素直クールでエロパロPART15
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「そろそろ人肌が恋しい季節になってきただろう」
と男に抱きつくクーと
「そもそも真夏だってお前は抱きついてきただろうが」
と突っ込む男 あと二時間もないが今日は素直クールの誕生日だったらしいな
はぴば あらま。どこもかしこもまとめが機能してないのな
時間が経ってるから仕方ないとはいえ残念だ 旧保管庫はまだ生きてるな
5スレ目までしかないけど 終わりました。久しぶりに覗いたので、勝手が分かりませんが、
たぶん13まで収録されてるはずです。
ミラーじゃない方の保管庫の中の人です。 とりあえず乙
文字化けはしゃーないとして、容量オーバーなのか途中で途切れてるのがちょいちょいあるな 久しぶりに書こうとしたら登場人物がたったの二人なのに喋る喋る。
全っ然話が進みやしない。
今も昔も無駄に文章が長くなる癖を嘆きつつ保守 男「……クーさん」
女「なんだ?」
男「テレビ見れないんで膝から退いてもらえません?」
女「ダメだ。君は今、露出の高いグラビアアイドルに目が行っていた」
男「ごめんごめん、謝るから退いて重い」
女「いいや許さん。他の女なぞ見るな。私だけ見てくれ」ガバッ
男「ちょ待っ……」ムグッ
ちょっとヤンデレ入ってしまった ・素直クールが豊満な胸を当ててきたら
「……」ホヨン
「……あのさぁ」
「何か?」
「なんで俺が座ってると、そばに寄ってきて胸を当てますかね?」
「寒い日が続いてるからな。致し方ない」フニフニ
「止めなさい。俺だって男なんだから我慢出来なくなるだろ」
「我慢しなくていい、二人で温まろう?」
「だからそういうこと言うなって……!!」
「それとも、揉むか?当てるより揉む方が君は好きか?」
「……揉む」
「ふふふ……君のそういう素直なところはとても好ましい」
「うるせっ。全部クーのせいだろっ」ムニッ
「んっ……!」 おぉ、いたか
某所で書いたエロSSがクールっぽかったから明日にでも投下させてもらうわ
今日はちょっと時間ないんで予告だけ .
我が姉、五十嵐空(いがらし・くう)は、どこに出しても恥ずかしい立派な変態姉である。
学校では品行方正を地で行き、一本筋の通った生徒会長として君臨している姉ちゃんであるが、
その実態は重度のブラコンであり、弟をセックスの対象として見ている性的倒錯者である。
朝は目覚めとともに俺の朝勃ちを鎮め、昼は学校にも関わらずねっとり舌を絡ませあい、
夜は親が留守なのをいいことに互いを求め貪りあう。
そんなことを、俺たち二人は飽きることもなく、毎日のように続けている。
そしてどうやら、そんな変態姉の弟である俺、五十嵐昇も、
否定しようのない程度には変態であるらしい。
. .
姉ちゃんとの関係が始まって、もう十余年にもなるだろうか。
幼い姉の些細な好奇心からスタートしたそれは徐々にエスカレートしていき、
今では姉ちゃんの性技も、その道のプロ顔負けにまで成長するに至った。
特に姉ちゃんは、口技、舌技に並々ならぬこだわりを持っているようで、
何かと言えば俺の陰茎に顔を埋め、口で奉仕をしたがる癖があった。
それに伴い、俺も徐々に姉の口技に魅了されてしまい、今では立派な
口フェチ、舌フェチに成り果ててしまった。
罪深きは姉の口、である。
そんな俺たちも順調に歳を重ね、今では高校生となった。
口淫……いや、光陰矢のごとしとは、まさにこのことだ。
これは、そんな変態姉と俺の、淫靡で淫蕩で淫爛な行為を綴った、日々の記録である。
. *****
「姉ちゃん、あのさぁ……俺、今夜友達んちに泊まりに行きたいんだけど」
俺がそう伝えると、姉ちゃんは読んでいた本をぱたりと閉じ、
瞳に僅かな怒りを滲ませて俺を睨みつけてきた。
「なんだと? GWは、家にいるんじゃなかったのか?」
今にも噛みつきそうな顔で、そんな風に主張する。
「今日が新作の格ゲーの発売日でさ。ちょうど親がいないから、泊まり掛けで遊びに来いよーなんて言われて……」
「そんな物のために私を捨てるというのか? この薄情者め!」
姉ちゃんが怒るのも無理はない。学校が休みの時は、姉弟そろって
こってりと性的に過ごすのが、二人の間の暗黙の了解になっているからだ。
. .
「三連休の頭一日だけじゃん……それくらい我慢してよ」
「そういう問題ではない。一日でも昇分が不足すると私がどうなるか、分かっているだろう?」
それも嫌と言うほど理解している。俺が姉ちゃんと顔を会わさずに過ごした日には、「昇分」なる
謎の栄養素が不足したなどと戯言をのたまい、常より激しく俺を求めてくるのだ。
そしてその結果、俺はやつれ果て、姉ちゃんはいつもに増して満足そうな顔をする。
結局のところ姉ちゃんを放置したしわ寄せは、自分に寄せてくるということだ。
しかし、それはそれ。
「あのさ……ちょっと言いにくいんだけど、俺、最近姉ちゃんとのセックスに
かまけ過ぎて、友達から付き合い悪いぞって怒られてんだよね」
「む……」
言われてみれば、さもありなんだ。自宅はおろか学校や外出先でまで、隙あらば
口淫にふけろうとする姉弟である。対外関係が疎かになりがちなのもうなずける。
「今日すっぽかしたら俺、本格的に友達から見限られちまうんだよ。だから今日だけ、
一日だけでいいから外に遊びに出させてほしいんだ。どうかこの通り!!」
「う〜む……しかし、それでなくとも女一人に留守番させるなんてなぁ……」
姉ちゃんにしては至極まともな返し方をされ、一瞬ドキリとしたが
「……まぁ確かに、男同士の友情を温めるのも大切だからな。仕方あるまい」
姉ちゃんなりに納得してくれたのか、一応は引き下がる形で矛を収めてくれた。
. .
「それで?その友人の家には、何時頃に出かけるんだ? それ次第では、
今からたっぷりと昇のオチンチンを堪能しておかなければならないが」
姉弟どちらかが私用で家を空ける時は、主に姉ちゃんが口寂しくならないよう、
ある程度の回数をヌイてから出かけるのが、俺たちの間の通例である。
「……そのことなんだけどさぁ、姉ちゃん」
「……む?」
「実は、友達が今俺んちの近くに来てるらしくて……もうすぐ迎えに来るって言ってるんだよね」
「……なんだと?」
気まずさをごまかすために頬を掻く俺と、驚愕を微塵も隠そうともしない姉ちゃんが、そこにいた。
. .
「それはあまりに急すぎるじゃないか。なんとかならなかったのか!?」
「つい今さっき、急に連絡があったもんで……」
拝むように手を合わせて謝罪する俺に、姉ちゃんは落胆の色を濃くしてゆく。
「……せめてあと三十分もあれば、満足いく昇分の補給もできたのに……」
「そうは言っても、今の時点でもう何回も抜いてるじゃん。今日はそれで我慢してよ」
「あれは午前中の分だ! 午後の分と夜の分はどうするんだ!?」
「……ごめん」
なんとか慰めの言葉を探そうとするが、自分が原因である以上、何を言っても絵空事にしかならない。
. .
俺としても、すでに習慣づいてしまっている姉ちゃんとの性交渉を、一日でもサボるのは
勿体ないとは思うのだが、今回は場合が場合だけに、そうも言ってはいられない。
「こうなったらせめて、昇のオチンチンの味を口内に覚えこませてっ……」
俺のズボンの下に手をかけ、姉ちゃんが逸物を取り出すのと時を同じくして。
『おーい、昇ー。迎えに来たぞー、いるんだろー?』
玄関先から、件の友人の声が聞こえてきた。
「……ごめん、姉ちゃん。待たせたら悪いからもう行くな?」
「あっ……」
慌てて逸物をしまい、俺はなるべく姉ちゃんの顔を見ないようにしながら、家を後にする。
『……昇のっ、バカァーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!』
そんな叫びが玄関から聞こえた気がしたが、きっと気のせいだろう。気のせいに違いない。
……気のせいだと、思いたかった。
. *****
ーーー数時間後、友人宅。
「どうしたよ、昇? 今日は全然いつもの調子出てないじゃん」
そう言いながら、友人がゲームのコントローラーを手の内で玩ぶ。
尤もな言い様に返す言葉もなく、苦笑いするしか方法はなかった。
姉ちゃんとあんな別れ方をしたせいか、せっかくの新作ゲームにもいまいち集中できず、
始まってから今まで一勝も上げられない、惨憺たる結果に終わっていた。
「いやぁ、ちょっと今日は調子が悪かったかなぁ……ははは」
「ふーん……新ゲーに集中できないとか、珍しいな」
それはそうだろう。さっきから脳内で姉ちゃんの顔がチラついて、
激しい後悔に襲われている最中なのだから。
挙げ句の果てにはゲーム内の黒髪巨乳キャラで姉ちゃんを連想してしまい、
不意に勃起してしまうような体たらくなのだ。
「そんならちょうどキリも良いし、休憩にすっか!」
「あぁ、そうしようぜ」
今の俺には、とにかくこの鬱掘した気分を回復させることが、最優先事項だった。
そのために、休憩を挟んでもらえるのは何より有難い……はずだったのだが。
. .
「そうだ。お前調子良くないし、ゲームは一端止めにしてAV鑑賞でもするか?」
「えっ……AV!?」
「そうそう。お前の好きな女教師ものの、いい奴見つけたんだよ!」
こいつとは同じ巨乳好きということもあり、シモ関係のことまで明け透けに話せるほどの、
気心知れた間柄である(もちろん、姉ちゃんとの関係については例外であるが)。
だが、何もこんなタイミングで、AV鑑賞なんか提案しなくても良いものを。
「あぁー……えーっと、悪い!俺いまオナ禁中だから、AVはマジ勘弁で」
「はぁ? なんで今のタイミングでオナ禁なんだ? テスト前でもないのに」
適当に繕った理由にブーイングする友人だが、今の精神状態でAVなぞ見たら、絶対に股間が暴発してしまう。
いくら気心知れた仲とはいえ、そんな姿を見られるのだけは避けなければならない。
「心配しなくても、ムラムラして抜きたくなったら部屋から出てってやんよ。オナ禁なんか止めちまえって!」
しかし、友人は無慈悲にも俺の申し出を無視し、準備するつもり満々のようだ。
. .
「罰当たりなオナ禁野郎には、これ見て罪滅ぼししてもらわないとな!」
そう言って友人は、嬉々としながらゲームの本体にDVDを差し込む。
どうやら事態は俺にとって、最悪な方向へ向かっているらしい。
(マジかよ……こんなもん見せられたら、絶対我慢できねーって……)
すでに俺の頭の中では、まだ見ぬAV女優が姉ちゃんに変換され、
様々な痴態を惜し気もなく晒している。
この妄想を引きずったまま、果たして俺はこの時間を耐えられるのだろうか。
「準備できたぞー」
そうして友人がDVDを再生するのと、俺の携帯が振動し、メールを受信したのがほぼ同時だった。
(こんな時間にメール……? しかも、姉ちゃんからだ)
このタイミングで、まさかのお怒りメールだろうか。だとしても、流されるAVから
目を反らせるなら、甘んじて受け入れるだけの価値はあるはずだ。
(何のメールかは知らないけど、確認だけしとくか……)
しかし数秒後、それが大きな間違いであったことに俺は気付く。
. .
送信者:姉ちゃん
件名 :緊急事態だ
本文 :熱々のグラタンを頬張ったら、口の中を
火傷してしまった。お前にも見てほしい。
そのメールには、そんな胡散臭い本文とともに、ぬらりと艶めく姉ちゃんの唇と舌の、
どアップの写メが添付されていたのである。
. *****
目線は携帯に釘付けになり、冷や汗がとめどなく流れて止まらなかった。姉ちゃんはどうやら、
怒りをぶつけるより俺を誘惑して、心変わりさせることを選んだようだ。
(よりによって、なんでこんな最悪のタイミングで……!!)
あわてて携帯の画面を消すも時すでに遅く、姉ちゃんの送ってきた写メは、
しっかり俺の脳内に刻み込まれてしまった。
(落ち着け、俺……今は五感を遮断して、姉ちゃんの残像を振り払うんだ……)
あのぽてっとしたいやらしい唇も、厚みのあるぬらぬらしたエロい舌も、全てはまやかしだ。
そう思わないことには、性欲が暴走して気が狂いそうになってしまう。
叫び倒して頭をかきむしりたくなったが、友人の前ではそれも出来ない。
(集中集中集中集中集中集中集中集中集中集中集中……)
しかし、そんな俺を嘲笑うかのように、姉ちゃんの口写メは
俺の中で性本能と直結し、次第に占有率を増していく。
すでに股間は臨戦態勢を整えており、触れただけで精を放ちそうな勢いだ。
そして、この状況にさらに追い討ちをかけるように、目線を外して
極力見ないようにしていたテレビから、信じられない台詞が流れてきた。
. .
『どうしたの? 昇くん、オチンチンこぉんなに膨らませちゃって……』
「ッッッ!?」
思わず反射的に顔を上げると、友人がイタズラっぽい顔でニヤリと笑う。
「どうだ、ビックリしたろ?このAV、男優の役名がお前と同じだったんだよ」
(こ、こいつ……なんちゅう余計なことを!!)
だからこのAVを、執拗に見せたがっていたのか。
合点はいったが、そのせいで俺の頭は、ますます混迷の度合いを深めつつあった。
. .
『うふふ……昇くんのオチンチン、すっごく元気だね……』
【ふふ……昇のオチンチンは、今日も元気だな】
『そんなに先生としたかったの?……イケない子だね、昇くんは』
【そんなに私としたかったのか?……イケない弟だな、昇は】
『いいよ、昇くん……先生のこと、昇くんが満足するまで好きなだけ犯して?』
【いいぞ、昇……お前が満足するまで、私のことを好きなだけ犯すといい】
『』内は実際のAV女優の台詞、【】内は俺のみに聞こえる幻聴の副音声(CV:姉ちゃん)だ。
友人の手前、耳をふさぐ訳にもいかず、頭のおかしくなりそうなこの状況に必死に耐えている俺がいた。
それもこれもどれも全て、姉ちゃんが口内接写なんてエロい物を送ってきたのが原因だ。
おのれ姉ちゃん、許すまじ。
. .
(ダメだ、このままじゃ本当に頭おかしくなる……)
いっそのこと、トイレを借りて一発抜いてしまおうかとも思ったが、そんなことをすれば、
俺の股間はますます姉ちゃんの淫技を思い出して、収まりがつかなくなるだろう。
忘れようとしても忘れられず、抜いて収めようものならドツボにハマる。
俺の姉ちゃんは、恐ろしいまでの策士である。
「……どうした、昇。大丈夫か?」
顔面蒼白で冷や汗を垂らしている俺を見て、さすがに不安になったのか友人が声をかける。
「あぁ、うん、全然平気だから……」
言ってはみたものの、友人には俺が大丈夫なようには全く見えなかっただろう。
勃起を悟られないよう体育座りで背を壁に預け、せっかくの濡れ場をなるべく見ないようにしているのだ。
これが異常に見えなければ、何を異常というのか。
. .
「そうか? ならいいけど……ヌキたいなら席外すぞ?」
「いや、その必要はないよ……」
そういう問題なのだが、そういう問題ではない。
どうか今だけは、AVを消してそっとしておいてほしい。
そんな俺の願いも虚しく、テレビの中では見知らぬ男女が、
人の気も知らずに勝手な盛り上がりを見せていた。
(あぁ〜、クソッ、ムラムラするぅ……せっかくのGWなのに全然楽しめねーよ! 姉ちゃんのアホぉ!)
心の中で姉ちゃんへの悪罵を浮かべたその瞬間、俺の携帯がまたも震え、
新たなメールを受信していた。
. .
嫌な予感が止まらなかったが、念のために送信者を確認すると、案の定姉ちゃんである。
そのままシカトした方が良かったのだろうが、いつもやっているクセで、反射的にメールボックスを開いてしまう。
送信者:姉ちゃん
件名 :メールくらい返せ
本文 :さっきの写メの感想を送るべし。それと、
今添付した分の写メについても同じく、だ
そんな、今の俺にはこの上ない無茶振りとしか言い様のないメールだった。
添付されていた写メは一枚。今度は口と一緒に、胸の谷間まで写るアングルで撮った写メである。
春物の、丈の短いニットの隙間から、姉ちゃんの豊満な胸が、ほわんと顔を覗かせている。
唇は唾液で濡れそぼち、俺のモノをくわえるのを待ち構えているかのような、そんな一枚だった。
たった一枚の写メだが、俺の理性を揺るがすには充分すぎる一枚だ。
一体この姉は、どれほど俺のツボを押さえれば気が済むのか。
(うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!)
友人宅だということも忘れ、俺は無意識のうちに、頭を壁に何度も打ち据えていた。
そうしなければ、写メとAVの両輪に、今にも押し潰されてしまいそうだったからだ。
. .
「昇!? 何してんだよ!!」
「あ!? あぁ、なんでもないよ!?」
なんでもない人間の取る行動ではない。友人が不審を通り越して、
異常者を見る目になっているのも、致し方あるまい。
それでもこれは姉ちゃんに屈せず、友人と一日遊び呆けるためには必要な行為なのだ。
「はぁ……はぁ……」
「……なぁ、お前今日なんかおかしいぞ? どうかしたのか?」
「……いろいろあるんだよ。頼むから詮索しないでお願い」
その切羽詰まった様子に、友人もこれ以上関わらない方が良いと判断したのか、深くは追及せずにいてくれた。
. .
「……ごめん、ちょっとトイレ借りる」
息も絶え絶えになりながら、俺はようやくそれだけを、友人に伝える。
「お? ついにハイパーシコシコタイム来たか?」
「ちげーよ。本当に小便したいだけだよ」
正確にはトイレに逃げ込む意味合いの方が強かったのだが、そこまで説する時間も義理もない。
とにもかくにも、五感にエロスを感じない場所まで、早く逃げてしまいたかった。
「ヌイてもいいけど後始末はちゃんとしろよー? トイレットペーパーだって使い放題じゃないからな!」
「だからオナニーじゃねぇっての!」
友人の軽口になんとか平静を装って返し、自分にとって地獄にも等しい
部屋から、ようやく抜け出すことが出来た。
. *****
「はぁ……」
ほうほうのていでトイレに逃げ込むと、扉に背を預けた姿勢で、ズルズルとその場にへたりこんでしまった。
鼠径部に目をやれば、もはや我慢ならないといった風情の逸物が、これでもかと自己主張してはばからない。
その体勢のまま携帯を開いて、先ほど姉ちゃんが送ってきた写メを、改めて見直す。
俺の性的嗜好を熟知した姉だけあって、口を写しただけにも関わらず、とてつもない破壊力だ。
見ているだけで理性をハンマーで殴られ、粉々に砕かれそうになる。
ズボンの上から逸物をさすってみると、今にも射精しそうに脈動して、どうにも止まらなかった。
「……一発だけなら、いいかな」
我慢の限界と言わんばかりの逸物を解放すべく、ズボンのチャックを下げた矢先、
みたび携帯が震えだし、新たなメールを俺の元へ届けてきた。
. .
一瞬開くかどうか迷ったが、ここまで来たなら毒を食らわば皿までだ。
生唾を飲みながらメールを開くと、そこには以下のような本文と。
送信者:姉ちゃん
件名 :メールくらい返せと言っているのに
本文 :風呂は入ったか? 歯は磨いたか?
身体は清潔に保つこと。分かったな?
そして当然のように添付されている写メ二枚。
素っ裸の肌をバスタオルで隠す姉ちゃんと、
歯ブラシを舌と唇で器用にくわえた姉ちゃんという、
これまた俺のツボを射た二枚であった。
. .
一枚目の写メは、通常そうするように身体にタオルを巻きつける方法ではなく、
身体の前面だけにタオルを張りつかせる、裸エプロンの亜種のような格好である。
こうすると、全身のボディラインが強調されてエロいと言っていたのを、姉ちゃんは覚えていたのだろう。
そして、二枚目に添付された歯磨き写メ。
これは何を隠そう、俺が歯磨き直後の綺麗な口内を好むことに起因している。
いつも俺の逸物をくわえて離さない口が、一転して綺麗な普通の口に戻るというギャップに、どうしようもなくそそられてしまうのだ。
仄かにミントの香るそこに逸物を突っ込むことを考えるだけで、身震いしそうに興奮してしまう。
しかしまさか、そんな特殊な性癖が、こんな風に仇となって自分に返ってこようとは。
送られた二枚の写メからにじみ出る姉ちゃんのあざとさを、分かっていながらも堪えられない俺がいる。
それでも俺は、今すぐにでも姉ちゃんの口内へぶちこみたい欲求を振り払い、
残された理性の欠片をやっとこさ拾い集め、
どうにかこうにか姉ちゃんへメールを返すことに成功した。
. .
宛先 :姉ちゃん
件名 :降参です
本文 :ごめんするから写メだけはもうホン
トに勘弁してくださいお願いします
それは、抗議というより懇願のメールだった。
何せ、姉ちゃんがただ口を写すだけで、俺の性欲は過剰に反応してしまうのだ。
これで事態が好転するとも思えなかったが、メールを返したことで一息つけたのか、精神的には若干落ち着きを取り戻すことができた。
とはいえ、股間はいまだに張り詰めたままだ。
気を抜くと、いつ正常な意識を持っていかれるか分からない。
「……一人でいたら余計危ないな」
そう分かっていても、全身の力が抜けて立つこともままならない。
そのまま便座に座り込み、俺は今日何度目かの、深い溜め息をついていた。
. .
「……俺が何したってのさ、姉ちゃん」
そう一人ごちてはみたものの、無論俺は何もしていない。
ただ単に、姉ちゃんは自分より遊びを取った俺が許せないだけなのだ。
それとも、姉ちゃんには姉ちゃんなりの考えがあって、俺は何かを試されているのだろうか?
何にせよ、今日は運の向きが悪すぎた。
姉ちゃんにも友人にも謝って、二人ともに納得いく手段を取らなければ。
座ったまま頭を抱えて、精神の均衡を保つためにしばし黙考していると、またまた携帯が振動した。
今日四度目にもなる、姉ちゃんからのメールである。
. .
「またエロ写メかよ……よく飽きないな、姉ちゃんも」
ここまで淫乱だと、いっそ感心して拍手の一つでも送りたい心境になってしまう。
そんな姉ちゃんのことが何よりも好きな俺だが、さすがに今回のこれには疲弊し、辟易してしまった。
「……姉ちゃん、次はどんな写メ送って来たんだろ」
若干の期待と多大な迷惑心を抱いて、恐る恐るメールを開く。
すると、そこには。
. .
送信者:姉ちゃん
件名 :会いたい
本文 :寂しい。早く帰ってこい、ばか
. .
たった一行、それだけ書かれて送られて来た。エロ写メの添付も無しに。
そのメールを見た瞬間、俺の中の最後の砦が決壊したのが、はっきりと感じられた。
. *****
「ハッ……ハァッ……」
一体俺は、何をしているのだろう。
なぜ俺は、家へ帰宅する道を走っているのだろう。
俺は友人宅に、泊まり込みで遊びに行ったのではなかったか。
誘われるままに、新作ゲームを徹夜で遊ぶのではなかったのか。
それができなかったのは、俺のいないことで寂しがっている姉ちゃんが、自宅にいるからだ。
友人に、しどろもどろな言い訳をしたような記憶はある。
姉ちゃんが熱を出したから帰らなければならなくなった、と。
それで友人が納得したかどうかは、もはや関係ない。大事なのは、姉ちゃんを一人にすることを
俺が許容できなかったという、ただそれだけのことだったのだから。
. .
最初はただ単に俺を誘惑しているだけと思っていた姉ちゃんが、その実、俺のことを誰よりも必要としている。
その事実に俺の心は折れ、ここまでの行動をするに至ったのだ。
友人宅から自宅まで、三十分程度の道程である。
それだけの道がこれほど長く感じられたのは、生まれて初めてだった。
そうして俺は今、長すぎる三十分の道程を経て、ようやく我が家の玄関までたどり着いた。
酸欠で僅かに頭がくらくらするものの、そんなことに構ってはいられない。
意を決して玄関のドアを開けると、廊下の先にあるリビングの戸の隙間から
明かりが洩れており、そこに姉ちゃんがいるのだと分かる。
「姉ちゃん!!」
声を張り上げながら、俺はリビングの戸を思いきりよく開く。
「……昇?」
そこには、下半身を露出してソファーに座る、俺の姉ちゃんがいた。
. .
「昇……昇ら……なんれ……?」
姉ちゃんは顔を真っ赤に上気させ、呂律の回らない口調で俺の名を呼んだ。
酩酊しているかのようなこの口調は、姉ちゃんの性的興奮が極致に達している証だった。
恐らく俺のいない間、自慰に耽っていたのだろう。脱ぎ散らかした
ショートパンツと下着が、ソファーの下に転がっている。
俺は姉ちゃんの質問に答えず、無言のまま側まで駆け寄り、その唇を荒々しく吸った。
「んむぅっ!?」
舌をねぶり、甘く噛み、そしてもぎ取らんばかりに強く、強く吸い出す。
すでに出来上がっていたはずの姉ちゃんの表情が、さらにとろんととろけたのが分かった。
「んぷっ……むぶぅ……の、昇……」
瞳に涙を溜め、何か言いたそうにしたので、そこでようやく唇を離す。
. .
「……何、姉ちゃん?」
「……なんで、お前がここに……今日は泊まり込みじゃなかったのか……?」
「……バカヤロ。あんなメール送られて、ノコノコ泊まってなんかいられないよ」
「……そ、そうか」
自分のしでかしたことを忘れていたのか、今さら合点の行った顔で呟く。
ごしごしと袖で涙を拭うものの、真っ赤になった顔の温度までは下がらないようだ。
「……姉ちゃんこそ、なんであんなメール送ったんだよ。俺、我慢すんの大変だったんだからな」
正確には、友人宅を出てここでこうしている以上、我慢できなかったというのが正しいのだが、
そこには敢えて触れずに、俺は姉ちゃんを少しだけ責めてみることにした。
「……お前が悪いんだぞ」
「……は?」
「最初はちょっと困らせたかっただけだったのに、お前がメールを返してよこさないから……」
「だから、あんなにエスカレートしてったのかよ……」
. .
たかがそれだけのために、俺がどれだけ懊悩したか分かっているのだろうか。
「だが、やっぱり私にはお前が必要だ……今日のことで、改めてそれを痛感した」
そう言って姉ちゃんは、跨がる俺にすがりついてくる。
そんな姉ちゃんがいじらしいやら憎らしいやら愛しいやら、複雑な感情に頭をかき乱される。
ぐちゃぐちゃな頭のまま、もうどうにでもなれと思い、もう一度姉ちゃんの舌を吸った。
「ふむぅ……」
真っ赤な舌が、お互いの口の中で暴れる。
品のない音を立てて、姉ちゃんの唾液を食む。
姉ちゃんの瞳の焦点が、徐々に合わなくなってゆく。
「んあぁ……昇の舌が、私の口の中犯してぅ……」
「何言ってんだよ……この程度で済むと思うなよ?」
そう宣言して、俺は姉ちゃんの口内をさらに荒々しく蹂躙した。
. .
俺の背に回された姉ちゃんの腕が、硬直と弛緩を繰り返す。
俺の口を離すまいとすると腕に力が入り、それでいて口で感じ過ぎると、力が抜けて弛緩してしまうのだ。
硬直すると痛いほどに力がこもり、弛緩するとだらりとほどけてソファに投げ出されそうになる。
その力加減の程で、姉ちゃんがどれだけ上り詰めようとしているか、察することができた。
「足りない……全然足りないぉ……もっと昇の口で気持ちよくして……」
ぐちゅりと音を立て、姉ちゃんが精一杯舌を伸ばす。
「俺がいなくてもオナニーしてたじゃんか……あれで充分だろ?」
川* - )「オナニーじゃ足りないのぉ……早く昇のオチンチンちょうらい……」
俺の背に回していた右手を、今度は股間に向かって差し伸ばし、俺の逸物を必死に撫で上げる。
けれど、今日はすんなり姉ちゃんの言いなりになるつもりはなかった。
. .
「駄目。もうしばらくチンコはお預けな」
「ふぁ……なんれぇ……なんれそんな意地悪するんら……?」
本音を言うと、俺だって今すぐ逸物を解放して、姉ちゃんの口に突っ込みたい。
しかしそれでは、俺が姉ちゃんに一方的に屈したようで、あまり気分がよろしくないではないか。
今後同じことが起きないように、俺としては少しでも姉ちゃんに、弟のチンコ離れしてほしいのだ。
「姉ちゃん、俺が呼べばすぐ帰って来ると思ってるだろ。そうはいかねーよ」
言い放つと、俺は姉ちゃんの胸を揉みしだき、乳首を強めに噛んで転がす。
「ひっ……あぁっ、む、胸じゃなくて口を……っ!」
その言葉を無視して胸を弄び続けると、ある段階から切なげな喘ぎが、一転して獣の声に変わる。
「あぁっ……ああああ!! やぁっ、ふあぁ!!」
身悶えする姉ちゃんに構わず、俺はなおもしつこく、
姉ちゃんの豊満な胸だけを弄り倒した。
. .
「やらぁっ……もっと口いじって、胸だけじゃやらぁ!!」
そう懇願する姉ちゃんだったが、俺は容赦なく乳首をしごき、吸い上げる。
唾液でぬらめき、汗でてかり、雌の香りをぷんぷん漂わせ、たわわな果実が姉ちゃんの昂りを押し上げてゆく。
「んぁっ! 乳首らめっ、乳首でイクッ……イッちゃうぅッ!!」
胸をたわませ、強く搾ると、姉ちゃんは体を痙攣させ、容易く絶頂に達してしまったようだ。
「ハァッ、ハァ……き、今日の昇、意地が悪いぞ……」
荒い息の中にそんな呟きを混ぜ、姉ちゃんはぐったりと俺にもたれてきた。
「まだまだ。これだけじゃ物足りないだろ?」
そこでまた口をふさぐと、イッたばかりの姉ちゃんの体が、再び反応する。
執拗に口を責めると、その分だけ身体も反応して、なおも俺を求めてくる。
打てば響くような姉ちゃんの反応が、俺にはとても心地よく感じられた。
. *****
すでにソファ周りは、俺と姉ちゃんの様々な体液で汚れてしまっている。
汗と、淫液と、唾液の匂いが、リビングに充満して窒息しそうなほどだ。
尤もそれはほぼ毎日のことであり、何も今日に始まったことではないのではあるが。
「姉ちゃん……そろそろこれ、欲しいんじゃない?」
ベルトを外し、ズボンとパンツを一気に下ろすと、グロテスクなまでに腫れ上がった俺の逸物が、姿を現した。
「……昇の、オチンチン」
「半日ぶりの俺のチンコ、欲しい?」
意地悪くそう尋ねると、姉ちゃんは何の臆面もなく
「当たり前だ……これじゃないと満足できない。指じゃ届かない奥までねじ込んで、抉ってくれ……」
そんなことを言って返す。
「ん……オッケ」
その答えに満足いった俺は、姉ちゃんの柔らかい口中に、遠慮なく逸物を挿入した。
. .
「んっ……んぐぅっ……んむっ、ふぅっ……!!」
姉ちゃんの口を、俺の逸物がふさぐ。
喘ぎも呼吸音も、鼻から抜けるようにして聞こえてくる。
粘膜と舌の柔らかさと、軽く当たる歯の固さ。
そして俺用にあつらえたかのような、喉奥のフィット感。
押し込めば押し込んだだけ、姉ちゃんの口は俺の期待通りに動いてくれた。
「くっ……やっぱ姉ちゃんの口、最高だよっ……!」
称賛しながらも俺は、姉ちゃんの口に向かって激しく腰を打ちつける。
どれだけ乱暴にしても、この口はそれを拒絶したりしない。
それが分かっていればこそ、俺は遠慮なく、たぎる物の全てをぶつけることができた。
. .
唾液の泡立つ音が、口内の空気の漏れ出る音が、俺の興奮をさらに押し上げる。
カウパーを吸い出すように、姉ちゃんが口をすぼめ、舌で俺をねぶり倒す。
カリ首も竿も尿道も、姉ちゃんに託すと全てが気持ちよくなってしまう。
「姉ちゃん、出すぞっ……!!」
逸物の擦れる激しい音と、ひときわ大きな快感の波に乗せて、
俺は大量の精液を、姉ちゃんの口の中に放っていた。
「んっ……むうぅっ!!」
たった半日我慢しただけなのに、半端ではない量である。
友人宅での責め苦は、俺の逸物にとってもやはり大変な試練だったらしい。
「はぁっ……はあっ……昇のザーメン、美味ひい……」
姉ちゃんが恍惚とした表情で、口に溜めた精液を嚥下する。
「俺のザーメン、そんなに美味しい?」
「美味ひいぉ……お前のザーメンらから、我慢れきないんら……」
「……なら、もっと味わわせてやらないとな」
そして今度は、姉ちゃんの秘裂に萎えないままの逸物をあてがい、じわじわと挿入してゆく。
. .
「あぁぁっ……入ってきたぁ……!!」
いつもなら、最初からいきなり奥の奥までねじ込むのだが、今日はゆったりした動きのまま、
カリ首だけを擦るようにして、姉ちゃんの陰部の浅いところを刺激し続けた。
「ふあぁぁっ……なんれ、そんなゆっくり……焦らすなぁっ……!!」
「じゃあ、一気にいくよ?」
姉ちゃんが焦れているのを確認したら、今度は膣の入り口で浅く動かして
いた逸物を、最奥まで一突きに貫く。
「んあぁぁぁぁぁっ!!」
亀頭が子宮口のすぼまりに到達すると、俺の背に痺れるような強烈な快楽が走る。
前後に深く動かしながら子宮口にねじこむと、感極まった姉ちゃんが、涙を流して大きく喘いだ。
. .
「んやっ、ああああっ!! んああぁぁぁぁぁっ、それっ、気持ちよしゅぎりゅのぉっ!!」
「姉ちゃん、子宮にチンコねじこまれるの好きだもんなっ……!」
よく締まる姉ちゃんの膣穴の、さらにキツい子宮口という部位に亀頭をねじこんだことで、
姉ちゃんも俺も性的絶頂のボルテージが、最高潮に達そうとしていた。
突き上げる。締まる。突き上げる。締まる。
ただそれだけの、単純な動きの繰り返しが、脳髄を犯し、快感一色に染め上げてゆく。
背徳も倫理も禁忌も関係なくなり、ただただ姉ちゃんだけが欲しいと思えるようになる。
それはきっと、姉ちゃんにしても同じことだろうと思う。
「あぁぁぁぁぁっ、んおあぁぁぁぁぁ!! 狂うのぉっ、気持ちよしゅぎて頭がおかしくなりゅ!!」
「俺もっ……姉ちゃんの中に出すのしか考えたくない……!!」
「んっ!! んっんあぁぁぁぁぁっ……ああああああああっ!!」
そんな獣じみた声を上げるしか出来なくなっている姉ちゃんが、堪らなく愛おしい。
. .
「姉ちゃん、俺、姉ちゃんのベロ味わいながら射精したい……」
「やあぁ……上も下も責められたりゃ、もっとおかひくなぅ……」
「もう充分おかしくなってるって……」
嫌がる姉ちゃんに構わずキスすると、上下が連動して動くおもちゃのように、
口に合わせて膣も収縮を繰り返した。
やはり口を弄った時の姉ちゃんは、最高に感度が良いようだ。
ぶぢゅぶぢゅと酷い音をさせて、姉ちゃんの粘膜と俺の逸物が擦れあった。
ぐぢゅぐぢゅと酷い音をさせて、姉ちゃんの舌と俺の舌が絡まりあった。
先ほどのイラマチオの名残か、姉ちゃんの口からは俺のザーメンの香りが
漂ってくるが、今となってはそれも全く気にならない。
上も下も、全身でぶつかりあい、俺と姉ちゃんは凄まじい高みに昇ってゆく。
そして俺の逸物は、今日何度目かの臨界点に達した。
. .
「姉ちゃん……出すよっ、今日一番濃いやつ、姉ちゃんの中でっ……!!」
「ああぁ……凄いの来りゅ、今中で出されたりゃ凄いの来ひゃうっ!!」
「姉ちゃんの子宮、この一発で満タンにしてやるからっ……ぅ、くぅっ!!」
さっきのイマラチオの時とはまた別の、粘度の高いゼリーのような精液が、尿道を駆け登った。
「あぁぁぁぁぁっ、んあぁぁぁぁぁ……ッッッ!!!」
「ぐぅっ……くぁっ!」
精液を子宮に叩きつけるたび、腰が跳ねて痙攣する。
姉ちゃんも、とんでもないエクスタシーに襲われ、身動きすら取れないでいた。
「はへ……はあぁ……ひぁ……」
「はぁっ……はぁっ……」
そうして全てを吐き出すと、姉ちゃんと俺は、折り重なるようにしてソファーの上に倒れ込んだ。
. .
全身汗と汁まみれで、快感の余韻に浸る。
今日のセックスはいつも以上に、お互いの全てを放出しつくすような壮絶な物だった。
もう、一歩も動けない。体力が戻るまで、ここでこうしていよう。
そうして俺は、姉ちゃんのおっぱいを枕にして、気絶するように眠ってしまったのであった。
. *****
目を覚まし、二人でリビングの掃除を済ますと、ぐったりした俺の傍らに姉ちゃんがすり寄って来た。
「……なんだよ、姉ちゃん」
「ん? いや何、ふふふ。結局昇は、私の求めに応じずにはいられないんだなぁ、と思って」
怪しげな笑いを湛え、俺の顔を覗きこんでくる。
「そりゃ、あんなドエロい写メ送られたらなぁ……」
「しかし、あれに心動かされたのは事実だろう?ならばこれが世に言う、『以チン伝チン』という奴じゃないか?」
「そんな言葉ねーし……あったら姉ちゃんにもチンコ生えてることになるし」
「細かいことはどうでもいい。とにかく私は、お前が帰って来てくれたことが嬉しいんだ」
そう言って俺にもたれかかる姉ちゃんは、俺にだけ見せる最上級の笑みを浮かべた。
その笑みにキュンと来てしまったのが悔しくて、俺は少しだけ、姉ちゃんに意地悪して返すことに決めた。
. .
「……でも、一番の決定打になったのは、やっぱり最後のメールかな」
「……なに?」
「ほら、あったじゃん。一番最後の、エロ写メも何もなく『寂しい』とだけ送って来たやつ」
「いやー、可愛かったなぁ。まさかあの姉ちゃんが寂しがり屋だなんてなっ!」
「なっ……わ、悪いか! 私だって、昇にないがしろにされたみたいで、不安でっ……」
「ふーん?」
「ぐぬぬ……ニヤニヤするなぁ!」
「ちょっ、まっ……うわあぁ!?」
からかい半分でニヤニヤしていると、姉ちゃんに押し倒されて性的に可愛がられた。
あれだけの情事を交わしたすぐ後に、弟を押し倒す元気があるとは、
やっぱり姉ちゃんには、一生敵いそうもない。
. *****
後日、せっかく誘ってくれた友人には、心からの謝罪を送っておいたのだが、
理由が理由だっただけにからかわれるネタには事欠かず、しばらく俺の友人の間で、
俺が重度のシスコンであるとまことしやかに囁かれた。
姉ちゃんに誘惑されてそうなったとはいえ、基本的には自業自得なので、
それ自体は甘んじて受けようと思っている。
決定的に友情が壊れた、というような事態にはならなかったので、まぁよしとしよう。
なんだかんだ言ったところで、どうやら俺も姉離れできない駄目な弟らしい。
変態姉と駄目弟同士、これからも真っ正直に爛れて行ければと、思わずにはいられない。
<了> 長々と失礼しました。投下が飛び飛びになってしまったのは寝落ちと連投規制のせいです。
素直クールなお姉ちゃん流行れ!! *****
空気にまだほんのりと寒さの残る日曜の午後。
俺がリビングで一人ぼんやりしていると、姉ちゃんがどこか嬉しそうに俺の側へと寄ってきた。
「昇、吉報だ。ついに念願のアレが手に入ったぞ」
「アレ……?」
休日で呆けた頭ではピンと来なかったが、しばらく思考を巡らせるうち、
姉ちゃんの言っているアレとやらの正体に思い至る。
「あー……あれってもしかして、こないだから言ってたアレのこと?」
「そう、オーダーメイドのメイド服だ」
そう言いながら、姉ちゃんは手にした紙袋から、丁寧に梱包された包みを取り出す。
それは、姉ちゃんが前々から欲しいと言っていた、某有名メーカーのメイド服だった。
「待たされただけあって、私のイメージ通りの出来に仕上がってるぞ。昇も見てみろ」
「はぁ……」
常よりテンションの高い姉ちゃんにしばし呆れつつ、姉ちゃんが広げる布の塊に目をやる。
黒と白を基調にしたシンプルな作りは、見ているだけで何がしかの清々しさを覚えるようだ。
素人目に見ただけでそこまで感じさせるのだから、いい物であることに違いはないのだろう。
. .
「確かに、姉ちゃんが言う通り可愛いと思うよ。思うけどさ……」
「む?どうした、何が不満なんだ?」
つっけんどんな俺の態度にムッとする姉ちゃんへ、至極真っ当な指摘でもって返した。
「そういう安くない品を、コスプレセックスのためだけに買うのってどうかと思う……」
そう。このメイド服は、新たな刺激に対して貪欲な姉ちゃんが、コスプレして
俺との情事に臨みたい、という願望を叶えるためだけに買った物なのだ。
このためだけに姉ちゃんは、最良の縫製メーカーを自分の足で探し、自分の小遣いを
ちまちまと貯蓄して、販売担当の女性と懇意な仲にまでなったという。
いっそ頭が下がるほどのまめまめしさと情熱である。
「こういうのならドンキとかでも売ってんじゃん……わざわざ
高い金出して、一ヶ月も順番待ちして買う必要ないだろ?」
すると姉ちゃんは、
「分かってないな、お前は。確かに量販店のメイド服も見てみたが、あれは少々肌の露出が多すぎる」
そんなことを口にする。
. .
「どうせ俺とヤッたら汚れるんだから、肌の露出なんて気にするようなことじゃないと思うけど」
「お前という奴は……本っ当に分かっていないな。どこの世界に、自分から肌を見せつけるメイドがいる?」
「楚々としたメイドが、ある日パートナーへの愛情に耐えきれず乱れる。
そこにこそ日本人の持つわびさびが生きるんじゃないか」
よく分からないが、姉ちゃんには姉ちゃんなりの拘りがあるらしい。
「まぁいい。昇もこれを着ているところを見れば、私の言いたいことが分かるはずだ」
「はぁ……さいですか」
ルンルンという音が聞こえてきそうなステップで、姉ちゃんがリビングを後にする。
期待していいものかどうか不安な心境のまま、俺は柔らかなソファーにごろりと横たわった。
. *****
三十分後。あまりに長い待ち時間にうとうとしていた俺は、
姉ちゃんに揺さぶられて目を覚ました。
「……昇……おい、昇。寝ている場合じゃないぞ、私を見ろ」
「んぁ……あぁ、ごめん。あんまり待ち長いから寝てたわ……」
そうして顔を上げた途端、俺の目に飛び込んできたのは、家庭での淫靡なイメージとも
学校での凛としたイメージとも違う、全く見ず知らずの姉ちゃんの姿だった。
「うぉっ……!?」
「ふふふ……どうだ昇。これが本当のメイドパワーというものだ」
姉ちゃんがドヤ顔になるのも頷けようものだ。
確かにこれは、市販のメイド服には出せない破壊力である。
俺が見たことのある物より遥かに露出は少ないものの、
見紛う事なき古式ゆかしいメイド服である。
. .
膨らみのないタイトな黒のロングスカートが、そしてかっちりと糊の効いた白のブラウスが、
姉ちゃんの豊満な肢体を覆い隠して、いやらしさを微塵も感じさせない。
頭の上には、メイドであることを象徴するヘッドドレスを着けている。
髪型もわざわざ服装に合わせたのか、長い黒髪を二房に分け、顔の両脇で編み込みにしていた。
着替えに時間がかかったのは、そのせいだったのだろう。
そんな黒白二色の、一見すると地味な服飾の中で、鮮やかな
紅のリボンタイが胸元で揺れて、自己主張していた。
「……すっげぇ」
そんな間抜けな感想しか出て来なかった。
それほど、姉ちゃんの姿は衝撃的だった。
「ようやくドクオにもメイドの真髄が分かったか。巷間に溢れる
安易なメイド像が、どれだけ恥ずかしいものか理解したろう?」
こくこくと、茫然自失の体で頷く。そうするしか出来ないほど
このメイド服は、姉ちゃんにぴったりと似合っていた。
「分かればいい。分かったのなら、さっそく本番と行こうか!」
「うおいっ!!」
. .
思わずツッコミが飛び出したのも致し方あるまい。
「なんだなんだ?まだ何か文句でもあるのか?」
水を差されたという顔をする姉ちゃんに、
俺は本日二度目の至極真っ当な指摘でもって返す。
「せっかくそんな可愛いカッコしてんのに、言ってることや
やってることがいつもの姉ちゃんと変わんねーじゃん!」
「当たり前だろう?このメイド服は、お前との新たな性的嗜好の開拓のために買ったんだからな」
それはそうかもしれないが、こっちはさっきまで期待に高まっていたものが、
音を立てて萎えしぼみつつある。
. .
「そうじゃなくてさ……さっき自分でも言ってたよな?『わびさびが大事だ』って」
「通常運転の姉ちゃんにわびさびがないんだから、いつも通りやってもあんま意味ないだろ?」
「む……何か凄く失礼な言われ様に思えるが、一理あるな」
日頃から性的な事柄に関しては突っ走りがちな姉ちゃんではあるが、
今回は素直に俺の話へ聞く耳を持ってくれたようだ。
「もっとこう……メイド服を生かすようなプレイっつうかさ。そういうのを模索すべきなんじゃない?」
「しかし、具体的にどうすればメイドらしくなるんだ?食器でも洗ってる最中に襲いに来てみるか?」
頭がいいのにバカだという言葉は、姉ちゃんのために在るのかもしれない。
「そういう所帯染みたことじゃなくて、例えば……そうだ、俺のこと『ご主人様』って呼んでみるとかさ!」
半ば冗談で挙げた提案だったが、それを聞いた途端、姉ちゃんは顔を隅々まで赤くした。
「ごっ……『ご主人様』……ッ!?」
そのリアクションがあまりに意外だったせいで、提案した俺の方がポカンとしてしまった。
. .
「た……確かに、メイドが使う二人称は『ご主人様』がデフォではあるな……うん……」
何故か急にモジモジしだし、顔の横の髪の房を、指先で弄り倒したりしている。
なんだこの愛くるしい仕草は。
「姉ちゃん、もしかして恥ずかしがってる?」
「そっ、そんな訳あるか!そんな訳ないが、しかしっ……!」
あたふたしながら姉ちゃんは、
「今まで私は、ドクオと対等な恋人だと思っていたから……
急に『ご主人様』と呼べと言われても、困るというだけだ」
そんな可愛いセリフを吐き出した。
「いやもう、姉ちゃんからそんなセリフを引き出しただけで、メイド服の効果バリバリ出てると思うよ」
「からかうなっ、バカ!」
そんな軽口をよそに、俺の期待感は『羞恥に焦る姉ちゃん』という
新境地の登場に、再び上昇しつつあった。
普段の性交時にも時折恥じらいを見せることはあるのだが、いかんせん性欲と好奇心が
人並み以上に旺盛なため、それがプレイに影響することはほとんどないのだ。
だからこそ言わせてみたい、恥じらう姉ちゃんに、『ご主人様』と。
. まだこの板が生き残ってたことに驚きつつ保守がてら使い回しの小ネタ
3レスほどもらいます 「知っているかな、香介くん。今日は、ハグの日なのだそうだ」
ぱたぱたと手に持った下敷きを使って仰ぎながら、
俺の隣の席に座った佐伯美晴(さえきみはる)はそうこぼした。
「何をいきなり……。あ、八月九日だからか」
「その通り」
俺の答えに満足そうに、美晴は頷く。
場所はいつも通う夏休みの高校の教室。
しゃんしゃんしゃんしゃん、とクマゼミの暑苦しい鳴き声が響く中、俺と美晴は補修授業を受けるために学校へやってきたといわけだ。
美晴は俺、坂上香介(さかがみ こうすけ)とは出席番号が一つ違いであるために、こういう補修などの際もしょっちゅう席が前後や隣になるのである。
「ん」
その美晴はひらがな一文字を発すると、両腕をぐぐっと伸ばしながら俺の方へと向けてきた。
始めは長い補修を受け終わって体をほぐしてでもいるのだろうと思っていたが、いっこうに引っ込める様子がなく、さっきの発言もあいまって、俺の頭に嫌な予感が走る。
「おい、まさか……」
「んー!」
今度は長音を付加しながら、伸ばした両腕をまるで扇子が開いていくかのように左右へ広げた美晴。
そのジェスチャーが示すところは、俺が思いつく限りは一つしかない。
「ハグ、だろう?」
「アホかお前は」
あまりに予想通り過ぎる美晴の発言に、軽く握ったこぶしで美晴の頭をごつんと叩く。
美晴は殴られた部分を押さえながら恨みがましい目を向けてくるが、俺は取り合わない。
今にもバカップルは滅べといった類の言葉が聞こえてきそうだからだ。
「……バカな。今日はハグの日と認識してくれているのではなかったのか」
「だからって何でこの場でハグしなきゃいけないんだよ」
「恋人同士ならば、これくらい当然だろう? 欧米では挨拶の代わりにすら行われている行為だというのに」
「このクソ熱いのになんでわざわざくっつかなくちゃいけないんだよ……」
補習授業ということで、今日の登校者は学期中に比べて非常に少ない。
そのためか教室のエアコンはいつもより緩められており、外よりも涼しいとはいえ、動かずにじっとしていれば汗が滲んできそうなほどだ。
しかしながら、体の弱い美晴は私は冷房が苦手だからこちらの方がいい、などとこぼしていたが。 「なんと。それじゃあ、香介くんはスポーツの試合の後のハグすら否定するというのか?」
「あれは全く意味合いが違うだろ!」
「それに、暖かい方が私の体温が感じられていいんじゃないのか? ともすれば私の汗だって味わえるかもしれないんだぞ?」
「人を勝手に変な性癖の持ち主にするな! ……とにかく、ハグの日だからってハグしなきゃいけない決まりなんてないんだから、この場では」
ぎゅっ、と。
俺が言葉を言い終わらないうちに、飛び込むようにして美晴は俺の腰に手を回した。もし何をしているのかと問われたならば、100人が100人ハグと断定するであろう体勢だ。
「おいっ!?」
「決まりについて言うのなら、してはいけないという決まりもないんだから、こうしても文句はないよな?」
「……お前な。そういうことは、行動を起こす前に言えよ」
「言ったら、香介くんは逃げるじゃないか」
「まあ逃げるけどな」
「ふふっ。そう言うわけだ」
「どういうわけなんだよ。暑いから、そろそろ離れてほしいんだが」
「却下だ。ちなみに、これ以上口答えすると、サバ折りに移行するからな」
「サバ折りって、美晴の体重でかけられたところでそんなに痛いとは思えないんだが……」
「む」
「……絵的に若干マズいことになるような気がするから、やめてくれ」
……どうしてだろう。何故だか、今日は美晴の機嫌が悪いような気がする。
「何かあったのか、美晴?」
「……別に。香介くんと会うのが久しぶりだから、香介くん分を補給したかっただけだ」
「あ」
そうか。
補習授業は選択する科目によって別々になるから、今日は久しぶりに美晴と一緒に授業を受けたのだった、そして思い返してみれば、夏期講習やら模擬試験で立て込んでいて、ここ一週間ほど美晴と直接会うことはなかった。だから、美晴は拗ねてたんだな。
「そっか、悪い」
きゅ、と軽く美晴の体に手を回す。ぴくっと反応する美晴だが、嫌がることはせず、そのまま身を委ねていた。
「今日がハグの日でよかった。遠慮なく香介くんに甘えられるからな」 「お前、いつも遠慮なんてしてないだろうが」
「まあな。それにしたって、理由があるというのはいいものだ……。あ、そうだ」
「ん?」
「いきなりこんなことを言うのもどうかと思うんだが……。香介くんに一つお願いがあるんだ」
「お願い?」
「うん。実は……」 〜・〜
「おーい、香介。パン買いに行こうぜー」
「あ、わりい。俺今日、弁当なんだわ」
「あれ、そーなの? 珍しい」
翌日。
今日の補修はまた一日中美晴とは別の授業だったので、俺は友人と補修を受けていた。いつものように昼食を買いに行こうと言う彼の言葉を、既に昼食を確保しているという事実を述べて俺は断る。
何を隠そう、これが美晴の『お願い』というやつだった。明日のお昼ご飯、私が作ってもいいか? という言葉に、俺は2つ返事で肯定を返した。断る理由なんて勿論ないし、こんなことをお願いしてきた理由は昨日の美晴の態度でなんとなく想像がついたからだ。
「んじゃ、俺購買行ってくるなー。何か欲しいもんある?」
「いや、特に無い」
「うーい」
そう答えて購買へ駆けていく友人に手を振り、お弁当の蓋へ手をかける。待ちに待った瞬間、というやつだ。実のところ、朝渡されたときから授業中に至るまでずっと楽しみにしていた自分を自覚しつつ、俺は蓋を開けて、閉めた。
閉めた。入念に。
自分の目を疑い、おそるおそる、他人の目を気にしながらもう一度ゆっくりと開く。
しかしながら、見間違いなどでは決して無く、そこに広がっていたのは、白いご飯の上にこれでもかというほど強く自己主張をする、ある一つの感情をこれでもかと表したパステルカラーの物体。
「こんなもん、人前でどうやって食うんだよ……」
がくりと肩を落とすと、お弁当の包みの中に小さな紙が入っているのに気が付いた。その紙に書いてあったのは、たった一言の美晴のメッセージ。
『八月十日。今日は、何の日かな?』
「……はは」
苦笑いとも、にやつきとも言えない笑みを浮かべることしかできない俺に対して、美晴はきっといつも通りの冷静な表情で心の中でガッツポーズを決めてているのだろうなと思いつつ。
そんなに急がなくてもいいというのに、どうやらもう戻ってきた友人の姿を教室の入り口に認め、彼からの追求をどうはぐらかしたものかと俺は思案を始めるのだった。 素直クールテンプレネタの詰め合わせ
読んでくれた人がもし居たら感謝 GJ
なに!ハトの日、つまりイトーヨーカ堂か平和堂の日ではないのか!? ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています