ、ハァハァハァ……)
「ちょ、ちょっと!ケンなにやってるのさ!」
「あ、ああ、リコの…アソコをさ…味わいたいんだ…。」
ケンは目をらんらんと輝かせそう答えた。
「あ、あんたなに言ってるのさ!?」
それがリコが初めて見た「オスとしてのケン」だった。
「だってそうだろ、好きな女の子の脱ぎたてだぜ、我慢できるかよ。」
「エッ…?あんた今なんて…?」
「つまりさ、リコ、俺はお前のことが好きなんだよ…言わせるなよ、恥ずかしい///」
自分のことが好き
なんてことは無い、自分の男友達が実は恋愛感情を抱いていた、ただそれだけである。
「ちょ、ちょ、ちょ、冗談だよね?冗談だよね?」
「冗談でそんなこと言えるかよ。正直お前のパンツを握ったとき興奮したんだ。」
「そしてさ、自分の家でじっくり味わいたかったんだ。」
「……ケン。」
「ごめん。俺って変態だよな、嫌いになるよな。」
「…あんたがバカで変態なのはよくわかった。」
「ああ」
「でも、ケン、だからといってあたしはそんなことであんたを
 嫌いにならないから。男がスケベなのはわかってるからさ。」
「それに…あたしもお股がムズムズしてきたんだよね…。」
「あんたさ、このムズムズを鎮めてくれない?」
「えっ、あ、ああ。」
0225神浜ランデブー142011/04/23(土) 14:54:44.05ID:65vT6U5b
リコは芝生に座り込み股を大きく広げ湿り気を帯びた陰部を
ケンの前に晒した。
「これが、リコの…。」
「その前にさちょっと聞きたいことがあるんだけどさ、
 なんでナギサ姉のブラの匂いかいだの?」
「そりゃあ、あのデカいオッパイを目の前にしたら
 男なら誰でも…イテテテテ、耳引っ張るなよ。」
「本当、アンタはどうしようもないケダモノね。
 あたしだっていつかは大きくなるんだから。」
リコは自分の胸を恨めしそうににらんだ。
するとケンはリコの制服をたくし上げ、彼女の胸を
両手で揉みだした。
「ケ、ケン!」
「揉んだら大きくなるって言うけど試してみるか?」
「もう、ケンったら、そんなことしなくてあたしは
 大きくなるってば。」
「ハハハッ、そうかもな。今の小さいおっぱいは
 貴重だな、揉んでおく…イテッ、グーで殴るなよ。」
「くだらないことしてないで、さっさと舐めてよ、
 …さっきのでもっとムズムズしてきたし…。」
ケンの胸の愛撫によりさきほどより愛液が多めに分泌していた。
「じゃあ、舐めていいんだな?」
「いいよ、ケン。」
ペロッ、ペロペロペロ
ケンはおそるおそるリコの秘部に舌を下ろした。
「うにゃっ!な、なにこれぇ?」
「大丈夫か、リコ?」
「だ、大丈夫だってば、…なんかビクっとしただけだし。」
初めて性感帯を刺激された感覚が妙にくすぐったかったが
悪い感じではなかった、むしろ、自分のことを好きだといってくれた
少年が刺激してくれたため、気持ちよかったのだ。
大丈夫だと確信したケンは己の欲望のままにリコの秘部を
容赦なく舐めまわした。
0226神浜ランデブー152011/04/23(土) 14:57:36.12ID:65vT6U5b
「んんっ…んっ…。」
「そういえばさ、なんか出っ張った部分あるんだけどなんだこれ?
 ちょっと吸ってみるかな?」

ちゅううっ

最初のうちは声を押し殺して我慢していたがリコだったが
ケンの容赦ない愛撫に加えクリトリスの吸引行為がリコの
絶頂への止めを刺した。
「ああっ!なにか来る、来ちゃうよぉぉぉぉ!!!!!」

ビクッ、ビクビクビク!プシャァァァァァ!!

「うわ、ションベン漏らすなよ。」
「らってぇ〜止まらないんだよぉ〜。」
初めて経験する絶頂にろれつがまわらないリコ。
「高学年にもなってションベン漏らすなんて本当リコは
 ガキだな。」
「ふ、ふんだ、アンタにもおしっこ漏らさせてやるんだから。」
絶頂して果てた体でも、意地でリコはケンのズボンに手を掛け
彼の下着ごとズルリと下ろした。
「な、なにするんだよ!」
「……なにこれ…大きくなってる?」
今まで自分が見てきたモノ、正しくは「パパのおちんちん」とは
違う形、つまり勃起状態の「おちんちん」を初めて見て驚いたのである。
「ど、どうだ、いくらリコでもこれならお漏らしさせれないだろ。」
「いいよ、ケン、やってやろうじゃないの。」
「っておい、なにをするんだよ!?」
0227神浜ランデブー162011/04/23(土) 14:59:35.82ID:65vT6U5b
自分だけイカされた悔しさと、自分と同じ快感を味あわせたいという
気持ちが入り乱れてケンの大きくなって皮をむいたナニを一心不乱にしゃぶるリコ。
「むちゅ、ちゅぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ…。」
「ふ、ふぁっ…。」
ドプッ!ドピュピュッ!
「絶頂」はすぐに訪れた、敏感な部分を集中的に攻められた
経験の無い男子には稚拙なフェラにすら激しすぎたのだった。
「あ…ああ…。」
「ふふん、あんたもお漏らし仲間だよ。…それにしても変な色と味の
 おしっこよね…。」
リコにとって精子は変なおしっこ程度の認識しかないのは保険体育の授業を
まじめに聞いてなかったからなのかもしれない。
フェラによる射精の余韻に浸るまもなくケンのペニスは次なる快感を
得たそうに勃起し始めたいた。
「あんた、またお漏らししたいの?」
「ああ、そうだなぁ。リコ、俺が股を舐めるからさ、
 俺のちんこを舐めてくれないか?そうすれば一緒に
 気持ちよくなれるよな?」
「ああ、いいねそれ、ケンにしては冴えてるじゃん!」
「だろ?俺にしてはって言う言い方はちょっと引っかかるけどな。」
そして2人は互いの顔に性器を押し当てあった。
0228神浜ランデブー172011/04/23(土) 15:02:26.65ID:65vT6U5b
「ああ、来る、来るぅぅ!」
ビクビクッ!
「うぁ…また、また出るっ…。」
ピュッピュッ!

日も暮れて夕日が昇った公園の草むらで
2匹のケモノは貪り合っていた。
互いの性器を舌で犯しあって何度絶頂しただろうか?
それすらも、おそらく覚えていないだろう。
「ケンのおしっこ、最初はドロドロしてたけどもうサラサラだよね。」
「リコだって、ションベン出さないでビクビクってしてるだけじゃねえか。」
「あれ…そういえば、もう夕方じゃん、もうそろそろ帰らないとまずいかも…。」
「そうだな、とうちゃんに怒られちまうな。」
下半身を露出した2匹は我に返り着替え始めた。
「そういえば、パンツまだ返してもらってなかったよね、
 取りにいってもいい?」
「ああ、いいぜ。」
もともとは、パンツの件で公園に来たことをリコは改めて思い出した。
「なぁ、リコ。」
「なに?」
「またさ…その…舐めあっこしないか?」
「ったく、ケンはさ、本当に変態だよね。…2人っきりの時だけだよ。」

夕日が落ちかかっていた頃
リコは無事に自分のお気に入りの柄のパンツをケンの自宅から救出してきて
ご機嫌な表情で帰還してきた。
「たっだいま〜!」
「あら、リコお帰り。」
出迎えてくれたのはポチ姉ことナギサ姉だった。
「あっ、ナギサ姉、早かったね。」
「ええ、今日は弓道がなかったから。…リコ?」
「なに、ナギサ姉。」
「あなた、なんかケン君の匂いと、イカみたいな匂いがするわよ?」

fin
0229名無しさん@ピンキー2011/04/23(土) 21:31:58.47ID:WEI2I6Uf
乙!
0233名無しさん@ピンキー2011/05/03(火) 01:49:01.75ID:GD56CSei
マジでセンスねえな

>神浜ランデブー
>〜ネコさんとネズミさんの場合〜

>髪の毛にロールがかかってる少女が活発そうな少年に食って掛かった。

>めがねをかけたショートヘアーの少女がリコをなだめ、めがねの
>少年がパソコンに電源を入れた。

>その表情とは真逆にリコは満面の笑みを浮かべていた。
>本心で笑っているわけではないことは、鈍感なケンでもわかるくらいに。

>しかし、リコの興奮はその弱々しさでは打ち消せなかった。
0234名無しさん@ピンキー2011/05/17(火) 19:30:45.63ID:UKf+6j0r
0238名無しさん@ピンキー2011/05/18(水) 19:14:56.97ID:tV3sq1tt
むっちり
0240名無しさん@ピンキー2011/05/18(水) 19:33:16.58ID:tV3sq1tt
もっちり
0257名無しさん@ピンキー2011/05/19(木) 07:02:44.69ID:tYigv5as
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