ここは豪華なホテル街。
わたしが何をしているかというと、身体検査を受けていたのだ。……丸裸で。
どうも『ゲーム』の前に、わたしたち1人1人の身体のデータが必要なのだとか。
検査員は全員女性なのだが、それでもやはり恥ずかしい。
堂々と検査を受けている女性もいれば、身体を隠したり丸めたりしては優しく注意される女の子もいる。
しかし、そんな中あえてわたしは毅然とふるまっていた。
ここにいる女性たちは全員『ゲーム』の参加者だ。
しかもこれから始まるゲームの内容たるや、やはりまともなものではない。
だからこそ弱みは見せられない。『ゲーム』は戦う前からもう始まっているのだから。

そしてわたしはいま、無人島の中でリアルシューティングよろしく暴れまわっていた。
……といえば聞こえはいいが、隠れてやりすごし奇襲で討ち取る。または相手の自滅を待つ。
そうして30分。タイムオーバーと同時に、それはわたしに襲いかかった。