自分以外の女性を、女の子を、どう料理したら一番むごたらしく悲惨なイキ様を世界全土に晒させられるか。
舌なめずりして、もはや手も足も動けない“イケない女性”になおも致命傷にならないよう、かすり傷の銃撃を撃ち込む女。
その1発1発ごとに、まるで電気を流されてるモルモットのように転げまわる女性。
長身長髪の女はその様を見て笑っていた。舌なめずりしていた。
もっともっともっともっといたぶってやると言わんばかりの、マゾな人なら見られただけでイッチャいそうな笑みを顔中に浮かべて。

わたしは身も蓋もなく逃げ出していた。
どこでもいい。とにかくあのサド女から1ミリでも遠く離れたい。
もし万が一あの女に見つかったら、目をつけられたら。どんな凄惨な方法で辱められるかわかったものではない。
女としての警鐘が、とにかく逃げろと声を最大級に喚き叫んでいた。